JP3060295U - 緊急用ガス噴出装置及び人体用エアバッグ装置 - Google Patents

緊急用ガス噴出装置及び人体用エアバッグ装置

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JP3060295U
JP3060295U JP1998009762U JP976298U JP3060295U JP 3060295 U JP3060295 U JP 3060295U JP 1998009762 U JP1998009762 U JP 1998009762U JP 976298 U JP976298 U JP 976298U JP 3060295 U JP3060295 U JP 3060295U
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二三生 古川
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(57)【要約】 【課題】 緊急時に瞬時にガスを噴出してガス充満用袋
体を膨張せしめることのできるガス噴出装置の提供。 【解決手段】 上部にガス噴出口を有すると共に、下部
にガスボンベ取り付け用開口部を有する筒状体内に、中
空針を備えた中空ピストン体を、当該中空ピストン体の
下降動を制御するストッパー機構を介在せしめて挿置し
た緊急用ガス噴出装置;該ガス噴出装置とガス充満用袋
体とから成る人体用エアバッグ装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は緊急用ガス噴出装置及び該噴出装置を備えた人体用エアバッグ装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オートバイライダー用を初めとする人体用エアバッグ装置に用いられて いる緊急用ガス噴出装置は、一般に転倒と同時に安全ピン、すなわちストッパー が引き抜かれることによりシリンダ内を下降動するピストン下部に付設された突 起にて、炭酸ガス等が充填されたガスボンベの開口部封止栓に穴を穿ち、当該ガ スを噴出せしめる構造となっていた。
【0003】 然しながら、従来装置に於ける突起は単に先端が鋭利な錐状突起に過ぎなかっ たため、当該突起がガスボンベの開口部封止栓に突刺した時点では、穴が該突起 自体で一旦閉塞状態になり、ある程度の時間の経過と共に、該突起外周部に生じ た間隙からガスが漏出し、この漏出ガスによりピストンがやや上方に押し上げら れることに伴い、当該突起も上昇することによって初めて穿設された穴が露出し 、ガスがシリンダ側壁に形設されたガス噴出口から噴出する、と云うものであっ た。そのため、ストッパーの解除からガス噴出までかなりの時間を要し、生命・ 身体の安全を目的とし、一秒たりとも無駄にし得ないこの種のガス噴出装置に於 ては看過し得ない問題となっていたのが実状であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は斯かる従来の問題に鑑みてなされたものであり、緊急時に瞬時にガス を噴出することができるガス噴出装置を提供することを目的とすると共に、併せ て当該ガス噴出装置を備えた実用性に優れた人体用エアバッグ装置を提供するこ とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案緊急用ガス噴出装置は、上記目的を達成するために、上部に1又は複数 のガス噴出口を有すると共に、下部にガスボンベ取り付け用開口部を有する筒状 体内に、ストッパーの解除と同時にスプリングの弾発力により下降動して下部開 口部に取り付けられたガスボンベの開口部封止栓を突き破る中空針を備えると共 に、該中空針の中空部と連通するガス流出用中空部を有するピストン体を、スプ リング作動制御用ストッパー機構を介在せしめて挿置することにより構成したも のである。
【0006】 また、本考案エアバッグ装置は、上記目的を達成するために、前記緊急用ガス 噴出装置と、これに着脱自在に取り付けられるガス充満用袋体とから構成したも のである。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下本考案の一実施の形態を示す図面と共に本考案を更に説明する。
【0008】 図1及び図2に於て、10は筒状体で、本体部10aと、該本体部10aの上 部に螺合により着脱自在に取り付けられたキャップ部10bとから構成されてい る。
【0009】 本体部10aは、その内部にピストン体20が上下摺動自在に挿置されている と共に、その下部にはガスボンベ60取り付け用開口部11を有し、該開口部1 1にガスボンベ60が挿入されて螺合により着脱自在に取り付けられている。
