JP3057684B2 - ガラス基板用カセット - Google Patents

ガラス基板用カセット

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JP3057684B2 JP1115695A JP11569589A JP3057684B2 JP 3057684 B2 JP3057684 B2 JP 3057684B2 JP 1115695 A JP1115695 A JP 1115695A JP 11569589 A JP11569589 A JP 11569589A JP 3057684 B2 JP3057684 B2 JP 3057684B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ガラス基板(殊に液晶表示用ガラス基板)
を互いに接触しないように分離して支持するための基板
用カセットの改良に関するものである。
従来の技術 液晶表示用ガラス基板の製造工程においては、基板を
加工、処理、洗浄、輸送、保管するために、各基板を互
いに接触しないようにカセットに出入、収容することが
必要となる。
この目的のガラス基板用カセットとして、枠体の1対
の相対向する側面を溝付き側板で形成し、両側板の対応
する溝間に基板を出入、収容しうるようにしたカセット
が用いられている。
カセットの材質としては、たとえば、ガラス繊維入り
ポリフェニレンサルファイド、パーフルオロアルコキシ
置換ポリテトラフルオロエチレンなどが用いられてい
る。そのほか、ポリエーテルエーテルケトンを用いると
の提案もなされている(特開昭62−247323号公報、特開
昭62−276849号公報参照)。
溝付き側板の形状、デザインには種々のものがある
が、いずれも基本的には、側板基体から多数のリブ状の
棚片が張り出した形状を有している。隣接するリブ状の
棚片間の空隙が溝となり、ここに基板が出入、収容され
るわけである。
第14図は、ガラス基板用カセットの代表的な全体形状
の一例を示した斜視図である。(1)は枠体であり、
(11)は底面側フレーム、(12)は天井側フレーム、
(13)はガラス基板を受けとめるストッパーとしての受
け側フレームである。(2),(2)は1対の相対向す
る側面を構成する溝付き側板である。
ガラス基板用カセットは、ガラス基板の出入時には開
口側が横を向くようにして使用し、ガラス基板の運搬時
には開口側が上を向くようにして使用するのが通常であ
るが、本明細書においては、ガラス基板用カセットにつ
いては、開口側が横を向くようにして使用する場合を基
本とし、その開口部側から見た図を正面図と定めること
にする。また溝付き側板については、カセット内部側か
ら見た場合を正面図と定めることにする。
第14図においては、1対の相対向する側面を各3枚の
溝付き側板(2)で形成しているが、1対の相対向する
側面を各1枚の溝付き側板(2)で形成したり、1対の
相対向する側面を2枚とか4枚の溝付き側板(2)で形
成することもある。
上記構造のカセットに対するガラス基板の出入は、底
面側フレーム(11)の隙間から持ち上げたコンベアベル
トの走行、開口側からのシャトルアームの操作、背後側
からのプッシャーによる突き出し等の手段により自動的
に行うが、作業員が手で行う場合もある。
第15図は、従来の溝付き側板(2)の側面図、第16図
はその正面図であり、(21)は背肉部、(22)はその背
肉部(21)から張り出したリブ状の棚片である。第15図
に2点鎖線で示した(B)はガラス基板である。
リブ状の棚片(22)は、本来相対向する溝付き側板
(2),(2)の対向側にだけ背肉部(21)から張り出
すように設ければ足りるはずであるが、背肉部(21)か
ら一方向のみにリブ状の棚片(22)を張り出すようにす
ると、成形時あるいは高温条件下での使用時に歪みや変
形を生ずるおそれがある。そこで、本出願人において
は、バランスを取るために、第15図のように背肉部(2
1)から両方向にリブ状の棚片(22)を張り出すように
する工夫を行っている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のガラス基板用カセットにあって
