JP3058715B2 - グリコシダーゼ触媒作用による複合糖質の合成法 - Google Patents
グリコシダーゼ触媒作用による複合糖質の合成法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】複合糖質(glyco conjugate)
(糖タンパク質、グリコスフィンゴ脂質、グリコホスホ
脂質)は腫瘍発生、細菌およびウイルス感染、細胞−細
胞認識、細胞成長および細胞分化のような生物学的認識
過程において中心的な役割を果たす。それらは血液型分
類の基準になりそして種々の巨大分子物質および医薬の
内部移行に関与している。すなわち、糖タンパク質利用
の重要な領域は例えば薬物の標的器官への選択的取り込
みおよびタンパク質加水分解による分解からの医薬保護
にある(H. Schachter, Clinical Biochemistry 17, (1
984)3;N. Sharon, Trends Biochem. Sci. 9(1984)1
98;S. Hakamori, Cancer Res. 45(1985)2405;S. Ha
kamori, Scientific American 254(1986)No. 5, 3
2)。
(糖タンパク質、グリコスフィンゴ脂質、グリコホスホ
脂質)は腫瘍発生、細菌およびウイルス感染、細胞−細
胞認識、細胞成長および細胞分化のような生物学的認識
過程において中心的な役割を果たす。それらは血液型分
類の基準になりそして種々の巨大分子物質および医薬の
内部移行に関与している。すなわち、糖タンパク質利用
の重要な領域は例えば薬物の標的器官への選択的取り込
みおよびタンパク質加水分解による分解からの医薬保護
にある(H. Schachter, Clinical Biochemistry 17, (1
984)3;N. Sharon, Trends Biochem. Sci. 9(1984)1
98;S. Hakamori, Cancer Res. 45(1985)2405;S. Ha
kamori, Scientific American 254(1986)No. 5, 3
2)。
【0002】複合糖質の前記機能の背景を考慮すれば、
該複合糖質の合成は特に興味ある問題である。
該複合糖質の合成は特に興味ある問題である。
【0003】
【従来の技術】糖タンパク質中のペプチドおよび炭水化
物部分は通常ともに共有結合で結合されている。多種の
構造にもかかわらず、結合部分は特徴的であって変化は
僅かであるにすぎない。性質上、結合には3つの主要な
型がある。すなわちN−アセチルグルコサミンとアスパ
ラギンのアミド官能基との間のグリコシド結合、N−ア
セチルガラクトサミンとセリンまたはスレオニンのヒド
ロキシル官能基との間のa−O−グリコシド結合および
種々のヒドロキシアミノ酸へのキシロースまたはガラク
トースのb−O−グリコシド結合である。
物部分は通常ともに共有結合で結合されている。多種の
構造にもかかわらず、結合部分は特徴的であって変化は
僅かであるにすぎない。性質上、結合には3つの主要な
型がある。すなわちN−アセチルグルコサミンとアスパ
ラギンのアミド官能基との間のグリコシド結合、N−ア
セチルガラクトサミンとセリンまたはスレオニンのヒド
ロキシル官能基との間のa−O−グリコシド結合および
種々のヒドロキシアミノ酸へのキシロースまたはガラク
トースのb−O−グリコシド結合である。
【0004】さらに、セリン様セラミド部分へのグルコ
ースのb−O−グリコシド結合はいくつかの興味深いグ
リコスフィンゴ脂質中に見出される。セラミドはスフィ
ンゴシン〔(2S,3R,4E)−2−アミノ−4−オクタ
デセン−1,3−ジオール〕、デヒドロスフィンゴシン
(スフィンガニン)またはフィトスフィンゴシン(4−
D−ヒドロキシスフィンガニン)からなり、それらは2
−アミノ基上において長鎖脂肪酸(C14〜C26)でアシ
ル化されている(Y.-T. Li,S.-C. Li, Adv. Carbohyd
r. Chem. Biochem. 40(1982)235)。
ースのb−O−グリコシド結合はいくつかの興味深いグ
リコスフィンゴ脂質中に見出される。セラミドはスフィ
ンゴシン〔(2S,3R,4E)−2−アミノ−4−オクタ
デセン−1,3−ジオール〕、デヒドロスフィンゴシン
(スフィンガニン)またはフィトスフィンゴシン(4−
D−ヒドロキシスフィンガニン)からなり、それらは2
−アミノ基上において長鎖脂肪酸(C14〜C26)でアシ
ル化されている(Y.-T. Li,S.-C. Li, Adv. Carbohyd
r. Chem. Biochem. 40(1982)235)。
【0005】すなわち、複合糖質の化学合成における主
要な問題はオリゴ糖を得るための単糖単位の立体選択的
および位置選択的連続結合、アグリコンを得るためのグ
リコシド結合の立体選択的形成およびとりわけ、アグリ
コン例えばペプチドまたはセラミドの合成である。
要な問題はオリゴ糖を得るための単糖単位の立体選択的
および位置選択的連続結合、アグリコンを得るためのグ
リコシド結合の立体選択的形成およびとりわけ、アグリ
コン例えばペプチドまたはセラミドの合成である。
【0006】これらの問題に対する解決には、たとえ比
較的小さなグリコペプチドの場合でさえ、炭水化物およ
びペプチド化学からの好適な保護基の組合せを用いた精
巧な合成手法が必要である。例えば化学的な糖タンパク
質合成は多段、時間浪費の反応であることが多く、保護
基全てが除去された目的物質は少量だけしか得られない
ことが多い〔H. Kunz, Angew. Chem. 99(1987)297−3
11;R.R. Schmidt, “Stereochemistry of Organic and
Bioorganic Transformations", W. Bartmannand K.B.
Sharpless, ed. p. 169, Verlag Chemie Weinheim(198
7);H.Paulsen et al. Starch/Staerke 40(1988)46
5−472〕。
較的小さなグリコペプチドの場合でさえ、炭水化物およ
びペプチド化学からの好適な保護基の組合せを用いた精
巧な合成手法が必要である。例えば化学的な糖タンパク
質合成は多段、時間浪費の反応であることが多く、保護
基全てが除去された目的物質は少量だけしか得られない
ことが多い〔H. Kunz, Angew. Chem. 99(1987)297−3
11;R.R. Schmidt, “Stereochemistry of Organic and
Bioorganic Transformations", W. Bartmannand K.B.
