JP3057992U - ティッシュペーパーの箱におけるティッシュペーパー取り出し構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】ティッシュペーパー箱の取出口や切開線の外端
部にティッシュペーパーが挟まるのを防止すると共に、
開封片がティッシュペーパーの箱からあまりにも容易に
は切取られないようにすることでティッシュペーパーを
保護することができるティッシュペーパー取り出し構造
を提供。 【解決手段】ティッシュペーパーの箱の上面部に一定の
間隔Ａをおいてそれぞれ切開された第１切開線３および
この第１切開線より短い長さを有する第２切開線５と、
第１、第２切開線のそれぞれの内端部と一定の間隔Ｂを
おいて切開され、箱の上面中央部で取出口を形成する開
封切開線１１と、第１切開線と第２切開線間の弾止片１
３を弾力的に折り曲げるための第１、第２折曲溝１５，
１７と、第１折曲溝と第２折曲溝の外端部に切開されて
形成され、ティッシュペーパーの取り出しの際にティッ
シュペーパーの挟まりを防止しながら弾力的に取り出す
ための第３切開線１９を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ティッシュペーパーの箱のティッシュペーパー取り出し構造に係り 、より詳しくは、ティッシュペーパーの箱に収納されているティッシュペーパー が取出口に円滑に集まりながら一定に取り出され得るようにすることで取出口に ティッシュペーパーが挟まるのを防止すると共にティッシュペーパーを容易に取 り出すことができ、開封片がティッシュペーパーの箱からあまりにも容易には切 取られないようにすることでティッシュペーパーを保護することができるティッ シュペーパーの箱におけるティッシュペーパー取り出し構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ティッシュペーパーの箱は数枚以上のティッシュペーパーを積層収納 し、１枚ずつ取り出して用いることができるようになっている。 かかるティッシュペーパーの箱の上面はティッシュペーパーを１枚ずつひっぱ って取り出すことができる構造になっているが、従来のティッシュペーパー取り 出し構造を考察してみると、ティッシュペーパーの箱の上面中央に取出口を開放 するための楕円形の開封片が形成され、前記開封片の外側面には一定の間隔をお いて開封線が形成されており、前記開封片の外側には切開線により取出口を中心 に広がる折曲部が形成される。

【０００３】 かかるティッシュペーパー取り出し構造にあっては、開封片をティッシュペー パーの箱の上面中央を下方に押圧することで開封片を切取ると取出口が形成され 、前記取出口を通じてティッシュペーパーを取り出すと、折曲部が取出口を中心 にして広がることになる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のティッシュペーパーの箱のティッシュペーパー取り出し 構造は、単にティッシュペーパーの箱の上面に数個の開封線により開封される開 封片を形成することで取出口を形成し、前記開封片の外側には切開線により取出 口を中心にして広がる折曲部が形成されているので、ティッシュペーパーの箱に 収納されているティッシュペーパーが取出口の一方に偏りながら集まるばかりで なく、取出口から多量のティッシュペーパーが山のように取り出され、これによ って取出口や切開線の外端部にティッシュペーパーが挟まってしまうと共にティ ッシュペーパーを一定に取り出すのが難しいという問題点がある。

【０００５】 また、前記開封線はティッシュペーパーの箱の運搬の際に発生する外部の小さ な衝撃などにより、あまりにも容易に切取られるように形成されているので、使 用者が開封片を開封する前に予め開封されてしまい、ティッシュペーパーを保護 できないという問題点がある。

