JP3062156B2 - フランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる加工食品容器 - Google Patents

フランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる加工食品容器

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JP3062156B2
JP3062156B2 JP10244628A JP24462898A JP3062156B2 JP 3062156 B2 JP3062156 B2 JP 3062156B2 JP 10244628 A JP10244628 A JP 10244628A JP 24462898 A JP24462898 A JP 24462898A JP 3062156 B2 JP3062156 B2 JP 3062156B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンやゼリーの
ようなデザート類や茶碗蒸し等の水分含有量の高い加工
食品等を充填するためのフランジ付き成形容器本体と蓋
体とからなる加工食品容器に関するものである。このフ
ランジ付き成形容器本体は、加工食品を充填する際にフ
ランジの上面の外周縁部に内容物が付着したり、残存す
ることがないようにすることにより、流通過程で微生物
の繁殖による汚染等を防止することを可能にする蓋体と
からなる加工食品容器である。
【0002】
【従来の技術】従来からデザート類や茶碗蒸し等の調理
食品をカップ形の成形容器に充填し、これに蓋材を接着
して密封し、簡便に利用できるようにした加工食品が市
販されている。これらの加工食品は、殺菌処理して製造
し、消費するまでの期間が14日間以内のものと、レトル
ト滅菌処理して製造し、消費するまでの期間が60日間程
度のロングライフのものに大別される。これらの加工食
品については、殺菌または滅菌処理した後容器に充填
し、蓋を容器のフランジに接着して密封する方法か、あ
るいは容器に充填して蓋を接着し、密封後殺菌または滅
菌処理する方法のいずれかの調製方法が採用されてい
る。どちらの調製方法を採用するかは加工食品の種類や
目的等によって異なる。
【0003】これらの加工食品は、フランジ付きの合成
樹脂製容器に充填されることが多いが、このフランジ
は、容器に加工食品を充填する際に充填機のホルダープ
レートに安定した状態で保持させるために、あるいは摂
取時の容器の把持等に欠かすことができないものであ
る。そしてこの容器の密封方法は、一般的に、容器のフ
ランジの上面全体に蓋材を接着することによって行われ
ている。しかし、容器のこのような密封方法によると、
密封性は高いが、内容物を取り出す際に蓋の剥離・除去
に力を要し困難性を伴うといった問題がある。これは、
フランジと蓋材の接着面積が大きいことから起こるもの
である。このため、密封性を高め、かつ開封時に蓋の剥
離を容易にしようとする容器が種々開発されている。例
えば実開昭57-202969 号公報には、フランジ上面に開口
縁を囲んだ細幅の環状突条を突設することによって、こ
の突条の上面を蓋材との接着面とし、蓋の密封ならびに
開蓋を確実容易にできるようにした易開封性密封容器が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように容器の密封
性と易開封性を同時に備えた容器が開発されているが、
上記の実開昭57-202969 号公報が開示する容器の環状突
条は、フランジの上面の中央部に位置するため、次のよ
うな問題がある。すなわち、容器に加工食品を充填する
際、加工食品が高水分である場合、飛散や揺動等によっ
てフランジの上面に付着し、そのまま蓋材が接着される
ことがある。特に、満杯充填したような場合には、フラ
ンジの上面への付着量も多くなる。このため、環状突条
の内側の部分は、外気に触れることがないので微生物に
よる汚染等の問題はないが、環状突条の外側部分(外側
周縁部分)に、加工食品が付着した状態で保存したり流
通すると付着した加工食品は外気に直接触れることにな
るので、黴の発生や細菌の繁殖による汚染等の問題が起
こることが避けられない。
【0005】この黴の発生や細菌の繁殖による汚染等の
問題を防止するために、一般的には、蓋材で密封後に熱
水等をシャワーリングして洗浄している。しかし、図5
に示すように、さきに開示されたような容器にあって
は、フランジ12の中央に突条13があり、この突条13に蓋
材14が接着されているため、熱水等をシャワーリングし
ただけでは突条13から外側に残存している加工食品B2