Sharpless, ed. p. 169, Verlag Chemie Weinheim(198
7);H.Paulsen et al. Starch/Staerke 40(1988)46
5−472〕。
【0007】これらの物質の合成には今日、オリゴ糖生
合成からの酵素がますます使用されている。これに関連
した高い立体−および位置選択性並びに複雑な保護基化
学の回避はしばしば多段の化学合成に比べて良好な収率
を可能にする。
合成からの酵素がますます使用されている。これに関連
した高い立体−および位置選択性並びに複雑な保護基化
学の回避はしばしば多段の化学合成に比べて良好な収率
を可能にする。
【0008】ところで、化学酵素的な糖タンパク質合成
が最近になって初めて文献に記載された〔C. Auge, C.
Gautheron and H. Pora, Carbohydr, Res. 193, 288 (1
989);J. Thien and T. Wiemann, Angew. Chem. 102, 7
8(1990);C. Unverzagt, H. Kunz and J.C. Paulson,
J. Am. Chem. Soc. 112,9308(1990)〕。これらは炭
水化物部分での酵素によるグリコシド化、すなわちペプ
チドもしくはアミノ酸および糖の化学的に合成された複
合体の糖−糖結合を介しての延長を伴っている。
が最近になって初めて文献に記載された〔C. Auge, C.
Gautheron and H. Pora, Carbohydr, Res. 193, 288 (1
989);J. Thien and T. Wiemann, Angew. Chem. 102, 7
8(1990);C. Unverzagt, H. Kunz and J.C. Paulson,
J. Am. Chem. Soc. 112,9308(1990)〕。これらは炭
水化物部分での酵素によるグリコシド化、すなわちペプ
チドもしくはアミノ酸および糖の化学的に合成された複
合体の糖−糖結合を介しての延長を伴っている。
【0009】糖結合を形成するのに用いる酵素はグリコ
シルトランスフェラーゼである。これらはグリコシルド
ナーおよびその受容体に関して極めて特異的であるとみ
なされており、そしてグリコシド化のためには活性化糖
例えばUDP−グルコースを必要とする。しかし、グリ
コシルトランスフェラーゼおよび活性化糖を得ることが
困難であるためにインビトロでの広範な使用またはより
大規模な合成は不可能である。
シルトランスフェラーゼである。これらはグリコシルド
ナーおよびその受容体に関して極めて特異的であるとみ
なされており、そしてグリコシド化のためには活性化糖
例えばUDP−グルコースを必要とする。しかし、グリ
コシルトランスフェラーゼおよび活性化糖を得ることが
困難であるためにインビトロでの広範な使用またはより
大規模な合成は不可能である。
【0010】単糖またはオリゴ糖とアミノ酸またはペプ
チドとの、酵素結合による糖ペプチド(複合糖質)の調
製的合成は、今日ではトランスフェラーゼまたはその他
の酵素のいずれかを用いた場合についても記載はない
〔G.M. Whitesides et al., Tetrahedron 45(1989),
5365−5422〕。
チドとの、酵素結合による糖ペプチド(複合糖質)の調
製的合成は、今日ではトランスフェラーゼまたはその他
の酵素のいずれかを用いた場合についても記載はない
〔G.M. Whitesides et al., Tetrahedron 45(1989),
5365−5422〕。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】グリコシダーゼは天然
系においてグリコシド結合の加水分解を触媒作用する。
最近グリコシダーゼはますます、加水分解反応の反転に
より、さらにまたグリコシドの調製的合成のために使用
されている(R. Wallenfels, R. Weil, “The Enzyme
s", 3. Ed.;Boyer, P.D. (Ed);Academic Press, New
York 1972, Vol. VII, p. 618;J.E.G. Barnett, Int.
J. Biochem. 6(1975)321−328;G.M. Whitesides et
al., Tetrahedron 45(1989)5365−5422;Kurt G. Ni
lsson, Trends in Biotechn. 1988, 256)。ヌクレオフ
ィルとして用いられるヒドロキシル化合物は、簡単な第
1または第2アルコール、いくつかの単糖類およびある
場合にはまたステロイド類でもある。これらの合成の主
要な不利点は低収量にありそして多くの場合には副生成
物の生成にある。
系においてグリコシド結合の加水分解を触媒作用する。
最近グリコシダーゼはますます、加水分解反応の反転に
より、さらにまたグリコシドの調製的合成のために使用
されている(R. Wallenfels, R. Weil, “The Enzyme
s", 3. Ed.;Boyer, P.D. (Ed);Academic Press, New
York 1972, Vol. VII, p. 618;J.E.G. Barnett, Int.
J. Biochem. 6(1975)321−328;G.M. Whitesides et
al., Tetrahedron 45(1989)5365−5422;Kurt G. Ni
lsson, Trends in Biotechn. 1988, 256)。ヌクレオフ
ィルとして用いられるヒドロキシル化合物は、簡単な第
1または第2アルコール、いくつかの単糖類およびある
場合にはまたステロイド類でもある。これらの合成の主
要な不利点は低収量にありそして多くの場合には副生成
物の生成にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によればD−およ
びL−セリン並びにD−およびL−セリン誘導体が良好
なヌクレオフィルとして同様に作用しうることが見出さ
れた。これにより初めて、本来この種の生成物用に意図
されていない酵素を用いてヒドロキシアミノ酸またはそ
れらの誘導体と単糖類とのインビトロでのグリコシド結
合を行わせることが可能になる。すなわち、複合糖質が
グリコシダーゼを用いて糖類をD−およびL−セリン、
D−およびL−セリン誘導体並びにD−およびL−セリ
ンペプチドと直接結合させることにより合成されうるこ
とを初めて証明することができるようになった。これ
は、グリコシダーゼがN−含有単糖類似体例えば1−デ
オキシノジリマイシン〔N. Peyrieras et al., Embo J.
