JP3060530B2 - 無機質粒子の表面処理方法及び熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

無機質粒子の表面処理方法及び熱硬化性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シリカ,アルミナなどの無機質粒子をシラ
ンカップリング剤などの表面処理剤で表面処理する方法
及びこれによって得られた表面処理無機質粒子を配合し
たエポキシ樹脂組成物などの熱硬化性樹脂組成物に関す
る。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] エポキシ樹脂及びこれに無機質充填剤を配合したエポ
キシ樹脂組成物は、一般に他の熱硬化性樹脂に比べて、
成形性,接着性、電気特性、機械特性、耐湿性等に優れ
ているため、各種成形材料,電気絶縁材料などとして広
く利用され、特に最近では半導体の封止材として注目さ
れている。
しかしながら、最近ではパッケ−ジが益々小型化,薄
型化されると共に基盤への実装方法も表面実装方式が主
流となり、従来のエポキシ樹脂組成物では十分な信頼性
を維持できなくなってきた。例えばパッケ−ジが吸湿し
た状態で半田付けするとパッケ−ジにクラックが発生す
る問題や、クラックが発生しないまでも耐湿性が低下し
てしまうといった不具合が生じている。これらの不具合
の原因はパッケ−ジ材料が吸湿することである、このた
め吸湿性の少ないエポキシ樹脂,硬化剤等を見い出すべ
く種々検討されているが、実用に供するものはまだ開発
はされていない。従って、吸湿性の少ないエポキシ樹脂
組成物が強く要望されている。
一方、無機質充填剤は、エポキシ樹脂組成物等の熱硬
化性樹脂組成物に配合する場合、無機質充填剤をシラン
カップリング剤,チタネ−ト類等の表面処理剤で表面処
理したものを配合することが行われているが、これらの
処理方法としては単に無機質充填剤とこれらの処理剤を
高速撹拌装置中撹拌処理する方法か、処理剤を溶剤に溶
解し、これに無機質充填剤を添加した後、溶剤を除去す
る方法で行われていた。しかし、前者の方法では容易に
処理できるというメリットであるが、無機質充填剤の表
面を確実に処理することができず、不十分な処理となっ
てしまう。一方、後者の方法は確実に処理することがで
きるが、溶剤を多量に使用する必要があり、しかも使用
した溶剤を除去しなければならないことから工業化が困
難である。
このため、無機質充填剤を容易かつ確実に表面処理す
る方法の開発が望まれている。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明者らは、上記要望に応えるため鋭意検討を行っ
た結果、無機質粒子を表面処理剤で表面処理する場合、
無機質粒子に外部から20〜250kgf/cmの押圧力を加えな
がら水系媒体存在下または非存在下で粒子同士を摩砕す
る際に表面処理剤を加えて粒子の表面を処理することに
より、無機質粒子が確実にしかも容易に処理されること
を知見した。即ち、粒子に外部から押圧力を加えながら
粒子を摩砕する方法は既に知られている(特開昭64−62
362号)。この方法によれば、破砕状微粉末シリカに外
部から押圧力を加えながら粒子を摩砕することにより、
シリカの角を取り丸くすることができるが、本発明者ら
は、この摩砕により発生する新鮮な破砕面に着目し、破
砕と同時に表面処理を行うことで表面処理剤を強固に無
機質粒子表面に結合させることができることを見い出し
たものである。
しかも、本発明者らはパッケ−ジの吸湿性を小さくす
るための鋭意検討した結果、無機質充填剤と熱硬化性樹
脂の界面を確実に結合させることにより熱硬化性樹脂組
成物の吸湿性を大幅に低下させ得ることを見い出すと共
に、上記処理方法で表面処理した無機質粒子を熱硬化性
樹脂に配合することにより無機質粒子と樹脂の界面での
