JP3062354B2 - 用紙駆動型製図機の駆動方法と用紙駆動型製図機 - Google Patents

用紙駆動型製図機の駆動方法と用紙駆動型製図機

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JP3062354B2
JP3062354B2 JP4237718A JP23771892A JP3062354B2 JP 3062354 B2 JP3062354 B2 JP 3062354B2 JP 4237718 A JP4237718 A JP 4237718A JP 23771892 A JP23771892 A JP 23771892A JP 3062354 B2 JP3062354 B2 JP 3062354B2
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武美 滝沢
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Mimaki Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙表面に図形、記号
又は文字を描く用紙駆動型製図機の駆動方法とその方法
に用いる用紙駆動型製図機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、用紙を記録面上をその前後に
移動させると共に、ヘッドを記録面に搭載した用紙上方
をその左右に移動させて、ヘッドに把持した筆記具で用
紙表面に図形、記号又は文字を描く用紙駆動型製図機が
ある。
【0003】この製図機においては、用紙表面に図形、
記号又は文字をその品質を落とさずに歪みなく迅速に描
くことが要求される。
【0004】このような要求を上記製図機で満たそうと
する場合には、用紙を記録面上をその前後に高速度及び
高加速度で移動させると共に、ヘッドを用紙上方をその
左右に高速度及び高加速度で移動させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
図機において、用紙を記録面上をその前後に高速度及び
高加速度で移動させた際には、記録面上をその前後に移
動させる用紙部分に紙が上下に波打つ、いわゆる紙暴れ
現象が生じた。この紙暴れ現象は、用紙の周囲部分や用
紙の端部中央部等において生じた。そして、その紙暴れ
現象が生じた用紙部分表面にヘッドに把持した筆記具で
描く図形、記号又は文字に歪みが生じてしまった。
【0006】この紙暴れ現象は、用紙自体の持つ自重に
より用紙各所に加わる慣性力や、用紙を記録面上をその
前後に移動させた際に、用紙下面と記録面との間に強制
送入される空気により生ずると推定される。この紙暴れ
現象は、記録面上をその前後に移動させる用紙の移動速
度及び移動加速度を低減させると、抑止できることが経
験則上知られている。
【0007】そこで、従来は、用紙及びヘッドの移動速
度及び移動加速度を一律に低減させて、用紙に紙暴れ現
象が生ずるのを防いでいた。そして、その用紙表面に筆
記具で歪みのない図形、記号又は文字を描くようにして
いた。
【0008】そのため、従来は、ヘッドに把持した筆記
具で用紙表面に図形、記号又は文字を歪みなく迅速に描
くことができなかった。
【0009】本発明は、このような課題を解消するため
のもので、用紙の紙暴れ現象を防いで、ヘッドに把持し
た筆記具で用紙表面に図形、記号又は文字を歪みなく迅
速に描くことのできる、用紙駆動型製図機の用紙駆動方
法と、その方法に用いる用紙駆動型製図機を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の用紙駆動型製図機の駆動方法は、用紙を記
録面上をその前後に移動させると共に、ヘッドを前記記
録面に搭載した用紙上方をその左右に移動させて、前記
ヘッドに把持した筆記具で前記用紙表面に図形、記号又
は文字を描く用紙駆動型製図機において、紙暴れ現象が
生ずる前記用紙部分を危険領域に設定して、その危険領
域に属する用紙部分上に前記ヘッドに把持した筆記具が
位置した際の用紙及びヘッドの移動速度及び移動加速度
を、その他の安全領域に属する用紙部分上に前記ヘッド
に把持した筆記具が位置した際の用紙及びヘッドの移動
速度及び移動加速度に比べて、低減させることを特徴と
している。
