JP3060995B2 - 半導体容量素子構造および製造方法 - Google Patents

半導体容量素子構造および製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路用として
半導体基板上に成膜技術等を用いて作製される半導体容
量素子に関し、特に高誘電率材料を容量膜に用いた立体
形の半導体容量素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダイナミック・ランダム・アクセ
ス・メモリー(DRAM)に代表される半導体集積回路
の集積化が進んでいるが、集積化の度合いによらず、一
つの半導体容量素子あたり30fF程度の容量を確保す
る必要がある。このため下部電極構造の立体化による下
部電極側面部利用や、容量膜の薄膜化により容量確保の
検討が行われてきた。
【0003】従来、これらの半導体集積回路用半導体容
量素子の容量膜には、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜
が用いられている。しかし、これらの材料は誘電率が3
〜7であるので、Gbitレベル以上のDRAMでは、
下部電極を立体化して高さを5000オングストローム
以上とし、容量膜の厚さも数原子層レベルまで薄膜化す
る必要がある。しかし、下部電極の高さを極度に高くす
ることは、露光やドライエッチングの不具合から電極加
工上の問題がある。また、容量膜を数原子層レベルまで
薄膜化さすると、容量膜中を電子がトンネリングする現
象が生じ、容量膜として機能しなくなる。従って、容量
膜としてシリコン酸化膜やシリコン窒化膜を用いた下部
電極の立体化、容量膜の薄膜化は限界に達している。
【0004】容量膜として誘電率の大きな材料を用いた
場合、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜を用いた場合に
比べて少ない電極面積で同じ容量を得ることができる。
そこで、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜よりも数十倍
から数百倍の誘電率を有するSrTiO3、(Ba,S
r)TiO3(以下BST)、Pb(Zr,Ti)等の
高誘電率材料が容量膜として検討されている。例えば、
1991年インターナショナル・エレクトロン・デバイ
セズ・ミーティング(International E
lectron Devices Meeting)の
ダイジェスト・オブ・テクニカル・ペイパーズ(Dig
est of Technical Papers)8
23〜826頁にはBSTを用いた256Mbit D
RAM用半導体容量素子に関する報告がなされている。
【0005】しかし、300程度の誘電率を有する高誘
電率材料を用いたとしてもGbitレベルのDRAMで
は、立体的な下部電極構造を用いなくては十分な容量を
確保することが難しい。そのため、立体的な下部電極構
造上へ高誘電率材料を適用する検討が近年盛んに行われ
るようになってきている。例えば、1994年インター
ナショナル・エレクトロン・デバイセズ・ミーティング
(International Eletron De
vices of Meeting)のダイジェスト・
オブ・テクニカル・ペイパーズ(Digest of
Technical Papers)831〜834頁
には、立体的に加工された酸素バリア性を有する導電性
酸化物(RuO2)とコンタクト部からのポリシリコン
拡散を防止するシリコン拡散バリア(TiN)の組み合
わせからなる下部電極と容量膜(SrTiO3)を用い
た半導体容量素子が提案されている。
【0006】しかしながら、これらの高誘電率材料を立
体的に加工された下部電極上に形成する場合、次のよう
な問題点があった。
【0007】立体形の下部電極の付け根部分(図19
の[A]部分)では、高誘電率容量膜に大きなストレス
が加わり、場合によってはクラックが生じる。
【0008】立体形の下部電極上面から側面にかけて
の電極コーナー部分(図19の[B]部分)では、コラ
ム状結晶粒の離反やぶつかりあい等により、他の部分よ
りも高誘電率容量膜膜中に欠陥が多量に入ったシーム
(継ぎ目のように現れる欠陥をいう)201が形成され
る傾向がある。
【0009】下部電極材料にRuO2などを用いたと
きに、高温酸素雰囲気で高誘電率容量膜を形成すると、
下部電極材料が、気化または酸化し、下部電極側面(図
19の[C]部分)の凹凸が大きくなる。この上に高誘
電率容量膜を形成すると、局部的に高誘電率容量膜が薄
くなる部分や凹凸部にシームが発生する。
【0010】即ち、〜のようにシームが発生する
と、これが電流のリークパスとなりリーク電流が増加す
る問題があった。
【0011】また、シリコン基板上に半導体容量素子を
設ける場合、基板から下部電極にシリコンが拡散すると
シリサイドが形成される。このシリサイドは、酸素雰囲
気中で高誘電率容量膜を成膜する際にシリコン酸化膜を
形成する。その結果、シリコン酸化膜が高誘電率容量膜
に直列に接続されることになるため著しい容量の低下を
招く不都合があった。そこで、従来より下部電極の下層
にTiN等を用いてシリコン拡散バリア層を形成し、下
部電極にシリコンが拡散するのを防止する方法が採られ
ていた。しかし、これらの材料は高誘電率容量膜を堆積
している間に酸化されてコンタクト抵抗が増大する場合
があった。
【0012】ところで、前記の立体形の下部電極の付
け根の部分(図19の[A]部分)の問題に基づくリー
ク電流を低減する方法として、特開平6−268156
