JP3058813B2 - 発電装置およびその制御方法 - Google Patents

発電装置およびその制御方法

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JP3058813B2 JP7138159A JP13815995A JP3058813B2 JP 3058813 B2 JP3058813 B2 JP 3058813B2 JP 7138159 A JP7138159 A JP 7138159A JP 13815995 A JP13815995 A JP 13815995A JP 3058813 B2 JP3058813 B2 JP 3058813B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼンマイばねに蓄積さ
れた機械エネルギーを徐々に取り出しながら発電し、外
部に供給する発電装置およびその制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の発電装置としては、特開平5−2
84690号公報に記載される様なゼンマイの機械エネ
ルギを発電機で電気エネルギに変換し、3端子レギュレ
ータとコンデンサにより所定の電圧および所定範囲内の
脈動となった電流を電気機器に送るゼンマイばねバッテ
リがある。また、特開昭59−135388号公報に記
載される様なゼンマイにより駆動される発電機の回転数
制御を水晶等の発振器を用いて行い、精度良く計時する
時計がある。
【0003】これらのゼンマイに蓄積されたエネルギー
を用いて発電する発電装置は、電力網の整っていない地
域において、近年では業務や生活に不可欠となっている
電気・電子機器を取り扱う上で非常に有効である。ま
た、ゼンマイを定期的に巻けば電力を得ることができる
ので、電池切れなどの心配はない。従って、地震などの
災害時におけるバックアップ電源などとしての利用価値
も高い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ゼンマイばねバッテリーは、電力を供給される電気機器
の消費電力が小さければ小さいほど電磁ブレーキが働か
ないため発電機は高速で回転し、ゼンマイは早く解けて
しまう。また、電気機器を接続しない場合はゼンマイは
すぐに解けてしまうのでバッテリーとしての機能を果た
さない。
【0005】また、携帯電話のように、受信待ち状態と
電話使用状態で消費電力が異なる様な電気機器に接続す
ると、最大使用電力に合わせた発電状態を継続する必要
があり、必要以上のエネルギーを供給し続けていなけれ
ばならない。従って、ゼンマイに蓄積されたエネルギー
を有効に利用することができず、ゼンマイから多量のエ
ネルギーが発電機に与えられているにもかかわらず、そ
のほとんどが磁気損失や空気抵抗のような機械的損失で
失われしまう。従来のゼンマイばねバッテリーでは十分
な持続時間を持った発電装置を得ることは困難である。
【0006】そこで本発明においては、ゼンマイに蓄積
されたエネルギーを有効に活用して持続時間を長くでき
る発電装置を提供することを目的としている。また、使
用側の消費電力に応じて供給する電力を自動的に制御
し、電力を供給する電気機器の使用電力量に応じて、発
電機を駆動するエネルギを自動的に最小にできる発電装
置を提供することも本発明の目的の1つである。そし
て、使用電力量の範囲が広く、その電力量に応じて持続
時間の長い発電装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、発電
装置の供給電圧を一定となるように発電部の回転数、す
なわち回転速度を制御するようにしている。これによっ
て、使用側で消費される電力が少ないときには、発電部
の回転速度が下がってゼンマイの解けるスピードが低下
するので、発電可能な持続時間が延び、ゼンマイに蓄積
されたエネルギーを有効に活用することが可能となる。
一方、使用側で消費される電力が多い場合には、供給電
圧が一定となるように発電部の回転速度を上げ、所望す
る電力を供給可能なようにしている。このような発電部
の回転速度を制御するために、本発明の発電装置におい
ては、機械的に制御する方法と発電部の出力電流を制御
する方法の2つの方法を採用できるようにしている。
【0008】機械的に制御する発電装置は、ゼンマイば
ねに蓄積された機械エネルギーを電気エネルギーに変換
する発電部と、この発電部からの電力を外部に供給する
供給部と、この供給部からの供給電圧に従って発電部の
回転速度を機械的に制御する回転制御部とを有すること
を特徴としている。この回転制御部は、供給電圧を基準
電圧と比較する比較部と、発電部の回転部材の少なくと
も1部に接触可能なように配置されたブレーキ部材と、
基準電圧に対して供給電圧が上がるとブレーキ部材を回
転部材に対して押圧する駆動手段とを備えたものがあ
る。発電部の回転速度制御を機械的に行うと、使用側の
電力消費がほとんどなく、供給電圧が上がった場合に発
電部を完全に停止させることが可能となる。従って、使
用側における電力消費がない場合などに、ゼンマイに蓄
積されたエネルギーをほぼ完全に保存できる。駆動手段
には、たとえば、バイモルフピエゾ素子等の圧電素子を
用いることが可能であり、この圧電素子と発電部の回転
部材との距離を調整することによって回転速度制御を開
始し、あるいは発電部を停止させる供給電圧の設定、変
更および調整を簡単に行うことができる。圧電素子に供
給電圧を直接、あるいは間接的に印加してブレーキ部材
を制御したり、非接触型の機械的な制御を用いることも
もちろん可能である。
【0009】また、供給電圧によって発電部の出力電流
を制御する回転制御部によって、使用側の電力負荷が小
さい場合であっても発電部に対する電力負荷を制御でき
る。発電部に対する電力負荷を制御することにより、使
用側で消費される電力が少ないときでも、ゼンマイの解
けるスピードを遅くすることができるので、ゼンマイに
蓄積されたエネルギーを有効に活用できる。発電部の出
力電流を制御するために、発電部の出力端に並列に接続
可能な少なくとも1系統の昇圧容量を備え発電部の出力
電圧を昇圧して供給部に供給可能な昇圧手段を採用でき
る。そして、基準電圧に対し供給電圧が下がると昇圧手
段の昇圧量を下げる第1の制御、または基準電圧に対し
供給電圧が上がると昇圧手段の昇圧量を上げる第2の制
御の少なくともいずれかの制御を行う。発電装置を使用
している途中でゼンマイを巻かず、一定の電力を供給す
れば良いような発電装置に対しては、昇圧量を下げる制
御だけでも良い。
【0010】このような昇圧手段を用いれば、供給電圧
が高いときに昇圧容量を発電部に対し並列に接続するこ
とができる。これによって発電部の出力電流を増やし、
出力電圧をさげる制御が行われ、発電機を回すために必
要なトルクが増加するのでゼンマイの解けるスピードが
低下する。また、昇圧容量に充電された電力は昇圧手段
を介して所定の供給電圧に昇圧され供給される。従っ
て、ゼンマイに蓄積されたエネルギーのうち、従来、使
用できずに無効に消費されていた部分も有効に活用で
き、さらに、発電部の回転速度制御も可能となる。
【0011】また、回転制御部に発電部の出力端に対し
並列に設置された電力消費手段を採用し、基準電圧に対
し供給電圧が低下すると電力消費手段の消費量を下げる
第1の制御、または基準電圧に対し供給電圧が上昇する
と電力消費手段の消費量を上げる第2の制御の少なくと
もいずれかを行うようにしても良い。発電部からの電力
を直接消費することによって発電部の回転速度をダイレ
クトに制御でき、整流等の処理によって品質の向上した
電力を浪費しなくて済む。発電部は交流出力を行い、こ
