JP2566168B2 - コークスの製法 - Google Patents

コークスの製法

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JP2566168B2
JP2566168B2 JP1300932A JP30093289A JP2566168B2 JP 2566168 B2 JP2566168 B2 JP 2566168B2 JP 1300932 A JP1300932 A JP 1300932A JP 30093289 A JP30093289 A JP 30093289A JP 2566168 B2 JP2566168 B2 JP 2566168B2
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B55/00Coking mineral oils, bitumen, tar, and the like or mixtures thereof with solid carbonaceous material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B57/00Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general
    • C10B57/04Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition
    • C10B57/045Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition containing mineral oils, bitumen, tar or the like or mixtures thereof

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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コークス化原料のジレードコーキングにお
ける改良に係る。さらに詳述すれば、本発明は、コーク
スドラムへの原料(該原料は新たなストリームとリサイ
クルストリームとで構成される)を加熱する改良法に係
る。
ジレードコーキング法の1具体例では、新たな原料及
びリサイクルストリームをコーキングヒーターに導入す
る前に、この新たな又は未コークス化原料をリサイクル
ストリームと配合している。このような具体例は、米国
特許第4,216,074号及び第4,326,853号に開示されてい
る。米国特許第4,216,074号に記載された具体例によれ
ば、石炭を液化溶媒の存在下で液化させている。つい
で、アッシュ含有液化生成物をアッシュを含有しない生
成物(アッシュ−フリー生成物)から分離する。アッシ
ュ含有フラクションを、コークス器ヒーター(アッシュ
含有フラクションをコーキング温度に加熱して、アッシ
ュ含有コークスを生成する)への導入前に、コークス器
コンビネーション塔の塔底成分と配合する。アッシュ含
有コーコス生成からのコークスドラム蒸気をコンビネー
ション塔に再循環する。ついで、コンビネーション塔か
ら取出した塔底フラクションを上記の如くリサイクルと
してアッシュ含有フラクションに供給している。
一方、米国特許第4,326,853号に開示された具体例で
は、アッシュ含有フラクション及びアッシュ−フリーフ
ラクション(石炭液化生成物からアッシュを分離するこ
とによって得られる)の両方を、各フラクションを別個
のコーキングヒーター(別個のコークスドラムにおいて
各フラクションをコーキング温度に加熱する)に導入す
る前に、コークス器コンビネーション塔の塔底フラクシ
ョンから得られた別々のリサイクルストリームと混合し
ている。各コークスドラムからの蒸気をコンビネーショ
ン塔の別個のステージに供給する。ついで、コンビネー
ション塔の各ステージから塔底フラクションを取出し、
それぞれアッシュ−フリー又はアッシュ含有フラクショ
ンと混合する。
発明者は、このような配合ストリーム(使用する原料
に左右される)は高品質コークスの製造には好適である
が、コーキングヒーターを通過している際に、コーキン
グヒーターコイルにおいてコークスを析出させる傾向が
