JP3061835U - 生花用ダンボール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】生花用ダンボールにおいて、搬送中でも生花が
損傷せず、ケース本体を展示ケースとして使用でき、か
つ製造が簡単で、さらに組み立てが簡便で低コストで供
給できる生花用ダンボールの提供を図ることを課題とし
ている。 【解決手段】ケース本体の下部に、単数及び複数の生花
を固定するために、生花の茎部を差し込むための差込部
を設けたことにより、搬送時に生花の損傷を防ぎ、ケー
ス本体の蓋部を開け、そのまま店内及び店頭での生花展
示用の展示ケースとして活用できる、生花用ダンボール
を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ケース本体の下部に、単数及び複数の生花を固定するために、生花 の茎部を差し込むための生花差込部を設けたことにより、搬送時における生花の 損傷を防ぎ、さらにそのまま店内及び店頭での生花展示用の展示ケースとして活 用できる生花用ダンボールに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、生花用ダンボールについては、運搬や保管に便利とされるダンボール容 器のアイディア（特開平０８−１５１０３０号広報を参照）や、ダンボール等の 容器の内表面にエチレン酸化吸着剤フィルムの層を設け生花等の鮮度を保持でき る搬送用容器のアイディア（実開昭６３−１９２２９０号広報を参照）や、生花 の収納，貯蔵，運搬を効果的に行なえかつ鮮度を保持できるダンボール箱のアイ ディア（実開平０１−４２１３１号広報を参照）や、生花等の包装資材に適した ダンボールで通気性と吸水性を兼備したダンボールのアイディア（実開平０２− １１１６１６号広報を参照）や、生花等の搬送や飾り台として使用できるダン ボールケースのアイディア（実開平０５−８２８２４号広報を参照）はあった。 上記案件の問題点としては例えば、特開平０８−１５１０３０号の案件は生花 の損傷対策で問題があり、実開昭６３−１９２２９０号の案件は特殊な吸着フィ ルムを用いるので、コストアップは避けられない。また実開平０１−４２１３１ 号の案件では生花の損傷対策は採られていない。さらに実開平０２−１１１６１ ６号の案件は、特殊な素材を使用するのでコストアップは避けられない。また、 実開平０５−８２８２４号広報は、生花の搬送用と飾り台を兼用したダンボール ケースの案件であるが、特殊な構造に特徴があるためやはりコストアップは避け られないという問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の生花用ダンボールにおいて、多くのダンボールケースに見ら れる未改善の問題や数々の欠点を改善するためになされたものであり、ゆえに本 考案は、製造が簡単で、組み立てが簡便で、低コストで供給できる生花用ダンボ ールの提供を図ることを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成させるために第１の考案は、生花用ダンボールにおいて、ケー ス本体の下部に、単数及び複数の生花を固定するために、生花の茎部を差し込む ための生花差込部を設けたことにより、ケース本体の搬送時に生花全体及び蕾や 花の損傷を防ぐことで、生花を安全に搬送させることを特徴とする、生花用ダン ボールの提供を目的とするものである。

【０００５】 上記目的を達成させるために第２の考案は、生花用ダンボールにおいて、ケー ス本体の下部に、単数及び複数の生花を固定するために、生花の茎部を差し込む ための生花差込部を設けたことにより、前記生花用ダンボールのケース本体の蓋 部を開け、そのまま店内及び店頭での生花展示用の展示ケースとして活用できる ことを特徴とする、生花用ダンボール提供を目的とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。 図１から図４に示すように、生花用ダンボールにおいて、ケース本体Ｄはケー ス本体下部１０とケース本体上部２０とで構成され、ケース本体下部１０は蓋板 １１や長側板１２や接着部１２ａや長底板１３及び生花差込部３０や短側板１４ や短底板１５で構成され生花差込部３０は差込部底板３１や差込板３２や差込部 上板３３で構成され差込板３２は差込用切れ目３２ａを設け、短底板１５には手 掛部１４ａを設ける。

【０００７】 図１から図４に示すように、生花用ダンボールにおいて、ケース本体Ｄはケー ス本体下部１０とケース本体上部２０とで構成され、ケース本体上部２０は長蓋 板補強部２１や長側板２２や接着部２２ａや長底板２３及び短底板２４や短側板 ２５や短蓋板補強部２６で構成され、短側板２５には手掛部２５ａを設ける。

【０００８】 ケース本体下部１０は、ダンボールシートを抜き型により型抜きして得られ、 折り目１１ａや折り目１３ａや折り目１２ｂ及び、スリット１１ｂやスリット１ ３ｂ及び、折り目１５ａや折り目１４ｂや折り目３３ａや折り目３１ａが設けら れる。

