JP3062670B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

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JP3062670B2
JP3062670B2 JP4217973A JP21797392A JP3062670B2 JP 3062670 B2 JP3062670 B2 JP 3062670B2 JP 4217973 A JP4217973 A JP 4217973A JP 21797392 A JP21797392 A JP 21797392A JP 3062670 B2 JP3062670 B2 JP 3062670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機や両替機
等の各種サ―ビス機器に用いられる硬貨処理装置に関
し、特に投入された硬貨の正偽および金種の識別および
選別を行う硬貨識別選別部と、硬貨選別部により選別さ
れた硬貨のうち釣銭に使用する硬貨を蓄積するとともに
該蓄積された硬貨を用いた釣銭の払い出しを行う硬貨蓄
積払出部とを一体に形成することにより装置の小型化を
図った硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動販売機や両替機等の各種サ
―ビス機器に用いられる硬貨処理装置においては、投入
された硬貨の正偽および金種の選別を行う、いわゆるデ
ィスクリミネイト部といわれる硬貨識別選別部と、硬貨
選別部により選別された硬貨のうち釣銭に使用する硬貨
を蓄積するとともに該蓄積された硬貨を用いた釣銭の払
い出しを行う、いわゆるチェンジャー部といわれる硬貨
蓄積払出部とが別体に構成され、硬貨識別選別部と硬貨
蓄積払出部にはそれぞれ硬貨識別選別部および硬貨蓄積
払出部を制御する別体に構成された2つの制御部が設け
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、この
種の硬貨処理装置の小型化が検討され、硬貨識別選別部
と硬貨蓄積払出部とを一体に構成して装置の小型化を図
った硬貨処理装置が提案されている。このような構成に
おいて、従来と同様に、硬貨識別選別部と硬貨蓄積払出
部のそれぞれに対して別体に構成された2つの制御部を
設ける構成をとると、この2つの制御部間にこの2つの
制御部間で信号の送受を行う信号線を設けなければなら
ず、また個々の制御部においても重複した演算処理を含
むものになり、装置全体が冗長化し、装置小形化の上で
の1つの障害になっていた。
【0004】そこで、この発明は、装置全体の小形化を
可能にするとともに、制御部の簡略化を図った硬貨処理
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、投入された硬貨の正偽および種別の識
別および選別を行う硬貨識別選別部と、前記硬貨識別選
別部に一体に形成され、前記硬貨識別選別部により選別
された硬貨のうち釣銭に使用する硬貨を蓄積するととも
に該蓄積された硬貨を用いた釣銭の払い出しを行う硬貨
蓄積払出部と、前記硬貨識別選別部および前記硬貨蓄積
払出部を制御する一体構造の制御手段とを具備すること
を特徴とする。
【0006】
【作用】この発明においては、投入された硬貨の正偽お
よび種別の識別および選別を行う硬貨識別選別部と、硬
貨識別選別部により選別された硬貨のうち釣銭に使用す
る硬貨を蓄積するとともに該蓄積された硬貨を用いた釣
銭の払い出しを行う硬貨蓄積払出部とを一体に構成する
とともに、硬貨識別選別部および硬貨蓄積払出部に対し
て1つの制御手段を設ける。これにより、制御手段の簡
略化、非冗長性化が図られ、装置全体の小形化、低コス
ト化を可能にする。
【0007】
【実施例】図1は、この発明に係わる硬貨処理装置の一
実施例の制御系をブロック図で示したものである。図1
に示した実施例の硬貨処理装置は、投入された硬貨の正
偽および種別の識別および選別を行う硬貨識別選別部1
00と、硬貨識別選別部100により選別された硬貨の
うち釣銭に使用する硬貨を蓄積するとともに該蓄積され
た硬貨を用いた釣銭の払い出しを行う硬貨蓄積払出部2
00と、硬貨識別選別部100と硬貨識別選別部入出力
回路300を介して接続されるとともに、硬貨蓄積払出
部200と硬貨蓄積払出部入出力回路400を介して接
続される制御部500を具備して構成される。
【0008】また、制御部500は、所定の商品の販売
条件が成立したときに端子T1を介して販売開始信号S
Eを外部装置に出力し、また外部装置から端子T2を介
して硬貨受入禁止信号IHを入力する。更に制御部50
0は、販売する商品の価格を設定する価格設定スイッチ
SPS、後述するコインチューブ8−1〜8−3内の硬
貨を強制的に払い出すインベントリスイッチIVS、投
入硬貨の受入を検出する受入硬貨検出センサDESが接
続されている。
【0009】図2は、硬貨識別選別部100の概略構成
を示すもので、硬貨識別選別部100は、投入された硬
貨の正偽および種別を識別する硬貨識別回路DS、投入
硬貨を正貨と偽貨に振り分ける後に詳述するゲートG1
を動作させる正偽貨振分ソレノイドSOL1、この正偽
貨振分ソレノイドSOL1を駆動する正偽貨振分ソレノ
イド駆動回路DRV1、ゲートG1により振り分けられ
た正貨を釣銭に使用する硬貨とそれ以外の硬貨に振り分
ける後に詳述するゲートG2を動作させる金種振分ソレ
ノイドSOL2、この金種振分ソレノイドSOL2を駆
動する金種振分ソレノイド駆動回路DRV2を具備して
いる。なお、この実施例においては4種類の硬貨CA 、
CB 、CC 、CD を使用硬貨としており、この4種類の
硬貨CA、CB 、CC 、CD の内、硬貨CA 、CB 、CC
は釣銭として使用するために後述するコインチューブ
8−1、8−2、8−3にそれぞれ導き、また硬貨CD
は釣銭として使用しないため直接図示しない金庫へ導く
ように構成されている。すなわち、ゲートG2は硬貨C
A 、CB 、CC と硬貨CD との振り分けを行う。
【0010】図3は、硬貨蓄積払出部200の概略構成
を示すもので、硬貨蓄積払出部200は、後述するコイ
ンチューブ8−1〜8−3内の硬貨がそれぞれ一定の量
以下になったことを検出する硬貨CA エンプティセンサ
EPS−A、硬貨CB エンプティセンサEPS−B、硬
貨CC エンプティセンサEPS−C、後述するコインチ
ューブ8−1〜8−3内の硬貨がそれぞれ一定の量を越
えたことを検出する硬貨CA オーバフローセンサCFS
−A、硬貨CB オーバフローセンサCFS−B、硬貨C
C オーバフローセンサCFS−C、後述するコインチュ
ーブ8−1の硬貨CA の払い出しを制御する硬貨CA 払
出ソレノイドSOL−A、この硬貨CA払出ソレノイド
SOL−Aを駆動する硬貨CA 払出ソレノイド駆動回路
DRV−A、後述するコインチューブ8−2の硬貨CB
の払い出しを制御する硬貨CB 払出ソレノイドSOL−
B、この硬貨CB 払出ソレノイドSOL−Bを駆動する
硬貨CB 払出ソレノイド駆動回路DRV−B、後述する
コインチューブ8−3の硬貨CC の払い出しを制御する
硬貨CC 払出ソレノイドSOL−C、この硬貨CB払出
ソレノイドSOL−Cを駆動する硬貨CC 払出ソレノイ
ド駆動回路DRV−Cを具備している。
【0011】図4は、この実施例の硬貨処理装置の全体
構成を示すもので、そのA−A部の断面構成が図5に示
され、B−B部の断面構成が図6に示される。まず、図
4から図6を参照してこの実施例の硬貨処理装置の概略
