JP3060595B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP3060595B2
JP3060595B2 JP3120397A JP12039791A JP3060595B2 JP 3060595 B2 JP3060595 B2 JP 3060595B2 JP 3120397 A JP3120397 A JP 3120397A JP 12039791 A JP12039791 A JP 12039791A JP 3060595 B2 JP3060595 B2 JP 3060595B2
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pressure
pressure generating
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pressure plate
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聡 細野
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を飛翔させ、
記録紙等の記録媒体上にインク像を形成するプリンタ等
のインクジェット記録装置に関し、さらに詳細には、イ
ンクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のノズルを有するノズル形成基板
と、ノズルに対向して配置される圧電材料と導電材料か
らなる圧力発生素子と、前記圧力発生素子と前記ノズル
形成基板との間隙、及び前記圧力発生素子の周辺を充た
すインクとを備え、印加電圧により前記圧力発生素子を
変位させてインクをノズルから吐出させるオンデマンド
型インクジェットヘッドは、特開昭60−8953号公
報に開示されている。
【0003】さらに従来の技術として、ガラス基板とガ
ラス薄板との間に複数のインクキャビティを形成し、電
極を両面に形成した圧力発生素子の板をインクキャビテ
ィの面積程度に切断加工した後、各インクキャビティの
上にガラス薄板をはさんで接着したインクジェットヘッ
ドがある。
【0004】この様な形式の印字ヘッドに於いては、液
滴の形成効率、及び飛翔力が大きいことが望ましい。し
かしながら、圧力発生素子の単位長さ、及び単位電圧当
りの伸縮率は極めて小さいため、印字に要求される飛翔
力を得るためには、高印加電圧が必要となり駆動回路や
絶縁対策が複雑化するという問題を有している。
【0005】この様な問題を解決するため、特開昭63
ー295269号公報に示されている様に圧電材料と導
電材料とを交互に積層したインクジェット印字ヘッド用
の圧力発生素子が提案されている。また、特開平1ー1
15638号公報に、図5に示すような積層振動子を用
いたインクジェットヘッドが開示されている。このよう
な積層振動子を用いた圧力発生素子によれば電極間距離
を非常に小さくする事ができるので、印字に要求される
飛翔力を得ながらも、駆動信号の電圧を下げることがで
きるという効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】適正なインク吐出量と
インク吐出速度を安定して得るために必要なノズル対向
面積を積層振動子からなる圧力発生素子にもたせようと
する時、低電圧駆動を前提として圧電材料層の厚さを数
十μm程度とすると、圧電材料層の数と幅が増加し、こ
れに伴う自由容量値の増加によって、駆動回路に流れる
電流が増加してしまい、回路素子の高コスト化、圧力発
生素子の発熱といった問題が生じてしまう。
【0007】これらの問題点は、ノズルの数を多くする
ほど、あるいは、ノズルの密度を高くするほど顕著にな
る。
【0008】そこで、本発明は、こうした問題を解決す
るもので、その目的は、高密度化、高ノズル数に対応す
ると共に、高精度で簡易組立が可能であり、さらには、
動作効率が高く、耐久性に優れたインクジェットヘッド
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドは、インクを吐出する複数のノズルを備えたノズ
ル形成基板と、ノズル形成基板と一定の間隔をおいて配
設されインクに圧力を伝達する低弾性絶縁フィルムと、
低弾性絶縁フィルム上にノズルに対応して配設された圧
力板と、圧力板と接合され圧力を発生させる圧力発生素
子とを備えたインクジェットヘッドにおいて、圧力板の