【0011】本発明の用紙駆動型製図機は、用紙を記録
面上をその前後に移動させると共に、ヘッドを前記記録
面に搭載した用紙上方をその左右に移動させて、前記ヘ
ッドに把持した筆記具で前記用紙表面に図形、記号又は
文字を描く用紙駆動型製図機において、紙暴れ現象が生
ずる前記用紙部分を危険領域に設定する設定手段と、そ
の設定手段で設定した危険領域に属する用紙部分上に前
記ヘッドに把持した筆記具が位置した際の用紙及びヘッ
ドの移動速度及び移動加速度を、その他の安全領域に属
する用紙部分上に前記ヘッドに把持した筆記具が位置し
た際の用紙及びヘッドの移動速度及び移動加速度に比べ
て、低減させる低減手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0012】本発明の用紙駆動型製図機においては、設
定手段に、該手段で設定する用紙の危険領域の位置とそ
の範囲を変更する変更手段を備えることを好適としてい
る。
【0013】それと共に、低減手段に、該手段で用紙及
びヘッドの移動速度及び移動加速度を低減させる比率を
調節する調節手段を備えることを好適としている。
【0014】
【作用】上記用紙駆動型製図機の駆動方法においては、
紙暴れ現象が生ずる用紙部分を危険領域に設定して、そ
の危険領域に属する用紙部分上にヘッドに把持した筆記
具が位置した際の用紙及びヘッドの移動速度及び移動加
速度を、その他の安全領域に属する用紙部分上にヘッド
に把持した筆記具が位置した際の用紙及びヘッドの移動
速度及び移動加速度に比べて、低減させている。
【0015】そのため、危険領域に属する用紙部分上に
ヘッドに把持した筆記具が位置した際に、用紙及びヘッ
ドの移動速度及び移動加速度を低減させて、その危険領
域に属する用紙部分に紙暴れ現象が生ずるのを防ぐこと
ができる。そして、その紙暴れ現象が起こるのを抑止し
た危険領域に属する用紙部分表面にヘッドに把持した筆
記具で図形、記号又は文字を歪みなく美麗に描くことが
できる。
【0016】それと共に、危険領域以外の安全領域に属
する用紙部分上にヘッドに把持した筆記具が位置した際
には、用紙及びヘッドを高速度及び高加速度で移動させ
て、その安全領域に属する用紙部分表面にヘッドに把持
した筆記具で図形、記号又は文字を迅速に描くことがで
きる。
【0017】上記構成の用紙駆動型製図機において、設
定手段により紙暴れ現象が生ずる用紙部分を危険領域に
設定する。
【0018】次いで、用紙を記録面上をその前後に高速
度及び高加速度で移動させると共に、ヘッドを記録面に
搭載した用紙上方をその左右に高速度及び高加速度で移
動させて、ヘッドに把持した筆記具で用紙表面に図形、
記号又は文字を描く。
【0019】設定手段で設定した危険領域に属する用紙
部分上にヘッドに把持した筆記具が位置した際には、低
減手段により用紙及びヘッドの移動速度及び移動加速度
を低減させる。
【0020】すると、設定手段で設定した危険領域に属
する用紙部分上にヘッドに把持した筆記具が位置した際
に、その危険領域に属する用紙部分に紙暴れ現象が生ず
るのを防ぐことができる。そして、その紙暴れ現象が起
こるのを抑止した危険領域に属する用紙部分表面にヘッ
ドに把持した筆記具で図形、記号又は文字を歪みなく美
麗に描くことが可能となる。
【0021】それと共に、危険領域以外の安全領域に属
する用紙部分上にヘッドに把持した筆記具が位置した際
には、用紙及びヘッドを高速度及び高加速度で移動させ
て、その安全領域に属する用紙部分表面にヘッドに把持
した筆記具で図形、記号又は文字を迅速に描くことがで
きる。
【0022】また、設定手段に、該手段で設定する用紙
の危険領域の位置とその範囲を変更する変更手段を備え
た用紙駆動型製図機にあっては、用紙の単位面積当たり
の自重の軽重や用紙の弾性力の強弱等により変化する紙
暴れ現象が生ずる用紙の位置とその範囲に合わせて、設
定手段で設定する用紙の危険領域の位置とその範囲を変
更できる。
【0023】また、低減手段に、該手段で用紙及びヘッ
ドの移動速度及び移動加速度を低減させる比率を調節す
る調節手段を備えた用紙駆動型製図機にあっては、用紙
の単位面積当たりの自重の軽重や用紙の弾性力の強弱等
により変化する用紙の紙暴れ現象の大きさに合わせて、
危険領域に属する用紙部分上にヘッドに把持した筆記具
が位置した際の用紙及びヘッドの移動速度及び移動加速
