JP3059234B2 - ディレイド コーキング方法 - Google Patents

ディレイド コーキング方法

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JP3059234B2
JP3059234B2 JP3103864A JP10386491A JP3059234B2 JP 3059234 B2 JP3059234 B2 JP 3059234B2 JP 3103864 A JP3103864 A JP 3103864A JP 10386491 A JP10386491 A JP 10386491A JP 3059234 B2 JP3059234 B2 JP 3059234B2
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ジョン・ケー・シグレイ
スティーブ・ディー・ハリス
キース・エム・ルーセル
エリック・エス・ジョンソン
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コノコ・インコーポレーテッド
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G9/00Thermal non-catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G9/005Coking (in order to produce liquid products mainly)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B55/00Coking mineral oils, bitumen, tar, and the like or mixtures thereof with solid carbonaceous material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B57/00Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general
    • C10B57/04Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition
    • C10B57/045Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition containing mineral oils, bitumen, tar or the like or mixtures thereof

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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディレイド コーキング
方法の改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼業に用いられる電気アーク炉に使用
する大グラファイト電極の製造用の高品質プレミアムコ
ークスに対する需要は増大しつつある。グラファイト電
極に用いられるプレミアムコークスの品質は、その熱膨
脹係数(CTE)で測定されることが多く、これは低い
のは−5から高いのは+8cm/cm/℃の10-7倍まで変
化する。プレミアムコークスのユーザーは常にCTE値
の低いグラファイト物質を求めている。CTEが低くな
ればなるほど、コークスの品質は高くなる。CTEが僅
かに変化しても大電極特性に実質的影響を与え得る。グ
ラファイト電極の品質を特徴付ける重要な他の特性は密
度である。密度が高くなればなるほど、電極の品質は良
くなる。
【0003】プレミアムコークスは重炭化水素原料をコ
ークス及び軽炭化水素製品に変換するディレイドコーキ
ングで製造される。この方法では、重炭化水素原料は迅
速にコーキング温度に加熱され、連続的にコークスドラ
ムに供給される。加熱供給分はドラム及びその含有熱に
浸透(soak)される。これはコークス及び分解蒸気(crack
ed vapors)に変換するのに充分である。分解蒸気は頂部
から取出し、分別される。分別器の底分は所望により供
給分に循環される。コークスは、ドラムがコークスで満
たされるまでドラムに集められ、その時に加熱供給分は
他のコークスドラムに分配され、満たされたドラムから
はその間にコークスが取り出される。ドラムから取り出
された後、コークスは上昇温度で焼成(calcined)されて
揮発性物質が除かれ、コークスの炭素対水素比を増大さ
せる。
【0004】コーキング方法から生じる中間結晶相(中
間相:mesophase)の発達を向上するために低い温度でデ
ィレイドコーキング方法を操業するのが望ましい。コー
クスの固体化の前に中間相を発達させると、最終製品に
結晶が多くなり、一般に最終製品CTEが低くなる。デ
ィレイドコーキングを低い温度で行う場合に遭遇する主
な問題はコーキング方法の終りにおいてコークスドラム
中に未変換供給分又は部分的に形成した中間相が存在す
ることである。
【0005】プレミアムコークス製造に用いる原料は典
型的に20〜40重量%コークスを製造する。一般に、
コーキング条件下で液相の原料の約50%以上である。
供給分からコークスドラムを通る全蒸気流は、コーキン
グ条件下で100%蒸気である物質の同一液体容量速度
で製造されるものより極めて少ない。多くの文献で、デ
ィレイドコーキング方法に続いて使用するコーキング条
件下で気相である非コークス形成物質とコークスとの接
触が行われる熱処理工程が議論されている。先行技術は
非コーキング物質を使用しなければならないことを極め
て明白に教示している。このタイプの方法が用いられる
場合には、高い蒸気流速がコークスドラムでコーキング
温度を維持するために必要である。その結果として、コ
ーキング供給から非コーキング蒸気に切替える時にコー
クスドラムに存在する未変換供給分及び部分的に形成さ
れた中間相は、フォームに変換される。次いで、フォー
ムはコーキングサイクルの終りに低密度のマクロポーラ
