JP3242071U - ホースリール - Google Patents

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裕一 外山
大祐 小林
夏々子 大野
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株式会社グリーンライフ
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Abstract

【課題】簡単な操作で複数のリール幅に設定できるホースリールを提供する。【解決手段】第1筒部4と第1鍔部5とを備える第1リール構成部2と、第2筒部6と第2鍔部7とを備える第2リール構成部3と、第1筒部4と第2筒部6の嵌合長さを調整する係止構造18と、を有するホースリール1であって、その係止構造18は、第2筒部6に設けられる、軸方向の長さの異なる複数の軸方向凹溝部と、軸方向凹溝部に連接された周方向凹溝部と、第1筒部4に設けられる、内側に向かって突出する大径側係止部と、を有し、大径側係止部が、軸方向凹溝部から侵入した後、周方向の回動操作によって周方向凹溝部と係合状態になることで嵌合長さを調整して係止する。【選択図】図9

Description

本考案は、ホースを巻き取るホースリールに関する。
従来、テープやケーブルなどの帯状物、線状物を巻き取る場合に、リール幅を調整することができる巻き取り装置が開示されている。
例えば、特許文献1には、エンボステープを巻き取るリール幅を変化させることのできるエンボステープ用リールが開示されている。このエンボステープ用リールは一方の側板の径の小さい芯を他方の側板の大きい芯の穴に挿入し、他方の大きい芯の穴に設けられた複数のくぼみに、挿入される小さい芯に突設された固定用ストッパーを係止させることで、リール幅を変化させることができるようにした構成が開示されている。
特許文献2には、ケーブル用ドラムを直径の大きな第1胴体部と直径の小さい第2胴体部の嵌合構造によってドラム幅を変えることができるようにしたケーブル用ドラムが提案されている。このケーブル用ドラムは、第1胴体部に軸方向に延びる凸条部を設けるとともに第2胴体部に軸方向に延びる凹溝とネジ穴を設け、凸条部を凹溝に嵌めた状態で所望のドラム幅の位置にあるネジ穴にネジを差し込んでネジを固定することで、ドラム幅を調整できるように構成してある。
特開平5-43139号公報 特開2015-120571号公報
しかしながら、特許文献1の構成において円環形状くぼみを採用した場合には、固定用ストッパーは円環形状くぼみに係合してもリールの鍔部としての一方の側板は他方の側板に対して回動してしまう課題を有している。
逆に、特許文献1のくぼみが芯の円周上の一部にのみある場合は、一方の側板は他方の側板に対して回動してしまう課題は解決できるが、固定用ストッパーの位置決めが難しくなってしまう課題がある。
また、特許文献1の図面に示されている構成を見る限り、複数のくぼみ位置に対して固定用ストッパーを選択する場合には、固定用ストッパーは、上下方向に凹凸のあるくぼみの間を軸方向に移動することになるので、弾性変形可能な固定用ストッパーを採用しても、繰り返しの使用によって、固定用ストッパーが破損しやすい課題が残ると思われる。
一方、特許文献2の構成では、凸条部を凹溝に嵌めた状態でネジ穴にネジを差し込んでネジを固定することで、ドラム幅を調整する構成なので、凸条部と凹溝の嵌合による位置決めは容易に行える利点はあると考えられる。
しかし、凸条部を凹溝を所望のドラム幅で固定するには、ネジ穴とネジをドラムの軸方向において微妙な位置決め操作が必要になるとともに、ネジ回しを用いてネジ穴にネジを螺合させる手間もかかる課題がある。
本考案は上記従来技術の課題を解決するためになされたものである。
本考案の目的は、簡単な操作で、確実に複数のリール幅に設定できるホースリールを提供することにある。
本考案の第1態様に係るホースリールは、
