JP3058314U - テープ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ICの端子数の増加を抑制する。
【課題解決手段】第1のレベルから第2のレベルまでを
第1のレベル幅、第3のレベルから第4のレベルまでを
第2のレベル幅として、テープエンドを検出するエンド
センサ21がオフのとき、リールセンサ22の状態に対
応して、出力を第1のレベルと第2のレベルとに変化さ
せ、エンドセンサ21がオンのとき、リールセンサ22
の状態に対応して、出力を第3のレベルと第4のレベル
とに変化させるセンサ入力回路1と、上記出力と基準レ
ベルとの比較を行うことによってリールの回転を検出
し、上記出力が第1のレベル幅を越えると、テープエン
ドが現れたと判定する走行判定部3とを備え、第1のレ
ベル幅と第2のレベル幅とを、互いに重複しないレベル
幅としている。
第1のレベル幅、第3のレベルから第4のレベルまでを
第2のレベル幅として、テープエンドを検出するエンド
センサ21がオフのとき、リールセンサ22の状態に対
応して、出力を第1のレベルと第2のレベルとに変化さ
せ、エンドセンサ21がオンのとき、リールセンサ22
の状態に対応して、出力を第3のレベルと第4のレベル
とに変化させるセンサ入力回路1と、上記出力と基準レ
ベルとの比較を行うことによってリールの回転を検出
し、上記出力が第1のレベル幅を越えると、テープエン
ドが現れたと判定する走行判定部3とを備え、第1のレ
ベル幅と第2のレベル幅とを、互いに重複しないレベル
幅としている。
Description
【0001】
本考案は、ビデオカセットデッキ等に用いるテープ駆動装置に係り、より詳細 には、1本の信号線により伝達される信号レベルに基づいて、エンドセンサの状 態とリールセンサの状態との双方の状態を検出可能としたテープ駆動装置に関す るものである。
【0002】
ビデオテープの走行を制御するために使用されるエンドセンサやリールセンサ には、一般にフォトトランジスタが使用される。しかし、テープエンド(リーダ テープ)を検出するための光の経路は、経路が長く、また、経路上には、光の放 射方向を直角に曲げるための小型のプリズムが設けられている。このため、テー プエンドを検出するフォトトランジスタが受光する光は、強度の弱い光となる。 その結果、フォトトランジスタは光を受光したときにも、飽和状態とはならない 。従って、テープエンドを検出するフォトトランジスタを、オン状態とオフ状態 との2つの状態を変移するスイッチとして取り扱うことができない。このため、 従来では、フォトトランジスタの出力をアナログ信号として取り扱う構成が用い られていた。
【0003】 しかし、上記した構成を用いた場合では、供給リール側のエンドセンサのため のアナログ入力と、巻取リール側のエンドセンサのためのアナログ入力との2つ のアナログ入力を備えたマイクロコンピュータが必要となって、マイクロコンピ ュータの構成の複雑化を招くことになる。このため、1つのアナログ入力によっ て、供給リール側のエンドセンサの状態と巻取リール側のエンドセンサの状態と を検出することにより、マイクロコンピュータの複雑化を回避する技術が、本願 出願人により、実願平9−5965号として提案されている。
【0004】 一方、リールセンサとなるフォトトランジスタは、上記テープエンドセンサの ような長い光経路を有しないので、受光する光の強度が強いことから、オン状態 とオフ状態との2つの状態を変移するスイッチとして取り扱うことが可能となる 。従って、供給リール側のリールセンサの出力と、巻取リール側のリールセンサ の出力とは、デジタル信号としての取り扱いが可能となる。また、一方では、速 送り時や巻戻し時、あるいは録画時では、供給リールの回転速度と巻取リールの 回転速度との双方を検出する必要がある。このため、従来では、供給リール側の リールセンサの出力と巻取リール側のリールセンサの出力とを、各々に対応する デジタル用の入力端子(マイクロコンピュータに設けられた入力端子)に接続し た構成を用いていた(第1の従来技術とする)。
【0005】 また、複数のスイッチの接続状態を、1つのアナログレベルでもって示す従来 技術が、特開昭60−74021号として提案されている。すなわち、この技術 では、複数の抵抗を直列に接続した直列回路を設け、この直列回路の一方の端子 を、定電流源を介して、プラス電源に接続している。また、上記直列回路の他方 の端子を接地している。そして、直列回路を構成する複数の抵抗のうち、最もプ ラス電源側に近い抵抗を除いた抵抗のそれぞれに、スイッチを並列に接続してい る。このため、プラス電源側に最も近い2つの抵抗の接続点から取り出される電 圧は、スイッチの接続状態に対応した電圧となる(第2の従来技術とする)。
【0006】
しかしながら上記技術を用いた場合では、以下に示す問題を生じていた。すな わち、基板に実装する部品点数を少なくするため、マイクロコンピュータを含め た周辺回路を、1つのIC内に集積化しようとする場合では、ICの内部に多く の回路が集積化されることになる。このように、ICの内部に多くの回路を集積 化すると、IC内部に集積化された回路と外部の回路との間の信号線の数が増加 するので、多数の端子をICに設ける必要が生じる。しかし、ICに多数の端子 を設ける場合では、ICの形状の大型化を招くと共に、ICの価格の上昇を招く 。従って、多くの回路を1つのIC内に集積化する場合にも、端子数を増加させ ないことが望ましい。しかし、第1の従来技術を用いた場合では、アナログ信号 のための1つの入力端子と、供給リール側のリールセンサのためのデジタル入力 端子と、巻取リール側のリールセンサのためのデジタル入力端子との、3つの端 子を必要とし、端子数を増加させる要因の1つとなっていた。