ノズル対向面の面積をAp、圧力発生素子のノズル対向
面の面積をAbとした時、Ab≦Apであることを特徴
とする。また、係るインクジェットヘッドにおいて、圧
力発生素子と圧力板の質量比が0.2以下であることを
特徴とする。
【0010】また、前記圧力発生素子のノズル対向面上
に備わる該圧力板のノズル対向面の面積をAp、前記圧
力発生素子のノズル対向面の面積をAbとした時、Ab
≦Apであることを特徴とする。
【0011】さらに、前記圧力発生素子の質量をmb、
圧力板の質量をmpとした時、mp/mbが1以下であ
ることを特徴とする。
【0012】
【実施例】以下に本発明による実施例の詳細を図面を参
照して説明する。
【0013】図1は、本発明の実施例を示すインクジェ
ットヘッド主要部の断面図、図2は、本発明による圧力
板1を構成要素に加えたインクジェットヘッドの一例を
示す構成説明図である。
【0014】図1に示すように、ベース9に備わる圧力
発生素子2は、不活性部2bの周囲のみが、高弾性絶縁
接着剤7によって固定されている。本発明による圧力板
1は、ノズル形成基板3に複数個備わるノズル4に対向
する圧力発生素子2の自由端面に固定されており、活性
部2aの周囲には低弾性絶縁部材6が充填されている。
さらに圧力板4のノズル対向面には、弾性フィルム5が
貼られている。また、図2に示すノズル配列に平行に3
列備わっている溝は、インク供給路8である。図3は、
図1及び図2に示す圧力発生素子2の拡大斜視図であ
る。圧力発生素子2の内部には、交互に配置された櫛歯
状の正電極2Bと負電極2Cの間を埋めるように圧電材
料層2Aが積層されいる。これらの電極に電圧が印加さ
れると圧電材料層2Aは、電界方向に膨張し、電界方向
と直角な方向には収縮する。この原理によって、交差指
状に電極が構成され電界が発生する活性層2aは、矢印
Aの方向に変位を発生する。一般に、こうした圧力発生
素子2の自由容量Cfは式1に示すように、圧電材料の
長さl,幅b、積層数nに比例し、圧電材料層の厚さt
に反比例する。
【0015】
【数1】
【0016】また、圧力発生素子駆動回路に流れる電流
Ipは、式2に示すように自由容量Cfと印加電圧Vの
積に比例する。
【0017】
【数2】
【0018】よって、本発明の請求項1の構成によれ
ば、印加された電圧によって変位を発生し、インクを吐
出させる為の圧力を発生する圧力発生素子2の圧力発生
面上に圧力板1を備えることを特徴としているので、圧
力発生素子2を低自由容量化の為に小さくしても、圧力
板1によってノズル対向面積を大きくすることができ
る。
【0019】こうした構成にすることによって、圧力発
生素子の大きさにかかわらず、圧力板1によって一定の
ノズル対向面積を得ることが容易であり、ノズルに対し
て一定の圧力とインク移動体積を得ることができる。こ
うして、要求されるインク吐出量、インク吐出速度を得
ることができ、低電圧、低電流駆動が可能なインクジェ
ットヘッドを構成することができる。
【0020】また、圧力発生素子2のノズル対向面上に
備わる該圧力板1のノズル対向面の面積をAp、前記圧
力発生素子のノズル対向面の面積をAbとした時、Ab
≦Apとしているので、ノズル対向面積を圧力板1によ
って得ることにより、圧力発生素子2を小さくすること
ができる。よって、圧電材料層2Aの積層数を少なく、
幅も小さくすることができるので、要求される圧力発生
素子の変位と発生力を有しながらも、自由容量値が低
く、低電圧、低電流駆動が可能な優れたインクジェット
ヘッドを実現することが可能である。
【0021】図4は、圧力板1の質量と圧力発生素子2
の質量比と、圧力板1が備わった圧力発生素子2の固有
振動周期の関係を示した特性図である。インク吐出速度
と固有周期とは正の相関関係があるため、要求されるイ
ンク吐出速度を得るために必要な固有振動周期の限界で
圧力板1と圧力発生素子2の質量比が0.2以下でなけ
ればならないことを示している。本特性は、インク圧力
室の形状、要求される最大インク吐出周期、インク物
性、圧力発生素子の寸法等によって、大きく異なること
は明かであるが、圧力発生素子の残留振動を抑制させる
ためにも、圧力板1の構成材料としてできる限り軽く、
硬いものが理想とされる。よって少なくとも圧力板1の
質量が、これを駆動する圧力発生素子2の質量より小さ
い。
【0022】ここで、圧力板1の質量をmp、圧力発生
素子の質量をmbとすると、振動数係数λは式3のよう