を完全に除去することができない。しかも、フランジの
外周を覆うように蓋材14がカーリングしているような場
合には、除去することがほとんど不可能である。このよ
うなことから流通段階で黴の発生や細菌の繁殖による汚
染等によって商品としての価値を失うことが避けられな
い。特に、この問題は、冷蔵して流通されているもので
あっても、あるいは、ロングライフの加工食品の場合に
は賞味期間後半において、高い頻度で現れることがあ
る。このようなことから本発明のフランジ付き成形容器
本体と蓋体とからなる加工食品容器は、上記の問題点に
対応すべく開発されたもので、加工食品容器への充填中
にフランジ上面の外側周縁部分に加工食品が付着しない
か、あるいは、例え付着しても容易に、かつ完全に除去
可能なもので、黴の発生や細菌の繁殖による汚染等のな
いフランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる加工食品
容器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のようなフランジ付き成形容器本体
と蓋体とからなる加工食品容器を構成とするものであ
る。すなわち、本発明のフランジ付き成形容器本体と蓋
体とからなる加工食品容器は、請求項1においては、上
部開口周縁に外方に向かうフランジを有するカップ形容
器のそのフランジの上面が外周縁部から容器本体の内側
に向かって下り傾斜状に形成されるとともに、このフラ
ンジ上面の外周縁部に、蓋材を接着するための突条を全
周にわたって設けた構成からなるものである。また請求
項2においては、請求項1におけるフランジ付き成形容
器本体と蓋体とからなる加工食品容器において、フラン
ジの上面の外周縁部の全周にわたって周設された突条の
内側に、凸状部を設けた構成からなるものである。請求
項3においては、請求項2におけるフランジ付き成形容
器本体と蓋体とからなる加工食品容器は、フランジ上面
の外周縁部の全周にわたって周設した突条の内側に一定
間隔をもって相似形状に1つ以上形成した突条を設けた
構成からなるものである。請求項4においては、請求項
2におけるフランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる
加工食品容器において、凸状部が、フランジの上面の外
周縁部の全周にわたって周設した突条の内側に向かう突
条であって、フランジ全面に形成されている構成からな
るものである。請求項5においては、請求項3又は4に
記載のフランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる加工
食品容器において、フランジの上面に設けた凸状部の高
さが、フランジの上面の外周縁部の全周にわたって周設
した突条より低く、かつ、容器本体の内側に向かうに従
って低く形成している構成からなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、フランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる
加工食品容器に関するもので、この容器は、特に、ゼリ
ーやプリンのようなデザート類、あるいは茶碗蒸しのよ
うな高水分の加工食品を充填して施蓋するものに適する
ものである。本発明のフランジ付き成形容器本体と蓋体
とからなる加工食品容器は、ガラス、陶器、合成樹脂、
あるいは紙を主材として合成樹脂がコーティングされた
複合材等によって成形されるが、経済性や成形性等を考
慮すると合成樹脂製の容器が特に好ましい。使用される
合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビ
ニール、ポリアクリル・ニトリル・ブタジエン・スチレ
ン等の熱可塑性の合成樹脂等の一種以上が用いられ、射
出成形を始めとして真空成形、圧空成形、圧縮成形によ
り成形される。容器本体の形状は、底板と、この底板の
周囲から上側に延伸する側壁および側壁の上端部から外
方に広がるフランジからなり、その開口形状は、円形、
四角形、あるいは三角形等の任意の形状で、全体として
カップ形状をなしている。フランジには、その上面の外
周縁部に蓋体を接着するための突条が全周に渡って設け
られている。
【0008】フランジの形状は、容器本体の側壁の上端
縁から外方に水平に広がる形状であっても、フランジの
外周縁部から容器本体の内側に向かって下り傾斜面を設
けたものであってもよい。フランジに傾斜面を設ける
と、充填中に飛散や揺動等によってフランジ面に付着し
た加工食品が容器本体内部に自然流下し、摂取時に蓋を
除去した際、フランジ面上に内容物が残存することがな