度の低減比率を大小に調節して、危険領域に属する用紙
部分の紙暴れ現象を的確に抑止できる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に従い説明す
る。図1ないし図5は本発明の用紙駆動装置の好適な実
施例を示し、図1はその概略構造を示す側面断面図、図
2はその一部拡大側面断面図、図3はその記録面部分の
斜視図、図4はその概略ブロック図、図5はそれに用い
る用紙の平面図を示している。以下に、この用紙駆動装
置を説明する。
【0025】図において、10は、横に長い蒲鉾状をし
た記録面である。
【0026】記録面10の左右内側には、一対の駆動ロ
ーラ22を、その周囲面の一部を記録面10上に露出さ
せてそれぞれ回転可能に支持している。
【0027】駆動ローラ22には、該ローラを駆動させ
るDCモータ(図示せず)を連結している。DCモータ
には、該モータの回転数や回転角度を計測するエンコー
ダ(図示せず)を備えている。
【0028】一対の駆動ローラ22上方には、ピンチロ
ーラ24を駆動ローラ22に対向させてそれぞれ回転自
在に支持している。
【0029】ピンチローラ24には、該ローラを駆動ロ
ーラ22上方に離隔させたり駆動ローラ22周囲面に降
下、押接させたりする昇降手段(図示せず)を備えてい
る。
【0030】これらの一対の駆動ローラ22とピンチロ
ーラ24とDCモータとは、用紙50の左右端部を挟持
して用紙50を記録面10上を駆動ローラ22の回転方
向に当たる記録面10の前後に移動させる用紙移動手段
20を形成している。
【0031】記録面10上には、ヘッド30を記録面1
0上をその左右に移動自在に支持している。具体的に
は、記録面10上方に架設したガイドレール32にヘッ
ド30を摺動自在に支持している。
【0032】ヘッド30には、該ヘッドをガイドレール
32に沿って記録面10上をその左右に移動させる摺動
手段(図示せず)を備えている。
【0033】そして、記録面10に搭載した用紙50の
左右端部を記録面10左右の一対の駆動ローラ22とピ
ンチローラ24との間にそれぞれ挟持して、DCモータ
により一対の駆動ローラ22を同期回転させ、用紙50
を記録面10上をその前後に移動させると共に、摺動手
段によりヘッド30をガイドレール32に沿って記録面
10上をその左右に移動させて、ヘッド30に把持した
筆記具40で用紙50表面に図形、記号又は文字を描く
ことができるようにしている。
【0034】70は、記録面10に搭載した用紙50の
前後とその左右の長さ、即ち用紙50の大きさを計測す
る計測手段である。計測手段70は、用紙50の前後の
長さを計測する計測手段70aと、用紙50の左右の長
さを計測する計測手段70bとから形成している。
【0035】用紙50の前後方向の長さを計測する計測
手段70aは、図2に示したように、記録面10の前後
内側に、発光素子72と受光素子74とからなる一対の
フォトセンサ76をそれぞれ備えている。そして、フォ
トセンサ76直上の記録面10に開口した透孔12上方
を用紙50が覆っていて、発光素子72から発せられた
光が用紙50裏面で反射して受光素子74に入光する状
態にあるか、又はフォトセンサ76直上の記録面10に
開口した透孔12上方を用紙50が覆っておらずに、発
光素子72から発せられた光が受光素子74に入光しな
い状態にあるかをフォトセンサ76で検知できるように
している。即ち、フォトセンサ76直上を用紙50の端
縁が通過するタイミングをフォトセンサ76で検知でき
るようにしている。そして、用紙移動手段20により用
紙50を記録面10上をその前後に移動させて、用紙5
0の一方の端縁が一方のフォトセンサ76直上を通過し
てから用紙50の他方の端縁が他方のフォトセンサ76
直上を通過するまでに用紙移動手段20により移動させ
た用紙50の距離を用紙移動手段20のDCモータに備
えたエンコーダ等により計測して、その計測結果に基づ
き、用紙50の前後の長さを計測できるようにしてい
る。
【0036】用紙50の左右の長さを計測する計測手段
70bは、図3に示したように、記録面10の一方の側
縁に起立させて備えたガイド78と、記録面10の他方
の側縁に横に複数個並べて備えた透孔14と、それらの
透孔14直下の記録面10内側にそれぞれ備えたフォト
センサ(図示せず)とから形成している。そして、用紙