の交流出力を半波整流する整流部が設けられている場合
は、電力消費手段に整流部と逆極性の交流出力を流す一
方向性素子を設けることによって制御によって消費され
る電力と、供給される電力を使い分けることができる。
このような電力消費手段は可変抵抗等の抵抗値を変えら
れる手段や、パルス幅制御などによってデューティーを
変えられる手段で実現できる。従って、簡素な構成の制
御回路によって発電部の回転速度制御を精度良く制御す
ることが可能である。
【0012】発電部の回転速度を機械的に制御する回転
制御部、発電部の出力電流を制御する回転制御部、すな
わち、昇圧量を制御する回転制御部と自己消費量を制御
する回転制御部をそれぞれ組み合わせることももちろん
可能である。昇圧量と自己消費量をそれぞれ制御すれ
ば、昇圧量を制御することによってゼンマイに蓄積され
た機械エネルギーの利用範囲を広げられ、さらに、自己
消費量を制御することによって機械エネルギーの有効利
用を図れる。供給電圧に対する回転速度の微調整を自己
消費量の制御で行い、大きな範囲の制御を昇圧量を制御
することによって行うことができる。さらに、自己消費
量の制御のステップを変えて大きな回転速度に大きなブ
レーキをかけることも可能である。また、昇圧量と機械
的な回転速度の制御を行えば、機械エネルギーの利用範
囲の拡大および機械エネルギーの保存を図れる。自己消
費量と機械的な回転速度の制御を組み合わせても良く、
これによれば比較的簡単な回路構成で機械エネルギーの
有効利用とその保存が図れる。
【0013】供給部の供給電圧に従って発電部の回転速
度を機械的に制御する機械制御工程と、供給電圧に従っ
て発電部の出力電流を制御する電流制御工程の両方の制
御を採用する場合は、機械制御工程に対し電流制御工程
を優先して行うことが望ましい。電流を制御することに
よって回転速度の微調整が容易に行え、さらに、機械的
な制御によって発電部を停止させゼンマイに蓄積された
機械エネルギーの浪費をさらに少なくできるからであ
る。
【0014】また、昇圧量を制御する昇圧制御工程と、
電力消費量を制御する電力消費制御工程を採用する場合
は、電力消費制御工程を昇圧制御工程に対し優先して行
うことが望ましい。昇圧量を制御することによってゼン
マイに蓄積されたエネルギーの無駄な消費を抑えられ、
さらに、回転速度の微調整は電力消費量の制御によって
実現できるからである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)図1に、本発明の実施例1に係る発電装置
1の概略構成をブロック図を用いて示してある。本例の
発電装置1では、ゼンマイばね2と、このゼンマイばね
2に輪列10を介してつながった発電機3とによって発
電部4が構成され、発電部4からの電力が全波整流を行
う整流部5によって整流され供給部6に供給される。供
給部6にはバッファーとなる出力コンデンサー7が設け
られており、その両端が出力端子O1およびO2に接続
されている。
【0016】本発明の発電装置1は、供給部6から供給
される電力の供給電圧Vsを一定の範囲に制御するよう
にしており、このための種々の回路が搭載された制御用
IC20と、これによって動かされるいくつかの素子を
備えている。本例の発電装置1は、発電部4の回転速度
を機械的に制御する回転制御部30と、発電部4の出力
電圧Voを昇圧して供給部の出力コンデンサー7に供給
する昇圧部60と、発電部4からの出力電力Woの一部
を自己消費可能な電力消費部70とを備えている。
【0017】本例の回転制御部30は、例えば発電機3
のフライホイール等の回転部材にブレーキをかけられる
ブレーキ部材と、このブレーキ部材を駆動する駆動部3
1を備えている。本例の駆動部31はバイモルフピエゾ
などの圧電素子32によって構成されており、この圧電
素子32が駆動制御回路33によって制御される。駆動
制御回路33は、Dタイプのフリップフロップ34によ
って構成されている。供給電圧Vsの監視は、基準電圧
発生回路50で発生された基準電圧Vrefと比較する
比較部としての機能を持った制御回路40によって行わ
れており、この制御回路40から駆動制御回路33にセ
ット信号S0とリセット信号R0が供給され回転制御部
30の制御が行われる。
【0018】昇圧部60は、整流部5によって整流され
た電圧を昇圧して出力コンデンサー7に供給できるよう
に配置されている。昇圧部60は、3つの昇圧用のコン
デンサー61、62および63を備えており、1倍、
1.5倍、2倍および3倍の昇圧量をとれるようになっ
ている。これらの昇圧用コンデンサー61、62および
63の接続は切り替え回路64によって所定の昇圧量が
とれるように切り替えられる。切り替え回路64は、昇
圧制御回路65によって制御され、本例においては、2
ビットのアップダウンカウンター66によって昇圧制御
回路65を構成してある。この昇圧制御回路65は、供
給電圧Vsを基準電圧Vrefと比較し、監視している
制御回路40からアップ信号U1、ダウン信号D1およ
びリセット信号R1によって制御される。
【0019】本例の電力消費部70は、発電部4に並列
に接続された可変抵抗回路71と、この可変抵抗回路7
1を制御する抵抗値制御回路72とを備えている。可変
抵抗回路71は、抵抗値の異なる3つの抵抗RE1、R
2およびR3が並列に接続さ1ており、それぞれに対し
スイッチSW1、SW2およびSW3が直列に接続され
ている。また、抵抗値制御回路72は、3ビットのアッ
プダウンカウンター73によって構成されており、供給
電圧Vsを基準電圧Vrefと比較し、監視している制
御回路40からのアップ信号U2、ダウン信号D2およ
びリセット信号R2によって制御される。
【0020】本例の制御回路40は、上記の電力消費部
70、昇圧部60および機械式の回転制御部30の協調
制御を行う機能も備えており、そのため、電力消費部7
0のアップダウンカウンター73の出力ビット(γ,
β,α)および昇圧部60のアップダウンカウンター6
6の出力ビット(y,x)を監視している。
【0021】回転制御部の構成 図2および図3に、発電部の概略構成を示してある。本
例の発電装置においては、ゼンマイの格納された香箱車
18と、さらに2番車11、3番車12、4番車13お
よび5番車14からなる輪列10、および発電機3が平
面的に配置されており、薄型化が図られている。香箱車
18には、逆転防止歯車16が取り付けられており、こ
はぜ15が噛み合って逆転するのを防止している。ま
た、香箱車18に格納されたゼンマイ2は、その外端2
aが香箱歯車18aと溶接等によって固定されており、
内端2bが香箱真18bに固定ピン等によって固定され
ている。本例の発電装置1においては、逆転防止歯車1
6は、こはぜ15によって時計方向には回転するが反時
計方向には回転しないようになっており、また、ゼンマ
イ2の外端2aおよび内端2bがそれぞれ香箱歯車18
aと香箱真18bに固定されているので、発電機3を回
している状態でゼンマイを巻くことが可能である。従っ
て、発電中であっても、定期的に、あるいは、発電装置
1からの出力が低下したときに、香箱真18bにつなが
ったシャフト18cを用いてゼンマイを巻いてエネルギ
ーを蓄積することができる。
【0022】本例の発電機3は、永久磁石からなるロー
ター3aと、ローターの回転の安定を図るフライホイー
ル3bを備えており、これらがステーター17に対して
回転して発電を行う。ステーター17は磁心にコイルを
巻いたコイルブロック17cに接続している。磁心およ
びステーター17には、PCパーマロイの使用された2
層17aおよび17bの構造が採用されており、渦電流
による損失の低減が図られ、さらに、保磁力を小さくす