は、溝付き側板(2),(2)の溝にガラス基板(B)
を出入または収容すると、リブ状の棚片(22)の棚面で
ガラス基板(B)のエッジを受けとめるため、ガラス基
板(B)のエッジとの摩擦により棚面が削り取られて切
削屑を生じ、その切削屑がガラス基板(B)に付着して
悪影響を与えることがあった。また、取り扱い中、隣接
するリブ状の棚片(22),(22)間、つまり溝の所で、
ガラス基板(B)のエッジが背肉部(21)に当接するこ
とがあるため、この部分においても切削屑を生ずること
があった。
ガラス基板(B)のエッジによるリブ状の棚片(22)
の棚面の削り取りを防止するため、ガラス基板(B)の
エッジを面取り加工したりアールに加工する工夫もなさ
れているが、このような加工をガラス基板(B)の全て
に施すことは製造コストを著しく高くするものであり、
一般的には採用しうるものではなかった。またこのよう
な工夫によっても、ガラス基板(B)のエッジが背肉部
(21)に当接することによる削り取りは充分には防止で
きないという限界があった。
本発明は、このような状況に鑑み、収容したガラス基
板(B)のエッジにより溝付き側板(2)のリブ状の棚
片(22)の棚面や背肉部(21)が削り取られるという問
題点を、溝付き側板(2)自体の改良により一挙に解決
することを目的になされたものである。
課題を解決するための手段 本発明のガラス基板用カセットは、枠体(1)の1対
の相対向する側面を溝付き側板(2),(2)で形成
し、これら相対向する溝付き側板(2),(2)の対応
する溝間に液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示体用ガ
ラス基板またはそれらと同程度の厚みのガラス基板から
なるガラス基板(B)を出入、収容しうるようにしたカ
セットにおいて、 溝付き側板(2)の形状を、背肉部(21)の両面に多
数のリブ状の棚片(22)が張り出した形状となし、 棚片(22)のうちカセット内部側に張り出した棚片
(22X)の棚面ないし遊端部に突出部(23)を形成し
て、その突出部(23)に基板(B)の板面の部分が接触
するようにし、 溝付き側板(2)の背肉部(21)に、棚片(22X)の
棚面方向とは直角方向に向かう突条(24)を設けるか、
あるいは溝付き側板(2)の背肉部(21)を、棚片(22
X)の棚面方向の切断断面視で、その中央ないし中央部
寄りの部分が他の部分に比し厚肉部(25)となるテーパ
ー状またはアール状に形成し、 さらに溝付き側板(2)に、枠体(1)への取り付け
用の2種の締結孔(31),(32)を互いに直角方向とな
るように設けたこと、 を特徴とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
カセットは、フレームを枠状に組んだ枠体(1)で構
成する。枠体(1)は、底面側フレーム(11)、天井側
フレーム(12)、および、ガラス基板を受けとめるスト
ッパーとしての受け側フレーム(13)で構成される。受
け側フレーム(13)は「受け棒」と称することも多い。
そして枠体(1)の1対の相対向する側面を溝付き側
板(2),(2)で形成する。これらの溝付き側板
(2),(2)の対応する溝間にガラス基板(B)が出
入または収容されることになる。
それぞれの側面を片面につき各1枚の溝付き側板
(2)で形成することも可能であるが、この場合は大型
の溝付き側板(2)を形成することになるので成形金型
が大きくなり、成形時にも歪みを生じやすい上、カセッ
トの重量が大となる。またガラス基板(B)を手で挿入
する場合には、自動挿入の場合とは異なりぶれを生じや
すいので、ガラス基板(B)の挿入が行いにくいという
不利もある。そこで、それぞれの側面につき片面当り各
複数枚(たとえば各2〜5枚)の溝付き側板(2)を間
隔をあけて設置する方が有利である。
上記溝付き側板(2)としては、背肉部(21)から所
定数のリブ状の棚片(22)が両方向に張り出した形状の
ものが用いられる。背肉部(21)から一方向のみに棚片
(22)を張り出すようにすると、成形時あるいは高温条
件下での使用時に歪みや変形を生ずるおそれがあるから
である。
各棚片(22)は、1枚の溝付き側板(2)の巾全体に
非分割で設けてもよく、分割して設けてもよい。
