JP3058911U - 機能性下衣 - Google Patents

機能性下衣

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JP3058911U
JP3058911U JP1998008722U JP872298U JP3058911U JP 3058911 U JP3058911 U JP 3058911U JP 1998008722 U JP1998008722 U JP 1998008722U JP 872298 U JP872298 U JP 872298U JP 3058911 U JP3058911 U JP 3058911U
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JP
Japan
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lower garment
composite elastic
stretchable fabric
stretchable
elastic portion
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JP1998008722U
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Inventor
由和 高寺
哲男 酒井
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、従来の問題点を解決し、運動時の
衣服圧、及び、衣服のズレを低減することができる機能
性下衣を提案することにある。 【解決手段】 下衣を構成する布片の一部に、伸縮性布
帛とヒダを形成した非伸縮性布帛とを重ね合わせてなる
複合伸縮部を使用して縫製した機能性下衣にある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、機能性下衣に関し、さらに詳しくは、着用時に運動に伴う圧迫感や 衣服のずれを低減することが可能な機能性下衣に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遮熱性を有する消防用衣服や防災用衣服に使用する下衣は、防炎性、 若しくは、難燃性の素材を用いることが多く、これらの素材は比較的厚く、また 、比較的硬い素材であることが多い。このためこれらの下衣を着用した場合には 、重く、また、動き難いという問題点を有している。特に、前屈したり、しゃが み込んだり、立ち膝の姿勢をとった場合には、膝、腰、臀部に強い圧迫感を感じ たり、下衣の腰部がずり下がる問題のほかに、さらに、下衣の裾部がまくれあが る等の不具合が生じ、問題となっていた。
【0003】 一方、スポーツ用にタイツ等では、前面に2ウエイトリコット等のストレッチ 素材が用いられ、人体の伸びに充分に対応した衣料はあるものの、これらは防炎 性、耐熱性、遮熱性に劣るため、消防用、又は、防災用の下衣としては使用でき ないものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる従来の問題点を解決し、運動時の衣服圧、及び、衣服のズレ を低減し、また、厚手の難燃性布帛を使用したような場合にも、防炎性、耐熱性 、及び、遮熱性を損なうことなくこれらの機能を保持したままで、運動時の衣服 圧、及び、衣服のズレを低減することができる機能性下衣を提案することにある 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、前記の課題を解決するべく鋭意検討した結果、衣服の一部に特 殊な構造の伸縮性部材を使用することにより該課題を解決できることを見出し、 本考案を得た。すなわち、本考案によれば、下衣を構成する布片の一部に、ヒダ を形成した非伸縮性布帛と伸縮性布帛とを重ね合わせてなる複合伸縮部を使用し て縫製したことを特徴とする機能性下衣にある。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を詳細に説明する。 本考案に使用する伸縮性布帛とは、構成布帛の少なくとも一部にポリウレタン 系エラストマーやポリエーテルエステル系エラストマーを用いた織編物やパワー ネットなどをいい、これらの伸縮性布帛は、少なくとも、衣服(下衣)の上下方 向(鉛直方向)に伸縮性が発現するように配置して使用される。また、該エラス トマー繊維からなる布帛の他には、上下、左右、バイアス方向の伸縮性を有する 2ウエイトリコットからなる伸縮性布帛を用いてもよい。ただし、一方向に伸長 させた場合に、他方向(直角方向)に著しく収縮するものは実用上好ましくない 。このような伸縮性のレベルは、荷重:1.5Kg/5cm巾を負荷した際の伸 長率が、10〜300%の範囲であれば好いが、人体の皮膚の伸びが最大個所で も50%であることを考慮すれば、20〜70%の範囲で使用するものが実用的 である。
