JP3060151B2 - 紙葉類分離繰り出し集積機構 - Google Patents

紙葉類分離繰り出し集積機構

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JP3060151B2
JP3060151B2 JP6151345A JP15134594A JP3060151B2 JP 3060151 B2 JP3060151 B2 JP 3060151B2 JP 6151345 A JP6151345 A JP 6151345A JP 15134594 A JP15134594 A JP 15134594A JP 3060151 B2 JP3060151 B2 JP 3060151B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動入出金機あるいは
光学式読み取り機等に組み込まれ、収納部に集積された
紙葉類を一枚づつ分離して繰り出すと共に、搬送されて
きた紙葉類を収納部に順次集積する紙葉類分離繰り出し
集積機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の紙葉類分離繰り出し集積機構は、
たとえば、特開平6−24597号公報に開示されてい
るものがあり、これによれば、図4の従来の紙葉類分離
繰り出し集積機構の側面図に示すように、ステージ3上
に集積して多数枚の紙葉類4を収納している収納部1
は、該紙葉類4の繰り出し方向および収納方向前端側に
配置したガイド板2と、このガイド板2と対向配置され
た後方のガイド板2aとによって幅方向が規制されてお
り、その幅Lは、集積している紙葉類4の幅L1より
も、広い構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の技術においては、以下に示すような問題点があ
り、図5及び図6の従来の問題点を示す紙葉類分離繰り
出し集積機構の側面図を用いて説明する。従来の収納部
1の構成は、前述したように、該収納部1を構成してい
るガイド板2と2aとの間の幅Lが、集積している紙葉
類4の幅L1よりも広い構成としているために、紙葉類
4は収納部1の前端側から、第1の繰り出しローラ50
と第1の分離ローラ54、及びこの他にも図示しない複
数のローラ群によって挟持搬送されながら、ガイド板2
側に沿って図中矢印A方向に収納部1内へと放出される
と、紙葉類4はその前端が正面のガイド板2a突き当た
り、その反動によって後方側に戻りながらステージ3上
に落下して集積されることになる。このため紙葉類4
は、図5に見られるように、収納部1の互いに対向する
ガイド板2と2aとの間の不特定の位置に不揃いの状態
で集積することになる。
【0004】このため、ステージ3を上下移動する際に
ガイド板と、該ガイド板と接触している紙葉類の端辺と
の摩擦抵抗が大きくなっておもくなってしまったり、あ
るいは紙葉類の角部が折れたり、傷ついたりしてしまう
場合が生じていた。そして、この不揃いの状態から紙葉
類4を1枚づつ分離して収納部1より繰り出す場合に
は、繰り出し側の先端辺が揃っていないことで、確実に
繰り出しローラと分離ローラ間に送り込むことが難し
く、スキュー等の発生に悪影響を及ぼしてしまう問題が
あった。
【0005】また、図5に示すように、紙葉類に折れグ
セ、たとえば上方に膨らむように湾曲したクセがついて
いたりした場合には、該紙葉類の収納方向前端部4a
が,先にステージ3上に堆積されていた紙葉類4bと、
収納部1のガイド板2aとの間の隙間に入り込んでしま
ったりして、集積不良を引き起こしてしまうような場合
がある。
【0006】そして、このような集積不良の状態から、
紙葉類4を収納部1から1枚づつ分離して再び搬送路内
に繰り出そうとすると、図6に示すように、最上位の紙
葉類4′と、2枚目の紙葉類4″とが、ピックアップロ
ーラ5により同時にピックアップされてしまうような場
合があり、これにより重送を発生させてしまうという問
題があった。
【0007】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、紙葉類が収納部において不揃いと
はならないようにしてステージの上下移動をスムーズに