【0007】 また、第2の従来技術は、複数のスイッチの接続状態を、1つの信号のアナロ グレベルにより示す構成となっている。このため、複数のスイッチの接続状態を 判定するブロックをIC内部に設ける場合にのみ、信号用の端子数を減少させる ことが可能となるにすぎない。従って、リールセンサの状態とエンドセンサの状 態とを判別するブロックをIC内部に設ける場合では、リールセンサの出力をI C内部に導くための端子と、エンドセンサの出力をIC内部に導くための端子と が必要となり、ICの端子数を増加させる要因となっていた。
【0008】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、請求項1記載の考 案の目的は、エンドセンサの状態とリールセンサの状態とを判別するブロックを IC内部に集積化したとき、ICの端子数の増加を抑制すると共に、検出位置に テープエンドが現れたときには、遅れを生じることなくテープエンドを検出する ことのできるテープ駆動装置を提供することにある。
【0009】 また請求項2記載の考案の目的は、エンドセンサの状態とリールセンサの状態 とを判別するブロックをIC内部に集積化したとき、ICの端子数の増加を抑制 することのできるテープ駆動装置を提供することにある。
【0010】 また請求項3記載の考案の目的は、上記目的に加え、センサ入力回路の構成を 簡単化することのできるテープ駆動装置を提供することにある。
【0011】 また請求項5および6記載の考案の目的は、上記目的に加え、センサを安価な ものとすることのできるテープ駆動装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため請求項1記載の考案に係るテープ駆動装置は、オン状 態とオフ状態との双方の状態のうちの一方の状態を第1の状態とし、他方の状態 を第2の状態とするとき、テープエンドを検出したときには第1の状態から第2 の状態に変化するエンドセンサと、リールの回転に伴ってオン状態とオフ状態と が交代するリールセンサとを備えたテープ駆動装置に適用し、第1のレベルから 第2のレベルまでのレベル幅を第1のレベル幅とし、第3のレベルから第4のレ ベルまでのレベル幅を第2のレベル幅とするとき、前記エンドセンサが第1の状 態にあるときには、前記リールセンサの状態の変化に対応して、出力レベルを第 1のレベルと第2のレベルとに変化させ、前記エンドセンサが第2の状態にある ときには、前記リールセンサの状態の変化に対応して、出力レベルを第3のレベ ルと第4のレベルとに変化させるセンサ入力回路と、第1のレベル幅内に設定さ れた第1の基準レベルと前記出力レベルとの比較を行うことによって前記リール の回転を検出し、前記出力レベルが第1のレベル幅を越えて変化したときには、 テープエンドが現れたと判定する走行判定部とを備えた構成とし、第2のレベル 幅を、第1のレベル幅とは重複しないレベル幅としている。
【0013】 すなわち、センサ入力回路は、テープエンドが現れていないときには、出力レ ベルを第1のレベルと第2のレベルとに変化させる。従って、センサ入力回路の 出力は、リールセンサの状態を示す信号となる。また、センサ入力回路は、テー プエンドが現れたときには、出力レベルを、第1のレベル幅とは重複しないレベ ル幅である第2のレベル幅において変化させる。従って、センサ入力回路の出力 は、リールセンサの状態を示す信号となる。すなわち、センサ入力回路の出力は 、リールセンサの状態を示す出力と、エンドセンサの状態を示す出力とを兼ねた 出力となる。また、センサ入力回路の出力レベルは、第1のレベルにあるときと 第2のレベルにあるときとの双方において、テープエンドが現れたときには、第 1のレベル幅を越えたレベルに変化する。従って、エンドセンサが第2の状態と なるとき(テープエンドがエンドセンサによって検出されたとき)には、走行判 定部は、直ちに、テープエンドが現れたと判定する。
【0014】 また請求項2記載の考案に係るテープ駆動装置は、オン状態とオフ状態との双 方の状態のうちの一方の状態を第1の状態とし、他方の状態を第2の状態とする とき、テープエンドを検出したときには第1の状態から第2の状態に変化するエ ンドセンサと、リールの回転に伴ってオン状態とオフ状態とが交代するリールセ ンサとを備えたテープ駆動装置において、第1のレベルから第2のレベルまでの レベル幅を第1のレベル幅とし、第3のレベルから第4のレベルまでのレベル幅 を第2のレベル幅とするとき、前記エンドセンサが第1の状態にあるときには、 前記リールセンサの状態の変化に対応して、出力レベルを第1のレベルと第2の レベルとに変化させ、前記エンドセンサが第2の状態にあるときには、前記リー ルセンサの状態の変化に対応して、出力レベルを第3のレベルと第4のレベルと に変化させるセンサ入力回路と、第1のレベル幅内に設定された第1の基準レベ ルと前記出力レベルとの比較を行うことによって前記リールの回転を検出し、前 記出力レベルが第1のレベル幅を越えて変化したときには、テープエンドが現れ たと判定する走行判定部とを備えた構成とし、第2のレベル幅を、第1のレベル 幅と一部分において重複するレベル幅としている。
【0015】 すなわち、センサ入力回路は、テープエンドが現れていないときには、出力レ ベルを第1のレベルと第2のレベルとに変化させる。従って、センサ入力回路の 出力は、リールセンサの状態を示す信号となる。また、センサ入力回路は、テー プエンドが現れたときには、出力レベルを、第1のレベル幅と一部分において重 複するレベル幅の第2のレベル幅において変化させる。従って、センサ入力回路 の出力は、リールセンサの状態を示す信号となる。すなわち、センサ入力回路の 出力は、リールセンサの状態を示す出力と、エンドセンサの状態を示す出力とを 兼ねた出力となる。また、センサ入力回路の出力レベルは、テープエンドが現れ ると、リールセンサがオン状態となるときとオフ状態となるときとの2つの状態 の一方において、第1のレベル幅を越えたレベルに変化する。従って、エンドセ ンサが第2の状態となる(テープエンドがエンドセンサによって検出される)と 、走行判定部によりテープエンドが検出される。