【０００６】 本考案の目的は、ティッシュペーパーの箱に収納されているティッシュペーパ ーが取出口に円滑に集まりながら一定に取り出され得るようにすることで取出口 や切開線の外端部にティッシュペーパーが挟まるのを防止すると共に、ティッシ ュペーパーを容易に取り出すことができ、また、開封片がティッシュペーパーの 箱からあまりにも容易には切取られないようにすることでティッシュペーパーを 保護することができるティッシュペーパーの箱におけるティッシュペーパー取り 出し構造を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、本考案は、ティッシュペーパーの箱の上面部に一 定の間隔Ａをおいてそれぞれ切開されて一定の長さを有する第１切開線およびこ の第１切開線より短い長さを有する第２切開線と、 前記第１、第２切開線の間にこの第１、第２切開線のそれぞれの内端部と一定 の間隔Ｂをおいて切開され、前記箱の上面中央部の開封片を開封可能にすること で取出口を形成する開封切開線と、 前記第１切開線と第２切開線の各外端部から第２切開線と第１切開線の各中間 部に一定の間隔Ｃをおき、かつ外方に凹形に形成され、第１切開線と第２切開線 間の弾止片を弾力的に折り曲げるための第１、第２折曲溝と、 前記第１折曲溝と第２折曲溝の外端部に一定の長さまたは円形状に切開されて 形成され、ティッシュペーパーの取り出しの際にティッシュペーパーの挟まりを 防止しながらティッシュペーパーを弾力的に取り出すための第３切開線を設ける ことを特徴としている。 ここに、切開線とは、この切開線の両側が完全に切り離されている場合と、販 売前には完全に切り離されておらず、僅かの薄皮でつながっており、購入者が押 圧することにより、切り離される場合の両方を示す。

【０００８】 これによって、本考案のティッシュペーパー取り出し構造は、開封片を上方か ら下方に一定の大きさ以上の力で押すと開封片が開封されて取出口が形成される 。

【０００９】 このとき、前記取出口を通じてティッシュペーパーを取り出すと、第１折曲溝 と第２折曲溝とにより第１切開線と第２切開線とがその内端部を中心にして一定 に広がるようになると共に、第３切開線によりティッシュペーパーの挟まりが防 止され、かつティッシュペーパーの箱の破れを防止してティッシュペーパーが弾 力的に取り出される。

【００１０】 また、本考案のティッシュペーパー取り出し構造の開封切開線は、第１切開線 と第２切開線の内端部と一定の間隙Ｂをもって開封片の中心側に半円形状に突出 するように形成されることを特徴としている。 これによって、箱の内部のティッシュペーパーは、半円形状の突出部に、半円 形に沿って滑らかに当たりながらスムーズに取り出すことができる。

【００１１】 また、本考案のティッシュペーパー取り出し構造の第１切開線と第２切開線と の間には、これらの切開線から一定の間隔Ｃをおいてこれらの切開線間の長さに それぞれ対応するように外方に凹形に形成され、弾止片が弾力性をもって折曲げ られるようにする第３、第４折曲溝を設けることを特徴としている。 これによって、箱の内部のティッシュペーパーを取り出す際、弾止片は、まず 第３折曲溝が曲がり、次いで、第４折曲溝が曲がり、弾止片は弾力性をもって折 り曲げられる。

【００１２】 また、本考案のティッシュペーパー取り出し構造の第３折曲溝と第４折曲溝と の間隔は、第２切開線側から第１切開線側に行くほど大きく形成されると共に、 第１折曲溝と第２折曲溝とが互いに交差しないように形成して取出口の広がりを 調節しながらティッシュペーパーが一定に取り出され得るようにすることを特徴 としている。 これによって、弾止片が折り曲がる際、第３折曲溝が折り曲がった後、第４折 り曲げ溝は第２切開線側が早く曲がり、第１切開線側が後でゆっくり弾力的に曲 がる。さらに、折り曲げが、凹形状に形成された第１、第２折曲溝にかかると、 これらの折り曲げ溝が交差していないので、折り曲げに角ができず滑らかに弾力 的に折り曲げられる。

【００１３】

【考案の実施の形態・実施例】

以下、本考案の好ましい実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。 図１および図２は実施例１を示す。図１において、ティッシュペーパーの箱１ は、通常の箱形状に形成され、内部にティッシュペーパーを数枚以上積層し収容 してティッシュペーパーを取り出すことができる構造になっている。 ティッシュペーパーの箱１は、上面部１ａに一定の間隔Ａをおいて放射状に配 置され、それぞれ切開されて一定の長さを有する第１切開線３およびこの第１切 開線より短い長さを有する第２切開線５と、 前記第１、第２切開線３，５の間でこの第１、第２切開線のそれぞれの内端部 と一定の間隔Ｂをおいて切開され、箱１の上面中央部の開封片７を開封可能にす ることで取出口９を形成するための開封切開線１１とを有している。

