JP3058632U - 区間パッカー用上部ヘッド - Google Patents

区間パッカー用上部ヘッド

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JP3058632U
JP3058632U JP1998008320U JP832098U JP3058632U JP 3058632 U JP3058632 U JP 3058632U JP 1998008320 U JP1998008320 U JP 1998008320U JP 832098 U JP832098 U JP 832098U JP 3058632 U JP3058632 U JP 3058632U
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JP1998008320U
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完洋 矢口
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Hara Kougyou Co Ltd
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Hara Kougyou Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業の効率化を図ることが可能な、区間パッ
カー用上部ヘッドを提供すること。 【解決手段】 薬液を搬送するための薬液用流路(2)
と、エアーを搬送するためのエアー管(3)とを備える
区間パッカー用上部ヘッドにおいて、前記エアー管
(3)を前記薬液用流路(2)内に備えたことを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、地中に形成されたボーリング孔にセメントミルク等の薬液を圧入す るためのパッカーに用いられる区間パッカー用の上部ヘッドに係り、より詳しく は、薬液を搬送するための薬液用流路とエアー搬送用のエアー管とを備える区間 パッカー用上部ヘッドにおいて、前記エアー管を前記薬液用流路内に備えたこと を特徴とする区間パッカー用上部ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ダム建設や巨大構造物の建築の際には地盤を強固にする必要があり、かかる場 合には、パッカーを用いてボーリング孔にセメントミルク等の薬液を圧入してい るが、特に軟弱地盤等の場合には、区間パッカーとよばれるものを使用していた 。
【0003】 図3は、この区間パッカーを用いて地盤改良を行う方法を示した図であり、図 において21が区間パッカーである。
【0004】 この従来から使用されている区間パッカー21は、上部ヘッド22、上部シー ル部23、ノズル部24、フレキシブルホース25,及び下部シール部26によ り構成されており、図4に示されるように、上部ヘッド22内には、薬液を搬送 するための薬液用流路2201と、エアーを搬送するためのエアー管2202が 備えられている。
【0005】 また、上部ヘッド22の下端部には上部シール部23が接続されており、この 上部シール部23内には、上部ヘッド22より搬送された薬液をノズル部24に 搬送するための薬液用流路2301が備えられ、更に、上部ヘッド22より送ら れてきたエアーを受け入れるエアー管2302が備えられるとともに、注入され たエアーにより膨張する膨張部2303が周設されている。
【0006】 そしてまた、上部シール部23の下端部にはノズル部24が接続され、このノ ズル部24には、下部シール部26へエアーを送るためのエアー管2403と、 薬液用流路2401が備えられ、更に、薬液用流路2401の末端近傍には通孔 2402が備えられている。そして、上部シール部23を介してノズル部24内 に搬送された薬液は、ノズル部24に備えられた通孔2402よりパッカー21 の外部に放出される。
【0007】 更に、ノズル部24には、フレキシブルホース25を介して下部シール部26 が接続されており、この下部シール部26には、上部シール部23と同様にエア ーの注入により膨張する膨張部2601が周設されるとともに、該膨張部260 1を膨張させるためのエアーを受け入れるためのエアー管が備えられている。
【0008】 このように構成される従来のパッカーを使用して地盤改良を行う場合には、ボ ーリング孔27内に、円孔2801及び該円孔2801を塞いでいる複数の逆止 弁2802を有するスリーブパイプ28を挿入する。
【0009】 そしてその後に、前記上部ヘッド22の薬液用流路2201及びエアー管22 02にそれぞれ注入ホース30及びエアーホース31を接続したパッカー21を スリーブパイプ28内に挿入する。
【0010】 そして、エアーホース31を介して区間パッカー21内にエアーを注入し、上 部シール部23の膨張部2303及び下部シール部26の膨張部2601を膨張 させてスリーブパイプ28内に閉塞空間29を形成し、その後に、注入ホース3 0を介してセメントミルク等の薬液を区間パッカー21内に注入し、通孔240 2を介して閉塞空間29内に薬液を放出する。