あることを見出した。コークス析出物は、多くの場合、
新たな又は未コークス化原料中の高沸点物質によるもの
である。コークスの発生はコーキングヒーターへの原料
の流れを制限し、その結果、コークスの除去又はコーキ
ングヒーターの交換のためにコーキング装置を閉止する
ことが必要となる。
本発明の1態様によれば、初めに容易にコークス化す
る成分(易コークス化成分)を含有する第1部分及び易
コークス化成分を本質的に含有しない第2部分として配
合原料を調製する工程を包含する配合原料からコークス
を製造する方法が提供される。ついで、ジレードコーキ
ング法におけるコーキングヒーター(又はコークス器ヒ
ーター)で通常使用されるよりも低い温度に第1部分を
加熱する。一般に、この温度は482℃(900゜F)を越える
ものではなく、好ましくは454℃(850゜F)を越えない。
第2部分については、第1部分と第2部分とを配合する
際にコーキング温度の配合原料を生ずる温度に加熱す
る。ついで、配合原料をコーキング条件下でコークス化
する。1具体例では、第1部分は新たな原料でなり、第
2部分はコークスドラムからのリサイクルでなる。
本発明の1具体例では、新たな原料及びコークス器リ
サイクルを配合し、分別して第1部分及び第2部分を生
成する。
好適な具体例では、第1部分は、温度約482℃(900゜
F)以上、好ましくは約538℃(1000゜F)以上で沸騰する
ものである易コークス化成分を包含し、一方、第2部分
は、このような易コークス化成分を本質的に包含しな
い。このような成分(第2部分からは排除される)の選
択は、当業者により容易に決定される。
最も好適な具体例では、易コークス化成分を含有する
第1部分を、代表的なコーキング温度よりも低い温度に
加熱する。一方、易コークス化成分を本質的に含有しな
い第2部分を、第1部分と配合されて配合原料を生成す
る際、配合原料が第1部分と第2部分との熱交換の結果
としてコーキング温度となるような温度に加熱する。こ
のように、発明者は、この好適な具体例から、第1部分
(易コークス化成分を含有する)を代表的なコーキング
温度よりも低い温度に加熱し、第2部分(易コークス化
成分を本質的に含有しない)を、第1部分と配合される
際に生ずる配合原料がコーキング温度となるように加熱
することによって、コーキングヒーターのコイル内にお
けるコークス析出物の形成を生ずることなく、配合原料
をコーキング温度とすることができることを見出した。
第1及び第2部分はコークスドラムへの供給ラインにお
いて又はコークスドラム内において配合される。
新たな原料は、コークス器ヒーターへ供給される前
に、使用する原料に応じて当分野で公知の各種手段によ
って処理される。たとえば、原料をイオウ中でのソーキ
ングにより処理する。通常、少なくとも30ppm、200ppm
以下の量のイオウの存在下で原料をソーキング処理す
る。ソーキングは一般に5ないし120分、温度230ないし
315℃で行われる。ソーキングは重合可能な成分の重合
により操作全体を改善するものと考えられる。
イオウによるソーキングに続いて、新たな石油原料を
熱分解できる。代表的なクラッキング条件は、出口温度
約450ないし595℃、圧力4ないし50Kg/cm2Gである。原
料のクラッキングは芳香族炭素分率を増大させ、原料の
API重力を低減させる。熱分解後、フラッシュ処理して
ナフサ及び軽質ガスを除去できる。フラッシュ処理は、
温度380ないし510℃、圧力0.1ないし2.0Kg/cm2Gで行わ
れる。フラッシュ処理に続いて、コークス器コンビネー
ション塔において原料を分別し、これにより重質コーク
ス器軽油、軽質コークス器軽油、及びコークス器ナフサ
の如き生成物を除去する。ついで、このコンビネーショ
ン塔からの塔底生成物をコークス化ヒーターに供給し
て、コーキング用の原料を調製する。コークス器ヒータ
ーにおいて、コークスドラム温度が415ないし455℃とな
るように塔底生成物を加熱する。このようなコーキング
用原料の処理法は、たとえば米国特許第4,547,284号に
開示されている。
この米国特許第4,547,284号に開示された方法で一般
的に使用される代表的な原料は、原油、潤滑油抽出物及
び水素化脱硫潤滑油抽出物に由来の残留残渣、クラッキ
ング残渣又は石油の蒸溜又はクラッキングからの残渣の
水素化硫生成物の如き重質原料である。好適な原料は、