結合を強固にし、界面に侵入する水分の量を低減し、か
つ耐湿性、即ち吸湿した状態での機械強度及び耐衝撃性
が優れた組成物を可能とすることを知見し、本発明をな
すに至ったものである。
従って、本発明は、無機質粒子に表面処理剤を添加
し、該粒子表面を該表面処理剤で表面処理する方法にお
いて、上記粒子に外部から20〜250kgf/cmの押圧力を与
えて該粒子を摩砕すると共に、該摩砕時に表面処理剤を
加え、摩砕粒子表面を該表面処理剤で表面処理すること
を特徴とする無機質粒子を簡単かつ確実に表面処理する
方法を提供する。
また、本発明は、上記表面処理により得られた表面処
理無機質粒子を配合したことを特徴とする耐湿性に優れ
た熱硬化性樹脂組成物を提供する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の無機質粒子の表面処理方法において、無機質
粒子としては結晶性シリカ,溶融シリカ,アルミナ,窒
化ケイ素,タルク,カオリン,窒化アルミ等を代表的な
ものとして挙げることができる。また、粒子の形状とし
ては破砕状あるいは球状のいずれのものも使用可能であ
る。粒子の平均粒径は特に限定されないが、充填剤とし
ての用途の場合、3〜30ミクロン、望ましくは5〜15ミ
クロンである。これらの無機質粒子はそれぞれ単独で、
あるいは二種以上を混合して用いても何等問題はない。
これらの無機質粒子の表面処理剤としては、公知のも
のを使用することができ、例えば有機珪素化合物,チタ
ネ−ト類,有機アルミニウム類等が代表的なものであ
る。これらの中でも有機珪素化合物は無機物との親和性
に優れていることから特に好ましいものである。有機珪
素化合物にはシリコ−ンゴム,シリコ−ンレジン等の高
分子状、あるいは三次元化したものからシラン類と種々
のものがあるが、とりわけアルコキシ基,アミノ基,エ
ポキシ基を有する下記のものが好適であり、中でもシラ
ンカップリング剤が最も好ましく用いられる。
SHCH2CH2CH2Si(OCH32,CH3Si(OCH33,C6H5Si(OC
H3 (CH33SiOCH3,CH3CH2(CH26Si(OCH33, 本発明の表面処理方法において、その一方法として、
前記した無機質粒子に外部から押圧力を加えながら水系
媒体存在下で粒子同士を摩砕する際に、水系媒体中に処
理剤を溶融乃至乳化したものを加えながら、あるいは摩
砕中外部から表面処理剤を加えながら摩砕と表面処理を
同時に行う方法を採用し得る。この場合、水系媒体は、
摩砕の際に押圧力を粒子に円滑に伝達し、摩砕の効率を
高めるために使用され、通常無機質粒子に対し0.5〜20
%(重量%、以下同じ)、より望ましくは5〜15%であ
る。使用する水系媒体としては水,アルコ−ル類がコス
ト,取り扱い易さ,分離除去のし易さから好適に用いら
れる。
ここで、これらの水系媒体中に前述した表面処理剤を
溶解、あるいは乳化させた状態で摩砕を行うに際し、シ
ラン類を表面処理剤とする場合、水またはメタノ−ル,
エタノ−ル等の単独あるいは混合溶剤に溶剤100重量部
に対しシラン類を0.1〜100重量部、望ましくは1〜150
重量部溶解することが好ましい。0.1重量部未満では処
理剤の量が少なすぎ、確実に表面を処理しようとすると
多量の水系媒体を使用しなければならず、処理時間が長
くなるという不利がある場合が生じ、10重量部を越える
と処理剤の量が多すぎて粒子表面の処理剤の被覆層が厚
くなり特性が低下することがある。一方、シリコ−ンオ
イル,シリコ−ンレジン等の高重合度のポリマ−で表面
処理を行う場合、これらポリマ−を溶解する溶剤に溶解
した後、水と十分に混合し乳化させた状態やポリマ−そ
のものを水に乳化させて行う方法が好適である。この場
合、溶剤としてはトルエン,ベンゼン,キシレン等の芳
香族誘導体、アセトン,メチルソブチルケトンなどのケ
トン類、トリクロルエチレン,四塩化炭酸などの塩素系
溶剤、トリフロロエタンなどのフッ素系溶剤等が代表的