構成について説明する。
【0012】図4において、硬貨処理装置の本体600
の上方には、硬貨投入口1が設けられ、この硬貨投入口
1から投入された硬貨2は、硬貨投入口1から遠ざかる
方向に傾斜している第1レ―ル3上に落下する。第1レ
―ル3上に落下した硬貨2は、第1レ―ル3に沿って転
動しながら下流側に落下する。この第1レ―ル3の途中
には材質検出センサ10と径検出センサ20が配置され
ており、この材質検出センサ10と径検出センサ20の
出力に基づき硬貨2の識別処理が行われる。この材質検
出センサ10および径検出センサ20の詳細構成および
硬貨識別処理については後に詳述する。
【0013】図5において、正偽貨振分ソレノイドSO
L1は、上記硬貨識別処理により投入された硬貨2が、
正貨であるか偽貨であるかに応じて駆動される。正偽貨
振分ソレノイドSOL1のプランジャ872にはアーム
873を介して、正偽貨振分ゲ―トG1が接続されてお
り、正偽貨振分ソレノイドSOL1が駆動されていない
状態においてはバネ871の弾発力により、アーム87
3はを支点874を中心に時計方向に回動して、正偽貨
振分ゲ―トG1は図5で実線で示す位置になり、この状
態で投入硬貨は偽貨通路6に導かれる。また、正偽貨振
分ソレノイドSOL1が駆動されると、プランジャ87
2は正偽貨振分ソレノイドSOL1内に引き込まれ、こ
れによりアーム873はを支点874を中心に反時計方
向に回動して、正偽貨振分ゲ―トG1は図5で破線で示
す位置になり、この状態で投入硬貨は正貨通路側、すな
わち正貨通路4または5に導かれる。すなわち、投入硬
貨が偽貨であると正偽貨振分ソレノイドSOL1は駆動
されず、正偽貨振分ゲ―トG1は正貨通路4側に進出し
ていて、偽貨を偽貨通路6側に導き、図示しない排出口
から排出される。また、投入硬貨が正貨であると、正偽
貨振分ソレノイドSOL1は駆動され、待機時において
正貨通路4側に進出していた正偽貨振分ゲ―トG1を退
却させ、正貨を正貨通路4または5側に導く。ここで、
正貨通路側には図1に示した受入硬貨検出センサDES
が配設されており、正偽貨振分ゲ―トG1により正貨通
路側に導かれた正貨はこの受入硬貨検出センサDESに
より検出される。
【0014】ところで、前述したようにこの実施例にお
いては4種類の硬貨CA 、CB 、CC 、CD を使用硬貨
としており、この4種類の硬貨CA 、CB 、CC 、CD
の内、硬貨CA 、CB 、CC は釣銭として使用するため
に図4に示すコインチューブ8−1、8−2、8−3に
それぞれ導き、また硬貨CD は釣銭として使用しないた
め直接図示しない金庫へ導くように構成されている。
【0015】正貨通路側に導かれた硬貨は、金種振分ソ
レノイドSOL2の駆動により、釣銭として用いる硬貨
CA 、CB 、CC および釣銭として使用しない硬貨CD
の2つの硬貨のグル−プに分けられる。金種振分ソレノ
イドSOL2のプランジャ876にはアーム877を介
して、金種振分ゲ―トG2が接続されており、金種振分
ソレノイドSOL2が駆動されていない状態においては
バネ875の弾発力により、アーム877はを支点87
9を中心に反時計方向に回動して、金種振分ゲ―トG2
は図5で実線で示す位置になり、この状態で正偽貨振分
ゲ―トG1により正貨通路側に振り分けられた硬貨は正
貨通路5に導かれる。また、金種振分ソレノイドSOL
2が駆動されると、プランジャ876は金種振分ソレノ
イドSOL2内に引き込まれ、これによりアーム877
はを支点879を中心に時計方向に回動して、金種振分
ゲ―トG2は図5で破線で示す位置になり、この状態で
正偽貨振分ゲ―トG1により正貨通路側に振り分けられ
た硬貨は正貨通路4側へ導かれる。
【0016】すなわち、投入硬貨が硬貨CA 、CB 、C
C のときには金種振分ソレノイドSOL2が駆動され、
金種振分ゲートG2により正貨通路5が塞がれ、硬貨C
A 、CB 、CC は正貨通路4を経て、図4に示す第2レ
―ル7上に導かれる。また投入硬貨が硬貨CD のときは
金種振分ソレノイドSOL2は駆動されず、金種振分ゲ
ートG2が正貨通路4を塞ぎ、硬貨CD は正貨通路5を
下方に通過し、図示しない金庫へ保留される。なお、硬
貨CA 、CB 、CC についても、コインチュ―ブ8−
1、8−2、8−3のオ―バフロ―がオ―バフロ―セン
サOFS−A、OFS−CB 、OFS−Cにより検出さ
れている場合は、金種振分ソレノイドSOL2は駆動さ
れず、金種CD と同様に金庫側へ導かれる。
【0017】第2レ―ル7上に導かれた硬貨CA 、CB
、CC は、硬貨の径に応じてそれぞれコインチュ―ブ
8−1、8−2、8−3に振り分けられ、それぞれコイ
ンチュ―ブ8−1、8−2、8−3に保留される。ここ
で、硬貨の径に基づく硬貨の振分構成の詳細は示さない
が、この振分は周知の機械的振分機構を用いて行うこと
ができる。
【0018】図6において、硬貨CC 払出ソレノイドS
OL−Cはコインチュ―ブ8−3に対応して設けられた
もので、この硬貨CC 払出ソレノイドSOL−Cのプラ
ンジャ882の尖端にはピン882aが設けられ、この
ピン882aはアーム884の一端に設けられた一方が
解放された孔884aに係合し、アーム884の他端8
84bにはペイアウトスライド885が接続される。ペ
イアウトスライド885にはコインチュ―ブ8−3内の
硬貨を落下させる孔885aが形成されており、待機状
態においてはその先端部885aによりコインチュ―ブ
8−3の下端を塞ぐように構成されている。釣銭払出ソ
レノイドSOL−Cが駆動されると、プランジャ882
は釣銭払出ソレノイドSOL−C内に引き込まれ、これ
によりアーム884は支点883を中心にして時計方向
に回動し、これによりペイアウトスライド885は図6
において左方に移動し、コインチュ―ブ8−3内の硬貨
が1枚ペイアウトスライド885の孔885a内に落下
する。その後、プランジャ882に配設されたバネ88
1の弾発力により、アーム884が支点883を中心に
して反時計方向に回動し、ペイアウトスライド885が
待機位置に復帰すると、ペイアウトスライド885の孔
885a内の硬貨は底板9に形成された孔9aを介して
下方に落下する。この下方に落下した硬貨は図示しない
硬貨返却口に導かれる。すなわち、この実施例では釣銭
払出ソレノイドSOL−Cの1ストローク動作によりコ
インチュ―ブ8−3内の硬貨が1枚ずつ硬貨返却口に払
い出される。そしてこの動作を繰り返すことにより所望
の枚数の硬貨を払い出すことができる。
【0019】また、コインチュ―ブ8−3の下部にはコ
インチュ―ブ8−3内の硬貨が一定枚数以下になったこ
とを検出するエンプティセンサEPS−Cが設けられ、
コインチュ―ブ8−3の上部にはコインチュ―ブ8−3
内の硬貨が一定枚数以上になったことを検出するオーバ
フローセンサOFS−Cが設けられている。このエンプ
ティセンサEPS−CおよびオーバフローセンサOFS
−Cとしては周知の光学的センサを用いることができ
る。
【0020】なお、図6においてはコインチュ―ブ8−
3に対応する硬貨払出機構について示したが、図4に示
すように、コインチュ―ブ8−1、8−2に対応しても
同様の硬貨払出機構が設けられ、またエンプティセンサ
EPS−A、EPS−BおよびオーバフローセンサOF
S−A、OFS−Bが設けられている。
【0021】また、図4において、販売価格設定スイッ
チSPSは、図1に示した販売価格設定スイッチSPS
に対応するもので、例えばこの硬貨処理装置を採用する
自動販売機により販売される商品の販売価格SPを設定
するスイッチである。この販売価格設定スイッチSPS