本発明においては、前記リブ状の棚片(22)のうちカ
セット内部側に張り出した棚片(22X)の棚面ないし遊
端部に突出部(23)を形成し、該突出部(23)にガラス
基板(B)の板面の部分(エッジの部分ではなく)が接
触するように構成する。
突出部(23)の形状は、円形ロッド状、三角形ロッド
状、円錐状、半球状、連設半球状などとすることができ
る。第7〜10図は溝付き側板(2)の例を示した部分図
であり、いずれも(イ)は縦断面図、(ロ)は横断面図
である。第7図は突出部(23)を円形ロッド状に、第8
図は突出部(23)を三角形ロッド状に、第9図は突出部
(23)を半球状に、第10図は突出部(23)を円錐状に形
成した場合をそれぞれ示してある。
カセット外側の棚片(22Y)は、カセット内部側の棚
片(22X)と同様に突出部(23)を形成しても差し支え
はないが、金型がそれだけ複雑となるので、通常は突出
部(23)を設けない形状に形成する。
突出部(23)は、全ての棚片(22X)に設ける必要は
なく、挿入したガラス基板(B)の表裏両面に、離れた
個所で少なくとも2個所(カセットの片側面当り)接触
するように設ければよい。
そして本発明においては、溝付き側板(2)の背肉
部(21)に、棚片(22X)の棚面方向とは直角方向に向
かう突条(24)を設けるか、あるいは溝付き側板
(2)の背肉部(21)を、棚片(22X)の棚面方向の切
断断面視で、その中央ないし中央部寄りの部分が他の部
分に比し厚肉部(25)となるテーパー状またはアール状
に形成する。
の場合には、突条(24)は、溝付き側板(2)と同
質の材料で形成しても、異質の材料で形成してもよい。
異質の材料で形成する場合は、摺動性、耐摩耗性または
耐熱性を有する材料、たとえば、フッ素系樹脂、フッ素
系ゴム、シリコーン系ゴム、超高分子量ポリエチレンな
どが用いられる。
突条(24)の形成は、溝付き側板(2)の成形と同時
に行ってもよく、溝付き側板(2)の成形後に取り付け
るようにしてもよい。
溝付き側板(2)の背肉部(21)を、棚片(21X)の
棚面方向の切断断面視で、その両端側の一定領域のみ外
側が薄肉に移行するテーパー状またはアール状に形成す
ることができ、このようにするとガラス基板(B)の出
入操作が行いやすくなる(たとえば第4図参照)。
の場合については、第11図および第12図に例を示し
た。
上記またはの工夫を講じると共に、溝付き側板
(2)の背肉部(21)を、隣接する棚片(22X),(22
X)間において傾斜状に形成することも可能である(第1
3図参照)。
そのほか、棚片(22)のうち少なくともカセット内部
側に張り出した棚片(22X)を遊端に向かうほど基端側
よりも狭巾にかつ溝肉となるようにテーパー状またはア
ール状に形成すると、ガラス基板(B)の挿入操作が容
易になる。
そして本発明においては、上記またはの工夫に加
え、溝付き側板(2)に、枠体(1)へ取り付け用の2
種の締結孔(31),(32)を互いに直角方向となるよう
に設けるという工夫を講じる。そのようにすると、単に
同方向から溝付き側板(2)を枠体(1)へ取り付けた
場合に比し、組み立てたカセットの強度が格段に向上す
るからである。
枠体(1)および溝付き側板(2)を構成する樹脂と
しては、使用目的に応じて必要な強度、耐熱性、耐溶剤
性、耐酸・耐アルカリ性等を有する溶融成形可能な樹脂
が選択され、たとえば、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、
ポリフェニレンサルファイド、パーフルオロアルコキシ
置換ポリテトラフルオロエチレン、ポリアリレート、ポ
リスルホン、ポリアリルスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテルアミ
ド、ポリプロピレンなど、あるいはこれらにガラス繊
維、カーボン繊維、アラミド繊維、セラミックス繊維、
金属繊維等を配合した繊維強化熱可塑性樹脂が用いられ
る。溶融成形法としては、射出成形法、押出成形法、ト
ランスファー成形法などが採用される。溶融成形にあた
っては、充填剤、安定剤、滑剤、その他の添加剤を配合
することもできる。
上記構造のカセットに収容するガラス基板(B)とし
