JP3058123B2 - アドレス比較回路 - Google Patents
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- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D10/00—Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management
Landscapes
- Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
Description
に関し、特に、仮想アドレスを物理アドレスに変換する
TLB(連想メモリ)において使用されるアドレス比較
回路に関する。
その性能を有効に利用するために複数の処理を同時に実
行するマルチタスク制御技術が導入されるようになっ
た。マルチタスク制御は、時分割あるいは割り込みなど
の事象を起点として処埋を切り換えることで、複数の処
理を実行する制御方法である。例えば時分割方式(TS
S;Time Sharing Systemと呼ばれる)では、一定時間
で割り込みを発生するインターバルタイマーを設け、イ
ンターバルタイマーの出力をマイクロプロセッサの割り
込み要因とし、この割り込みが入力した場合には、プロ
グラムの実行中であっても一旦オペレーティングシステ
ム(OS)に制御が移るようにし、このOSにより他の
プログラムヘ制御を移して処理を切り換える。
プログラムが情報処理装置のメモリ内においてどこに配
置されているのかを制御するメモリ管理手段が必要とな
る。しかしながら、プログラム自体がメモリ管理手段に
依存することは、プログラムの生産性の観点から好まし
くない。そこで、仮想アドレスと物理アドレスという2
つの概念が導入されている。仮想アドレスとは、プログ
ラム中において使用されるアドレスのことであり、仮想
アドレスによるアドレス空間を仮想アドレス空間と呼
ぶ。一方、物理アドレスとは、情報処理装置が実際に有
しているメモリにおけるアドレスのことであり、物理ア
ドレスによるアドレス空間を物理アドレス空間と呼ぶ。
プログラムから制御される仮想アドレス空間を実際のメ
モリにおける物理アドレス空間にマッピングする機構を
設けることで、プログラムからメモリ管理手段を分離す
ることが可能になり、メモリでの実際のアドレスを考慮
することなく個々のプログラムをそのプログラム内で完
結する仮想アドレスのみを用いて記述することが可能に
なる。
高速に実行するために、TLB(Table Lookaside Buff
er:アドレス変換バッファ)技術が導入されている。T
LB技術では、仮想アドレスを入力として対応する場合
に物理アドレスを出力する連想メモリを使用する。しか
しながら上述したマルチタスク制御において、単純に仮
想アドレスだけをTLBへの入力とした場合、第1のタ
スクでの仮想アドレスと、第2、第3、…のタスクでの
仮想アドレスとが識別ができず、動作不良を発生するこ
とになる。例えば、第1のタスクでの100番地と第2
のタスクでの100番地とを識別することができない。
このような動作不良を回避するためには、タスク切り換
えが発生する度に、TLBが保持している比較アドレス
情報を対応するタスクの比較アドレス情報に更新する必
要がある。このような比較アドレス情報の更新は、タス
ク切り換えの高速化のネックとなっている。この問題を
回避するために、特開昭63−81548号公報などに
おいて、タスク識別子(プロセスID)を導入する技術
が開示されている。すなわち、各タスクごとにタスクを
特定するためのプロセスIDを付与するとともに、この
プロセスIDと仮想アドレスとをタグにして物理アドレ
スを発生させるようにしている。
(連想メモリ)の構成を示すブロック図である。TLB
(連想メモリ)13は、プロセスIDと仮想アドレス1
8の上位ビットとをタグとして物理アドレス19の上位
ビットを出力するものである。プロセスIDは、プロセ
スIDレジスタ17からこのTLB13に供給される。
そしてこのTLB13は、物理アドレスの上位ビットを
格納する物理アドレス格納部16と、物理アドレス格納
部16に格納された物理アドレスに対応するプロセスI
Dを保持し、プロセスIDレジスタ17から入力したプ
ロセスIDと比較するプロセスID比較部14と、物理
アドレス格納部に格納された物理アドレスに対応する仮
想アドレスの上位ビットを保持し、外部から入力する仮
想アドレス18の上位ビットと比較する仮想アドレス比
較部15とから、構成されている。プロセスID比較部