2, 823(1983)〕、二環式N−含有化合物例えばスワ
インソニン〔8α,β−インドリジジン−1α,2α,8
β−トリオール;R.T. Schwarz, R. Datema, Trends Bi
ochem. Sci. 9, 32(1984)〕により、しかしまたN−
含有アルコール例えばエタノールアミン〔R. Wallenfel
s, R. Weil. “The Enzymes", 3. Ed.;Boyer, P.D.(E
d);Academic Press, New York 1972, Vol. VII, p. 6
18〕により阻害されるので特に意外である。すなわち、
アミノ酸およびそれらの誘導体もまた阻害剤として作用
しうるかもしれなかった。
びL−セリン並びにD−およびL−セリン誘導体が良好
なヌクレオフィルとして同様に作用しうることが見出さ
れた。これにより初めて、本来この種の生成物用に意図
されていない酵素を用いてヒドロキシアミノ酸またはそ
れらの誘導体と単糖類とのインビトロでのグリコシド結
合を行わせることが可能になる。すなわち、複合糖質が
グリコシダーゼを用いて糖類をD−およびL−セリン、
D−およびL−セリン誘導体並びにD−およびL−セリ
ンペプチドと直接結合させることにより合成されうるこ
とを初めて証明することができるようになった。これ
は、グリコシダーゼがN−含有単糖類似体例えば1−デ
オキシノジリマイシン〔N. Peyrieras et al., Embo J.
2, 823(1983)〕、二環式N−含有化合物例えばスワ
インソニン〔8α,β−インドリジジン−1α,2α,8
β−トリオール;R.T. Schwarz, R. Datema, Trends Bi
ochem. Sci. 9, 32(1984)〕により、しかしまたN−
含有アルコール例えばエタノールアミン〔R. Wallenfel
s, R. Weil. “The Enzymes", 3. Ed.;Boyer, P.D.(E
d);Academic Press, New York 1972, Vol. VII, p. 6
18〕により阻害されるので特に意外である。すなわち、
アミノ酸およびそれらの誘導体もまた阻害剤として作用
しうるかもしれなかった。
【0013】一部には、得られた化合物は部分的に保護
された天然の複合糖質に相当するか、または特に後者の
変形物を示しそしてより大きな複合体用の合成プレカー
サーとして使用されうる。
された天然の複合糖質に相当するか、または特に後者の
変形物を示しそしてより大きな複合体用の合成プレカー
サーとして使用されうる。
【0014】
【発明の構成】すなわち、本発明は式I
【化6】 の複合糖質の製造方法に関する。その方法はグリコシダ
ーゼの存在下で式II
ーゼの存在下で式II
【0015】
【化7】 (式中R1はフッ素、ヒドロキシル基、1〜5個の炭素
原子を有するアルコキシ基、2〜5個の炭素原子を有す
るアルケニルオキシ基、6〜10個の炭素原子を有する
アリールオキシ基であるか、または酸素原子を介して結
合されている炭水化物残基である)の化合物を式III
原子を有するアルコキシ基、2〜5個の炭素原子を有す
るアルケニルオキシ基、6〜10個の炭素原子を有する
アリールオキシ基であるか、または酸素原子を介して結
合されている炭水化物残基である)の化合物を式III
【0016】
【化8】 〔式中R2はアミノ保護基でありそしてR3はヒドロキシ
ル基;アルコキシまたはアルキルメルカプト基またはア
ルケニルオキシ基(これらの各々は1〜18個の炭素原
子を有しそしてハロゲンまたはシアノにより置換されう
る);アリールオキシ基(これは6〜10個の炭素原子
を有しそしてそれぞれ1〜5個の炭素原子を有するアル
キル、アルコキシ、アルキルメルカプト、およびニトロ
基により置換されうる);または −NHR4(ここでR
4は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基であるかま
たは式IV
ル基;アルコキシまたはアルキルメルカプト基またはア
ルケニルオキシ基(これらの各々は1〜18個の炭素原
子を有しそしてハロゲンまたはシアノにより置換されう
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を有しそしてそれぞれ1〜5個の炭素原子を有するアル
キル、アルコキシ、アルキルメルカプト、およびニトロ
基により置換されうる);または −NHR4(ここでR
4は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基であるかま
たは式IV
【0017】
【化9】 の基または式VまたはVI
【0018】
【化10】 のジ−またはトリペプチド残基であって、ここでR5は
ヒドロキシル基、各場合1〜5個の炭素原子を有しそし
てハロゲンまたはシアノにより置換されうるアルコキ
シ、アルキルメルカプトまたはアルケニルオキシ基、ま
たは6〜10個の炭素原子を有しそして各場合に1〜5
個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキル
メルカプト、およびニトロ基により置換されうるアリー
ルオキシ基であり、そしてR6、R7およびR8は同一で
あるかまたは相異なっていて水素であるか、または1〜
10個の炭素原子を有しそしてハロゲン、ヒドロキシ
ル、アルコキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、ア
リールまたはヘテロアリールにより置換されうる直鎖
状、分枝鎖状または環状のアルキルまたはアルケニル基
である)である〕の化合物とインキュベートすることか
らなる。
ヒドロキシル基、各場合1〜5個の炭素原子を有しそし
てハロゲンまたはシアノにより置換されうるアルコキ
シ、アルキルメルカプトまたはアルケニルオキシ基、ま
たは6〜10個の炭素原子を有しそして各場合に1〜5
個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキル
メルカプト、およびニトロ基により置換されうるアリー
ルオキシ基であり、そしてR6、R7およびR8は同一で
あるかまたは相異なっていて水素であるか、または1〜
10個の炭素原子を有しそしてハロゲン、ヒドロキシ
ル、アルコキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、ア
リールまたはヘテロアリールにより置換されうる直鎖
状、分枝鎖状または環状のアルキルまたはアルケニル基
である)である〕の化合物とインキュベートすることか
らなる。
【0019】グルコース、ガラクトースおよびマンノー
スが式IIの化合物として可能でありかつ好ましい。式II
のR1位のアルコキシ基としてはメトキシ基を用いるの
が好ましいし、アルケニルオキシ基としてはアリルオキ
シまたはビニルオキシ基を用いるのが好ましい。アリー
ルオキシ基は電子求引性置換基例えばニトロまたはシア
ノ基、またはハロゲンにより置換されうる。フェノキ
シ、o−またはp−ニトロフェノキシまたはジニトロフ
ェノキシ基を用いるのが好ましい。R1位の炭水化物残
基により形成される糖はマルトースまたはラクトースで
あるのが好ましい。R1は特に好ましくはフッ素または
p−またはo−ニトロフェノキシ基である。
スが式IIの化合物として可能でありかつ好ましい。式II
のR1位のアルコキシ基としてはメトキシ基を用いるの
が好ましいし、アルケニルオキシ基としてはアリルオキ
シまたはビニルオキシ基を用いるのが好ましい。アリー
ルオキシ基は電子求引性置換基例えばニトロまたはシア
ノ基、またはハロゲンにより置換されうる。フェノキ
シ、o−またはp−ニトロフェノキシまたはジニトロフ
ェノキシ基を用いるのが好ましい。R1位の炭水化物残
基により形成される糖はマルトースまたはラクトースで
