JP3061436U - ホ―ス巻取機 - Google Patents

ホ―ス巻取機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホース巻取機のコンパクト化と軽量化を図
る。 【解決手段】 支持体2を基台5と該基台の一側縁から
立ち上がった支持壁6とから構成した。前記上端部に取
手部7が一体に設けられた支持壁の内壁部8のほぼ中央
位置に、基台とほぼ平行な筒状の支持軸10が突設され
ている。一方、巻取ドラム3の筒状胴部20内には、支
持軸の内部で回転自在に軸受けされる中空状の回転軸2
4を一体に設けた。この回転軸は、散水側コネクタ30
とスナップリング41を介して支持軸からの抜けが防止
されるようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、長尺なホースを巻取ってコンパクトに収納するホース巻取機に関す る。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、家庭などの植木に散水したり、洗車などに用いられる従来のホ ース巻取機としては、多種のものが提供されており、その一つとして例えば実公 平2−519号公報などに記載されているものが知られている。
【0003】 このホース巻取機は、給水機能を有する合成樹脂材の支持体に、同じく合成樹 脂材の巻取ドラムを回転自在に支持してなり、前記支持体は、ほぼコ字形状を呈 し、基台の両側縁に一対の両側壁が立設されていると共に、この両側壁の対向し た位置に一対の軸受部が形成されている。さらに、両側壁の上端部間には、取手 部が取り付けられている。
【0004】 一方、前記巻取ドラムは、ホースを直接巻き取る筒状の胴部の両端部に一対の フランジ部が一体に設けられている。この両フランジ部の中心部に有する両ボス 部が前記支持体の両軸受部に回転自在に支持されており、この一方のフランジ部 のボス部に連結したハンドルによって巻取ドラムが回転するようになっている。 また、他方のフランジ部のボス部には、水道の蛇口等に給水ホースを介して接続 される給水管が装着されていると共に、この給水管に接続管を介して散水ホース が接続されている。
【0005】 そして、使用時には、散水ホースを引き出すことにより、巻取ドラムが自由に 回転して散水ホースを送り出し、所望の引き出し量が確保される。一方、不使用 時には、前記ハンドルを回転させることにより、巻取ドラムに散水ホースが自動 的に巻き取られてコンパクトに収納するようになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のホース巻取機は、支持体の両側壁間に巻取ドラムの 両端部を支持する、いわゆる両持ちタイプ構造となっているため、巻取ドラムを 安定に支持できるものの、支持体が大型化してしまう。この結果、巻取機の大き な収納スペースが必要になり、小型の物置小屋などには収容が困難になるばかり か、重量の増加が余儀なくされて、持ち運び性が悪化する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来のホース巻取機の実情に鑑みて案出されたもので、請求項 1記載の考案は、支持体に散水ホースの巻取ドラムを回転自在に支持してなるホ ース巻取機において、前記支持体を、ほぼ水平状の基台と、該基台の一側縁から 立ち上がった支持壁とから構成し、前記支持壁の一側面に、基台とほぼ平行に筒 状の支持軸を突設する一方、前記巻取ドラムの筒状胴部内に、前記支持軸の内部 で回転自在に軸受けされる中空状の回転軸を一体に設けたことを特徴としている 。
【0008】 請求項2記載の考案は、前記支持壁の上端部に、先端の把持部が前記巻取ドラ ム側へ延出した取手部を折曲形成したことを特徴としている。
【0009】 請求項3記載の考案は、前記支持軸を、自由端部側が上方へ僅かに立ち上がっ た傾斜状に折曲形成したことを特徴としている。
【0010】 請求項4記載の考案は、前記回転軸の先端内部に、一端部に散水ホースが接続 される散水側コネクタを嵌合保持すると共に、散水側コネクタの他端部を、前記 支持壁に形成された挿通孔に前記回転軸の支持軸からの抜けを規制した状態で回 転自在に支持させたことを特徴としている。