【0007】 本考案は、このような伸縮性布帛と伸縮性の少ない(伸長率:10%未満)布 帛(以下、非伸縮性布帛という)とを用いてなる複合伸縮部を使用するものであ るが、該複合伸縮部は下記のような構造を有する。すなわち、該複合伸縮部は、 伸縮性布帛と非伸縮性布帛とを重ね合わせることにより構成され、該非伸縮性布 帛はヒダを形成している。
【0008】 図4は、本考案に使用する複合伸縮部の構造を模式的に説明するための側面図 である。図4において、伸縮性布帛3と非伸縮性布帛4とは重なり合っているが 、該伸縮性布帛は自己の伸縮性能により自在に伸び縮みを行い、図4(a)、図 4(b)に示すようにその長さを変化させるものである。
【0009】 一方、該伸縮性布帛3に重ね合わされて使用される非伸縮性布帛4は、ヒダを 形成し、且つ、該ヒダの形状が伸縮性布帛の伸びに対応して変化をするものであ る。図4(a)に示すように、伸縮性布帛3が伸長していない状態では、非伸縮 性布帛4によるヒダは、ヒダの間隔が狭くなりヒダは鋭角に折りたたまれる形状 となる。図4(b)に示すように、伸縮性布帛3が伸ばされた状態では、非伸縮 性布帛4によるヒダは、ヒダの間隔がやや広くなりヒダはゆるやかに折りたたま れる形状となる。
【0010】 このような構造のヒダは、該伸縮性布帛3と非伸縮性布帛4とを重ね合わせて 5により示す複数個所を縫合して得らる。該縫合個所5は、図4に示す紙面と直 交する方向に縫合されている。また、縫合に際しては、該伸縮性布帛3を所定量 (非伸長状態の1.5〜3.0倍)だけ伸ばした状態で非伸縮布帛4を重ね合わ せて縫合するか、又は、非伸縮性布帛4が伸縮性布帛3に対して所定量の余裕を 持つように重ね合わせて縫合することにより、該複合伸縮部の伸縮性を調節する ことができ、また、所定間隔にヒダの形成が行われるように5に示す縫合箇所を 複数にしてヒダの数が決められる。
【0011】 本考案の下衣は、このような構造を有する複合伸縮部を適宜個所に使用して作 成される。該複合伸縮部を使用する個所としては、図1から図3に示すように、 両膝部、及び、腰後方部が最も好ましい。これらの部位は、人が前屈した際や蹲 踞の姿勢を取った際に最も皮膚が伸ばされる個所であり、且つ、最も衣服圧によ る圧迫を受ける個所である。なお、図1は、本考案の下衣の例を示す正面図であ り、図2はその側面図、図3はその背面図である。
【0012】 また、該複合伸縮部は、膝部や腰後方部を覆う大きさのものが使用されるが、 少なくとも下衣の丈方向と複合伸縮部の伸縮方向が一致するように使用される。 さらに、両膝部に使用する複合伸縮部1は、その巾方向の中心が下衣の前折線よ り外側にずれるように縫合したものが好ましい。
【0013】 図5は、図1に示す下衣をB−B’断面で切断したときの断面を模式的に示し た断面図である。図5において、該B−B’断面がほぼ円形であるとき(円形と したとき)、OCは下衣の前折線の方向を示し、OEは該複合伸縮部1の巾方向 の中心部の方向を示す。該複合伸縮部1は、OC−OEのなす角度:αが20〜 50゜となるように、外側方向にずらして縫合したものが好ましい。なお、下衣 の前折線とは、下衣の側面が平になるように畳んだときに、折り曲げられる前側 の部分であって、図1の6に示す線がこれに相当する。また、図5において、O は下衣のB−B’断面の中心を示し、7は着用した脚の想像線である。
【0014】 本考案の下衣は、このように複合伸縮部を部分的に使用したものであるが、該 複合伸縮部以外の部分は、非伸縮性布帛を使用して構成される。この非伸縮性布 帛は、前記の非伸縮性布帛4と同一の素材を使用する必要性はないが、下衣の取 扱性を考慮して同一の素材を使用するものが好ましい。これらの非伸縮性布帛と しては、通常、下衣に使用する素材が適宜用いられ、また、防護服等の特殊用途 に使用するものは厚手の素材が使用される。特に、防炎性、耐熱性、遮熱性が要 求される消防服等には、難燃性のアラミド繊維や難燃レーヨン繊維などの難燃性 繊維からなる非伸縮性布帛が好ましく使用される。
【0015】
【考案の作用】
このように本考案の下衣では、複合伸縮部を特定部位、特に、両膝部、腰後方 部に使用することにより、身体屈曲時に複合伸縮部の伸びにより衣服圧の上昇を 押さえ、身体屈曲時にしばしば見られる衣服のずれを防止して動き易さを確保す ることができる。
【0016】 さらに、膝部に使用する複合伸縮部の巾方向の中心が、下衣の前折線より外側 にずれているものでは、蹲踞等のしゃがむ姿勢をとったときに膝の中心と該複合 伸縮部の中心とが近づくために衣服圧を低減する効果がある。
【0017】 また、特殊用途として消防服等に使用するときにも、単に伸縮性布帛のみを屈 曲部に使用したものでは防炎性、耐熱性、遮熱性に劣るが、非伸縮性布帛と組み 合せて使用することにより伸縮特性を何ら阻害することなく、これらの性能を確 保することができる。