行えるようにし、またこのステージの上下移動時に集積
している紙葉類の角部が折れたり傷ついたりすることが
ないよう整然と整列して集積することができ、かつこの
集積した紙幣を1枚づつ分離繰り出す場合に、スキュー
や重送等を引き起こすことのない優れた紙葉類分離繰り
出し集積機構を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明は、複数枚の紙葉類を積して上下方向に移
動可能なステージの前後両端辺に沿って垂直方向に延在
させて設けた前端ガイド板および後端ガイド板とより成
る収納部と、前記ステージ上に積した紙葉類の最上位
の面に圧接して該紙葉類を前端ガイド板方向に繰り出す
ピックアップローラと、このピックアップローラと所定
の間隔で前記前端ガイド板の上方に配置して前記ピック
アップローラによって繰り出されてきた紙葉類を所定方
向に回転することで前記収納部外へ繰り出すと共に、前
記所定方向とは逆方向に回転して外部搬送路より搬送さ
れてきた紙葉類を収納部内に送り込む繰り出しローラ
と、この繰り出しローラに対向圧接して常に紙葉類を収
納部内に送り込む方向にのみ回転する分離ローラと、こ
の分離ローラと前記ピックアップローラ及び繰り出しロ
ーラを回転駆動する駆動手段とを備えた紙葉類分離繰り
出し集積機構において、前記繰り出しローラ側に位置す
る前端ガイド板とこの前端ガイド板と対向配置した後端
ガイド板との間隙を、集積しようとしている紙葉類の幅
より広い幅とすると共に、この後端ガイド板に、収納時
における紙葉類の搬送方向に対して前後に回動して収納
部内に出没自在となるように付勢手段により常に収納部
内側に付勢したストッパを設け、かつ、このストッパに
はその収納部内に突出した面に上方から下方に向かって
傾斜した上面と水平な下面とから成る凹み部分を連続さ
せた凹凸部を鋸歯状に設けて、この凹凸部の凸面と前記
前端ガイド板との間隙を紙葉類の幅と同等の幅となるよ
にし、また前記付勢手段は収納時に搬送されてきた紙
葉類の先端辺が前記ストッパに衝突した時の衝撃力によ
り収納部から突出する方向に前記ストッパが回動し、衝
撃力が消滅することで復旧してストッパを収納部内に押
し戻す付勢力を有するようにすると共に、先に集積した
紙幣の先端辺を前記ストッパの回動の繰り返しにより前
記凹凸部の凸面で叩いて揃えるようにしたことを特徴と
する。
【0009】
【作用】上述した構成により、紙葉類が繰り出しローラ
分離ローラ間に挟持されながら収納部内へと送り込まれ
ると、この紙葉類はある一定の搬送速度により与えられ
た慣性によって正面に位置するストッパに、その搬送方
向前端が衝突し、その衝撃力によりストッパを収納部外
側に突出するように押し付ける。
【0010】この時の紙葉類がストッパに与える衝撃力
は、該ストッパを収納部内側に付勢している付勢力より
大きいので、ストッパは付勢力に抗して回動し収納部の
外側に突出する。そして、ストッパの収納部内側に突出
している面には凹凸部が形成されているので、紙葉類の
先端はこの凹凸部凹み部分に入り込み、それ以上に下方
へと落ち込むのを防止され、これにより先に集積されて
いた紙葉類とストッパ間には入り込めないようにする。
【0011】そして、紙葉類がストッパに衝突すること
で搬送力は停止するので、ストッパは付勢手段の復旧に
よって回動して元の位置に戻り、紙葉類を前端ガイド板
側に押し戻され、これにより紙葉類は前端ガイド板に沿
って整然と整列してステージ上に堆積されることにな
る。そして、紙葉類が収納部に送り込まれる度に、スト
ッパは前述した回動動作を繰り返すことで、堆積してい
る紙葉類の先端を何度も叩くことになり、これにより全
ての堆積紙葉類を前端ガイド板側に押しつけることがで
き、確実な整列堆積が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本実施例の紙葉類分離繰り出し集積機構の
側面図、図2は図1の要部斜視図、図3は本実施例の作
用を示す動作説明図である。図1〜図3において、10
0は収納部で、前端部に紙葉の面方向で搬送の際のガイ
ドとなる前端ガイド板2を有していると共に、この前端
ガイド板2と対向して後端側に配置され、収納の際の規
制面となる後端ガイド板101と、これら前端ガイド板
