JP3060472B2 - 車両用エンジンの過給装置 - Google Patents

車両用エンジンの過給装置

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JP3060472B2
JP3060472B2 JP2041755A JP4175590A JP3060472B2 JP 3060472 B2 JP3060472 B2 JP 3060472B2 JP 2041755 A JP2041755 A JP 2041755A JP 4175590 A JP4175590 A JP 4175590A JP 3060472 B2 JP3060472 B2 JP 3060472B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、いわゆるスーパーチャジャといわれる、エ
ンジン出力軸と連結されて過給動作する車両用エンジン
の過給装置に関する。
(従来の技術) 寒期に車室を暖房するための車両用の暖房装置は、通
常ではエンジンから放出される熱を利用している。この
ためエンジン始動直後からすぐに車室を適温まで暖房す
るには、燃料の消費量が大きくなり、効率が良くない。
そこで専用の暖房装置を備え、あるいは別の燃焼システ
ムを用意することが考えられるが、コスト的にもスペー
ス的にもデメリットが大きい。
また、同一の排気量のエンジンを効率良く駆動して高
いパワーを得る手段として、従来から過給機が使用され
ている。こうした過給機として、エンジンの出力の一部
を空気の圧縮に利用したスーパーチャージャを採用する
車両がある。しかし、本来車両の駆動力として使用され
るエネルギーの一部を圧縮のために割くことから、エン
ジンの燃費を低下させるばかりか、空気の圧縮の割合
が、エンジン回転数によって決定されるため、その吐出
量に融通性がない。このため、アクセル全開のときを想
定してポンプ、つまり過給機の容量を決定してしまう
と、アクセルをしぼったとき、あるいはエンジンブレー
キを必要とする場合などに、その効率が著しく低下す
る。
(発明が解決しようとする課題) このような従来の過給機を備えた車両用エンジンで
は、それを利用して車室の急速暖房システム(QHS)を
構成すると、運転者が乗車して暖房スイッチを投入して
から、実際に温度が上昇するまでに1〜3分程度の時間
遅れがあって、これを解消することが容易でない。ま
た、高速回転しているエンジンを制御して、エンジンブ
レーキ作用を行なわせようとする場合には、過給機の過
給動作によってトルクが高くなっていればピストン容積
は相対的に小さいため、制動力も小さくなり、ブレーキ
シューの加熱を防止するためには、別途、リターダを設
けなくてはならないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、エンジン出力軸と連結されて過給動作する過給機を
備え、そのための空気流の管路を利用して、確実かつ簡
便に車両の暖房を行なえ、かつエンジンを過給するだけ
でなく過給機をリターダとしても効率良く使用できるよ
うにした車両用エンジンの過給装置を提供することを目
的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、車両のエンジンを過給する車両用エ
ンジンの過給装置において、車両用エンジンの出力軸に
クラッチ機構を介して連結される増速手段と、この増速
手段により回転駆動される遠心式のポンプと、このポン
プで圧縮された空気の吐出を、吸気通路から排気通路へ
一部バイパスするように切り換える切換手段と、エンジ
ンへのブレーキ作用負荷時に上記切換手段を切り換えて
吸気通路のみに供給されている上記ポンプで圧縮された
空気を排気通路にバイパスする切換制御手段と、を有す
ることを特徴とする車両用エンジンの過給装置を提供で
きる。
(作用) 本発明の車両用エンジンの過給装置では、エンジン出
力軸と連結されて過給動作する遠心式のポンプからの圧
縮空気はただちに高温高圧となるから、切換手段、例え
ば第1の切換弁、第2の切換弁を切換えて、車室空気を
エンジン始動の直後に圧縮された空気を車室に吐出して
急速暖房をなし、その後にポンプを通常のスーパーチャ
ージャとして作用させ、さらに強力なエンジンブレーキ
が必要とされる場合にも、減速制御手段によってエンジ
ンの吸気管を開閉制御して該エンジンに対してこのポン
プをリターダとして作用させる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に従って詳細に説明す