あるのが好ましい。R1は特に好ましくはフッ素または
p−またはo−ニトロフェノキシ基である。
【0020】式IIIのR2位中の保護基としてはペプチド
および糖ペプチド化学で慣用のアミノ保護基例えばアシ
ル基例えば長鎖脂肪酸のアシル基およびアルキル−また
はアリールオキシカルボニル基を用いることが本質的に
可能である。使用できる保護基は例えばH. Hubbuch, Ko
ntakte 3/79, page 14, T.W. Greene, Protective Grou
ps in Organic Synthesis, John Wiley & Sons 1981, p
223ffまたはHouben-Weyl, Vol. 15/1 p. 46の論文中に
記載されている。用いるのに好ましいのはベンジルオキ
シカルボニル(Z)、アリルオキシカルボニル(Alo
c)および第三ブチルオキシカルボニル(Boc)並び
にトリクロロエトキシカルボニル、ホルミル、アセチ
ル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、フェナセ
チル、ベンゾイルまたは6〜24個の炭素原子を有する
長鎖脂肪酸のアシル基である。
および糖ペプチド化学で慣用のアミノ保護基例えばアシ
ル基例えば長鎖脂肪酸のアシル基およびアルキル−また
はアリールオキシカルボニル基を用いることが本質的に
可能である。使用できる保護基は例えばH. Hubbuch, Ko
ntakte 3/79, page 14, T.W. Greene, Protective Grou
ps in Organic Synthesis, John Wiley & Sons 1981, p
223ffまたはHouben-Weyl, Vol. 15/1 p. 46の論文中に
記載されている。用いるのに好ましいのはベンジルオキ
シカルボニル(Z)、アリルオキシカルボニル(Alo
c)および第三ブチルオキシカルボニル(Boc)並び
にトリクロロエトキシカルボニル、ホルミル、アセチ
ル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、フェナセ
チル、ベンゾイルまたは6〜24個の炭素原子を有する
長鎖脂肪酸のアシル基である。
【0021】R3位の基および式IV−VI中のR5はメトキ
シ、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メチルメ
ルカプトメチル、エトキシ、クロロエトキシ、ブロモエ
トキシもしくはシアノエトキシ、およびビニルオキシ基
およびペプチド化学での慣用カルボキシル保護基(Houb
en-Weyl. Vol. 15/1, p. 315ff)例えばベンジルオキ
シ、トリクロロエトキシ、p−ニトロベンジルオキシ、
p−メトキシベンジルオキシ、ピペロニルオキシ、アリ
ルオキシまたは第三ブチルオキシおよび第三ブチルジメ
チルシリルオキシ基であるのが好ましい。
シ、メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、メチルメ
ルカプトメチル、エトキシ、クロロエトキシ、ブロモエ
トキシもしくはシアノエトキシ、およびビニルオキシ基
およびペプチド化学での慣用カルボキシル保護基(Houb
en-Weyl. Vol. 15/1, p. 315ff)例えばベンジルオキ
シ、トリクロロエトキシ、p−ニトロベンジルオキシ、
p−メトキシベンジルオキシ、ピペロニルオキシ、アリ
ルオキシまたは第三ブチルオキシおよび第三ブチルジメ
チルシリルオキシ基であるのが好ましい。
【0022】R3がアミノ基NHR4である場合には、R
4は式IVおよびVの基であるのが好ましい。式中R6およ
びR7は同一であるかまたは相異なっていて、水素であ
るかまたは1〜10個の炭素原子を有しそしてハロゲ
ン、ヒドロキシル、メルカプト、アルコキシ、アルキル
メルカプト、アリールまたはヘテロアリールにより置換
されうる直鎖、分枝鎖状または環状のアルキルまたはア
ルケニル基である。R6およびR7の置換基は本質的には
中性、脂肪族、芳香族または環状α−アミノ酸の側鎖で
ある。式IIIの化合物として使用されるのが特に好まし
いのはZ−Ser−Oアリル、Z−Ser−Ala−O
Me、Z−Ser−Leu−OMe、Aloc−Ser
−Gly−OEtCl、Boc−Ser−Oアリルおよ
びAloc−Ser−Phe−OMeである。式IIIの
化合物中のR2が6〜24個の炭素原子を有する長鎖脂
肪酸のアシル基でありそしてR3が6〜18個の炭素原
子を有するアルコキシ基である場合には、式IIIの化合
物はスフィンゴシンまたはスフィンガニンと構造上類似
している化合物であって、それはグリコシダーゼの触媒
作用による、グリコスフィンゴ脂質合成のためのモデル
物質として興味深い。
4は式IVおよびVの基であるのが好ましい。式中R6およ
びR7は同一であるかまたは相異なっていて、水素であ
るかまたは1〜10個の炭素原子を有しそしてハロゲ
ン、ヒドロキシル、メルカプト、アルコキシ、アルキル
メルカプト、アリールまたはヘテロアリールにより置換
されうる直鎖、分枝鎖状または環状のアルキルまたはア
ルケニル基である。R6およびR7の置換基は本質的には
中性、脂肪族、芳香族または環状α−アミノ酸の側鎖で
ある。式IIIの化合物として使用されるのが特に好まし
いのはZ−Ser−Oアリル、Z−Ser−Ala−O
Me、Z−Ser−Leu−OMe、Aloc−Ser
−Gly−OEtCl、Boc−Ser−Oアリルおよ
びAloc−Ser−Phe−OMeである。式IIIの
化合物中のR2が6〜24個の炭素原子を有する長鎖脂
肪酸のアシル基でありそしてR3が6〜18個の炭素原
子を有するアルコキシ基である場合には、式IIIの化合
物はスフィンゴシンまたはスフィンガニンと構造上類似
している化合物であって、それはグリコシダーゼの触媒
作用による、グリコスフィンゴ脂質合成のためのモデル
物質として興味深い。
【0023】式IIおよびIIIの各基質は購入されうる
(例えばニトロフェニルグリコシド類)かまたはそれ自
体知られた手法によって容易に製造されうる(F. Miche
el, A.Klimer, Adv. Carbohydr. Chem. 16, 85(196
1);ドイツ国特許出願公開公報第3040805号および第34
32565号各明細書によるグリコシルフルオライド類;Hou
ben-Weyl, Volumes 15/Iおよび15/IIに記載の各手法
によるアミノ酸およびペプチド並びに保護された誘導
体)かのいずれかである。
(例えばニトロフェニルグリコシド類)かまたはそれ自
体知られた手法によって容易に製造されうる(F. Miche
el, A.Klimer, Adv. Carbohydr. Chem. 16, 85(196
1);ドイツ国特許出願公開公報第3040805号および第34
32565号各明細書によるグリコシルフルオライド類;Hou
ben-Weyl, Volumes 15/Iおよび15/IIに記載の各手法
によるアミノ酸およびペプチド並びに保護された誘導
体)かのいずれかである。
【0024】式IIの化合物および式IIIの化合物は4:
1〜1:10、好ましくは3:2〜1:4の割合で用い
ることができる。グリコシルドナーIIIのミリモル当た
り4〜40単位の酵素を用いるのが好都合である。
1〜1:10、好ましくは3:2〜1:4の割合で用い
ることができる。グリコシルドナーIIIのミリモル当た
り4〜40単位の酵素を用いるのが好都合である。
【0025】反応はpH5.0〜8.0、有利にはpH6.0
〜7.5で行うことができる。使用しうる緩衝液はHE
PES、TRICIN、TAPS、MES、TESおよ
びMOPS、CHES、TRIS並びにりん酸カリウム
およびりん酸ナトリウム緩衝液である。モル濃度は0.