によって設定された販売価格SPは後に詳述する販売処
理に利用される。ここで、販売価格設定スイッチSPS
は周知の複数のディプスイッチからなる構成を用いるこ
とができる。
【0022】また、図4に示すインベントリスイッチI
VS−A、IVS−B、IVS−Cは、図1に示したイ
ンベントリスイッチIVSに対応するもので、コインチ
ュ―ブ8−1、8−2、8−3に保留された硬貨を強制
的に排出するときに操作される。例えば、インベントリ
スイッチIVS−Aが操作されると、コインチュ―ブ8
−1に対応して設けられた釣銭払出ソレノイドSOL−
Aが駆動され、コインチュ―ブ8−1内の硬貨が1枚ず
つ全て強制的に硬貨返却口に払い出される。同様に、イ
ンベントリスイッチIVS−Bの操作によりコインチュ
―ブ8−2内の全ての硬貨を強制的に硬貨返却口に払い
出すことができ、インベントリスイッチIVS−Cの操
作によりコインチュ―ブ8−3内の全ての硬貨を強制的
に硬貨返却口に払い出すことができる。
【0023】図7は、図4に示した材質検出センサ10
の詳細構造を示したものである。図7において、材質検
出センサ10は、図4に示した第1レ―ル3上に構成さ
れる硬貨通路に沿って配設される。第1レ―ル3上に
は、略垂直に形成された第1の側壁3aおよび第2の側
壁3bが形成され、この第1レ―ル3と第1および第2
の側壁3aおよび3bにより硬貨通路が形成される。そ
して、第1の側壁3aには第1の受信コイル10b−1
が配設され、第2の側壁3bには第2の受信コイル10
b−2が配設される。また、第1の受信コイル10b−
1の同軸上で第1の側壁3a側には、第1の受信コイル
10b−1に積み重ねられるようにして第1の発振コイ
ル10a−1が配設され、第2の受信コイル10b−2
の同軸上で第2の側壁3b側には、第2の受信コイル1
0b−2に積み重ねられるようにして第2の発振コイル
10a−2が配設される。
【0024】ここで、第1の受信コイル10b−1は、
図8(a)に正面図、図8(b)にそのC−C断面図で
示すように、中心部に同筒孔11aが形成されたコア―
11とボビン12から構成され、ボビン12にコイル1
0b−1を巻回した構造のポット形コイルから構成され
る。
【0025】また、第1の発振コイル10a−1は、第
9図(a)に正面図、第9図(b)にそのD−D断面図
で示すように、その中心軸に図8に示したポット形コイ
ルの中心部の同筒孔11aに嵌合する突起14aが形成
されたコア14に、コイル15を巻回した構造のドラム
形コイルから構成される。
【0026】そして、図8に示したポット形コイル構造
の第1の受信コイル10b−1の同筒孔11aに、図9
に示したドラム形コイル構造の第1の発振コイル10a
−1の突起14aを嵌合し、図10に示すように、第1
の受信コイル10b−1の上に第1の発振コイル10a
−1を重ね合わせた形で図7に示した第1の側壁3a上
に配設される。
【0027】なお、第2の受信コイル10b−2および
第2の発振コイル10a−2の詳細構造は図示しない
が、上述した第1の受信コイル10b−1および第1の
発振コイル10a−1と同一構造からなり、図7に示し
た第2の側壁3b上に同様にして配設される。
【0028】図11は、図4に示した径検出センサ20
の詳細構造を示すものである。この径検出センサ20
は、第1レ―ル3上に形成される硬貨通路の材質検出セ
ンサ10の下流側に配設される。径検出センサ20は、
硬貨通路を形成する第1の側壁3a側に配設された第1
の発振コイル20a−1および第2の発振コイル20a
−2と第2の側壁3b側に第1の発振コイル20a−1
および第2の発振コイル20a−2に対向して配設され
た第1の受信コイル20b−1および第2の受信コイル
20b−2から構成される。ここで、第1の発振コイル
20a−1と第2の発振コイル20a−2は、被検硬貨
の径の判別を容易にするために所定の距離ずらして配設
される。
【0029】ここで、第1の発振コイル20a−1は、
第12図(a)に正面図、第12図(b)にそのE−E
断面図で示すように、コア21に、コイル22を巻回し
た構造のドラム形コイルから構成される。なお、第2の
発振コイル20a−2および第1、第2の受信コイル2
0b−1、20b−2の詳細は図示しないが、図12に
示した第1の発振コイル20a−1と同一構成からな
る。
【0030】図13は、径検出センサ20を構成する第
1の発振コイル20a−1および第1の受信コイル20
b−1と第2の発振コイル20a−2および第2の受信
コイル20b−2の位置関係を、被検硬貨2a、2bと
の関係を基に示したものである。ここで、被検硬貨2a
は使用可能硬貨の内の最大径の硬貨を示し、被検硬貨2
bは使用可能硬貨の内の最小径の硬貨を示す。すなわ
ち、径検出センサ20の第1の発振コイル20a−1お
よび第1の受信コイル20b−1は、最大径の硬貨2a
の検出に適した位置に、他方、第2の発振コイル20a
−2および第2の受信コイル20b−2は最小径の硬貨
2bの検出に適した位置に、それぞれ第1レ―ル3から
所定の距離ずらして配設される。ここで、受信コイル2
0b−1と20b−2は、後述するように直列に接続さ
れ、その直列回路から得られる出力電圧は、被検硬貨2
の外径が大きくなるに比例して出力電圧も小さく(減衰
率が大きくなる)なり、被検硬貨2の外径に対応したも
のとなる。
【0031】図14は、図2に示した硬貨識別回路DS
の詳細を示したものである。図14において、図7に示
した材質検出センサ10の第1の発振コイル10a−1
および第2の発振コイル10a−2は直列に接続され、
励磁駆動回路30に接続され、また図11に示した径検
出センサ20の第1の発振コイル20a−1および第2
の発振コイル20a−2は直列に接続され、励磁駆動回
路30に接続される。励磁駆動回路30は、図1に示し
た制御部500から出力される基準パルス信号を硬貨識
別選別部入出力回路300を介して入力し、この基準パ
ルス信号に基づき約20〜60KHz の同一周波数の交
流励磁信号を形成して出力する。したがって、材質検出
センサ10の第1の発振コイル10a−1、第2の発振
コイル10a−2および径検出センサ20の第1の発振
コイル20a−1、第2の発振コイル20a−2は、こ
の励磁駆動回路30から出力される約20〜60KHz
の同一周波数の交流励磁信号によりそれぞれ励磁駆動さ
れることになる。ここで、励磁駆動回路30から出力さ
れる励磁信号としては正弦波のみならず方形波、三角波
などの信号を用いてもよい。
【0032】この材質検出センサ10の第1の受信コイ
ル10b−1および第2の受信コイル10b−2は、直
列に接続され、並列共振コンデンサ41を介して増幅検
波回路43に接続される。
【0033】また、径検出センサ20の第1の受信コイ
ル20b−1および第2の受信コイル20b−2は直列
に接続され、並列共振コンデンサ42を介して増幅検波
回路44に接続される。
【0034】増幅検波回路43は、材質検出センサ10
の第1の受信コイル10b−1と第2の受信コイル10
b−2との直列回路に発生する信号を増幅検波してその
包絡線を抽出する。
【0035】また、増幅検波回路44は、径検出センサ
20の第1の受信コイル20b−1と第2の受信コイル
20b−2との直列回路に発生する信号を増幅検波して
その包絡線を抽出する。
【0036】ここで、硬貨の通過に際して、材質検出セ
ンサ10の第1の受信コイル10b−1と第2の受信コ
イル10b−2の直列回路に発生する信号の一例を示す
と、図15のようになり、これを増幅検波した増幅検波