14と仮想アドレス比較部15と物理アドレス格納部1
6とは組を構成してこのような組がTLB内に複数設け
られ、入力するプロセスIDと仮想アドレス18の上位
ビットとに応じ、プロセスID比較部14と仮想アドレ
ス比較部15で一致するエントリに対応する物理アドレ
ス格納部16の内容が、このTLB13から出力され
る。この出力が物理アドレス19の上位ビットとなる。
また、仮想アドレス18の下位ビットが、そのまま物理
アドレス19の下位ビットに対応する。ちなみに、プロ
セスIDを導入していない従来のTLBでは、プロセス
IDレジスタとプロセスID比較部が存在しない構成と
なっている。
IDや仮想アドレスと一致するエントリがない場合の制
御や、プロセスID比較部14、仮想アドレス比較部1
5へのデータの書き込み/読み出しなどの制御も必要で
あるが、ここでの説明には直接関係しないので省略して
いる。
(切り換えられた)タスクに割り当てられるタスク識別
子(プロセスID)が、プロセスIDレジスタ17にセ
ットされる。対応するプロセスIDを各タスクごとに付
加することで、仮想アドレス空間が拡張されたことにな
り、異なるタスク(プロセス)の同じアドレスが、異な
るものとしてTLB13で処理されることになり、上述
したタスク切り換えを高速に実行することが可能になっ
ている。もちろん、プロセスIDレジスタ17で指定で
きるプロセス数よりも多くのプロセスを管理しなければ
ならない場合には、TLBの更新というネックは存在す
る。
D比較部14及び仮想アドレス比較部15は、連想メモ
リであるアドレス比較回路として、一体的に構成され
る。図4は、プロセスID比較部14及び仮想アドレス
比較部15を構成するアドレス比較回路の回路構成を示
している。
ト分のデータを格納するとともに入力ビットとの比較を
行う複数の連想メモリセル11〜1nを有し、各連想メモ
リセル11〜1nに共通に、ワード線2、比較制御線6及
び一致信号線20が備えられている。これらワード線
2、比較制御線6及び一致信号線20は、図示横方向
(行方向)に延びている。プロセスID及び仮想アドレ
スの上位ビットのそれぞれのビットに対応して、これら
の連想メモリセル11〜1nが設けられている。一致信号
線20は、プリチャージ制御線4によってゲート制御が
なされるトランジスタT0を介して、電源に接続される
ようになっている。各連想メモリセル11〜1nでは、2
つのインバータI0,I1をたすきがけに接続して1ビ
ット分の記憶素子が構成されるとともに、この記憶素子
部分へのデータ入出力のために8個のトランジスタT1
〜T8が設けられている。また、各連想メモリセル11
〜1nに対して、保持すべきビットデータを入力するた
めのビット線3,3'と、比較対象のビットデータを入力
するための比較ビット線5,5'が設けられている。ビッ
ト線3'上のデータは、ビット線3上のデータをインバ
ータI2で反転させたものであり、比較ビット線5'上
のデータは、比較ビット線5上のデータをインバータI
3で反転させたものである。
ンジスタT1は、比較ビット線3'とインバータI0の
入力(インバータI1の出力)との間に挿入され、トラ
ンジスタT2は、比較ビット線3とインバータI0の出
力(インバータI1の入力)との間に挿入され、これら
トランジスタT1,T2のゲートは、ワード線2に接続
している。また、トランジスタT3,T5,T7はチャネ
ルが直列に接続し、トランジスタT3が一致信号線20
側になるように、一致信号線20と接地電位との間に挿
入されている。同様に、トランジスタT4,T6,T8は
チャネルが直列に接続し、トランジスタT4が一致信号
線20側になるように、一致信号線20と接地電位との
間に挿入されている。トランジスタT3,T4のベース
はそれぞれインバータI0の入力と出力に接続し、トラ
ンジスタT5,T6のベースはそれぞれ比較ビット線5,
5'に接続している。トランジスタT7,T8のベースは
比較制御線6に接続している。
ド線2がハイレベル(以下、単にハイという)になる
と、トランジスタT1,T2がオン状態となり、ビット
線3,3'が記憶素子部分に接続することになって、デー
タの書き込みや読み出しが可能になる。また、記憶素子
部分に記憶された内容(メモリセルに記憶された値)に
したがって、トランジスタT3またはトランジスタT4
のどちらか一方だけがオン状態となる。
作)は、比較制御線6をロウレベル(以下、単にロウと
いう)にしたまま、まず、プリチャージ信号線4をハイ
にしてトランジスタT0をオン状態とし、一致信号線2
0を電源線に接続して電荷を蓄え、一致信号線20の電