いわゆる熱分解燃料油又はブラックオイル(液状炭化水
素原料の熱分解においてオレフィンと共に生成される熱
分解ガソリンよりも高い沸点、すなわち187ないし218℃
以上の沸点を有する残留重質ブラックオイル)、接触分
解塔デカントオイル、熱分解タール、潤滑油抽出物及び
その水素化脱硫生成物、コールタール又はピッチ等であ
る。
該米国特許第4,547,284号では、コークスドラムから
取出したオーバーヘッド蒸気の形のコークス器リサイク
ルをコンビネーション塔に送っている。ついで、コーク
スドラム蒸気は、このコンビネーション塔において新た
な原料と混合される。従って、塔底フラクションはコー
クスドラム蒸気ストリーム及び新たな原料に由来するも
のである。発明者は、コンビネーション塔からコークス
器ヒーターへの塔底フラクションの供給が一定時間以上
である場合には、コークス器ヒーターにおけるコークス
析出物の形成を生ずることを見出した。
このようなコークス器ヒーターにおけるコークス析出
物の形成に係る問題も、本発明の1具体例によれば、コ
ークス器リサイクル及び新たな原料の配合物を、易コー
クス化物質を含有する第1部分及び易コークス化物質を
本質的に含有しない第2部分に分別することによって解
消している。上述の如く、ジレードコーキング法におけ
るコーキングヒーターで通常使用されるよりも低い温
度、好ましくは482℃(900゜F)、さらに好ましくは454
℃(850゜F)を越えない温度に第1部分を加熱し、第1
部分及び第2部分の混合によりコーキング温度の配合原
料を生ずる温度に第2部分を加熱する。
別の具体例によれば、コーキング蒸気を重質フラクシ
ョン及び軽質フラクションに分離する。軽質フラクショ
ンを新たな原料と配合し、分別して第1部分(ジレード
コーキング法におけるコーキングヒーターで通常使用さ
れるよりも低い温度、好ましくは482℃(900゜F)、さら
に好ましくは454℃(850゜F)を越えない温度に加熱され
る)を得る。コークスドラム蒸気から回収された重質フ
ラクションは、この具体例では、配合原料用の第2部分
を構成する。この具体例では、コークスドラム蒸気から
回収された軽質及び重質フラクションのいずれも、本質
的に易コークス化成分を含有しない。また、軽質フラク
ションを直接回収し、分別用の新たな原料と配合しなく
てもよい。
場合によっては、新たな原料又は新たな原料の一部
を、コークス器ヒーターで加熱する前にコンビネーショ
ン塔に供給しなくてもよい。しかしながら、コンビネー
ション塔は、コークスドラムからのオーバーヘッド蒸気
の形でコークス器リサイクルを分別するために使用され
る。このような場合、配合原料の第1部分である新たな
原料を、ジレードコーキング法におけるコーキングヒー
ターで通常使用されるよりも低い温度に加熱する。上述
の如く、かかる温度は一般に482℃(900゜F)を越えず、
最も好ましくは454℃(850゜F)を越えない。コンビネー
ション塔からの塔底生成物(コークス器リサイクル)は
配合原料の第2部分であり、第1部分及び第2部分の配
合によりコーキング温度の配合原料を生ずる温度に加熱
される。このような新たな原料の例は石炭液化生成物
(液化溶媒中に溶解された石炭でなる)であるが、本発
明はかかる原料に限定されない。
次に図面を参照して本発明をさらに詳述する。
第1図に示すように、ライン1の原料を熱分解器2の
加熱コイル3を通過させる。熱分解条件は上述のとおり
である。原料の熱分解器2への導入前に、公知の各種手
段によって原料を前処理する。このような原料の前処理
の1例としては、上述の如く、イオウ中でのソーキング
がある。
ついで、熱分解した原料を熱分解器2からライン4を
介して取出し、真空フラッシュ塔5に供給する。フラッ
シュ塔5におけるフラッシュの条件は、温度約380ない
し約510℃、圧力約4ないし約50Kg/cm2Gである。
このフラッシュ塔5からライン6を介して重質のピッ
チ様塔底生成物を取出し、ライン7を介して軽質の軽油
を回収し、ライン8を介してナフサ及び軽質ガスを回収
する。ついで、前調整したコーキング用原料をフラッシ
ュ塔5からライン10を介して取出し、コークス器コンビ
ネーション塔12に供給する。
コークス器コンビネーション塔12では、原料を分別し
て、コーキング法に供されない生成物、及び塔底フラク
