JP3061590B2 - イヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバー - Google Patents

イヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバー

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JP3061590B2 JP09098867A JP9886797A JP3061590B2 JP 3061590 B2 JP3061590 B2 JP 3061590B2 JP 09098867 A JP09098867 A JP 09098867A JP 9886797 A JP9886797 A JP 9886797A JP 3061590 B2 JP3061590 B2 JP 3061590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、イヤーフック付の耳
栓式イヤーレシーバーに関し、特に、イヤーフックを耳
介上に安定的に保持するストッパーを設けて、接続コー
ドのよじれによる耳栓式レシーバーおよび接続コードの
溶接部分の破損を回避し、音声の途絶を未然に防止でき
るイヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバーに関する。
【０００２】
【従来の技術】耳栓式のイヤーレシーバー（ステレオサ
ウンド用のものが多い。イヤホーンともいう）は、現在
たいへんな普及を見せている製品であり、その手軽さと
便利さとによって、ウォークマン（登録商標）はもちろ
んのこと、ポケットベル、さらには携帯電話にも使用さ
れている。
【０００３】従来において、耳栓式のイヤーレシーバー
は、円形または水滴型のイヤーレシーバー（スピーカー
ともいう）を耳穴へ押し込むことにより保持されてい
た。しかしながら、このような耳栓式のイヤーレシーバ
ーを使用する際に、身体の動きやちょっとした不注意に
よって、イヤーレシーバーの接続コードが引っ張られる
と、イヤーレシーバーが耳穴から外れ落ちていた。その
うえ、このような現象をしばしば繰り返しているうち
に、使用者に不快感を与えるのみならず、レシーバーの
接触不良や接続コードの断線といった、イヤーレシーバ
ー自体の破損をまねくものともなっていた。
【０００４】そこで、従来においても耳栓式のイヤーレ
シーバーにハンガー又はフックを付加することで、イヤ
ーレシーバーの保持性を向上させるだけでなく、マイク
ロホンを取り付けて使用できるイヤーレシーバーが開示
されていた。
【０００５】図１において、公知技術にかかるイヤーハ
ンガー付の耳栓式イヤーレシーバー（アメリカ特許第
５，４１２，７３６号に開示）を説明すると、このイヤ
ーレシーバーの主要な構成要素としては、レシーバー１
１と、イヤーハンガー１２と、接続コード１３と、プラ
グ１４があり、レシーバー１１および接続コード１３の
間は接続されているが固定されたものではなく、レシー
バー１１が耳の形状に合わせるために回転可能（図２の
矢印Ｂを参照）となっているとともに、接続コード１３
がイヤーハンガー１２内部において固定されていた。そ
して、このイヤーレシーバーでは、レシーバー１１を回
転させて耳の形状に合わせることができるだけで、耳の
大きさに合わせて調整することができなかったので、図
２に示したような他の改良型が開示されていた。
【０００６】図２において、他の公知技術にかかるイヤ
ーハンガー付の耳栓式イヤーレシーバーを説明すると、
このイヤーレシーバーの特徴は、いろいろな形状の耳に
適応させるために、レシーバー１５にスライディング・
ロッド１６を備えて、レシーバー１５を回転させること
（矢印Ｂを参照）ができるばかりではなく、上下にスラ
イドすることもできること（矢印Ａを参照）にある。ま
た、図１に図示したものと同様に、いろいろな形状の耳
にあわせるため、この場合の接続コード１８もイヤーハ
ンガー１７の内部において固定されていた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た２種類のイヤーハンガー付の耳栓式イヤーレシーバー