【0011】 請求項5記載の考案は、前記散水側コネクタの他端部に、前記支持壁の背面側 からスナップリングを嵌着することにより、前記回転軸の支持軸からの抜けを規 制したことを特徴としている。
【0012】 請求項6記載の考案は、前記回転軸の先端内面に係止部を設ける一方、前記散 水側コネクタの外周面に、前記係止部に係止して回転軸に対する散水側コネクタ の自由回転を規制する係合部を設けたことを特徴としている。
【0013】 請求項7記載の考案は、前記散水側コネクタの他端部に、給水ホースの一端が 接続された給水側コネクタを着脱自在に接続すると共に、該給水側コネクタの先 端部に、前記支持壁の挿通孔の孔縁付近に設けられた嵌合部に嵌合して散水側コ ネクタとの連れ回りを規制する規制部を設けたことを特徴としている。
【0014】
【考案の実施の形態】
図1〜図4は本考案に係るホース巻取機の一実施形態を示す全体図であって、 いわゆる片持タイプの構造に形成されている。
【0015】 すなわち、このホース巻取機1は、ほぼL字形状に形成された合成樹脂材の支 持体2と、該支持体2に回転自在に支持された合成樹脂材の巻取ドラム3とから 主として構成されている。
【0016】 前記支持体2は、図5〜図7にも示すように、前後方向へ延びてほぼ長方形状 の基台5と、該基台5の後端縁から垂直に立ち上った支持壁6とを備え、この支 持壁6の上端部に取手部7が一体に設けられている。基台5は、平坦な基板5a の下端外周縁に垂直に形成された枠部5bが一体に立設されていると共に、基板 5aの底面には枠部5bと結合された複数の補強リブ5cが立設されている。
【0017】 前記支持壁6は、基台5と同幅の長方形状を呈し、図5にも示すように前記基 板5aと連続一体に立ち上がった内壁部8の外周縁に水平に延出した枠壁部9が 一体に設けられていると共に、内壁部8の上下方向のほぼ中央位置に基台5とほ ぼ並行に延出した支持軸10が一体に設けられている。
【0018】 この支持軸10は、円筒状を呈し、内壁部8に対して垂直方向から一体に固定 された基端部10aから自由端部10bに亘ってその内周面10cが漸次薄肉テ ーパ状に形成されており、全長は基台5の長手方向の約2/3程度の長さに設定 されている。また、支持軸10は、自由端部9b側が僅かに上方に立ち上がった 傾斜状に形成され、その傾斜角度は約0度30分に設定されている。さらに、支 持軸10の基端部10a軸心の内壁部8には、後述の散水側コネクタ30が挿通 する挿通孔11が貫通形成されており、この挿通孔11の支持軸10側孔縁に筒 状の突起部12が一体に設けられていると共に、背面側の孔縁には周方向へ間欠 的に後述のスナップリング41が径方向から嵌着する突部13が一体に設けられ ている。
【0019】 また、前記枠壁部9は、図3及び図6にも示すように、一側中央に散水ホース 14のノズル側コネクタ15を引っ掛けて保持するほぼ半割円筒状の保持部であ る引掛部16が設けられていると共に、他側の下端には、後述する不使用時の蛇 口側コネクタ60の接続口を嵌合させて位置決め保持する上下一対の保持用突部 17,17が一体に設けられている。この保持用突部17,17は、図7にも示 すように、蛇口側コネクタ60の接続口が軸方向から嵌着するパイプ状に形成さ れていると共に、支持体2の成形時の型抜きを可能にするために該型抜き方向へ 沿って半割状に形成されている。また、保持用突部17,17の突出方向の中程 には、保持用突部17,17の横断方向の断面が円形状となる略一様断面の係止 凸部17a,17aが形成されており、この係止凸部17a,17aによって保 持用突部17,17に接続された蛇口側コネクタ60のガタツキが防止できるよ うになっている。
【0020】 前記取手部7は、図1〜図3にも示すように、支持壁6の枠壁部9上端部両側 に一対の支持アーム18,18を有すると共に、この両支持アーム18,18の 上端部間に円柱状の把持部19が架設されている。