第1筒部と、前記第1筒部よりも大径な第1鍔部とを備える第1リール構成部と、
前記第1筒部と直径が異なって前記第1筒部と嵌合状態にできる第2筒部と、前記第2筒部よりも大径な第2鍔部とを備える第2リール構成部と、
前記第1筒部と前記第2筒部の嵌合長さを調整する係止構造と、
を有するホースリールであって、
前記係止構造は、
前記第1筒部と前記第2筒部の直径の小さい方の筒部に設けられ、軸方向の長さの異なる複数の軸方向凹溝部と、
前記軸方向凹溝部に連接された周方向凹溝部と、
前記第1筒部と前記第2筒部の直径の大きい方の筒部に設けられ、前記大きい方の筒部の内側に向かって突出する大径側係止部と、
を有し、
前記大径側係止部が、前記軸方向凹溝部から侵入した後、周方向の回動操作によって、前記周方向凹溝部と係合状態になることで、前記第1筒部と前記第2筒部の嵌合長さを調整して係止する、ことを特徴とする。
本考案の第2態様は、前記第1態様に記載のホースリールであって、
前記軸方向凹溝部内に係止凸部が設けられ、前記回動操作において前記大径側係止部が前記係止凸部を乗り越えて前記周方向凹溝部と係合状態になる、ことを特徴とする。
本考案の第3態様は、前記第1態様又は前記第2態様に記載のホースリールであって、
軸方向の長さが同じ長さである前記軸方向凹溝部は、前記直径の小さい筒部の周方向に複数個、設けられている、ことを特徴とする。
本考案の第4態様は、前記第3態様に記載のホースリールであって、
前記軸方向の長さが同じ長さである前記軸方向凹溝部は、前記直径の小さい筒部の周方向において180゜間隔で2個設けられている、ことを特徴とする。
本考案の第5態様は、前記第1態様又は前記第2態様に記載のホースリールであって、
前記第1鍔部又は前記第2鍔部のいずれか一方の鍔部をホース巻取り保持壁とし、
前記ホース巻取り保持壁に先端側のホースを前記ホース巻取り保持壁側に通す通し開口を設け、
前記ホース巻取り保持壁に先端側ホース巻き取り部を設けた、ことを特徴とする。
本考案の第6態様は、前記第5態様に記載のホースリールであって、
前記ホース巻取り保持壁の外縁部に軸方向に立設された外縁壁と、
前記ホース巻取り保持壁に設けられ、ホース口具を収容するホース口具収容部と、
を有する、ことを特徴とする。
本考案であれば、簡単な操作で、確実に複数のリール幅に設定できるホースリールを提供することができる。
本実施形態に係るホースリールを前方側から見た正面図である。 本実施形態に係るホースリールの右側面図である。 本実施形態に係るホースリールの背面図である。 本実施形態に係るホースリールの平面図である。 本実施形態に係る第2筒部を斜め上方から見た斜視図である。 本実施形態に係る第2筒部を図5とは違う方向の斜め上方から見た斜視図である。 本実施形態に係る第1リール構成部を後方側から見た正面図である。 本実施形態において第1筒部と第2筒部が嵌合した状態を示す斜視図である。 (a)は本実施形態において第1リール構成部と第2リール構成部を分離した状態を示す斜視図、(b)は第1リール構成部と第2リール構成部を結合した状態を示す斜視図である。 (a)は本実施形態において短いリール幅に設定した状態を示す側面図、(b)は長いリール幅に設定した状態を示す側面図である。 (a)は本実施形態に係る係止凸部と係合爪部の係合する前の状態を示す模式図、(b)は係止凸部と係合爪部の係合後の状態を示す模式図である。 本実施形態に係るホースリールを斜め上方から見た斜視図である。 本実施形態に係るホースリールにおいて、ホースを蛇口に繋いだ状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るホースリールにおいて、先端側ホース巻き取り部の使用形態を示す斜視図である。 本実施形態に係るホースリールにおいて、蛇口側ホース巻き取り部の使用形態を示す斜視図である。 本実施形態に係るホースリールにおいて、ノズルから水を出している使用形態を示す斜視図である。 従来のホースリールの使用形態の一例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案に係る一実施形態であるホースリールについて詳細に説明する。なお、本実施形態に係るホースリールは、手軽に運搬可能なハンディ型ホースリールを例にとって説明している。