【００１４】 また、箱１の上面１ａには、前記第１切開線３と第２切開線５の各外端部から 第２切開線５と第１切開線３の各中間部に一定の間隔Ｃをおき、かつ外方に凹形 状に形成され、第１切開線３と第２切開線５間の弾止片１３を弾力的に折り曲げ るための第１、第２折曲溝１５，１７と、 第１折曲溝１５と第２折曲溝１７の外端部に一定の長さに切開されて図１の（ Ａ）のように形成され、ティッシュペーパーの取り出しの際にティッシュペーパ ー１００の挟まりを防止ながらティッシュペーパーを弾力的に取り出すための第 ３切開線１９が設けられている。

【００１５】 また、前記開封切開線１１は外部から一定の大きさ以上の力で押されなければ 開封片７が開封されないように図１の（Ｂ）のように第１切開線３と第２切開線 ５のそれぞれの内端部と一定の間隔Ｂをおいて形成し、またティッシュペーパー をスムーズに取り出すことができるように開封片７の中心側に半円形状に突出し て形成されることが好ましい。

【００１６】 第１折曲溝１５と第２折曲溝１７は、第１切開線３と第２切開線５とを図１の （Ｃ）のように一定の間隔Ｃをおいて形成することができる。

【００１７】 前記第１切開線３と第２切開線５との間には、これらの切開線から一定の間隔 Ｃを設け、かつ、これらの長さにそれぞれ対応するように外方に凹形状に形成す る第３、第４折曲溝２１，２３が設けられている。この第３、第４折曲溝２１， ２３は、弾止片１３が弾力性をもって折り曲げられるようにするためである。

【００１８】 前記第３折曲溝２１と第４折曲溝２３との間隔は、第２切開線５側から第１切 開線３側に行くほど大きく形成され、また第１折曲溝１５と第２折曲溝１７が図 １の（Ｄ）のように互いに交差しないように形成して取出口９の広がりを調節し ながらティッシュペーパーが一定に取り出されるようにすることが好ましい。

【００１９】 また、前記第４折曲溝２３は弾止片１３がより弾力的に折り曲げられるように 第１切開線３と第２切開線５との長さに対応するように外方に凹形状に形成し、 第１切開線３を基準として第３折曲溝２１と一定の角度に傾斜するようにするこ とが好ましい。

【００２０】 前記第３切開線１９は図１の（Ａ）のように第１折曲溝１５または第２折曲溝 １７の外端部に沿い一定の長さで形成することができるが、これに限定されるも のではなく、ティッシュペーパー１００を弾力的に取り出し得るものであり、図 ３の実施例２に示すように、第１折曲溝１５または第２折曲溝１７の外端部に一 部欠けたほぼ円形状に形成することもできる。

【００２１】 以下、ティッシュペーパーの取り出しにつき説明する。 ティッシュペーパー取り出しには、まず、開封片７を上方から下方に一定の大 きさ以上の力で押すと開封片７が開封切開線１１に沿い破れて開封され、前記開 封片７の開封により取出口９が形成される。

【００２２】 このとき、取出口９を通じてティッシュペーパー１００を取り出すと、図２の ように、第１折曲溝１５と第２折曲溝１７とが折れ曲がり、第１切開線３と第２ 切開線５がその内端部を中心にして一定に広がり、第３切開線１９によりティッ シュペーパー１００の挟まりが防止されると共にティッシュペーパーの箱１の破 れを防止しながらティッシュペーパーが弾力的に取り出されるのである。