【0010】 キャップ部10bは、その内部に弾発力によりピストン体20を下降動せしめ るスプリング40が挿置されていると共に、その天壁部及び周壁部には計3個の ガス噴出口12a、12b、12cが形設されている。因に、このガス噴出口は 1個であっても良いが、例えば後述のように腕用ガス充満袋体を備えたエアバッ グ装置用としては、ガス充満時間をより短縮化する上で、当該両腕(袖)用ガス 噴出口12b、12cと他部用ガス噴出口12aの3個口とするのが有利である 。
【0011】 ピストン体20は、その下端部に下部開口部11に取り付けられたガスボンベ 60の開口部封止栓61を突き破る中空針30が突設されていると共に、その内 部に該中空針30の中空部30aに連通するガス流出用中空部20aが形設され ている。尚、当該中空針30は、その下部を傾斜下端31とするのが、開口部封 止栓61への突刺の際、当該封止栓61による中空針中空部30aの閉止を防止 する上で有利である。
【0012】 また、ピストン体20がスプリング40を収縮せしめた状態を維持する位置に 於ける筒状体本体部10aの側壁にはストッパー嵌入用の円孔13が形設されて いると共に、当該位置に於けるピストン体20の側壁には前記円孔13と連通す るストッパー嵌合係止用の半球状凹所21が形設され、球状体ストッパー50が 嵌脱自在に装着されている。ここにピストン体20は、ストッパー解除による下 降時、その側壁が前記円孔13を閉塞するに足る長さを有している。尚、51は 球状体ストッパー50に取り付けられたワイヤー等で、当該球状体ストッパー5 0を引き抜き、ストッパーを解除するためのものである。
【0013】 更に、筒状体本体部10aの下部内壁には、ストッパー解除によるピストン体 20の下降動停止用突出部14が形設され、ピストン体20下端が直接ガスボン ベ60と衝突することを防止している。
【0014】 図3に於て、70はガス充満用袋体で、ガス噴出装置取り付け口部71を有す ると共に、首用部72、背用部73、胸・腹用部74、腕用部75、腰用部76 等、適宜保護すべき人体各部に対応した袋部の連成体から成り、これと前記ガス 噴出装置により人体用エアバッグ装置が構成される。尚、70aは被服90への 止着部である。
【0015】 ここにガス充満用袋体70のブルゾン、ベスト、ジャケット等被服90への取 り付け部位は、当該被服の内側、外側あるいは被服の表地と裏地の間等その如何 を問わないが、ガス充満時の膨張の容易性と圧迫感の回避のためには、被服の外 側に取り付けるのが好ましい。
【0016】 図4及び図5に於て、80は腕用ガス充満袋体で、ベストタイプの被服90の 両肩口部に、蛇腹様に収縮された状態で取り付けられており(図4)、ガス充満 時長袖状に膨出する(図5)ようになっている。因に、この腕用ガス充満袋体8 0は、図6に示す如く、ガス噴出装置との連結用チューブ取り付け口部81を有 する筒状袋体にて構成されており、当該チューブ(図示せず)で前述のガス噴出 口12b、12cと連結することにより、両肩部から強く吹き出るガスのスピー ドと圧力で蛇腹様収縮状態が瞬時に膨出するようになっている。
【0017】 次に、斯かる実施の形態に係る本考案装置の作動について説明する。 例えば、本考案エアバッグ装置を備えた被服90を身に付けたライダーが、ワ イヤー51の一端をオートバイに取り付けて走行すれば、転倒によりオートバイ からライダーが離脱すると同時に当該ワイヤー51が強く引かれる結果、球状体 ストッパー50が引き抜かれ、ストッパーが解除されるので、スプリング40が 作動し、その弾発力により、ピストン体20が下降動して、中空針30がガスボ ンベ60の開口部封止栓61を突き破ると同時に内部のガスGが中空針30の中 空部30aに噴出され、ピストン体20の中空部20aをそのまま直進してガス 噴出口12から被服90のガス充満用袋体70や80に送り込まれ、該袋体は瞬 時に膨張せしめられ、これによって人体各部は衝撃による損傷を最小限に抑える ことができる。
【0018】 また、この実施の形態に於ては本体部10aとキャップ部10b及びガスボン ベ60が着脱自在となっているため、ガスボンベ60の交換はもとより、スプリ ング40を圧縮せしめてストッパー50をリセットすることも極めて容易である ため、反復再使用性に特に優れるものである。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、緊急時に瞬時にガスを噴出して、ガス充満用袋体を膨張せし めることができる。因に、ストッパー解除から装置外へのガス噴出までに要する 時間は従来の1/3〜1/2程度で済み、頗る安全効率性に優れるものである。 而して、本考案装置はオートバイを初めとして、スキー、スノーボード、ボート 等の各種スポーツの安全用具として特に好適に使用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案緊急用ガス噴出装置の断面説明図。
【図2】本考案緊急用ガス噴出装置の作動時の断面説明
図。
【図3】ガス充満用袋体の正面説明図。
【図4】腕用ガス充満袋体を取り付けた被服の正面説明
図。
【図5】腕用ガス充満袋体が膨張した被服の正面説明
図。
