JP3058601U - 自動販売機用のダミー体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダミー体におけるダミー体本体の板体への取
付機構を簡単にし、板体へのダミー体本体の取り付け，
取り外しの作業を容易にし、作業時間を短縮して作業性
を向上する。 【解決手段】 自動販売機１のパネル１０に形成された
光透過用の開口１０ａを覆い，開口１０ａの周縁部に着
脱自在に取り付けられる板体１２と、板体１２の両側部
に形成され，先端部が内側方向に折曲された折曲片１５
と、板体１２と両折曲片１５とにより形成された長溝１
６と、表面に商品表示１８が施されたシリンドリカル状
の曲面部Ｓを有するダミー体本体１３と、本体１３の両
側部に突出して形成され，長溝１６に挿脱自在に挿入さ
れる挿入片１９とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ジュースやコーヒー，ビールなどの缶入りや壜入りの飲料，あるい は、煙草，乾電池等を無人販売するための自動販売機用のダミー体に関し、更に 詳しくは、裏面からの透過光によってダミー体をより鮮明に表示するために、ダ ミー体取付位置に複数の光透過用の開口が形成されたパネルに取り付けられる自 動販売機用のダミー体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、各種飲料の自動販売機においては、その前面部に、販売対象とする実 物の商品の代わりに展示されるダミー体として、従来では、実商品の形状に酷似 させた実物大の缶や壜の形に形成されたものが使用されている。

【０００３】 前記自動販売機の上部には展示室が設けられ、展示室の後方には照明光源が設 けられ、展示室の内部のパネルには、照明光源の光透過用の開口が複数個形成さ れている。一方、ダミー体の板体の上縁および下縁に設けられた凹状係止片によ り、ダミー体が係脱自在にパネル開口に係止される。 なお、開口およびダミー体の取付機構を工夫することによって、照明光源の光 の透過面積をできるだけ大きくし、光がダミー体とパネルとの接合面から漏れな いようにする配慮が成されている。

【０００４】 そして、ダミー体を組み立てる場合、板体に設けられた細孔に、ダミー体本体 のフック片を挿入して係止することにより、板体にダミー体本体を取り付けてい る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の前記ダミー体の場合、ダミー体本体の板体への取り付けに際し、ダミー 体本体の複数のフック片を板体の複数の細孔に同時に挿入するのは非常に困難で あり、作業が煩雑で、多大の時間を要するという問題がある。

【０００６】 本考案は、前記の点に留意してなされたものであり、その目的は、ダミー体に おけるダミー体本体の板体への取付機構を改良して、その着脱を容易にし、作業 性を向上できる自動販売機用のダミー体を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、請求項１記載の自動販売機用のダミー体は、自動 販売機のパネルに形成された光透過用の開口を覆い，前記開口の周縁部に着脱自 在に取り付けられる板体と、当該板体の前面の両側部に形成され，先端部が内側 方向に折曲された折曲片と、前記板体と，前記両折曲片とにより形成された長溝 と、表面に商品表示が施されたシリンドリカル状の曲面部を有するダミー体本体 と、当該本体の両側部に突出して形成され，前記長溝に挿脱自在に挿入される挿 入片とを備えたものである。 したがって、自動販売機の開口を覆う板体の両側部に、先端部が内側方向に折 曲された折曲片を形成し、板体と，両折曲片とにより長溝を形成し、この長溝に ダミー体本体の両側部に形成された挿入片を挿入するようにしたため、ダミー体 を組み立てる際、ダミー体本体の挿入片を板体の長溝に挿入するだけでよく、従 来のように、板体の複数の細孔にダミー体本体の複数のフック片を係止する必要 がなく、板体とダミー体本体との取り付け，取り外しの作業が容易になり、その 結果、作業時間を短縮して、作業性を向上することができる。 しかも、板体に長溝を形成し、ダミー体本体に挿入片を形成するだけでよく、 従来のように、板体に細孔を設ける必要がなく、ダミー体本体に複数のフック片 を設ける必要もなく、ダミー体本体の板体への取付機構を簡単にすることができ る。

【０００８】 また、請求項２記載の自動販売機用のダミー体は、前記両長溝にストッパを設 け、前記挿入片に、前記ストッパに係脱自在に係止する切欠を形成したものであ る。 したがって、板体の両側部に形成された長溝にストッパを設け、ダミー体本体 の両側部の挿入片に切欠を形成し、この切欠を前記ストッパに係止するようにし たため、ダミー体本体の板体への取り付けを確実にし、外れにくくすることがで きる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

実施の１形態につき、図１〜図５を参照して説明する。 まず、自動販売機の構成を示した図１において、１は自動販売機、２は自動販 売機１の前面開口部に開閉自在に設けられた前面扉であり、その上部には、複数 個のダミー体３を展示するための展示室４が設けられており、中段には、各ダミ ー体３に関連づけて商品選択用の押しボタン５が複数個配設され、かつ、前面扉 ２の下部側には商品取出口６が設けられている。７は金銭投入口、８は釣銭口、 ９は金銭返却用の操作レバーである。

【００１０】 前記展示室４の内部にはダミー体３の取付け面となるパネル１０が設けられて いる。パネル１０にはダミー体３の取付け位置に各種商品の最大のものに合わせ て光透過用の開口１０ａが形成されている。すなわち、開口１０ａは展示される ダミー体３の最大形状に対応した大きさ，形状に形成されており、開口１０ａは 全て、同じ形状，大きさに統一されている。そして、パネル１０の裏側に配設し た照明光源１１によってダミー体３を後方から照射される。