スな「けば (fluff)」コークスに変換する。けばコーク
スは極めて脆く、初期のサイジング及び焼成の間にコー
クスドラムから押し出された場合に多量の微粉(fine)を
発生する。焼成を通過し、けばコークスから形成された
微細粒子は極めて低い密度と極めて小さい「針状」特性
を有する。けばコークス粒子がグラファイト電極の製造
に用いられる混合物中に含まれる場合、これらの特性は
ピッチの条件を非常に増大させるので問題を生じる。不
充分なピッチになると、けばコークス粒子によって電極
に弱点が形成される。けばコークスはコークスの全生産
量を減少させるのでプレミアムコーキング操作の有利性
をも減少させる。低密度けばコークスは、コークスの単
位重量当たりコークスドラムで多くの容量を占める。
【0006】低温で実施され、熱浸透工程を用いるが、
同時に、低いCTEを有し、けばコークス含量が実質的
に減少したプレミアムコークス製品を提供するディレイ
ドコーキング方法を提供することは望ましいことであ
る。
【0007】米国特許第 4,547,284号明細書には、コー
キングを通常の温度より低い温度で実施し、生成コーク
スをコーキング温度より高い温度、好ましくは少なくと
も32°F高い温度で熱浸透するプレミアムコーキング
方法が開示されている。
【0008】米国特許第 3,547,804号明細書には、ドラ
ム充填サイクルの間にコークス形成速度を低下させるた
め希釈剤として熱分解(pyrolysis) タール及び非コーク
ス形成蒸留物(distillate)の混合物の使用を開示してい
る。充填サイクルに続いてコークスドラム温度を維持す
るため非コークス形成蒸留物を用いる上昇温度での熱処
理又は「コーキング」サイクルが行われる。
【0009】欧州特許出願第 155,163号明細書にはコー
クスの浸透又は乾燥(drying out)の温度が開示されてい
る。3つの方法が記載されている。(1) コークスの形成
中、特にコークス形成の後期段階中にドラム温度を上
げ、(2) コークス形成後仕込みのコークスドラムへの新
しい供給部分を閉鎖し、既に形成したコークスの塊を通
して熱蒸気としてコーカー生成物又はその一部を循環
し、及び(3) 750°F以上の温度で既に形成したコー
クスを維持することである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ディレイドコーキング
方法においてCTEが改良されてけばの少ないプレミア
ムコークスを得ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では、芳香族鉱油
原料を上昇温度に加熱し、コーキングドラムでコークス
が所望の水準になる時間の間通常のコーキング温度より
低い温度において低温ディレイドコーキングに付し、そ
の後非コーキング物質と混合したコークスを形成するこ
とができる追加の芳香族鉱油をコーキングドラムに導入
し、未変換原料をコークスに変換するに充分の時間ディ
レイドコーキング条件に付する。次いで、コーキングド
ラムの内容物を上昇温度、好ましくは当初コーキング温
度より高い温度で熱浸透させ、それによってCTEが改
良されてけばの少ないプレミアムコークスを得る。
【0012】本発明の実施で用いる新鮮な原料は重芳香
族鉱油留分である。これらの原料は、石油、頁岩油、タ
ールサンド、石炭等を含む各種の源から得られる。特定
の原料には、スラリー油又は静澄化油としても知られ、
ガス油及び/又は残留油の接触クラッキングの流出液の
分別で得られるデカント油がある。使用し得る他の原料
はエチレン又は熱分解タールである。これは、エチレン
のようなオレフィンを製造する鉱油の高温熱クラッキン
グから誘導される重芳香族鉱油である。他の原料は減圧
下で残留油をフラッシュ又は蒸留して得られる重残留油
である減圧残油(vacuum resid)である。更に他の原料
は、減圧下でフラッシュ又は蒸留して得られる軽物質で
ある減圧ガス油である。熱タールも原料として用い得
る。これはガス油、デカント油又は類似物を熱クラッキ
ングして得られる物質の分別で得られる重油である。重
プレミアムコーカーガス油もまた他の原料であり、油の
プレミアムコークスへのコーキングで製造される液体生
成物から得られる重油である。プレミアムコーキング以
外のコーキング操作からのガス油も原料として用い得
る。バージン大気ガス油も原料として用い得る。これは
大気圧又はそれ以上で粗油の分別で得られるガス油であ
る。用い得る他の原料は、抽出したコールタールピッチ
である。これらの原料は単独でも組合せても用い得る。
更に、これらの原料は、プレミアムグレードのコークス
の製造に用いる前に、ヒドロ処理、熱浸透、熱クラッキ
ング、又はこれらの工程の結合に付すことができる。
【0013】図1において、原料はライン1 を通ってコ
ーキング法に導入する。この例の原料は熱タールであ
り、炉3 で好ましくは約800°F及び約950°Fの
間の温度に加熱する。パイプスチルのような該温度に熱
タールを迅速に加熱する炉が通常は用いられる。加熱さ
れた熱タールは実質的に上記指示温度で炉を出て、ライ
ン4 を通って約15〜約200psigの間の圧力に維持さ
れるコークスドラム5 の底部に導入される。コークスド
ラムは、ディレイドプレミアムコーキングが通常実施さ
れる温度より低い温度で操業する。これは約840°F
及び約910°Fの間の温度である。従来のディレイド
コークス方法に用いる特定の温度は、用いる原料、コー
キング操業のための時間、及びコークスCTEのような
コークス製品の所望の特性に左右される。
【0014】本発明方法のコークスドラム温度は従来法
の温度から約15°Fないし約60°F低い温度、通常
は約780〜約850°Fの間、特に約800〜約88
0°Fの間に維持するのが通常である。ドラムの内部で
は熱タールの重炭化水素が分解して分解蒸気及びプレミ
アムコークスを形成する。
【0015】蒸気はドラムの頂部からライン6 を通って
連続的に除く。コークスは予め定めた水準に達するまで
ドラムに集積し、そのときにドラムへの供給を停止す
る。この当初コーキングサイクルには約10〜約80時
間必要であるが、一般には約16〜約50時間で完了す
