JP3058479B2 - 排ガス流量測定装置 - Google Patents

排ガス流量測定装置

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JP3058479B2 JP3130634A JP13063491A JP3058479B2 JP 3058479 B2 JP3058479 B2 JP 3058479B2 JP 3130634 A JP3130634 A JP 3130634A JP 13063491 A JP13063491 A JP 13063491A JP 3058479 B2 JP3058479 B2 JP 3058479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関やボイラなど
の燃焼機器から排出される排ガスの流量を測定する排ガ
ス流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車のエンジンなどの燃
焼機器から排出される排ガスの流量(以下、排ガス流量
と云う)の測定装置として、図2に示すように、エンジ
ン21の吸気側に接続される燃料供給路22, 空気供給路23
に、燃料流量計24, 吸入空気流量計25をそれぞれ設け、
両流量計24, 25の出力に基づいて排ガス流量を得るもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の排ガス流量測定装置によれば、流量計24, 25をそれ
ぞれ経由した燃料や空気がエンジン21に対して供給され
るため、エンジン21の性能に悪影響が及ぼされることが
あるほか、エンジン21が大型化し排気量が増大するに伴
って前記流量計24, 25として大型のものを用いる必要が
あり、前記悪影響がより顕著になると共に、装置全体が
大掛かりになるといった欠点がある。
【0004】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、自動車のエンジンな
どの内燃機関やボイラなどの燃焼機器の性能に悪影響を
及ぼすことなく、極めて簡便に排ガス流量を測定できる
排ガス流量測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る排ガス流量測定装置は、内燃機関やボ
イラなどの燃焼機器に供給される空気に不活性ガスをト
レースガスとして供給し、前記燃焼機器から排出される
排ガス中における前記トレースガスの濃度を測定し、こ
のトレースガスの濃度と供給時のトレースガスの流量と
に基づいて前記排ガスの流量を測定するように構成する
とともに、前記トレースガスは、約21%の酸素を含むよ
うにしてあることを特徴としている。
【0006】
【作用】前記構成の排ガス流量測定装置においては、燃
焼機器に供給される空気に不活性ガスをトレースガスと
して供給しているので、このトレースガスは、燃焼機器
内において燃焼の結果発生する排ガスと十分にミキシン
グされ、更に、前記トレースガスは、約21%の酸素を含
むようにしてあることから、エンジンの性能に悪影響が
及ぼされることがない。また、エンジンの周辺に大きな
改造や装置の取付けが不要になるから、排ガス流量を極
めて簡易にかつ安価に測定することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0008】図1は、本発明に係る排ガス流量測定装置
の構成の概略を示す図で、この図において、1は例えば
燃焼機器の一例としての自動車のエンジンで、その吸気
側(上流側)には、空気を導入するための空気供給路2
が接続されると共に、燃料供給流路3が接続され、排気
側(下流側)には、燃焼によって生じた排ガスEXが排
出される排ガス流路4が接続されている。
【0009】前記空気供給路2には、エンジン1の吸気
側に不活性ガスをトレースガスgとして供給するトレー
スガス供給路5が接続されている。このトレースガス供
給路5には、その上流側から、図外のトレースガス供給
源から供給されるトレースガスgの圧力を調整するレギ
ュレータ6、トレースガスgの圧力,温度をそれぞれ検
出し、圧力信号P,温度信号Tをそれぞれ出力する圧力
計7,温度計8、流量制御装置としてのクリチカルフロ
ーベンチュリ(以下、CFVと云う)9がこの順に介装
されている。なお、前記トレースガス供給路5は、空気
供給路2の空気取入口(図外)など空気供給路2に接続
してあってもよい。
【0010】前記トレースガスgとして不活性ガスを用
いる理由は、後述するトレースガス分析計13において排
ガスEG中に含まれるトレースガスgの濃度を測定する
には、トレースガスgがエンジン1内の燃焼によっても
化学変化をしないガスであることが必要であるからであ
る。
【0011】そして、このような不活性ガスとして、ア
ルゴン、ヘリウム、ネオン、キセノンなどがある。しか
し、ネオン、キセノンは高価であり、余り適当ではな
い。また、アルゴンは安価であり手軽に入手できるが、
空気中に 0.1%程度含まれるところから、これを用いる
ときは、トレースガス分析計13から出力されるトレース
ガスgの濃度信号Cg (後述する)の補正を行う必要が
ある。そこで、この実施例においては、比較的安価かつ
手軽に入手できるヘリウムを用いている。
【0012】前記排ガス流路4には、この流路4を流れ