【００１１】 つぎに、ダミー体３の構成を示した図２〜図５において、１２，１３は乳白色 の板体およびシリンドリカル状の曲面部Ｓを有するダミー体本体であり、板体１ ２およびダミー体本体１３によりダミー体３を構成している。なお、ダミー体本 体１３は、筒体の中心部を，筒体の軸心を通る平面で切断した半割れ形状になっ ている。 １４ａ，１４ｂは板体１２の背面の上端部および下端部に形成された上凹状係 止片および下凹状係止片であり、上凹状係止片１４ａの先端部が上方に折曲され 、下凹状係止片１４ｂの先端部が下方に折曲され、両係止片１４ａ，１４ｂが前 記開口１０ａの上縁および下縁に係脱自在に係止し、パネル１０に板体１２が取 り付けられ、板体１２により開口１０ａが覆われて閉塞されている。１５は板体 １２の前面の両側部および下端部に形成された折曲片であり、先端部が内側方向 に折曲され、板体１２と各折曲片１５により長溝１６が形成され、両長溝１６の ほぼ中央部にストッパ１７が設けられている。 １８はダミー体本体１３の表面に印刷された商品表示、１９は本体１３の両側 部に突出して形成された挿入片であり、挿入片１９のほぼ中央部に切欠２０が形 成され、挿入片２０が長溝１６に挿脱自在に挿入されるとともに、切欠２０が板 体１２のストッパ１７に係脱自在に係止し、ダミー体本体１３が板体１２に取り 付けられる。

【００１２】 前記板体１２は、ポリカーボネート，ポリエチレンテレフタレート，ポリプロ ピレン，アクリル等の耐熱，耐候性を有する不透明な白色の（照明光源１１によ る照明光を遮光させる）合成樹脂材料の射出成形によって形成された白色不透明 な材料の射出成形によって形成されている。

【００１３】 そして、ダミー体３をパネル１０に取り付ける場合、板体１２の上凹状係止片 １４ａおよび下凹状係止片１４ｂを、パネル１０の開口１０ａの上縁および下縁 に係脱自在に係止し、ダミー体本体１３の挿入片１９を、板体１２の長溝１６に 挿入し、ダミー体本体１３の切欠２０を、板体１２のストッパ１７に係止させる 。 また、ダミー体本体１３を交換する場合、ダミー体本体１３の挿入片１９を、 板体１２の長溝１６から離脱させ、ダミー体本体１３の切欠２０を、板体１２の ストッパ１７から離脱させる。

【００１４】 なお、前記形態の場合、折曲片１５を、板体１２の両側部および下端部に形成 したが、板体１２の両側部のみに形成してもよい。 また、板体１２の長溝１６にストッパ１７を設け、ダミー体本体１３の両側部 の挿入片１９に切欠２０を形成したが、ストッパ１７および切欠２０がなくても ダミー体本体１３の板体１２からの逸脱を防止することができる。 また、ダミー体本体１３の形状は図示に限らず、半割れ形状の缶，牛乳ビンで あってもよい。 さらに、商品表示をダミー体本体１３の表面に印刷したが、印刷された商品表 示ラベルをダミー体本体１３の表面に貼付するようにしてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１記載の自動販売機用のダミー体は、自動販売機 の開口を覆う板体の両側部に、先端部が内側方向に折曲された折曲片を形成し、 板体と，両折曲片とにより長溝を形成し、この長溝にダミー体本体の両側部に形 成された挿入片を挿入するようにしたため、ダミー体を組み立てる際、ダミー体 本体の挿入片を板体の長溝に挿入するだけでよく、従来のように、板体の複数の 細孔にダミー体本体の複数のフック片を係止する必要がなく、板体とダミー体本 体との取り付け，取り外しの作業が容易になり、その結果、作業時間を短縮して 、作業性を向上することができる。 しかも、板体に長溝を形成し、ダミー体本体に挿入片を形成するだけでよく、 従来のように、板体に細孔を設ける必要がなく、ダミー体本体に複数のフック片 を設ける必要もなく、ダミー体本体の板体への取付機構を簡単にすることができ る。

【００１６】 また、請求項２記載の自動販売機用のダミー体は、板体の両側部に形成された 長溝にストッパを設け、ダミー体本体の両側部の挿入片に切欠を形成し、この切 欠を前記ストッパに係止するようにしたため、ダミー体本体の板体への取り付け を確実にし、外れにくくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動販売機の斜視図および要部の分解斜視図で
ある。

【図２】本考案の実施の１形態の一部切断正面図であ
る。

【図３】図２の切断側面図である。

【図４】図３の切断平面図である。

【図５】図２の分解斜視図である。

【符号の説明】

１…自動販売機、３…ダミー体、１０…パネル、１０ａ
…開口、１２…板体、１３…ダミー体本体、１５…折曲
片、１６…長溝、１７…ストッパ、１８…商品表示、１
９…挿入片、２０…切欠、Ｓ…曲面部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動販売機のパネルに形成された光透過
   用の開口を覆い，前記開口の周縁部に着脱自在に取り付
   けられる板体と、 当該板体の前面の両側部に形成され，先端部が内側方向
   に折曲された折曲片と、 前記板体と，前記両折曲片とにより形成された長溝と、 表面に商品表示が施されたシリンドリカル状の曲面部を
   有するダミー体本体と、 当該本体の両側部に突出して形成され，前記長溝に挿脱
   自在に挿入される挿入片とを備えたことを特徴とする自
   動販売機用のダミー体。
2. 【請求項２】 前記両長溝にストッパを設け、前記挿入
   片に、前記ストッパに係脱自在に係止する切欠を形成し
   たことを特徴とする請求項１に記載された自動販売機用
   のダミー体。