JP3060840U - バスドラム用マレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 打撃角度調整可能で打撃部を交換可能なバス
ドラム用マレット。 【解決手段】 マレットヘッド１が、打撃部１１、１
１’及び該打撃部１１、１１’と組合せられる打撃シー
ト１２を具え、該打撃シート１２の中心に外向きに外部
と連通する嵌め溝１３が設けられ、該嵌め溝１３の一側
にマレットヘッド１の外部と連通する調整溝１４が延伸
され、枢軸２が上述の嵌め溝１３に配置され並びに上述
の打撃シート１２の中心部分に位置し、該枢軸２の上述
の調整溝１４に対応する適当な位置に一つの連接孔２１
が設けられ、スティック３が上述の調整溝１４より打撃
シート１２内部に挿入されて上記連接孔２１と連接さ
れ、上記スティック３とマレットヘッド１の中心の夾角
の改変により打撃部１１、１１’の打撃角度が調整可能
とされ、また、打撃部１１が嵌設方式で打撃シート１２
に組み合わされているため打撃部１１が交換可能とされ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のバスドラム用マレットに関し、特に打撃角度を調整可能なマレ ットであって、マレットのマレットヘッドが磨耗した時に交換可能であるものに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

バスドラムが、音楽会や一般的な楽曲演奏において楽曲の旋律のリズムをとる ために使用される楽器であることは周知のとおりである。バスドラムの発生する 音は、マレットでドラムのヘッドを叩いて振動させることで伝送され、演奏に豊 かな変化をもたらす。ドラムは複数の異なる規格のドラムで構成され、一般には 、バスドラムはその体積が比較的大きいために地面上に設置され、マレットのペ ダルのスタンドを具え、それにマレットに伝動して打撃動作を行わせるペダルが 設けられ、演奏者が足の裏でペダルを踏むと同時にマレットがバスドラムのヘッ ドを打撃するようにしてある。

【０００３】 ただし、周知のマレットはペダルのスタンドに取り付けられて、バスドラムの ヘッドを打撃する時、マレットの打撃面が完全にはバスドラムのヘッドに接触せ ずマレットとバスドラムのヘッドが点で接触をするのみであった（図１参照）。 このため、音質に影響が生じ、また、マレットのバスドラムのヘッドとの接触点 の磨耗が速く、新品に交換しなければならなくなったが、しかし周知のマレット のマレットヘッドはスティックに固定されており、単独で交換することはできず 、マレット全体を交換しなければならず、このため資源の浪費をもたらし、また 使用にかかるコストを増加させた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来のバスドラム用マレットの欠点を鑑み、それを解決するた めになされたものであり、具体的には、マレットヘッド内に収置された枢軸と、 該枢軸と連接されて該マレット内の調整溝で作動調整可能なスティックを利用す ることで、マレットヘッドの打撃の角度を調整可能としてバスドラムのヘッドと の線乃至面接触を可能とし最良の音質を得られるようにすることを課題としてい る。

【０００５】 本考案は次に、最も簡単な構成により上述のマレットヘッドの打撃角度を調整 できるようにすることを課題としている。

【０００６】 本考案はさらに、該打撃部を嵌置の方式を以てマレットに固定し、単独で打撃 部を交換できるようにし、コストを節約できるようにすることを課題としている 。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、少なくともマレットヘッド１と枢軸２及びスティック３で 組成され、該マレットヘッド１が、打撃部１１、１１’及び該打撃部１１、１１ ’と組合せられる打撃シート１２を具え、該打撃シート１２の中心に外向きに外 部と連通する嵌め溝１３が設けられ、該嵌め溝１３の一側にマレットヘッド１の 外部と連通する調整溝１４が延伸され、上記枢軸２は上述の嵌め溝１３に配置さ れ並びに上述の打撃シート１２の中心部分に位置し、且つ該枢軸２の上述の調整 溝１４に対応する適当な位置に一つの連接孔２１が設けられ、上述のスティック ３は上述の調整溝１４より打撃シート１２内部に挿入されて上記連接孔２１と連 接され、上記スティック３とマレットヘッド１の中心の夾角が改変されることで 打撃部１１、１１’の打撃角度が調整可能とされているほか、打撃部１１が嵌設 方式で打撃シート１２に組み合わされているため打撃部１１が交換可能とされて 構成された、バスドラム用マレットとしている。