【0016】 また請求項3記載の考案に係るテープ駆動装置は、上記構成に加え、前記セン サ入力回路は、前記エンドセンサに直列に接続された第1の抵抗と、前記リール センサに直列に接続された第2の抵抗とを備え、前記エンドセンサと第1の抵抗 とからなる第1の直列回路の一方の端子をプラスレベルに接続すると共に、第1 の直列回路の他方の端子をマイナスレベルに接続し、前記リールセンサと第2の 抵抗とからなる第2の直列回路を前記リールセンサに並列に接続した構成として いる。
【0017】 すなわち、センサ入力回路は、第1の抵抗と第2の抵抗との2つの素子により 構成されることになる。
【0018】 また請求項4記載の考案に係るテープ駆動装置は、上記構成に加え、前記エン ドセンサを、検出位置に磁性体塗布部が現れているときにはオフ状態となり、前 記検出位置にテープの透明部が現れたときにはオン状態となるフォトトランジス タとしている。
【0019】 すなわち、エンドセンサは、安価な素子であるフォトトランジスタにより構成 される。
【0020】 また請求項5記載の考案に係るテープ駆動装置は、上記構成に加え、前記リー ルセンサを、リールの回転に対応して、オン状態とオフ状態とに交互に変化する フォトトランジスタとしている。
【0021】 すなわち、リールセンサは、安価な素子であるフォトトランジスタにより構成 される。
【0022】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図2は、本考案に係るテープ駆動装置の第1の実施形態におけるセンサの取り 付け位置を示す説明図である。
【0023】 図において、フォトトランジスタ21,23のそれぞれは、エンドセンサを構 成する素子となっており、プリズム27から放射され、テープカセット31内を 通過する光32,33を受光する。このため、フォトトランジスタ21は、供給 リール側の検出位置に磁性体塗布部が現れているときにはオフ状態となり、上記 検出位置にリーダテープ(テープエンド)が現れるときにはオン状態となる。ま た、フォトトランジスタ23は、巻取リール側の検出位置に磁性体塗布部が現れ ているときにはオフ状態となり、上記検出位置にリーダテープ(テープエンド) が現れるときにはオン状態となる。
【0024】 供給リール側のリールセンサであるフォトトランジスタ22は、供給リール側 のリール台と一体に回転する4枚の遮光羽根28の移動経路を挟んで、対向する 位置に設けられた発光ダイオード25からの光を受光する素子となっている。こ のため、フォトトランジスタ22は、供給リールが45度の角度を回転する毎に 、オン状態とオフ状態とを交互に繰り返す。また、巻取リール側のリールセンサ であるフォトトランジスタ24は、巻取リール側のリール台と一体に回転する4 枚の遮光羽根29の移動経路を挟んで、対向する位置に設けられた発光ダイオー ド26からの光を受光する素子となっている。このため、フォトトランジスタ2 4は、巻取リールが45度の角度を回転する毎に、オン状態とオフ状態とを交互 に繰り返す。
【0025】 以上説明したように、フォトトランジスタ21に光を導く経路32、および、 フォトトランジスタ23に光を導く経路33は、共に長い。また、経路32,3 3にはプリズムが設けられている。従って、フォトトランジスタ21,23が受 光する光は、強度の弱い光となる。その結果、フォトトランジスタ21,23は 、光を受光するとき(オン状態となるとき)にも、等価的な抵抗値が0近傍には ならず、例えば、100KΩ程度の値となる。一方、フォトトランジスタ22, 24は、短い距離を隔てて設けられた発光ダイオード25,26からの光を直接 に受光する。このため、フォトトランジスタ22,24は、光を受光したときに は、等価的な抵抗値が0近傍となる。
【0026】 図1は、本考案に係るテープ駆動装置の第1の実施形態を適用したビデオカセ ットデッキの電気的構成を示すブロック線図である。
【0027】 本実施形態は、大別すると、エンドセンサであるフォトトランジスタ21,2 3が接続されると共に、リールセンサであるフォトトランジスタ22,24が接 続されたセンサ入力回路1と、センサ入力回路1の2つの出力のそれぞれに対応 する端子37,38が設けられ、ビデオテープの走行を制御するためのブロック が集積化されたIC2とを備えている。なお、IC2には、その他の制御のため のブロックも併せて集積化されているが、これらのブロックは、図示が省略され ている。
【0028】 センサ入力回路1は、フォトトランジスタ21,22が接続され、生成した信 号を端子37に送出する第1の入力回路11と、フォトトランジスタ23,24 が接続され、生成した信号を端子38に送出する第2の入力回路12とを備えて いる。なお、第2の入力回路12は、第1の入力回路11と同一の構成となって いるので、内部構成は図示が省略されている。
【0029】 第1の入力回路11は、第1の抵抗R1と第2の抵抗R2とを備えたブロック となっている。詳細には、第1の抵抗R1の一方の端子は、プラスレベル(プラ ス電源)に接続されており、第1の抵抗R1の他方の端子は、フォトトランジス タ21のコレクタに接続されている。また、フォトトランジスタ21のエミッタ は、マイナスレベル(接地レベル)に接続されている。また、第2の抵抗R2の 一方の端子は、フォトトランジスタ21のコレクタに接続されており、第2の抵 抗R2の他方の端子は、フォトトランジスタ22のコレクタに接続されている。 そして、フォトトランジスタ22のエミッタは接地レベルに接続されている。
