JP3062756U - 工具吊掛け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重い工具等を吊掛けても取付金具が搖動した
りする不安定さのないような工具吊掛け装置を提供す
る。 【解決手段】 多数の四角形の係止孔２ａを千鳥に配置
したボード２と、該ボード２を嵌め込んた移動可能な枠
体４と、背面に２本の係止爪３ｃを有する取付金具３と
からなる工具吊掛け装置１とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は工場等において、多数の工具類を吊掛けてこれら工具類の使用の便を 図るための工具吊掛け装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の工具吊掛け装置は、多数の係止孔を有するボードと、係止爪を １個有する取付金具とからなるものが知られている。

【０００３】 即ち、図８及び図９に示す如く、取付金具ａの背面に設けたフック状の係止爪 ｂをボードｃに設けた円形又は四角形の係止孔ｄに係止することにより、該取付 金具ａをボードｃに係着するようにしている。尚、取付金具ａは、前方に突出し た工具吊掛け棒ｅに工具類を吊るしたり掛けたりして、これら工具類の保持を行 なう。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の１個の係止爪を有する取付金具は、重量の重い工具等を吊掛けた場合に は該取付金具が搖動したりして不安定であり、吊掛けた工具が落下する危険性が あった。

【０００５】 本考案はこのような問題点を解消し、重い工具等を吊掛けても搖動しないよう な安全な工具吊掛け装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するべく多数の係止孔を有するボードと、少なくと も２個の係止爪を有してこれら係止爪を各々前記係止孔に同時に係止して前記ボ ードに係着するように形成した取付金具とからなることを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の第１の実施の形態を図１乃至図５により説明する。

【０００８】 図１は本考案の工具吊掛け装置１の斜視図を示し、２がボード、３が取付金具 である。

【０００９】 ボード１は鋼板製或いは合成樹脂製で、小さな四角形の多数の係止孔２ａを千 鳥に配列して有しており、該ボード１はキャスター４ａを有する枠体４に嵌め込 まれて移動可能に形成されている。

【００１０】 取付金具３は、鋼板製の背板３ａの前面に略Ｌ字状に折り曲げた棒鋼からなる ２本の工具吊掛け棒３ｂを固定して前方に突出させている。

【００１１】 尚、これら取付金具３は、前記工具吊掛け棒３ｂの長さの異なるものを各種取 り揃えるようにしている。

【００１２】 図２は該取付金具３の前面からの斜視図であり、図３は該取付金具３の背面か らの斜視図である。

【００１３】 係止爪３ｃは、背板３ａの背面の上下２個所に下向きのフック状に突出して設 けられており、これら係止爪３ｃは板金加工により背板３ａから打ち出されて形 成されている。

【００１４】 これら係止爪３ｃの前面形状は、前記係止孔２ａよりも少許小さな四角形とし 、これら係止爪３ｃが前記係止孔２ａに同時に挿通可能なようにこれら係止爪３ ｃの上下の間隔を前記係止孔２ａの上下のピッチに合わせてある。

【００１５】 ３ｄはねじ孔で、下側の係止爪３ｃの直上に近接して設けられている。取付金 具３をボード２に係着した後、図示していないビスを該ねじ孔３ｄにねじ込むと 、該ビスの先端が前記係止孔２ａを丁度挿通する位置となるように該ねじ孔３ｄ の位置を配置した。

【００１６】 尚、前記取付金具３の他に、図４に示す３´の如く、工具吊掛け棒３ｂを１本 のみ有するものや、図５に示す３´´の如く、３本の工具吊掛け棒３ｂを有する 取付金具も準備されている。

【００１７】 次に、本実施の形態の工具吊掛け装置の作用及び効果について説明する。

【００１８】 ボード２上の工具の吊掛けを行ないたい位置に、当該工具の取付金具３を係着 する。

【００１９】 先ず、取付金具３の背面にある２個の係止爪３ｃを同時にボード２上にある２ 個の係止孔２ａに挿通させ、然る後に該取付金具３を下方に押し下げて、これら 係止爪３ｃが前記係止孔２ａの下側の縁部に懸かるようにする。

【００２０】 この状態において、前記ねじ孔３ｄにビスをねじ込めば、該ビスの先端が前記 係止孔２ａを挿通して突出し、このビスがストッパーとなって、前記取付金具３ がボード２から外れる心配がない。

【００２１】 尚、本考案の取付金具３は、上下２か所の係止爪３ｃ、３ｃでボード２に係止 されているので、重量の重い工具等を該取付金具３に吊掛けても該取付金具３が 動いたりすることがなく、安定していて安全である。