る。
【0016】この操作に続いて芳香族鉱油及び非コーキ
ング物質の混合物をコークスドラムに導入する。この混
合物はコーカー供給と同一のシステム即ちライン1 及び
炉3 を通って提供される。然し、コークスドラムを連続
的に操作するためには、芳香族鉱油及び非コーキング物
質の混合物をライン2 、熱浸透炉17及びライン18を通っ
てユニットに導入するのが望ましい。後者の方法を用い
る場合には、熱浸透炉17を出る混合物は、そこに含まれ
る芳香族鉱油をコークスドラムでコークスに変換するに
充分な温度にあげられる。この温度はコーカー供給の導
入の間コークスドラムで維持される温度と同一である
か、又は引き続く熱浸透の温度程度に高くてもよい。或
いはこの温度は当初コーキング及び熱浸透工程の間のコ
ークスドラム温度の間に維持できる。コークスドラムへ
の芳香族鉱油及び非コーキング物質の混合物流は、コー
クスドラム内の未変換コークス供給及び部分的に形成さ
れた中間相が固体コークスに変換されるまで継続され
る。この点で、芳香族鉱油と非コークス物質の混合物を
中断する。本方法のこの工程の間のコークスドラム内の
蒸気流速は、芳香族鉱油の存在のため充分に低く、コー
クスドラム内の液体物質の発泡を最小にする。
【0017】当初コーキングサイクルにおける原料とし
て用いられる熱タールは、非コーキング物質との混合物
でも用い得る。然し、上述した芳香族鉱油のどれでも本
方法のこの工程に用いることができる。未変換供給及び
部分形成中間相のコークスへの変換には約1〜約12時
間必要であるが、通常は約2〜約8時間で完了する。所
要の時間は本方法のこの工程の間コーカーに維持される
温度水準で変わることは当然である。芳香族鉱油との混
合物で用いられる非コーキング物質は、本方法の熱浸透
工程について述べる物質のどれでもよい。非コーキング
物質との混合物中の芳香族鉱油の濃度は約5〜約90%
に変わることができ、好ましくは約20〜約40%であ
る。
【0018】コークスドラム5 からコークス製品を取出
す前に、そこに含まれるコークスは、ライン16を通って
ユニットに導入される非コーキング物質で行われる熱浸
透に付される。この物質は熱浸透炉17で加熱され熱浸透
炉から蒸気としてライン18を通ってコークスドラムの底
部に送られる。充分な熱が非コーキング物質で提供され
熱浸透操作の間所望の温度にコークスドラムを維持す
る。熱浸透物質はライン19を通ってコークスドラムの頂
部から出て、熱浸透分別器20に導入される。分別器20に
入る蒸気流は熱浸透物質だけではなく、熱浸透操作中の
コークスから放出される軽物質及び重物質をも含む。分
別器20内で蒸気はC1 −C3 生成物流21、ガソリン流2
2、重ガス油流23、及びライン24を介して分別器から取
出されるスチル重ガス油に分別される。所望の場合、後
者の物質の一部はコーカーへの供給物と一緒にすること
ができる。
【0019】非コーキング性(non-coking)でプレミアム
コークスの性質に影響しない物質は熱浸透物質として用
いることができる。例えば、熱浸透物質は液体炭化水素
留分又は軽炭化水素、窒素、スチーム等の通常ガス状物
質であり得る。通常は、軽炭化水素油、例えばディスチ
レート又は軽ガス油を用いる。これらの物質は入手が容
易であり、熱浸透温度で影響されないからである。この
例では、軽ガス油を熱浸透物質として用いる。所望の場
合、熱浸透分別器(heat soak fractionator)から回収
し、ライン26を通って熱浸透炉に再循環できる。分別器
20からの同一物質又は他の留分を上述した芳香族鉱油と
混合するために用いることができる。
【0020】本発明方法の熱浸透部分は上昇温度、通常
は当初コーキング温度と同じ又はそれ以上の温度で行わ
れる。使用するコーキング条件、本方法に用いる芳香族
鉱油供給物質、及び本方法の各工程に用いる時間によ
り、熱浸透を広範囲の温度で行うことができ、これは当
初コーキング温度以下の温度であることもあり得る。
【0021】熱浸透工程に用いる温度は好ましくは当初
コーキング温度以上であり、通常は約20〜約60°F
高い温度であり、約800°F〜約955°F、通常は
約825°F〜約925°Fの間で変わる。熱浸透操作
は通常は約10〜約60時間の間の時間に亘って、好ま
しくは約16〜約50時間行われる。採用する特定の時
間は2つのコーキング操作に用いられる供給源料、コー
キングの時間及びコーキング温度、及び熱浸透温度に左
右される。
【0022】ここに記載するようにコーキング法を実施
する場合、コークスドラムを通常の当初コーキング温度
より低く操業し、物理特性の改良された生成物、特にけ
ばが少なくCTE値が低い生成物を得ることは可能であ
る。
【0023】図1に戻って、コーキング操作のコークス
ドラムの頂部から取出される蒸気はライン6 でコーカー
分別器7 に運ばれる。図示するように、蒸気は、C1
3 生成物流8 、ガソリン生成物流9 、重ガス油生成物
流10、及びライン11を介して分別器から取出されるプレ
ミアムコーカーガス油に分別されるのが典型的である。
【0024】前述したように、分別器から取出されるプ
レミアムコーカーガス油は所望の割合でライン12を通っ
てコーカー炉に再循環できる。過剰のネット底分は所望
によって通常の残留精製技術に付される。
【0025】当初コーキング工程で前述したように、コ
ークスは、あらかじめ定めた水準に達するまでドラム5
に集積し、その時にドラムへの芳香族鉱油供給を停止す
る。この点で、供給は同一の操作が行われる第2ドラム
5aに切り替える。この切り替えは別のコーキング及び熱
処理工程が完了した後、ドラ5 の操業停止を可能にす
る。次いでこのドラムを開き、常法を用いて集積したグ
リーンコークスを取出すことができる。
【0026】図1に示すように、グリーンコークスは出
口13及び13aを通ってコークスドラム5 及び5aからそれ
ぞれ取出され、焼成器14に導入されて上昇温度に付され
揮発物質を除きコークスの炭素対水素比を増大させる。
焼成は約2000°F及び約3000°Fの間の温度で
実施できるが、好ましくは約2400°F及び約260
0°Fの間の温度で焼成が行われる。コークスは約0.