は、図20のようにスタック直下の層間絶縁膜膜厚を周
辺の層間絶縁膜膜厚よりも厚くすることにより、シーム
やクラックが発生しても下部電極と接しない構造とする
ことを提案している。しかしながら、特開平6−268
156で開示された容量膜堆積方法は、シームやクラッ
クを発生させやすい物理堆積法であるので、リークの低
減が必ずしも十分ではなく、さらにこの方法では、電極
コーナー部分(図19の[B]部分)、および下部電極
側面(図19の[C]部分)において発生するリークの
問題はまったく解決されていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点に鑑みてなされたものであり、立体的に加工された
下部電極と高誘電率容量膜を用いた半導体容量素子にお
いて、リーク電流が低減された半導体容量素子の構造お
よびその製造方法を提供することを目的とする。また、
本発明はシリコン拡散バリア層を用いた場合であって
も、コンタクト抵抗が増加することのない半導体容量素
子の構造およびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板上
の層間絶縁膜上に設けられた立体形の下部電極と、この
下部電極を覆う高誘電率容量膜と、さらにこの高誘電率
容量膜を覆う上部電極とを有する半導体素子において、
前記下部電極の形状が概ね直方体であって、その上面全
面に接して絶縁膜が設けられ、前記高誘電率容量膜がこ
の下部電極およびその上面全面を覆う絶縁膜を覆って積
層されていることを特徴とする半導体容量素子を提供す
るものである。
【0015】このように、下部電極膜上に絶縁膜を形成
することにより、電極コーナー部分(図19の[B]部
分)でシームが発生しても下部電極と直接接することが
ないのでこの部分でのリーク電流を低下させることがで
きる。
【0016】この半導体容量素子は、半導体基板上に層
間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁膜の所定の位置に
コンタクトを形成する工程と、コンタクトが形成された
層間絶縁膜全面に下部電極となる導電膜を形成する工程
と、この導電膜の表面に絶縁膜を形成する工程と、この
絶縁膜をパターニングする工程と、パターニングされた
絶縁膜をマスクとして導電膜をパターニングして、その
上面に絶縁膜を有する概ね直方体の形状の下部電極を形
成する工程と、上部に絶縁膜が設けられたこの下部電極
を高誘電率容量膜で被覆する工程と、この高誘電率容量
膜を上部電極膜で被覆する工程とを有する製造方法によ
り製造することができる。
【0017】この方法によれば、上記絶縁膜を下部電極
加工のマスクとして用いることにより、絶縁膜形成によ
る工程数の増加を回避できる。
【0018】また、本発明は、半導体基板上の層間絶縁
膜上に設けられた立体形の下部電極と、この下部電極を
覆う高誘電率容量膜と、さらにこの高誘電率容量膜を覆
う上部電極とを有する半導体素子において、前記下部電
極は、形状が概ね直方体をなす第一の導電性材料膜と、
前記第一の導電性材料膜の外表面を覆う第二の導電性材
料膜とからなり、前記第二の導電性材料膜の外表面から
なる前記下部電極形状は、エッジを有さない立体形をな
すことを特徴とする半導体容量素子を提供するものであ
る。
【0019】即ち、下部電極の形状を、エッジを有しな
い立体形とすることで、電極コーナー部分(図19の
[B]部分)でのシーム発生を低減することができる。
【0020】このような構造の半導体容量素子は、半導
体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁膜の
所定の位置にコンタクトを形成する工程と、コンタクト
が形成された層間絶縁膜全面に下部電極となる導電膜を
形成する工程と、この導電膜をパターニングし、概ね直
方体の所定形状に形成する工程と、この概ね直方体に成
形された導電膜の表面を覆い、かつ隣接する下部電極と
は導通しないように第2の導電膜を形成して下部電極を
形成する工程と、この下部電極を高誘電率容量膜で被覆
する工程と、この高誘電率容量膜を上部電極膜で被覆す
る工程とを有する製造方法により製造することができ
る。
【0021】この第2の導電膜の形成は、膜の堆積によ
って行うので、直方体に形成された導電膜のエッジを緩
和することができる。
【0022】さらに、本発明は、シリコン基板上の層間
絶縁膜上に設けられる、立体的に形成された下部電極の
第一の導電性材料膜およびその下層のシリコン拡散バリ
ア層と、高誘電率容量膜と、さらにこの高誘電率容量膜
を覆う上部電極とを有する半導体素子において、少なく
とも前記下部電極の第一の導電性材料膜の下層であるシ
リコン拡散バリア層の端部を覆って設けられる導電性の
酸素拡散バリア層を有し、この導電性の酸素拡散バリア
層は、下部電極に含まれ、前記高誘電率容量膜は前記酸
素拡散バリア層表面をも覆って設けられることを特徴と
する半導体容量素子を提供するものである。
【0023】即ち、シリコン拡散バリア層を酸素バリア
性を有する電極材料で覆うことにより、シリコン拡散バ
リア層の酸化によるコンタクト抵抗増加を防ぐことが可
能であり、また容量膜堆積温度を向上させることが可能
となる。
【0024】この構造では、導電性の酸素拡散バリア層
は少なくともシリコン拡散バリア層を覆っていればよい
が、下部電極の一部または全体を覆っていてもよい。下
部電極の一部または全体を覆う場合に、下部電極のエッ
ジを緩和するような被覆にすれば、導電性の酸素拡散バ
リア層を含めて下部電極ということもでき、前述のエッ