【0030】 第1の入力回路11は上記した構成となっている。また、フォトトランジスタ 21は、既に説明したように、オン状態となるときにも、等価的な抵抗値は、例 えば、100KΩ程度の値となる。一方、フォトトランジスタ22は、光を受光 したときには、等価的な抵抗値が0近傍となる。このため、フォトトランジスタ 21がオフ状態にある場合、フォトトランジスタ22がオフ状態となるときには 、第1の入力回路11の出力レベルは第1のレベル(図3の51により示す)と なり、フォトトランジスタ22がオン状態となるときには、出力レベルは第2の レベル(図3の52により示す)となる。また、フォトトランジスタ21がオン 状態にある場合、フォトトランジスタ22がオフ状態となるときには、出力レベ ルは第3のレベル(図3の53により示す)となり、フォトトランジスタ22が オン状態となるときには、出力レベルは第4のレベル(図3の54により示す) となる。
【0031】 第2の入力回路12は、第1の入力回路11と同一の回路構成となっている。 また、同様に、フォトトランジスタ23は、オン状態となるときにも、等価的な 抵抗値は、100KΩ程度の値となる。一方、フォトトランジスタ24は、光を 受光したときには、等価的な抵抗値が0近傍となる。このため、フォトトランジ スタ23がオフ状態にある場合、フォトトランジスタ24がオフ状態となるとき には、出力レベルは第1のレベル51となり、フォトトランジスタ24がオン状 態となるときには、出力レベルは第2のレベル52となる。また、フォトトラン ジスタ23がオン状態にある場合、フォトトランジスタ24がオフ状態となると きには、出力レベルは第3のレベル53となり、フォトトランジスタ24がオン 状態となるときには、出力レベルは第4のレベル54となる。
【0032】 なお、第1のレベル51から第2のレベル52までのレベル幅である第1のレ ベル幅41と、第3のレベル53が最高レベルとなり、第4のレベル54が最低 レベルとなる第2のレベル幅42とは、互いに重複することのないレベル幅とな っている。
【0033】 IC2内部に集積化された走行判定部3と走行制御部4とは、ビデオテープの 走行を制御するためのブロックとなっている。詳細には、走行判定部3は、第1 のレベル幅41内に設定された第1の基準レベル55と、センサ入力回路1の出 力レベルとの比較を行うことによって、供給リールの回転速度と巻取リールの回 転速度とを検出するブロックとなっている。また、センサ入力回路1の出力レベ ルが、第1のレベル幅41外に設定された第2の基準レベル56より低くなると きには、テープエンドが現れたと判定する。このため、第1のレベル判別回路6 、第2のレベル判別回路7、および、判別部5を備えている。
【0034】 第1のレベル判別回路6は、3つの抵抗R5〜R7からなる分圧回路を備えて いる。また、抵抗R5と抵抗R6との接続点から送出され、第1の基準レベル5 5を示す分圧電圧がプラス入力に導かれた比較器13、および、抵抗R6と抵抗 R7との接続点から送出され、第2の基準レベル56を示す分圧電圧がマイナス 入力に導かれた比較器14を備えている。このため、第1の入力回路11の出力 レベルが第1のレベル51となるとき(第1の基準レベル55より高くなるとき )には、比較器13,14の出力は共にHレベルとなる。また、第1の入力回路 11の出力レベルが第2のレベル52のなるとき(出力レベルが第1の基準レベ ル55より低く、第2の基準レベル56より高くなるとき)には、比較器13の 出力がLレベル、比較器14の出力がHレベルとなる。また、第1の入力回路1 1の出力レベルが、第3のレベル53および第4のレベル54となるとき(出力 レベルが第2の基準レベル56より低くなるとき)には、比較器13,14の出 力は、共にLレベルとなる。
【0035】 なお、第2のレベル判別回路7は、第1のレベル判別回路6と構成が同一とな っているので、図示を省略すると共に、構成の説明を省略する。
【0036】 判別部5は、比較器14の出力がHレベルであるときには、テープエンド(テ ープの透明部)が現れていないと判定すると共に、比較器13の出力が反転する 毎に、供給リールが45度を回転したと判定する。そして、供給リールが45度 を回転するのに要する時間を求め、求めた時間から、供給リールの回転速度を算 出する。そして、算出した回転速度を走行制御部4に送出する。また、比較器1 4の出力がLレベルとなるときには、供給リール側の検出位置にテープエンドが 現れたと判定し、判定結果を走行制御部4に送出する。
【0037】 また、同様に、第2のレベル判別回路7の出力に基づき、巻取リール側の検出 位置にテープエンドが現れたかどうかを判定し、テープエンドが現れていないと 判定したときには、巻取リールの45度毎の回転を検出する。そして、45度の 回転に要する時間を求め、求めた時間から巻取リールの回転速度を算出すると共 に、算出した回転速度を走行制御部4に送出する。また、巻取リール側の検出位 置にテープエンドが現れたと判定したときには、判定結果を走行制御部4に送出 する。
【0038】 走行制御部4は、駆動回路8を介して、走行機構部9の動作を制御するブロッ クとなっている。このため、例えば、速送りを行っている場合では、判別部5か ら送出される供給リールの回転速度と巻取リールの回転速度とから、供給リール 側のテープ残量を求める。そして、求めたテープ残量が多い場合では、巻取リー ルを高速回転させる制御を行う。そして、供給リール側のテープ残量が少なくな るのに対応して、巻取リールの回転速度を徐々に遅くする制御を行うと共に、判 別部5の出力がテープエンドの検出を示すときには、巻取リールの回転を停止さ せる。
【0039】 走行機構部9は、装置本体の挿入口に挿入されたテープカセット31を、所定 位置にローディングするためのローディングモータ、巻取リール側あるいは供給 リール側のリール台を回転させるためのモータ等を備えたブロックとなっており 、駆動回路8の出力に従って、テープカセット31内のビデオテープを走行させ る。また、駆動回路8は、走行制御部4からの出力に従って、走行機構部9のモ ータ等を駆動するブロックとなっている。なお、走行制御部4から駆動回路8に 送出される信号線は、図1では1本の信号線として示されているが、実機におい ては複数の信号線となっている。