【0021】 また、この取手部7は、両支持アーム18,18が支持軸10の突出側へ所定 の角度をもって傾斜状に折曲形成されて、把持部19の位置が支持軸10の自由 端部10bの先端縁よりも若干内側となるように延出されている。この延出量と 傾斜角度によって、把持部19を持ち上げた際に巻取ドラム3や散水ホース14 等を含めた全体の適正な重量のバランスが取れるようになっている。
【0022】 前記巻取ドラム3は、図8〜図10に示すように、筒状胴部20と、該胴部2 0の両端部に一体に設けられたフランジ部21,22とを備えており、該両フラ ンジ部21,22の各外端縁までの全体の軸方向の長さが図1に示すように基台 5の長さとほぼ同一に設定されている。
【0023】 前記胴部20は、図9にも示すように段差径状に形成されて、外側フランジ部 22側の所定長さ部位が小径部20aに形成され、内側フランジ部21側が小径 部20aよりも長い大径部20bに形成されている。また、この小径部20aの 周壁所定位置には、散水ホース14の一端部に接続された後述の散水側コネクタ 30を胴部20内に挿通させる開口部23が形成されている一方、前記大径部2 0bの内部には、前記支持軸10に軸受けされる内部中空状の回転軸24が設け られている。
【0024】 この回転軸24は、胴部20b内の一端部24aが大径部20bと小径部20 aとの間の段差部に一体に結合されていると共に、他端部24bが内側フランジ 部21の外周端縁より僅かに突出形成されている。また、この回転軸24は、外 周面24cと大径部20bの内周面との間に筒状の空間部25を形成している。 また、回転軸24は、外径が前記支持軸10の内径よりも若干小さく形成されて いると共に、外周面24cが支持軸10の内周面10cと同じく他端部24b側 が漸次小径となるようにテーパ状に形成されて、支持軸内周面10cに回転摺動 自在に支持されている。さらに、他端部24bの先端24d内周面には、図9〜 図11に示すように180°の対向位置に4つの係止部である突部26,27が 一体に形成されている。
【0025】 また、回転軸24の先端24dの外周縁は、前記支持軸10底面の円弧状内周 縁10dに当接した際に、線接触により安定した着座性を確保するために円弧面 状に形成されていると共に、回転軸24の一端部24a外周面は、前記支持軸1 0の自由端部10bの内周面に当接した際に、線接触により安定した着座性を確 保するために円弧面状に形成されている。これにより、図1に示した組立状態に おいては、支持軸10の両端側において回転軸24がガタツキ無く摺動自在に支 持されるようになっている。
【0026】 また、前記内外フランジ部21,22の円板状回転壁21a,22aの対向内 面が、ホースの良好な支持性を確保するために波形状に形成されている。さらに 、前記外側フランジ部22の回転壁22aの外周部には、球状のハンドル28を 回転自在に支持する筒状の支持突部29が設けられている。
【0027】 また、前記回転軸24の内部24eに挿通される散水側コネクタ30は、図1 2,図13及び図15に示すように、後端部に散水ホース14の一端部14aを 筒状挾圧部31と共働して接続する2段状のニップル32が形成されていると共 に、その前端側外周に挾圧部31の雌ねじが螺着する雄ねじ33が形成されてお り、さらに、その前端側には、前記挿通孔11の孔縁に係止する係止フランジ3 4が一体に設けられている。また、この係止フランジ34の前端側外周に挿通孔 11の内周面で回転自在に支持されるジャーナル部35を有している。さらに、 このジャーナル部35から挿通孔11を介して支持壁6の背面側へ突出した先端 部には、給水側コネクタ43と接続される筒状の接続部36が設けられていると 共に、この接続部36とジャーナル部35との間には、合成樹脂製のスナップリ ング41が嵌着される嵌着溝37が形成されている。
【0028】 また、接続部36は、外周に給水側コネクタ43が弾性係合する係合溝36a が形成されていると共に、先端部の外周面にシールリング38の保持溝36bが 形成されている。さらに、前記係止フランジ34の外周縁には、図11及び図1 4に示すように前記回転軸24の各突部26,27に軸方向から係合して散水側 コネクタ30を回転軸24と一体に回転させる4つの係止溝39,40が形成さ れている。