ジを有しない下部電極の効果を併せ持つことができる。
【0025】本発明においては、前記下部電極膜直下の
層間絶縁膜膜厚をその他の部分の層間絶縁膜よりも厚く
することが好ましい。これにより、下部電極の付け根部
分(図19の[A]部分)にシームやクラックが発生し
たとしても、直接下部電極と接することがなく、リーク
電流が小さくなると共に、リーク電流のばらつきを抑え
ることが可能となる。
【0026】また、本発明においては、下部電極をRu
2、Ru、IrO2、Ir、W、WNx、Tin、Ti
およびPdからなる群より選ばれる少なくとも一種類以
上材料からなる層を含む一層または多層積層電極で形成
したときに、高誘電率容量膜(絶縁膜を設けるときは絶
縁膜と高誘電率容量膜)を600℃以下の温度で形成す
ることが好ましい。このようにすることで、下部電極材
料の気化または酸化を防止し、下部電極側面(図19の
[C]部分)の凹凸を抑えることができ、その結果リー
ク電流の低下およびリーク電流のばらつきを小さくする
ことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0028】[実施例1]図1は本発明の第1の実施例
を説明するための半導体容量素子の断面図である。実施
例で用いた半導体容量素子の構成は以下の通りである。
抵抗率0.01Ω・cmのn型シリコン基板(101)
上に膜厚500nmのSiO2層間絶縁膜(102)お
よび層間絶縁膜(102)の所望の位置にリンドープさ
れたポリシリコンからなるコンタクト(103)が形成
されている。コンタクト上には膜厚400nmのRuO
2からなる下部電極膜(104)が所望の大きさに加工
されている。さらにRuO2スタック電極上には膜厚1
00nmのスピン・オン・ガラス(Spin On G
lass(SOG))からなる絶縁膜(105)、膜厚
50nmのエレクトロン・サイクロトロン・レゾナンス
−ケミカル・ベーパー・デポジション(Electro
n Cycrotoron Resonance−Ch
emical Vapor Deposition(E
CR−CVD))法により形成した多結晶BSTよりな
る高誘電率容量膜(106)、厚さ200nmのRuよ
りなる上部電極膜(107)がそれぞれ形成されてい
る。
【0029】この実施例では、このように下部電極膜
(104)の上面に絶縁膜(105)を形成すること
で、電極コーナー部分の容量膜にリークの大きいシーム
が発生したとしても、下部電極と直接接しない構造にな
っている。従って、絶縁膜の厚さは、シーム部が下部電
極と直接接しない程度の厚さであればよく、例えば10
〜200nm、好ましくは50〜80nmである。
【0030】また、BSTの成膜方法として、欠陥の少
ない化学的堆積法を用いたので、立体形電極構造の付け
根部分でのシームやクラックの発生も少ない。
【0031】この半導体容量素子構造の製造方法を次に
説明する。
【0032】図2(a)に示すように抵抗率0.01Ω
・cmのn型シリコン基板(101)上に膜厚500n
mのSiO2層間絶縁膜(102)を熱CVDにより形
成し、SiO2層間絶縁膜(102)の所望の位置にコ
ンタクトホール(103)をドライエッチングにより開
口し、開口したコンタクトホール(103)内が埋まる
ようにリンドープされたポリシリコン1μmをCVD法
により堆積した。
【0033】続いて、塩素ガスを用いた反応性エッチン
グによりSiO2層間絶縁膜(102)上のポリシリコ
ンをエッチバック除去し、下部電極膜であるRuO2
Ruをターゲットとした反応性スパッタにより室温で4
00nm推積した。
【0034】この表面に、有機シリカを400nm塗布
し、350℃で1時間アニールし、絶縁膜としてSOG
膜を成膜した。つづいて、SOG膜上にレジストを塗布
し、露光、現像して下部電極の平面パターンを形成した
後、レジストをマスクとしてCHF3をエッチングガス
に用いてECRプラズマエッチング法により絶縁膜をパ
ターニングした。
【0035】さらに、Cl2とO2の混合ガスによるEC
Rプラズマエッチング法により、ガス圧2mTorr、
基板温度室温で図2(b)にあるように所望の大きさに
加工した。この際、SOG膜もエッチングされ、100
nm程度の膜圧になった。この製造方法では、下部電極
加工後に絶縁膜をその上部に成膜・加工する必要がな
く、製造工程が増加を抑えることができる。下部電極
は、このように製造されるので概ね直方体の形状をして
いる。
【0036】下部電極層加工後、図2(c)に示すよう
に、高誘電率容量膜として膜厚50nmの多結晶BST
(105)をSr(DPM)2(strontium
bis−dipivaloylmethanate)、
Ba(DPM)2、Ti(O−i−CH34を用いて、
基板温度550℃、成膜圧力7mTorrでECR−C
VD法により堆積した。
【0037】BST成膜後、厚さ200nmのRuより
なる上部電極膜(107)をRuをターゲットに用いた
スパッタにより形成し、最後にCl2とO2の混合ガスに
よるECRプラズマエッチング法により、ガス圧2mT
orr、基板温度を室温として所望の大きさに加工し
て、図1の構造の半導体容量素子を形成した。
【0038】次に、比較例1として、図3に示すような
従来技術の半導体容量素子を製造した。下部電極膜(1
04)の上面に絶縁膜(105)を形成しなかった以外
は実施例1と同様にして製造した。
【0039】図4は、実施例1と比較例1の半導体容量
素子のリーク電流特性を比較した図である。縦軸が下部
電極膜(104)と上部電極膜(107)の間を流れる