ては、液晶表示用ガラス基板(たとえば1.1mmとか0.7mm
程度)、プラズマ表示体用ガラス基板(たとえば3mm程
度)またはそれらと同程度の厚みのガラス基板が用いら
れる。
作用および発明の効果 ガラス基板の製造工程においては、各処理段階の基板
(原板を含む)を、加工、処理、洗浄、輸送、保管のた
めに互いに接触しないようにカセット内に保持すること
が必要である。
本発明のガラス基板用カセットの両側面を構成する溝
付き側板(2),(2)間にガラス基板(B)を出入ま
たは収容すると、ガラス基板(B)の表面または裏面
が、棚片(22)のうちカセット内部側に張り出した棚片
(22X)の棚面ないし遊端部に形成した突出部(23)に
点接触状態または線接触状態で接触するので、ガラス基
板(B)のエッジによる棚片(22X)の棚面の削り取り
は皆無となる。ガラス基板(B)の表面または裏面と突
出部(23)との摩擦による両者の接触面の損傷も著しく
小さい。
さらに、溝付き側板(2)の背肉部(21)に、棚片
(22X)の棚面方向とは直角方向に向かう突条(24)を
設けるか、溝付き側板(2)の背肉部(21)を、棚片
(22X)の棚面方向の切断断面視で、その中央ないし中
央部寄りの部分が他の部分に比し厚肉部(25)となるテ
ーパー状またはアール状に形成してあるので、隣接する
棚片(22X)間へのガラス基板(B)の出入または収容
に際し、ガラス基板(B)のエッジが背肉部(21)にぶ
つかる方向の動作をしても、ガラス基板(B)のエッジ
は前記突条(24)あるいは厚肉部(25)に接触するた
め、背肉部(21)における摩擦または衝撃が効果的に低
減または緩和され、切削屑が生ずるおそれが著しく少な
くなる。
このように本発明のガラス基板用カセットにあって
は、溝付き側板(2)とガラス基板(B)との接触によ
る切削屑の発生が従来の溝付き側板(2)を用いたカセ
ットに比し大幅に減少するので、基板(B)に切削屑が
付着して悪影響を与えるおそれが解消される。
加えて、溝付き側板(2)に、枠体(1)への取り付
け用の2種の締結孔(31),(32)を互いに直角方向と
なるように設けているので、単に同方向から溝付き側板
(2)を枠体(1)へ取り付けた場合に比し、組み立て
たカセットの強度が格段に向上している。
よって、本発明のガラス基板用カセットは、液晶表示
用ガラス基板、プラズマ表示体用ガラス基板またはそれ
らと同程度の厚みのガラス基板を収容するカセットして
完成の域に達しており、実用上非常に好ましいものであ
る。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1 第1図は本発明のガラス基板用カセットにおける溝付
き側板(2)の一例を示した左側面図、第2図はその正
面図、第3図はその平面図、第4図は第2図のA−A断
面図である。
第5図は上記溝付き側板(2)を組み込んだ本発明の
ガラス基板用カセットの一例を示した平面図、第6図は
その部分正面図である。
ガラス基板用カセットの全体図は、多少形状が異なる
が、従来の技術の説明の項で述べた第14図と同様にな
る。
耐熱性樹脂(たとえばポリエーテルイミド)を射出成
形することにより、カセットを構成する各部材を得た。
(1)は枠体であり、第5〜6図あるいは第14図のよ
うに、底面側フレーム(11)、天井側フレーム(12)、
およびストッパーとしての受け側フレーム(13)からな
る。
(2)は溝付き側板であり、枠体(1)の1対の相対
向する側面を構成している。なお枠体(1)の両側面
は、それぞれ3枚の溝付き側板(2)を間隔をあけて組
み込むことにより構成されている。
各溝付き側板(2)の上下の端部には、枠体(1)へ
の取り付け用の2種の締結孔(31),(32)を互いに直
角方向となるように設けてあり、これらの締結孔(3
1),(32)にボルトまたはネジを挿通することによ
り、枠体(1)との係合が図られている。
2点鎖線で示した(B)はガラス基板であり、上記溝
付き側板(2),(2)の対応する溝間に挿入される。
上記溝付き側板(2)としては、背肉部(21)から所
定数のリブ状の棚片(22)が両方向に張り出したものを
用いている。各棚片(22)は、1枚の溝付き側板(2)