5〜約10時間、好ましくは約1時間〜約3時間の間焼
成条件に維持する。焼成温度及び焼成の時間は最終コー
クス生成物に望まれる性質に左右される。大グラファイ
ト電極の製造に適した、けばが減少し低いCTEを有す
る焼成プレミアムコークスが出口15を通って焼成器から
取出される。
【0027】本発明をコーカー分別器(coker fractiona
tor)及び熱浸透分別器の両者を用いて説明した。然しな
がら、単一の分別器内で両操作を行うことも本発明の範
囲内である。この場合、コーキング及び熱浸透の間コー
クスドラムからの排出物がこの分別器に供給される。そ
のときは2つの分別器から通常回収される流の全ては単
一の分別器から得られる。
【0028】図1で説明したように、本方法は2つのコ
ークスドラムで行われ、本方法の熱需要は2つの炉で供
給される。本方法の各工程が行なわれる時間によって、
本方法を連続的に操業するため追加のコークスドラム及
び炉を用いることが望ましいこともある。例えば、別個
の炉が熱浸透物質の加熱を供給できる。
【0029】
【実施例】次に例をあげて本発明を実施して得られる効
果を説明する。 例1 コークスドラムを備えた小さいディレイドコーカーを用
いて実験1〜8を行なった。コークスドラム温度は3−
ゾーン電気抵抗カームシェルヒータを用いて維持した。
【0030】グリーンコークスは、コークスドラムから
取出し、けば、トップ、ミドル及びボトム部分に分離し
た。分離したグリーンコークス試料の特性は、2600
°Fでのバッチ焼成の前に測定した。グリーンコークス
の見掛け密度[apparent densities]は各部分から既知容
量の立方体を切り秤量して測定した。焼成コークス部分
は3/4”グラファイト化製品の製造用に組成する前に
各種の方法で試験した。焼成コークスコンポジットをコ
ールタールピッチ及び酸化鉄と混合し、押出し、約90
0°Fでべーキングした後、約3000℃でグラファイ
ト化した。グラファイト化品は全て−200メッシュコ
ークス、又は−200メッシュ粉、20/35メッシ
ュ、8/14メッシュ、及び3/6メッシュ粒子を含む
粗粒混合物でつくった。
【0031】原料は熱タールであり、非コークス形成熱
浸透物質(蒸留物)はFCC軽サイクル油(20重量
%)と軽プレミアムコーカーガス油(80重量%)との
ブレンドである。これらの流は、プレミアムコークス及
び熱処理のための供給として工業的に用いられ得るもの
の典型である。この例及び例2で用いた原料及び熱浸透
物質の混合物の性質は表1に示す。
【0032】 表1 試料特性 熱タール 蒸留物 重プレミアム 20%蒸留物 20%蒸留物 コーカー 80%タール 80%タール ガス油 ブレンド ブレンド API重力 -1.3 11.4 -3.6 8.3 7.0 比重 1.087 0.990 1.106 1.012 1.022 蒸留型 D-1160 D-2887 D-2887 D-2887 D-2887 IBP、°F 284 396 282 298 5容量% 588 386 587 399 406 10 634 422 624 443 447 20 653 460 653 479 486 30 680 488 671 505 516 40 712 512 690 534 545 50 741 538 708 550 577 60 −− 554 727 580 607 70 −− 579 747 606 645 80 −− 603 772 644 696 90 −− 633 805 711 775 95 −− 660 837 784 844 終点、°F 741 770 931 948 995 % 回収 50 −− −− −− −− 硫黄、重量% 0.43 0.13 0.61 0.19 0.21 窒素、重量% 0.24 0.03 0.31 −− 0.12 水素、全体 [H-NMR] 、重量% 8.85 8.42 6.67 8.22 8.01 水素型、% メチル 7.6 6.9 1.9 7.8 6.8 メチレン 16.7 17.5 7.2 18.2 17.0 ナフテン性 9.8 7.9 3.6 6.2 7.3 アルファ 30.4 32.6 35.7 31.5 31.1 芳香族 35.2 34.9 51.7 36.3 37.4 オレフィン性 0.0 0.2 0.0 0.0 0.5 芳香族炭素、重量% 71.8 65.1 81.3 69.4 67.4 炭素残留物、重量% アルコル 6.39 0.07 0.77 −− 1.95 [alcor] ラムスボトム −− 0.80 1.41 1.42 1.21 [Ramsbottom] 粘度、cs 40℃ 160.55 3.07 60.10 −− −− 50℃ 42.13 2.48 30.43 −− −− 100℃ 7.43 1.02 4.65 −− −− CHNPE、重量% 炭素 91.7 89.9 91.9 90.4 90.3 水素 7.4 8.5 7.1 8.2 8.1 窒素 0.2 0.1 0.4 0.2 0.2 ワトソンK因子 9.81 10.08 9.56 9.92 9.98 実験1〜8の結果は表2に示す。