リーク電流、横軸が下部電極膜(104)と上部電極膜
(107)の間に印加された電圧を示している。半導体
容量素子は、電圧を印可してもリーク電流が流れないこ
とが望ましい。実施例1では、1V印加時でもリーク電
流が4×10-9A/cm2であるのに対して、比較例1
では1×10-6A/cm2と大きなリーク電流が流れて
いる。即ち、本発明で作製した半導体容量素子構造を用
いることにより、容量膜のシーム部が直接下部電極に接
しないことにより、優れたリーク電流特性が得られてい
ることがわかる。
【0040】なお、実施例1および比較例1においては
高誘電率容量膜としてBSTを例にとって説明したが、
本出願のすべての発明において高誘電率容量膜の材料と
してはこれに限定されることなく、次の(イ)〜(ニ)
から選ばれる材料を使用することができる。
【0041】(イ)一般式ABO3で表される誘電体
(ただし、AはBa、Sr、Pb、Ca、La、Li、
およびKからなる群より選ばれる少なくとも一種類以上
の元素であり、BはZr、Ti、Ta、Nb、Mg、F
e、ZnおよびWからなる群より選ばれる少なくとも一
種類以上の元素である。); (ロ)一般式(Bi22)(Xm-1m3m+1)で表わさ
れる誘電体(ただし、XはBa、Sr、Pb、Ca、K
およびBiからなる群より選ばれる少なくとも一種類以
上の元素であり、YはNb、Ta、TiおよびWからな
る群より選ばれる少なくとも一種類以上の元素であり、
mは1〜5の正の整数を表す。); (ハ)Ta25; (ニ)BaMgF4 上記(イ)としては、例えばSrTiO3、PbTi
3、Pb(Zr,Ti)O3、(Pb,Zr)Ti
3、Pb(Mg,Nb)O3、Pb(Mg,Nb)
3、PB(Mg,W)O3、Pb(Zn,Nb)O3
LiTaO3、LiNbO3、KTaO3、KNbO3等を
挙げることができる。
【0042】また、上記(ロ)としては、例えばBi4
Ti312、SrBi2Ta29、SrBi2Nb29
を挙げることができる。
【0043】次に、比較例2として、実施例1におい
て、BST膜としてECR−CVD法により成膜温度3
00℃で堆積したBSTのアモルファス膜を用いた以外
は実施例1と同様の構造を形成した。図5は、実施例1
と比較例2の誘電率とリーク電流を示したものである。
アモルファス膜での1Vでのリーク電流は4×10-9
/cm2で低いものの、誘電率が30と多結晶のものに
比べて著しく小さくなっている。このことから、十分な
容量素子としての特性を得るには多結晶の高誘電率容量
膜を用いることが特に好ましいことがわかる。この場
合、多結晶に代えて単結晶でも同様の効果があり、ま
た、単結晶または多結晶の結晶粒と非晶質とが混合され
た状態であってもよい。
【0044】[実施例2]図6は本発明の第2の実施例
を説明するための半導体容量素子の断面図である。本実
施例の構造においては、下部電極直下の層間絶縁膜(1
02)の膜厚は500nmであり、それ以外の層間絶縁
膜(102)の膜厚は300nmと薄くし、電極の立体
構造の付け根部分109を、層間絶縁膜に設けたもので
ある。
【0045】図7(a)、(b)は、それぞれ実施例1
の半導体容量素子と実施例2の半導体容量素子各々10
0ヶの1Vでのリーク電流分布を比較した図である。図
の横軸は1Vでのリーク電流、縦軸が半導体容量素子の
個数に対応している。実施例1で示した構造の半導体容
量素子は4×10-9A/cm2のリーク電流を示すもの
のほかに、4×10-8A/cm2付近までリーク電流の
分布を持っている、一方、本実施例で示した構造を有す
る半導体容量素子はすべて4×10-9A/cm 2のリー
ク電流を示している。また、実施例2の方が実施例1に
よる構造よりもリーク電流分布が良好であることがわか
る。
【0046】尚、実施例1および2では、コンタクトが
ポリシリコンで形成されている場合について説明した
が、図8に示すようなコンタクト内がポリシリコンおよ
びシリコンの拡散を制御する働きのあるシリコンバリア
層から構成される場合、またはシリコン拡散バリア層の
みで形成される場合についても有効である。
【0047】[実施例3]図1に示す実施例1と同様の
構造の半導体容量素子を、絶縁膜105をプラズマCV
D法を用いて成膜温度400℃で堆積したプラズマシリ
コン酸化膜とした以外は、実施例1と同様にして製造し
た。
【0048】絶縁膜を下部電極加工後に形成する場合に
は、下部電極加工、マスク除去、絶縁膜形成、および絶
縁膜加工の工程が必要となるが、本実施例によれば、絶
縁膜をマスクとして用いることにより、工程が簡略化さ
れ、また、下部電極と絶縁膜とを別個にパターニングす
る必要がないので、位置ずれが生じることもない。電流
リーク特性は次の実施例4と共に図9に示した。
【0049】[実施例4]実施例3における、絶縁膜形
成温度とBST膜形成温度とを変えてリーク電流を調べ
た。
【0050】図9(a)に絶縁膜形成温度を変化させた
場合のリーク電流特性を示す。絶縁膜にはプラズマシリ
コン酸化膜を用いた。600℃以下の堆積温度では、リ
ーク電流が5×10-9A/cm2であるのに対して、絶
縁膜堆積温度が600℃以上になるとリーク電流が増加
している。これは、600℃以上の堆積温度では、Ru
2(104)がRuO4あるいはRuO3となり気化す
るために、下部電極側面の凹凸が激しくなることに起因
している。
【0051】即ち、絶縁膜としては、600℃以下で堆
積できるものを用いることが特に好ましいことがわか
る。本実施例ではプラズマシリコン酸化膜、実施例1に