【0029】 前記スナップリング41は、図15及び図16A,Bに示すように、拡縮変形 可能なEリング状を呈し、内側の約120°位置に前記嵌着溝37に嵌着する3 つの嵌着突起42が一体に設けられていると共に、該嵌着突起42の一側面42 aが支持壁6の3つの突部13に係着して、該スナップリング41を支持壁6に 保持させるようになっている。
【0030】 また、前記給水側コネクタ43は、図15及び図17A,Bに示すように、筒 状本体44の後端部に給水ホース45をリテーナ46と雌雄ねじを介して共働し て接続するニップル47が一体に形成されていると共に、本体44の前端側内部 に、前記散水側コネクタ30の接続部36が嵌挿する嵌挿孔44aが形成されて いる。また、本体44の外周部には、軸方向へスライドして内部の係止爪48a が散水側コネクタ30の係合溝36aに係脱する筒状の係脱部材48が摺動自在 に設けられており、この係脱部材48はスプリング49のばね力で係合方向の前 方に付勢されている。また、本体44の前端開口部には、図18に示すように支 持壁6の前記3つの突部13先端に嵌合して散水側コネクタ30との連れ回りを 防止する規制部である3つの嵌合溝50が形成されている。
【0031】 また、前記散水ホース14は、図15及び図19に示すように、そのコネクタ 30との連結個所に、所定長さのコイルスプリング状の保持部材51が挿入され ている。この保持部材51は、散水ホース14のコネクタ30との連結端部が折 り曲げられた際に、該連結端部の偏平な潰れを防止するもので、外径がホース1 4の内径より小さく形成されていると共に、コネクタ30側の先端部51aが折 り返し状に折曲形成されて、ほぼV字形状になっている。
【0032】 一方、前記各コネクタ30のニップル32の基端付近の内部には、図15に示 すように、前記保持部材51の先端部51aが挿入された際に、該先端部51a の折曲先端縁51bが釣り針状に引っ掛かって保持部材51の抜けを防止する段 差円環状の係止壁53が一体に形成されている。
【0033】 したがって、この実施形態によれば、支持体2によって巻取ドラム3の両端を 支持することなく、片側だけのいわゆる片持タイプ構造としたため、巻取ドラム 3の軸方向側の大きさを大巾に短くでき、ホース巻取機1全体のコンパクト化が 図れる。この結果、大きな収容スペースが不要になり、小型の物置小屋内にも十 分に収容することが可能になると共に、軽量化が図れるため、持ち運び性が良好 になる。
【0034】 また、支持壁6の支持軸10の両端側において、巻取ドラム3の回転軸24を 軸受けしたため、巻取ドラム3の安定かつ円滑な回転作用が得られると共に、偏 摩耗の発生も防止できる。しかも、支持軸10を自由端部10bが僅かに立ち上 がるように傾斜状に形成したため、この支持軸10に巻取ドラム3や該巻取ドラ ム3に巻き取られて内部に水が残留した散水ホース14の重量荷重が掛かると、 ほぼ水平に変形する。
【0035】 したがって、支持軸10の内周面10c全体で回転軸24の外周面24c全体 を常時摺動させることができるため、巻取ドラム3を常時円滑に回転させること ができると共に、回転軸24の回転摺動時における偏荷重による偏摩耗の発生を 一層効果的に防止できる。
【0036】 また、胴部20は、支持軸10に対して空間部25をもって離間しているため 、散水ホース14の巻絞め力、及び通水時における散水ホース14の膨らみによ る締め付け力等により内方へ潰れ変形しても、支持軸10に影響を与えず、回転 軸24を常時安定に支持できる。
【0037】 また、ハンドル20を外側フランジ部22の外周側に一体に設けたため、従来 のようにフランジ部の中心から外方へ突設した場合に比較して、その突出量を十 分に小さくすることができるため、この点でも全体巾を小さくすることが可能に なり、小型化を一層助長できる。
【0038】 さらに、取手部7を支持壁6の上端部にのみ設け、かつその把持部19を支持 アーム18,18を介して巻取ドラム3のほぼ中心側の上方位置に配置したため 、コンパクト化がさらに助長できると共に、把持部19を持ち上げた際の全体の 重量バランスが良好になり、安定した持ち運びが可能になる。