2と後端ガイド板101との間を上下動可能に支持した
ステージ3を有している。なお、このステージ3は常に
下方よりスプリングあるいは駆動機構により上方に付勢
されていると共に、堆積された紙葉の重量によって下方
に降下するようになっている。
【0013】前記後端ガイド板101は、図に見られる
ように、その上端には収納部1の上方に直角に折曲して
水平に延在させた折曲片部101aを有しており、そし
てこの折曲片部101aと、この折曲片部101aから
垂直方向に延在させた後端ガイド板101の該垂直面に
は、これら両方の面に係ると共に垂直面方向に細長く延
在した一対の透孔102を有している。
【0014】103はこの透孔102内に出没自在に係
合させたストッパであり、上端をこの後端ガイド板10
1の折曲片部101aより僅かに上方に突出さると共
に、下端部を支点103aとして回動することで前記透
孔102内に入り込んだり、後方に突出したりするよう
になっている。そして、このストッパ103は、図にみ
られるように、細長い棒状部材により形成され、その前
面側に鋸歯状の凹凸部103bを有し、この凹凸部10
3bの面が所定の幅で後端ガイド板101側から収納部
100内に入り込ませた配置で設けている。この凹凸部
103bの形状は、たとえば、図に示すような鋸歯状と
しており、上方から下方に傾斜させた上面と水平な下面
とにより凹み部分を形成し、これを連続させた構成とし
ている。これによれば、斜め上方から送られてきた紙葉
類4の先端が凹み部分に入り込み易く、かつそれ以上下
方には入り込み憎くしている。また、このステージ3は
紙葉類4の堆積量に応じて下降する構造となっている
が、この下降時において、堆積中の、また凹み部分に入
り込んでいる状態の各紙葉類4を下方に引き込むことな
くスムーズなステージ3の下降動作を妨げないようにす
るためであり、図に示した形状が最も効果的と言える。
【0015】04はこのストッパ103を収納部10
0内に入り込ませる方向に付勢している付勢手段として
のスプリングで、一端をストッパ103の下端に、また
他端を取付板105に係止し、前記支点103aを中心
に常に反時計方向に回動するよう付勢している。なお、
この付勢手段も図に示すコイル状の引っ張りばねに限る
ものではなく、ねじりコイルばねや板ばね等を用い、収
縮させた状態を開放することによりストッパ103を回
動するような構造とすることも考えられる。
【0016】そして、この付勢力によってストッパ10
3の上端部が、前記透孔102の前端縁部102aに突
き当ることで該ストッパ103の配置が設定されてい
る。すなわち、このストッパ103と収納部100との
配置の関係は、該収納部100の前端側を構成している
前端ガイド板2を基準として、該前端ガイド板2と後端
側の後端ガイド板101との幅をLとした時、収納部1
00側に突出させたストッパ103の凹凸部103bの
最も突出している凸端面との幅をL1 、また、凹んでい
る部分との幅をL2 としている。
【0017】なお、紙葉類4の幅はL1 であるので、前
記ストッパ103がスプリング104の付勢力によって
透孔102内に入り込んでいる状態にある時、紙葉類4
はストッパ103の凹凸部103bの端面と前端ガイド
板2との間にちょうど納まることになる。また、前記ス
プリング104の付勢力の設定は、個々の紙葉類搬送装
置毎に設定されている紙葉類の搬送速度で、該装置によ
り予め定められている一定の質量を有した紙葉類4が収
納部100へと送り込まれ、慣性によって紙葉類4の先
端がストッパ103に衝突した時に発生する一定の衝撃
力よりも小さく、かつステージ3上、あるいはステージ
3上に集積されている紙葉類4上の一枚の紙葉類4との
摩擦力よりは大きい値としている。従って、紙葉類4が
収納部100に送り込まれる際にその先端がストッパ1
03に衝突すると、この衝突時の衝撃力によりストッパ
103はスプリング104の付勢力に抗して支点103
aを中心に時計方向に回動し、衝撃力が無くなるとスプ
リング104の復旧力によって、衝突した紙葉類4を前
端ガイド板2方向に押し戻しすようにして反時計方向に
回動し元の位置に戻り、これにより、紙葉類4を前端ガ
イド板2とストッパ103の凹凸部103bとの間に保
持するようになっている。