おいてSOG膜を用いて説明したが、600℃以下で堆
積できる絶縁膜であって、下部電極および高誘電率容量
膜との密着性がよいものであれば特に制限はない。例え
ば、Siを主成分として含む酸化物および窒化物の膜と
しては、プラズマシリコン酸化膜およびSOG膜の他に
ボロ・ホスホ・シリケート・グラス膜(Boropho
sphosilicate Glass (BPS
G))、ホスホ・シリケート・グラス膜(Phosph
osilicate Glass (PSG))、プラ
ズマシリコン窒化膜等を挙げることができる。これらは
2種以上を積層して用いてもよい。
【0052】また、図9(b)にBST堆積温度を変化
させた場合の半導体容量素子の1Vでのリーク電流密度
を示す。図より、600℃以下の堆積温度では、リーク
電流が4×10-9A/cm2であるのに対して、BST
堆積理温度が600℃以上になるとリーク電流が増加し
ている。これは、絶縁膜の場合と同様に、600℃以上
の成膜温度では、RuO2(104)がRuO4あるいは
RuO3となり気化するために、RuO2表面の凹凸が激
しくなることに起因している。即ち、高誘電率容量膜
は、600℃以下で形成できるものが好ましい。
【0053】ここでは、下部電極膜としてRuO2を例
に説明したが、これに限られずRuO2、Ru、Ir
2、Ir、W、WNx、TiN、TiおよびPdからな
る群より選ばれる材料を用いた場合に有効である。尚、
下部電極材料としてPtを用いる場合は絶縁膜や高誘電
率容量膜の形成を600℃以下で行わなくてもよい。
【0054】[実施例5]図10に、この実施例5の構
造を示す。
【0055】本実施例の構造では、抵抗率0.01Ω・
cmのn型シリコン基板(101)上にSiO2層間絶
縁膜(102)および層間絶縁膜(102)の所望の位
置にリンドープされたポリシリコンからなるコンタクト
(103)が形成されている。コンタクト上には膜厚4
00nmの第一のRuO2(112)とシリコン拡散バ
リア層であるTiN(110)からなる積層下部電極が
所望の大きさに加工されている。さらに、第2のRuO
2(111)が、第一のRuO2(112)とTiN(1
10)を覆うように形成されている。第2のRuO
2(111)は、隣接する容量素子間では導通しないよ
うに形成されている。
【0056】次に製造方法を説明する。まず、実施例1
と同様にして抵抗率0.01Ω・cmのn型シリコン基
板(101)上にSiO2層間絶縁膜(102)および
層間絶縁膜(102)の所望の位置にリンドープされた
ポリシリコンからなるコンタクト(103)を形成し
た。
【0057】次に、コンタクト上には膜厚100nmで
シリコン拡散バリア層(110)であるTiNと膜厚3
00nmの第1のRuO2(112)を続けて、反応性
スパッタ法により積層した後、レジストを用いて露光、
エッチングし所望の大きさに加工した。さらに、この上
に第2のRuO2(111)を反応性スパッタ法により
形成した。ここで第2のRuO2膜厚は、隣接する半導
体容量素子間で導通しない程度の膜厚に設定されてい
る。この表面に実施例1と同様にしてBST膜(10
6)、上部電極(107)を形成した。
【0058】本製造工程では、第2のRuO2形成方法
として、ステップカバレッジの悪い物理蒸着法である反
応性スパッタ法を用いているので、第2のRuO2をパ
ターニングする工程等を行わなくとも電極間に断線(1
13)が生じ、隣接する半導体容量素子間を電気的に分
離することができる。このため工程数の増加を防ぐこと
ができる。同様の効果は、第2のRuO2を同じ物理蒸
着法である蒸着法により形成した場合でも得ることがで
きる。
【0059】このような形成方法で、高誘電率容量膜の
成膜温度を変えて半導体容量素子を製作し、また比較例
3として、第2のRuO2を設けなかった従来の容量素
子構造を同様に高誘電率容量膜の成膜温度を変えて製造
した。これらの素子のコンタクト抵抗を評価した結果を
図11に示す。
【0060】この図から明らかに、第2のRuO2(1
11)を形成しない場合、BSTの成膜温度の増加に伴
い、シリコン拡散バリア層が酸化し、コンタクト抵抗の
増加を招き、結果的に容量素子として機能しなくなる
が、第2のRuO2(111)を形成した容量素子はB
STの成膜温度が増加しても、シリコン拡散バリア層へ
の酸素の拡散が第2のRuO2(111)層により押さ
えられ、酸化しにくいため低いコンタクト抵抗が保たれ
ている。
【0061】即ち、このような、基板をシリコン基板と
し、電極に対するシリコンの拡散を防止するような膜を
設けた場合に有効である。ここでは、シリコン拡散バリ
ア層としてTiN膜、酸素拡散バリア層としてRuO2
層を例に説明したが、シリコン拡散バリア層が、Ti
N、TiO2およびTiS2からなる群より選ばれる少な
くとも1種の材料よりなり、前記酸素拡散バリア層が、
RuO2、Ru、IrO2、Ir、WおよびWNxからな
る群より選ばれる少なくとも1種の材料よりなる場合に
効果がある。
【0062】尚、この実施例の構造は、下部電極構造が
エッジを有しない立体形であるため、BSTの膜にシー
ムが発生しにくい構造であり、リーク電流の低減も同時
に達成できた。
【0063】[実施例6]図12は本発明の実施例6を
説明するための半導体容量素子の断面図である。本実施
例の構造は実施例5で示した構造において、下部電極直
下の層間絶縁膜(102)の膜厚を500nmとし、そ
れ以外の部分の層間絶縁膜(102)の膜厚を300n
mと薄くし、電極の立体構造の付け根部分(109)
を、層間絶縁膜に設けたものである。