【0040】 上記構成からなる実施形態の動作を説明する。
【0041】 走行制御部4は、ビデオテープを速送りするための制御を行っているとする。 また、供給リール側には、充分な量のビデオテープが残っているとする。従って 、光の経路32には磁性体塗布部が位置するので、フォトトランジスタ21はオ フ状態となる。このため、供給リール側のリール台の回転に伴った遮光羽根28 の回転に従い、フォトトランジスタ22は、オン状態とオフ状態とを繰り返す。 その結果、第1の入力回路11の出力レベル(端子37に導かれる信号のレベル )は、フォトトランジスタ22がオフ状態となるときには第1のレベル51とな り、フォトトランジスタ22がオン状態となるときには第2のレベル52となる 。
【0042】 その結果、フォトトランジスタ22がオフ状態となるときには、比較器13の 出力はHレベルとなり、フォトトランジスタ22がオン状態となるときには比較 器13の出力はLレベルとなる。また、比較器14の出力は、フォトトランジス タ22がオフ状態となるとき、および、オン状態となるときの双方において、H レベルから変化しない。このため、判別部5は、供給リールの側にはテープエン ドが現れていないと判定すると共に、比較器13の出力のレベルが反転する周期 から、供給リールの回転速度を算出する。また、同様に、第2のレベル判別回路 7の出力に基づき、巻取リールの回転速度を算出する。そして、算出した2種の 回転速度を走行制御部4に送出する。
【0043】 走行制御部4は、供給リールの回転速度と巻取リールの回転速度との比率から 、供給リールのビデオテープの残量を算出する。そして、算出した残量が多い場 合では、巻取リールを高速回転させる制御を行うことにより、高速でもっての速 送りを行う。以後、走行制御部4は、算出したビデオテープの残量が減少するの に従い、巻取リールの回転速度を段階的に遅くする制御を行うと共に、残量が予 め設定された量より少なくなったときには、最も遅い速度で巻取リールを回転さ せる。
【0044】 供給リールのビデオテープの残量が0となったときには、経路32には、テー プエンドを示すリーダテープが現れる。このため、フォトトランジスタ21は、 プリズム27から放射された光を受光することになり、オフ状態からオン状態に 変化する。従って、フォトトランジスタ21がオフ状態からオン状態に変化した ときには、この変化の直前の第1の入力回路11の出力レベルが第1のレベル5 1であるとすると、変化した直後では、上記出力レベルは第3のレベル53とな る(時刻T1)。その結果、時刻T1となったときには、比較器13の出力と比 較器14の出力とは、共に、HレベルからLレベルに変化する。このため、判別 部5は、時刻T1において供給リール側にテープエンドが現れたと判定すると共 に、判定結果を走行制御部4に送出する。このため、走行制御部4は、時刻T1 となったときには、巻取リールの回転を停止させ、ビデオテープの走行を停止さ せる。
【0045】 巻戻しを行うときにも、同様の動作となる。すなわち、判別部5は、フォトト ランジスタ23がオフ状態であるときには、フォトトランジスタ22,24のそ れぞれがオン状態とオフ状態とを繰り返す周期から、供給リールの回転速度と巻 取リールの回転速度とを算出し、算出結果を走行制御部4に送出する。また、走 行制御部4は、2種の回転速度から、巻取リールのビデオテープの残量を算出す る。そして、残量が多い場合では、供給リールを高速回転させることによって、 高速の巻戻しを行う。また、算出したビデオテープの残量が減少するのに従い、 供給リールの回転速度を段階的に遅くする制御を行うと共に、残量が予め設定さ れた量より少なくなったときには、最も遅い速度で供給リールを回転させる。そ して、巻取リールのビデオテープの残量が0となり、経路33にテープエンドを 示すリーダテープが現れると、フォトトランジスタ23がオフ状態からオン状態 に変化する。このため、走行制御部4は、供給リールの回転を停止させ、ビデオ テープの走行を停止させる。
【0046】 また、通常再生、あるいは、サーチ動作時では、判別部5は、比較器14の出 力の監視のみを行うことにより、供給リール側にテープエンドが現れたかどうか を判定する。また、逆方向のサーチ動作時では、判別部5は、第2のレベル判別 回路7の出力に基づき、巻取リール側にテープエンドが現れたかどうかを判定す る。また、録画動作時では、判別部5は、供給リール側にテープエンドが現れた かどうかを判定する。また、録画動作において、テープ残量の検出が必要となる 場合では、判別部5は、供給リールの回転速度と巻取リールの回転速度とを算出 し、走行制御部4に送出する動作を、並行して行う。
【0047】 以下に、本発明のテープ駆動装置の第2の実施形態を適用したビデオカセット デッキについて説明する。
【0048】 第2の実施形態におけるセンサの取り付け位置および電気的構成は、第1の実 施形態と同一となっている。そして、第2の実施形態の構成と第1の実施形態の 構成との差異は、第1の入力回路11における第1の抵抗R1と第2の抵抗R2 とのそれぞれの値、および、第1の入力回路11と同一の構成である第2の入力 回路12の抵抗(図示されていない)の値となっている。
【0049】 このため、フォトトランジスタ21がオフ状態にある場合、フォトトランジス タ22がオフ状態となるときには、第1の入力回路11の出力レベルは第1のレ ベル(図4の61により示す)となり、フォトトランジスタ22がオン状態とな るときには、出力レベルは第2のレベル(図4の62により示す)となる。また 、フォトトランジスタ21がオン状態にある場合、フォトトランジスタ22がオ フ状態となるときには、出力レベルは第3のレベル(図4の63により示す)と なり、フォトトランジスタ22がオン状態となるときには、出力レベルは第4の レベル(図4の64により示す)となる。
