JP3060129B2 - 正帯電性磁性トナー - Google Patents

正帯電性磁性トナー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真における画像形
成に用いる正帯電性磁性トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、米国特許第2,297,
691号明細書に開示されて以来多くの研究が行なわれ
てきた。中でも、特開昭54−42141号公報に開示
された所謂ジャンピング現像法の改良された方法は、電
子写真の多くの難点を克服する新規なプロセスとして注
目され、この現像方法には磁性トナーが用いられてい
る。
【0003】一方、定着の面では、高速化、省エネルギ
ー化の要請から、低融点トナーの開発が盛んである。こ
のとき、低融点の結着樹脂素材としては、ポリエステル
系樹脂が特に注目されている。また、感光体としては、
近年、その感度の高さ、生産性の高さから、有機感光体
が多く用いられる様になってきた。
【0004】しかして、有機光導電性材料は、通常、正
の電荷が移動することにより光導電性を示すものである
ため、有機光導電性材料により形成された感光層を有す
る有機感光体の表面に形成する静電潜像の極性は負であ
ることが好ましい。そして負の静電潜像を現像するため
には、正帯電性のトナーを用いることが必要である。
【0005】以上の様な状況により、ポリエステル系樹
脂を用いた正帯電性の磁性トナーが求められている。
【0006】ところが、ポリエステル系樹脂は、一般的
にそれ自体が負帯電性が強く、ポリエステル系樹脂を用
いて正帯電性(磁性)トナーをつくると、正帯電性が低
い、特に磁性トナーを用いる一成分現像法ではキャリア
と混合して用いる2成分現像法に比べ帯電しづらいた
め、その影響はさらに大きい。
【0007】そのため、ポリエステル系樹脂を用いた正
帯電性磁性トナーは、高温高湿環境において、画像濃度
ウス、カブリ等の問題が発生し易い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決した、高温高湿環境でも安定して、良好な
画質の画像の得られる、結着樹脂としてポリエステル系
樹脂を用いた正帯電性磁性トナーを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的は、以
下の本発明により達成される。
【0010】即ち、本発明は、少なくともポリエステル
系樹脂と磁性体とを含有する正帯電性磁性トナーにおい
て、該磁性体表面がカップリング剤により処理されてい
ることを特徴とする正帯電性磁性トナーである。
【0011】本発明に用いる磁性体を処理するカップリ
ング剤としては、チタン系カップリング剤およびシラン
系カップリング剤が好ましい。
【0012】チタン系カップリング剤としては、
【0013】
【化1】 等を挙げることができる。 シラン系カップリング剤としては、
【0014】
【化2】 等を挙げることができる。磁性体へのカップリング剤処
理は、カップリング剤そのままか溶媒で希釈したもの
を、磁性体といっしょにヘンシェルミキサー、フーバー
マーラー等により混合、撹拌することにより処理でき
る。
【0015】磁性体に対する処理量としては、磁性体に
対して、0.1〜10重量%、更には0.3〜7重量%
が好ましい。
【0016】カップリング剤によって処理された磁性体
を用いることにより、負帯電性の強いポリエステル樹脂
を用いても良好なポジ帯電性が得られる理由は、ひとつ
には、磁性粉の親水性を弱めて、トナーの帯電安定性を
向上させる作用、また、もうひとつには、カップリング
剤処理された磁性粉は、そのものが強い正帯電性を示
し、ポリエステル系樹脂の負帯電性に抗して、トナーの
正帯電性をより向上させる作用等が複合した作用により
起るものと考えられる。このため、カップリング剤処理
された磁性粉そのものの帯電量は+5μc/g以上が、
更には+10μc/g以上が好ましい。
【0017】磁性粉の帯電量の測定方法は、次の通りで
ある。鉄粉キャリア(EFV−100/200)19.