いため見栄えを損なうことはない。また、このフランジ
の上面の外周縁部に周設した突条は、0.1 〜0.5mm 程度
の高さを有するもので、その突条の断面形状は、半円状
や台形状、あるいは四角形状等の任意の形状にすること
ができる。しかし、加工食品を充填後突条に蓋体を接着
して密封するため、接着面積をあまり小さい形状にする
と必要な接着強度が得られず、充填密封後の加熱処理の
際や流通過程で剥離するといった問題がある。一方、あ
まり接着面積を大きくすると蓋体が容易に剥離できない
といった問題があるため、使用目的に応じて適宜の大き
さにするとよい。この突条は、フランジの上面の外周縁
部に設けてあるため、加工食品を容器本体に充填する際
に、飛散や揺動等があっても、突条の外側に加工食品が
付着することがないか、例え付着したとしても蓋体のカ
ーリング等による死角ができにくく、熱水等によるシャ
ワーリングによって完全に除去でき、残存することがな
い。
【0009】本発明のフランジ付き成形容器本体と蓋体
とからなる加工食品容器は、上記のように突条をフラン
ジの上面の外周縁部に設けて容器本体のフランジの外周
縁部への内容物の付着を防止しているが、さらに、その
外周縁部の突条の内側に凸状部を設け、フランジの突条
より内側に付着した内容物を蓋体の剥離の際に蓋体と共
に除去し、内容物の摂取時や使用時にフランジの上面に
内容物が残存することを防止している。すなわち、満杯
充填した場合には、フランジの上面の外周縁部に設けた
突条の内側に内容物が乗り上がることがあり、また高粘
性の内容物を充填した場合に、糸曵きや飛散等によって
フランジの上面の外周縁部の突条の内側に内容物が付着
し、それが容器本体内に流下しないまま蓋体でシールさ
れることがある。このようなとき、蓋材を剥離すると内
容物が外周縁部の突条の内側のフランジ上に残存し、美
観的に問題となることがある。このため本発明では、上
記フランジの上面の外周縁部に設けた突条の内側に凸状
部を設け、突条内側に付着した内容物を、蓋材の剥離の
際に蓋材と共に除去し、摂取時や使用時にフランジ上面
に残存することを防止しているものである。
【0010】上記のフランジの上面の外周縁部に設けた
突条の内側に形成した凸状部の形状は、いずれの形状で
あってもよく、例えば、上記した外周縁部の突条の内
側に一定の間隔をもって相似形状に形成されている突
条、外周縁部の突条の内周側から容器本体の内側に向
かってフランジ全周にわたって設けられている突条であ
る。この外にも、フランジの上面の外周縁部に周設され
た突条の内側に、円柱状の突出部をランダムに設けた
り、梨地状の突出部をランダムに設けたりしてもよい。
さらに、これらの凸状部の高さは、外周縁部に周設され
た突条より低く形成され、かつ、容器本体の内側に向か
うに従って、低く形成されていることが好ましい。 こ
のような形状の凸状部とすることによって、満杯充填に
よって突条の内側に乗り上がった内容物や飛散等によっ
て付着した内容物は、蓋体の剥離の際に蓋体と共に除去
され、摂取時や使用時にフランジ上面に内容物が残存す
ることを防止するものである。
【0011】なお、フランジ付き成形容器本体に加工食
品を充填後、フランジ上面の外周縁部に設けた突条に接
着して密封するための蓋体としては、従来この種の容器
に用いられていたものと同じ蓋体を用いることができ
る。例えば、アルミニウム箔や合成紙を主材としてこれ
にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合
成樹脂製フイルムで複合させたもの等を用いることがで
きる。
【0012】本発明のフランジ付き成形容器本体と蓋体
とからなる加工食品容器は、容器本体が上記のような構
造体であるため、フランジの外周部に加工食品が付着し
て残存することがないから、保存中や流通段階でフラン
ジ外周部に黴が発生したり、細菌の繁殖によって汚染さ
れることがなく、充填された加工食品を高品質に維持す
ることができる。また満杯充填や飛散等によって、加工
食品が、フランジの上面の外周縁部に設けた突条の内側
に乗り上がったり、付着したりしても、フランジの上面
の外周縁部に設けた突条の内側の凸状部に蓋材が軽微に
接着し、蓋体の剥離の際に加工食品が蓋体側に付着して
除去されるものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。図1は、本発明のフランジ付き成形容器本体A
の斜視図であり、図2は図1におけるフランジ部の拡大
断面図である。このフランジ付き成形容器本体Aの容器
本体1は、底板2の外周から上方に立ち上がる側壁3に
よって囲まれ、この側壁3の上端には、外方に広がるフ