なものである。これら溶剤に溶解しポリマ−あるいは未
溶解のポリマ−を水に乳化させるため、ポリエ−テル
系、ノニオン系あるいはカチオン系の界面活性剤を使用
することもできる。
なお、これらの表面処理剤はそのままの状態で摩砕し
ている装置中に適宜添加しながら表面処理をしても良
い。また、表面処理剤の量が多い場合、十分に押圧力が
無機質粒子に伝達させるため、水系媒体を使用しなくと
も良い。
この表面処理の際、無機質粒子表面と表面処理剤との
反応を速めるため反応促進剤を使用しても良い。反応促
進剤としてはアミン類,ホスフィン類,イミダゾ−ル
類,シクロアミジン類等が挙げられる。これらの反応促
進剤は微量で効果を発揮するものであることから表面処
理剤100重量部に対し0.01〜5重量部添加すれば良い。
望ましくは0.1〜3重量部である。0.01重量部未満では
反応促進効果が不十分となる場合があり、5重量部より
多いと反応性を持った表面処理剤の場合、反応が速すぎ
て水に溶解した段階で反応し、ゲル化するおそれがあ
る。
粒子に押圧力を与えて粒子同士を摩砕する方法には種
々の方法があるが、強いエネルギ−を用いて行った場
合、表面処理剤がメカノケミカルな反応により分解し、
表面改質効果による特性の維持ができなくなる場合があ
るため適切なエネルギ−、具体的には20〜250kgf/cm、
好ましくは50〜150kgf/cm程度の押圧力を与えて摩砕を
行う。この場合、押圧力を与える装置としては、ロ−ラ
ミルが好適に用いられる。
なお、処理温度は室温で良く、処理時間は通常10〜20
0分であるが、無機質粒子を摩砕しながら処理するため
望ましくは60〜150分程度処理することが好ましい。こ
のような処理をすることで摩砕処理後の平均粒径は、処
理前の粒径に比べて、破砕した無機質粒子の場合は5〜
30%程度、球状無機質粒子の場合0〜5%程度小さくし
たものとすることが確実に表面処理をするのに望まし
い。
上述したようにして表面処理した無機質粒子を充填剤
として成形材料、粉体塗装用材料、半導体封止材等とし
て用いられるエポキシ樹脂組成物、注型用エポキシ樹脂
組成物、構造材料としてのフェノ−ル樹脂組成物やポリ
エステル樹脂組成物、あるいはシリコ−ン樹脂組成物な
どの熱硬化性樹脂組成物に配合することができ、特に半
導体封止用エポキシ樹脂組成物の充填剤として用いるこ
とが好適であり、上記表面処理無機質粒子の配合により
耐湿性、耐衝撃性を大幅に改善することができる。
ここで、エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂及び硬
化剤を含有するが、エポキシ樹脂は1分子中に2個以上
のエポキシ基を有するものであれば特に制限はなく、例
えばオルソクレゾ−ルノボラック型エポキシ樹脂,フェ
ノ−ルノボラック型エポキシ樹脂,脂環式エポキシ樹
脂,ビスフェノ−ル型エポキシ樹脂,置換または非置換
のトリフェノ−ルアルカリ型エポキシ樹脂、上記エポキ
シ樹脂のハロゲン化物等を挙げることができ、これらの
1種または2種以上が適宜選択して使用される。
硬化剤はエポキシ樹脂に応じたものが使用され、例え
ばアミン系硬化剤,酸無水物系硬化剤,フェノ−ルノボ
ラック型硬化剤等を用いることができるが、中でもフェ
ノ−ルノボラック型硬化剤が組成物の成形性,耐湿性と
いった面でより望ましい。なお、フェノ−ルノボラック
型硬化剤として、具体的にはフェノ−ルノボラック樹
脂、クレゾ−ルのボラック樹脂が例示される。
ここで、硬化剤の配合量は別に制限されないが、フェ
ノ−ルノボラック型硬化剤を使用する場合は、エポキシ
樹脂中のエポキシ基と硬化剤中のフェノ−ル性水酸基と
のモル比を0.5〜1.5の範囲とすることが好適である。
更に、エポキシ樹脂と硬化剤との反応を促進させるた
めに硬化促進剤を配合することができる。硬化促進剤と
してはイミダゾ−ル化合物、1,8−ジアザビシクロ(5.