【0018】次に、上述した収納部100に紙葉類4を
整然と収納する際に、紙葉類4を収納部100へと送り
込む、あるいは収納部100から紙葉類4を繰り出して
図示せぬ次処理工程へと搬送するための機構について、
図面に基づいて簡単に説明する。5は紙葉類4の最上位
に当接して該紙葉類4をピックアップする一対のピック
アップローラで、シャフト7により回転自在に支持さ
れ、その外周の一部には紙葉類4に対してその繰り出し
及び搬送のために充分な摩擦力を有する高摩擦部材を有
している。
【0019】50は前記シャフト7と平行に配置された
シャフト11に前記ピックアップローラ5と同間隔で配
置された一対の第1の繰り出しローラ、52はこの第1
の繰り出しローラ50間に配置された第2の繰り出しロ
ーラで、やはりその外周の一部あるいは全周にわたって
高摩擦部材を有している。54はこの第1の繰り出しロ
ーラ50とその下端側で対向配置され、その外周の全周
にわたって高摩擦部材を有する第1の分離ローラ、58
はこの第1の分離ローラ54を保持部材57に回転可能
に軸支しているシャフト、56は前記保持部材57を支
持しているシャフトであり、収納部100の一側に示し
たフレーム30に回転自在に支持されている。
【0020】59は前記保持部材57をシャフト56を
支点として反時計方向に付勢しているスプリングであ
り、保持部材57を反時計方向に付勢することにより前
記第1の分離ローラ54を第1の繰り出しローラ50に
下方より圧接させている。62は第2の分離ローラであ
り、中央に設けたリング状の溝により前記第1の繰り出
しローラ52に下端側から対向圧接している。そして、
この第2の分離ローラ62とシャフト65及び第1の分
離ローラ54とシャフト58との間には、図示しないが
ワンウェイクラッチが設けられており、これら第1及び
第2の分離ローラ54,62を図中矢印bで示す収納部
100へ紙葉類4を戻す方向にのみ回転するようにして
いる。
【0021】66は外周面から複数個の可撓性の舌片6
6aを放射状に有し、かつこの舌片66aが回転方向に
対して渦を巻くように突出形成した舌片ローラで、前記
第1の分離ローラ54のそれぞれ外側に位置するように
して前記シャフト56に固定した保持部材67に回転可
能に取り付けている。69はこの舌片ローラ66と対向
配置した搬送ローラで、それぞれ第1の繰り出しローラ
50の外側でシャフト11に取り付けられている。
【0022】70はレバー71とリンク72を介してシ
ャフト56に連結しているソレノイドで、このシャフト
56を回転させることにより舌片ローラ66を搬送ロー
ラ69に対して接近あるいは離間する方向に移動する。
20は前記シャフト11の一端に取り付けられたプー
リ、21はこのプーリ20とプーリ22に巻回したベル
ト23を介してシャフト11に回転力を与えるモータで
あり、図中矢印i方向に回転させることにより紙葉類4
を収納部100に送り込み、また矢印a方向に回転させ
ることで紙葉類4を収納部100より繰り出すようにな
っている。そして、このモータ21の回転力はベルト2
6を介してシャフト7に固定されたプーリ25に伝達さ
れ、これによってピックアップローラ5を駆動するよう
になっている。
【0023】27は一対のブラケットで、一端側には前
記シャフト11を回転自在となるように第1の繰り出し
ローラ50のそれぞれ外側で軸受けを介して支持してお
り、また他端側には前記シャフト7が回転自在となるよ
うにピックアップローラ5のそれぞれ外側で自動調心軸
受けを介して支持している。そして、このブラケット2
7は前記シャフト11を中心にして傾斜することで該シ
ャフト11に対して前記シャフト7が上下動するように
なっている。なお、前記自動調心軸受けは、シャフト7
をブラケット27に対して回転自在に支持すると共に、
該ブラケット27の面に対してシャフト7が垂直な状態
から若干傾斜できるように支持しており、これによりそ
れぞれのブラケット27をシャフト11を中心に独立し
て傾斜できるようにしている。よって、前記ピックアッ
プローラ5を支持しているシャフト7は、第1の繰り出
しローラ50を支持するシャフト11に対してある程度
の角度がつくようになっている。
【0024】30はシャフト11を回転自在に支持して