本明細書におけるホースリール1の説明において、ホースリール1の軸方向(前後方向)とはリールのリール胴部の延びる方向を示す方向であり、図2中矢印Xで示す方向である。ホースリール1の横方向又は幅方向とは軸方向に対して平面視で直交する方向であり、図1中矢印Yで示す方向である。また、ホースリール1の高さ方向とはホースリールの取手を手に持って移動する場合にホースリール1が規定される上下方向であり、図1及び図2において矢印Zで示す方向である。
[ホースリール幅の調整係止構造]
まず、本実施形態におけるホースリール幅の調整係止構造について説明する。
図9(a)(b)に示すように、ホースリール1は、大別して第1リール構成部2と第2リール構成部3を組み合わせて構成されるようになっている。
第1リール構成部2は、第1筒部4と、第1筒部4よりも大径な第1鍔部5とを有している。第1筒部4の外形はこの実施形態では略円筒形に構成してある。第1鍔部5の外形は略円盤形に構成してある。
第2リール構成部3は、第1筒部4より直径が小さく、第1筒部4の内側に挿入状態で嵌合できる第2筒部6と、第2筒部6よりも大径な第2鍔部7とを有している。
図7に示すように、第1筒部4の内側壁には、大径側係止部8としての複数個の係合爪部9が内側に突出して設けられている。この実施形態では、係合爪部9は第1筒部4の上下の2箇所に180゜間隔で設けた例が示してある。
図8は、第1筒部4と第2筒部6が嵌合した状態を大径の第1筒部4を透明にして描いた図であり、係合爪部9と軸方向凹溝部13との嵌合状態を説明するための斜視図である。
図7及び図8に示すように、係合爪部9は第1筒部4の内側から外側に係る押圧力に対応して、その突出幅が変化できる構成となっている。好ましくは、係合爪部9の素材の弾性変形によって前記突出幅が変化するように構成される。特に先端側凸部10の内側面に係る押圧力が大きくなると、先端側凸部10の第1筒部4からの突出量が小さくなり、先端側凸部10の内側面に係る押圧力が小さくなると先端側凸部10の第1筒部4からの突出量が大きくなるように構成されている。
なお、第1筒部4の係合爪部9がある位置を第1筒部4の外側から判別できるように、目印突起や色マーカなどの係合爪部位置目印部(図示せず)を設けても良い。
図5、図6、及び図8に示すように、第2リール構成部3の第2筒部6には、軸方向の長さの異なる複数の軸方向凹溝部13a,13bが設けられている。複数の軸方向凹溝部13a,13bは第2筒部6の先端側から後端側に向けて作られた凹溝部であって、軸方向の長さの小さい2個の軸方向凹溝部13a,13aと、軸方向の長さの大きい2個の軸方向凹溝部13b,13bとから構成された例が示してある。図5において、軸方向凹溝部13aの小さい長さをL1で示し、図6において、軸方向凹溝部13bの大きい長さをL2で示している。
2個の軸方向凹溝部13a,13aは第2筒部6の円周上において、約180゜離れた位置に対向して設けられている。同じく、2個の軸方向凹溝部13b,13bも第2筒部6の円周上において、約180゜離れた位置に対向して設けられている。好ましくは、周方向において隣り合う軸方向凹溝部13aと軸方向凹溝部13bの配設角度はそれぞれ約90゜に設定される。
図5,図6、及び図8に示すように、軸方向凹溝部13a,13bはそれぞれの軸方向の凹溝部の終端部13ao,13boにおいて、その終端部13ao,13boから取り付け時の回動方向に円周面に沿って延びる周方向凹溝部14a,14bが連設してある。本実施形態の構成では、取り付け時の第1リール構成部2の回動方向は前方から見て左回り(反時計回り)に設定されているので、図8において示すように、左回り矢印15の方向にそれぞれの周方向凹溝部14a,14bが設けられていることなる。