50を、その一方の側縁をガイド78内側に当接させた
状態で、記録面10に搭載して、用紙50の他方の側縁
が上記複数個の透孔14のいずれを覆っているか否かを
それらの透孔14直下のフォトセンサで検知することに
より、用紙50の左右の長さを計測できるようにしてい
る。
【0037】以上の構成は、従来の用紙駆動型製図機と
同様であるが、図の製図機では、図4に示したように、
計測手段70で計測した用紙50の大きさに基づき、紙
暴れ現象が生ずる用紙50部分を危険領域52に設定す
る設定手段80を備えている。具体的には、紙暴れ現象
が生ずる例えば用紙50周囲部分に図5に示したような
所定幅の危険領域52を設定する設定手段80を備えて
いる。設定手段80は、用紙移動手段20及びヘッド3
0の摺動手段をそれぞれ駆動制御するホストコンピュー
ター110に内蔵させている。
【0038】設定手段80には、記録面10上を移動さ
せる用紙50の単位面積当たりの自重の軽重や用紙50
の弾性力の強弱等により変化する紙暴れ現象が生ずる用
紙50の位置とその範囲に合わせて、設定手段80で用
紙50に設定する危険領域52の位置とその範囲をマニ
ュアル変更する、電子回路からなる変更手段82を備え
ている。
【0039】それと共に、設定手段80で設定した危険
領域52に属する用紙50部分上にヘッド30に把持し
た筆記具40が位置した際の用紙50及びヘッド30の
移動速度及び移動加速度を、その他の安全領域54に属
する用紙50部分上にヘッド30に把持した筆記具40
が位置した際の用紙50及びヘッド30の移動速度及び
移動加速度に比べて、低減させる低減手段100を備え
ている。
【0040】具体的には、危険領域52に属する用紙5
0部分上にヘッド30に把持した筆記具40が位置した
際に、その用紙50部分上にヘッド30に把持した筆記
具40が位置したことを検知する検知手段(図示せず)
を備えている。検知手段は、用紙50とヘッド30との
移動距離をそれぞれ測定して、それらの測定結果に基づ
いて、危険領域52に属する用紙50部分上にヘッド3
0に把持した筆記具40が位置したか否かを検知する構
造をしていて、用紙移動手段20及びヘッド30の摺動
手段をそれぞれ駆動制御するホストコンピューター11
0に内蔵させている。
【0041】また、危険領域52に属する用紙50部分
上にヘッド30に把持した筆記具40が位置したことを
検知手段で検知した際に、用紙50及びヘッド30の移
動速度及び移動加速度を低減させる減速手段(図示せ
ず)を備えている。減速手段は、用紙移動手段20及び
ヘッド30の摺動手段をそれぞれ駆動制御するホストコ
ンピューター110に内蔵させている。
【0042】低減手段100は、これらの検知手段及び
減速手段から形成している。
【0043】低減手段100には、減速手段で用紙50
及びヘッド30の移動速度及び移動加速度を低減させる
比率を大小にマニュアル調節する、電子回路からなる調
節手段104を備えている。
【0044】図1ないし図5に示した用紙駆動型製図機
は、以上のように構成している。
【0045】次に、上記用紙駆動型製図機を用いて、本
発明の駆動方法により用紙駆動型製図機を駆動する方法
の好適な実施例を詳述する。
【0046】変更手段82をマニュアル調整して、用紙
50の単位面積当たりの自重の軽重や用紙50の弾性力
の強弱等により種々に変化する紙暴れ現象が生ずる用紙
50の位置とその範囲に合わせて、設定手段80で設定
する用紙50の危険領域52の位置とその範囲を変更す
る。
【0047】このようにする理由は、用紙50を記録面
10上をその前後に高速度及び高加速度で移動させた場
合に、紙暴れ現象が生ずる用紙50の位置とその範囲
は、用紙50の単位面積当たりの自重の軽重や用紙50
の弾性力の強弱等により種々に変化するからである。
【0048】それと共に、調節手段104をマニュアル
調節して、低減手段100の減速手段により低減させる
用紙50及びヘッド30の移動速度及び移動加速度の低
減比率を、用紙50の単位面積当たりの自重の軽重や用
紙50の弾性力の強弱等に合わせて、大小に調節する。
【0049】このようにする理由は、危険領域52に属
する用紙50部分に生ずる紙暴れ現象の大きさは、用紙
50の単位面積当たりの自重の軽重や用紙50の弾性力
の強弱等により、大小に変化する。そのため、用紙50