01〜1.0好ましくは0.01〜0.1であるべきであ
る。さらに、温度は約−30℃〜50℃好ましくは20
℃〜35℃で保持されるべきである。酵素は温度が50
℃以上に増加するにつれ、ますます不可逆的に不活化す
る。培養時間は1〜30時間であることができる。
〜7.5で行うことができる。使用しうる緩衝液はHE
PES、TRICIN、TAPS、MES、TESおよ
びMOPS、CHES、TRIS並びにりん酸カリウム
およびりん酸ナトリウム緩衝液である。モル濃度は0.
01〜1.0好ましくは0.01〜0.1であるべきであ
る。さらに、温度は約−30℃〜50℃好ましくは20
℃〜35℃で保持されるべきである。酵素は温度が50
℃以上に増加するにつれ、ますます不可逆的に不活化す
る。培養時間は1〜30時間であることができる。
【0026】使用するのに有利な酵素は酵母および甘扁
桃からのグルコシダーゼ、大腸菌、コーヒー豆、ウシの
精巣およびアスペルギルスニガー(Aspergillus nige
r)からのガラクトシダーゼ、アーモンド、タチナタマ
メおよびカタツムリアセトン粉末からのマンノシダー
ゼ、アスペルギルスオリゼ(Aspergillus oryzae)、バ
チルスズブチリス(Bacillus subtilis)およびブタの
膵臓からのアミラーゼ、アスペルギルスニガー(Asperg
illus niger)からのアミログルコシダーゼおよびトラ
ンスグルコシダーゼである。
桃からのグルコシダーゼ、大腸菌、コーヒー豆、ウシの
精巣およびアスペルギルスニガー(Aspergillus nige
r)からのガラクトシダーゼ、アーモンド、タチナタマ
メおよびカタツムリアセトン粉末からのマンノシダー
ゼ、アスペルギルスオリゼ(Aspergillus oryzae)、バ
チルスズブチリス(Bacillus subtilis)およびブタの
膵臓からのアミラーゼ、アスペルギルスニガー(Asperg
illus niger)からのアミログルコシダーゼおよびトラ
ンスグルコシダーゼである。
【0027】グルコシルドナーがグルコースまたは1−
グルコ−ヘキソピラノシドである場合には、グルコシダ
ーゼを酵素として使用することが特に好ましい。しか
し、ガラクトースもしくは1−ガラクト−ヘキソピラノ
シド、またはマンノースもしくは1−マンノ−ヘキソピ
ラノシドが用いられる場合には、使用するのが有利な酵
素はガラクトシダーゼまたはマンノシダーゼである。す
なわちグルコシルドナーIIの場合には比較的広範な基質
特異性があるので、式IIIの化合物の選択に融通性があ
る。すなわち、多数の相異なるN−およびカルボキシル
−保護基を自由に併用することができる。
グルコ−ヘキソピラノシドである場合には、グルコシダ
ーゼを酵素として使用することが特に好ましい。しか
し、ガラクトースもしくは1−ガラクト−ヘキソピラノ
シド、またはマンノースもしくは1−マンノ−ヘキソピ
ラノシドが用いられる場合には、使用するのが有利な酵
素はガラクトシダーゼまたはマンノシダーゼである。す
なわちグルコシルドナーIIの場合には比較的広範な基質
特異性があるので、式IIIの化合物の選択に融通性があ
る。すなわち、多数の相異なるN−およびカルボキシル
−保護基を自由に併用することができる。
【0028】基質IIおよびIIIの溶解を改善するには、
酵素活性への悪影響が全くないかまたはほんの僅かであ
る溶媒を用いることが可能である。これらの例にはアセ
トン、ジメトキシエタン、ジグライムがあるが、特にジ
イソプロピルエーテルおよび第三ブチルメチルエーテ
ル、トルエンおよびキシレンがある。また、使用する酵
素と生理学的に融和性である塩を加えることにより反応
速度を増大させることも可能である。このような塩の例
としてはMnSO4、CaCl2、KCl、NaBr、L
iCl、LiBrおよびKMnO4があるが、NiSO4
およびMgCl2がより好ましい。
酵素活性への悪影響が全くないかまたはほんの僅かであ
る溶媒を用いることが可能である。これらの例にはアセ
トン、ジメトキシエタン、ジグライムがあるが、特にジ
イソプロピルエーテルおよび第三ブチルメチルエーテ
ル、トルエンおよびキシレンがある。また、使用する酵
素と生理学的に融和性である塩を加えることにより反応
速度を増大させることも可能である。このような塩の例
としてはMnSO4、CaCl2、KCl、NaBr、L
iCl、LiBrおよびKMnO4があるが、NiSO4
およびMgCl2がより好ましい。
【0029】本発明により用いられるグリコシダーゼ
は、水溶液中において遊離の水溶性酵素としてまたは慣
用法により担体に結合された水に不溶性形態で(ドイツ
国特許出願公開公報第2732301号参照)用いることがで
きる。酵素が固定化形態で用いられる場合には、これは
バッチ法および連続法の両手法で実施されうる。
は、水溶液中において遊離の水溶性酵素としてまたは慣
用法により担体に結合された水に不溶性形態で(ドイツ
国特許出願公開公報第2732301号参照)用いることがで
きる。酵素が固定化形態で用いられる場合には、これは
バッチ法および連続法の両手法で実施されうる。
【0030】反応の進行はHPLC〔ODS-Hypersil 5
μm4.6×250mm、MeOH-H2O、Bioselect 100/10-8 250×
4.6mm、CH3CN-H2O〕によりまたはTLC〔CHCl3/Hex/
MeOH=3:1:1〕により追跡されうる。
μm4.6×250mm、MeOH-H2O、Bioselect 100/10-8 250×
4.6mm、CH3CN-H2O〕によりまたはTLC〔CHCl3/Hex/
MeOH=3:1:1〕により追跡されうる。
【0031】その後の後処理は例えば、トルエンまたは
ジイソプロピルエーテルでの抽出、XAD吸着剤(例え
ばXAD−2)での処理によるニトロフェノールの除
去、水性相の凍結乾燥およびクロマトグラフィー例えば
調製用薄層クロマトグラフィー、シリカゲルでのクロマ
トグラフィー(フラッシュまたは慣用の)、フラッシュ
クロマトグラフィーまたはEurosil Bioselect 100-30 C
l8(Knauer社製)もしくはLiChroPrep RP 18(Merck社
製)でのMPLCおよびSephadex LH20(Pharmacia社