回路43の出力波形は、図16のようになる。図16に
おいて、電圧Vは材質検出センサ10内に被検硬貨2が
存在しないときの待機電圧であり、電圧ΔVは被検硬貨
2の通過に伴う電圧減衰量を示している。ここで、電圧
減衰量ΔVは硬貨の種別(硬貨の材質、板厚)に対応し
て変化する。
【0037】なお、径検出センサ20の第1の受信コイ
ル20b−1と第2の受信コイル20b−2の直列回路
に発生する信号波形および増幅検波回路44の出力波形
も、径検出センサ20内に被検硬貨2が存在しないとき
の待機電圧Vおよびその電圧減衰量ΔVは異なるが、図
15および図16に示す波形とほぼ同様のものになる。
この場合、電圧減衰量ΔVは硬貨の径に対応するものと
なる。
【0038】増幅検波回路43の出力は、参照電圧回路
45、ピークホールド回路46、待機チェック回路50
に加えられ、増幅検波回路44の出力は、参照電圧回路
47、ピークホールド回路48、判定開始回路49、待
機チェック回路50に加えられる。
【0039】参照電圧回路45の出力およびピークホー
ルド回路46の出力はそれぞれウインドウコンパレ―タ
51、52、53、54に加えられ、また、参照電圧回
路47の出力およびピークホールド回路48の出力もそ
れぞれウインドウコンパレ―タ51、52、53、54
に加えられる。
【0040】ここで、参照電圧回路45は、材質検出セ
ンサ10内に硬貨がないときの増幅検波回路43の出
力、すなわち図16に示した待機電圧Vをホールドする
ものである。
【0041】また、ピークホールド回路46は、材質検
出センサ10内を硬貨が通過することにより生じる増幅
検波回路43の出力の減衰ピーク値、すなわち図16に
示した電圧減衰量ΔVに対応するピーク電圧Vpをホー
ルドするものである。
【0042】また、参照電圧回路47は、径検出センサ
20内に硬貨がないときの増幅検波回路44の出力、す
なわち図16に示した電圧Vに対応する電圧をホールド
するものである。
【0043】また、ピークホールド回路48は、径検出
センサ20内を硬貨が通過することにより生じる増幅検
波回路44の出力の減衰ピーク値、すなわち図16に示
した電圧減衰量ΔVに対応するピーク電圧Vpに対応す
る電圧をホールドするものである。
【0044】また、判定開始回路49は、増幅検波回路
44の出力およびピークホールド回路48の出力が加え
られており、増幅検波回路44の出力が低下し、ピーク
ホールド回路48の出力がピーク値に対応するものにな
ったとき判定開始信号を発生する。
【0045】また、待機チェック回路50は、増幅検波
回路43の出力および増幅検波回路44の出力が所定の
待機電圧にあることを検出する。この待機チェック回路
50の出力に基づき参照電圧回路45および47に待機
状態の増幅検波回路43および44の出力が保持され
る。
【0046】ウインドウコンパレ―タ51、52、5
3、54は、硬貨CA 、CB 、CC 、CD の材質、径に
対応する窓閾値がそれぞれ設定されており、投入された
硬貨のピーク値が材質に対応する窓閾値内、すなわち図
16に示す電圧VH とVL に対応するで電圧の間に入
り、かつ径に対応する窓閾値内に入ったとき、それぞれ
硬貨CA 、CB 、CC 、CD に対応する判別信号を発生
する。ここで、硬貨CA 、CB 、CC 、CD は、例え
ば、米国5セント貨、10セント貨、25セント貨、1
ドル貨に対応している。ここで、ウインドウコンパレ―
タ51、52、53、54の材質および径にそれぞれ対
応する窓閾値は、参照電圧回路45および47の出力に
対応してそれぞれ変化する。
【0047】このウインドウコンパレ―タ51、52、
53、54としては例えば図17に示す回路を用いるこ
とができる。この回路はウインドウコンパレ―タ回路5
1、52、53、54の内の1つに対応するもので、4
つのコンパレータCO1、CO2、CO3、CO4を備
えて構成される。ここで、コンパレータCO1およびC
O2により材質に対応する第1の窓閾値を形成し、コン
パレータCO3およびCO4により径に対応する第2の
窓閾値を形成している。
【0048】上記第1の窓閾値は、抵抗R11R12よ
び可変抵抗R13により設定され、この第1の窓閾値は
可変抵抗R13により調整することができ、また、その
相対的値は参照電圧回路45の出力、すなわち電圧Vr
ef1にしたがって変化し、上記第2の窓閾値は、抵抗
R21、R22および可変抵抗R23により設定され、
この第2の窓閾値は可変抵抗R23より調整することが
でき、また、その相対的値は参照電圧回路47の出力、
すなわち電圧Vref2にしたがって変化する。抵抗R
11とR12および可変抵抗R13により分圧された電
圧、すなわち図16の電圧VH に対応する電圧はコンパ
レータCO1のプラス入力に加えられ、抵抗R11およ
びR12と可変抵抗R13により分圧された電圧、すな
わち図16の電圧VL に対応する電圧はコンパレータC
O2のマイナス入力に加えられ、ピークホールド回路4
6の出力、すなわち電圧VMはコンパレータCO1のマ
イナス入力およびコンパレータCO2のプラス入力に加
えられる。また、抵抗R21とR22および可変抵抗R
23により分圧された電圧はコンパレータCO3のプラ
ス入力に加えられ、抵抗R21およびR22と可変抵抗
R23により分圧された電圧はコンパレータCO4のマ
イナス入力に加えられ、ピークホールド回路48の出
力、すなわち電圧VDはコンパレータCO3のマイナス
入力およびコンパレータCO4のプラス入力に加えられ
る。また、コンパレータCO1、CO2、CO3、CO
4の出力はアンド接続され、抵抗R0によりプルアップ
されている。
【0049】したがって、上記電圧VMが上記第1の窓
閾値の範囲内に入り、かつ上記電圧VDが上記第2の窓
閾値の範囲内に入ったときのみ出力VOUTからハイレ
ベルの信号が出力される。それ以外の場合は出力VOU
Tの信号はローレベルとなる。ここで、第1の窓閾値お
よび第2の窓閾値はウインドウコンパレ―タ51、5
2、53、54において、それぞれ硬貨CA 、CB 、C
C 、CD の材質を判別するための窓閾値および径を判別
するための窓閾値に設定されているので、ウインドウコ
ンパレ―タ51、52、53、54は、それぞれピーク
ホールド回路46の出力VMが材質を判別するための窓
閾値内に入り、かつピークホールド回路48の出力VD
が径を判別するための窓閾値内に入ったときに硬貨CA
、CB 、CC 、CD に対応する識別出力を発生する。
このウインドウコンパレ―タ51、52、53、54の
識別出力は硬貨識別選別部入出力回路300を介して制
御部500に加えられる。
【0050】図1に示した制御部500は、図14に示
した判定開始回路49から発生される判定開始信号を硬
貨識別選別部入出力回路300を介して受信するとウイ
ンドウコンパレ―タ51、52、53、54の識別出力
を硬貨識別選別部入出力回路300を介して取り込み、
投入硬貨の種別の判定を行う。ここで、判定開始回路4
9は、前述したように増幅検波回路44の出力およびピ
ークホールド回路48の出力を入力して、ピークホール
ド回路48の出力がピーク値に対応するものになったと
き判定開始信号を発生するように構成しており、ピーク
ホールド回路46の出力は見ていないが、前述したよう
に、径検出センサ20は材質検出センサ10の下流側に
配設されているので、ピーク圧ホールド回路48の出力
がピーク値に対応するものになったときは、ピークホー
ルド回路46の出力はピーク値に対応するものになって
いるはずであり、ピークホールド回路48の出力を見れ