また、軸方向凹溝部13a,13bはそれぞれの軸方向の凹溝部の入口部13ai,13biを有している。入口部13ai,13biは第2筒部6の先端部に設けられている。
図11(a)は係止凸部16と係合爪部9の係合する前の状態を示す模式図、図11(b)は係止凸部16と係合爪部9の係合後の状態を示す模式図である。
図8及び図11に示すように、周方向凹溝部14a,14bの内部には、周方向凹溝部14a,14bの底面から上方にせり上がるように形成された係止凸部16が設けられている。係止凸部16は傾斜面部17を有しており、その傾斜面部17は軸方向凹溝部13a,13b側の突出高さが低く、周方向凹溝部14a,14bの奥側に行くにしたがって、突出高さが徐々に高くなるように形成されている。
図11(a)に示すように、係合爪部9は、取り付け操作時の回動方向、即ち、前方側(第1リール構成部2側)から見て左回り(反時計回り)の回動方向の先方側から後方側に向けて順に、先端側凸部10、中間凹部11、後端側凸部12を有している。
図11(a)に示すように、係合前の状態において係合爪部9の先端側凸部10が係止凸部16の傾斜面部17の前側に位置しており、固定のために係合爪部9が回動されることによって、図11(b)に示すように係合爪部9の先端側凸部10が係止凸部16を乗り超えて、係止凸部16が係合爪部9の中間凹部11に嵌り込んだ状態になり、固定状態にできる。また、一対の係合爪部9は円周の約180゜である対向位置にそれぞれ存在するので、ガタツキ等を生じることなく、しっかりと固定することができる。
ここで、図8に示すように、本実施形態ではホースリール幅を調整するための係止構造18は、直径の小さい第2筒部6に設けられた軸方向の長さの異なる軸方向凹溝部13a,13bと、軸方向凹溝部13a,13bのそれぞれの終端部位置において連設された周方向凹溝部14a,14bと、直径の大きな第1筒部4に設けられた係合爪部9を有していることになる。
但し、軸方向凹溝部13において、軸方向の長さが異なる3個以上の軸方向凹溝部13を設けても良い。この構成を採用した場合は、3個以上のリール幅を設定できることになる。
また、第1筒部4と第2筒部6の直径が大きいホースリール1の場合、同じ長さの軸方向凹溝部13を円周上に3個以上設けても良い。例えば、円周上に3箇所、120゜間隔で同じ長さの軸方向凹溝部13を設けた場合、回動時の抵抗は大きくなるが、固定時の安定性は向上できる。
[ホースリール幅の調整係止構造の作用]
以下、ホースリール幅の調整係止構造の作用について簡単に説明する。
まず、図9(a)に示すように第1リール構成部2と第2リール構成部3が分離された状態から、図9(b)に示すように第1リール構成部2と第2リール構成部3を結合させてホースリール1を構成する。この場合、所望のホースリール1の胴部の幅を設定するために、第1筒部4の係合爪部9に係合させる軸方向凹溝部13を、軸方向凹溝部13a又は軸方向凹溝部13bのどちらか一方に選択する。
つまり、ホースリール幅が大きい場合に設定する場合には、軸方向凹溝部13bを選択し、その入口部13biから係合爪部9を侵入させ、係合爪部9を後方にスライドさせ、終端部13boに位置させる。使用者は、この状態を軸方向に係合爪部9が移動しないことで確認できる。
そして、その終端部13bo位置に達したら、第1リール構成部2を左回りに回転させて、先端側凸部10が係止凸部16を乗り越えて図11(b)に示す係合状態にして、ホースリール幅が大きい状態に固定できる。
ホースリール幅が小さい場合に設定する場合には、軸方向凹溝部13aを選択し、同様に操作することで短い幅のホースリール1を構成できる。つまり、本実施形態の構成であれば、軸方向凹溝部13a又は軸方向凹溝部13bのどちらか一方を選択するという簡単な操作で、ワンタッチで第1筒部4と第2筒部6の嵌合長さを調整できるようになっている。