製)もしくはBiogel P2 100-200メッシュ(BioRad社
製)でのクロマトグラフィーによる精製によって実施さ
れる。また、最初に反応溶液を凍結乾燥し次に固形残留
物をメタノールで抽出することも可能である。その場合
メタノール溶液の濾過および濃縮の次にはさらに精製す
るために前記のクロマトグラフィー手法を使用すること
ができる。
ジイソプロピルエーテルでの抽出、XAD吸着剤(例え
ばXAD−2)での処理によるニトロフェノールの除
去、水性相の凍結乾燥およびクロマトグラフィー例えば
調製用薄層クロマトグラフィー、シリカゲルでのクロマ
トグラフィー(フラッシュまたは慣用の)、フラッシュ
クロマトグラフィーまたはEurosil Bioselect 100-30 C
l8(Knauer社製)もしくはLiChroPrep RP 18(Merck社
製)でのMPLCおよびSephadex LH20(Pharmacia社
製)もしくはBiogel P2 100-200メッシュ(BioRad社
製)でのクロマトグラフィーによる精製によって実施さ
れる。また、最初に反応溶液を凍結乾燥し次に固形残留
物をメタノールで抽出することも可能である。その場合
メタノール溶液の濾過および濃縮の次にはさらに精製す
るために前記のクロマトグラフィー手法を使用すること
ができる。
【0032】
【実施例】以下に本発明を説明するために実施例を記載
する。
する。
【0033】実施例 1 大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(50μlの(NH4)
2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)75Uを、
りん酸カリウム緩衝液(0.1M、pH=7;10mM Mg
Cl2)100ml中のo−ニトロフェニルβ−ガラクト
シド 1.24g(4.1ミリモル)および(L)−Z−セ
リンエチルエステル2.0g(7.5ミリモル)に加え、
その混合物を室温で5時間撹拌した。凍結乾燥し、残留
物をメタノールで抽出し次いでシリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2/ヘキサ
ン=1:6:6)に付しそして最後に調製用薄層クロマ
トグラフィー(MeOH/CHCl3/ヘキサン=2:
6:6)により精製して目的の複合糖質300mg(17
%)を得た。これは1H/13C−NMRによれば純粋な
化合物であった。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Gal):104.03(β) FAB−MS:MH+=430
2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)75Uを、
りん酸カリウム緩衝液(0.1M、pH=7;10mM Mg
Cl2)100ml中のo−ニトロフェニルβ−ガラクト
シド 1.24g(4.1ミリモル)および(L)−Z−セ
リンエチルエステル2.0g(7.5ミリモル)に加え、
その混合物を室温で5時間撹拌した。凍結乾燥し、残留
物をメタノールで抽出し次いでシリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2/ヘキサ
ン=1:6:6)に付しそして最後に調製用薄層クロマ
トグラフィー(MeOH/CHCl3/ヘキサン=2:
6:6)により精製して目的の複合糖質300mg(17
%)を得た。これは1H/13C−NMRによれば純粋な
化合物であった。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Gal):104.03(β) FAB−MS:MH+=430
【0034】実施例 2 大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(100μlの(NH
4)2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim)150Uを、
りん酸カリウム緩衝液(0.07M、pH=7;10mM M
gCl2)200ml中のo−ニトロフェニルβ−ガラク
トシド 2.5g(8.3ミリモル)および(L)−Z−セ
リンアリルエステル8.0g(28.7ミリモル)に加
え、その混合物を室温で24時間撹拌した。凍結乾燥、
メタノールでの残留物の抽出およびシリカゲルでのカラ
ムクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2/ヘキサ
ン=1:6:2)による後処理を行って目的の複合糖質
435mg(12%)を得た。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Gal):104.06(β) FAB−MS:MH+=442
4)2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim)150Uを、
りん酸カリウム緩衝液(0.07M、pH=7;10mM M
gCl2)200ml中のo−ニトロフェニルβ−ガラク
トシド 2.5g(8.3ミリモル)および(L)−Z−セ
リンアリルエステル8.0g(28.7ミリモル)に加
え、その混合物を室温で24時間撹拌した。凍結乾燥、
メタノールでの残留物の抽出およびシリカゲルでのカラ
ムクロマトグラフィー(MeOH/CH2Cl2/ヘキサ
ン=1:6:2)による後処理を行って目的の複合糖質
435mg(12%)を得た。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Gal):104.06(β) FAB−MS:MH+=442
【0035】実施例 3 o−ニトロフェニルβ−ガラクトシド124mg(0.4
1ミリモル)および(L)−Z−セリンアリルエステル2
00mg(0.72ミリモル)をりん酸カリウム緩衝液
(0.07M、pH=7.0;10mM MgCl2)10ml中
において大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(5μlの
(NH4)2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)7.