には、共通する課題（欠点）が存在していた。例えば、
（１）接続コード１３，１８をイヤーハンガー１２，１
７の内部において固定しているので、レシーバー１１，
１５が自由に回転できる構造ゆえに、接続コード１３，
１８によじれが発生し、レシーバー１１，１５と接続コ
ード１３，１８との溶接部分（図示せず）が破損を受け
て音声途絶ないしは断線に至ることである。（２）イヤ
ーハンガー１２，１７がいずれも耳の形状に基づいて設
計され、かつ一部の製品は柔軟な素材を採用しているに
もかかわらず、耳介に対する十分な保持手段が設けられ
ていなかったので、イヤーハンガー１２，１７が外力に
より変形すると保持位置が移動しやすく、使用者に不快
感を与えるものとなっていた。
【０００８】そこで、この発明は上記課題を解決するた
めになされたものであり、その主要な目的は、ストッパ
ーを設けて、イヤーフックを耳介上に安定的に保持でき
るようにすると同時に、接続コードをイヤーフックに固
定せずに、耳栓式レシーバーに直接接続する構造によ
り、接続コードがよじれてレシーバーとの溶接部分が破
損されることを回避し、音声の途絶を未然に防止するイ
ヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバーを提供すること
にある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる上記
の目的ならびに、その他の目的を達成するために、この
発明にかかるイヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバー
は、耳栓式レシーバーと、耳栓式レシーバーに接合する
円形スライディング・ロッドと、前記した円形スライデ
ィング・ロッドに嵌合したスリーブと、前記スリーブの
止め金となるよう円形スライディング・ロッドの先端に
設けた拡径ヘッドと、前記スリーブに接合する耳輪スト
ッパーをその上部に有し、その下端に設けた耳たぶスト
ッパーとをもったイヤーフックとをもった耳形フック
と、耳栓式レシーバーに接続コードをもったプラグとを
具備し、前記耳輪ストッパーと、前記耳形フックと、前
記耳たぶストッパーとを一体成形することによりイヤー
フックを形成したことを特徴とするものである。
【００１０】この発明の好適な一実施例によれば、この
発明にかかるイヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバー
において、イヤーフックに２つのストッパーを設ける構
成となっており、耳輪ストッパーを耳介上方に掛けると
ともに、耳たぶストッパーを耳たぶと乳様突起（ｍａｓ
ｔｏｉｄ ｂｏｎｅ）との間にあるくぼみに押し当てて
保持する。このような２ストッパー構造によりイヤーフ
ックを耳介上にしっかりと安定的に保持することができ
る。しかも、接続コードが耳栓式レシーバーから直接出
ていてイヤーフックには固定されていないので、耳栓式
レシーバーが円形スライディング・ロッドの作用で回転
しても、接続コードによじれが発生することがなく、接
続コードおよび耳栓式レシーバー間の溶接部分の破損を
回避できるから、音声の途絶を未然に防止でき、イヤー
レシーバーの寿命を延ばすことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかわる上記の
目的ならびに、その他の目的と、特徴および利点を完全
に理解できるように、ここに好適な実施例を開示すると
ともに、図面に基づいて詳細に説明する。図３と図４と
において、この発明にかかるイヤーフック付の耳栓式イ
ヤーレシーバーの一施例を説明すると、その構成要素と
して、耳栓式レシーバー２８と、円形スライディング・
ロッド３０と、スリーブ３２と、接続コード４０と、イ
ヤーフック４２と、プラグ４３とを備えている。このう
ち、耳栓式レシーバー２８は、円形または水滴型のもの
とすることができ、耳珠（じしゅ）２４の内側で耳穴の
外側に挿入することで快適さを保持する。耳栓式レシー
バー２８を円形スライディング・ロッド３０に接合する
とともに、スリーブ３２を設けて円形スライディング・
ロッド３０を回転ならびにスライド可能に嵌合している
ので、耳栓式レシーバー２８を上下スライド可能なもの