ることによってヒステリシス損失も小さくしている。
【0023】本例の発電装置1では、これらの輪列10
および発電機3を収納したハウジング19にサポート3
8を介して回転制御部30を構成するバイモルフピエゾ
素子32が取り付けられている。そして、このピエゾ素
子32の先端にブレーキパッド35が取り付けらてい
る。ピエゾ素子32は電圧が供給されると、ブレーキパ
ッド35の取り付けられた先端が発電機のフライホイー
ル3bに向かって伸び、ブレーキパッド35をフライホ
イール3bに押圧することによって発電機3の回転を低
下させ、さらには回転を停止した状態に保持できる。バ
イモルフピエゾ素子35の取り付けられたサポート38
は、偏心した位置にある軸の回りに回転する取付ネジ3
9によってハウジング19に固定されている。従って、
取付ネジ39を回転させるとサポート38がハウジング
19に対しY方向に動き、バイモルフピエゾ素子32と
フライホイール3bとの隙間Xが変わってブレーキパッ
ド35がフライホイール3bに接触するタイミングを調
整できる。本例では、取付ネジ39の周囲のハウジング
19に取付ネジ39を旋回したときにブレーキパッド3
5によって発電機3が停止するタイミングを供給電圧の
概略値によって示してある。従って、ユーザーは取付ネ
ジ39を調整することによって、この回転制御部30が
制御を開始するタイミングあるいは発電機3を止めるタ
イミングを変えることができる。
【0024】図4に、機械的に発電部4の回転を制御す
る回転制御部30、およびこの回転制御部30を制御す
るための制御回路40および基準電圧発生回路50の回
路構成の一例を示してある。本例の基準電圧発生回路5
0は、公知のオペアンプ51とツェナーダイオード52
を用いた基準電圧発生回路であり、ツェナー電圧Vzの
ツェナーダイオード52がオペアンプ51の出力と反転
入力に対し並列に接続されている。一方、直列に接続さ
れた抵抗RE51およびR52がオペアンプ51の出力
と非反転入力に対して並列に接続されており、抵抗RE
51がオペアンプ51の非反転入力に接続している。ま
た、抵抗RE53がオペアンプ51の反転入力に接続し
ている。このような回路では、オペアンプ51の出力か
ら以下の式で求められる基準電圧Vrefが得られる。
【0025】 Vref=(1+RE51/RE52)×Vz ・・・(1) さらに、本例の基準電圧発生回路50では、サンプリン
グ信号SPを用いてオペアンプ51に電源Vddを供給
する時間を限定し、電力の浪費を防止している。そし
て、オペアンプ51の出力を基準電圧Vrefとして制
御回路40に供給している。
【0026】制御回路40は、基準電圧Vrefが反転
入力に接続され、供給電圧Vsが非反転入力に接続され
たコンパレータ41を備えており、この出力とサンプリ
ング信号SPの和をアンドゲート42でとってクロック
信号CLによって動作するセレクター43に入力してい
る。従って、制御回路40からは、クロック信号CLの
タイミングで、供給電圧Vsが基準電圧Vrefより高
い場合はセット信号S0が、また、供給電圧Vsが基準
信号Vrefより低い場合はリセット信号R0が出力さ
れる。
【0027】このセレクター43には、制御回路40の
論理回路45からの信号L0が入力されており、昇圧部
60および電力消費部70における制御によっても供給
電圧Vsが下がらないときに機械式の回転制御部30が
動作するようにしている。
【0028】回転制御部30の駆動制御回路33は、D
タイプフリップフロップ34を備えており、このフリッ
プフロップ34のデータ入力が電源電圧Vddに接続し
ている。また、クロック入力にセット信号S0が入力さ
れ、リセット入力にリセット信号R0が入力されてい
る。さらに、フリップフロップ34の出力はバッファー
33aを介して駆動部であるバイモルフピエゾ素子32
につながっている。従って、供給電圧Vsが基準電圧V
refより高いときは、セット信号S0によって駆動制
御回路33から電圧がバイモルフピエゾ素子32に供給
され、ブレーキパッドの付いた先端35が発電機のフラ
イホイール3bに押しつけられる。これによって発電機
の回転速度が落とされ、発電を停止しゼンマイばねのエ
ネルギーの浪費が防がれる。供給電圧Vsが基準電圧V
refより低いときは、リセット信号R0によってフリ
ップフロップ34がリセットされ、駆動制御回路33か
らバイモルフピエゾ素子32に電圧が供給されないの
で、発電部4はゼンマイばねのエネルギーによって回転
し、発電を行う。
【0029】例えば、供給部7の出力端O1およびO2
に機器が接続されていない場合は、発電部4からの電力
によって出力コンデンサー7が充電され、供給電圧Vs
が基準電圧Vrefを越える。すると、制御回路40を
介して回転制御部30によって発電部4の回転が落とさ
れ、最終的には停止しゼンマイが解けるのを防止する。
制御回路40や回転制御部30の内部消費によって出力
コンデンサー7の電圧が低下して供給電圧Vsが基準電
圧Vrefより下がると、回転制御部30による制御が
解かれ発電部4は発電を開始し、出力コンデンサー7の
電圧を上昇させる。
【0030】本例の発電装置1においては、基準電圧発
生回路50や制御回路40において内部消費する電力を
低減できるようにサンプリング信号SPを用いてオペア
ンプ等で消費する電力を低減するようにしている。図5
に示すように、サンプリング信号SPは、クロック信号
CLと同じ周期のパルス信号であり、パルス幅をクロッ
ク信号CLより広く設定してある。さらに、サンプリン
グ信号SPの立ち上がり時刻t1を、クロック信号CL
の立ち上がり時刻t2より早く設定してある。このた
め、クロック信号CLによって、例えばセレクター43
が動作するときには、安定した信号がセレクター43に
入力される。従って、安定した動作環境を確保しながら
消費電力を抑制することができる。
【0031】図6に、上記と異なる回路の例を示してあ
る。図6(a)に示した例は、制御回路40のコンパレ
ータ41の出力をバッファー33aを介して直に駆動部
であるバイモルフピエゾ素子32に接続してある。この
例は、制御回路40が駆動制御回路33の機能も兼ね備
えている例である。また、図6(b)に示したように、
供給電圧Vsを直接、あるいはバッファー33aを介し
て駆動部であるバイモルフピエゾ素子32に接続しても
良い。供給電圧Vsが上昇するとバイモルフピエゾ素子
32が動作するので上記と同様に発電部の回転にブレー
キをかけることができる。このように、本発明に係る発
電装置は上記の例に限定されることはなく、供給電圧が
上がるとブレーキ量を大きくし、下がるとブレーキ量を
小さくするまたはブレーキをかけない様にできる機能を
備えていれば良い。このような発電装置は、供給電圧が
上がりすぎたとき、すなわち、使用側で消費される電力
が少ないときに機械的に発電部の回転を制御および停止
させることができるので、ゼンマイに蓄積されたエネル
ギーをほぼそのままの状態で保存することができる。
【0032】なお、このような接触型のブレーキに代わ
り、磁力などによる非接触型のブレーキを用いて発電部
の回転速度を機械的に制御しても良い。
【0033】昇圧部の構成 図7に、本例の発電装置の昇圧部60の構成をさらに詳
しく示してある。本例の昇圧部60は、3つの昇圧用コ
ンデンサー61、62および63を備えており、これら
の接続を切り替え回路64によって切り替えている。こ
の切り替え回路64では7つのスイッチSW1〜SW7
を用いており、これらのスイッチSW1〜SW7を制御
するためのスイッチング制御回路67を備えている。ス
イッチング制御回路67には、発電部4からの電力によ