位をハイ状態とする動作(プリチャージ動作)から開始
する。プリチャージが終わると、プリチャージ信号線4
がロウとなり、トランジスタT0がオフに遷移して、一
致信号線20への電荷の供給が停止する。電荷の供給が
止まっても、一致信号線20は、リーク以外の放電経路
がないため、ハイの状態を一定時間保持することができ
る。
きアドレスを設定する。すると、比較ビット線5,5'上
の信号により、トランジスタT5またはトランジスタT
6のどちらか一方だけがオンとなる。この状態で、比較
制御線6をハイにすると、トランジスタT7,T8がい
ずれもオンとなり、記憶素子部分での記憶内容と、比較
ビット線5,5'上のデータ内容にしたがって、一致信号
線20と接地電位とに電流経路(トランジスタT3,T
5,T7による経路とトランジスタT4,T6,T8によ
る経路)が開かれたり閉じたりする。電流経路が形成さ
れた場合、一致信号線20に蓄積されていた電荷が放電
し、一致信号線20の電位がロウヘ変化する。電流経路
が遮断された状態では、一致信号線20は、当然、ハイ
の状態を保っている。以上の動作をまとめると、表1に
示す通りとなる。
方向)に、比較すべきビット数、すなわちプロセスID
のビット数と仮想アドレスの上位ビットのビット数との
和のビット数の分だけ設置されており、すべてのビット
での比較が一致した場合のみ、一致信号線20の放電経
路が遮断され、その電位がハイとなる。1ビットでも不
一致があると、その不一致の連想メモリセルの放電経路
から電荷が放電するので、一致信号線20の電位がロウ
となる。
にプロセスIDや仮想アドレス(の上位ビット)を入力
し、アドレス比較回路の一致信号線20をワード線とす
る(普通の)メモリセルを配置し(すなわち物理アドレ
ス格納部16)、普通のメモリセルの方から出力される
内容を物理アドレスの上位ビットとすることで、アドレ
ス変換機能を実現している。
4、仮想アドレス比較部15及び物理アドレス格納部1
6からなる組の数に応じ、列方向(図示縦方向)にアド
レス比較回路を配置し、インバータI2,I3は列ごと
に各連想メモリセルに共通のものとし、同じ列に属する
連想メモリセルは、同じビット線3,3'、同じ比較ビッ
ト線5,5'に共通に接続されるようにしている。
レス比較回路では、アドレス比較動作の度に、一致信号
線20の充放電を行っている。
想メモリセルから構成され、かつプロセスIDを有する
TLBにおいて使用されるアドレス比較回路において
は、その実際の使用場面を考えるとタスク切り換え時に
プロセスIDレジスタの内容が変化するとき以外はプロ
セスIDは変化しないものであるにも関わらず、仮想ア
ドレスの上位ビットの比較と同時にプロセスIDの比較
も行われ、また、実メモリへのアクセスの度にこのよう
な比較が行われるので、プロセスID比較部での電力消
費量が無視できなくなり、消費電力が増加するというと
いう問題点がある。また、比較対象のアドレスが、プロ
セスIDと仮想アドレスの上位ビットとであってビット
数が多く、一致信号線が長くなって配線容量が増加し、
充電(プリチャージ)すべきまた放電すべき電荷が増加
し、その分、さらに消費電力が増大するという問題点も
ある。
TLBなどに使用されるアドレス比較回路であって、消
費電力が低減されたものを提供することにある。
路は、相対的に小さな頻度で変化する情報である第1の
情報及び相対的に大きな頻度で変化する情報である第2
の情報と、第1の情報に対応する部分と第2の情報に対
応する部分とから構成され記憶装置に記憶された対応す
る比較対象情報と、を比較し、一致・不一致を示す一致
信号を生成するアドレス比較回路において、第1の情報
と比較対象情報の第1の情報に対応する部分を比較して
第1の信号線のレベルを変化させる第1の比較手段と、
第2の情報と比較対象情報の第2の情報に対応する部分
を比較して第2の信号線のレベルを変化させる第2の比
較手段と、第1の情報の変化の有無を示す変化検出信号
に基づき、第1の信号線のレベルを保持する保持手段
と、保持手段の出力が不一致を表すものであるとき、第
2の信号線のレベルを不一致を表す側に変化させるゲー
ト手段と、変化検出信号に基づき、第1の情報に変化が
ない場合に、第1の比較手段の消費電力を削減する消費
電力削減手段と、を有する。
にはプロセスIDであり、第2の情報とは、典型的に
は、仮想アドレスである。
ために、従来技術で追加されたプロセスID比較部(第
1の比較手段)と仮想アドレス比較部(第2の比較手
段)を分離し、プロセスIDレジスタの書き換えを検出
する信号(変化検出信号)を用いてプロセスIDの比較