ション(ライン16を介して取出される)に分ける。つい
で、コーキングに供されない生成物をコンビネーション
塔12から回収する。コークス器ナフト及びガスをライン
13を介して回収し、軽質コークス器軽油をライン14を介
して回収し、重質コークス器軽油をライン15を介して回
収する。別法では、重質コークス器軽油の全部又は一部
を塔底フラクションの一部としてライン16を介して取出
すこともできる。コークス器コンビネーション塔12は公
知の如く作動される。作動条件は使用する原料に左右さ
れる。
ライン16の塔底フラクションをコークス器ヒーター18
のコイル19に供給する。コイル19内でのコークス析出物
の形成を防止するため、コークス器ヒーター18によっ
て、ジレードコーキング法におけるコーキングヒーター
で通常使用されるよりも低い温度に塔底フラクションを
加熱する。この場合の温度は一般に482℃(900゜F)を越
えず、好ましくは454℃(850゜F)を越えない。
ついで、コークス器ヒーター18で加熱した後、塔底フ
ラクションをライン22に送る。コークス器リサイクルス
トリームをライン27を介してライン22に供給して、加熱
した塔底フラクションと配合する。リサイクルストリー
ムは、ライン22に供給された際に、コーキング温度の配
合ストリームを提供する温度に加熱されている。このリ
サイクルストリームのライン22への導入により、コンビ
ネーション塔12からの塔底フラクション(新たな未コー
クス化原料)が所望のコーキング温度に加熱される。つ
いで、塔底フラクション及びリサイクルストリームの配
合ストリームをコークスドラム24に供給する。
コークスドラム24は温度約415ないし約510℃、好まし
くは約430ないし約475℃、圧力約2ないし約10Kg/cm
2G、好ましくは約3ないし約6Kg/cm2Gで作動される。
このようにして、配合ストリームをコークスに変換
し、オーバーヘッド蒸気をコークスドラム24からライン
23を介して取出す。
ライン23を介して取出した蒸気をセパレーター26に供
給する。この蒸気は主として耐火性物質(この物質は再
加熱される場合にも、コークス析出物を形成しない)で
なる。セパレーター26は蒸気を軽質フラクション及び重
質フラクションに分離する。軽質フラクション(温度約
260℃(500゜F)ないし約343℃(650゜F)以下で沸騰する
物質でなる)をライン28を介して取出し、コークス器コ
ンビネーション塔12に供給して、ライン10を介して該コ
ンビネーション塔に導入された新たな原料と混合し、こ
こから各種のフラクションを回収する。
別法によれば、軽質フラクションを直接回収し、コン
ビネーション塔12に供給しない。
一方、軽質フラクション(温度約260℃(500゜F)ない
し約343℃(650゜F)以上で沸騰する物質でなる)をセパ
レーター26からライン25を介して取出し、コークス器ヒ
ーターのコイル21に供給する。コークス器ヒーター20の
作動温度は主にコークス器ヒーター18の作動温度に左右
され、重質フラクション及びコンビネーション塔12から
の塔底フラクションでなるコーキング温度の配合原料を
提供できる容量の重質フラクションを加熱する。コーク
ス器ヒーター20で加熱した後、重質フラクションをライ
ン27を介してコークス器リサイクルとして取出し、ライ
ン22の塔底フラクションと配合して、塔底フラクション
(新たな未コークス化原料でなる)とライン22のリサイ
クルストリームとの配合ストリームを形成する。リサイ
クルストリームがライン22の塔底フラクションと接触す
る際、このリサイクルストリームは、塔底フラクション
とリサイクルストリームとの間の熱交換を介して、塔底
フラクションを所望のコーキング温度に加熱するよう作
用する。塔底フラクションの所望コーキング温度への加
熱はコークス器ヒーター18ではなく、ライン22において
完了される。ついで、配合ストリームをコークスドラム
24に供給する。このようにして、ヒーター18のコイル19
におけるコークスの析出が防止される。
別法によれば、ライン22の新たな原料及びライン27の
リサイクルストリームを別々にコークスドラム24に供給
して、コークスドラム24内において混合させ、コークス
ドラム24内において所望のコーキング温度を得る。
本発明による第2の具体例を示す第2図について詳述