【0033】 表2 実験番号 1 2 3 4 5 6 7* 8** フィルサイクル、時間 42 32 32 32 32 32 24 24 平均コークス、(Wt'd)温度、°F 904 878 876 875 876 875 878 879 ドラム蒸気温度、°F 887 860 860 859 862 866 863 −− 熱タールと蒸留物の混合物、温度 −− −− −− −− −− −− 878 879 熱浸透サイクル、 時間 −− 16 16 16 13 16 18 16 平均コークス、(Wt'd)温度、°F −− 904 902 900 899 900 903 903 ドラム蒸気温度、°F −− 882 881 882 871 882 878 −− グリーンコークス特性 けばの程度、重量% 0.0 12.2 3.8 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 その場の密度、 gr/cc 1.01 0.91 0.98 1.02 0.99 0.97 0.91 1.05 見掛けの密度、 gr/cc けば −− 0.655 0.785 −− −− −− −− 0.796 トップ 1.043 −− 0.996 1.063 1.098 1.098 1.006 1.062 ミドル 1.043 1.034 1.094 1.078 1.070 1.127 1.069 1.071 ボトム 1.043 1.049 1.05 1.062 1.044 1.107 1.124 1.064 揮発性物質、重量% けば −− 8.0 8.8 −− −− −− −− −− トップ 11.9 −− 10.6 9.5 8.0 9.6 4.9 6.3 ミドル 8.5 8.1 8.5 7.2 7.0 8.6 4.6 5.8 ボトム 7.5 7.6 7.7 8.2 6.7 7.9 4.6 5.3 クラシュ指数、% けば −− −− 39.4 −− −− −− −− −− トップ 33.1 −− −− 33.4 35.8 45.7 40.0 40.0 ミドル 48.8 48.6 45.1 44.5 45.8 49.6 51.2 54.2 ボトム 61.4 56.7 53.6 55.6 54.7 53.2 56.8 59.8 焼成コークス特性 硫黄、重量% けば −− 0.33 0.41 −− −− −− −− −− トップ 0.37 −− −− −− 0.33 −− −− 0.31 ミドル 0.37 0.34 0.35 −− 0.33 0.33 −− 0.31 ボトム 0.35 0.34 0.36 −− 0.33 0.34 −− 0.31 VHD(3/6メッシュ)、gr/cc けば −− 0.61 0.76 −− −− −− −− −− トップ 0.73 −− −− 0.70 0.76 0.75 0.75 0.76 ミドル 0.84 0.82 0.84 0.87 0.82 0.83 0.80 0.79 ボトム 0.82 0.84 0.82 0.83 0.82 0.80 0.81 0.79 コンポジット 0.83 0.84 0.84 0.83 0.81 0.82 0.81 0.80 X線CTE×10-7 けば −− 1.6 4.6 −− −− −− −− −− トップ 1.6 −− 3.1 1.6 1.7 1.6 1.0 1.2 ミドル 1.3 1.0 1.2 1.5 1.6 1.3 1.2 1.4 ボトム 1.3 1.0 1.2 1.2 1.3 1.1 1.0 1.0 3/4インチロッドCTE×10-7 粉(全部分) 2.8 2.2 2.7 2.9 3.1 2.9 2.2 2.7 粗グレイン 7.7 6.7 8.0 −− −− −− −− −− * 6時間コーカーに導入された熱タールと蒸留物の混
合物 ** 8時間コーカーに導入された熱タールと蒸留物の混
合物、最後の2時間の間に温度が879から903にあ
げられた。
【0034】表2をみると、実験1は、他の実験の比較
となる標準的プレミアムコークス実験を説明するもので
ある。実験2はより短い時間低いコーキング温度で行な
い、続いてコーキング実験より短いがコーキング温度よ
り高い温度で熱浸透工程を行なった。熱浸透工程で用い
た非コークス形成物質は表1に示した蒸留物であった。
実験2で製造した3/4インチグラファイト化製品のコ
ークスCTE及び物質のX線CTEは実験1のものより
若干低かった。然し、実験2では見掛け密度が0.65
5gr/cc である12.2重量%けばコークスを生じ、こ
れはコーカーのミドル部分及びボトム部分からのコーク
スより約0.3gr/cc 少ないものであることに注目すべ
きである。これは商業的操業においては重要な問題を生
じる。このコークスは電極製造中の問題を防ぐために密
なコークスから分離しなければならないからである。
【0035】実験3は、重プレミアムコーカーガス油を
実験の熱浸透部分の単独成分として用いた他は実験2と
同様な方法で行なった。グリーンコークスの密度(見掛
け密度)及び焼成コークス振動バルク(VBD)は全て
実験番号2より高く、実験1より高い場合もあったこと
に注目すべきである。コークスドラムの頂部からのコー
クスは実験1又は実験2より高い硫黄含量及びX線CT
Eを有した。この型の操業もコークスの分離が必要で商
業的操業を複雑にする。
【0036】実験4では、熱タールを熱浸透物質として
両コーキングサイクルに用いた。この実験で得られたグ
リーンコークス見掛け密度は極めて良好であったが、グ
リーンコークス揮発性物質及びクラッシュ指数値はドラ
ムの極めて頂部のコークスは完全には形成されないこと
を示唆する。トップ部分の焼成コークスVBDはこの結
論を裏付ける。また、この実験で得られたコークスCT
Eも実験2におけるより高い。
【0037】実験5では、蒸留物及び熱タールの70/
30ブレンドを熱浸透サイクルに用いた。実験6ではブ
レンドは50/50蒸留物及び熱タールであった。表か
らは、これらの実験で低密度けばコークスの製造が特に
実験2と比較すると劇的に減少し、全ての実際上の目的
に対して実質的に消滅していることが注目される。然
し、これらの実験で用いられた方法は実験1で得られた
コークスよりは高いCTEを有するコークスを製造し
た。
【0038】実験7では、当初コーキングサイクル後、
蒸留物及び熱タールの80/20混合物を同一温度で6
時間の間コーカーに導入した。その後、熱浸透を表2に
示す増加温度で蒸留物のみの存在下で行った。実験8は
実験7に対応するが、実験7では100%蒸留物に切替
えた直後に温度を増加したが、実験8では2時間に亘っ