をタスク切り換え動作時のみ実行し、通常はその比較結
果を保持するラッチ(保持手段)を設けるとともに、そ
のラッチ出力に応じて仮想アドレス一致信号の制御を行
うゲート(ゲート手段)と、同一タスク(同一プロセス
ID)の時はプロセスID比較部の充放電を停止させる
論理ゲート(消費電力削減手段)を有している。
て、図面を参照して説明する。
の実施形態のアドレス比較回路の構成を示す回路図であ
る。このアドレス比較回路は、図4を用いて説明した従
来のアドレス比較回路と同様のものであるが、同一のワ
ード線2に接続する一連の連想メモリセル11〜1nがプ
ロセスID比較部に対応するものと仮想アドレス比較部
に対応するものとに分けられているとして、プロセスI
D比較部14と仮想アドレス比較部15の境界にあたる
位置にラッチ部21が設けられ、一致信号線がプロセス
ID一致信号線7と仮想アドレス一致信号線8とに分け
られ、比較制御線6のほかにプロセスID比較制御線
6'が設けられている点で相違する。
モリセルは、その内部構成自体は図4に示す連想メモリ
セルと同じであり、ワード線2、ビット線3,3'、比較
ビット線5,5'及び比較制御線6に接続し、さらに、一
致信号線の代わりに仮想アドレス一致信号線8に接続し
ている。同様に、プロセスID比較部14に属する各連
想メモリセルは、その内部構成自体は図4に示す連想メ
モリセルと同じであり、ワード線2、ビット線3,3'及
び比較ビット線5,5'に接続し、さらに、比較制御線6
の代わりにプロセスID比較制御線6'に接続し、一致
信号線の代わりにプロセスID一致信号線7に接続して
いる。プロセスID一致信号線7は、プリチャージ制御
線4によってゲート制御されるトランジスタT0を介し
て、電源線に接続されている。
出力ラッチ10と、NANDゲートN0と、3個のトラ
ンジスタT9〜T11とを有し、プロセスID変化検出
線11が入力している。トランジスタT9〜T11は、
トランジスタT9が電源線側になるように、チャネルが
直列接続され、電源線と接地電位との間に挿入されてい
る。トランジスタT9のゲートはプリチャージ制御線4
が入力し、トランジスタT10のゲートには反転出力ラ
ッチ10の出力が入力し、トランジスタT11のゲート
は比較制御線6に接続している。そして、トランジスタ
T9とトランジスタT10との接続点に、仮想アドレス
一致信号線8が接続している。
ロセスID変化検出線11を入力として、ラッチ制御線
9を出力し、このラッチ制御線9上の信号をインバータ
I9で反転させたものが、プロセスID比較制御線6'
に出力される。ラッチ制御線9は、反転出力ラッチ10
にも入力する。この実施形態では、プロセスID変化検
出線11は、プロセスIDが変化したとき、すなわちタ
スク切り換えが起きたときにハイとなり、その他のとき
はロウである信号線である。プロセスIDが変化したか
どうかは、例えば、プロセスIDレジスタの内容が変化
したか、あるいは、プロセスIDレジスタに対して書き
込みが行われたかどうかによって、検出することができ
る。
I4〜I6と2個のトライステートインバータI7,I
8とから構成されている。インバータI4はラッチ制御
線9上の信号を反転するものであり、ラッチ制御線9及
びインバータ4の出力によって、各トライステートイン
バータI7,I8の出力状態が制御されるようになって
いる。すなわち、ラッチ制御線9がハイのとき、一方の
トライステートインバータI7が出力状態となり、他方
のトライステートインバータI8がハイインピーダンス
となり、ラッチ制御線9がロウのとき、一方のトライス
テートインバータI7がハイインピーダンスとなり、他
方のトライステートインバータI8が出力状態となるよ
うに、接続されている。トライステートインバータI7
とインバータI5とは相互にたすきがけ接続されてお
り、これによって、1ビット分のデータを保持できるよ
うになっている。インバータI5の出力(トライステー
トインバータI7の入力)は、インバータI6を介し
て、この反転出力ラッチ10の出力として、トランジス
タT10のゲートに接続している。また、プロセスID
一致信号線7がトライステートインバータI8の入力に
接続し、このトライステートインバータI8の出力がイ
ンバータI5の入力(トライステートインバータI7の
出力)に接続している。
来のアドレス比較回路の場合と同じ連想メモリセル動作
にしたがい、プロセスID比較部14でプロセスIDを
比較する。プロセスIDが一致している場合には、プロ
セスID一致信号7がハイとなり、不一致であればプロ
セスID一致信号7がロウとなる。