【0050】 また、同様に、フォトトランジスタ23がオフ状態にある場合、フォトトラン ジスタ24がオフ状態となるときには、第2の入力回路12の出力レベルは第1 のレベル61となり、フォトトランジスタ24がオン状態となるときには、出力 レベルは第2のレベル62となる。また、フォトトランジスタ23がオン状態に ある場合、フォトトランジスタ24がオフ状態となるときには、出力レベルは第 3のレベル63となり、フォトトランジスタ24がオン状態となるときには、出 力レベルは第4のレベル64となる。
【0051】 すなわち、第1のレベル61から第2のレベル62までのレベル幅である第1 のレベル幅71と、第3のレベル63から第4のレベル64までのレベル幅であ る第2のレベル幅72とは、一部分において互いに重複するレベル幅となってい る。なお、レベル65は、請求項2記載の第1の基準レベルを示し、レベル66 は、第1のレベル幅71を越えたことを検出するための第2の基準レベルを示し ている。
【0052】 第2の実施形態の動作と第1の実施形態の動作との差異は、判別部5がテープ エンドを検出するタイミングのみとなっているので、以下に、テープエンドを検 出するタイミングについて説明する。
【0053】 第1の入力回路11の出力レベルが第2のレベル62にあるとき、テープエン ドが現れる(時刻T2)と、出力レベルは、第2のレベル62から第4のレベル 64に変化する。すなわち、第1の入力回路11の出力レベルは、時刻T2にお いて、第2の基準レベル66を越えて変化する。このため、判別部5は、時刻T 2において供給リールの側にテープエンドが現れたと判定する。
【0054】 一方、第1の入力回路11の出力レベルが第1のレベル61にあるとき、テー プエンドが現れる(時刻T3)と、出力レベルは、第1のレベル61から第3の レベル63に変化する。すなわち、出力レベルが第1のレベル61にあるとき、 テープエンドが現れた場合では、出力レベルは、第2の基準レベル66を越えな い範囲で変化する。その結果、判別部5は、時刻T3においては、テープエンド が現れたとは判定しない。そして、時刻T4となったときには、出力レベルは、 第3のレベル63から第4のレベル64に変化する。すなわち、第2の基準レベ ル66を越えて変化する。このため、判別部5は、時刻T4において供給リール 側にテープエンドが現れたと判定する。なお、上記動作は、巻取リール側におい ても同様となる。
【0055】
上記において説明したように、フォトトランジスタ21,23は、光を受光し たときにも、等価的な抵抗値が0近傍とはならない。また、磁性体塗布部も、規 格上では、50パーセント以上の遮光を行うに過ぎない。従って、オフ状態とな るときにも、完全なオフ状態とはならない。また、フォトトランジスタ21,2 3には、素子としての特性のばらつきがある。このため、第1および第2の実施 形態では、フォトトランジスタ21,23については、コレクタ・エミッタ間の 抵抗が200KΩ以下となるときにはオン状態であり、600KΩ以上となると きにはオフ状態であるとして、所定動作が可能となるようにしている。
【0056】 このため、第1の入力回路11における素子の値について説明すると、第1の 実施形態では、第1の抵抗R1の値を200KΩ、第2の抵抗R2の値を600 KΩとしている。従って、フォトトランジスタ21,22が共にオフ状態となる ときの出力レベル(第1のレベル51)は、約3.7Vとなる。また、フォトト ランジスタ21がオフ状態、フォトトランジスタ22がオン状態となるときの出 力レベル(第2のレベル52)は、約3Vとなる。また、フォトトランジスタ2 1がオン状態、フォトトランジスタ22がオフ状態となるときの出力レベル(第 3のレベル53)は、約2.5Vとなる。また、フォトトランジスタ21,22 が共にオン状態となるときの出力レベル(第4のレベル54)は、約2.1Vと なる。このため、第1の基準レベル55を約3.3Vに設定し、第2の基準レベ ル56を約2.7Vに設定している。
【0057】 また、第2の実施形態では、第1の抵抗R1の値を200KΩ、第2の抵抗R 2の値を200KΩとしている。従って、フォトトランジスタ21,22が共に オフ状態となるときの出力レベル(第1のレベル61)は、約3.7Vとなる。 また、フォトトランジスタ21がオフ状態、フォトトランジスタ22がオン状態 となるときの出力レベル(第2のレベル62)は、約2.1Vとなる。また、フ ォトトランジスタ21がオン状態、フォトトランジスタ22がオフ状態となると きの出力レベル(第3のレベル63)は、約2.5Vとなる。また、フォトトラ ンジスタ21,22が共にオン状態となるときの出力レベル(第4のレベル64 )は、約1.7Vとなる。このため、第1の基準レベル65を約3Vに設定し、 第2の基準レベル66を約1.9Vに設定している。
【0058】 なお、本考案は上記実施形態に限定されず、第1の入力回路11については、 接地レベルとプラス電源とが逆になる接続とした構成とすることが可能である。 すなわち、第1の抵抗R1の一方の端子を接地レベルに接続する。また、第1の 抵抗R1の他方の端子を、フォトトランジスタ21のエミッタに接続する。そし て、フォトトランジスタ21のコレクタをプラス電源に接続する。そして、第2 の抵抗R2とフォトトランジスタ22とからなる直列回路を、フォトトランジス タ21に並列に接続する。
【0059】 また、第1の入力回路11については、図4に示す構成とすることが可能とな っている。すなわち、フォトトランジスタ21のコレクタをプラス電源に接続す る。そして、フォトトランジスタ21のエミッタを、抵抗R12を介して、フォ トトランジスタ22のコレクタに接続する。そして、フォトトランジスタ22の エミッタを接地する。また、抵抗R11を、フォトトランジスタ21に並列に接 続する。そして、一方の端子が接地された抵抗R13の他方の端子を、フォトト ランジスタ21のエミッタ、またはフォトトランジスタ22のコレクタに接続す る。なお、抵抗R11は、フォトトランジスタ21のオフ時のコレクタ・エミッ タ間の抵抗値のばらつきを補正する。また、抵抗R13は、第1のレベル幅41 および第2のレベル幅42の値を設定する。