【0011】 そうすると、閉塞空間29内には薬液が満たされ、この状態で更に薬液の放出 を行うと、閉塞空間29内に満たされた薬液は更に、スリーブパイプ28の円孔 2801及び逆止弁2802を介して、スリーブパイプ28の外部に放出される とともに地中に浸透して、これにより地盤の改良が行われる。そして、地盤改良 が終了した後に、エアーを抜いて膨張部2303及び2601の膨張を解除して 、パッカーを一定の距離だけ上に上げ、その位置で上記と同様の方法により地盤 にセメントミルク等の薬液を注入する。これにより、軟弱地盤においても地盤改 良を行うことが可能となる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
図4は、従来の区間パッカー21の一部の断面構造を示した図であるが、図に 示されるように、従来の区間パッカー21に用いられている上部ヘッド22では 、薬液を搬送するための薬液用流路2201と、エアーを搬送するためのエアー 管2202とは、別個独立に形成されていた。
【0013】 そして、注入側において、エアー管2202の注入側開口にエアーホース31 が接続されるとともに、薬液用流路の注入側開口に注入ホース30が接続され、 また、エアー管2202の注出側開口、及び薬液用流路の注出側開口にはそれぞ れ、上部シール部23のエアー管2302及び薬液用流路2301が接続されて いた。
【0014】 このように、従来の上部ヘッドでは、薬液用流路とエアー管とが別個独立に形 成されており、注入側において、エアー管とエアーホース、及び薬液用流路と注 入ホースをそれぞれ接続しなければならなかったため、特にエアーホースが作業 の邪魔になり、作業の効率化の障害になるという問題点があった。
【0015】 そこで、本考案は、作業の効率化を図ることが可能な、区間パッカー用上部ヘ ッドを提供することを課題としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案のパッカー用上部ヘッドは、薬液を搬送するための薬液用流路と、エア ーを搬送するためのエアー管とを備えるパッカー用上部ヘッドにおいて、前記エ アー管を前記薬液用流路内に備えたことを特徴とする。
【0017】 本考案のパッカー用上部ヘッドでは、薬液を搬送するための薬液用流路内にエ アー搬送用のエアー管を備えているために、エアーホースを注入ホース内に内蔵 して使用することが可能となり、その結果、エアーホースが作業の邪魔になるこ とがなく、作業の効率化を図ることが可能である。
【0018】
【考案の実施の形態】
本考案の区間パッカー用上部ヘッドでは、上部ヘッド本体内に、薬液を搬送す るための薬液用流路が形成されており、この薬液用流路は注入側開口と注出側開 口を有している。
【0019】 そして、この薬液用流路内には、エアーを搬送するためのエアー管が備えられ 、このエアー管もまた注入側開口と注出側開口を有している。
【0020】 ここで、前記エアー管は、その全体を薬液用流路内に備えてもよく、また、そ の注出側開口が薬液用流路の注出側開口と異なる位置になるように備えても良い 。
【0021】
【実施例】
本考案のパッカー用上部ヘッドの実施例について図面を参照にして説明すると 、図1は、本実施例のパッカー用上部ヘッドの断面構造を示す図であり、図にお いて1が本実施例のパッカー用上部ヘッドである。
【0022】 本実施例の区間パッカー用上部ヘッド1は、略円柱形状をしており、また、そ の内部には、薬液を搬送するための薬液用流路2が形成されている。そして、こ の薬液用流路2は、上部ヘッド1の一端に注入側開口201を有しているととも に、他端に注出側開口202を有している。そのため、注入側開口201に注入 ホースを接続するとともに注出側開口202に上部シール部の薬液用流路を接続 することにより、注入側開口201から注入された薬液を、注出側開口を介して 上部シール部へ搬送することが可能である。
【0023】 また、前記薬液用流路2内には、エアーを搬送するためのエアー管3が備えら れており、このエアー管3もまた、注入側開口301及び注出側開口302を有 し、従って、注入側開口301にエアーホースを接続するとともに注出側開口3 02に上部シール部のエアー管を接続することにより、注入側開口301から注 入されたエアーを、注出側開口302を介して上部シール部へ搬送することが可 能である。
【0024】 ここで、前記エアー管3について説明すると、このエアー管3の注入側開口3 01は、前記薬液用流路2内に備えられ、図1に示す実施例では、薬液用流路2 の注入側開口201のほぼ中央部分に備えている。そして、全長のほぼ中間部分 で屈曲させ、注出側開口の先端部近傍で前記薬液用流路2より離れ、その注出側 開口302は、前記薬液用流路2の注出側開口202と異なる位置に形成されて いる。
【0025】 このように、本実施例の区間パッカー用上部ヘッド1では、エアー管3の注入 側開口301を薬液用流路2内に設けるとともに、その注出側開口302を薬液 用流路2の注出側開口202と異なる位置に設けているため、従来から使用され ていている上部シール部に接続することが可能であるとともに、一方、注入側に おいては、薬液注入用の注入ホース内にエアーホースを内蔵させて使用すること ができ、その結果、エアーホースと注入ホースとを別個独立に接続させなければ ならなかった従来の上部ヘッドと異なり、エアーホースが作業の邪魔になること が無くなった。
【0026】 次に、このようにして構成される本実施例の区間パッカー用上部ヘッド1の使 用方法について説明すると、図2において、本実施例の区間パッカー用上部ヘッ ド1の注出側に、上部シール部6を接続する。