【0039】 また、散水側コネクタ30により巻取ドラム3を支持壁6に対して取り付ける ことが可能になり、別途巻取ドラム3の取り付け用の部材が不要となるため、部 品点数及び作業工数の削減による低コスト化が可能となる。
【0040】 さらに、散水側コネクタ30を利用してスナップリング41によって回転軸2 4の支持軸10からの抜けを規制したため、巻取ドラム3を支持壁6に簡単な構 造でかつ確実に取り付けることが可能になり、組立作業能率の向上と強固な取り 付け性が得られる。
【0041】 また、回転軸24の先端内面に設けられた突部26,27に散水側コネクタ3 0の係合溝39,40が係合して散水側コネクタ30の自由回転を規制するため 、回転軸24と散水側コネクタ30との一体性が確保できる。
【0042】 さらに、支持壁6の枠壁部9の一側中央に設けられた引掛部16によってノズ ル側コネクタ15を引掛けることができるため、散水ノズルの散逸が防止されて 散水ホース14の収納性が向上する。
【0043】 また、枠壁部9の他側に設けられた保持用突部17,17によって蛇口側コネ クタ60も保持することができるため、給水ホース45の収容性も向上し、持ち 運び性も良好となって利便性が高くなる。しかも、保持用突部17,17によっ て蛇口側コネクタ60を嵌合して閉塞できるため、蛇口側コネクタ60の開口部 内への土や泥などの侵入を防止でき、これら泥などによる給水ホースの詰まりを 未然に防止できる。さらには、保持用突部17,17を、支持体2の型開き方向 へ判割り状態に形成したため、アンダーカット部がなくなり、支持体2の成形作 業性が良好になる。また、これに伴い、金型費用や樹脂の使用量の削減による低 コスト化が図れる。また、係止凸部17a,17aによって保持用突部17,1 7に接続された蛇口側コネクタ60のガタツキや抜けが防止でき、使い勝手がよ い。
【0044】 さらに、散水ホース14のコネクタ30との連絡個所に挿通された保持部材5 1によって散水ホース14の折り曲げ時に潰れが防止できることは勿論のこと、 先端部51aが折り返し状に形成されているため、コネクタ30の内部へ容易に 挿通できると共に、挿通した後にこの保持部材51を引っ張ると、先端縁51b がコネクタ30内部に釣り針り状に引っ掛かるため、不用意な抜け出しを確実に 防止でき、強固な取り付け性が得られる。特に、コネクタ30の内部に設けられ た係止爪53に引っ掛かった場合はより確実に固着させることができる。
【0045】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の考案によれば、巻取ドラムに対 する支持体の支持をいわゆる片持タイプ構造としたため、ホース巻取機1全体の 小型化が図れ、この結果、大きな収容スペースが不要になり、例えば物置小屋内 への収納性が良好になると共に、大巾な軽量化が図れ、持ち運び性が良好になる 。
【0046】 請求項2記載の考案によれば、取手部のコンパクト化が図れると共に、把持部 を持ち上げた際の全体の重量バランスが良好になり、安定した持ち運びが可能に なる。
【0047】 請求項3記載の考案によれば、支持軸に巻取ドラムや散水ホースの重量荷重が 掛かっても回転体を水平かつ安定に支持するため、巻取ドラムの常時安定かつ円 滑な回転作用が得られると共に、両軸間の偏荷重の発生が防止されて、偏摩耗が 防止される。
【0048】 請求項4記載の考案によれば、散水側コネクタにより巻取ドラムを支持壁に対 して取り付けることが可能になり、別途巻取ドラム取り付け用の部材が不要とな るため、部品点数及び作業工数の削減による低コスト化が可能となる。
【0049】 請求項5記載の考案によれば、巻取ドラムを支持壁に対して簡単な構造でかつ 確実に取り付けることが可能になり、組立作業能率の向上と強固な取り付け性が 得られる。
【0050】 請求項6記載の考案によれば、回転軸と散水側コネクタとの強固な一体性が確 保される。
【0051】 請求項7記載の考案によれば、規制部によって給水側コネクタを支持壁に結合 して給水側コネクタの散水側コネクタとの連れ回りを防止したため、巻取ドラム の回転時における抵抗負荷の発生を防止できる一方、給水ホースの捩れを防止で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のホース巻取機の一実施形態を示す縦断