また、既に設定されたホースリール幅の設定を変える場合は、第1リール構成部2を右回り(時計回り)に回転させて、図11(b)に示す係合状態から先端側凸部10が係止凸部を乗り越えて軸方向凹溝部13bの終端部13bo側に移動させた図11(a)の状態にした後、入口部13biに向けて係合爪部9を移動させて、図9(a)に示すように第1筒部4を第2筒部6から離した状態にする。その後、係合爪部9を短い軸方向凹溝部13aに合わせて係合させて固定するようにすればよい。
[ホースの巻き取り構造]
次に、本考案におけるホースの巻き取り構造について説明する。
本考案におけるホースの巻き取り構造の特徴は、図4に示すように、ホースリール1に2個のホースの巻き取り部20,21を設けた点にある。そして、一方側を水道等の水を供給する蛇口に近い蛇口側ホース巻き取り部20で構成し、他方側をホースの出口側に近い先端側ホース巻き取り部21で構成している。さらに、蛇口側ホース巻き取り部20と先端側ホース巻き取り部21の間に区画壁22を設け、その区画壁22に先端側のホースを通す通し開口23(図2参照)を設けた点を特徴としている。
上記ホースの巻き取り構造の各構成を本実施形態の構成を例にとって説明すると、蛇口側ホース巻き取り部20が第1筒部4と第2筒部6で形成されるリール胴部で構成され、、区画壁22が第2鍔部7を含んで構成される。
以下、本実施形態において、ホースの巻き取り構造に関係する構成や、その他の特徴構成を図面に従って説明する。
図10に示すように、ホースリール1のホースが巻き取られる胴部は、リール幅が短い設定のときは、第1筒部4と、第1筒部4の外径とほぼ同じ径を有する基台筒部24がほぼ接した状態とされ、リール幅が長い設定のときは、基台筒部24から第2筒部6が突出した状態になっている。ここで、リール幅が短い設定とリール幅が長い設定に関わらず存在する基台筒部24に通し開口23を設けるようにしている。また、本実施形態では、通し開口23は、前後方向において第2鍔部7側に略接する位置で基台筒部24の右側側面に設けられている。
このように、通し開口23は蛇口側ホース巻き取り部20(図13及び図15参照)の巻き中心軸に近い位置に設けることが先端側のホースを引き出しやすくなる点において好ましい。また、通し開口23を巻き中心軸に近い位置に設けることで、通し開口23から引き出されたホースが、蛇口側ホース巻き取り部20に巻き取られるホースの巻き取り操作の邪魔にならないようにすることができる。
区画壁22の一部として機能する第2鍔部7は、その直径が第1鍔部5の直径とほぼ等しく円盤形に構成されている。第2鍔部7には、基台筒部24の上面位置よりも若干上方の第2鍔部7の左右位置からアーチ形壁25(図1参照)が上方に向けて接続されている。
また、図1に示すように、円盤形の第2鍔部7の左右下方位置には第2鍔部7の円盤形を包み込むように左右角部26が形成されている。左右角部26を設けることで、第1鍔部5の下周面部と共同して、ホースリール1を地面(図16参照)等に安定して立設することができる。
ここで、本実施形態では、第2鍔部7は蛇口側ホース巻き取り部20と先端側ホース巻き取り部21を区画する壁として機能するとともに、ホース巻取り保持壁35としても機能している。
また、図3に示すように、アーチ形壁25、第2鍔部7、左右角部26の外縁部から後方に向けて周囲を覆うように立設された外縁壁27を設けている。
第2鍔部7の上部とアーチ形壁25の間には取手用開口部28が形成されている。使用者は取手用開口部28に手の指を入れて、アーチ形壁25の上部を取手として掴むことによって、ホースリール1を運搬可能なホースリール1とすることができる。
基台筒部24の左右両側の第2鍔部7の位置には、一対の左右開口29(図9(a)参照)が設けられている。図4に示すように、左右開口29の内側寄りの左右位置から、一対の立設壁30,30を立ち上げ、その立設壁30,30に左右外側に延びる上壁31,31を設けている。