の単位面積当たりの自重が重かったり用紙50の弾性力
が強かったり等して危険領域52に属する用紙50部分
に生ずる紙暴れ現象の大きさが大きい場合には、用紙5
0及びヘッド30の移動速度及び移動加速度の低減比率
を大きくして、危険領域52に属する用紙50部分に生
ずる紙暴れ現象を確実に抑止する必要があり、逆に用紙
50の単位面積当たりの自重が軽かったり用紙50の弾
性力が弱かったり等して危険領域52に属する用紙50
部分に生ずる紙暴れ現象の大きさが小さい場合には、用
紙50及びヘッド30の移動速度及び移動加速度の低減
比率を小さくしても、危険領域52に属する用紙50部
分に生ずる紙暴れ現象を的確に抑止できるからである。
【0050】次いで、計測手段70により、前述のよう
にして用紙50の前後とその左右の長さ、即ち用紙50
の大きさを計測する。
【0051】次いで、設定手段80により、計測手段7
0で計測した用紙50の大きさに基づき、紙暴れ現象が
生ずる用紙50部分に危険領域52を設定する。
【0052】次いで、DCモータを駆動させて一対の駆
動ローラ22を同期回転させ、一対の駆動ローラ22と
ピンチローラ24との間に挟持した用紙50を記録面1
0上をその前後に高速度及び高加速度で移動させる。そ
れと共に、摺動手段によりヘッド30をガイドレール3
2に沿って記録面10上方をその左右に高速度及び高加
速度で移動させる。そして、ヘッド30に把持した筆記
具40で用紙50表面に図形、記号又は文字を描く。
【0053】設定手段80で設定した危険領域52に属
する用紙50部分上にヘッド30に把持した筆記具40
が位置した際には、その用紙50部分上にヘッド30に
把持した筆記具40が位置したことを低減手段100の
検知手段で検知する。そして、危険領域52に属する用
紙50部分上にヘッド30に把持した筆記具40が位置
したことを検知手段で検知した際に、低減手段100の
減速手段により用紙50及びヘッド30の移動速度及び
移動加速度を低減させる。
【0054】すると、危険領域52に属する用紙50部
分上にヘッド30に把持した筆記具40が位置した際
に、その危険領域52に属する用紙50部分に紙暴れ現
象が生ずるのを防止できる。そして、その紙暴れ現象が
起こるのを抑止した危険領域52に属する用紙50部分
表面にヘッド30に把持した筆記具40で図形、記号又
は文字を歪みなく美麗に描くことが可能となる。
【0055】それと共に、危険領域52以外の安全領域
54に属する用紙50部分上にヘッド30に把持した筆
記具40が位置した際には、用紙50及びヘッド30を
高速度及び高加速度で移動させて、その安全領域54に
属する用紙50部分表面にヘッド30に把持した筆記具
40で図形、記号又は文字を迅速に描くことができる。
【0056】これらの一連の操作は、用紙駆動型製図機
駆動用のホストコンピューター110からの指令に基づ
き行う。
【0057】なお、本発明の用紙駆動型製図機におい
て、所定大きさで所定材質の用紙50を専ら使用する場
合は、紙暴れ現象が生ずる用紙50の位置とその範囲、
並びに用紙50に生ずる紙暴れ現象の大きさが一定とな
るため、その製図機には、設定手段80で設定する危険
領域52の位置とその範囲を変更する変更手段82や、
低減手段100により低減させる用紙50及びヘッド3
0の移動速度及び移動加速度の低減比率を大小に調節す
る調節手段104は備えずとも良い。
【0058】また、本発明の駆動方法は、変更手段82
や調節手段104を備えていない上記用紙駆動型製図機
においても利用可能である。
【0059】また、本発明の用紙駆動型製図機におい
て、駆動ローラー22駆動用のモータには、そのモータ
自体でその回転数及び回転角度を計測可能なステッピン
グモータを用いても良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の駆動方法
によれば、危険領域に属する用紙部分上にヘッドに把持
した筆記具が位置した際に、用紙及びヘッドの移動速度
及び移動加速度を低減させて、その危険領域に属する用
紙部分に紙暴れ現象が生ずるのを防止できる。そして、
危険領域に属する用紙部分表面にヘッドに把持した筆記
具で図形、記号又は文字を歪みなく美麗に描くことがで
きる。
【0061】それと共に、危険領域以外の安全領域に属