いるフレーム、30aはこのフレーム30より内側に突
設したポストで、前記ブラケット27の上辺部に設けた
突辺部27aと当接させることで、シャフト11を中心
としたブラケット27の下方への傾斜角度を規制してい
る。また、図1及び図3に示す如く、73,74は収納
部100の上方に位置し、紙葉類4を挟持して搬送する
ベルトであり、ローラ75,76にベルト73が、また
ローラ77,78にベルト74が掛けられており、これ
ら両ベルト73,74により紙葉類4を搬送する搬送路
を構成している。
【0025】81は前記ベルト73および74による搬
送路を搬送される紙葉類4の搬送方向を切り換えるブレ
ード、82と83は第1の繰り出しローラ50に対向圧
接したローラであり、前記ブレード81によって案内さ
れてきた紙葉類4を第1の繰り出しローラ50と第1の
分離ローラ54間へと送り込むと共に、収納部100よ
り繰り出されてきた紙葉類4をブレード81を介して上
部搬送路へと送り込むようになっている。すなわち、収
納部100から繰り出されて前記搬送路に送り込まれる
紙葉類4の搬送経路と、前記搬送路より収納部100へ
集積させる紙葉類4の搬送経路とは同一となっている。
【0026】以下に本実施例の紙葉類分離繰り出し集積
機構の作用を説明する。まず、紙葉類4を収納部100
に集積する場合には、図示しない制御回路によりソレノ
イド70に通電し、舌片ローラ66を搬送ローラ69に
押圧すると共に、モータ21を図中矢印i方向に回転さ
せると、第1の繰り出しローラ50,第2の繰り出しロ
ーラ52及び搬送ローラ69、そしてピックアップロー
ラ5が同方向、つまり矢印i方向に回転する。
【0027】そして、ベルト73と74間に挟持して搬
送される紙葉類が、図示しない検出器により収納部10
0に送り込まれるべき紙葉類であると検出された場合、
図示しない駆動手段によりブレード81を2点鎖線で示
す位置まで回転させて紙葉の搬送方向を切り換える。ブ
レード81を作動させることで、ベルト73,74間に
挟持して搬送される紙葉類はブレード81に沿って送ら
れ、ローラ82,83を経て第1の繰り出しローラ50
と第1の分離ローラ54,第2の繰り出しローラ52と
第2の分離ローラ62及び搬送ローラ69と舌片ローラ
66との間に送り込まれる。
【0028】そして、これら各ローラの外周面に設けら
れている高摩擦部材の作用、あるいはスプリング59の
付勢力によるローラ間の圧接力等によって、紙葉類4は
それぞれのローラ間に所定の数カ所を挟持されながら、
収納部100内へと送り込まれる。送り込まれた紙葉類
4は、ある一定の搬送速度により与えられた慣性によっ
て正面のストッパ103に、その搬送方向前端4aが衝
突し、ストッパ103を収納部100の外側に突出する
ように押し付ける。
【0029】そして、この紙葉類4が衝突した際にスト
ッパ103にあたえる衝撃力は、前述したようにストッ
パ103を収納部100内側に付勢しているスプリング
104の付勢力より大きいので、ストッパ103はこの
衝撃力によって図3に示すごとく、収納部の外側に突出
するようにスプリング104の付勢力に抗して時計方向
に回動する。
【0030】この時、紙葉類4の搬送方向前端4aは、
ストッパ103の鋸歯状の凹凸部103bの凹み部分に
入り込み、これにより紙葉類4の前端4aは凹み部分に
保持されたような状態となり、それ以上に下方へと落ち
込んだりすることはなく、従って先に集積されていた紙
葉類4bとストッパ103との間への入り込みが防止さ
れる。
【0031】そして、紙葉類4の先端4aがストッパ1
03に衝突することで、収納部100へ送り込まれてき
た際の搬送力は停止するので、ストッパ103はスプリ
ング104の復旧によって矢印k方向に回動して元の位
置、つまり収納部100の内側にその凹凸部103bを
所定幅で突出した状態に戻り、この戻り動作により紙葉
類4を前端ガイド板2側に押し戻す。
【0032】押し戻された紙葉類4の搬送方向後端は、
搬送ローラ69と対向圧接している舌片ローラ66の舌
片66aになで下ろされ、後続する紙葉類4の先端の追
突を防いでいる。これにより、次々と搬送されてくる紙
葉類4は速やかに収納部100のステージ3上に集積さ
れることになる。このように、ストッパ103は紙葉類