【０００８】 請求項２の考案は、前記連接孔２１がネジ孔とされたことを特徴とする、請求 項１に記載のバスドラム用マレットとしている。

【０００９】 請求項３の考案は、前記スティック３の上記連接孔２１と連接される一端が雄 ねじを有する螺接部３１とされたことを特徴とする、請求項１に記載のバスドラ ム用マレットとしている。

【００１０】 請求項４の考案は、前記打撃部１１、１１’が木材、フエルト、プラスチック のいずれかで組成可能とされたことを特徴とする、請求項１に記載のバスドラム 用マレットとしている。

【００１１】 請求項５の考案は、前記打撃部１１、１１’の打撃面１１２、１１２’が円弧 面或いは平面とされうることを特徴とする、請求項１に記載のバスドラム用マレ ットとしている。

【００１２】 請求項６の考案は、前記打撃部１１、１１’の一側に嵌め置きブロック１１１ が延伸されて、該嵌め置きブロック１１１が打撃シート１２に嵌めこまれている ことを特徴とする、請求項１に記載のバスドラム用マレットとしている。

【００１３】

【考案の実施の形態】

図２、３に示されるように、本考案は、少なくともマレットヘッド１と枢軸２ 及びスティック３を包括する。そのうち、該マレットヘッド１は打撃部１１と前 述の打撃部１１に組み合わされる打撃シート１２で組成され、打撃シート１２の 中心より外向きに外部と連通する嵌め溝１３が設けられ、並びに該嵌め溝１３の 一側にマレットヘッド１の外部と連通する調整溝１４が延伸され、前述の打撃部 １１の一側に前述の嵌め溝１３と相互に嵌合する嵌め置きブロック１１１が延伸 されて、該嵌め置きブロック１１１が嵌め溝１３内に嵌め置かれ、もう一側に円 弧状の打撃面１１２が形成されている。

【００１４】 上記枢軸２は上述の嵌め溝１３に配置され並びに上述の打撃シート１２の中心 部分に位置し、且つ該枢軸２の上述の調整溝１４に対応する適当な位置に一つの 連接孔２１が設けられている。

【００１５】 上記スティック３は、その一端に上述の連接孔２１と螺接される螺接部３１が 形成され、もう一端がペダルスタンド４に螺固されうるものとされている（図６ 参照）。

【００１６】 上述のスティック３は上述の調整溝１４より打撃シート１２内部に挿入され、 スティック３の螺接部３１と前述の連接孔２１が螺接され、こうしてスティック ３が調整溝１４内で動作可能とされる。また、上述の打撃部１１の嵌め置きブロ ック１１１は直接上述の嵌め溝１３内に嵌め置かれ、且つ嵌め置きブロック１１ １の一端が前述の枢軸２と当接し、こうして一つのマレットが形成されている。

【００１７】 図４に示されるのは図２のＡ−Ａ断面及び調整状態表示図である。該図に示さ れるように、一般的には、マレットの打撃面１１２はバスドラムのヘッド５と完 全に接触する必要があり（図６参照）、そうしてこそ最も良い音色を出すことが できる。このため本考案の打撃部１１の打撃面１１２を調整する時には、上述の スティック３の調整溝１４における位置を調整すると共に、上述のマレットヘッ ド１内の枢軸２を回転させてスティック３とマレットヘッド１の中心の形成する 夾角を改変することで、打撃部１１の打撃面１１２を調整して、良好な音色を出 せるようにすることができる。

【００１８】 図５は本考案の実施例の断面図である。該図に示されるように、上述の円弧状 の打撃面１１２を有する打撃部１１は平面の打撃面１１２’を有する打撃部１１ ’に交換可能であり、並びに本考案により打撃面１１２’とバスドラムのヘッド ５を平行状態となるよう調整して打撃部１１’がバスドラムのヘッド５を打撃す るときに面接触を行って打撃の音質を良好なものとなすことが可能である。