御線9がハイの時に、トライステートインバータI8が
ハイインピーダンスとなることにより、入力が保持さ
れ、この保持された値はインバータI6で反転されたト
ランジスタT10のゲートに入力する。ラッチ制御線が
ロウの場合、トライステートインバータI8が出力状
態、トライステートインバータI7がハイインピーダン
スとなることにより、入力(プロセスID一致信号線7
上の信号)が反転して出力される(この場合は、反転出
力スルーラッチが構成されることになる)。
プロセスID変化検出線11がハイであってかつ比較制
御線6がハイのときに、NANDゲートN0の出力すな
わちラッチ制御線9がロウとなり、反転出力ラッチ10
が反転スルー動作を行うことになる。その結果、反転出
力ラッチ10からは、プロセスIDの比較結果(プロセ
スID一致信号線7上の信号)を反転した信号が出力さ
れる。一方、比較制御線6及びプロセスID変化検出線
11の少なくとも一方がロウの時には、NANDゲート
N0の出力(ラッチ制御線9)がハイとなり、反転出力
ラッチ10は、直前にラッチ制御線9がロウであったと
きの状態を保持する。反転出力ラッチ10の出力は、プ
ロセスIDの比較結果の反転状態を保持し、プロセスI
Dの比較結果が一致(ハイ)のときロウ、不一致(ロ
ウ)のときハイのままとなる。
力は、仮想アドレス一致信号線8が接続されたトランジ
スタT10に接続しており、プロセスIDの比較結果が
不一致であればトランジスタT10がオンとなり、仮想
アドレスの比較結果によらず、仮想アドレス一致信号線
8がロウとなる。プロセスIDの比較結果が一致の場
合、トランジスタT10がオフとなり、仮想アドレスの
比較結果にしたがって仮想アドレス一致信号線8の状態
が決定する。すなわち、仮想アドレスが一致の場合にハ
イとなり、不一致の場合にロウとなる。
変化検出信号線11がハイで比較制御線6がハイの場合
(プロセスIDの比較動作を行う場合)、インバータI
9によりNANDゲートN0の出力がさらに反転され、
プロセスID比較制御線6'がハイとなる。プロセスI
D比較部では、各連想メモリセルがプロセスID比較制
御線6'に接続していることにより、各連想メモリセル
がアクティブとなって、プロセスIDの比較が行われ
る。これに対し、比較制御線6がハイであってもプロセ
スID変化検出線11がロウの場合(プロセスIDの比
較動作を行わない場合)、プロセスID比較制御線6'
がロウとなるから、連想メモリセルは非活性状態とな
る。連想メモリセル動作が停止すると、プロセスID一
致信号線7にプリチャージされた電荷の放電経路が存在
せず、したがって、プロセスID信号線7に一旦充電さ
れた電荷は放電せず、プロセスID比較部14は電力を
消費しなくなる。
実施形態について、図2を用いて説明する。この第2の
実施形態のアドレス比較回路は、第1の実施形態のアド
レス比較回路と比べ、各連想メモリセルの構成が異なっ
ているとともに、各連想メモリセル121〜12nに対す
る比較ビット線の与え方において異なっている。
実施形態での連想メモリセル11〜1nから、接地電位へ
の電流経路に挿入されたトランジスタT7,T8を除い
た構成のものである。この取り除かれたトランジスタT
7,T8のゲートには、本来、比較制御線6が接続され
ていたことにより、本実施形態での各連想メモリセル1
21〜12nは、比較制御線6には直接は接続されていな
い。また、第1の実施形態でのプロセスID比較制御線
6'に該当する制御線も設けられていない。その代わり
に、各列の連想メモリセルに対する内部比較ビット線に
よって、連想メモリセルに比較動作を行わせるかどうか
を制御できるようにしている。
トランジスタT5,T6のゲートは、それぞれ内部比較
ビット線22,22'に接続しており、この内部比較ビッ
ト線22,22'は、それぞれ、3入力のANDゲートA
0,A1の出力に接続している。ANDゲートA0の3
つの入力は、それぞれ、比較ビット線5、比較制御線6
及びプロセスID変化検出線11に接続している。ま
た、比較ビット線5上の信号を反転して出力するインバ
ータI3が設けられており、ANDゲートA0の3つの
入力は、それぞれ、インバータI3の出力、比較制御線
6及びプロセスID変化検出線11に接続している。
ID変化検出線11と比較制御線6の両方がハイの時
に、比較ビット線上の信号すなわち比較信号とこの比較
信号を反転した信号が連想メモリセルに供給され、比較
が行われる。比較制御線6及びプロセスID変化検出線
11の少なくとも一方がロウの場合には、ANDゲート
A0,A1の出力がともにロウとなって、連想メモリセ