図4に示すように、立設壁30,30と上壁31,31を設けることで、第2鍔部7の後側の壁面と上壁31,31の間には先端側のホースを巻き取る空間ができる。つまり、立設壁30,30と上壁31,31を設けることによって前記した先端側ホース巻き取り部21が構成される。
なお、上壁31,31の前後方向の高さ位置は、外縁壁27の高さ位置とほぼ同じ高さに設定してある。このように構成することで、ホースを外縁壁27内に収容した形となって、持ち運びしやすい構成になる。また、ホースを外縁壁27内に収容した形となるので、見栄えもよく、先端側ホース巻き取り部21に巻き取られたホースが外側に突出して、外部の部材に引っかかる等の不都合を抑制できる利点がある。
本実施形態では、外縁壁27の内部領域に、ホース口具33を収容するホース口具収容部34を設けている。ホース口具33とは水を好ましい形態で散布するノズルや、各種口具で構成される部材である。なお、本明細書において、ホース口具33は単にホース出口だけで構成される場合も含んでいる。
ホース口具収容部34は、第2鍔部7であるホース巻取り保持壁35に設けられ、ホース口具33を収容する機能がある。
ホース口具収容部34の構成は、ホース口具33が外縁壁27から突出したり、又はホース巻取り保持壁35から脱落しないように着脱自在に係止する構成であれば、特に限定されない。ホース口具収容部34は、例えば、ホース口具33を係止する収容空間、ホース口具33との係止フック、又はホース口具33との嵌合部などで構成される。
ホース口具収容部34を設けることで、ホース口具33をホース巻取り保持壁35に固定することができ、ホースリール1の外縁壁27からホース口具33が突出したり、垂れ下がったりすることを防止することができる。
[ホースの巻き取り構造の作用]
以下、本実施形態における蛇口側ホース巻き取り部20と先端側ホース巻き取り部21の2個のホースの巻き取り構造を有する本ホースリールの作用について、簡単に説明する。
図17は一つのホース巻取り部のみを有する、従来のホースリール38の使用形態の一例を示す斜視図である。
図17に示すように、従来のホースリール38は、水道の蛇口36等に供給側接続具37によって接続した場合、散水用のノズル等のホース口具33は、使用者が思うように操作できない状態になってしまう課題がある。
具体的には、ホース口具33が接続されるホースの先端側は、ホースリール38の巻取りにおいて最初にリール胴部近くに巻かれてしまうので、ホース口具33が接続されたホース先端部を使用者が好ましい状態で操作するには、リール胴部に巻き取ったホースを一度、全て外して、ホース口具33が接続されたホース先端部を自由に動けるようにしてから、散水等の処理を行うようにしなければならない課題があった。
本考案に係るホースリール1は、リール幅を簡単に変更できる構成とともに、上記課題を解決する構成も有している考案である。
具体的には、前記した図4に示すように、本考案に係るホースリール1は、第1筒部4と第2筒部6の嵌合によって構成されるリール胴部に蛇口側のホースを巻き付ける蛇口側ホース巻き取り部20を設けるとともに、先端側のホースについては、立設壁30と上壁31で構成される先端側ホース巻き取り部21を設けることで上記課題を解決したものである。
図13は、蛇口側のホース39を蛇口36に繋いだ状態において、第1リール構成部2側から蛇口側ホース巻き取り部20の様子を示す斜視図である。
また、図14は、蛇口側のホース39を蛇口36に繋いだ状態において、第2リール構成部3側から先端側ホース巻き取り部21の様子を示す斜視図である。
図13及び図14から分かるように、先端側ホース巻き取り部21に巻き取られる先端側のホースの長さは、例えば、ホースリール1を地面40(図16参照)に置いた場合やホースリール1を手に持った場合に、使用者がホース口具33のそれぞれの機能による水の処理、例えば散水を行いやすい必要な長さに設定される。