する。ライン1′を介して熱分解器2′のコイルに原料
を供給する。熱分解器2′への原料の導入に先立ち、上
述の如く、イオウ中でのソーキング等によって原料を前
処理する。熱分解器2′を上述の如く作動する。つい
で、熱分解した原料を熱分解器2′からライン4′を介
して取出し、フラッシュ等5′に供給する。フラッシュ
等5′の作動は上述のとおりである。
ライン6′を介して重質ピッチ様塔底生成物を回収
し、ライン7′を介して軽油を回収し、ナフサ及び軽質
ガスをライン8′を介して回収する。前調整した原料を
ライン10′を介して取出し、コンビネーション塔12′に
導入する。このコンビネーション塔12′には、ライン38
を介してコークスドラム24′からの蒸気も供給する。コ
ークス器コンビネーション塔12′では、フラッシュした
原料及びコーキング蒸気、易コークス化成分を含有する
第1部分(高沸点フラクション)及び易コークス化成分
を本質的に含有しない第2部分(低沸点フラクション)
に分別する。コークス器ナフサ及び軽油の回収も行う。
ライン13′を介してコークス器ナフサ及びガスを回収
し、ライン14′を介して軽質コークス器軽油を回収し、
ライン15′を介して重質コークス器軽油を回収する。別
法によれば、重質コークス器軽油の全部又は一部を他の
加工処理に供することもできる。
沸点482℃(900゜F)以上、好ましくは538℃(1000゜
F)以上を有する易コークス化成分を包含する第1フラ
クションをライン32を介してコンビネーション塔12′か
ら取出し、易コークス化成分を本質的に含有しない第2
フラクションをライン30を介してコンビネーション塔1
2′から取出す。
この第1フラクションをライン32を介して送り、コー
クス器ヒーター18′のコイル19′に導入する。コークス
器ヒーター18′は、ジレードコーキング法で通常使用さ
れるよりも低い温度、好ましくは482℃(900゜F)以下、
さらに好適には454℃(850゜F)以下で作動される。この
加熱条件により、コークス器ヒーター18′のコイル19′
内でのコークス析出物を形成が防止される。コークス器
ヒーター18′内での加熱の後、第1フラクションをライ
ン36に介して取出す。
一方、第2フラクションについては、ライン30を介し
てコークス器ヒーター20′のコイル21′に供給する。こ
の第2フラクションを、加熱された第1フラクションと
混合する際にコーキング温度の配合原料を形成するよう
に加熱する。第2フラクションをコークス器ヒーター2
0′内で加熱した後、ライン34を介して取出し、ライン3
6に供給し、これにより第2フラクションを第1フラク
ションと混合させてコーキング温度の配合原料を調整す
る。
第1フラクションをライン36を介して送給する間に、
加熱した第2フラクションをライン34からライン32に供
給するため、第1及び第2フラクションを相互に混合す
る。フラクション及び高沸点フラクションの間で熱交換
を生じ、低沸点フラクション及び高沸点フラクションの
混合物はコーキング温度となる。好適なコーキング温度
は約416℃(780゜F)ないし約510℃(950゜F)である。つ
いで、第1及び第2フラクションの混合物をライン36を
介して送り、コークスドラム24′に導入する。
別法として、ライン36の第1フラクション及びライン
34の第2フラクションをコークスドラム24′に別々に供
給し、これにより、フラクションをコークスドラム24′
内で混合させて、コーキング温度の混合物を調製するこ
ともできる。
コークスドラム24′内では、混合物のコーキングを温
度約415ないし約510℃、圧力約2ないし約10Kg/cm2Gで
行う。蒸気ライン38を介して送り、コンビネーション塔
12′に導入する。このコンビネーション塔12′におい
て、蒸気をライン10′を介して導入された新たな原料と
混合する 本発明による他の具体例を第3図に示す。この具体例
では、新たな原料(コーキングに供されない)を、コー
クス器ヒーター及びコークス化用コークスドラムへ導入
する前に、コークス器コンビネーション塔へ送給しな
い。図示している具体例では、新たな原料をライン10″
を介してコークス器ヒーター18″のコイル19″に導入す
る。新たな原料のコークス器ヒーター18″への導入前
に、たとえば上述の如き当分野で公知の各種手段によっ