とする（図４の矢印Ｃを参照）と同時に、回転自在なも
のとなっている（図４の矢印Ｄを参照）から、耳の形状
や大きさに合わせて調整することができる。また、円形
スライディング・ロッド３０がスリーブ３２から抜け落
ちることを防止するために、円形スライディング・ロッ
ド３０の上端に拡径ヘッド３１（図４を参照）を設けて
いる。
【００１２】イヤーフック４２は、その外形により３つ
の部分に分けることができる。即ち、（１）耳輪ストッ
パー３４は、符号３４で示す範囲のフック状をなした部
分であり、この部分においてスリーブ３２と接合される
とともに、突出部４１を設けている。（２）耳形フック
３６は、符号３６で示した範囲の部分であり、頭部２０
と耳介２２とが連接する部位２３の形状に適合させた湾
曲部分である。（３）耳たぶストッパー３８は、符号３
８で示した範囲の部分であり、耳たぶ２６とその後方に
ある乳様突起（ｍａｓｔｏｉｄ ｂｏｎｅ 図示せず）
との間にあるくぼみを利用する構造となっていて、ほぼ
半円形の図４の符号４４に矢印Ｅ−Ｅに沿って矢視した
断面形状を備えるものである。そして、これら３つの部
分（耳輪ストッパー３４、耳形フック３６、耳たぶスト
ッパー３８）を柔軟な材料により一体成形することで、
イヤーフック４２を形成している。また、プラグ４３
は、例えばウォークマン（登録商標）などの音源に電気
接続するために使用するものである。接続コード４０は
耳栓式レシーバー２８とプラグ４３とを電気接続して、
音声信号を伝達するものである。また、このような構成
により、接続コード４０は、耳栓式レシーバー２８に直
接接続されており、円形スライディング・ロッド３０ま
たはイヤーフック４２の内部に固定されていない。
【００１３】上記したように、耳栓式レシーバー２８
と、円形スライディング・ロッド３０と、イヤーフック
４２とから構成されたユニット４５（図４を参照）は、
図３と図４とに示したように、１個だけを接続コード４
０と接続して片耳用の耳栓式イヤーレシーバーとしても
良いし、図示していないが、１対のユニット４５，４５
を接続コード４０で接続して両耳用の耳栓式イヤーレシ
ーバーとしても良い。この場合、第１の耳栓式レシーバ
ーおよび第２の耳栓式レシーバー、第１の円形スライデ
ィング・ロッドおよび第２の円形スライディング・ロッ
ド、第１のイヤーフック----というようにペア構成とす
るものである（いずれも図示せず）。
【００１４】このような実施例の構成から理解できるよ
うに、この発明にかかるイヤーフック付の耳栓式イヤー
レシーバーを使用する時、イヤーフック４２の上端にあ
る耳輪ストッパー３４が突出部４１を備えているので耳
介２２の上方に安定的に保持することができ、イヤーフ
ック４２の下端にある耳たぶストッパー３８が耳たぶ２
６とその後方に位置する乳様突起（図示せず）との間に
存在するくぼみに押し当てられるので、イヤーフック４
２を安定的に保持することができる。また、この発明に
おいては、接続コード４０が耳栓式レシーバー２８に直
接接続されているので、耳栓式レシーバー２８が回転す
る時に接続コード４０が一緒に回転して、よじれが発生
せず、耳栓式レシーバー２８および接続コード４０の溶
接部分の破損が回避でき、音声の途絶を未然に防止でき
るとともに、イヤーレシーバーの寿命を延ばすことがで
きる。
【００１５】この発明は、好適な実施例により上記のご
とく開示されたが、それは、この発明を限定するための
ものではなく、いかなる当業者もこの発明の思想および
範囲において、各種の変更ならびに装飾を加えることは
当然できることであるから、この発明の保護されるべき
範囲は、上記した特許請求の範囲に記載した事項を基準
とするものでなければならない。
【００１６】
【発明の効果】以上に説明した構成により、この発明に
かかるイヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバーは、耳
介上に安定的かつ快適に保持できるとともに、円形スラ
イディング・ロッドで回転自在に支持された耳栓式レシ
ーバーに接続コードを直接接続しているので、よじれや
よじれによる溶接部分の破損を回避して、音声の途絶を
未然に防止し、イヤーレシーバーの寿命を延ばすことが