ば十分である。なお、ここでピークホールド回路46と
48の両者に基づき判定開始信号を発生するように構成
してもよい。
【0051】制御部500は、各入力信号に基づき制御
部500内の図示しない読出し専用メモリ(ROM)に
予め記憶した手順に従って所定の処理を実行する。すな
わち、制御部500は、上記判定開始回路49から出力
される判定開始信号に基づき上記ウインドウコンパレ―
タ51、52、53、54の識別出力を見に行き、該識
別出力の何れかが出力された場合は正貨と判断する。こ
の場合、図2に示した正偽貨振分ソレノイド駆動回路D
RV1を介して正偽貨振分ソレノイドSOL1を駆動
し、図5に破線で示す位置に正偽貨振分ゲ―トG1を切
り替え、投入硬貨を正貨通路側、すなわち正貨通路4ま
たは5に導く。
【0052】また、投入硬貨の金種が硬貨CA 、CB 、
CC の何れかである場合、金種振分ソレノイド駆動回路
DRV2を介して金種振分ソレノイドSOL2を駆動
し、図5に破線で示す位置に金種振分ゲートG2を切り
替え、硬貨CA 、CB 、CC を正貨通路4を経て、図4
に示す第2レ―ル7上に導く。
【0053】また、図1に示す制御部500は、図1お
よび図5に示した受入硬貨検出センサDESの出力信号
を監視し、図2に示す硬貨識別回路DSで投入硬貨を検
出してから所定時間内に正貨と判定した硬貨が受入硬貨
検出センサDESにより検出されると、該当金種の金額
を制御部500内の図示しないランダムアクセスメモリ
(RAM)に一時記憶する。
【0054】そして、この一時記憶した金額SKが、価
格設定スイッチSPSにより設定した販売価格SP以上
(SK≧SP)になると端子T1から販売開始信号SE
を所定時間出力する。
【0055】また、制御部500は、端子T1から販売
開始信号SEを所定時間出力した後、釣銭が必要である
と判断した場合は、制御部500内の演算結果に基づ
き、またエンプティセンサEPS−A〜EPS−Cの出
力を参照して、図3に示す駆動回路DRV−A〜DRV
−Cを介してソレノイドSOL−A〜SOL−Cを駆動
し、必要な釣銭の払い出しを行う。
【0056】また、制御部500は、インベントリスイ
ッチIVS(図4に示すインベントリスイッチIVS−
A〜IVS−C)の出力を監視し、インベントリスイッ
チIVSから出力が生じると、これに対応して駆動回路
DRV−A〜DRV−Cを介してソレノイドSOL−A
〜SOL−Cを駆動し、コインチュ―ブ8−1、8−
2、8−3に保留された硬貨を強制的に排出するインベ
ントリ動作を実行する。また、制御部500は、端子T
2から硬貨受入禁止信号IHが入力されている場合に全
ての投入硬貨の受入を禁止する硬貨受入禁止処理を実行
する。
【0057】図18は、上記制御部500の処理のう
ち、特に硬貨の識別選別に関する処理を抜粋してフロー
チャートで示したものである。始めに、この硬貨処理装
置に電源が投入されると、制御部500内のRAMおよ
び入出力回路のイニシャライズ処理を実行する(ステッ
プ601)。次に、制御部500は所定のエラーチェッ
ク処理を実行し(ステップ602)、次に材質検出セン
サ10および径検出センサ20に硬貨が到来したか否か
の判断を行う処理を実行する(ステップ603)。この
処理は図14に示した待機チェック回路50の出力に基
づき行われれる。待機チェック回路50の出力により硬
貨到来と判断されると、次に判定開始かの判断を行う
(ステップ604)。この判定開始かの判断は図14に
示した判定開始回路49の出力を監視することにより行
われる。
【0058】ステップ604で、判定開始と判断される
と、正貨特定処理を実行する(ステップ605)。この
正貨特定処理は、図14に示したウインドウコンパレ―
タ51、52、53、54の出力をチェックすることに
より行われる。例えば、ウインドウコンパレ―タ51の
みが信号を出力している場合は米国5セント貨の正貨で
あると特定し、ウインドウコンパレ―タ52のみが信号
を出力している場合は米国10セント貨の正貨であると
特定し、ウインドウコンパレ―タ53のみが信号を出力
している場合は米国25セント貨の正貨であると特定
し、ウインドウコンパレ―タ54のみが信号を出力して
いる場合は米国1ドル貨の正貨であると特定し、その他
の場合は偽貨であると特定する。
【0059】この正貨特定処理が終了すると、次に受入
禁止硬貨かの判断を行う(ステップ606)。この処理
は、ステップ605の正貨特定処理で特定した硬貨を受
け入れるべきか否かの判断を行うもので、例えば、投入
した硬貨の金種に対し釣銭が払えないときはこの硬貨の
受入を拒否し、釣銭が払えるときはこの硬貨の受入を許
可する処理を行う。
【0060】ステップ606で、受入禁止硬貨でないと
判断されると、図2に示した金種振分ソレノイドSOL
2のオンオフ処理を実行する(ステップ607)。この
処理は、投入硬貨の金種が硬貨CA 、CB 、CC の何れ
かである場合、金種振分ソレノイド駆動回路DRV2を
介して金種振分ソレノイドSOL2をオンにし、図5に
破線で示す位置に金種振分ゲートG2を切り替え、硬貨
CA 、CB 、CC を正貨通路4を経て、図4に示す第2
レ―ル7上に導き、投入硬貨の金種が硬貨CDの場合
は、金種振分ソレノイドSOL2をオフのままにし、硬
貨CD は正貨通路5を下方に通過し、図示しない金庫へ
保留される。
【0061】なお、ステップ604で判定開始と判断さ
れずに所定の時間t1経過すると(ステップ608)、
異常が生じたとしてステップ609に分岐し、所定のエ
ラー処理が実行される(ステップ609)。また、ステ
ップ606で受入禁止硬貨であると判断された場合はス
テップ603に戻る。
【0062】次に、この実施例で採用する材質検出セン
サ10の硬貨判別原理について更に説明する。
【0063】図19は、材質検出センサ10の硬貨判別
原理を示すもので、図19において、第1の側壁3aと
第2の側壁3bにより形成される硬貨通路に被検硬貨2
が投入される前の状態において、発振コイル10a−1
から発せられた励磁線401、402は受信コイル10
b−1で受信され、発振コイル10a−2から発せられ
た磁力線403、404は受信コイル10b−2で受信
される。この状態で硬貨通路に被検硬貨2が投入された
場合を考える。発振コイル10a−1から発せられ、被
検硬貨2に達した磁力線401、402は被検硬貨2で
屈曲された受信コイル10b−1に至る。同様に、発振
コイル10a−2から発せられ、被検硬貨2に達した磁
力線403、404は被検硬貨2で屈曲されて受信コイ
ル10b−2に至る。また、被検硬貨2に達した磁力線
401、402の一部は、被検硬貨2を透過して磁力線
405、406として受信コイル10b−2に至り、ま
た、被検硬貨2に達した磁力線403、404の一部は
被検硬貨2を透過して磁力線407、408として受信
コイル10b−1に至る。
【0064】かかる現象により受信コイル10b−1お
よび受信コイル10b−2の出力電圧は被検硬貨2の浅
部および深部の材質に対応してそれぞれ変化し、被検硬
貨2の浅部および深部の材質に対応する情報を含むこと
になる。
【0065】したがって、この実施例の材質検出センサ
10の構成によれば、例えば米国の10セント、25セ
ント、1ドル硬貨のように銅の芯材に白銅の薄片を重ね
たクラッド硬貨の代りに、このクラッドグ硬貨と同一外
形で同一厚みの銅の代用硬貨を投入をしたような場合に
おいても容易にこれを識別することができる。すなわち
この実施例の材質検出センサ10によれば、上述したク
ラッド硬貨と単なる銅材の代用硬貨との間にも明瞭な差