【0018】
【実施例】
以下、実施例により本考案をさらに詳細に説明するが、本考案はこれら実施例 により何ら制限されるものではない。なお、実施例の評価に使用した項目は、下 記の方法により測定された。
【0019】 (1)衣服圧 試験用の下衣を着用した被験者の膝頭と臀部の頂点に、共和電業社製の歪ゲー ジ式圧力センサーを両面テープで接着し、被験者が蹲踞の姿勢をしたときのそれ ぞれの個所の衣服圧(g/cm2)の最大値を計測した。
【0020】 (2)衣服ずれ量 試験用の下衣を着用した被験者が立位の状態のとき、該試験用下衣の腰部の上 端の位置を腰部に打点すると共に、同下衣の裾部の下端の位置を下肢のアキレス 腱上に打点する。次いで、被験者が蹲踞の姿勢をしたときの腰部の上端の位置と 裾部の下端の位置とを打点し、それぞれの打点のずれ量(mm)を測定する。
【0021】 [実施例1] 下衣の表地に難燃性の全芳香族系ポリアミドからなる短繊維(2デニール/5 1mm)を紡績して得た20/2(綿番手)を用いて2/1綾組織に織成した織 物(目付:275g/m2)を非伸縮性布帛として用い、ポリウレタン系エラス トマー(スパンデックス、660デニール)を用いて経方向にのみ伸長するパワ ーネットを製網して伸縮性布帛として用いた。該伸縮性布帛は、1.5kg/5 cm巾の荷重で約65%の伸長率を示すものであった。
【0022】 該伸縮性布帛と非伸縮性布帛を用いて、図1〜図3に示すように複合伸縮部を 両膝部、及び、腰後方部に形成し、該複合伸縮部以外の部分には同じ非伸縮性布 帛を使用して消防服用の下衣を作成した。このとき、両膝部の複合伸縮部は、そ の巾の中心方向が下衣前折線の方向より外側に35°ずらして縫合した。なお、 該複合伸縮部には、伸長していない状態の伸縮性布帛に対して、約1.7倍の長 さの余裕を持たせて縫合した非伸縮性布帛によりヒダを形成して用いた。得られ た下衣について、衣服の圧力、及び、ずれを測定して評価した結果を表1に示す 。
【0023】 [比較例1] 実施例1で使用した非伸縮性布帛を全ての部位についてヒダを形成することな く使用し、伸縮性布帛は全く使用せずに、実施例1と同様のサイズの下衣を作成 した。実施例1と同様にして評価した結果を表1に併せて示す。
【0024】
【表1】
【0025】 表1に示すように、実施例では、複合伸縮部を使用することにより、蹲踞時の 最大圧力、及び、衣服のずれ量を比較例と比べて著しく低下させることができた 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の下衣の例を示す正面図である。
【図2】図1に示す下衣の側面図である。
【図3】図1に示す下衣の背面図である。
【図4】本考案に使用する複合伸縮部の構造を模式的に
説明するための側面図である。
【図5】図1に示す下衣をB−B’断面で切断したとき
の断面を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 膝部に使用した複合伸縮部 2 腰後方部に使用した複合伸縮部 3 伸縮性布帛 4 非伸縮性布帛

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下衣を構成する布片の一部に、ヒダを形
    成した非伸縮性布帛と伸縮性布帛とを重ね合わせてなる
    複合伸縮部を使用して縫製したことを特徴とする機能性
    下衣。
  2. 【請求項2】 複合伸縮部を腰の後部分に相当する部位
    に配置した請求項1に記載された機能性下衣。
  3. 【請求項3】 複合伸縮部を膝に相当する部位に配置し
    た請求項1、又は、請求項2に記載された機能性下衣。
  4. 【請求項4】 複合伸縮部を膝に相当する部位に配置
    し、該複合伸縮部の巾の中心の方向が、下衣前折線の方
    向より20〜50°外側にずれて配置されている請求項
    1〜請求項3のいずれか1項に記載された機能性下衣。
  5. 【請求項5】 非伸縮性布帛が、難燃性繊維によりなる
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載された機能性
    下衣。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019073820A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 倉敷紡績株式会社 作業服下衣

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JP2019073820A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 倉敷紡績株式会社 作業服下衣

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