できる。また、簡単に、両耳用のイヤーレシーバーとし
て構成することができるので、実用性に優れたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術にかかるイヤーハンガー付の耳栓式イ
ヤーレシーバーを示した斜視図である。
【図２】他の従来技術にかかるイヤーハンガー付の耳栓
式イヤーレシーバーを示した側面図である。
【図３】この発明にかかるイヤーフック付の耳栓式イヤ
ーレシーバーにつき、その好適な一実施例の使用状態を
説明するための側面図である。
【図４】この発明にかかるイヤーフック付の耳栓式イヤ
ーレシーバーにつき、その好適な一実施例の構造を説明
するための側面図である。
【符号の説明】
１１ レシーバー １２ イヤハンガー １３ 接続コード １４ プラグ １５ レシーバー １６ スライディングロッド １７ イヤハンガー １８ 接続コード ２０ 頭部 ２２ 耳介（じかい） ２３ 連接する部位 ２４ 耳珠（じしゅ） ２６ 耳たぶ ２８ 耳栓式レシーバー ３０ 円形スライディング・ロッド ３１ 拡径ヘッド ３２ スリーブ ３４ 耳輪（じりん）ストッパー ３６ 耳形フック ３８ 耳たぶストッパー ４２ イヤーフック ４３ プラグ ４４ 断面形状 ４５ ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 596025032 ７Ｆ．，Ｎｏ．５−１，Ｎａｎｋｉｎｇ Ｗ．Ｒｏａｄ，Ｔａｉｐｅｉ Ｃｉｔ ｙ，Ｔａｉｗａｎ，Ｒ．Ｏ．Ｃ.

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 耳栓式レシーバーと、耳栓式レシーバー
    に接合する円形スライディング・ロッドと、前記した円
    形スライディング・ロッドに嵌合したスリーブと、前記
    スリーブの止め金となるよう円形スライディング・ロッ
    ドの先端に設けた拡径ヘッドと、前記スリーブに接合す
    る耳輪ストッパーをその上部に有し、その下端に設けた
    耳たぶストッパーとをもったイヤーフックとをもった耳
    形フックと、耳栓式レシーバーに接続コードをもったプ
    ラグとを具備し、前記耳輪ストッパーと、前記耳形フッ
    クと、前記耳たぶストッパーとを一体成形することによ
    りイヤーフックを形成したことを特徴とするイヤーフッ
    クの耳栓式イヤーレシーバー。
  2. 【請求項２】 第１の耳栓式レシーバーおよび第２の耳
    栓式レシーバーと、 それぞれ前記した第１の耳栓式レシーバーおよび第２の
    耳栓式レシーバーに接合される第１の円形スライディン
    グ・ロッドおよび第２の円形スライディング・ロッド
    と、 それぞれ前記した第１の円形スライディング・ロッドお
    よび第２の円形スライディング・ロッドに嵌合される第
    １のスリーブおよび第２のスリーブと、 それぞれ前記した第１のスリーブおよび第２のスリーブ
    に接合される第１の耳輪ストッパーおよび第２の耳輪ス
    トッパーと、 第１の耳たぶストッパーおよび第２の耳たぶストッパー
    と、 第１の耳形フックおよび第２の耳形フックとを備えるも
    のであって、 前記した第１の耳形フックの上下二端にそれぞれ前記し
    た第１の耳輪ストッパーならびに第１の耳たぶストッパ
    ーを接合し、 前記した第２の耳形フックの上下二端にそれぞれ前記し
    た第２の耳輪ストッパーならびに第２の耳たぶストッパ
    ーを接合するとともに、 前記した第１の耳輪ストッパーと第１の耳形フックと第
    １の耳たぶストッパーとを一体成形して第１のイヤーフ
    ックを形成し、 前記した第２の耳輪ストッパーと第２の耳形フックと第
    ２の耳たぶストッパーとを一体成形して第２のイヤーフ
    ックを形成し、 さらに、プラグと、前記した第１の耳栓式レシーバーお
    よび第２の耳栓式レシーバーと前記プラグとを接続する
    接続コードを具備したものである１対の耳栓式レシーバ
    ーを有するイヤーフック付の耳栓式イヤーレシーバー。
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