って昇圧コンデンサー61、62および63を充電する
ステップと、これらの昇圧コンデンサー61、62およ
び63をつなぎ替えて出力コンデンサー7に再充電する
ステップを制御するクロック信号CL1およびCL2が
入力される。昇圧制御回路65は、2ビットのアップダ
ウンカウンター66によって構成されており、この出力
xおよびyによってスイッチング制御回路67が制御さ
れ、切り替え回路64における昇圧量が変わる。アップ
ダウンカウンター66のアップ入力には、供給電圧Vs
を管理している制御回路40からのアップ信号U1が入
力され、カウンター66のダウン入力にはダウン信号D
1が入力される。これらのアップ信号U1およびダウン
信号D1は、例えば、先に図4に基づき説明した制御回
路のセレクター43と同じ構成のセレクター46から供
給することができ、セット信号S0およびリセット信号
R0をアップ信号U1およびダウン信号D1にそれぞれ
割り当てることができる。
【0034】セレクター46には、制御回路40の論理
回路45からの出力L1が入力されており、本例では、
消費電力部70を制御しても供給電圧Vsがさらに上昇
あるいは下降するときに昇圧部60が制御されるように
なっている。また、機械式の回転制御部30に制御がわ
たったときに、昇圧部60をリセットできるようにリセ
ット信号R1が論理回路45からカウンター66に供給
されている。
【0035】図8および図9に基づき、本例の昇圧部6
0の動作を説明する。アップダウンカウンター66の出
力(y,x)が(0,0)のときは、充電および再充電
のステップにおいて昇圧コンデンサー61、62および
63、さらに出力コンデンサー7はすべて発電部4に対
し並列に接続される。従って、発電部4の出力電圧Vo
がそのまま出力コンデンサー7に印加され、発電部4に
は、出力コンデンサー7から消費された電流iに相当す
る電流が流れる。
【0036】供給電圧Vsが基準電圧Vrefを越えて
制御回路40からアップ信号U1が昇圧制御回路65に
入力すると、アップダウンカウンター66の出力(y,
x)は(0,1)となる。これによって、スイッチング
制御回路67の状態が変わり、充電するステップにおい
ては、昇圧コンデンサー62および63が直列に接続さ
れ、さらにこれらと昇圧コンデンサー61が発電部4に
対し並列に接続される。また、再充電するステップにお
いては、並列に接続された昇圧コンデンサー62および
63が昇圧コンデンサー61と直列に接続され、これら
が並列に出力コンデンサー7に接続する。従って、出力
コンデンサー7には発電部4の出力電圧の1.5倍の電
圧が印加される。逆に言うと、充電するステップにおい
ては、出力コンデンサー7の供給電圧Vsに対し、1/
1.5の電圧が発電部4にかかる。また、充電するステ
ップにおいて、出力コンデンサー7に充電する電流iの
1.5倍の電流が発電部4から出力される。
【0037】アップダウンカウンター66の出力(y,
x)が(0,1)の状態で供給電圧Vsが基準電圧Vr
efより高くなると、制御回路40からアップ信号U1
がアップダウンカウンター66に入力される。これによ
って、アップダウンカウンター66の出力(y,x)は
(1,0)に変わる。この状態では、充電するステップ
において昇圧用コンデンサー61、62および63が発
電部4に対し並列に接続され充電される。また、再充電
するステップにおいて昇圧コンデンサー62および63
は並列に接続され、これらが昇圧コンデンサー61に対
し直列に接続される。そして、このように接続されたコ
ンデンサー61〜63が出力コンデンサー7と並列に接
続され、2倍に昇圧された電圧が出力コンデンサー7に
印加される。従って、充電するステップにおいては、出
力コンデンサー7に充電する電流iの2倍の電流が発電
部4から出力される。
【0038】図10および図11に、ゼンマイに蓄積さ
れたエネルギーを用いて発電する本例の発電部4の特性
を示してある。図10は、発電時のゼンマイのトルクを
巻きほどけ角に対して示してある。また、図11には、
発電電力をローターの回転速度に対して示してある。ロ
ーターの回転速度が一定の値ω0である場合は、発電機
からは一定の電流iの電力が供給される。従って、ゼン
マイに蓄積されたエネルギーのうち、電流iに相当する
トルクに対応するエネルギーだけが発電に費やされ、残
りのエネルギーはローターの回転速度を一定に保つため
のブレーキ等によって消費される。従って、発電機に流
れる電流iを増やすことによって、発電に費やされるエ
ネルギーを増やすことができ、ブレーキ等によって浪費
されるエネルギーを削減することができる。例えば、発
電機に流れる電流を2倍にすることによって、同じ発電
電力でブレーキを増加できる。したがって、図10に示
したように従来浪費されていたエネルギーの多くを発電
に費やすことができる。このとき、ローターの回転速度
はω1となりω0より小さいため、ゼンマイのほどける
スピードが遅くなっている。このような発電能力の高い
状態は、2倍の電流に相当するトルクをゼンマイが発生
できる間だけ継続される。
【0039】また、図11に示したように、発電部4の
発電電力は、出力電圧が等しい場合はローターの回転速
度にほぼ比例し、同じWoで、発電部から2倍の電流が
出力され、出力電圧を1/2にすれば、ローターの回転
速度を低下することができる。本例の昇圧部60は、上
記のように、供給電圧Vsが基準電圧Vrefより高い
ときに発電部の出力電圧Voを1/2にして発電部4に
流れる電流を2倍にすることができる。これにより、発
電部4の回転速度を減らし、さらに、ゼンマイが発生す
るトルクでカバーできる範囲のエネルギーをより多く発
電に費やすことができる。従って、昇圧部60によって
昇圧量を制御することにより、ゼンマイの巻きほどける
速度を低くすると同時にゼンマイに蓄積されたエネルギ
ーの有効利用を図ることができる。
【0040】図8および図9に戻って、アップダウンカ
ウンター66の出力(y,x)が(1,0)の状態でも
供給電圧Vsが基準電圧Vrefより高くなると、制御
回路40からアップ信号U1がアップダウンカウンター
66に入力される。これによって、アップダウンカウン
ター66の出力(y,x)は(1,1)に変わる。この
状態では、充電するステップにおいて昇圧用コンデンサ
ー61、62および63が発電部4に対し並列に接続さ
れ充電される。また、再充電するステップにおいて昇圧
コンデンサー61、62および63が出力コンデンサー
7に対し直列に接続される。従って、出力コンデンサー
には、3倍に昇圧された電圧が出力コンデンサー7に印
加され、逆に、充電するステップにおいては、出力コン
デンサー7に充電された電流iの3倍の電流が発電部4
から出力される。これによって、発電部4の回転速度は
さらに遅くなり、ゼンマイの巻ほどけるスピードは低下
する。また、アップダウンカウンター66の出力(y,
x)が(0,0)のときと比べてほぼ3倍のトルクに相
当するゼンマイのエネルギーを発電に用いることができ
る。
【0041】一方、供給電圧Vsが基準電圧Vrefよ
り低くなると、制御回路40からダウン信号D1がアッ
プダウンカウンター66に入力され、出力(y,x)が
(1,1)から(1,0)に変わり、切り替え回路64
における昇圧量は3倍から2倍に低下する。これによっ
て、発電部4は少ないトルクでも発電ができる状態とな
り、回転速度が上がって所定の電力を供給できる状態に
なる。同様に、この状態でも供給電圧Vsが低下すると
昇圧量が2倍から1.5倍、さらに1倍へと変化する。
また、その途上において、ゼンマイが巻かれることによ
ってエネルギーが蓄積されたり、供給部が使用側の機器
から開放されたりして供給電圧Vsが基準電圧Vref