また、図15に示すように、本実施形態に係る構成であれば、供給側接続具37を蛇口36に接続した状態で、ホースリール1の蛇口側ホース巻き取り部20に巻き取られたホース39は、蛇口36からのホースリール1の距離に応じて蛇口側ホース巻き取り部20からホース39の巻き取りを外して引き出すことによって、自由に変化させることができる。
一方、図16に示すように、ホースリール1の蛇口側ホース巻き取り部20(図16において図示せず)からホース39を引き出す長さに関わらず、先端側ホース巻き取り部21に巻き取られた先端側のホース39を適宜、所定長さだけ引き出すことによって、使用者は、例えばホースリール1の位置に対して自由にホース口具33を各方向に向けて水を放出することができる。
つまり、蛇口36からのホース39がリール胴部に巻き取られた状態にかかわらず、独立して、使用者の操作によって先端側ホース巻き取り部21に巻き取られた先端側のホース39を引き出すことができるので、従来技術のように、リール胴部に巻き取ったホースを一度、全て外して、ホース口具33が接続されたホース39の先端部を自由に動けるようにする手間を省くことができる。
図16において、例えば、地面40に置かれたホースリール1からホース口具33を各方向に向けて水を放出することができる長さだけ、ホース39を先端側ホース巻き取り部21に巻き取れるような大きさの先端側ホース巻き取り部21を設ければよいことになる。
このように、先端側のホースに対応する先端側ホース巻き取り部21と、蛇口側のホースに対応する蛇口側ホース巻き取り部20を一つのホースリール1に設け、先端側ホース巻き取り部21に巻き取られるホース長さと蛇口側ホース巻き取り部20に巻き取られるホース長さを所定比率で、配分することで、本考案に係るホースリール1の使用形態に応じた最適な設定を行うことができ、ホース出口に接続されたホース口具33が行う所定の動作において使用者が操作しずらいという課題を解決することができる。
[その他の変形例]
本考案は、前記各実施形態に限定されず、本考案の要旨内において変形が可能である。
例えば、前記実施形態では、第1筒部4の直径が第2筒部6の直径よりも大きい構成であり、第2筒部6が第1筒部4内に挿入されて嵌合される構成を例に取って説明したが、逆に第2筒部6の直径が第1筒部4の直径よりも大きい構成であり、第1筒部4が第2筒部6内に挿入されて嵌合される構成でも採用が可能である。
その場合には、第1筒部4に軸方向凹溝部13a,13b及び周方向凹溝部14a,14bが形成され、第2筒部6に係合爪部9が設けられる。
また、前記した第1リール構成部2と第2リール構成部3の構成において、大きさが小さく重量が小さい方を回動側とし、大きさが大きく重量が大きい方を回動させない基体側とすることが操作上において好ましいと言える。
但し、本考案に係るホースリール1は、リール胴部を構成する第1筒部4と第2筒部6の相対的な回動関係によって、リール幅を変更できることを特徴とするものであるから、上記操作上の好ましさは、あくまで一つの選択事項である。
前記実施形態では、製造上の観点から先端側ホース巻き取り部21を立設壁30と上壁31によって形成される空間によって構成したが、先端側ホース巻き取り部21を蛇口側ホース巻き取り部20と同様な円筒ドラム形状の巻き取り部で構成してもよい。但し、外縁壁27内の領域にホース口具33を収容するホース口具収容部34を設け、そのホース口具収容部34をホース巻取り保持壁35に着脱自在に収容する関係上、円筒ドラム形状等の大きさは、外縁壁27内に収まる大きさに設定されることが好ましい。
また、前記実施形態では、ホース口具33を散水用のノズルやホース出口である場合を例示したが、蛇口36に接続される供給側接続具37から、別の水供給口へのホース接続手段として、ホースリール1を使用することも可能である。その場合は、ホースリール1は、第1次の水供給口(蛇口36)から、第2次の水供給口(図示せず)へ接続するための、人が移動できる携帯型の水路接続手段として、ホースリール1を使用することができる。この場合は、ホース口具33は第2次側の配管への接続具となる。