【０００９】 ケース本体上部２０は、ダンボールシートを抜き型により型抜きして得られ、 折り目２４ａや折り目２６ａや折り目２２ｂ及び、スリット２３ｂやスリット２ １ｂ及び、折り目２３ａや折り目２１ａが設けられる。

【００１０】 ケース本体下部１０の接着部１２ａを図面裏側に折り込み、短側板２５の端部 の図面表面側に接着剤を用いて接着し、ケース本体上部２０の接着部２２ａを図 面裏側に折り込み、短側板１４の端部の図面裏面側に接着剤を用いて接着し、折 り目１１ａや折り目１３ａや折り目１２ｂは図面裏側に折り込まれ、折り目１５ ａや折り目１４ｂや折り目３３ａや折り目３１ａは図面裏側に折り込まれ、さら に折り目２４ａや折り目２６ａや折り目２２ｂ及び、折り目２３ａや折り目２１ ａが図面裏側に折り込まれ、差込部底板３１の表面と長底板２３の図面裏面側と を密着させることにより生花差込部３０が形成され、蓋板１１が開閉自在に形成 される。

【００１１】 次に上記構成の生花用ダンボールを用いて生花を搬送する場合について説明す る。ケース本体Ｄの生花差込部３０の差込用切れ目３２ａに単数及び複数の生花 の茎部を差し込み固定させることにより、ケース本体Ｄの搬送時に生花全体及び 蕾や花の損傷を防ぐことで、生花を安全に搬送させる。

【００１２】 次に上記構成の生花用ダンボールを用いて生花を搬送した後、例えば生花店の 店頭並びに展示台上に展示する場合について説明する。ケース本体Ｄの生花差込 部３０の差込用切れ目３２ａに単数及び複数の生花の茎部を差し込み固定させて あるので、蓋板１１を開きケース本体Ｄを横置きにしても縦置きにしても効果的 な生花用展示ケースとして使用できる。 本考案は、以上の構成よりなっている。

【００１３】

【考案の効果】

本考案により提供される、生花用ダンボールを使用することにより以下の効果 が期待できる。 イ．ダンボールケースを搬送中でも、生花は固定されているため生花の損傷を 最小限に防ぐことができる。 ロ．生花がダンボールケース内で固定されていることで、ケース本体の天地を 展示台に対して立てて使用することで、展示ケースとして活用できる。 ハ．一般的に流通されるダンボールシートを使用し、抜き型も２つで実現でき ることで、低コストで提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例による生花用ダンボールを
組立てた状態を示す斜視図である。

【図２】 本考案の一実施例による生花用ダンボールの
平面図

【図３】 本考案の一実施例による生花用ダンボールの
平面図

【図４】 本考案の一実施例による生花用ダンボールで
生花を搬送中もしくは展示中の斜視図である。

【符合の説明】

Ｄ ケース本体 １０ ケース本体下部 １１ 蓋板 １１ａ 折り目 １１ｂ スリット １２ 長側板 １２ａ 接着部 １２ｂ 折り目 １３ 長底板 １３ａ 折り目 １３ｂ スリット １４ 短側板 １４ａ 手掛部 １４ｂ 折り目 １５ 短底板 １５ａ 折り目 ２０ ケース本体上部 ２１ 長蓋板補強部 ２１ａ 折り目 ２１ｂ スリット ２２ 長側板 ２２ａ 接着部 ２２ｂ 折り目 ２３ 長底板 ２３ａ 折り目 ２３ｂ スリット ２４ 短底板 ２４ａ 折り目 ２５ 短側板 ２５ａ 手掛部 ２６ 短蓋板補強部 ２６ａ 折り目 ３０ 生花差込部 ３１ 差込部底板 ３１ａ 折り目 ３２ 差込板 ３２ａ 差込用切れ目 ３３ 差込部上板 ３３ａ 折り目

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 生花用ダンボールにおいて、ケース本体
   の下部に、単数及び複数の生花を固定するために、生花
   の茎部を差し込むための生花差込部を設けたことによ
   り、ケース本体の搬送時に生花全体及び蕾や花の損傷を
   防ぐことで、生花を安全に搬送させることを特徴とす
   る、生花用ダンボール。
2. 【請求項２】 生花用ダンボールにおいて、ケース本体
   の下部に、単数及び複数の生花を固定するために、生花
   の茎部を差し込むための生花差込部を設けたことによ
   り、前記生花用ダンボールのケース本体の蓋部を開け、
   そのまま店内及び店頭での生花展示用の展示ケースとし
   て活用できることを特徴とする、生花用ダンボール。