5Uとともに50℃で2 1/4時間撹拌した。凍結乾燥し
ついで調製用薄層クロマトグラフィー(MeOH/CH
Cl3/ヘキサン=2:2:6)に付して予想されたグ
リコシド22mg(12%)を得た。分光学上のデータは
実施例2に相当した。
1ミリモル)および(L)−Z−セリンアリルエステル2
00mg(0.72ミリモル)をりん酸カリウム緩衝液
(0.07M、pH=7.0;10mM MgCl2)10ml中
において大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(5μlの
(NH4)2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)7.
5Uとともに50℃で2 1/4時間撹拌した。凍結乾燥し
ついで調製用薄層クロマトグラフィー(MeOH/CH
Cl3/ヘキサン=2:2:6)に付して予想されたグ
リコシド22mg(12%)を得た。分光学上のデータは
実施例2に相当した。
【0036】実施例 4 o−ニトロフェニルβ−ガラクトシド225mg(0.8
5ミリモル)および(L)−Z−セリンアリルエステル5
00mg(1.8ミリモル)をりん酸カリウム緩衝液(0.
07M、pH=7.0;10mM MgCl2)20ml中にお
いて大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(10μlの(N
H4)2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)15U
とともに室温で2 1/4時間撹拌した。凍結乾燥し、残留
物をメタノールで抽出しついでメタノールを用いてSeph
adex LH20(カラム 60×2.5cm)でクロマトグラフ
ィーに付した。目的生成物34mg(9%)が得られた。
分光学上のデータは実施例2に相当した。
5ミリモル)および(L)−Z−セリンアリルエステル5
00mg(1.8ミリモル)をりん酸カリウム緩衝液(0.
07M、pH=7.0;10mM MgCl2)20ml中にお
いて大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(10μlの(N
H4)2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)15U
とともに室温で2 1/4時間撹拌した。凍結乾燥し、残留
物をメタノールで抽出しついでメタノールを用いてSeph
adex LH20(カラム 60×2.5cm)でクロマトグラフ
ィーに付した。目的生成物34mg(9%)が得られた。
分光学上のデータは実施例2に相当した。
【0037】実施例 5 大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(50μlの(NH4)
2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)75UをT
RIS緩衝液(0.1M、pH=7.2)50ml中において
o−ニトロフェニルβ−ガラクトシド 538mg(1.7
8ミリモル)および(D)−Z−セリンアリルエステル
1.07g(3.84ミリモル)に加え、その混合物を室
温で6.5時間撹拌した。凍結乾燥し、次いで水を用い
たBiogel P2(100〜200メッシュ、カラム50×
3cm)でのクロマトグラフィーそしてMeOH/CHC
l3/ヘキサン=1:3:1を用いたシリカゲルでのク
ロマトグラフィーに付した。目的の複合糖質が95mg
(12%)の収量で得られた。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): FAB−MS:MH+=442
2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)75UをT
RIS緩衝液(0.1M、pH=7.2)50ml中において
o−ニトロフェニルβ−ガラクトシド 538mg(1.7
8ミリモル)および(D)−Z−セリンアリルエステル
1.07g(3.84ミリモル)に加え、その混合物を室
温で6.5時間撹拌した。凍結乾燥し、次いで水を用い
たBiogel P2(100〜200メッシュ、カラム50×
3cm)でのクロマトグラフィーそしてMeOH/CHC
l3/ヘキサン=1:3:1を用いたシリカゲルでのク
ロマトグラフィーに付した。目的の複合糖質が95mg
(12%)の収量で得られた。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): FAB−MS:MH+=442
【0038】実施例 6 大腸菌由来のβ−ガラクトシダーゼ(50μlの(NH4)
2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)75UをT
RIS緩衝液(0.01M、pH=7.2)50ml中におい
てo−ニトロフェニルβ−ガラクトシド 542mg(1.
8ミリモル)および(L)−Z−セリンエチルエステル
1.06g(3.8ミリモル)に加え、その混合物を室温
で5.5時間撹拌した。次に凍結乾燥、水によるBiogel
P2(100〜200メッシュ、カラム50×3cm)およ
びCHCl3/MeOH/ヘキサン(3:1:1)による
シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製を実施し
た。目的グリコシド78mg(10%収率)が得られた。
分光学上のデータは実施例1に相当した。
2SO4懸濁液、Boehringer Mannheim社製)75UをT
RIS緩衝液(0.01M、pH=7.2)50ml中におい
てo−ニトロフェニルβ−ガラクトシド 542mg(1.
8ミリモル)および(L)−Z−セリンエチルエステル
1.06g(3.8ミリモル)に加え、その混合物を室温
で5.5時間撹拌した。次に凍結乾燥、水によるBiogel
P2(100〜200メッシュ、カラム50×3cm)およ
びCHCl3/MeOH/ヘキサン(3:1:1)による
シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製を実施し
た。目的グリコシド78mg(10%収率)が得られた。
分光学上のデータは実施例1に相当した。
【0039】実施例 7 o−ニトロフェニルβ−ガラクトシド532mg(1.7
7ミリモル)および(L)−Boc−セリンアリルエステ
ル1.02g(4.16ミリモル)をTRIS緩衝液
(0.01M、pH=7.2)50ml中において大腸菌由来
のβ−ガラクトシダーゼ(50μlの(NH4)2SO4懸濁
液、Boehringer Mannheim社製)75Uとともに室温で
5.5時間撹拌した。凍結乾燥し、水を用いたBiogel P2
(100〜200メッシュ、カラム50×3cm)でのク
ロマトグラフィーおよびCHCl3/MeOH/ヘキサ
ン(3:1:1)を用いたシリカゲルでのクロマトグラ
フィーに付して目的の複合糖質130mg(18%)を得
た。
7ミリモル)および(L)−Boc−セリンアリルエステ
ル1.02g(4.16ミリモル)をTRIS緩衝液
(0.01M、pH=7.2)50ml中において大腸菌由来
のβ−ガラクトシダーゼ(50μlの(NH4)2SO4懸濁
液、Boehringer Mannheim社製)75Uとともに室温で
5.5時間撹拌した。凍結乾燥し、水を用いたBiogel P2
(100〜200メッシュ、カラム50×3cm)でのク
ロマトグラフィーおよびCHCl3/MeOH/ヘキサ