【0064】比較例4として、第2のRuO2を設け
ず、また、下部電極直下の層間絶縁膜の厚さを他の部分
と同じ厚さに設定した従来の半導体容量素子を作製し
た。
【0065】図13(a)、(b)はそれぞれ比較例4
と実施例6による容量素子各々100ヶの1Vでのリー
ク電流分布を比較した図である。図の横軸は1Vでのリ
ーク電流、縦軸が半導体容量素子の個数に対応してい
る,比較例4の構造の半導体容量素子は1×10-6A/
cm2のリーク電流を示すもののほかに、ショートする
ものが多い分布を持っている、一方、本実施例で示した
構造を有する半導体容量素子はすべて4×10-9A/c
2のリーク電流を示している。
【0066】本実施例で、下部電極上部に実施例1およ
び2で述べたような絶縁膜(105)を形成しなくて
も、リーク電流が4×10-9A/cm2という小さい値
を示すのは第2のRuO2(111)構造が滑らかで、
極端なエッジを有していないため、BST膜中にシー
ム、クラック等が発生しないこと、および電極構造の付
け根部分でシームやクラックが発生しても電極と直接接
触しないことによる。
【0067】[実施例7]実施例6の製造方法では、素
子間の層間絶縁膜の上に第2のRuO2が残っていた
が、さらに素子間の絶縁性を確保するために、図14に
示すように素子間の第2のRuO2を取り除くようにし
てもよい。この製造方法を図15(a)〜(c)に示
す。
【0068】図15(a)に示すように、実施例6と同
様に下部電極直下の層間絶縁膜(102)の膜厚を50
0nm、それ以外の層間絶縁膜(104)の膜厚は30
0nmと薄くなるように加工した。この上に第2のRu
2(111)を形成した後(図15(b))、第2の
RuO2(111)が加工された素子間で断線(11
3)するまでエッチバックを行った(図18(c))。
この後実施例6と同様にしてBST膜(106)、上部
電極(107)を形成して図14に示した半導体容量素
子を完成した。
【0069】この製造工程を用いることにより第1のR
uO2およびTiN(110)側面の第2のRuO2膜厚
を、実施例6での製造方法よりも、エッチバツク条件に
より広い範囲で制御することができる利点がある。ま
た、断線(113)を大きく取ることができるので、容
量素子間の第2のRuO2断線不足によるショートの可
能性を小さくし、素子間の絶縁分離を確実に行うことが
できる。
【0070】なお、図16で示すように下部電極上面に
絶縁体を設けることもできる。
【0071】[実施例8]図17はこの実施例を説明す
るための半導体容量素子の断面図である。本実施例は実
施例2において、下部電極上面に絶縁膜を設けなかった
以外は同様にして製造した。この構造自体は、特開平6
−268156に記載の半導体容量素子と同等である
が、特開平6−268156では、容量膜の形成に物理
的堆積法を用いて製造したのに対して、本実施例では化
学的堆積法を用いた点が異なっている。
【0072】この効果の違いを図18に示した。即ち、
(a)は物理的堆積法であるスパッタ膜を用いた場合、
(b)は化学的堆積法であるCVD膜を用いた場合であ
り、各々100ヶの1Vでのリーク電流分布を比較した
図である。高誘電率容量膜にはいずれも多結晶BSTで
ある。
【0073】この結果より、CVD膜の方がスパッタ膜
に比べてばらつきが小さく、より効果的にリーク電流特
性の向上を図ることができることがわかる。これはCV
D法に比べて、スパッタ法の方が粒子の指向性が大きく
スパッタ粒子が一方向からのみ電極表面に到達し、表面
の凹凸を十分に被覆することができず、下部電極側面で
容量膜膜厚の不均一や膜質の劣化が起きるためと考えら
れる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、立体的に加工された下
部電極と高誘電率容量膜を用いた半導体容量素子におい
て、リーク電流が低減された半導体容量素子の構造およ
びその製造方法を提供することができる。
【0075】また、本発明によればシリコン拡散バリア
層を用いた場合であっても、コンタクト抵抗が増加する
ことのない半導体容量素子の構造およびその製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の半導体容量素子の断面図である。
【図2】図1に示した半導体容量素子の製造方法を示し
た断面図である。
【図3】従来の半導体容量素子の断面図である。
【図4】実施例1の半導体容量素子と比較例1の半導体
容量素子のリーク電流を比較した図である。
【図5】BST膜としてアモルファスを用いた場合と多
結晶を用いた場合の誘電率とリーク電流特性を比較した
図である。
【図6】本発明の実施例2の半導体容量素子の断画図で
ある。
【図7】実施例1および2で作製した半導体容量素子各
々100ヶの1V印加時のリーク電流分布を示した図で
ある。 (a)実施例1 (b)実施例2
【図8】その他の本発明の半導体容量素子の例を示した
図である。
【図9】(a)絶縁膜形成温度とリーク電流の関係を示
した図である。 (b)BST成膜温度とリーク電流の関係を示した図で
ある。
【図10】実施例5の半導体容量素子の断面図である。
【図11】実施例5の半導体容量素子と、第2のRuO
2を形成しなかった比較例3の半導体容量素子のBST
成膜温度に対するコンタクト抵抗を示した図である。
【図12】実施例6の半導体容量素子の断面図である。
【図13】実施例6の半導体容量素子と比較例4の半導
体容量素子の各々100ヶの1V印加時のリーク電流分
布を示した図である。
【図14】実施例7の半導体容量素子の断面図である。