【0027】 上部シール部6は、薬液搬送用の薬液用流路601と、エアーを受け入れると ともに、受け入れたエアーを下部シール部9側へ搬送するためのエアー管602 、及び、受け入れたエアーにより膨張する膨張部603を備えており、これを本 実施例の上部ヘッド1に接続する際には、上部ヘッド1におけるエアー管3の注 出側開口302と上部シール部6のエアー管602の端部、及び上部ヘッド1に おける薬液用流路の注出側開口202と上部シール部6の薬液用流路601の端 部が接続するように行う。
【0028】 そして、その後に、上部シール部6の下端部分に、ノズル部7、フレキシブル ホース8及び下部シール部9をそれぞれ順に接続していき、区間パッカーを形成 させる。
【0029】 なお、図において、701は、ノズル部7に形成した薬液用流路、702は薬 液を区間パッカーの外部に放出するための通孔であり、また、703はエアーを 下部シール部9へ搬送するためのエアー管である。更に、901は、下部シール 部9に形成したエアー管であり、エアーを注入することにより、エアー管602 、703、フレキシブルホース8、及びエアー管901内にエアーが充満すると ともに、この充満したエアーによって膨張部603、902が膨張する。また、 薬液を注入することにより、薬液用流路601、701を介して通孔702より 薬液が放出される。
【0030】 一方、上部ヘッド1の注入側においては、上部ヘッド1におけるエアー管3の 注入側開口301にエアーホース5の端部が接続されるようにして、エアーホー ス5を内蔵した注入ホース4を接続する。
【0031】 そして、その後は、上述した従来の方法と同様に、ボーリング孔に挿入したス リーブパイプ内に区間パッカーを入れ、所望する位置において、エアーホース4 を介して区間パッカー内にエアーの注入を行い、上部シール部6の膨張部603 、及び下部シール部9の膨張部902を膨張させて、スリーブパイプ内に閉塞空 間を形成する。そしてこの状態で、注入ホース4を介してセメントミルク等の薬 液を区間パッカー内に注入していき、通孔702を介して閉塞空間を薬液によっ て満たすとともに、スリーブパイプに設けられた逆止弁を介して、薬液をボーリ ング孔内に放出して地中に浸透させ、これにより地盤改良を行う。
【0032】
【考案の効果】
本考案の区間パッカー用上部ヘッドは以上説明したような形態で実施され、以 下に記載するような効果を奏する。
【0033】 本考案のパッカー用上部ヘッドは、薬液を搬送するための薬液用流路と、エア ーを搬送するためのエアー管とを備えるとともに、前記エアー管は前記薬液用流 路内に備えている。
【0034】 このように、本考案のパッカー用上部ヘッドでは、薬液を搬送するための薬液 用流路内にエアー搬送用のエアー管を備えているために、エアーホースを注入ホ ース内に内蔵して使用することが可能となり、その結果、エアーホースが作業の 邪魔になることがなく、作業の効率化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の区間パッカー用上部ヘッドの実施例の
構造を示す図である。
【図2】本考案の区間パッカー用上部ヘッドの実施例の
使用方法を説明するための図である。
【図3】従来の区間パッカーを説明するための図であ
る。
【図4】従来の区間パッカーに用いられる上部ヘッドを
説明するための図である。
【符号の説明】
1 区間パッカー用上部ヘッド 2 薬液用流路 3 エアー管 201、301 注入側開口 202、302 注出側開口 4 注入ホース 5 エアーホース

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬液を搬送するための薬液用流路(2)
    と、エアーを搬送するためのエアー管(3)とを備える
    区間パッカー用上部ヘッドにおいて、前記エアー管
    (3)を前記薬液用流路(2)内に備えたことを特徴と
    するパッカー用上部ヘッド。
  2. 【請求項2】前記エアー管(3)は、前記薬液用流路
    (2)内に注入側開口(301)を有するとともに、前
    記薬液用流路(2)の注出側開口(202)と異なる位
    置に注出側開口(302)を有することを特徴とする請
    求項1に記載の区間パッカー用上部ヘッド。
JP1998008320U 1998-10-22 1998-10-22 区間パッカー用上部ヘッド Expired - Lifetime JP3058632U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016008437A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 ライト工業株式会社 薬液注入管及び薬液注入工法
JP2020059985A (ja) * 2018-10-05 2020-04-16 原工業株式会社 薬液注入装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016008437A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 ライト工業株式会社 薬液注入管及び薬液注入工法
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