異が生じ、これによってクラッド硬貨と単なる銅の代用
硬貨とを明瞭に区別して選別することが可能となる。
【0066】ところで、この実施例の材質検出センサ1
0の発振コイル10a−1、10a−2および受信コイ
ル10b−1、10b−2は硬貨通路を形成する第1の
側壁3aおよび第2の側壁3bに対向して配設されてい
る。このため、被検硬貨2が第1の側壁3aおよび第2
の側壁3bのいずれか一方に片寄って通過したとして
も、受信コイル10b−1と10b−2の誘起電圧の和
は同一金種であれば常に一定範囲内となる。
【0067】すなわち、被検硬貨2が第1の側壁3aに
片寄って通過し、受信コイル10b−1の誘起電圧の減
衰量が通過中心を通過した場合より大きくても、この場
合、他方の一方の受信コイル10b−2の誘起電圧の減
衰量がその分だけ少なくなるため、減衰量の和は一定と
なる。したがって、被検硬貨2がいずれの側壁に片寄っ
て通過したとしてもその金種に応じて正確な検知電圧を
得ることができる。
【0068】この測定原理を図20から図23を用いて
更に説明する。
【0069】材質検出センサ10の受信コイル10b−
1および受信コイル10b−2の出力電圧は投入された
被検硬貨2との距離に対応して変化する。
【0070】すなわち、被検硬貨2が図7に示すよう
に、第1の側壁3aおよび第2の側壁3bにより形成さ
れる硬貨通路の丁度真中(被検硬貨2に対する受信コイ
ル10b−1および受信コイル10b−2のそれぞれの
距離が等しい位置)を通過する場合、受信コイル10b
−1および受信コイル10b−2の出力電圧は等しくな
る。
【0071】しかし、垂直に構成された硬貨通路におい
ては、被検硬貨2が硬貨通路の丁度真中を常に通過する
ことはなく、第1の側壁3a側または第2の側壁3b側
に片寄って通過する場合もある。ここで、図20に被検
硬貨2が第1の側壁3a側に寄って通過した場合を示
し、図21は被検硬貨2が第2の側壁3b側に寄って通
過した場合を示す。
【0072】ところで、図20に示すように、被検硬貨
2が第1の側壁3a側に寄って通過した場合を考え、図
22に示すように、この場合の材質検出センサ10内に
被検硬貨2が存在しないときの受信コイル10b−1と
受信コイル10b−2の直列回路に得られる合成減衰率
を0(%)とし、被検硬貨2が材質検出センサ10内を
通過したときの上記直列回路に得られる合成減衰率をp
(%)とする。ここで、被検硬貨2が材質検出センサ1
0内を通過したときにそれぞれの受信コイル10b−1
および受信コイル10b−2に得られる減衰率を見る
と、受信コイル10b−1は被検硬貨2が接近するた
め、その減衰率はq(%)となり、受信コイル10b−
2は被検硬貨2が遠ざかるため、その減衰率はr(%)
となる。ここで、受信コイル10b−1と受信コイル1
0b−2の直列回路に得られる合成減衰率pと受信コイ
ル10b−1と受信コイル10b−2のそれぞれの減衰
率q、rとの間にはq+r=pの関係がある。
【0073】また、図21に示すように、被検硬貨2が
第2の側壁3b側に寄って通過した場合を考え、図23
に示すように、この場合の被検硬貨2が材質検出センサ
10内に被検硬貨2が存在しないときの受信コイル10
b−1と受信コイル10b−2の直列回路に得られる合
成減衰率を0(%)とし、被検硬貨2が材質検出センサ
10内を通過したときの上記直列回路に得られる合成減
衰率をp´(%)とする。ここで、被検硬貨2が材質検
出センサ10内を通過したときにそれぞれの受信コイル
10b−1および受信コイル10b−2に得られる減衰
率を見ると、受信コイル10b−1は被検硬貨2が遠ざ
かるため、その減衰率はq´(%)となり、受信コイル
10b−2は被検硬貨2が接近するため、その減衰率は
r´(%)となる。ここで、受信コイル10b−1と受
信コイル10b−2の直列回路に得られる合成減衰率p
´と受信コイル10b−1と受信コイル10b−2のそ
れぞれの減衰率q´、r´との間にはq´+r´=p´
の関係がある。
【0074】しかし、被検硬貨2が通過する位置が硬貨
通路の中心から受信コイル10b−1側または受信コイ
ル10b−2側にずれた場合において、受信コイル10
b−1の出力電圧と受信コイル10b−2の出力電圧の
それぞれの変化する方向は互いに逆方向であり、その変
化量は互いに等しい量となっている。
【0075】よって、 q+r=q′+r′ p=p′ の関係となる。
【0076】すなわち、この実施例においては、材質検
出センサ10の受信コイル10b−1および受信コイル
10b−2を図14に示す如く直列に接続することによ
り、受信コイル10b−1の出力電圧と受信コイル10
b−2の出力電圧の加算出力を取り出すことにより、硬
貨通路内における被検硬貨2の位置ずれによる影響を相
殺することができる。
【0077】この実施例の構成によれば、投入硬貨をい
ずれか一方の硬貨通路壁に沿って通過させるために硬貨
通路を傾ける必要がなくなり、原理的には材質選別を行
う部分の硬貨通路を鉛直にすることができる。硬貨通路
を鉛直にすることにより、埃等の異物が堆積することが
なくなり、また投入硬貨が濡れていても途中で止まった
りすることもなくなる。
【0078】また、第1レ―ル3上には材質検出センサ
10と径検出センサ20のの両組のコイルのみを配設す
ればよいので第1レ―ル3の長さを大幅に短くすること
ができる。
【0079】また、この実施例による材質検出センサ1
0を励磁する周波数は材質検出センサ10に被検硬貨2
が作用している場合もいない場合も常に一定である。
【0080】図24に、この実施例の材質検出センサ1
0において、材質検出センサ10内に被検硬貨2がない
ときの共振特性と材質検出センサ10内に被検硬貨2が
あるときの共振特性の一例を示す。図24において、横
軸は周波数を示しており、縦軸はその共振電圧を示して
おり、グラフ200は材質検出センサ10内に被検硬貨
2がないときの共振特性を示し、グラフ300は材質検
出センサ10内に被検硬貨2があるときの共振特性を示
す。図24から明らかのように、材質検出センサ10内
に被検硬貨2がないときはその共振電圧が周波数f0aで
最大となり、材質検出センサ10内に被検硬貨2がある
ときはその共振電圧が周波数f0aからΔfa変化した周
波数f1a で最大となる。ここで、この実施例において
は材質検出センサ10を励磁する周波数は材質検出セン
サ10に被検硬貨2が作用している場合もいない場合も
常に一定であるので、この周波数をFとすると、電圧Δ
Vaに基き硬貨の材質を判別することになる。これに対
し、例えば米国特許第3870137号に記載された装
置においては硬貨通路の一側面に配設されたコイルを含
んで発振回路を形成しているので、このコイルの待機状
態における発振周波数、すなわち励磁周波数がFであっ
たとしてもこの周波数Fは硬貨が通過することによりコ
イル自体のインダクタンスが変化してΔFだけ変化し、
結果的に励磁周波数はF´になる。この場合、変化した
周波数F´に対応する電圧ΔVa´に基き硬貨の材質を
判別することになる。ここで、図24から明らかのよう
にΔVa>ΔVa´の関係が成立するので、この実施例
の構成によれば米国特許第3870137号に記載され
た装置に比較して、高精度で被検硬貨2の材質を判別す
ることができる。
【0081】図25は、この実施例における材質検出セ
ンサ10および径検出センサ20の共振特性をセンサ内
に硬貨がない場合とある場合を比較して示したものであ
る。ここで、図25(a)のグラフ201は材質検出セ
ンサ10内に被検硬貨2がないときの共振特性を示し、