4が収納部100に送り込まれる度に、回動動作を繰り
返すことになり、この繰り返しの回動動作によって紙葉
類4の先端4aは、ストッパ103の鋸歯状の凹凸部1
03bにより何度も叩かれ、前端ガイド板2側に押しつ
けられることになる。この時、集積されていた紙葉類4
のうち、その先端4aが鋸歯状の凹凸部103bの凹み
部分にあった紙葉類4は叩かれないが、紙葉類4の集積
量に伴ってステージ3は、その高さを予め所定の高さ、
つまり集積している紙葉類4の最上位が常にピックアッ
プローラ5と一定の間隔を保ように設定されているの
で、紙葉類4が集積されていくに従って徐々に降下して
いく。よって、先に集積されている紙葉類4は、必ずス
トッパ103の凹凸部103bの凸面により叩かれるこ
とになり、紙葉類4はすべて前端ガイド板2に沿って整
然と揃えられる。
【0033】次に、分離繰り出し動作においては、この
ストッパ103は直接作用することがないが、集積時に
おいてストッパ103の作用によって紙葉類4が前端ガ
イド板2に沿って整然と集積されているので、この状態
から紙葉類4を分離して繰り出す動作は、従来において
問題となっていたスキュー等の恐れもなくスムーズに処
理を行えることになる。よって、ここでの分離繰り出し
動作に関する詳述は省略する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数枚の
紙葉類を積して上下方向に移動可能なステージの前後
両端辺に沿って垂直方向に延在させて設けた前端ガイド
板および後端ガイド板とより成る収納部と、前記ステー
ジ上に積した紙葉類の最上位の面に圧接して該紙葉類
を前端ガイド板方向に繰り出すピックアップローラと、
このピックアップローラと所定の間隔で前記前端ガイド
板の上方に配置して前記ピックアップローラによって繰
り出されてきた紙葉類を所定方向に回転することで前記
収納部外へ繰り出すと共に、前記所定方向とは逆方向に
回転して外部搬送路より搬送されてきた紙葉類を収納部
内に送り込む繰り出しローラと、この繰り出しローラに
対向圧接して常に紙葉類を収納部内に送り込む方向にの
み回転する分離ローラと、この分離ローラと前記ピック
アップローラ及び繰り出しローラを回転駆動する駆動手
段とを備えた紙葉類分離繰り出し集積機構において、前
記繰り出しローラ側に位置する前端ガイド板とこの前端
ガイド板と対向配置した後端ガイド板との間隙を、集積
しようとしている紙葉類の幅より広い幅とすると共に、
この後端ガイド板に、収納時における紙葉類の搬送方向
に対して前後に回動して収納部内に出没自在となるよう
に付勢手段により常に収納部内側に付勢したストッパを
設け、かつこのストッパにはその収納部内に突出した面
に上方から下方に向かって傾斜した上面と水平な下面と
から成る凹み部分を連続させた凹凸部を鋸歯状に設け
て、この凹凸部の凸面と前記前端ガイド板との間隙を紙
葉類の幅と同等の幅となるようにし、また前記付勢手段
は収納時に搬送されてきた紙葉類の先端辺が前記ストッ
パに衝突した時の衝撃力により収納部から突出する方向
に前記ストッパが回動し、衝撃力が消滅することで復旧
してストッパを収納部内に押し戻す付勢力を有するよう
すると共に、先に集積した紙幣の先端辺を前記ストッ
パの回動の繰り返しにより前記凹凸部の凸面で叩いて揃
えるようにしている。
【0035】このため、紙葉類が収納部内へと送り込ま
れる際、紙葉類はその先端が正面に位置するストッパ
に、その搬送方向前端が衝突することで、その衝撃力に
よってストッパを収納部外側に突出し、衝撃力消滅後の
付勢手段の復旧力によって前端ガイド板側に戻され、こ
のストッパの回動動作の繰り返しにより紙葉類は前端ガ
イド板に沿って整然と整列することができる。
【0036】このように本発明は、ストッパの収納部内
側に突出している面には上方から下方に向かって傾斜し
た上面と水平な下面とから成る凹み部分を連続させた
凸部が鋸歯状に形成されているので、搬送されてきた紙
葉類の先端はこの凹凸部の凹み部分に容易に入り込み、
この凹みに保持されて、それ以上に下方へと落ち込むこ
とが無くなる。そして、先に集積した紙幣の先端辺を前
記ストッパの回動の繰り返しにより前記凹凸部の凸面で
叩いて揃える。このため、先に集積されていた紙葉類と