【００２２】 又、本工具吊掛け装置１はキャスター４ａを有していて移動が容易なので、工 具類を吊掛けたまま作業場内を移動することができて、使用に便利である。

【００２３】 更に又、本考案ではボード２に係止孔２ａを千鳥に配置したので、取付金具３ の配置を細かいピッチで変更できる効果を有している。

【００２４】 本考案の第２の実施の形態の工具吊掛け装置５を図６により説明する。

【００２５】 本実施の形態では、ボード２が吊下げ可能な枠体６に嵌め込まれて吊下げ可能 に形成されている点が前記第１の実施の形態とは異なる。

【００２６】 ６ａ、６ａは吊下げ用のフックで、前記枠体６の上部に取付けられている。

【００２７】 本実施の形態の工具吊掛け装置５は工具を使用する任意の場所に吊下げて使用 可能なので、使用に便利であるとともに省スペースの効果を有する。

【００２８】 本考案の第３の実施の形態の工具吊掛け装置７を図７により説明する。

【００２９】 本実施の形態では、長方形の標準寸法に形成されたユニットボード８の４枚を 上下左右に組合わせて移動式枠体９内に嵌め込んで形成した点が前記第１の実施 の形態とは異なる。

【００３０】 このようにユニットボード８の組合わせにより、大きなサイズの工具吊掛け装 置を形成するようにしたので、ボードの製作コストの低減が図られる効果を有す る。

【００３１】 尚、本実施の形態では４枚のユニットボード８を用いたが、これは４枚以外の ユニットボード８からなるものとしてもよい。

【００３２】

【考案の効果】

このように本考案によれば、重い工具等を吊掛けても取付金具が搖動したりす る不安定さがなく、又、取付金具のボード上への係着位置を細かいピッチで変更 できるような工具吊掛け装置を提供できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態の工具吊掛け装置の
斜視図である。

【図２】取付金具の前面からの斜視図である。

【図３】前記取付金具の背面からの斜視図である。

【図４】他の取付金具の前面からの斜視図である。

【図５】更に他の取付金具の前面からの斜視図である。

【図６】本考案の第２の実施の形態の工具吊掛け装置の
斜視図である。

【図７】本考案の第３の実施の形態の工具吊掛け装置の
斜視図である。

【図８】従来の工具吊掛け装置の斜視図である。

【図９】図８に示す工具吊掛け装置の取付金具の側面図
である。

【符号の説明】

１、５、７ 工具吊掛け装置 ２、８ ボード（ユニットボード） ２ａ 係止孔 ３、３´、３´´ 取付金具 ３ｂ 工具吊掛け棒 ３ｃ 係止爪 ３ｄ ねじ孔 ４、６、９ 枠体

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数の係止孔を有するボードと、少なく
   とも２個の係止爪を有してこれら係止爪を各々前記係止
   孔に同時に係止して前記ボードに係着するように形成し
   た取付金具とからなることを特徴とする工具吊掛け装
   置。
2. 【請求項２】 前記係止爪は前記取付金具の背面の少な
   くとも上下の２か所に下向きのフック状に形成されてい
   ることを特徴とする請求項１に記載の工具吊掛け装置。
3. 【請求項３】 前記取付金具は前記係止爪の直上に近接
   して少なくとも１個のねじ孔を有しており、該ねじ孔に
   螺着したビスの先端が前記係止孔を挿通する構造に形成
   されていることを特徴とする請求項１に記載の工具吊掛
   け装置。
4. 【請求項４】 前記取付金具は金属製の背板と、該背板
   の前方に突出した少なくとも１本の金属製の工具吊掛け
   棒とを有することを特徴とする請求項１又は請求項３に
   記載の工具吊掛け装置。
5. 【請求項５】 前記係止孔を四角形に形成すると共に、
   前記係止爪の前面形状を前記係止孔よりも少許小さな四
   角形に形成したことを特徴とする請求項１に記載の工具
   吊掛け装置。
6. 【請求項６】 前記ボードに前記係止孔を千鳥に配置し
   て設けたことを特徴とする請求項１に記載の工具吊掛け
   装置。
7. 【請求項７】 前記ボードを吊下げ可能な枠体内に嵌め
   込んで、吊下げ可能に形成したことを特徴とする請求項
   １に記載の工具吊掛け装置。
8. 【請求項８】 車輪を有して移動可能に形成した枠体の
   内部に前記ボードを嵌め込んで、移動可能に形成したこ
   とを特徴とする請求項１に記載の工具吊掛け装置。
9. 【請求項９】 前記ボードは、長方形の標準寸法に形成
   されたユニットボードの複数枚を前記枠体内に組合わせ
   て嵌め込んで、該ユニットボードの整数倍の面積に形成
   したことを特徴とする請求項７又は請求項８に記載の工
   具吊掛け装置。