面図。
【図2】同ホース巻取機の側面図。
【図3】同ホース巻取機の斜視図。
【図4】同ホース巻取機の平面図。
【図5】本実施形態に供される支持体の縦断面図。
【図6】同支持体の正面図。
【図7】同支持体の背面図。
【図8】本実施形態に供される巻取ドラムの正面図。
【図9】同巻取ドラム縦断面図。
【図10】図9のA矢視図。
【図11】回転軸と散水側コネクタの係合状態を示す断
面図。
【図12】本実施形態に供される散水側コネクタの正面
図。
【図13】同散水側コネクタの縦断面図。
【図14】図12のB矢視図。
【図15】散水側コネクタと給水側コネクタの接続状態
を示す断面図。
【図16】Aはスナップリングの正面図、BはAのC矢
視図。
【図17】Aは給水側コネクタの正面図、Bは同断面
図。
【図18】図17AのD矢視図。
【図19】本実施形態に供される保持部材の斜視図。
【符号の説明】
1 ホース巻取機 2 支持体 3 巻取ドラム 5 基台 6 支持壁 7 取手部 10 支持軸 11 挿通孔 12 突起部 13 突部 14 散水ホース 16 引掛部 17 保持用突部(保持部) 18 支持アーム 19 把持部 20 胴部 21,22 フランジ部 24 回転軸 26,27 突部(係止部) 30 散水側コネクタ 39,40 係止溝(係合部) 41 スナップリング 43 給水側コネクタ 45 給水ホース 51 保持部材 51a 先端部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に散水ホースの巻取ドラムを回転
    自在に支持してなるホース巻取機において、 前記支持体を、ほぼ水平状の基台と、該基台の一側縁か
    ら立ち上がった支持壁とから構成し、前記支持壁の一側
    面に、基台とほぼ平行に筒状の支持軸を突設する一方、
    前記巻取ドラムの筒状胴部内に、前記支持軸の内部で回
    転自在に軸受けされる中空状の回転軸を一体に設けたこ
    とを特徴とするホース巻取機。
  2. 【請求項2】 前記支持壁の上端部に、先端の把持部が
    前記巻取ドラム側へ延出した取手部を折曲形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のホース巻取機。
  3. 【請求項3】 前記支持軸を、自由端部側が上方へ僅か
    に立ち上がった傾斜状に折曲形成したことを特徴とする
    請求項1記載のホース巻取機。
  4. 【請求項4】 前記回転軸の先端内部に、一端部に散水
    ホースが接続される散水側コネクタを嵌合保持すると共
    に、散水側コネクタの他端部を、前記支持壁に形成され
    た挿通孔に前記回転軸の支持軸からの抜けを規制した状
    態で回転自在に支持させたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のホース巻取機。
  5. 【請求項5】 前記散水側コネクタの他端部に、前記支
    持壁の背面側からスナップリングを嵌着することによ
    り、前記回転軸の支持軸からの抜けを規制したことを特
    徴とする請求項4記載のホース巻取機。
  6. 【請求項6】 前記回転軸の先端内面に係止部を設ける
    一方、前記散水側コネクタの外周面に、前記係止部に係
    止して回転軸に対する散水側コネクタの自由回転を規制
    する係合部を設けたことを特徴とする請求項1から5の
    いずれかに記載のホース巻取機。
  7. 【請求項7】 前記散水側コネクタの他端部に、給水ホ
    ースの一端が接続された給水側コネクタを着脱自在に接
    続すると共に、該給水側コネクタの先端部に、前記支持
    壁の挿通孔の孔縁付近に設けられた嵌合部に嵌合して散
    水側コネクタとの連れ回りを規制する規制部を設けたこ
    とを特徴とする請求項6記載のホース巻取機。
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