【0060】 また、第1の入力回路11については、その他の任意の構成とすることが可能 となっている。
【0061】 また、第1のレベル判別回路6、および、第2のレベル判別回路7については 、2つの比較器と分圧回路とを備えた構成とした場合について説明したが、その 他の構成として、例えば、A/D変換器を用いた構成とすることが可能となって いる。なお、この構成とするときでは、判別部5は、A/D変換器の出力値に基 づいて、フォトトランジスタ21〜24のオンオフを判定することになる。
【0062】
請求項1記載の考案に係るテープ駆動装置は、オン状態またはオフ状態の一方 を第1の状態とし、他方を第2の状態とするとき、テープエンドを検出したとき には第1の状態から第2の状態に変化するエンドセンサと、リールの回転に伴っ てオン状態とオフ状態とが交代するリールセンサとを備えた構成とし、第1のレ ベルから第2のレベルまでのレベル幅を第1のレベル幅とし、第3のレベルから 第4のレベルまでのレベル幅を第2のレベル幅とするとき、前記エンドセンサが 第1の状態にあるときには、前記リールセンサの状態の変化に対応して、出力レ ベルを第1のレベルと第2のレベルとに変化させ、前記エンドセンサが第2の状 態にあるときには、前記リールセンサの状態の変化に対応して、出力レベルを第 3のレベルと第4のレベルとに変化させるセンサ入力回路と、第1のレベル幅内 に設定された第1の基準レベルと前記出力レベルとの比較を行うことによって前 記リールの回転を検出し、前記出力レベルが第1のレベル幅を越えて変化したと きには、テープエンドが現れたと判定する走行判定部とを備えた構成とし、第2 のレベル幅を、第1のレベル幅とは重複しないレベル幅としている。このため、 センサ入力回路の出力は、リールセンサの状態を示す出力と、エンドセンサの状 態を示す出力とを兼ねた出力となる。また、エンドセンサがテープエンドを検出 するときには、走行判定部は、直ちに、テープエンドが現れたと判定する。この ため、エンドセンサの状態とリールセンサの状態とを判別するブロックをIC内 部に集積化したとき、ICの端子数の増加を抑制すると共に、検出位置にテープ エンドが現れたときには、遅れを生じることなくテープエンドを検出することが 可能となっている。
【0063】 また請求項2記載の考案に係るテープ駆動装置は、オン状態またはオフ状態の 一方を第1の状態とし、他方を第2の状態とするとき、テープエンドを検出した ときには第1の状態から第2の状態に変化するエンドセンサと、リールの回転に 伴ってオン状態とオフ状態とが交代するリールセンサとを備えた構成とし、第1 のレベルから第2のレベルまでのレベル幅を第1のレベル幅とし、第3のレベル から第4のレベルまでのレベル幅を第2のレベル幅とするとき、前記エンドセン サが第1の状態にあるときには、前記リールセンサの状態の変化に対応して、出 力レベルを第1のレベルと第2のレベルとに変化させ、前記エンドセンサが第2 の状態にあるときには、前記リールセンサの状態の変化に対応して、出力レベル を第3のレベルと第4のレベルとに変化させるセンサ入力回路と、第1のレベル 幅内に設定された第1の基準レベルと前記出力レベルとの比較を行うことによっ て前記リールの回転を検出し、前記出力レベルが第1のレベル幅を越えて変化し たときには、テープエンドが現れたと判定する走行判定部とを備えた構成とし、 第2のレベル幅を、第1のレベル幅と一部分において重複するレベル幅としてい る。このため、センサ入力回路の出力は、リールセンサの状態を示す出力と、エ ンドセンサの状態を示す出力とを兼ねた出力となる。このため、エンドセンサの 状態とリールセンサの状態とを判別するブロックをIC内部に集積化したとき、 ICの端子数の増加を抑制することが可能となっている。
【0064】 また請求項3記載の考案に係るテープ駆動装置は、前記センサ入力回路は、前 記エンドセンサに直列に接続された第1の抵抗と、前記リールセンサに直列に接 続された第2の抵抗とを備え、前記エンドセンサと第1の抵抗とからなる第1の 直列回路の一方の端子をプラスレベルに接続すると共に、第1の直列回路の他方 の端子をマイナスレベルに接続し、前記リールセンサと第2の抵抗とからなる第 2の直列回路を前記リールセンサに並列に接続した構成としている。従って、セ ンサ入力回路は、第1の抵抗と第2の抵抗との2つの素子により構成されること になるので、センサ入力回路の構成を簡単化することが可能となっている。
【0065】 また請求項4記載の考案に係るテープ駆動装置は、前記エンドセンサを、検出 位置に磁性体塗布部が現れているときにはオフ状態となり、前記検出位置にテー プの透明部が現れたときにはオン状態となるフォトトランジスタとしている。す なわち、エンドセンサは、安価な素子であるフォトトランジスタにより構成され るので、センサを安価なものとすることが可能となっている。
【0066】 また請求項5記載の考案に係るテープ駆動装置は、前記リールセンサを、リー ルの回転に対応して、オン状態とオフ状態とに交互に変化するフォトトランジス タとしている。すなわち、リールセンサは、安価な素子であるフォトトランジス タにより構成されるので、センサを安価なものとすることが可能となる。
【図1】本考案に係るテープ駆動装置の一実施形態を適
用したビデオカセットデッキの電気的構成を示すブロッ
ク線図である。
用したビデオカセットデッキの電気的構成を示すブロッ
ク線図である。
【図2】実施形態におけるセンサの取り付け位置を示す
説明図である。
説明図である。
【図3】第1の実施形態におけるセンサ入力回路の出力
レベルの変化を示す説明図である。
レベルの変化を示す説明図である。
【図4】第2の実施形態におけるセンサ入力回路の出力
レベルの変化を示す説明図である。