【００２３】 そして、第３折曲溝２１と第４折曲溝２３の間隔が第２切開線５側から第１切 開線３側に行くほど長く形成されると共に第１折曲溝１５と第２折曲溝１７とが 互いに交差しないように形成されているため、取出口９の広がりが調節されてテ ィッシュペーパー１００が取出口９の中心部にスムーズに集まることになる。

【００２４】 また、前記第１、第２折曲溝１５、１７と第３、第４折曲溝２１、２３により 弾止片１３が取出口９を一定に広げるように調節し、前記弾止片１３の内側に突 出する開封切開線１１によりティッシュペーパー１００が円滑に取り出されるの である。

【００２５】

【考案の効果】

上記のように、本考案は、ティッシュペーパーの箱に収納されているティッシ ュペーパーが取出口に円滑に集まりながら一定に取り出されるので、取出口や切 開線の外端部にティッシュペーパーが挟まるのを防止すると共にティッシュペー パーを容易に取り出すことができ、開封片がティッシュペーパーの箱からあまり にも容易には切取られないので、ティッシュペーパーを保護することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１におけるティッシュペーパー
の箱のティッシュペーパー取り出し構造を示す斜視図で
ある。

【図２】本考案の実施例１におけるティッシュペーパー
の箱のティッシュペーパー取り出し状態を示す斜視図で
ある。

【図３】本考案の実施例２におけるティッシュペーパー
の箱のティッシュペーパー取り出し構造を示す一部平面
図である。

【符号の説明】

１ ティッシュペーパーの箱 ３ 第１切開線 ５ 第２切開線 ７ 開封片 ９ 取出口 １１ 開封切開線 １３ 弾止片 １５ 第１折曲溝 １７ 第２折曲溝 １９ 第３切開線 ２１ 第３折曲溝 ２３ 第４折曲溝 １００ ティッシュペーパー

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ティッシュペーパーの箱の上面部に一定
   の間隔Ａをおいてそれぞれ切開されて一定の長さを有す
   る第１切開線およびこの第１切開線より短い長さを有す
   る第２切開線と、 前記第１、第２切開線の間にこの第１、第２切開線のそ
   れぞれの内端部と一定の間隔Ｂをおいて切開され、前記
   箱の上面中央部の開封片を開封可能にすることで取出口
   を形成する開封切開線と、 前記第１切開線と第２切開線の各外端部から第２切開線
   と第１切開線の各中間部に一定の間隔Ｃをおき、かつ外
   方に凹形に形成され、第１切開線と第２切開線間の弾止
   片を弾力的に折り曲げるための第１、第２折曲溝と、 前記第１折曲溝と第２折曲溝の外端部に一定の長さまた
   は円形状に切開されて形成され、ティッシュペーパーの
   取り出しの際にティッシュペーパーの挟まりを防止しな
   がらティッシュペーパーを弾力的に取り出すための第３
   切開線を設けたことを特徴とするティッシュペーパーの
   箱におけるティッシュペーパー取り出し構造。
2. 【請求項２】 開封切開線は、第１切開線と第２切開線
   の内端部と一定の間隙Ｂをもって開封片の中心側に半円
   形状に突出するように形成されることを特徴とする請求
   項１に記載のティッシュペーパーの箱におけるティッシ
   ュペーパー取り出し構造。
3. 【請求項３】 第１切開線と第２切開線との間にこれら
   の切開線から一定の間隔Ｃをおいてこれらの切開線間の
   長さにそれぞれ対応するように外方に凹形に形成され、
   弾止片が弾力性をもって折曲げられるようにする第３、
   第４折曲溝を設けることを特徴とする請求項１または２
   に記載のティッシュペーパーの箱におけるティッシュペ
   ーパー取り出し構造。
4. 【請求項４】 第３折曲溝と第４折曲溝との間隔は第２
   切開線側から第１切開線側に行くほど大きく形成される
   と共に、第１折曲溝と第２折曲溝とが互いに交差しない
   ように形成して取出口の広がりを調節しながらティッシ
   ュペーパーが一定に取り出され得るようにすることを特
   徴とする請求項１または３に記載のティッシュペーパー
   の箱におけるティッシュペーパー取り出し構造。