る。
第1図は、自動車用エンジンの過給システムの一例を
示すブロック図である。エンジン1は、その出力軸に無
段変速機(CVT)システム2を介して過給機3のコンプ
レッサ軸が連結されている。スーパーチャージャ用の遠
心式のポンプを構成するインペラーは、エンジンの過給
に必要な空気の圧力を形成するためにエンジンアイドル
時においても所定の高速回転するように制御されてい
る。エアクリーナ4から吸い込まれる空気は、第1の切
換弁Iを介してコンプレッサハウジング内に入り、圧縮
されて第2の切換弁IIを介してチャージクーラ5に吐出
される。このインペラーは、毎分例えば6万から8万の
回転速度で回転させることが必要であるが、ここでは上
記CVTと遊星歯車機構とを組合せて、かつこの変速の割
合を変えて、エンジンの回転数に応じて予め決められた
増速比で変換することが可能になっている。この無段変
速機(CVT)は、プーリの幅を可変とし、ベルトのサイ
ド部分の摩擦によって有効周長を変えていく、いわゆる
バリオタイプの変速装置であり、後にさらに説明する。
6は運転席などを設けた客室、つまりキャビンであ
り、キャブ吸入側にはプレクリーナ61が設けられ、ここ
から上記切換弁1を介してキャビン6内の空気が過給機
3に供給される。62はキャビン6内のエアコンユニット
であり、上記切換弁IIから過給機3で圧縮された高温の
空気が供給される。7は、上記エンジン1の排気機構で
あり、エンジン1とこの排気機構7とを結合する排気管
8には、エンジン1の吸気管とをバイパスする管路9が
接続され、この管路9に設けられる第3の切換弁IIIを
開くことにより、一部の圧縮空気が直接に排気機構7に
送られるようになっている。
10は、上記過給システム3つの切換弁I〜IIIを切換
制御するとともにCVTシステム2を制御するコントロー
ラであって、このコントローラ10にはキャビン6内で操
作されるQHSスイッチ11およびリターダスイッチ12から
の信号が入力され、さらにエンジン回転センサ13、エン
ジン水温センサ14からの検知信号が入力されている。
第2図は、第1図の過給システムのうち、エアクリー
ナ4からエンジン排気管8に至る空気回路と、エンジン
1の出力を過給機3での圧縮に利用する動力システムと
を示す説明図である。
エアクリーナ4の出口側と過給機3のコンプレッサ吸
入口とを接続する管路には、第1の切換弁(バルブI)
が設けられ、このバルブIは通常は図の実線にて示すよ
うに、エアクリーナ4からの外気を過給機3に供給する
ように制御されている。コンプレッサの排出口とチャー
ジクーラ5とを接続する管路には、第2の切換弁(バル
ブII)が設けられ、これも、通常は図の実線にて示すよ
うに、圧縮された空気をチャージクーラ5に供給するよ
うに制御されている。そして、前記QHSスイッチ11が投
入され、例えばエンジン水温が30℃以下であり、エンジ
ン回転数が1500rpm以下であるとき、コントローラ10か
らの指令によってこれら2つのバルブI,IIが切換えられ
る。これにより、第3図に示すキャビン6の例えば座席
の下に設けたプレクリーナ61からキャビン6内の空気が
過給機のコンプレッサ部に送られて加圧され、エアコン
ユニット側に切換えられているバルブIIを介してキャビ
ン内に吐出される。
上記チャージクーラ5からエンジンシリンダ101の吸
気側に空気を送り込む管路には、第3の切換弁(バルブ
III)が設けられ、通常は図の実線にて示す状態にさ
れ、強力なブレーキ作用を必要とする際にコントローラ
10からの指令によって、これが図の点線にて示すように
半開きの状態になるように制御されている。すなわち、
バルブIIIによって排気管8とのバイパス管路9が閉じ
られていると、過給機3で圧縮された空気がエンジンを
過給して、その動力がコンロッドを介してクランクシャ
フト102に与えられる。クランクシャフト102の回転力は
CVT21によってエンジンの広い回転域に対応して最適な
速度に調整されて、電磁クラッチ22の入力側のシャフト
に伝達され、更に遊星歯車機構23によって約15倍の増速
比で増速され、過給機3のタービンインペラーを高速で
回転せしめる。従って、バルブIIIを半分開いた状態に
して、高圧の空気を直接に排気管8に逃してやると、過
給機3がエンジン1の負荷として作用する。すなわち、
その車速が一定値以上のところで過給機の吸収トルクを
大きく設定しておけば、過給機3がリターダとして作用
して、エンジンブレーキ力を増大する方向に働くのであ