ルにおいてトランジスタT5,T6のゲートがロウとな
り、連想メモリセルは動作しなくなる。
第2の実施形態のアドレス比較回路では、連想メモリセ
ルごとにトランジスタが2個減少しており、また、各種
制御線の配線が少なくなるので、レイアウト面積を小さ
くすることができる。
スIDを比較してプロセスIDが一致しているかいない
かを示すプロセスID一致信号線と、仮想アドレス(の
上位ビット)を比較して仮想アドレスが一致しているか
いないかを示す仮想アドレス一致信号線とを分離し、プ
ロセスIDが変化しない間、すなわちタスク切り換えが
ない間はプロセスID比較部での比較結果をラッチ部で
保持し、プロセスID比較部での比較動作を停止させる
ことにより、消費電力を抑えることができるという効果
がある。
(マイクロプロセッサ)において、T inter秒ごとにタ
スク切り換えが発生する場合、TLBのプロセスID比
較部の単位時間当たり消費電力をPTLB、本発明によっ
て追加された回路(ラッチ部など)の単位時間当たり消
費電力をPLATCHとすると、理論上、単位時間当たり Tinter×f×PTLB−PLATCH だけ、本発明によって消費電力が減少する。実際には、
リーク電流による減少が少なくなったり、一致信号線の
長さが変わることから容量が異なるので、本発明によっ
て低減する消費電力は、ここで述べた理論上の値とは異
なる。
示す回路図である。
示す回路図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 相対的に小さな頻度で変化する情報であ
る第1の情報及び相対的に大きな頻度で変化する情報で
ある第2の情報と、前記第1の情報に対応する部分と前
記第2の情報に対応する部分とから構成され記憶装置に
記憶された対応する比較対象情報と、を比較し、一致・
不一致を示す一致信号を生成するアドレス比較回路にお
いて、 前記第1の情報と前記比較対象情報の第1の情報に対応
する部分を比較して第1の信号線のレベルを変化させる
第1の比較手段と、 前記第2の情報と前記比較対象情報の第2の情報に対応
する部分を比較して第2の信号線のレベルを変化させる
第2の比較手段と、 前記第1の情報の変化の有無を示す変化検出信号に基づ
き、前記第1の信号線のレベルを保持する保持手段と、 前記保持手段の出力が不一致を表すものであるとき、前
記第2の信号線のレベルを不一致を表す側に変化させる
ゲート手段と、 前記変化検出信号に基づき、前記第1の情報に変化がな
い場合に、前記第1の比較手段の消費電力を削減する消
費電力削減手段と、を有することを特徴とするアドレス
比較回路。 - 【請求項2】 前記第1の比較手段及び前記第2の比較
手段が、それぞれ、複数の連想メモリセルから構成され
ている請求項1に記載のアドレス比較回路。 - 【請求項3】 前記第1の信号線に、前記連想メモリセ
ルと、前記第1の信号線をプリチャージする第1のプリ
チャージ回路が接続し、いずれかの連想メモリセルにお
いて不一致となったときにその連想メモリセルが前記第
1の信号線の電荷を放電し、 前記第2の信号線に、前記連想メモリセルと、前記第2
の信号線をプリチャージする第2のプリチャージ回路が
接続し、いずれかの連想メモリセルにおいて不一致とな
ったときにその連想メモリセルが前記第2の信号線の電
荷を放電し、 放電による信号線の電位の変化によって、一致・不一致
が判別される請求項2に記載のアドレス比較回路。 - 【請求項4】 前記消費電力削減手段は、前記連想メモ
リセル内での接地点への電流経路を遮断することによ
り、前記第1の比較手段の消費電力を削減する、請求項
2または3に記載のアドレス比較回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9152457A JP3058123B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | アドレス比較回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9152457A JP3058123B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | アドレス比較回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10340590A JPH10340590A (ja) | 1998-12-22 |
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