JP3060580U

JP3060580U - 組立棚のコ―ナ止め具

Info

Publication number: JP3060580U
Application number: JP1998010366U
Authority: JP
Inventors: 一夫桑原
Original assignee: 北島株式会社
Priority date: 1998-12-28
Filing date: 1998-12-28
Publication date: 1999-09-07
Anticipated expiration: 2004-12-28

Abstract

(57)【要約】【課題】Ｌ型アングルの支柱と、金属板製の棚板を、
コーナ部コーナプレートを当てがって緊締し固定するた
めのコーナ取付用の止め具に関するもので、コーナプレ
ートは平板のまま取扱うことが可能で、而も組立ての際
に手で曲げてＬ型のコーナプレートに形成して使用でき
るとともに強度的にも問題のない組立棚用コーナ止め具
を提供する。【解決手段】金属平板のプレートの中央部線上に複数
の小孔を間隔を隔てて点線状に設けることにより、中央
部線上の小孔列を折目として手でＬ型に折り曲げ可能に
形成することにより問題点を解決する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、Ｌ型アングルの支柱と、金属板を折曲げて側面部を形成した棚板とを、コーナ部において緊締し固定するために使用される組立棚のコーナ取付用の止め具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

Ｌ型アングルの支柱に金属板を加工して形成した棚板を取付けるようにした組立棚においては、棚板のコーナ部を支柱の内面に当てがい、側面部にボルトを挿通してナットで締結するものであるが、棚板の揺れや、強度を考慮する必要があるために、コーナ部に補強用の止め具を必要とするものである。

【０００３】従来、このような組立棚のコーナ止め具として、厚板の金属板をプレスで左右側片がＬ型を呈するように加工したもの、又はダイカストで形成したものが知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記したＬ型のプレートは、Ｌ型に加工又は形成するのに大型の機械等を用いる為に製作に手間を要する上に、一旦Ｌ型に形成すると、部品として取扱う場合に嵩高となって運搬及び保管等の面で非常に扱い難いという問題点を有していた。その為組立の際にプレートを折り曲げ易くする為に、プレートの面に折曲げ用の溝を形成し、又はスリットを形成して溝又はスリットを折目にして曲げ易くしたものも考案されているが、プレートの面に板厚を減少させるような溝やスリットを切設すると、強度が損われる為に、強度上の問題が生じる結果、この点の問題解決が待望されていた。

【０００５】本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、コーナ用プレートはＬ型でなく、平板のままの部品として取扱うことができる上に、組立棚を組立てる際には、その場で簡単に手で曲げてＬ型のコーナプレートに仕上げることができるとともに、プレートの面には板厚を損うような溝やスリットを切設しない為強度上の問題もなくなって前述の欠点を解消しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本考案における組立棚のコーナ止め具は、Ｌ型アングルの支柱と、金属板を折曲げて天板の四辺に側面部を形成した棚板のコーナ部とを、ボルトの締付けにより結合するコーナ止め具であって、金属平板のプレートの中央部線上に複数の小孔を間隔を隔てて直列に設けることにより、上記の中央部線上の小孔を折目としてプレートを両側片が手でＬ型に折り曲げ可能に形成し、プレートの左右両側片に支柱の透孔に合致する透孔と、棚板の透孔に合致する透孔を設けてなるものである。

【０００７】また、金属平板のプレートの中央部にコーナの角落ち面を形成できるように２条の平行した線上に沿って複数の小孔を２列に設けてなるものである。

【０００８】

【実施例】

以下添付図面に従って一実施例を説明する。支柱１０は、鋼製のＬ型アングルが用いられ、左右の片１０ａ．１０ｂに透孔１１.１２を所定の間隔に列設されている。

【０００９】棚板２０は、薄質鋼板を折り曲げて天板２１の四辺に側面部２２を形成し、その側面部２２に透孔２３．２４を設け、側面部２２のコーナ部に角落した形の切除部２５を有する。コーナ止め具は左右に側片１ａ．１ｂを有し、中央部に多数の小孔２を該小孔の大きさとほぼ同程度の間隔を隔てて直列に設けたものからなり、図３のａ、及び図４のｃに示すように、左右側片１ａ．１ｂは同一平面下に有するようプレスで打抜いて一体に形成する。左右の側片１ａ．１ｂに支柱１０の透孔１１.１２に合致する透孔３．４と棚板２０の透孔２３に合致する透孔５を設ける。プレート１の中央部の小孔２は、２条の平行した線上に沿って２列に形成する。また、図４のｄに示すように、中央部の１本の線上に小孔２を１列に形成する。