6gと磁性体0.4gを100ccのポリビンに入れ、
ペイントシェーカーにて、10分間振り、帯電させる。
これをブローオフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル社
製 )で、メッシュは400メッシュ,吹き込
みガスN2 ,圧力:1Kg/cm2 で測定し、30秒後
の値を、その磁性粉の帯電量とする。
【0018】本発明で使用する磁性粉としては、強磁性
の元素及びこれらを含む合金又は化合物等であり、マグ
ネタイト、マグヘマイト、フェライト等の化合物や鉄、
コバルト、ニッケル、マンガン等の金属、合金等、従来
より磁性材料として知られているものが使用可能であ
る。
【0019】磁性トナーに含有させるカップリング剤で
処理した磁性粉の量としては、結着樹脂100重量部に
対して20〜140重量部、更には40〜100重量部
が好ましい。
【0020】本発明に用いるポリエステル系樹脂の構成
成分としては、例えば、酸成分としては、不飽和酸であ
る、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコ
ン酸などがあり、飽和酸としては無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ヘット酸、こはく酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラクロロ無水フタ
ル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フ
タル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸など、3官能以上の
多塩基酸としては、トリメリット酸、ピロメリット酸及
びその無水物がある。
【0021】アルコール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブタンジオール1.4、
ブタンジオール1.3、ブタンジオール2.3、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレ
ングリコール、ペンタンジオール1.5、ヘキサンジオ
ール1.6、ネオペンチルグリコール、2.2.4−ト
リメチルペンタンジオール1.3、水素化ビスフェノー
ル、2.2−ジ(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)
プロパン、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、グ
リセリン、トリメチレングリコール、2−エチル1.3
−ヘキサンジオール、フェニルグリシジルエーテル、ア
リルグリシジルエーテルなどがある。なお前記の酸、ア
ルコールの例以外にも公知の多官能基を有する酸、アル
コールを全て使用できる。
【0022】また、必要に応じて、ポリエステル系樹脂
と他の樹脂を混合して用いても良い。
【0023】また、トナー中には、必要に応じて、荷電
制御剤、着色剤、流動性改質剤を添加してもよく、荷電
制御剤、流動性改質剤はトナー粒子と混合(外添)して
用いてもよい。この荷電制御剤としては、ニグロシン染
料、トリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩等
があるが、中でもトリフェニルメタン系染料が、帯電の
立ち上がり及び、帯電量の高さが本発明の系に用いた場
合に特に良く好ましいものである。着色剤としては従来
より知られている染料、顔料が使用可能であり、流動性
改質剤としては、コロイダルシリカ、脂肪酸金属塩等が
ある。また、コロイダルシリカも、その表面が、アミノ
変性シリコンオイルまたは、アミノ変性シラン等により
処理された正帯電性のシリカが好ましい。
【0024】更にトナー粒子相互の凝集を防止して、そ
の流動性を向上させる為に、平均粒径が0.05〜10
μm(好ましくは0.1〜5μm)の樹脂微粒子を混合
してもよい。
【0025】熱ロール定着時の離型性を良くする目的で
低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイ
クロクリスタリンワックス、カルナバワックス、サゾー
ルワックス、パラフィンワックス等のワックス状物質を
0.5〜5重量%程度トナーに加えることも本発明の好
ましい形態の一つである。尚、本発明は上記の挙げた例
に限定されるものではない。
【0026】
【実施例】実施例1 ポリエステル樹脂(ビスフェノールA、テレフタル酸、 n−ドデセニルコハク酸、トリメリット酸、ジエチレン グリコール、をモル比で20:38:10:5:27) :100重量部 カップリング剤処理Fe34 : 70重量部
【0027】
【化3】 を3重量%処理,BET:7m2 /g,球形,帯電量:
+15μc/g] トリフェニルメタン系染料 : 2重量部 低分子量ポリプロピレン : 3重量部 を予備混合した後にルーダーで溶融混練する。これを冷
却後、スピードミルで粗砕した後にジェットミルで微粉
砕し、更にジグザク分級機を用いて分級し、体積平均径
11μmのトナーを得た。
【0028】得られたトナー100重量部に、アミノ変
性シリコンオイル(25℃における粘度100cp、ア
ミン当量800)で処理された正荷電性疎水性乾式シリ
カ(BET200m2 /g)0.4重量部及び平均粒径
0.2μmの球状PVDF粒子0.2重量部を加えヘン
シェルミキサーで混合して正帯電性トナーを得た。
【0029】比較例1 磁性粉としてカップリング剤処理をしないマグネタイト
を用いる以外は実施例1と同様にしてトナーを得た。
【0030】上記実施例1及び比較例1で得たトナーを
キヤノン製複写機NP−3525で高温高湿環境下で連
続2,000枚画出しを行なった。
【0031】更にこのトナーをそのまま高温高湿下に1
週間放置した後再び画出しした。その結果下記表1の結
果が得られた。
【0032】
【表1】 実施例2〜4,比較例2 実施例1の磁性体を処理するカップリング剤の量を、下
記表2の様に変えた以外は、実施例1と同様にしてトナ
ーを得、実施例1と同様のテストを行なった。結果を表
2に示す。
【0033】
【表2】 実施例5〜8 磁性体を処理するカップリング剤として、所定量の
【0034】
【化4】 を用いる以外は、実施例1と同様にしてトナーを得、実
施例1と同様のテストを行なった。結果を表3に示す。
【0035】
【表3】 比較例3 結着樹脂として、スチレン−n−ブチルアクリレート
(80:20)共重合体を用いる以外は、実施例1と同
様にしてトナーを得、実施例1と同様のテストを行なっ
た。その結果を表4に示す。
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】結着樹脂としてポリエステル系樹脂を用
いたトナーに、カップリング剤により処理された磁性体
を用いることによって、十分な正帯電性を示し、高温高
湿環境でも安定して良好な画質の画像を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/083

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともポリエステル系樹脂と磁性体
    とを含有する正帯電性磁性トナーにおいて、上記磁性体
    表面がカップリング剤により処理されていることを特徴
    とする正帯電性磁性トナー。
  2. 【請求項2】 カップリング剤が、チタン系カップリン
    グ剤又はシラン系カップリング剤であることを特徴とす
    る請求項1に記載の正帯電性磁性トナー。
  3. 【請求項3】 カップリング剤の処理量が、磁性体に対
    して、0.1〜10重量%であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の正帯電性磁性トナー。
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