より大きくなると上記と逆にアップ信号D1が制御回路
40からアップダウンカウンター66に入力され昇圧量
が上がる。
【0042】電力消費部の構成 図1に戻って、本例の発電装置1の消費電力部70の構
成を説明する。本例の消費電力部70は、発電部4と並
列に接続された可変抵抗回路71と、この可変抵抗回路
71を制御する抵抗値制御回路72を備えている。可変
抵抗回路71は、3つの抵抗RE1、RE2およびRE
3が並列に接続されており、これらの抵抗値は、ほぼ
4:2:1に設定されている。抵抗値制御回路72は、
3ビットのアップダウンカウンター73によって構成さ
れており、制御回路40からのアップ信号U2およびダ
ウン信号D2によって制御される。これらのアップ信号
U2およびダウン信号D2には、上記の昇圧部と同様に
図4に基づき説明した制御回路のセレクター43の出力
であるセット信号S0およびリセット信号R0をそれぞ
れ割り当てることができる。さらに、カウンター73に
は、論理回路45からのリセット信号R2が接続されて
おり、昇圧部60あるいは機械式の回転制御部30に制
御がわたるとカウンター73はリセットされるようにな
っている。
【0043】アップダウンカウンター73の出力(γ、
β、α)は、抵抗RE3を接続するスイッチSW3、抵
抗RE2を接続するスイッチSW2および、抵抗RE1
を発電部4に並列に接続するスイッチSW1にそれぞれ
つながっている。
【0044】本例の電力消費部70においては、例え
ば、アップダウンカウンター73の出力(γ、β、α)
が(0,0,1)の時に、すなわち抵抗RE1が発電部
4と並列に接続されている状態で、供給電圧Vsが基準
電圧Vrefより大きくなると、アップ信号U2がアッ
プダウンカウンター73に入力され出力(γ、β、α)
が(0,1,0)に変わる。これによって抵抗RE1よ
り抵抗値の小さな抵抗RE2が発電部3と並列に接続さ
れ、可変抵抗回路71に流れる電流が増加する。このた
め、発電部4に流れる電流が増加し、発電部4の負荷が
増えるので発電部4の回転速度が減少する。そして、ゼ
ンマイの巻きほどけるスピードが低下するのでゼンマイ
に蓄積されているエネルギーの消費を抑制することがで
きる。すなわち、供給部6からの出力される電力が、発
電部4から供給される電力より小さい場合は、出力コン
デンサー7の供給電圧Vsが上昇する。供給電圧Vsが
基準電圧Vrefより大きくなると、可変抵抗回路71
の抵抗値が減少して発電部4に並列に接続されている電
力消費部70の消費電力が増加する。これによって発電
部4の負荷が増加するので回転速度が落ち、ゼンマイの
エネルギーを浪費しなくて済む。さらに、供給電圧Vs
が上昇傾向にあるとカウンター73の出力はアップし、
可変抵抗回路71の抵抗値が下がるので消費電力は増
し、回転速度を押さえ込む。
【0045】逆に、供給電圧Vsが基準電圧Vrefよ
り下がったときは、制御回路40からダウン信号D2が
アップダウンカウンター73に入力され、可変抵抗回路
71の並列に接続された抵抗が抵抗値の小さなものから
順次切り離され、可変抵抗回路71の抵抗値が増加す
る。これによって、電力消費部70で消費される電力が
低くなるので、発電部4の負荷が低くなり回転速度が増
加する。従って、ゼンマイのエネルギーによる発電能力
が増し、供給電圧Vsが上昇する。
【0046】図12および図13に、電力の自己消費の
増減をデューティーを制御することによって行う電力消
費部70の例を示してある。この電力消費部70は、発
電部4と並列に接続される抵抗RE4と、この抵抗RE
4のオンオフを行うスイッチSW4を備えている。そし
て、スイッチSW4のオンオフのデューティーを変える
ことによって消費する電力を調整する。電力消費部70
は、上記と同様に制御回路40からのアップ信号U2お
よびダウン信号D2によって制御されるアップダウンカ
ウンター73を備えており、その出力(γ,β,α)と
ディーティーの異なるパルス信号A、BおよびCを組み
合わせる切り替え回路76と、さらにこの切り替え回路
76の出力によってスイッチSW4を駆動するセレクタ
ー77を備えている。上記の電力消費部および昇圧部で
も同様であるが、アップダウンカウンターに変わり、リ
セット付きのバイナリーカウンターを用いても本実施例
に説明しているのと同等の制御を行える。
【0047】図13に示すようにパルス信号A、Bおよ
びCはパルス幅および周期が1:2:4となるように設
定されており、アップダウンカウンター73の出力
(γ,β,α)が(0,0,1)のときは、スイッチS
W4がデューティー1/8でオンオフされる。時刻t7
に、供給電圧Vsが基準電圧Vrefより大きくなる
と、アップ信号U2がアップダウンカウンター73に入
力され、出力(γ,β,α)が(0,1,0)になり、
ディーティーは2/8に増加する。このため、電力消費
部70で消費される電力が上がり、発電部4の負荷が増
えて発電部の回転速度は低下する。従って、供給部に供
給される電力が低くなり供給電圧Vsは下がる傾向とな
る。
【0048】図14に、消費電力部70のさらに異なる
例を示してある。この例では、抵抗RE1、RE2およ
びRE3が直列に接続されており、これらとそれぞれ並
列に接続されたスイッチSW3、SW2およびSW1が
直列に接続され可変抵抗回路71を構成している。さら
に、抵抗RE1、RE2およびRE3と直列にスイッチ
SW5が接続されており、カウンター73の出力(γ、
β、α)が(0,0,0)すなわちカウンター73がリ
セットされた状態で消費電力部70を発電部4から切り
離し、その時点の機械エネルギーによって発電された電
力のすべてを供給部6の側に出力できるようにしてい
る。本例の消費電力部70では、カウンター73の出力
によってそれぞれの抵抗をバイパスする経路を構成し、
可変抵抗回路71の抵抗値を上述した例と同様に制御し
て消費する電力を調整している。
【0049】デューティーや、抵抗値を変化させて自己
消費する電力を制御する電力消費部70は、比較的簡単
な構成で発電部4の回転速度をきめ細やかに制御するこ
とができる。これに対し、昇圧部60を用いた制御は、
昇圧用コンデンサーのつなぎ替えを必要とするため回路
および制御は複雑となる。また、昇圧用コンデンサーを
数を増やすことによって上記の4段階に限らずに制御す
ることが可能であるが、そのためにはさらに複雑な回路
が必要となる。しかしながら、昇圧することによってゼ
ンマイに蓄積されたエネルギーのうち、従来は熱損や機
械損として浪費されていたエネルギーを発電に費やせる
ので、ゼンマイに蓄積されたエネルギーを有効に活用す
る点でのメリットは大きい。さらに、機械的に発電部の
回転速度を制御する回転制御部は、回転速度の微妙な制
御は難しいが、発電部を完全に停止させることができる
ので、発電装置に使用側の機器が接続されていない場合
でもゼンマイに蓄積されたエネルギーを保存できる。こ
のようなそれぞれの制御の特性を考慮すると、昇圧部を
用いた制御を電力消費による制御に優先して行うことが
望ましく、また、これらの発電部の負荷の制御に対し機
械式の制御を優先して行うことが望ましい。もちろん、
昇圧部による制御に対しさらに電力消費による制御を組
み合わせて回転速度の大まかな制御を行うことも可能で
あり、上記の組み合わせはさまざまである。
【0050】図15に、本例の発電装置に採用されてい
る上記の回転数制御部の制御ロジックの概要をフローチ
ャートを用いて示してある。まず、ステップ101で供
給電圧Vsと基準電圧Vrefを比較する。制御電圧V
sが基準電圧Vrefを越えている場合は発電部の回転
速度を低下させる制御論理に移行する。ステップ102