【図15】実施例7の半導体容量素子の製造工程を示し
た図である。
【図16】本発明の半導体容量素子のその他の例を示す
断面図である。
【図17】実施例8の半導体容量素子を示した図であ
る。
【図18】BSTの成膜方法として、スパッタ法を用い
た場合(従来例(a))とCVD法を用いた場合(実施
例8(b))の、半導体容量素子の各々100ヶの1V
印加時のリーク電流分布を示した図である。
【図19】容量膜として高誘電率材料を用いた場合の膜
欠陥の発生を示した図である。
【図20】従来の技術を示した図である。
【符号の説明】
101 半導体基板(シリコン基板) 102 層間絶縁膜(SiO2層間絶縁膜) 103 コンタクト 104 下部電極膜 105 絶縁膜 106 高誘電率容量膜 107 上部電極膜 108 立体形の下部電極構造の付け根部分 109 立体形の下部電極構造の付け根部分 110 シリコン拡散バリア層(TiN) 111 第2のRuO2層 112 第1のRuO2層 113 断線部 201 シーム [A] 立体形の下部電極の付け根部分 [B] 立体形の下部電極上面から側面にかけての電
極コーナー部分 [C] 下部電極側面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/108 H01L 21/822 H01L 21/8242 H01L 27/04

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の層間絶縁膜上に設けられ
    た立体形の下部電極と、この下部電極を覆う高誘電率容
    量膜と、さらにこの高誘電率容量膜を覆う上部電極とを
    有する半導体素子において、 前記下部電極の形状が概ね直方体であって、その上面全
    面に接して絶縁膜が設けられ、前記高誘電率容量膜がこ
    の下部電極およびその上面全面を覆う絶縁膜を覆って積
    層されていることを特徴とする半導体容量素子。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜が、600℃以下の温度で成
    膜されるSiを主成分として含む酸化物膜または窒化物
    膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体容量
    素子。
  3. 【請求項3】 シリコン基板上の層間絶縁膜上に設けら
    れる、立体的に形成された下部電極の第一の導電性材料
    膜およびその下層のシリコン拡散バリア層と、高誘電率
    容量膜と、さらにこの高誘電率容量膜を覆う上部電極と
    を有する半導体素子において、 少なくとも前記下部電極の第一の導電性材料膜の下層で
    あるシリコン拡散バリア層の端部を覆って設けられる導
    電性の酸素拡散バリア層を有し、この導電性の酸素拡散
    バリア層は、下部電極に含まれ、前記高誘電率容量膜は
    前記酸素拡散バリア層表面をも覆って設けられることを
    特徴とする半導体容量素子。
  4. 【請求項4】 前記下部電極は、形状が概ね直方体をな
    す第一の導電性材料膜と、前記第一の導電性材料膜の外
    表面を覆う第二の導電性材料膜としても機能する導電性
    の酸素拡散バリア層からなり、 前記第二の導電性材料膜の外表面からなる前記下部電極
    形状は、エッジを有さない立体形をなすことを特徴とす
    る請求項3に記載の半導体容量素子。
  5. 【請求項5】 前記シリコン拡散バリア層が、TiN、
    TiO2およびTiS2からなる群より選ばれる少なくと
    も1種の材料からなり、 前記酸素拡散バリア層が、RuO2、Ru、IrO2、I
    r、WおよびWNXからなる群より選ばれる少なくとも
    1種の材料からなることを特徴とする請求項3に記載の
    半導体容量素子。
  6. 【請求項6】 前記高誘電率容量膜が、次の(イ)〜
    (ニ)のいずれかの材料で形成されてなることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の半導体容量素子。 (イ)一般式ABO3で表される誘電体(ただし、Aは
    Ba、Sr、Pb、Ca、La、LiおよびKからなる
    群より選ばれる少なくとも一種類以上の元素であり、B
    はZr、Ti、Ta、Nb、Mg、Fe、ZnおよびW
    からなる群より選ばれる少なくとも一種類以上の元素で
    ある。) (ロ)一般式(Bi22)(Xm-1m3m+1)で表され
    る誘電体(ただし、XはBa、Sr、Pb、Ca、Kお
    よびBiからなる群より選ばれる少なくとも一種類以上
    の元素であり、YはNb、Ta、TiおよびWからなる
    群より選ばれる少なくとも一種類以上の元素であり、m
    は1〜5の正の整数を表す。) (ハ)Ta25 (ニ)BaMgF4
  7. 【請求項7】 前記高誘電率容量膜の結晶状態は、単結
    晶、多結晶、または単結晶あるいは多結晶の結晶粒と非
    晶質との混合状態のいずれかであることを特徴とする請
    求項6に記載の半導体容量素子。
  8. 【請求項8】 前記高誘電率容量膜は、化学的気相成長
    法(CVD法)によって形成される膜であることを特徴
    とする請求項6または7に記載の半導体容量素子。
  9. 【請求項9】 前記下部電極に含まれる形状が概ね直方
    体をなす導電性材料膜は、RuO2、Ru、IrO2、I
    r、W、WNX、TiN、Ti、PtおよびPdからな