る排ガスEGの一部を採取する分岐流路10が接続されて
いる。この分岐流路10には、その上流側から、排ガスE
G中に含まれるカーボンなど異物を除去するフィルタ1
1、吸引ポンプ12、例えばマススペクトロメータなどの
トレースガス分析計13がこの順に介装されており、トレ
ースガス分析計13は排ガスEG中に含まれるトレースガ
スgの濃度を測定し、トレースガスgの濃度信号Cg
出力するように構成されている。
【0013】14はCPUなどの演算部で、前記トレース
ガス分析計13からの濃度信号Cg および前記エンジン1
の吸引側の空気供給路2に供給されるトレースガスgの
供給量Qg とを用いて、前記排ガスEXの流量(排ガス
流量)QEXを求めるものであり、そのときの計算式は次
の通りである。
【0014】
【数1】
【0015】そして、この実施例においては、トレース
ガスgの流量設定装置としてCFV9を用いているか
ら、前記トレースガスgの供給量Qg は、CFV9の流
量計数をCとするとき、Qg は次式で与えられる。
【0016】
【数2】
【0017】従って、前記演算部14にCFV8の流量計
数Cを予め入力しておくと共に、トレースガス分析計13
からの濃度信号Cg 、圧力計7からの圧力信号P,温度
計8からの温度信号Tをそれぞれ演算部14に入力し、前
記2式を用いて演算を行うことにより、排ガス流量QEX
を求めることができる。
【0018】而して、上記構成の排ガス流量測定装置に
おいて、空気が供給されるエンジン1の吸気側に対し
て、トレースガス供給路5を介してヘリウムをトレース
ガスgとして例えば 100 ppm程度供給する。この場合、
トレースガスgがトレースガス供給路5を通過する際、
圧力計7, 温度計8によって圧力, 温度がそれぞれ検出
され、そのときの圧力信号P,温度信号Tがそれぞれ演
算部14に入力される。
【0019】そして、エンジン1内においては、空気と
燃料との混合ガスが燃焼し、これによって排ガスEG
(燃焼ガス)が生ずるが、前記トレースガスgは、エン
ジン1内において排ガスEGと十分にミキシングされ、
排ガスEGとトレースガスgが十分にミキシングされた
状態で排ガス流路4に排出される。排ガス流路4に排出
されたトレースガスgを含む排ガスEGの大部分はその
まま排出されるが、他の一部は分岐流路10に導入され、
トレースガス分析計13に導かれて、排ガスEG中に含ま
れるトレースガスgの濃度が測定され、このときの濃度
信号Cg は演算部13に入力される。
【0020】そして、演算部14においては、上記CFV
8の流量計数C、トレースガスgの濃度信号Cg 、トレ
ースガスgの圧力信号P,温度信号Tを用い、前記2式
によって排ガス流量QEXが求められる。
【0021】ところで、上記実施例において、トレース
ガス分析計13におけるトレースガスgの検出感度が低い
場合には、トレースガスgの供給量を適宜増やせばよい
が、このようにすると、エンジン1における燃焼条件が
変化する可能性がある。そこで、トレースガスgを燃焼
に用いられる空気と同じ割合になるように、例えばトレ
ースガスgとしてヘリウムを用いる場合、ヘリウムを約
79%、酸素を約21%になるように混合した酸素ベースの
トレースガスを用いる。
【0022】本発明は、上記実施例に限られるものでは
なく、前記CFV9に代えて、キャピラリやマスフロー
コントローラをトレースガス供給路5に設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排ガス流
量測定装置においては、燃焼機器に供給される空気に不
活性ガスをトレースガスとして供給しているので、この
トレースガスは、燃焼機器内において燃焼の結果発生す
る排ガスと十分にミキシングされ、更に、前記トレース
ガスは、約21%の酸素を含むようにしてあることから、
エンジンの性能に悪影響が及ぼされることがない。ま
た、燃焼機器の周辺に大きな改造や装置の取付けが不要
であるから、排ガス流量を極めて簡易に測定することが
でき、安価である。そして、本発明に係る排ガス流量測
定装置は、自動車の他、船舶など大型の燃焼機器から排
出される排ガスの流量を測定するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排ガス流量測定装置の一構成例を
概略的に示す図である。
【図2】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1…エンジン、g…トレースガス、EG…排ガス、Qg
…トレースガスの流量、QEG…排ガスの流量。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関やボイラなどの燃焼機器に供給
    される空気に不活性ガスをトレースガスとして供給し、
    前記燃焼機器から排出される排ガス中における前記トレ
    ースガスの濃度を測定し、このトレースガスの濃度と供
    給時のトレースガスの流量とに基づいて前記排ガスの流
    量を測定するように構成するとともに、前記トレースガ
    スは、約21%の酸素を含むようにしてあることを特徴と
    する排ガス流量測定装置。
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