する用紙部分上にヘッドに把持した筆記具が位置した際
には、用紙及びヘッドを高速度及び高加速度で移動させ
て、その安全領域に属する用紙部分表面にヘッドに把持
した筆記具で図形、記号又は文字を迅速に描くことがで
きる。
【0062】その結果、本発明の駆動方法によれば、ヘ
ッドに把持した筆記具で用紙表面に図形、記号又は文字
を歪みなく迅速に描くことが可能となる。
【0063】また、本発明の用紙駆動型製図機によれ
ば、本発明の駆動方法を用いて、ヘッドに把持した筆記
具で用紙表面に図形、記号又は文字を歪みなく迅速に描
くことができる。
【0064】また、本発明の駆動方法又は本発明の用紙
駆動型製図機によれば、危険領域に属する用紙部分上に
ヘッドに把持した筆記具が位置した際に、用紙及びヘッ
ドの移動速度及び移動加速度を低減させて、その危険領
域に属する用紙部分に紙暴れ現象が生じて、その用紙部
分が記録面上方に浮き上がるのを抑止できる。そして、
その記録面上方に浮き上がった用紙部分表面に用紙上方
に上昇させた筆記具先端が触れて、その用紙部分表面に
不必要な線が記入されるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の用紙駆動型製図機の概略構造を示す側
面断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】本発明の用紙駆動型製図機の記録面部分の斜視
図である。
【図4】本発明の用紙駆動型製図機の概略ブロック図で
ある。
【図5】本発明の駆動方法と用紙駆動型製図機に用いる
用紙の平面図である。
【符号の説明】
10 記録面 12、14 透孔 20 用紙移動手段 22 駆動ローラ 24 ピンチローラ 30 ヘッド 40 筆記具 50 用紙 52 危険領域 54 安全領域 70、70a、70b 計測手段 76 フォトセンサ 80 設定手段 82 変更手段 100 低減手段 104 調節手段 110 ホストコンピューター
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43L 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を記録面上をその前後に移動させる
    と共に、ヘッドを前記記録面に搭載した用紙上方をその
    左右に移動させて、前記ヘッドに把持した筆記具で前記
    用紙表面に図形、記号又は文字を描く用紙駆動型製図機
    において、紙暴れ現象が生ずる前記用紙部分を危険領域
    に設定して、その危険領域に属する用紙部分上に前記ヘ
    ッドに把持した筆記具が位置した際の用紙及びヘッドの
    移動速度及び移動加速度を、その他の安全領域に属する
    用紙部分上に前記ヘッドに把持した筆記具が位置した際
    の用紙及びヘッドの移動速度及び移動加速度に比べて、
    低減させることを特徴とする用紙駆動型製図機の駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 用紙を記録面上をその前後に移動させる
    と共に、ヘッドを前記記録面に搭載した用紙上方をその
    左右に移動させて、前記ヘッドに把持した筆記具で前記
    用紙表面に図形、記号又は文字を描く用紙駆動型製図機
    において、紙暴れ現象が生ずる前記用紙部分を危険領域
    に設定する設定手段と、その設定手段で設定した危険領
    域に属する用紙部分上に前記ヘッドに把持した筆記具が
    位置した際の用紙及びヘッドの移動速度及び移動加速度
    を、その他の安全領域に属する用紙部分上に前記ヘッド
    に把持した筆記具が位置した際の用紙及びヘッドの移動
    速度及び移動加速度に比べて、低減させる低減手段とを
    備えたことを特徴とする用紙駆動型製図機。
  3. 【請求項3】 設定手段に、該手段で設定する用紙の危
    険領域の位置とその範囲を変更する変更手段を備えた請
    求項2記載の用紙駆動型製図機。
  4. 【請求項4】 低減手段に、該手段で用紙及びヘッドの
    移動速度及び移動加速度を低減させる比率を調節する調
    節手段を備えた請求項2又は3記載の用紙駆動型製図
    機。
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