で電力消費部のカウンター73が上限(1,1,1)に
あるか否かをチェックし、上限に達していなければステ
ップ103でカウンター73をアップして電力消費部に
よって回転速度を制御しステップ101に戻る。ステッ
プ102でカウンター73が上限に達していると、ステ
ップ104に移行し、昇圧部60のカウンター66が上
限(1,1)にあるか否かをチェックする。カウンター
66が上限に達していなければステップ105において
カウンター66をアップして昇圧部による回転速度の制
御を行う。そして、ステップ106で電力消費部のカウ
ンター73をリセットして電力消費部による回転速度の
制御範囲を確保し、ステップ101に戻る。ステップ1
04においてカウンター66が上限に達していると、ス
テップ107に移行し、機械式の制御を行い発電部の回
転を最終的には停止する。そして、ステップ108およ
び106で昇圧部のカウンター66と電力消費部のカウ
ンター73をリセットし、ステップ101に戻って供給
電圧Vsと基準電圧Vrefを比較する。
【0051】ステップ101で供給電圧Vsが基準電圧
Vref以下となると、発電部の回転速度を上昇する制
御を行う。ステップ112で電力消費部のカウンター7
3が下限、すなわちリセットされた状態であるか否かを
チェックし、リセット状態でなければステップ113で
カウンター73をダウンし、発電部の回転速度を上げ
る。ステップ112においてカウンター73がリセット
状態であると、昇圧部のカウンター66が下限、すなわ
ちリセットされた状態であるか否かをチェックする。リ
セット状態でなければステップ115において昇圧部の
カウンター66をダウンさせ、発電部の回転速度を上げ
る。昇圧部のカウンターがリセットされた状態であれば
機械式の制御がオンの状態であるので、ステップ117
で機械式の制御をオフし、発電部からの発電を開始し供
給部への電力供給を行う。
【0052】以上のような本例の協調制御では、供給電
圧が低下傾向にあると発電部の発電能力をできるだけ引
き出し、供給部からの供給電力が不足しないようにして
いる。例えば、機械式の制御によって発電部が停止して
いた状態で供給電圧が低下すると、電力消費部および昇
圧部による回転速度の制御が行われない状態、すなわ
ち、それぞれのカウンター73および66がリセットさ
れた状態で発電部を立ち上げ、過剰ぎみに電力を供給す
ることによって供給電圧の急激に低下するのを未然に防
止している。協調制御の方式は本例に限定されず、例え
ば、発電部の立ち上げをそれぞれのカウンター73およ
び66が制御に入った状態で行ってももちろん良い。あ
るいは、上述したように昇圧部の制御に優先して電力消
費部による制御をさらに加えても良い。このように電力
消費部、昇圧部および機械的な回転制御部の制御を組み
合わせて行うことにより、供給電圧Vsをほぼ一定に保
ち、ゼンマイに蓄積されたエネルギーの浪費を防止する
ことができる。さらに、本例の発電装置は、従来使用さ
れていなかった範囲までゼンマイに蓄積されたエネルギ
ーを発電に活用することができ、また、使用側の機器が
接続されていない状態であってもゼンマイの巻きほどけ
を防止することができる。従って、発電可能な持続時間
を大幅に延長することができ、発電能力の高い発電装置
を実現することができる。
【0053】(実施例2)図16に、本発明の実施例2
に係る発電装置の構成をブロック図を用いて示してあ
る。本例の発電装置1も、ゼンマイ2に蓄積されたエネ
ルギーを用いて発電機3が回転し発電する発電部4と、
電力を外部に供給する供給部6とを備えている。また、
制御用IC20には、基準電圧発生回路50、制御回路
40等が搭載されており、これら上記の実施例に共通す
る部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0054】本例の発電装置1は、交流を発生する発電
部4に対し半波整流を行う整流部5を設けてある。ま
た、この整流部5において整流される電流と逆極性の電
流によって充電される昇圧用コンデンサー61と、この
逆極性のときにこの昇圧用コンデンサー61に発電部4
からの電力を供給するダイオード69を備えた昇圧部6
0を設けてある。さらに、発電部4の回転速度を制御す
るための電力消費部70を設けてあり、本例では、デュ
ーティーを変えて消費電流を制御するようにしている。
従って、電力消費部70には、図12に基づき説明した
オンオフスイッチSW4と抵抗RE4が設けられてお
り、整流される方向と同一の極性の電流を抵抗RE4に
流すダイオード79を介して抵抗RE4が発電部4に接
続されている。また、電力消費部70はスイッチSW4
の制御を行う制御回路78を備えており、この制御回路
78は、図12に基づき説明したアップダウンカウンタ
ー73、デューティーの切り替え回路76およびセレク
ター77の機能を有している。
【0055】本例の発電装置1においては、ゼンマイ2
によって発電機3が駆動されると、発電機3の交流出力
の半周期でダイオード69を介して昇圧用コンデンサー
61に電流が流れ、充電される。次の半周期で整流部5
を介して出力用コンデンサー7に電流が流れ充電され
る。この際、昇圧用コンデンサー61と発電部4が直列
に接続されるので、2倍に昇圧された電圧が出力用コン
デンサー7に印加される充電される。
【0056】発電部4の回転速度制御は電力消費部70
によって行われ、出力コンデンサー7の供給電圧Vsが
基準電圧Vrefより大きくなると、制御回路78によ
ってスイッチSW4の単位時間当たりのオン時間、すな
わちデューティーを長くする。これによって、発電部4
に流れる電流が大きくなり、負荷の増大によって電磁ブ
レーキが増加し回転速度が減少する。また、電力消費部
70をバイパスして流れる時間が増加するので、出力コ
ンデンサー7に充電される時間が短縮される。従って、
スイッチSW4のデューティーを大きくすることによっ
て発電部4の発電能力が低下し、また、出力コンデンサ
ー7の充電時間が短くなるので供給電圧Vsは低下す
る。
【0057】さらに、本例の発電装置1は、常に2倍に
昇圧して出力コンデンサー7に充電する昇圧部60を備
えている。従って、先に説明したように同じ供給電圧V
sを得るために、発電部4の回転速度は半分で済む。こ
れによって、空気抵抗や機械損失などの回転速度に依存
する損失を低減することができるので、ゼンマイに蓄積
されたエネルギーを有効に活用することができる。
【0058】整流等に用いられるダイオードは、順方向
電圧のドロップが少なく、逆リーク電流の少ないものが
好ましい。例えば、ショットキダイオードなどを用いる
ことが有効である。
【0059】(実施例3)図17に、本発明の実施例3
に係る発電装置の構成をブロック図を用いて示してあ
る。本例の発電装置1もゼンマイ2に蓄積されたエネル
ギーを用いて発電機3が回転し発電する発電部4と、電
力を外部に供給する供給部6とを備えている。また、制
御用IC20には、基準電圧発生回路50、制御回路4
0等が搭載されており、これら上記の実施例に共通する
部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0060】本例の発電装置1においては、発電部4の
回転速度を制御するために抵抗値を変化させられる電力
消費部70を用いている。従って、制御用IC20に
は、図1に基づき説明した可変抵抗回路71と、抵抗値
制御回路72が搭載されており、制御回路40によって
これらは制御される。また、本例の発電装置1は、実施
例2と同様に整流部5において半波整流を行っている。
そして、発電部4から出力される電流のうち、この半波
整流される電流とは逆極性の電流を可変抵抗回路71に