グラフ301は材質検出センサ10内に被検硬貨2があ
るときの共振特性を示す。また、図25(b)のグラフ
202は径検出センサ20内に被検硬貨2がないときの
共振特性を示し、グラフ302は径検出センサ20内に
被検硬貨2があるときの共振特性を示す。図25(a)
から明らかのように、材質検出センサ10内に被検硬貨
2がないときはその共振電圧が周波数f0aで最大とな
り、材質検出センサ10内に被検硬貨2があるときはそ
の共振電圧が周波数f0aからΔfa変化した周波数f1
a で最大となる。ここで、この実施例においては材質検
出センサ10を励磁する周波数は常に一定の周波数Fで
あるので、この周波数Fに対応する電圧ΔVaに基き硬
貨の材質を判別することになる。また、図25(b)か
ら明らかのように、径検出センサ20内に被検硬貨2が
ないときはその共振電圧が周波数f0bで最大となり、径
検出センサ20内に被検硬貨2があるときはその共振電
圧が周波数f0bからΔfb変化した周波数f1b で最大
となる。ここで、この実施例においては径検出センサ2
0を励磁する周波数は常に一定の周波数Fであるので、
この周波数Fに対応する電圧ΔVbに基き硬貨の径を判
別することになる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
硬貨識別選別部および硬貨蓄積払出部に対して1つの制
御手段を設けるように構成したので、制御手段の簡略
化、非冗長性化が図られ、装置全体の小形化、低コスト
化を可能した硬貨処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる硬貨処理装置の一実施例の全
体構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した硬貨識別選別部の概略構成を示す
ブロック図。
【図3】図1に示した硬貨蓄積払出部の概略構成を示す
ブロック図。
【図4】この実施例の硬貨処理装置の全体構成を示す正
面図。
【図5】図4に示した硬貨処理装置のA−A部の断面構
成を示すA−A断面図。
【図6】図4に示した硬貨処理装置のB−B部の断面構
成を示すB−B断面図。
【図7】図4に示した材質検出センサの詳細構造を示す
断面図。
【図8】図7に示した材質検出センサを構成する受信コ
イルの正面図およびそのC−C断面図。
【図9】図7に示した材質検出センサを構成する発振コ
イルの正面図およびそのD−D断面図。
【図10】図7に示した材質検出センサの要部を示す断
面図。
【図11】図4に示した径検出センサの詳細構造を示す
断面図。
【図12】図11に示した径検出センサを構成する各コ
イルの正面図およびそのE−E断面図。
【図13】図11に示した径検出センサを構成するコイ
ル位置関係を説明する略図。
【図14】図2に示した硬貨識別回路の詳細構成を示す
回路図。
【図15】図14に示した材質検出センサの出力信号の
一例を示す波形図。
【図16】図14に示した増幅検波回路出力信号の一例
を示す波形図。
【図17】図14に示したウインドウコンパレ―タの詳
細構成を示す回路図。
【図18】図1示した制御部の処理のうち、硬貨の識別
選別に関する処理を抜粋して示すフローチャート。
【図19】図4に示した材質検出センサの硬貨判別原理
を説明するための図。
【図20】図4に示した材質検出センサの硬貨判別原理
を説明するための図で、被検硬貨が第1の側壁側に寄っ
て通過した場合を示す図。
【図21】図4に示した材質検出センサの硬貨判別原理
を説明するための図で、被検硬貨が第2の側壁側に寄っ
て通過した場合を示す図。
【図22】図4に示した材質検出センサの硬貨判別原理
を説明するための図で、被検硬貨が第1の側壁側に寄っ
て通過した場合の出力を説明する図。
【図23】図4に示した材質検出センサの硬貨判別原理
を説明するための図で、被検硬貨が第2の側壁側に寄っ
て通過した場合の出力を説明する図。
【図24】図4に示した材質検出センサの硬貨判別原理
を説明するための図で、材質検出センサの共振特性を説
明するグラフ。
【図25】図4に示した材質検出センサおよび径検出セ
ンサの硬貨判別原理を説明するための図で、材質検出セ
ンサおよび径検出センサの共振特性を説明するグラフ。
【符号の説明】
100 硬貨識別選別部 200 硬貨蓄積払出部 300 硬貨識別選別部入出力回路 400 硬貨蓄積払出部入出力回路 500 制御部 DS 硬貨識別回路 SOL1 正偽貨振分ソレノイド SOL2 金種振分ソレノイド DRV1 正偽貨振分ソレノイド駆動回路 DRV2 金種振分ソレノイド駆動回路 EPS−A,EPS−B,EPS−C エンプティセ
ンサ OFS−A,OFS−B,OFS−C オーバフロー
センサ SOL−A,SOL−B,SOL−C 払出ソレノイ
ド DRV−A,DRV−B,DRV−C ソレノイド駆
動回路 G1 正偽貨振分ゲート G2 金種振分ゲート 4、5 正貨通路 6 偽貨通路 8−1、8−2、8−3 コインチュ―ブ 10 材質検出センサ 20 径検出センサ 30 励磁駆動回路 43,44 増幅検波回路 45,47 参照電圧回路 46,48 ピークホールド回路 49 判定開始回路 50 待機チェック回路 51〜54 ウインドウコンパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入硬貨の正偽および種別の識別を行う
    硬貨識別手段と、 前記硬貨識別手段で正貨と識別された硬貨を金種別に振
    り分ける振分手段と、 前記振分手段で振り分けられた硬貨の内で釣銭に使用す
    る硬貨を金種別に蓄積する硬貨蓄積手段と、 前記硬貨蓄積手段における硬貨の蓄積状態を検出する蓄
    積状態検出手段と、 前記硬貨蓄積手段に蓄積された硬貨から必要な釣銭を払
    い出す硬貨払出手段とを具備する硬貨処理装置におい
    て、 前記硬貨識別手段により識別された投入硬貨の識別情報
    および前記蓄積状態検出手段により検出された前記硬貨
    蓄積手段における硬貨の蓄積状態を示す蓄積状態情報に
    基づき前記振分手段による硬貨の振り分け態様を制御す
    るとともに、前記蓄積状態情報および釣銭の額に基づき
    前記硬貨払出手段による硬貨の払出しを制御する単一の
    制御手段を具備することを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 前記硬貨蓄積手段は、 各金種に対応して配設され、硬貨を金種別に蓄積する複
    数のコインチューブからなり、 前記蓄積状態検出手段は、 前記コインチューブにそれぞれ対応して設けられ、各コ
    インチューブ内に蓄積された硬貨の蓄積枚数が所定の枚
    数以下になると検出する複数のエンプティセンサと、 前記コインチューブにそれぞれ対応して設けられ、各コ
    インチューブ内に蓄積された硬貨がオーバーフローする
    とこれを検出する複数のオーバ−フローセンサとを具備
    し、 前記振分手段は、 投入硬貨を正貨と偽貨とに振り分ける第1の振分手段
    と、 前記第1の振分手段により振り分けられた正貨を前記硬
    貨蓄積手段に導く硬貨と直接金庫に導く硬貨とに振り分
    ける第2の振分手段とを具備し、 前記制御手段は、 前記硬貨識別手段による投入硬貨の正偽の判定出力に基
    づき前記第1の振分手段を制御し、前記オーバ−フロー
    センサの検出出力に基づき前記第2の振分手段を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理装置。