る。
第4図は、上述した過給装置の実施例の動作を説明す
る流れ図である。
ステップaでは、エンジンの回転数および水温の基づ
いて、急速暖房スイッチが投入されている時には、その
信号をコントローラ10に与える。つぎのステップbでQH
Sモードであるか否かが判断され、QHSモードであればス
テップcに進み、バルブIをキャビンからの空気吸入側
に切換え、更にステップdにてバルブIIをエアコンユニ
ット側に切換える。その後ステップeで、CVTユニット
2を最増速側にシフトすれば、エンジン1がアイドル回
転の状態であっても、過給機3のコンプレッサは最高速
で回転する。このように、冷寒地での始動の直後に、過
給機3を含むQHS回路が構成されて、プレクリーナ61か
ら吸入された空気が圧縮され、高温となってキャビンの
エアコンダクトに排出される。
ステップbでQHSモードではないと判断されると、ス
テップfに進み、CVTユニット2は通常変速比となる位
置にシフトされる。そしてステップgによりまずバルブ
IIをエンジン吸気管の側に切換え、次にステップhでバ
ルブIをエアクリーナ側に切換えれば、ステップiの通
常の過給動作の制御状態になる。なお、CVTユニット2
の電磁クラッチ22を切断することによって自然吸気の状
態にすることもできる。
その後、走行中に大きなエンジンブレーキ力が必要と
される場合に、リターダスイッチ12が投入されれば、ス
テップjからステップkに進み、バルブIIIを切換え
て、エンジン吸気を半閉として、バイパス管路9により
スーパーチャージャをリターダとして作動させる。この
時、ステップlで上記CVTユニット2が、エンジン回転
数に応じて設定される増速比までシフトされる。速度が
低下してエンジンブレーキを必要としなくなれば、ステ
ップmに進み、CVTユニット2を通常位置に戻し、ステ
ップnにてバルブIIIを切換えて、排気管路へのバイパ
スを閉じて、過給された空気をエンジン吸気側に接続す
る。
以上、この発明をある程度詳細にその最も好ましい実
施態様について説明したが、その好ましい実施態様の説
明は、構成の詳細な部分についての変形、特許請求の範
囲に記載された本発明の精神に反しない限りでの種々な
変形、あるいはそれらを組み合わせたものに変更するこ
とができることは明らかである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、エアコンシス
テムへ至る配管系の熱損失はあるが、特別の燃焼手段を
設けることなしに急速暖房システムを構成することがで
きる。また、運転者などユーザの判断によって、ポンプ
を通常のスーパーチャージャとして作用させながら、強
力なエンジンブレーキが必要な場合には、リターダとし
ての空気回路を構成して、過給機を効率良く使用できる
ようにした車両用エンジンの過給装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、3つの弁を含む空気回路と動力伝達システムを示す
説明図、第3図は、キャビン内の暖房システムの一例を
示す説明図、第4図は、同実施例の動作を説明する流れ
図である。 1……エンジン、2……無段変速機(CVT)システム、
3……過給機、6……キャビン、9……バイパス管路、
I〜III……切換弁。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のエンジンを過給する車両用エンジン
    の過給装置において、 車両用エンジンの出力軸にクラッチ機構を介して連結さ
    れる増速手段と、 この増速手段により回転駆動される遠心式のポンプと、 このポンプで圧縮された空気の吐出を、吸気通路から排
    気通路へ一部バイパスするように切り換える切換手段
    と、 エンジンへのブレーキ作用負荷時に上記切換手段を切り
    換えて吸気通路のみに供給されている上記ポンプで圧縮
    された空気を排気通路にバイパスする切換制御手段と、 を有することを特徴とする車両用エンジンの過給装置。
  2. 【請求項2】前記増速手段は、エンジン出力軸と連結さ
    れた無段変速機であることを特徴とする請求項(1)に
    記載の車両用エンジンの過給装置。
JP2041755A 1990-02-22 1990-02-22 車両用エンジンの過給装置 Expired - Lifetime JP3060472B2 (ja)

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