流すダイオード80が付加されている。従って、本例の
発電装置1においては、発電部4の回転速度を制御する
ために電力消費部70に流れる電流と、出力コンデンサ
ー7を充電するために流れる電流とが区分けされてお
り、出力コンデンサー7に対し安定した電圧の電力を常
時供給できる。また、出力コンデンサー7に充電された
電力が電力消費部70で消費されることはない。
【0061】このように、本例は交流発電機を用いた時
に簡単な回路構成で本発明の目的を達成できる例であ
る。つまり、従来の発電装置と比較し、ゼンマイに蓄え
られたエネルギーを浪費することなく発電部4の回転速
度制御が可能であり、これによってゼンマイがほどける
スピードを遅くできる。すなわち、ゼンマイから放出さ
れるエネルギーを供給部から供給される電力に合わせて
削減することができ、ゼンマイがほどけきるまでの時
間、すなわち、持続時間を延長することができる。供給
部に接続される機器の消費電力が変動する場合でも、そ
の時の消費電力に従ってゼンマイの放出エネルギーを最
小にできるので、持続時間を長くすることができる。
【0062】以上では、供給部から外部の機器に電力を
供給する発電装置を例にとって本発明を説明している
が、本発明の発電装置を電気機器の一部として取り込む
ことももちろん可能である。例えば、携帯電話、ハンデ
ィービデオ、時計、ストップウォッチ、ラジオ等に用い
ることができその応用範囲は広い。また、制御回路、基
準電圧発生回路等の回路構成は公知の回路構成の一例を
示したにすぎず、本例の回路に限定されるものではな
い。さらに、上記例では、発電した電力を使用して各制
御回路等が駆動するタイプのものを説明したが、これら
の回路を搭載した制御用ICの消費電力はわずかであ
り、小型のボタン型の電池を使用して上記の制御回路等
を駆動させることももちろん可能である。
【0063】発電機の構成もステーターの間でローター
が回転する形式に限定されるものではない。例えば、図
18に示すようなブラシレスモーターと同様のタイプの
発電機を用いることも可能である。図18に示した発電
機3は、ローター90の上下に取り付けられた1対のほ
ぼ円筒形のバックヨーク91と、その内側に取り付けら
れたディスク状の磁石92を備えており、これらの間に
基板95の上に形成されたコイル93を持ったステータ
ー94を挟み込んである。ステーター94を形成する磁
気回路に鉄損を発生するステータコイルがないため、損
失を小さくすることができる。また、この発電機は、磁
束に対し巻数をすくなくできるためコイル抵抗による損
失も少なく、大電流を取り出し易い発電機である。ただ
し、ステーター94の両側にローターが配置されるため
に、装置に組み込む際には若干の厚みが必要となる。従
って、ある程度の厚みが許容される発電装置には好適な
発電機である。
【0064】また、交流発電機に限らず、直流発電機で
あってももちろん良い。この場合は整流部が不要とな
り、出力コンデンサー等からの逆流によって発電機がモ
ーター駆動するのを防止するダイオードを設けることが
望ましいことがある。
【0065】さらに、ゼンマイの形式は置き時計に代表
される簡単な例をもって説明したが、この形式に限定さ
れず腕時計等で用いられる形式のゼンマイであってもも
ちろん良い。また、オルゴール等のように巻いている間
は駆動力がなくなるような形式のゼンマイであっても良
い。さらに、上述した発電装置の制御機構および制御方
法は、ゼンマイばねを用いた発電装置に限定されず、他
のバネや、圧力エネルギー等のゼンマイばねと同等の特
性を備えたエネルギー蓄積手段によって発電機を回転さ
せる発電装置に対し同様に適用でき同等の効果が得られ
る。
【0066】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の発電装
置は、発電部の回転速度を供給端の電圧に基づき制御す
ることによって、この発電装置から実際に供給される電
力に合わせてゼンマイばねのほどけるスピードを制御で
きるようにしている。従って、供給される電力が少ない
場合は、ゼンマイばねの解けるスピードを遅くし、発電
可能な持続時間を大幅に延ばすことができる。また、供
給される電力が大きな場合は、発電量を増加して対処す
ることができる。さらに、本発明の発電装置において
は、機械的な回転速度制御を用いることによって、供給
される電力が非常に少ない場合、あるいは電気機器が接
続されていない場合であってもゼンマイばねに蓄積され
たエネルギーを保存することができる。また、発電部の
電圧を昇圧することによって、発電部の回転速度制御が
可能であり、同時に従来はブレーキ損失等として浪費さ
れていたゼンマイばねのエネルギーを発電に振り替える
ことができる。さらに、可変抵抗やデューティーを制御
して自己消費される電力を制御することによって発電部
の回転速度を精度よく制御することが可能である。従っ
て、これらの制御方法を組み合わせることによって、電
力網の整っていない地域や、災害時に非常に有効であ
り、持続時間が長く、電力の自動調整が可能な発電装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る発電装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す発電装置の発電部の構成を示す側面
図である。
【図3】図2に示す発電部を平面的な構成を示す図であ
る。
【図4】図1に示す発電装置の機械的な回転制御部の構
成を示すブロック図である。
【図5】サンプリング信号とクロック信号の関係を示す
タイミングチャートである。
【図6】図4に示す回転制御部の異なる構成を示すブロ
ック図である。
【図7】図1に示す発電装置の昇圧部の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】図7に示す昇圧部の切り替え状態を示す説明図
である。
【図9】図7に示す昇圧部のスイッチ類の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図10】図1に示す発電装置のゼンマイばねのトルク
を巻きほどけ角に対して示すグラフである。
【図11】図1に示す発電装置の発電機の発電電力をロ
ーターの回転速度に対して示すグラフである。
【図12】電力消費手段の異なる例を示すブロック図で
ある。
【図13】図12に示す電力消費手段の動きを示すタイ
ミングチャートである。
【図14】電力消費手段の上記と異なる例を示すブロッ
ク図である。
【図15】本例の制御を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施例2に係る発電装置の構成を示
すブロック図である。
【図17】本発明の実施例3に係る発電装置の構成を示
すブロック図である。
【図18】異なる発電機の構成を示す図であり、図18
(a)は断面図であり、図18(b)はステーターの構
成を示す図である。
【符号の説明】
1・・発電装置 2・・ゼンマイばね 3・・発電機 4・・発電部 5・・整流部 6・・供給部 7・・出力コンデンサー 10・・輪列 20・・制御用IC 30・・機械式の回転制御部 32・・バイモルフピエゾ素子 33・・駆動制御回路 40・・制御回路 50・・基準電圧発生回路 60・・昇圧部 61〜63・・昇圧用コンデンサー 64・・切り替え回路 65・・昇圧量制御回路 70・・電力消費部 71・・可変抵抗回路 72・・抵抗値制御回路 80・・一方向性素子(ダイオード)