て徐々に増大したことが異なる。実験8のドラムの極め
て頂部では若干低密度コークスが明白であったことが注
目される。然し、極めて小さいので正確には測定できな
かった。実験8のグリーンコークスのその場の密度[ins
itu density]が1.05gr/cc であるから実験7での
0.91gr/cc に比較して極めて少量であることは明白
である。実験7及び8で得られたコークス製品が実験1
の標準コーキング操業でのコークスより低いCTEを有
することは注目すべきである。 例2 コーキング工程で熱分解残留油を用い、続いて高温熱浸
透サイクルで表1の蒸留物を用いて、大規模テスト実験
を行った。実験後のコーカー内容物の検査で小さい針状
構造及び低いVBDの軽「けば」タイプのコークスが製
造されたことを示した。けば物質はコークスドラム全体
に亘って認められたが、ほとんどはトップ10〜15フ
ィートにあった。
【0039】実験中のコークスドラムに生じる密度変化
(けば化法)を図2にグラフで表示する。図2のデータ
はコーキング及び熱浸透サイクルの間異なる時間間隔で
コークスドラムのガンマ線スキャンをとって得られたも
のである。ドラム内のコークスの相対的その場密度は、
異なる水準でドラムを通って通過する照射量の測定で定
めた。
【0040】ドラムスキャンは1〜2時間毎にとった。
コーキングサイクル中の時間1400〜1500は、密
なコークスが形成され(即ち、100〜10,000の
スケールで200照射カウント)、トップの密度の低い
ピッチ物質の1〜2フィート層を伴うことを示す。16
00時間でコーキングサイクルは完了し、コークスドラ
ムへの供給は蒸留物に切替えられる。この点で、100
%非コークス形成物質によってでさえ、ドラム中のコー
クス水準は増大し続けた。非コークス形成蒸留物への切
替え後3時間(1900時間)で、コークスドラム中の
水準はコーキングサイクルの終りから10フィート増大
した。この10フィートの物質は、コーキングサイクル
中に形成されたコークスより密度が低いことが照射カウ
ント数(100〜10,000のスケールで900)で
示されている。コークスをコークスドラムから切り出す
と、この物質は主コークスベッドから分離し、けばコー
クスであると認められた。この物質の焼成は0.65gr
/ccの極めて低い3/6メッシュVBD及び極めて貧弱
な針状特性のコークスを製造した。
【0041】例3 他の大規模テスト実験を行ったが(例1の実験8に類
似)、使用した熱浸透物質は蒸留物と熱タールとの70
/30ブレンドで80/20ブレンドではなかった。
【0042】図3は、この実験中のコークスドラムの要
約ドラムスキャンを示す。時間2100は、21フィー
ト停止[outage]でのコーキングサイクルの終りと熱浸透
サイクル中の追加の僅か2〜3フィートのコークス形成
を示す。追加の2〜3フィートのコークスは熱浸透工程
中に用いられたコーカーへの供給に含まれる熱タールか
ら形成された。例2に比較したけばの量はこのタイプの
操業を行うことで非常に減少した。例3に用いた方法
は、例2で製造されたコークスに比べて、焼成コークス
3/6メッシュVBDを0.65gr/cc から0.75gr
/cc に改良した。また、例3のコークスドラムの頂部の
コークスのコークスCTEはコークスドラムの残りで製
造されるコークスのもののように低かった。
【0043】本発明は本方法を3工程で実施する好まし
い態様について主として説明した。第1工程では、芳香
族鉱油がコーキング法で通常用いられる温度より低い温
度でディレイドコーキングに付される。第2工程では、
コークスを形成することができる芳香族鉱油と非コーキ
ング物質との混合物である供給物質がコーキングドラム
に一定時間当初コーキング温度と同一又はそれ以上の温
度で導入される。第3工程では、コークスドラム中のコ
ークスは当初コーキング温度以上の温度で非コーキング
物質と接触する。然しながら、第3工程又は熱浸透工程
を用いないで本方法を実施することは本発明の範囲内で
ある。この後者2工程方法を用いるときは、通常得られ
るコークスは3工程方法からのコークスより望ましくな
い。例えば、3工程方法から得られるコークスより高い
CTEを有するのが普通である。コークスの使用用途に
高いCTEが適している場合、或いはCTEがコークス
の品質に重要ではないアルミニウムグレードコークスの
ような低級のコークスの製造が望まれる場合には、2工
程方法を用いることができる。
【0044】熱浸透工程を用いない場合、本方法の第2
工程には約20時間までの長時間を必要とすることがあ
り、それに加えてこの工程に高温も必要とされることが
ある。然し、第2工程に用いられる温度は、通常は3工
程方法の熱浸透工程に用いることが好ましい温度より高
くはないのが通常である。
【0045】本発明の3工程方法は、低いCTE値を有
するコークス製品を製造する点で従来のディレイドプレ
ミアムコーキング法の改良を提供する。本発明の3工程
方法及び2工程方法の両者は、コーキングに続いて非コ
ーキング物質のみを用いる熱浸透を行う方法に比較し
て、得られる製品コークスが実質的に少ないけばを含む
点で優れている。
【0046】本発明を説明するために特定の態様と細目
を示したが、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく
各種の変更及び修正を行い得ることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明する模式的フローダイアグラム
図。
【図2】ドラム停止とコーキング操作中のコークスドラ
ムのガンマ線スキャンのグラフ図。
【図3】ドラム停止とコーキング操作中のコークスドラ
ムのガンマ線スキャンのグラフ図。
【符号の説明】