    る群より選ばれる少なくとも一種類以上の材料からなる
    層を含む一層または多層積層構造であることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の半導体容量素子。
  10. 【請求項10】 形状が概ね直方体をなす前記下部電極
    は、RuO2、Ru、IrO2、Ir、W、WNX、Ti
    N、Ti、PtおよびPdからなる群より選ばれる少な
    くとも一種類以上の材料からなる層を含む一層または多
    層積層構造であって、前記絶縁膜ならびに高誘電率容量
    膜は、600℃以下の温度で形成されてなる膜であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の半導体容量素
    子。
  11. 【請求項11】 前記下部電極に含まれる形状が概ね直
    方体をなす導電性材料膜は、RuO2、Ru、IrO2
    Ir、W、WNX、TiN、Ti、PtおよびPdから
    なる群より選ばれる少なくとも一種類以上の材料からな
    る層を含む一層または多層積層構造であって、前記高誘
    電率容量膜は、600℃以下の温度で形成されてなる膜
    であることを特徴とする請求項4に記載の半導体容量素
    子。
  12. 【請求項12】 前記下部電極に含まれる形状が概ね直
    方体をなす導電性材料膜直下の層間絶縁膜膜厚が、その
    他の部分の層間絶縁膜膜厚より厚いことを特徴とする請
    求項1〜11のいずれかに記載の半導体容量素子。
  13. 【請求項13】 前記高誘電率容量膜は、化学的気相成
    長法(CVD法)によって形成される膜であることを特
    徴とする請求項12に記載の半導体容量素子。
  14. 【請求項14】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する
    工程と、 層間絶縁膜の所定の位置にコンタクトを形成する工程
    と、 コンタクトを形成した層間絶縁膜の面上に下部電極とな
    る導電性材料膜を形成する工程と、 この導電性材料膜の表面に絶縁膜を形成する工程と、 この絶縁膜をパターニングする工程と、 パターニングした絶縁膜をマスクとして導電性材料膜を
    パターニングして、パターニングされた導電性材料膜の
    全上面にマスクとした絶縁膜を有する概ね直方体の形状
    の下部電極を形成する工程と、 この下部電極およびその上面全面を覆う絶縁膜を高誘電
    率容量膜で被覆する工程と、 この高誘電率容量膜を上部電極膜で被覆する工程とを有
    する請求項1記載の半導体容量素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 シリコン基板上に層間絶縁膜を形成す
    る工程と、 層間絶縁膜の所定の位置にコンタクトを形成する工程
    と、 コンタクトを形成した層間絶縁膜の面上にシリコン拡散
    バリア層を形成する工程と、 シリコン拡散バリア層の表面に下部電極の第一の導電性
    材料膜となる導電性材料膜を形成する工程と、 この導電性材料膜とその下層のシリコン拡散バリア層を
    パターニングして、概ね直方体形状に下部電極の第一の
    導電性材料膜およびその下層のシリコン拡散バリア層と
    を立体的に形成する工程と、 少なくともこの下層のシリコン拡散バリア層端部を覆
    い、かつ隣接する下部電極間との導通を生じないように
    導電性の酸素拡散バリア層を形成する工程と、 この導電性の酸素拡散バリア層を含んでなる下部電極
    を、この導電性の酸素拡散バリア層表面をも覆うように
    高誘電率容量膜で被覆する工程と、 この高誘電率容量膜を上部電極膜で被覆する工程とを有
    する請求項3記載の半導体容量素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の半導体容量素子の
    製造方法に含まれる、少なくともこの下層のシリコン拡
    散バリア層端部を覆い、かつ隣接する下部電極間との導
    通を生じないように導電性の酸素拡散バリア層を形成す
    る工程において、 第二の導電性材料膜としても機能する前記導電性の酸素
    拡散バリア層を、この概ね直方体の形状の下部電極の第
    一の導電性材料膜の表面を覆い、かつ隣接する下部電極
    間との導通を生じないように形成して、下部電極を形成
    することを特徴とする請求項4記載の半導体容量素子の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 前記高誘電率容量膜で被覆する工程
    を、化学的気相成長法(CVD法)で行うことを特徴と
    する請求項14〜16のいずれかに記載の半導体容量素
    子の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記の導電性材料膜をパターニングす
    る工程と同時または引き続いて、 層間絶縁膜をエッチングして、前記パターニングされた
    導電性材料膜直下の層間絶縁膜膜厚が、その他の部分の
    層間絶縁膜の膜厚より厚くなるように、層間絶縁膜のエ
    ッチングを行う工程をさらに含むことを特徴とする請求
    項14〜17のいずれかに記載の半導体容量素子の製造
    方法。
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