に近似的に示すことができる。
【0023】
【数3】
【0024】さらに、圧力板1を備えた圧力発生素子2
の固有振動数fは式4に示すようになる。ここで、圧力
発生素子2の活性層2aの長さをl、圧力発生素子2の
ヤング率をE、圧力発生素子2の比重をρとしている。
よって、圧力板1の質量mpが圧力発生素子2の質量m
bに対して大きくなるほど、固有振動周期fは遅くなる
ことが明らかである。
【0025】
【数4】
【0026】こうして、圧力発生素子2の質量と圧力板
1の質量比をできる限り小さくすることによって、圧力
板1の質量mpによる圧力発生素子2の固有振動周期の
減少割合を小さくし、要求されるインク吐出速度を得る
ことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のインクジェットヘッドは、イン
クを吐出する複数のノズルを備えたノズル形成基板と、
ノズル形成基板と一定の間隔をおいて配設されインクに
圧力を伝達する低弾性絶縁フィルムと、低弾性絶縁フィ
ルム上にノズルに対応して配設された圧力板と、圧力板
と接合され圧力を発生させる圧力発生素子とを備えたイ
ンクジェットヘッドにおいて、圧力板のノズル対向面の
面積をAp、圧力発生素子のノズル対向面の面積をAb
とした時、Ab≦Apであることにより、圧力発生素子
が発生する圧力を圧力板によって増加させることがで
き、圧力発生素子を小型化してもインクを吐出するため
の所望の圧力を充分に得ることができる。従って、圧力
発生素子を小型化させることが可能となることよって駆
動時の電力を大幅に低減することができると共に、イン
クジェットヘッドに充分なスペースを確保することがで
き、多ノズル化及びヘッドの高密度化を図れるという効
果を有する。また、圧力板によって増加された圧力を、
低弾性絶縁フィルムを介することで効率良くインクに伝
達することができ、上記作用効果と併せて要求されるイ
ンク吐出量、インク吐出速度を低電力で得ることができ
るという効果を有する。また、係るインクジェットヘッ
ドにおいて、圧力発生素子と圧力板の質量比が0.2以
下であることにより、圧力板の剛性を保ちつつ、圧力発
生素子の固有振動周期の減少割合を小さくすることがで
き、圧力発生素子の残留振動を抑制させインク吐出速度
をさらに向上することができるという効果を有する。
【0028】さらに、圧力発生素子2の質量と圧力板1
の質量比を1以下とすることによって、圧力板1の質量
mpによる圧力発生素子2の固有振動周期の減少割合を
小さくし、要求されるインク吐出速度を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットヘッド主要部の構
造説明図である。
【図2】本発明によるインクジェットヘッドの構成例の
構造説明図である。
【図3】インクジェットヘッド主要部を構成する圧力発
生素子の構造説明図である。
【図4】本発明による圧力板と圧力発生素子の質量比と
固有振動周期の関係を示した特性図である。
【図5】従来例による積層振動子を用いたインクジェッ
トヘッドの構造説明図である。
【符号の説明】
1 圧力板 2 圧力発生素子 2A圧電材料層 2B正電極 2C負電極 2a活性部 2b不活性部 3 ノズル形成基板 4 ノズル 5 弾性フィルム 6 低弾性絶縁部材 7 高弾性絶縁接着剤 8 インク供給路 9 ベース

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数のノズルを備えた
    ノズル形成基板と、前記ノズル形成基板と一定の間隔を
    おいて配設され前記インクに圧力を伝達する低弾性絶縁
    フィルムと、前記低弾性絶縁フィルム上に前記ノズルに
    対応して配設された圧力板と、前記圧力板と接合され圧
    力を発生させる圧力発生素子とを備えたインクジェット
    ヘッドにおいて、 前記圧力板のノズル対向面の面積をAp、前記圧力発生
    素子のノズル対向面の面積をAbとした時、Ab≦Ap
    であることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記圧力発生素子と前記圧力板の質量比
    が0.2以下であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッド。
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