【００１０】

【作用】

棚板２０を取付けるには次のようにする。先づ、プレート１は展開したものを中央部の線上に設けられた孔２の列に沿って内方へ手で折り曲げる。すると、プレート１は、図３のｂに示すように、中央部の線の小孔列から左右の側片１ａ．１ｂが直角に曲げられてＬ型のコーナプレートが形成される。小孔列が平行した２列の場合は、Ｌ型のコーナ部に角落ちした平面部１ｃが形成されたものとなり、また、小孔列が中央部に１列の場合は、角が尖った完全な直角Ｌ型のコーナプレート得られる。このようなＬ型のコーナプレートを支柱１０のＬ型の内面にコーナ同志合致するように当てがって、さらにその内側へ棚板２０のコーナ部を当てがう。この状態でボルト７を支柱１０の透孔１１とプレート１の透孔３、及び棚板２０の透孔２４に挿通して棚板の内側からナット１７を嵌めて締結する。また、もう１本のボルト８を支柱の透孔１２とプレート１の下部の透孔４に挿通しナット１８で締結する。さらに、もう１本のボルト９を、棚板２０の透孔２３からプレート１の透孔５に挿通してナット１９で締結する。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記のように、金属平板のプレートの中央部線上に複数の小孔を間隔を隔てて直列に設けることにより、上記の中央部線上の小孔を折目としてプレートを両側片が手でＬ型に折り曲げ可能に形成し、プレートの左右両側片に支柱の透孔に合致する透孔と、棚板の透孔に合致する透孔を設けたものであるから、組立前はコーナプレートをＬ型でなく、平板に展開したままの部品として取扱うことができるため、多数枚を重ねても嵩張らず、したがってコーナプレートの部品としての取扱いが便利となり、運搬及び収納、保管等の面でコストを下げることが可能となる。而も組立てに際しては、現場等で展開したものを中央部の線上の小孔列に沿って手で折り曲げるだけで工具や曲げ専用の機械を要しないで簡単に必要なだけ即座にＬ型のコーナプレートが得られるため、作業を迅速且つ有効に行うことができ、強度も損なわれない為強固な組立棚を提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案組立棚の一実施例を示す組立前の分解斜
視図。

【図２】本考案による組立棚のコーナ部の一部を断面で
示す平面図。

【図３】(ａ)は本考案によるコーナプレートの折曲げ前
の全体斜視図、(ｂ)は同じく折り曲げ後のプレートの斜
視図。

【図４】本考案によるプレートの折り曲げ前の平面図
で、(ｃ)は小孔列が２列の場合、(ｄ)は１列の場合であ
る。

【符号の説明】

１プレート２小孔３．４．５透孔７．８．９ボルト１０支柱１１．１２．２３．２４透孔２０棚板１ａ．１ｂ側片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】Ｌ型アングルの支柱(１０)と、金属板を
折曲げて天板(２１)の四辺に側面部(２２)を形成した棚
板(２０)のコーナ部とを、ボルトの締付けにより結合す
るコーナ止め具であって、金属平板のプレート(１)の中
央部線上に複数の小孔(２)を間隔を隔てて直列に設ける
ことにより、上記の中央部線上の小孔を折目としてプレ
ート(１)を両側片(１ａ．１ｂ)が手でＬ型に折り曲げ可
能に形成し、プレート(１)の左右両側片(１ａ．１ｂ)に
支柱(１０)の透孔(１１．１２)に合致する透孔(３．４)
と、棚板(２０)の透孔(２３)に合致する透孔(５)を設け
てなることを特徴とする組立棚のコーナ止め具。
【請求項２】金属平板のプレート(１)の中央部にコー
ナの角落ち面を形成できるように２条の平行した線上に
沿って複数の小孔(２)を２列に設けてなる請求項１記載
の組立棚のコーナ止め具。