フロントページの続き (72)発明者 高倉 昭 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコー電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−76489(JP,A) 特開 昭59−135388(JP,A) 特開 昭62−255889(JP,A) 特開 平5−227798(JP,A) 特開 昭61−95272(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04C 10/00 G04B 17/00 H02K 7/18 H02P 9/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネルギ
    ーを電気エネルギーに変換する発電部と、この発電部か
    らの電力を外部に供給する供給部と、この供給部からの
    供給電圧に基づき前記発電部の出力電流を制御する回転
    制御部とを有する発電装置において、 前記回転制御部は、前記供給電圧を基準電圧と比較する
    比較部と、 前記発電部の出力端に並列に接続可能な少なくとも1系
    統の昇圧容量を備え前記発電部の出力電圧を昇圧して前
    記供給部に供給可能な昇圧手段と、 前記基準電圧に対し前記供給電圧が下がると前記昇圧手
    段の昇圧量を下げる第1の制御および前記基準電圧に対
    し前記供給電圧が上がると前記昇圧手段の昇圧量を上げ
    る第2の制御の少なくともいずれかを行う制御部とを有
    することを特徴とする発電装置。
  2. 【請求項2】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネルギ
    ーを電気エネルギーに変換する発電部と、この発電部か
    らの電力を外部に供給する供給部と、この供給部からの
    供給電圧に基づき前記発電部の出力電流を制御する回転
    制御部とを有する発電装置において、 前記発電部は交流出力を行い、この交流出力を半波整流
    する整流部と、 前記発電部の出力端に対し並列に設置された電力消費手
    段に、前記整流部と逆極性の前記交流出力を流す一方向
    性素子とを有することを特徴とする発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記電力消費手段は
    抵抗値を変えられる手段であることを特徴とする発電装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記電力消費手段は
    デューティーを変えられる手段であることを特徴とする
    発電装置。
  5. 【請求項5】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネルギ
    ーを電気エネルギーに変換する発電部と、この発電部か
    らの電力を外部に供給する供給部と、この供給部からの
    供給電圧に従って前記発電部の回転速度を機械的に制御
    する第1の回転制御部と、この供給部からの供給電圧に
    基づき前記発電部の出力電流を制御する第2の回転制御
    部とを有することを特徴とする発電装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第2の回転制御
    部は、前記発電部の出力電圧を昇圧して前記供給部に供
    給し、その昇圧量を前記供給電圧に基づき制御可能であ
    ることを特徴とする発電装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記第2の回転制御
    部は、前記発電部の出力端に対し並列に設置された電力
    消費手段を備え、この電力消費手段の消費量を前記供給
    電圧に基づき制御可能であることを特徴とする発電装
    置。
  8. 【請求項8】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネルギ
    ーを電気エネルギーに変換する発電部と、 この発電部からの電力を外部に供給する供給部と、 前記発電部の出力電圧を昇圧して前記供給部に供給し、
    その昇圧量を前記供給電圧に基づき制御する第1の回転
    制御部と、 前記発電部の出力端に対し並列に設置された電力消費手
    段を備え、この電力消費手段の消費量を前記供給電圧に
    基づき制御する第2の回転制御部とを有することを特徴
    とする発電装置。
  9. 【請求項9】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネルギ
    ーを電気エネルギーに変換する発電部と、 この発電部からの電力を外部に供給する供給部と、 この供給部からの供給電圧に従って前記発電部の回転速
    度を機械的に制御する第1の回転制御部と、 前記発電部の出力電圧を昇圧して前記供給部に供給し、
    その昇圧量を前記供給電圧に基づき制御する第2の回転
    制御部と、 前記発電部の出力端に対し並列に設置された電力消費手
    段を備え、この電力消費手段の消費量を前記供給電圧に
    基づき制御する第3の回転制御部とを有することを特徴
    とする発電装置。
  10. 【請求項10】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネル
    ギーを用いて発電する発電部と、この発電部からの電力
    を外部に供給する供給部とを有する発電装置において、 前記供給部の供給電圧に従って前記発電部の回転速度を
    機械的に制御する機械制御工程と、前記供給電圧に従っ
    て前記発電部の出力電流を制御する電流制御工程とを有
    し、前記機械制御工程に対し前記電流制御工程を優先し
    て行うことを特徴とする発電装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネル
    ギーを用いて発電する発電部と、この発電部からの電力
    を外部に供給する供給部と、前記発電部の出力端に並列
    に接続可能な少なくとも1系統の昇圧容量を切り替えて
    前記発電部の出力端電圧を昇圧し前記供給部に供給可能
    な昇圧手段とを有する発電装置の制御方法であって、 前記供給部の供給電圧を少なくとも1つの基準電圧と比
    較し、前記供給電圧が上がると前記昇圧手段の昇圧量を
    上げ、前記供給電圧が下がると前記昇圧量を下げること
    を特徴とする発電装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 ゼンマイばねに蓄積された機械エネル
    ギーを用いて発電する発電部と、この発電部からの電力
    を外部に供給する供給部と、前記発電部の出力端に並列
    に接続可能な少なくとも1系統の昇圧容量を切り替えて
    前記発電部の出力端電圧を昇圧し前記供給部に供給可能
    な昇圧手段と、前記発電部の出力端に対して並列に接続
    され電力消費量を変えられる電力消費手段とを有する発
    電装置の制御方法であって、 前記供給部の供給電圧を少なくとも1つの基準電圧と比
    較する工程と、 前記供給電圧が上がると前記昇圧手段の昇圧量を上げ、
    前記供給電圧が下がると前記昇圧量を下げる昇圧制御工
    程と、 前記供給電圧が上がると前記電力消費量を上げ、前記供
    給電圧が下がると前記電力消費量を下げる電力消費制御
    工程とを有し、 前記電力消費制御工程を前記昇圧制御工程に対し優先し
    て行うことを特徴とする発電装置の制御方法。
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