【図6】腕用ガス充満袋体が膨張した状態を示す要部拡
大断面説明図。
【符号の説明】
10:筒状体 10a:本体部 10b:キャップ部 11:ガスボンベ取り付け用開口部 12(a、b、c):ガス噴出口 13:円孔 14:突出部 20:ピストン体 20a:中空部 21:半球状凹所 30:中空針 30a:中空部 31:傾斜下端 40:スプリング 50:球体状ストッパー 51:ワイヤ 60:ガスボンベ 61:開口部封止栓 70:ガス充満用袋体 70a:止着部 71:ガス噴出装置取り付け口部 72:首用部 73:背用部 74:胸・腹用部 75:腕用部 76:腰用部 80:腕用ガス充満袋体 81:チューブ取り付け口部 90:被服 G:ガス

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に1又は複数のガス噴出口を有する
    と共に、下部にガスボンベ取り付け用開口部を有する筒
    状体内に、ストッパーの解除と同時にスプリングの弾発
    力により下降動して下部開口部に取り付けられたガスボ
    ンベの開口部封止栓を突き破る中空針を備えると共に、
    該中空針の中空部と連通するガス流出用中空部を有する
    ピストン体を、スプリング作動制御用ストッパー機構を
    介在せしめて挿置したことを特徴とする緊急用ガス噴出
    装置。
  2. 【請求項2】 中空針が傾斜下端を有することを特徴と
    する請求項1記載の緊急用ガス噴出装置。
  3. 【請求項3】 筒状体が、内部にピストン体を備えた本
    体部と、該本体部の上部に着脱自在に取り付けられ、か
    つ内部にスプリングを備えたキャップ部から成ることを
    特徴とする請求項1又は2記載の緊急用ガス噴出装置。
  4. 【請求項4】 本体部とキャップ部とが螺合により着脱
    自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3記
    載の緊急用ガス噴出装置。
  5. 【請求項5】 ピストン体がスプリングを収縮せしめた
    状態を維持する位置に於て、筒状体の側壁に形設された
    ストッパー嵌入用の円孔と該円孔に連通するようにピス
    トン体の側壁に形設されたストッパー嵌合係止用の半球
    状凹所に、球体状ストッパーが嵌脱自在に装着されたス
    トッパー機構を備えていることを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項記載の緊急用ガス噴出装置。
  6. 【請求項6】 ピストン体が、ストッパー解除による下
    降時、その側壁が筒状体のストッパー嵌入用の円孔を閉
    塞するに足る長さを備えていることを特徴とする請求項
    5記載の緊急用ガス噴出装置。
  7. 【請求項7】 筒状体がその下部内壁に、ストッパー解
    除によるピストン体の下降動停止用突出部を備えている
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の緊急
    用ガス噴出装置。
  8. 【請求項8】 筒状体に、ガスボンベが螺合により着脱
    自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜
    7の何れか1項記載の緊急用ガス噴出装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項記載の緊急用
    ガス噴出装置と、これに着脱自在に取り付けられるガス
    充満用袋体とから成ることを特徴とする人体用エアバッ
    グ装置。
  10. 【請求項10】 ガス充満用袋体が、被服の内側又は被
    服の表地と裏地の間に取り付けられていることを特徴と
    する請求項9記載のエアバッグ装置。
  11. 【請求項11】 ガス充満用袋体が、被服の外側に取り
    付けられていることを特徴とする請求項9記載のエアバ
    ッグ装置。
  12. 【請求項12】 ガス充満用袋体が、ベストタイプの被
    服の両肩口部に、蛇腹様に収縮された状態で取り付けら
    れ、かつガス充満時長袖状に膨出する筒状袋体であるこ
    とを特徴とする請求項9記載のエアバッグ装置。
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Cited By (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000073126A1 (fr) * 1999-05-31 2000-12-07 Sohei Takashima Demarreur d'urgence pour cylindre a gaz haute pression et cle de demarrage
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