4.0)ウンデセン(DBU)等のシクロアミジン誘導体、ト
リフェニルホスフィン等のホスフィン誘導体、三級アミ
ン類等の1種または2種以上が用いられる。なお、硬化
促進剤の使用量は特に制限されず、エポキシ樹脂とフェ
ノ−ル樹脂の合計量に対し0.01〜5重量部、望ましくは
0.2〜3重量部である。
また、エポキシ樹脂組成物には応力を低下させる目的
でシリコ−ン系ポリマ−や熱可塑性ポリマ−を配合する
ことができ、これらのポリマ−の添加により、熱衝撃テ
ストにおけるパッケ−ジクラックの発生を著しく低下さ
せることが出来る。
シリコ−ン系ポリマ−としては、例えばエポキシ基,
アミノ基,カルボキシル基,水酸基,ヒドロシリル基,
ビニル基等を有するシリコ−ンオイル,シリコ−ンレジ
ン,またはシリコ−ンゴム、更にはこれらシリコ−ンポ
リマ−とフェノ−ルノボラック樹脂,エポキシフェノ−
ルノボラック樹脂等の有機重合体との共重合体を用いる
ことが出来る。またシリコ−ンゴムやゲルの微粉末も使
用可能である。
熱可塑性樹脂としてはMBS樹脂,ブチラ−ル樹脂,芳
香族ポリエステル樹脂等が代表的なものである。
なお、これら樹脂の配合量は、エポキシ樹脂と硬化剤
の合計量100重量部に対し1〜50重量部とすることが好
ましい。
かかるエポキシ樹脂組成物に上記表面処理無機質粒子
を充填剤として配合し得るが、その配合量はエポキシ樹
脂と硬化剤との合計量100重量部に対し表面処理無機質
充填剤を50〜800重量部、望ましくは100〜650重量部と
することが好ましく、50重量部未満では、内部応力を十
分に低下させることが出来ない場合があり、また、800
重量部を越えると樹脂の流動性が著しく低下し、成形出
来なくなる場合がある。
なお、上記組成物には更に上記した表面処理した無機
質充填剤のほかに、他の充填剤を添加しても良い。これ
ら充填剤としては未処理の溶融シリカ,結晶シリカ,ア
ルミナ,タルク,カオリン,チッ化珪素,窒化アルミ,
ボロンナイトライド,ガラス繊維等が代表的なものであ
る。また、カップリング剤,着色剤,離型剤,ハロゲン
トラップ剤等を適宜配合しても良い。
これら組成物の混練方法としては、通常ニ−ダ,ロ−
ルミル,連続混練機を用いれば良く、組成物の成形法,
硬化条件等も常法によることが出来る。
[発明の効果] 本発明の無機質粒子の表面処理方法によれば、無機質
粒子を簡単かつ確実に表面処理することが出来ると共
に、得られた表面処理無機質粒子は熱硬化性樹脂組成物
に配合した場合、優れた耐水性を与えることが出来るも
のである。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
[実施例1] 平均粒径13ミクロン,比表面積2.8m2/gの破砕溶融シ
リカ15kgをフレットミル(MPV−1.5型 松本鋳造鉄工所
製)に仕込み、ロ−ラの押圧力を106Kg/cm(線圧)、ロ
−ラの回転数を31rpmに設定し、同時にKBM403(シラン
カップリング剤、信越化学工業株式会社製)を23重量%
含有する純水155gを30分毎に添加し、90分間かけて表面
処理した。得られた表面処理品を乾燥し、表面処理シリ
カとした。
この表面処理シリカの平均粒径は11ミクロンであり、
ここで得られたシリカの処理度とカップリング剤の付着
強度を確認するため、表面処理後のカ−ボン量とアセト
ン洗浄後のカ−ボン量を測定した。その結果は、いずれ
も0.25%であった。また、表面処理シリカ10gを採り、
純水50gで抽出した際の抽出水pHは5.1であった。
なお、KBM403は下記式で示されるγ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシランである。
[実施例2〜8] 実施例1と同様の方法で無機質粒子と表面処理剤を表
1で示されるものに変えて表面処理を行った。
得られた表面処理シリカの平均粒径,カ−ボン量,抽
出水pHを表2に示す。
*1:KBM403 上掲 KBM603(信越化学工業株式会社製) NH2CH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OCH3 KMB103(信越化学工業株式会社製) KBM13(信越化学工業株式会社製) CH3Si(OCH3 エポキシシリコ−ン EP828(ユカシェルエポキシ社製) エピビスタイプエポキシ樹脂 KBM3103(信越化学工業株式会社製) CH3(CH27Si(OCH3 *2 A:表面処理剤を水に溶解させた後、処理した。
B:表面処理剤と水とを個別に添加して処理し
た。
C:水を使用せず、表面処理剤のみを添加して処
理した。
[比較例1] 平均粒径13ミクロン,比表面積2.8m2/gの破砕溶融シ
リカ4Kgを高速撹拌装置(ヘンシェルミキサ−)に投入
し、回転数4000rpmで混合させながらスプレ−ノズルよ
りKBM403を28g(対シリカ0.7重量%)を噴霧、表面処理
を行った。ここで得られた表面処理シリカを実施例1と