【００１９】 図６は本考案の使用例表示図である。該図に示されるように、本考案はスティ ック３の一端がペダルスタンド４に螺固された時、ペダル４１が下向きに踏まれ ると、スティック３が連動し、並びに上述のマレットヘッド１に嵌め込まれた打 撃部１１’がバスドラムのヘッド５に向けて打撃を行い、発音の目的を達成する 。且つ前述の打撃部１１’は嵌め置きの方式で嵌め溝１３内に置かれているため 、前述の打撃部１１’が磨耗した時に交換することができるほか、異なる音色表 現のために、異なる材質のものに交換可能であり、それにより異なる音声効果を 達成することができる。

【００２０】 このほか、上述の打撃部１１’の組み付け方向はバスドラムのヘッド５の方向 とほぼ同一軸方向とされ、ゆえに前述の打撃部１１’がバスドラムのヘッド５を 打撃する時の反作用力（及びその分力）がちょうど上述の嵌め置きブロック１１ １と上述の嵌め溝１３の嵌合をより緊密となす効果が提供される。

【００２１】 以上に述べたのは本考案の望ましい実施例の説明であるが、これは本考案の実 施の範囲を限定するものではなく、本考案に基づき容易になされる改変或いは修 飾はいずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【００２２】

【考案の効果】

本考案のバスドラム用マレットは、打撃角度を簡単に調整可能で良好な音色を 出すことができ、マレットヘッドの打撃部が磨耗した時に交換可能であるほか、 異なる材質の打撃部に交換可能であり、資源の節約やマレット使用にかかるコス トの削減に役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のバスドラム用マレットとペダルの組合せ
表示図である。

【図２】本考案の斜視図である。

【図３】本考案の分解斜視図である。

【図４】図２のＡ−Ａ断面及び調整状態表示図である。

【図５】本考案の実施例の断面図である。

【図６】本考案の使用例表示図である。

【符号の説明】

１ マレットヘッド ２ 枢軸 ３ スティック １１、１１’ 打撃部 １２ 打撃シート １３ 嵌め溝 １４ 調整溝 １１１ 嵌め置きブロック １１２、１１２’ 打撃面 ２１ 連接孔 ３１ 螺接部 ４ ペダルスタンド ４１ ペダル ５ バスドラムのヘッド

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくともマレットヘッド１と枢軸２及
   びスティック３で組成され、該マレットヘッド１が、打
   撃部１１、１１’及び該打撃部１１、１１’と組合せら
   れる打撃シート１２を具え、該打撃シート１２の中心に
   外向きに外部と連通する嵌め溝１３が設けられ、該嵌め
   溝１３の一側にマレットヘッド１の外部と連通する調整
   溝１４が延伸され、上記枢軸２は上述の嵌め溝１３に配
   置され並びに上述の打撃シート１２の中心部分に位置
   し、且つ該枢軸２の上述の調整溝１４に対応する適当な
   位置に一つの連接孔２１が設けられ、上述のスティック
   ３は上述の調整溝１４より打撃シート１２内部に挿入さ
   れて上記連接孔２１と連接され、上記スティック３とマ
   レットヘッド１の中心の夾角が改変されることで打撃部
   １１、１１’の打撃角度が調整可能とされているほか、
   打撃部１１が嵌設方式で打撃シート１２に組み合わされ
   ているため打撃部１１が交換可能とされて構成された、
   バスドラム用マレット。
2. 【請求項２】 前記連接孔２１がネジ孔とされたことを
   特徴とする、請求項１に記載のバスドラム用マレット。
3. 【請求項３】 前記スティック３の上記連接孔２１と連
   接される一端が雄ねじを有する螺接部３１とされたこと
   を特徴とする、請求項１に記載のバスドラム用マレッ
   ト。
4. 【請求項４】 前記打撃部１１、１１’が木材、フエル
   ト、プラスチックのいずれかで組成可能とされたことを
   特徴とする、請求項１に記載のバスドラム用マレット。
5. 【請求項５】 前記打撃部１１、１１’の打撃面１１
   ２、１１２’が円弧面或いは平面とされうることを特徴
   とする、請求項１に記載のバスドラム用マレット。
6. 【請求項６】 前記打撃部１１、１１’の一側に嵌め置
   きブロック１１１が延伸されて、該嵌め置きブロック１
   １１が打撃シート１２に嵌めこまれていることを特徴と
   する、請求項１に記載のバスドラム用マレット。