3…炉、5…コークスドラム、7…コークス分離器、1
4…焼成器、17…熱浸透炉、20…分別器。
フロントページの続き (72)発明者 スティーブ・ディー・ハリス アメリカ合衆国、オクラホマ州 74604、 ポンカ・シティー、クエイル・レーン 1319 (72)発明者 キース・エム・ルーセル アメリカ合衆国、オクラホマ州 74604、 ポンカ・シティー、キングストン 2400 (72)発明者 エリック・エス・ジョンソン アメリカ合衆国、ルイジアナ州 70605、 レイク・チャールス、ダンバートン 1400 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10B 57/04 101

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族鉱油原料を427℃から510℃
    の間の温度に加熱し、該加熱原料にその含有熱を浸透さ
    せて通常のコーキング温度より低い温度で該原料を分解
    蒸気とプレミアムコークスとに変換するディレイドコー
    キング条件下でコーキングドラムに連続的に導入し、コ
    ーキングドラムへの原料の導入を該コーキングドラムが
    所望の水準まで満たされた後に中断するディレイドプレ
    ミアムコーキング方法において、非コーキング物質と混
    合したコークスを形成することができる追加の芳香族鉱
    油を未変換液体物質をコークスに変換するに充分の時間
    ディレイドコーキング条件下でコーキングドラムに導入
    した後、コークスドラムの内容物を当初コーキング温度
    より高い温度で熱浸透させてCTEが改良されてけばの
    少ないプレミアムコークスを得る改良ディレイドコーキ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 該芳香族鉱油原料が、デカント油、熱分
    解タール、減圧残油、減圧ガス油、熱タール、重プレミ
    アムコーカーガス油、バージン大気ガス油、及び抽出コ
    ールタールピッチからなる群から選ばれる請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 該未変換液体物質を当初コーキング温度
    でコークスに変換する請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該未変換液体物質を当初コーキング温度
    と熱浸透温度との中間の温度でコークスに変換する請求
    項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該未変換液体物質を熱浸透温度でコーク
    スに変換する請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該追加の芳香族鉱油が当初芳香族鉱油原
    料と同一である請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 該追加の芳香族鉱油が当初芳香族鉱油原
    料とは異なる請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 芳香族鉱油原料を約830°F及び約9
    50°Fの間で加熱し、コーキングドラムに連続的に導
    入して、約780°F及び約895°Fの間の温度、約
    15psig及び約200psigの間の圧力で該原料の大部分
    を分解蒸気及びプレミアムコークスに変換するに充分な
    時間の間、該加熱原料にその含有熱を浸透させ、コーキ
    ングドラムへの原料の導入を該コーキングドラムが所望
    の水準まで満たされた後に中断し、非コーキング物質油
    と混合したコークスを形成することができる追加の芳香
    族鉱油を未変換液体物質をコークスに変換するに充分の
    時間ディレイドコーキング条件下でコーキングドラムに
    導入した後、コークスドラムの内容物を当初コーキング
    温度より高い温度、約800°F及び約955°Fの間
    で非コークス物質の存在下に熱浸透させてCTEが改良
    されてけばの少ないプレミアムコークスを得る通常のコ
    ーキング温度より低い温度で行うディレイドコーキング
    方法。
  9. 【請求項9】 該未変換液体物質を当初コーキング温度
    でコークスに変換する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 該未変換液体物質を当初コーキング温
    度と熱浸透温度との中間の温度でコークスに変換する請
    求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 該未変換液体物質を熱浸透温度でコー
    クスに変換する請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 当初コーキングを約10及び約80時
    間の間の時間行い、未変換液体物質のコークスへの変換
    を約1及び約12時間の間の時間行い、熱浸透を約10
    及び約60時間の間の時間行う請求項8に記載の方法。
  13. 【請求項13】 該芳香族鉱油原料が、デカント油、熱
    分解タール、減圧残油、減圧ガス油、熱タール、重プレ
    ミアムコーカーガス油、バージン大気ガス油、及び抽出
    コールタールピッチからなる群から選ばれる請求項12
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 該芳香族鉱油原料が熱タールであり、
    該未変換供給をコークスに変換するのに用いる芳香族鉱