て、新たな原料を処理及び/又は加工することができ
る。
コークス器ヒーター18″は、ジレードコーキング法に
おけるコーキングヒーターで通常使用されるよりも低い
温度で作動される。かかる温度は、一般に482℃(900゜
F)を越えず、好ましくは上述の如く454℃(850゜F)を
越えない。このように、コークス器ヒーター18″は充分
に低い温度に維持され、コイル19″内におけるコークス
の析出が防止される。コークス器ヒーター18″内で加熱
した後、原料をライン40を介してコークス器ヒーター1
8″から取出す。ついで、この原料を、ライン42を介し
てライン40に導入されたコークス器リサイクルストリー
ムと混合させる。リサイクルストリームは、通常のコー
キング温度よりも高い温度である。これにより、リサイ
クルストリームは原料を加熱して所望のコーキング温度
とする。ついで、原料及びリサイクルストリームの配合
ストリームをライン40を介してコークスドラム24″に導
入する。コークスドラム24″では、配合ストリームのコ
ーキングを温度約415ないし約510℃、圧力約2ないし約
10Kg/cm2Gで行い、これにより、コークスドラム24″内
で配合ストリームからコークスを生成する。ついで、コ
ークスドラム24″からのオーバーヘッド蒸気をライン44
を介して取出す。
このオーバーヘッド蒸気をライン44を介してコークス
器コンビネーション塔12″に送給する。コークス器コン
ビネーション塔12″は、当分野で公知の条件下で作動さ
れる。このオーバーヘッド蒸気は各種の有用な生成物に
分別される。
ライン13″を介してコークス器ナフサ及びガスを回収
し、ライン14″を介して軽質コークス器軽油を回収し、
ライン15″を介して重質コークス器軽油を回収する。別
法では、重質コークス器軽油の全部又は一部を、塔底フ
ラクションの一部として取出すこともできる。塔底フラ
クションをライン46を介して取出して、コークスドラム
24″へのコークス器リサイクルストリームとする。塔底
フラクション(リサイクルストリーム)はライン46を通
り、コークス器ヒーター20″のコイル21″に入る。この
コークス器ヒーター20″は、コーキング温度の配合スト
リームを調製するように加熱されたリサイクルを提供す
る温度で作動される。
コークス器ヒーター20″で加熱した後、塔底フラクシ
ョン(リサイクルストリーム)をライン42を介してコー
クス器ヒーター20″から取出す。ついで、リサイクルス
トリームをライン40において新たな原料と接触させる。
リサイクルストリームは新たな原料を加熱して、コーキ
ング温度の新たな原料及びコークス器リサイクルの配合
原料を生成する。このようにして、ライン40において、
新たな原料及びリサイクルストリームの間で熱交換が起
る。その結果、ライン40において新たな原料とリサイク
ルとの配合ストリームが調製され、この配合ストリーム
は所望のコーキング温度を有する。ついで、配合ストリ
ームを上述の如くコークスドラム24″に供給する。
別法によれば、ライン40の新たな原料及びライン42の
リサイクルストリームを別々にコークスドラム24″に供
給し、これによりコークスドラム24″で混合を行い、混
合物はコークスドラム24″内で所望のコーキング温度を
得る。
本発明の利点は、コーキングヒーターのコイル内でコ
ークスが析出される傾向を低減しつつ、新たな原料を所
望のコーキング温度に加熱できることである。これは、
新たな原料又は新たな原料の高沸点フラクションをコー
クス器ヒーターで部分的に加熱し、これにより、原料又
は高沸点フラクションを、ジレードコーキング法におけ
るコーキングヒーターで通常使用されるよりも低い温度
に加熱することによって達成される。コーキングヒータ
ーでの加熱が低温で行われることにより、該ヒーターの
コイルでのコークスの析出が低減し、コーキング装置を
定期的に閉止してコーキングヒーターを浄化又は変換す
ることが防止される。新たな原料を所望のコーキング温
度に最終的に加熱することは、コークスドラムへの供給
ライン中、又はコークスドラム内において、新たな原料
と、易コークス化成分を実質的に含有しない加熱された
リサイクルストリームとを接触させることによって達成
される。このようにして、新たな原料又は高沸点フラク
ションを、コークス器ヒーターのコイル内でコークスを
析出させることなく、所望のコーキング温度に加熱する