ランジ4が設けられていて、全体としてカップ形容器の
形状を呈している。このフランジ4には、その上面の外
周縁部5に突条6が全周にわたって設けられ、その突条
6は断面形状が半円状をなしており、その高さは0.1 〜
0.5mm のものである。
【0014】図1及び図2で示すフランジ4は、その突
条6の頂上面が底板2と平行な水平状であるが、フラン
ジ4は、その上面が、フランジ4の外周縁部5の全周に
わたって設けた突条6の内側から容器本体1の内部に向
かって下り傾斜をなすものであり、このようにフランジ
4を内側に傾斜させることによって、加工食品Bの容器
本体1への充填時に飛散や揺動等によってフランジ4の
上面に乗っても容器本体内部に自然に流下し、フランジ
4の上面に残存することがなくなる。
【0015】上記のように本発明において、カップ形容
器の容器本体1のフランジ4の上面における外周縁部5
に突条6を周設し、この突条6に対して蓋体7を接着す
るように構成したのは、次のような問題点を解決するた
めである。
【0016】図3に示すものは、前記した実開昭 57-20
2969号公報によって開示された易開蓋性密封容器の一部
を拡大した断面図である。この易開蓋性密封容器は、容
器本体10の側壁11に続くフランジ12の上面のほぼ中央部
に突条13が周設されており、この容器本体10に加工食品
Bを充填後、蓋材14をもって突条13上に接着して密封す
る。
【0017】容器本体10に対して加工食品Bを満杯充填
したような場合には、フランジ12の上面に加工食品Bが
付着することから、蓋材14をもって突条13に接着して密
封すると、図示のように加工食品Bは、フランジ12の上
面と蓋材14との間に残る。この場合、突条13より容器本
体10の内側に残る加工食品B1 は、殺菌状態あるいは滅
菌状態が維持されるので問題はないが、突条13より外側
に残る加工食品B2 は、その後の熱水等によるシャワー
リングだけでは完全に除去することができなく、保存中
や流通段階において黴の発生や細菌の繁殖による汚染に
より商品価値を下げるという問題が起こる。このような
問題から、本発明にあっては、図1に示すような突条6
をフランジ4の上面の外周縁部5に全周にわたって設け
るとともに、蓋体7を剥離開封した際に、加工食品がフ
ランジ4面に残らないようにフランジ4の上面を容器本
体1の内側に向かって下り傾斜状に形成したフランジ付
き成形容器本体Aを開発したものである。
【0018】図1に示すように突条6をフランジ4の上
面の外周縁部5に周設したものにあっては、図2に示す
ようにフランジ4の上面は容器本体1の内側に向かって
下り傾斜状に形成されているところから、加工食品はフ
ランジ4の上面に残ることがない。
【0019】図4、図5、図6に示すものは、蓋体7を
剥離した場合にフランジ4の上面に加工食品Bが残らな
いようにしたものである。図4に示すものは、容器本体
1のフランジ4の上面において、その外周縁部5に全体
にわたって周設した突条6の内側にあって、凸状部、す
なわち同様形状の突条61 、62 をフランジ4の上面に
同心円状に周設したものである。また、図5に示すもの
は、同上の突条6の内側にあって、これより容器本体1
の中心に向かう凸状部、すなわち突条8をフランジ4の
上面の全面にわたって突設したものである。さらに、図
6に示すものは、同上の突条6の内側にあって、フラン
ジ4の上面の全面にわたって凸状部、すなわち円柱状の
突出部9をランダムに設けたものである。
【0020】そして、これらの環状の突条61 、62
容器本体1の内側に向かう突条8、ランダムに設けた円
柱状の突出部9は、いずれも環状突条6と同じ高さに形
成されているか、幾分低いもので、容器本体内側に向か
うに従って低くなるように形成されている。フランジ4
はその上面が、内側に向かって僅かに傾斜したものであ
る。図6に示す円柱状の突出部9の代わりに梨地にして
もよい。図7に示すものは、図4に示すようにカップ形
容器のフランジ4の上面に環状突条6、61 、62 を設
けたものに対して、その突条6、61 、62 上に蓋体7
を貼着したものの断面図を示すもので、このものにあっ
ては、蓋体7を剥離した際に、フランジ4の上面の加工
食品は蓋体7と一緒に除去され、フランジ4の上面に残
って見栄えを損なうようなことはない。図8及び図9に
示すものは、容器本体1’が上面視において角形形状を
呈するものであって、そのうち図8に示すものは突条
6’が周設されたものであり、図9に示すものは突条
6’の内側から容器本体1’の内側に向って下り傾斜状
に突条8’が突設されたものである。
【0021】
【発明の効果】従来のフランジ上面に蓋材を接着して密