    油が同一の熱タールであり、非コーキング物質が軽炭化
    水素油である請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 熱タールと軽炭化水素油の混合物が約
    5〜約90重量%熱タールを含有する請求項14に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 芳香族鉱油原料を427℃から510
    ℃の間の温度に加熱し、該加熱原料にその含有熱を浸透
    させて通常のコーキング温度より低い温度で分解蒸気と
    プレミアムコークスとに変換するディレイドコーキング
    条件下でコーキングドラムに連続的に導入し、コーキン
    グドラムへの原料の導入を該コーキングドラムが所望の
    水準まで満たされた後に中断するディレイドプレミアム
    コーキング方法において、非コーキング物質と混合した
    コークスを形成することができる追加の芳香族鉱油をコ
    ーキングドラムに導入し、該コークスドラムを未変換液
    体物質をコークスに変換する当初コーキング温度より高
    い温度に維持してけばの少ないプレミアムコークスを得
    る改良ディレイドコーキング方法。
  17. 【請求項17】 芳香族鉱油原料を427℃から510
    ℃の間の温度に加熱し、該加熱原料にその含有熱を浸透
    させて該原料を通常のコーキング温度より低い温度で分
    解蒸気とプレミアムコークスとに変換するディレイドコ
    ーキング条件下でコーキングドラムに連続的に導入し、
    コーキングドラムへの原料の導入を該コーキングドラム
    が所望の水準まで満たされた後に中断するディレイドプ
    レミアムコーキング方法において、非コーキング物質と
    混合したコークスを形成することができる追加の芳香族
    鉱油を未変換液体物質をコークスに変換するに充分の時
    間ディレイドコーキング条件下でコーキングドラムに導
    入した後、コークスドラムの内容物を427℃から51
    3℃の間の温度で熱浸透させてCTEが改良されてけば
    の少ないプレミアムコークスを得る改良ディレイドコー
    キング方法。
  18. 【請求項18】 該芳香族鉱油原料が、デカント油、熱
    分解タール、減圧残油、減圧ガス油、熱タール、重プレ
    ミアムコーカーガス油、バージン大気ガス油、及び抽出
    コールタールピッチからなる群から選ばれる請求項17
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】 該未変換液体物質を当初コーキング温
    度でコークスに変換し、熱浸透を当初コーキング温度で
    行う請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 芳香族鉱油原料を約830°F及び約
    950°Fの間に加熱し、コーキングドラムに連続的に
    導入して、約780°F及び約895°Fの間の温度、
    約15psig及び約200psigの間の圧力で該原料の大部
    分を分解蒸気及びプレミアムコークスに変換するに充分
    な時間の間、該加熱原料にその含有熱を浸透させ、コー
    キングドラムへの原料の導入を該コーキングドラムが所
    望の水準まで満たされた後に中断し、非コーキング物質
    油と混合したコークスを形成することができる追加の芳
    香族鉱油を未変換液体物質をコークスに変換するに充分
    の時間ディレイドコーキング条件下でコーキングドラム
    に導入した後、コークスドラムの内容物を当初コーキン
    グ温度と同一の温度で非コークス物質の存在下に熱浸透
    させる通常のコーキング温度より低い温度で行うディレ
    イドコーキング方法。
  21. 【請求項21】 該未変換液体物質を当初コーキング温
    度でコークスに変換する請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 芳香族鉱油原料を第1炉で約830°
    F及び約950°Fの間に加熱し、コーキングドラムに
    連続的に導入して、約780°F及び約895°Fの間
    の温度、約15psig及び約200psigの間の圧力で該原
    料の大部分を分解蒸気及びプレミアムコークスに変換す
    るに充分な時間の間、該加熱原料にその含有熱を浸透さ
    せる、コーキングドラムへの原料の導入を該コーキング
    ドラムが所望の水準まで満たされた後に中断し、非コー
    キング物質油と混合したコークスを形成することができ
    る追加の芳香族鉱油を第2炉で加熱し、未変換液体物質
    をコークスに変換するに充分の時間ディレイドコーキン
    グ条件下でコーキングドラムに導入した後、コークスド
    ラムの内容物を当初コーキング温度より高い温度、約8
    00°F及び約955°Fの間の温度で非コークス物質
    の存在下に熱浸透させてCTEが改良されてけばの少な
    いプレミアムコークスを得る通常のコーキング温度より
    低い温度で行う連続的ディレイドコーキング方法。
  23. 【請求項23】 炉熱浸透物質を第2炉で加熱して熱浸
    透工程を提供する請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 該原料を第1コーキングドラムから取
    出した後第2コーキングドラムに導入し、該方法の該工
    程を第2コーキングドラム中で繰返して該方法への原料
    の連続流を提供する請求項23に記載の方法。
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