同じ方法で評価した。抽出水pHは5.2であった。表面処
理後のカ−ボン量は0.25%であったが、アセトン洗浄後
の測定では0.18%なった。このことはカップリング剤と
シリカ表面の結合が十分であることを示している。
[比較例2] 平均粒径13ミクロン,比表面積2.8m2/gの破砕溶融シ
リカ1Kgをトルエンが2リットル入った容器に投入し、
これにKMB403を30重量%が含有する純水23gを添加した
後、共沸脱水により水を除き、次いで、トルエンを除去
した。トルエン除去後のシリカは凝集しており、このま
までは使用できず、再粉砕が必要なものであった。
[比較例3] 平均粒径13ミクロン,比表面積2.8m2/gの破砕溶融シ
リカ10Kgをボ−ルミルに仕込み、KBM403を70g添加し、6
0分ボ−ルミル中で表面処理した。処理後シリカを採り
出して抽出水pHを測定したら3.0と酸性を示した。酸性
の原因を調査したところ、KBM403のグリシジル基がメカ
ノケミカル分解し、ギ酸などの有機酸となっていた。
[実施例9〜12,比較例4] エポキシ当量200,軟化点65℃のエポキシ化クレゾ−ル
ノボラック樹脂58部、エポキシ当量280の臭素化エポキ
シ化フェノ−ルノボラック樹脂6部、フェノ−ル当量11
0,軟化点80℃のフェノ−ルノボラック樹脂36部、トリフ
ェニルホスフィン0.7部、三酸化アンチモン10部、カル
ナバワックス1.5部、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン1.6部、カ−ボンブラック1部をベ−スと
して使用し、このベ−スに表3に示す表面処理無機質充
填剤を350部配合し、80℃のミキシングロ−ルで5分間
溶融混合した後、シ−ト状に採り出して冷却し、粉砕で
エポキシ樹脂組成物を作成した。
得られた組成物について、以下の諸試験を行った。結
果を表3に示す。
(1)スパイラルフロ− EMMI規格に準じた金型を使用して175℃,70Kg/cm2の条
件で測定した。
(2)曲げ強さ 2−1 室温測定 JIS K6911に準じて175℃,70Kg/cm2,成形条件2分の条
件で試験片を作成し、180℃/4Hrポストキュア−したも
のについて測定した。
2−2 吸湿処理後 2−1で作成し、ポストキュア−した試験片をPCT
(プレッシャ−クッカ)中に100時間放置した後、測定
した。
(3)吸湿後の半田クラック 175℃,70Kg/cm2,成形時間2分の条件の厚さ2.7mmのQF
Pを成形し、180℃で4時間ポストキュア−した。このパ
ッケ−ジを35℃/85%RHの雰囲気に24時間放置して吸湿
処理を行った後、これを210℃の半田浴に10秒浸せきし
た。この時に発生するパッケ−ジのクラック発生不良率
を調べた。
表3の結果より、本発明の表面処理法に従って得られ
た無機質充填剤を配合したエポキシ樹脂組成物は、吸湿
性が少なく、半田耐クラック性に優れていることが知見
された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09C 3/12 C08L 101/00 (72)発明者 土屋 貴史 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社シリコーン電子材料技 術研究所内 (72)発明者 白石 初二 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社シリコーン電子材料技 術研究所内 (72)発明者 平野 達郎 東京都港区芝公園2丁目9番5号 株式 会社龍森内 (56)参考文献 特開 昭52−119482(JP,A) 特開 昭64−62362(JP,A) 特開 昭51−91954(JP,A) 特開 昭61−234921(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09C 1/00 - 3/12 B01J 2/00 C08K 9/00 - 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質粒子に表面処理剤を添加し、該粒子
    表面を該粒子表面処理剤で表面処理する方法において、
    上記粒子に外部から20〜250kgf/cmの押圧力を与えて該
    粒子を摩砕すると共に、該摩砕時に表面処理剤を加え、
    摩砕粒子表面を該表面処理剤で表面処理することを特徴
    とする無機質粒子の表面処理方法。
  2. 【請求項2】表面処理剤がシランカップリング剤を含有
    するものである請求項1記載の表面処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2で得られた表面処理無機質
    粒子を配合してなる熱硬化性樹脂組成物。
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