封する突条を設けた容器は、突条をフランジの中央部分
に周設していた。このため、加工食品がその充填時に飛
散や揺動等によってフランジの突条の外側に付着した場
合には、蓋材によって死角ができ、熱水等でシャワーリ
ングしても完全に除去できず、これが、保存中や流通過
程で黴の発生や細菌の繁殖による汚染等の問題を生じて
いた。これに対し、本発明のフランジ付き成形容器本体
と蓋体とからなる加工食品容器は、容器本体のフランジ
の上面を内側に向かって下り傾斜状に形成するととも
に、その外周縁部に全周にわたって突条を周設している
ため、加工食品の容器本体への充填時に飛散や揺動等が
あっても、外周縁部に周設した突条の外側に加工食品が
付着することがないか、たとえ付着したとしても蓋体に
よって死角が発生しないため、熱水等でシャワーリング
することによって簡単に、かつ確実に加工食品を除去す
ることができ、保存中や流通過程で黴の発生や細菌の繁
殖による汚染がない。このことは、特に、製造から消費
するまで60日間程度保存されるロングライフの加工食品
において顕著な効果として現れる。しかも、フランジの
上面が内側に向って下り傾斜状に形成しているため、加
工食品の充填時に、フランジ面に乗上がっても流下して
残留することが少ない。また、フランジの上面の外周縁
部に周設した突条の内側に凸状部を成形することによっ
て、加工食品がフランジの上面に付着することが少な
く、満杯充填によって乗り上がった加工食品を、この突
条の内側に成形された凸状部の存在によって蓋体の除去
の際に同時に完全に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例として示す加工食品容器のフラ
ンジ付き成形容器本体の斜視図
【図2】図1に示す実施例の成形容器に蓋体を接着した
状態の要部拡大断面図
【図3】従来用いられていた食品容器のフランジの中央
に突条が周設された容器を蓋材で密封した状態の要部断
面図
【図4】本発明における他の実施例の容器本体の斜視図
【図5】本発明における他の実施例の容器本体の斜視図
【図6】本発明における他の実施例の容器本体の平面図
【図7】図4の実施例の容器本体における蓋材を接着し
た状態のフランジ部分の拡大断面図
【図8】本発明のフランジの上面に複数の突条を周設し
た角形形状の容器本体の平面図
【図9】本発明のフランジの上面の外周縁部に周設した
突条より内側に向かって突条を設けた角形形状の容器本
体の平面図
【符号の説明】
A フランジ付き成形容器本体 B 加工食品 B1 内側残存加工食品 B2 外側残存加工食品 1 容器本体 2 底板 3 側壁 4 フランジ 5 外周縁部 6 突条 7 蓋体 8 突条 9 円柱状突出部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口周縁に外方に向かうフランジを
    有するカップ形容器において、そのフランジの上面が、
    外周縁部から容器本体の内側に向かって下り傾斜状に形
    成されるとともに、このフランジの上面の外周縁部に、
    蓋体を接着するための突条を全周にわたって設けたフラ
    ンジ付き成形容器本体と、この成形容器本体の上記の突
    条のみで接着する蓋体とからなるフランジ付き成形容器
    本体と蓋体とからなる加工食品容器。
  2. 【請求項2】 フランジの上面の外周縁部の全周にわた
    って周設した突条の内側に凸状部を設けた請求項1記載
    のフランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる加工食品
    容器。
  3. 【請求項3】 凸状部が、フランジの上面の外周縁部の
    全周にわたって周設した突条の内側に、一定の間隔をも
    って相似形状に1つ以上形成された突条である請求項2
    記載のフランジ付き成形容器本体と蓋体とからなる加工
    食品容器。
  4. 【請求項4】 凸状部が、フランジの上面の外周縁部の
    全周にわたって周設した突条の内側から容器本体の内側
    に向かう突条であって、フランジ全面に形成された請求
    項2に記載のフランジ付き成形容器本体と蓋体とからな
    る加工食品容器。
  5. 【請求項5】 フランジの上面に設けた凸状部の高さ
    が、フランジの上面の外周縁部の全周にわたって周設し
    た突条より低く、かつ、容器本体の内側に向かうに従っ
    て低く形成されている請求項3又は4に記載のフランジ
    付き容器本体と蓋体とからなる加工食品容器。
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