レベルの変化を示す説明図である。
【図5】センサ入力回路の異なる構成の電気的接続を示
す回路図である。
す回路図である。
1 センサ入力回路 2 IC 3 走行判定部 21,23 エンドセンサであるフォトトランジスタ 22,24 リールセンサであるフォトトランジスタ 25,26 発光ダイオード 28,29 遮光羽根 32,33 光経路 37,38 IC2の端子 41,71 第1のレベル幅 42,72 第2のレベル幅 51,61 第1のレベル 52,62 第2のレベル 53,63 第3のレベル 54,64 第4のレベル 55,65 第1の基準レベル 56,66 第2の基準レベル R1 第1の抵抗 R2 第2の抵抗
Claims (5)
- 【請求項1】 オン状態とオフ状態との双方の状態のう
ちの一方の状態を第1の状態とし、他方の状態を第2の
状態とするとき、テープエンドを検出したときには第1
の状態から第2の状態に変化するエンドセンサと、リー
ルの回転に伴ってオン状態とオフ状態とが交代するリー
ルセンサとを備えたテープ駆動装置において、 第1のレベルから第2のレベルまでのレベル幅を第1の
レベル幅とし、第3のレベルから第4のレベルまでのレ
ベル幅を第2のレベル幅とするとき、 前記エンドセンサが第1の状態にあるときには、前記リ
ールセンサの状態の変化に対応して、出力レベルを第1
のレベルと第2のレベルとに変化させ、前記エンドセン
サが第2の状態にあるときには、前記リールセンサの状
態の変化に対応して、出力レベルを第3のレベルと第4
のレベルとに変化させるセンサ入力回路と、 第1のレベル幅内に設定された第1の基準レベルと前記
出力レベルとの比較を行うことによって前記リールの回
転を検出し、前記出力レベルが第1のレベル幅を越えて
変化したときには、テープエンドが現れたと判定する走
行判定部とを備え、 第2のレベル幅を、第1のレベル幅とは重複しないレベ
ル幅としたことを特徴とするテープ駆動装置。 - 【請求項2】 オン状態とオフ状態との双方の状態のう
ちの一方の状態を第1の状態とし、他方の状態を第2の
状態とするとき、テープエンドを検出したときには第1
の状態から第2の状態に変化するエンドセンサと、リー
ルの回転に伴ってオン状態とオフ状態とが交代するリー
ルセンサとを備えたテープ駆動装置において、 第1のレベルから第2のレベルまでのレベル幅を第1の
レベル幅とし、第3のレベルから第4のレベルまでのレ
ベル幅を第2のレベル幅とするとき、 前記エンドセンサが第1の状態にあるときには、前記リ
ールセンサの状態の変化に対応して、出力レベルを第1
のレベルと第2のレベルとに変化させ、前記エンドセン
サが第2の状態にあるときには、前記リールセンサの状
態の変化に対応して、出力レベルを第3のレベルと第4
のレベルとに変化させるセンサ入力回路と、 第1のレベル幅内に設定された第1の基準レベルと前記
出力レベルとの比較を行うことによって前記リールの回
転を検出し、前記出力レベルが第1のレベル幅を越えて
変化したときには、テープエンドが現れたと判定する走
行判定部とを備え、 第2のレベル幅を、第1のレベル幅と一部分において重
複するレベル幅としたことを特徴とするテープ駆動装
置。 - 【請求項3】 前記センサ入力回路は、 前記エンドセンサに直列に接続された第1の抵抗と、 前記リールセンサに直列に接続された第2の抵抗とを備
え、 前記エンドセンサと第1の抵抗とからなる第1の直列回
路の一方の端子をプラスレベルに接続すると共に、第1
の直列回路の他方の端子をマイナスレベルに接続し、前
記リールセンサと第2の抵抗とからなる第2の直列回路
を前記リールセンサに並列に接続したことを特徴とする
請求項1または請求項2記載のテープ駆動装置。 - 【請求項4】 前記エンドセンサを、検出位置に磁性体
塗布部が現れているときにはオフ状態となり、前記検出
位置にテープの透明部が現れたときにはオン状態となる
フォトトランジスタとしたことを特徴とする請求項1か
ら請求項3までのいずれかに記載のテープ駆動装置。 - 【請求項5】 前記リールセンサを、リールの回転に対
応して、オン状態とオフ状態とに交互に変化するフォト
トランジスタとしたことを特徴とする請求項1から請求
項4までのいずれかに記載のテープ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007861U JP3058314U (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | テープ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007861U JP3058314U (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | テープ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3058314U true JP3058314U (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=43192227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998007861U Expired - Fee Related JP3058314U (ja) | 1998-10-08 | 1998-10-08 | テープ駆動装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058314U (ja) |
-
1998
- 1998-10-08 JP JP1998007861U patent/JP3058314U/ja not_active Expired - Fee Related
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