ストッパあるいは後端ガイド板との間に、紙葉類の先端
が入り込むのことを確実に防止することができ、前記ス
トッパの回動動作による紙葉類の整列作業を妨げること
なく確実に整然と整列堆積できるものとなる。
【0037】このため、従来のように、紙葉類が整然と
整列できなかったことで、紙葉類の角部が折れたり、傷
つけたりしてしまうようなことはなくなると共に、ステ
ージを上下動する際の負荷を増大させることがなくな
り、スムーズな紙葉類の堆積処理を行うことができるこ
とになる。また、前記ストッパは、紙葉類が収納部に送
り込まれる度に、前述した回動動作を繰り返すので、堆
積し終わった紙葉類もそのストッパ側の先端辺を何度も
叩かれることになり、よって全ての堆積紙葉類は確実に
前端ガイド板に押し付けられ、確実に整列して堆積され
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の紙葉類分離繰り出し集積機構の側面
図である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】本実施例の作用を示す動作説明図である。
【図4】従来の紙葉類分離繰り出し集積機構の側面図で
ある。
【図5】従来の問題点を示す紙葉類分離繰り出し集積機
構の側面図である。
【図6】従来の問題点を示す紙葉類分離繰り出し集積機
構の側面図である。
【符号の説明】
2 前端ガイド板 3 ステージ 4 紙葉類 5 ピックアップローラ 50 第1の繰り出しローラ 52 第2の繰り出しローラ 54 第1の分離ローラ 62 第2の分離ローラ 66 舌片ローラ 69 搬送ローラ 100 収納部 101 後端ガイド板 102 透孔 103 ストッパ 103b 凹凸部 104 スプリング 105 取付板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の紙葉類を積して上下方向に移
    動可能なステージの前後両端辺に沿って垂直方向に延在
    させて設けた前端ガイド板および後端ガイド板とより成
    る収納部と、 前記ステージ上に積した紙葉類の最上位の面に圧接し
    て該紙葉類を前端ガイド板方向に繰り出すピックアップ
    ローラと、 このピックアップローラと所定の間隔で前記前端ガイド
    板の上方に配置して前記ピックアップローラによって繰
    り出されてきた紙葉類を所定方向に回転することで前記
    収納部外へ繰り出すと共に、前記所定方向とは逆方向に
    回転して外部搬送路より搬送されてきた紙葉類を収納部
    内に送り込む繰り出しローラと、 この繰り出しローラに対向圧接して常に紙葉類を収納部
    内に送り込む方向にのみ回転する分離ローラと、 この分離ローラと前記ピックアップローラ及び繰り出し
    ローラを回転駆動する駆動手段とを備えた紙葉類分離繰
    り出し集積機構において、 前記繰り出しローラ側に位置する前端ガイド板とこの前
    端ガイド板と対向配置した後端ガイド板との間隙を、集
    積しようとしている紙葉類の幅より広い幅とすると共
    に、 この後端ガイド板に、収納時における紙葉類の搬送方向
    に対して前後に回動して収納部内に出没自在となるよう
    に付勢手段により常に収納部内側に付勢したストッパを
    設け、 かつ、このストッパにはその収納部内に突出した面に上
    方から下方に向かって傾斜した上面と水平な下面とから
    成る凹み部分を連続させた凹凸部を鋸歯状に設けて、こ
    の凹凸部の凸面と前記前端ガイド板との間隙を紙葉類の
    幅と同等の幅となるようにし、 また前記付勢手段は収納時に搬送されてきた紙葉類の先
    端辺が前記ストッパに衝突した時の衝撃力により収納部
    から突出する方向に前記ストッパが回動し、衝撃力が消
    滅することで復旧してストッパを収納部内に押し戻す付
    勢力を有するようにすると共に、 先に集積した紙幣の先端辺を前記ストッパの回動の繰り
    返しにより前記凹凸部 の凸面で叩いて揃えるようにした
    ことを特徴とする紙葉類分離繰り出し集積機構。
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