ン(3:1:1)を用いたシリカゲルでのクロマトグラ
フィーに付して目的の複合糖質130mg(18%)を得
た。
【0040】この化合物はTLC、1H/13C−NMR
およびFAB−MSによれば純粋であった。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Gal):104.01(β) FAB−MS:MH+=408
およびFAB−MSによれば純粋であった。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Gal):104.01(β) FAB−MS:MH+=408
【0041】実施例 8 p−ニトロフェニルα−マンノシド391mg(1.3ミ
リモル)および(L)−Z−セリンアリルエステル714
mg(2.9ミリモル)をTRIS緩衝液(pH6、0.01
M)35ml中においてα−マンノシダーゼ(タチナタマ
メから、Sigma社製)22U(220μlの(NH4)2SO
4懸濁液)とともに室温で3.5時間撹拌した。凍結乾燥
し、Emosil-Bioselect(アセトニトリル/水 40:6
0中の100−30 C18)90gでのクロマトグラ
フィーおよびシリカゲル(CHCl3/メタノール/ヘ
キサン 3:1:1)でのクロマトグラフィーに付して
目的の生成物22g(4%)を得た。これは1H/13C
−NMRおよびFAB−MSによれば純粋であった。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Man):100.61(α) FAB−MS:MH+=442
リモル)および(L)−Z−セリンアリルエステル714
mg(2.9ミリモル)をTRIS緩衝液(pH6、0.01
M)35ml中においてα−マンノシダーゼ(タチナタマ
メから、Sigma社製)22U(220μlの(NH4)2SO
4懸濁液)とともに室温で3.5時間撹拌した。凍結乾燥
し、Emosil-Bioselect(アセトニトリル/水 40:6
0中の100−30 C18)90gでのクロマトグラ
フィーおよびシリカゲル(CHCl3/メタノール/ヘ
キサン 3:1:1)でのクロマトグラフィーに付して
目的の生成物22g(4%)を得た。これは1H/13C
−NMRおよびFAB−MSによれば純粋であった。13 C−NMR(DMSO−d6、75MHz、δ ppm表
示): Cl(Man):100.61(α) FAB−MS:MH+=442
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 15/04 C12P 19/44 - 19/62 BIOSIS(DIALOG) CA(STN)
Claims (8)
- 【請求項1】 グリコシダーゼの存在下で式II 【化1】 (式中R1はフッ素、ヒドロキシル基、1〜5個の炭素
原子を有するアルコキシ基、2〜5個の炭素原子を有す
るアルケニルオキシ基、6〜10個の炭素原子を有する
アリールオキシ基であるか、または酸素原子を介して結
合されている炭水化物残基である)の化合物を式III 【化2】 〔式中R2はアミノ保護基でありそしてR3はヒドロキシ
ル基;アルコキシまたはアルキルメルカプト基またはア
ルケニルオキシ基(これらの各々は1〜18個の炭素原
子を有しそしてハロゲンまたはシアノにより置換されう
る);アリールオキシ基(これは6〜10個の炭素原子
を有しそしてそれぞれ1〜5個の炭素原子を有するアル
キル、アルコキシ、アルキルメルカプト、およびニトロ
基により置換されうる);または −NHR4(ここでR
4は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基であるかま
たは式IV 【化3】 の基または式VまたはVI 【化4】 のジ−またはトリペプチド残基であって、ここでR5は
ヒドロキシル基、各場合1〜5個の炭素原子を有しそし
てハロゲンまたはシアノにより置換されうるアルコキ
シ、アルキルメルカプトまたはアルケニルオキシ基、ま
たは6〜10個の炭素原子を有しそして各場合に1〜5
個の炭素原子を有するアルキル、アルコキシ、アルキル
メルカプト、およびニトロ基により置換されうるアリー
ルオキシ基であり、そしてR6、R7およびR8は同一で
あるかまたは相異なっていて水素であるか、または1〜
10個の炭素原子を有しそしてハロゲン、ヒドロキシ
ル、アルコキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、ア
リールまたはヘテロアリールにより置換されうる直鎖
状、分枝鎖状または環状のアルキルまたはアルケニル基
である)である〕の化合物とインキュベートすることか
らなる式I 【化5】 の複合糖質の製造方法。 - 【請求項2】 式IIにおいてR1がフッ素、メトキシ
基、アリルオキシ基、ビニルオキシ基、フェノキシ基、
o−またはp−ニトロフェノキシ基またはジニトロフェ
ノキシ基である化合物を用いる請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 式IIIにおいてR2がベンジルオキシカル
ボニル、アリルオキシカルボニル、第三ブチルオキシカ
ルボニル、ホルミル、アセチル、クロロアセチル、トリ
フルオロアセチル、フェナセチル、ベンゾイルまたは6
〜24個の炭素原子を有する長鎖脂肪酸のアシル基であ
る化合物を用いる請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 式IIIにおいてR3がメトキシ、メトキシ
メチル、ベンジルオキシメチル、メチルメルカプトメチ
ル、エトキシ、クロロエトキシ、ブロモエトキシもしく
はシアノエトキシ、ベンジルオキシ、p−ニトロベンジ
ルオキシ、p−メトキシベンジルオキシ、ピペロニルオ
キシ、アリルオキシもしくはビニルオキシおよび第三ブ
チルオキシもしくは第三ブチルジメチルシリルオキシで
あるか、またはR3が基NHR4である場合にはR4が式I
VまたはV(式中R5はR3で定義した意味を有する)の
基であり、R3およびR5は同一であるかまたは相異なる
ことができる化合物を用いる請求項1または3記載の方
法。 - 【請求項5】 式IIおよび式IIIの各化合物が4:1〜
1:10の比で用いられる請求項1〜4のいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項6】 反応を5.0〜8.0のpH範囲で行う請求
項1〜5のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 反応を−30〜50℃の温度で行う請求
項1〜6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】 酵母および甘扁桃からのグルコシダー
ゼ、大腸菌、アスペルギルスニガー(Aspergillus nige
r)、コーヒー豆またはウシの精巣からのガラクトシダ
ーゼ、カタツムリアセトン粉末形態でのβ−マンノシダ
ーゼまたはタチナタマメまたはアーモンドからのα−マ
ンノシダーゼ、アスペルギルスオリゼ(Aspergillus or
yzae)、バチルスズブチリス(Bacillus subtilis)ま
たはブタの膵臓からのアミラーゼまたはアスペルギルス
ニガーからのアミログルコシダーゼをグリコシダーゼと
して用いる請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
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