ことができる。
以上本発明をその具体例について詳述したが、本発明
はこの特定の実施例に限定されるものではなく、本発明
の精神を逸脱しないで幾多の変化変形がなし得ることは
もちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は、本発明の方法の実施に好適な具
体例を示す該略図である。 2,2′……熱分解器、5,5′……フラッシュ塔、12,12′,
12″……コークス器コンビネーション塔、18,18′,18″
……コークス器ヒーター、20,20′,20″……コークス器
ヒーター、24,24′,24″……コークスドラム。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容易にコークス化する成分を含有する第1
    部分及び容易にコークス化する成分を本質的に含有しな
    い第2部分からなる配合原料をコーキング条件下でコー
    キングすることによりコークスを製造する方法におい
    て、前記第1部分をジレードコーキング法におけるコー
    キングヒーターで通常使用されるよりも低い温度で加熱
    すると共に、前記第2部分を、前記第1部分と該第2部
    分とを配合する際にコーキング温度の配合原料を生ずる
    温度に加熱して、コーキングヒーターにおけるコークス
    の析出を防止することを特徴とする、コークスの製法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製法において、前記第1部
    分を482℃(900゜F)を越えない温度に加熱する、コーク
    スの製法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の製法において、前記第1部
    分を454℃(850゜F)を越えない温度に加熱する、コーク
    スの製法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の製法において、前記第1部
    分が新たな原料でなり、前記第2部分がコークス器リサ
    イクルでなるものである、コークスの製法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の製法において、新たな原料
    及びコークス器リサイクルを配合し、分別して前記第1
    部分及び第2部分を生成する、コークスの製法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の製法において、コークス器
    リサイクルを、260℃(500゜F)ないし343℃(650゜F)の
    温度条件下で沸騰する物質でなる軽質フラクション及び
    260℃(500゜F)ないし343℃(650゜F)の温度以上で沸騰
    する物質でなる重質フラクションに分離し、該軽質フラ
    クションを新たな原料と配合して前記第1部分とすると
    共に、該重質フラクションによって前記第2部分を構成
    する、コークスの製法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の製法において、前記第1部
    分が温度482℃(900゜F)以上で沸騰する成分を包含し、
    前記第2部分が容易にコークス化する成分を実質的に含
    有しないものである、コークスの製法。
  8. 【請求項8】請求項3記載の製法において、前記新たな
    原料が、石炭液化生成物、熱分解燃料油、潤滑油抽出
    物、水素化脱硫潤滑油抽出物、接触分解塔デカントオイ
    ル及び熱分解タールでなる群から選ばれるものである、
    コークスの製法。
  9. 【請求項9】請求項4記載の製法において、前記新たな
    原料が、熱分解燃料油、潤滑油抽出物、水素化脱硫潤滑
    油抽出物、接触分解塔デカントオイル及び熱分解タール
    でなる群から選ばれるものである、コークスの製法。
  10. 【請求項10】請求項1記載の製法において、前記コー
    キング温度が415℃ないし510℃である、コークスの製
    法。
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