  3. 【請求項3】 前記硬貨払出手段は、 前記コインチューブに対応してそれぞれ設けられた複数
    の硬貨払出ソレノイドと、 前記硬貨払出ソレノイドの励磁によりそれぞれ駆動さ
    れ、前記コインチューブに蓄積された硬貨を1枚づつ払
    い出す複数のペイアウトスライドとを具備し、 前記制御手段は、 前記釣銭の額および前記エンプティセンサの検出出力に
    基づき前記複数の硬貨払出ソレノイドを制御することを
    特徴とする請求項2記載の硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 前記硬貨識別手段は、 硬貨通路に配設される第1の受信コイルと、 前記硬貨通路を挟んで前記第1の受信コイルに対向して
    配設される第2の受信コイルと、 前記第1の受信コイルの同軸上に前記第1の受信コイル
    に積み重ねて配設され、所定周波数の励磁信号により励
    磁駆動される第1の発振コイルと、 前記第2の受信コイルの同軸上に前記第2の受信コイル
    に積み重ねて配設され、所定周波数の励磁信号により励
    磁駆動される第2の発振コイルと、 前記第1の受信コイルと前記第2の受信コイルの加算出
    力に基づき前記硬貨通路を通過する硬貨を判別する判別
    手段とを具備し、 前記第1の発振コイルと前記第2の発振コイルは、 直列に接続されて単一の励磁手段により励磁駆動され、 前記判別手段は、 前記第1の受信コイルと前記第2の受信コイルの直列回
    路の出力に基づき硬貨の判別を行うことを特徴とする請
    求項1記載の硬貨処理装置。
  5. 【請求項5】 前記判別手段は、 前記直列回路の出力を増幅検波する増幅検波回路と、 前記増幅検波回路の待機時における出力電圧を保持する
    待機電圧保持回路と、 前記増幅検波回路の硬貨通過時における出力電圧のピー
    ク電圧を保持するピーク電圧保持回路と、 それぞれ硬貨の金種に対応した窓が設定され、該窓は前
    記待機電圧保持回路の出力に基づき変化し、前記ピーク
    電圧保持回路の出力が該窓内に入ったとき硬貨判別出力
    を発生する複数の第1の窓回路とを具備し、前記複数の
    第1の窓回路の硬貨判別出力に基づき前記硬貨通路を通
    過する硬貨を判別することを特徴とする請求項4記載の
    硬貨処理装置。
  6. 【請求項6】 前記硬貨通路に配設され、所定周波数の
    励磁信号により励磁駆動される第3の発振コイルと、 前記第3の発振コイルに対して所定の距離ずらして配設
    され、所定周波数の励磁信号により励磁駆動される第4
    の発振コイルと、 前記硬貨通路を挟んで前記第3の発振コイルに対向して
    配設される第3の受信コイルと、 前記硬貨通路を挟んで前記第4の発振コイルに対向して
    配設される第4の受信コイルと、 前記第3の受信コイルと前記第4の受信コイルの加算出
    力に基づき前記硬貨通路を通過する硬貨の径を判別する
    径判別手段とを更に具備し、 前記判別手段は、 前記第1の受信コイルと前記第2の受信コイルの合成出
    力および前記径判別手段の判別結果に基づき前記硬貨通
    路を通過する硬貨を判別することを特徴とする請求項5
    記載の硬貨処理装置。
  7. 【請求項7】 前記径判別手段は、 前記直列回路の出力を増幅検波する増幅検波回路と、 前記増幅検波回路の待機時における出力電圧を保持する
    待機電圧保持回路と、 前記増幅検波回路の硬貨通過時における出力電圧のピー
    ク電圧を保持するピーク電圧保持回路と、 それぞれ硬貨の金種に対応した窓が設定され、該窓は前
    記待機電圧保持回路の出力に基づき変化し、前記ピーク
    電圧保持回路の出力が該窓内に入ったとき硬貨径判別出
    力を発生する複数の第2の窓回路とを具備し、前記複数
    の第2の窓回路の硬貨径判別出力に基づき前記硬貨通路
    を通過する硬貨の径を判別することを特徴とする請求項
    6記載の硬貨処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の発振コイルと前記第2の発振
    コイルおよび前記第3の発振コイルと前記第4の発振コ
    イルは、 それぞれ直列に接続され、 かつ、前記第1の発振コイルと前記第2の発振コイルの
    直列回路と前記第3の発振コイルと前記第4の発振コイ
    ルの直列回路は、 互いに並列に接続され、 前記第1の発振コイル、前記第2の発振コイル、前記第
    3の発振コイルおよび前記第4の発振コイルは、単一の
    励磁手段により励磁駆動されることを特徴とする請求項
    6記載の硬貨処理装置。
  9. 【請求項9】 前記硬貨識別手段は、 硬貨通路に配設される第1の受信コイルと、 前記第1の受信コイルに直列に接続され、前記硬貨通路
    を挟んで前記第1の受信コイルに対向して配設される第
    2の受信コイルと、 前記第1の受信コイルの同軸上に前記第1の受信コイル
    に積み重ねて配設される第1の発振コイルと、 前記第1の発振コイルに直列に接続され、前記第2の受
    信コイルの同軸上に前記第2の受信コイルに積み重ねて
    配設される第2の発振コイルと、 前記硬貨通路の前記第1の受信コイル配設位置の下流側
    に配設され第3の発振コイルと、 前記第3の発振コイルに対して所定の距離ずらして配設
    される第4の発振コイルと、 前記硬貨通路を挟んで前記第3の発振コイルに対向して
    配設される第3の受信コイルと、 前記硬貨通路を挟んで前記第4の発振コイルに対向して
    配設される第4の受信コイルと、 前記第1の発振コイル、前記第2の発振コイル、前記第
    3の発振コイルおよび前記第4の発振コイルを所定周波
    数の励磁信号により励磁駆動する励磁手段と、 前記第1の発振コイルと前記第2の発振コイルの直列回
    路の出力を増幅検波する第1の増幅検波回路と、 前記第3の発振コイルと前記第4の発振コイルの直列回
    路の出力を増幅検波する第2の増幅検波回路と、 前記第1の増幅検波回路の待機時における出力電圧を保
    持する第1の待機電圧保持回路と、 前記第2の増幅検波回路の待機時における出力電圧を保
    持する第2の待機電圧保持回路と、 前記第1の増幅検波回路の硬貨通過時における出力電圧
    のピーク電圧を保持する第1のピーク電圧保持回路と、 前記第2の増幅検波回路の硬貨通過時における出力電圧
    のピーク電圧を保持する第2のピーク電圧保持回路と、 それぞれ硬貨の材質に対応した第1の窓と径に対応して
    第2の窓が設定され、前記第1の窓は前記第1の待機電
    圧保持回路の出力に基づき変化し、前記第2の窓は前記
    第2の待機電圧保持回路の出力に基づき変化し、前記第
    1のピーク電圧保持回路の出力が前記第1の窓内に入
    り、かつ前記第2のピーク電圧保持回路の出力が前記第
    2の窓内に入ったとき硬貨判別出力を発生する硬貨の金
    種に対応した複数の窓回路と、 前記第2のピーク電圧保持回路の出力が確定した後に判
    定開始信号を発生する判定開始信号発生手段と、 前記判定開始信号発生手段から判定開始信号が発生され
    てから前記複数の窓回路の硬貨判別出力を取り込み、該
    硬貨判別出力に基づき前記硬貨通路を通過する硬貨を判
    別する判別手段とを具備することを特徴とする請求項1
    記載の硬貨処理装置。
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