前記実施形態では、運搬可能なハンディ型ホースリールを例示したが、ホースリール幅の調整係止構造及び複数個のホースの巻き取り構造を有する構成は、手で持って運搬する構成を想定したホースリールだけに限定されるものでないことは明らかである。
以上、実施形態を例示して本考案を説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態に記載の構成には限定されない。本考案の技術的範囲は、実用新案登録請求の範囲の記載に基づいて判断されるべきであり、その範囲内であれば、多様な変形や構成の追加、又は改良が行えることは言うまでもない。
1:ホースリール
2:第1リール構成部
3:第2リール構成部
4:第1筒部
5:第1鍔部
6:第2筒部
7:第2鍔部
8:大径側係止部
9:係合爪部(大径側係止部8の一例)
10:先端側凸部(係止凸部16の一部)
13a,13b:軸方向凹溝部
14a,14b:周方向凹溝部
16:係止凸部
18:係止構造
20:蛇口側ホース巻き取り部
21:先端側ホース巻き取り部
23:通し開口
27:外縁壁
33:ホース口具
34:ホース口具収容部
35:ホース巻取り保持壁

Claims (6)

  1. 第1筒部と、前記第1筒部よりも大径な第1鍔部とを備える第1リール構成部と、
    前記第1筒部と直径が異って前記第1筒部と嵌合状態にできる第2筒部と、前記第2筒部よりも大径な第2鍔部とを備える第2リール構成部と、
    前記第1筒部と前記第2筒部の嵌合長さを調整する係止構造と、
    を有するホースリールであって、
    前記係止構造は、
    前記第1筒部と前記第2筒部の直径の小さい方の筒部に設けられ、軸方向の長さの異なる複数の軸方向凹溝部と、
    前記軸方向凹溝部に連接された周方向凹溝部と、
    前記第1筒部と前記第2筒部の直径の大きい方の筒部に設けられ、前記大きい方の筒部の内側に向かって突出する大径側係止部と、
    を有し、
    前記大径側係止部が、前記軸方向凹溝部から侵入した後、周方向の回動操作によって、前記周方向凹溝部と係合状態になることで、前記第1筒部と前記第2筒部の嵌合長さを調整して係止する、ことを特徴とするホースリール。
  2. 前記軸方向凹溝部内に係止凸部が設けられ、前記回動操作において前記大径側係止部が前記係止凸部を乗り越えて前記周方向凹溝部と係合状態になる、ことを特徴とする請求項1に記載のホースリール。
  3. 軸方向の長さが同じ長さである前記軸方向凹溝部は、前記直径の小さい筒部の周方向に複数個、設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のホースリール。
  4. 前記軸方向の長さが同じ長さである前記軸方向凹溝部は、前記直径の小さい筒部の周方向において180゜間隔で2個設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のホースリール。
  5. 前記第1鍔部又は前記第2鍔部のいずれか一方の鍔部をホース巻取り保持壁とし、
    前記ホース巻取り保持壁に先端側のホースを前記ホース巻取り保持壁側に通す通し開口を設け、
    前記ホース巻取り保持壁に先端側ホース巻き取り部を設けた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のホースリール。
  6. 前記ホース巻取り保持壁の外縁部に軸方向に立設された外縁壁と、
    前記ホース巻取り保持壁に設けられ、ホース口具を収容するホース口具収容部と、
    を有する、ことを特徴とする請求項5に記載のホースリール。
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