の巾全体に表裏共3つに分割して設けてある。(22X)
はカセット内部側に張り出した棚片、(22Y)はカセッ
ト外部側に張り出した棚片である。
溝付き側板(2)の背肉部(21)は、棚片(22X)の
棚面方向の切断断面視で、その両端側の各1/8の領域の
み外側が薄肉に移行するテーパー状に形成してある(第
4図参照)。
1枚の溝付き側板(2)の巾全体に3つに分割して設
けたカセット内部側の棚片(22X)のうち左右の棚片
は、遊端に向かうほど基端側よりも狭巾にかつ薄肉とな
るようにテーパー状に形成してあるが、その遊端部は円
形ロッド状の突出部(23)に形成し、突出部(23)が前
記棚面から盛り上がるようにしてある。この突出部(2
3)に、ガラス基板(B)の板面の部分が接触すること
になる。なお突出部(23)の形状は、第8図のような三
角形ロッド状、第9図のような半球状、第10図のような
円錐状にすることもできる。
一方、カセット内部側の棚片(22X)のうち中央の棚
片は、遊端に向かうほど基端側よりも狭巾にかつ薄肉と
なるようにテーパー状に形成してある。
1枚の溝付き側板(2)の巾全体に3つに分割して設
けたカセット外側の棚片(22Y)は、いずれも遊端に向
かうほど基端側よりも狭巾にかつ薄肉となるようにテー
パー状に形成してある。
(24)は突条であり、溝付き側板(2)の背肉部(2
1)に、前記棚片(22X)の棚面方向とは直角方向に向け
て設けてある。なおこの突条(24)は、溝付き側板
(2)の射出成形時の金型内にインサートすることによ
り一体成形してある。突条(24)の材質としては、摺動
性、耐摩耗性または耐熱性を有する材料(たとえばフッ
素系ゴム)が用いられる。(ただし、突条(24)は溝付
き側板(2)と同質の材料で形成してもよく、また別個
に作製しておいて後に設置するようにしてもよい。) 上記構造のカセットをガラス基板(B)の一例として
の液晶表示用ガラス基板を収容するカセットとして用い
たところ、切削屑の発生は皆無と言って差し支えないほ
ど減少した。
実施例2 第11図および第12図は、溝付き側板(2)の他の例を
示した棚面方向の切断断面図である。
溝付き側板(2)の背肉部(21)を、棚片(22X)の
棚面方向の切断断面視で、その中央部分が他の部分に比
し厚肉部(25)となるテーパー状(第11図)またはアー
ル状(第12図)に形成すると、実施例1における突条
(24)を省略することができる。
実施例3 第13図は、溝付き側板(2)のさらに他の例を示した
棚面方向の切断断面図である。
実施例1または2において、さらに第13図のように溝
付き側板(2)の背肉部(21)を隣接する棚片(22
X),(22X)間において傾斜状に形成する構成を付加す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のガラス基板用カセットにおける溝付き
側板(2)の一例を示した左側面図、第2図はその正面
図、第3図はその平面図、第4図は第2図のA−A断面
図である。 第5図は上記溝付き側板(2)を組み込んだ本発明のガ
ラス基板用カセットの一例を示した平面図、第6図はそ
の部分正面図である。 第7〜10図は溝付き側板(2)の例を示した部分図であ
り、いずれも(イ)は縦断面図、(ロ)は横断面図であ
る。 第11図および第12図は、溝付き側板(2)の他の例を示
した棚面方向の切断断面図である。 第13図は、溝付き側板(2)のさらに他の例を示した棚
面方向の切断断面図である。 第14図は、ガラス基板用カセットの代表的な全体形状の
一例を示した斜視図である。 第15図は、従来の溝付き側板(2)の側面図、第16図は
その正面図である。 (1)……枠体、 (11)……底面側フレーム、(12)……天井側フレー
ム、(13)……受け側フレーム、 (2)……溝付き側板、 (21)……背肉部、 (22)……リブ状の棚片、 (22X)……カセット内部側に張り出した棚片、 (22Y)……カセット外部側に張り出した棚片、 (23)……突出部、 (24)……突条、 (25)……厚肉部、 (31),(32)……締結孔、 (B)……ガラス基板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−272112(JP,A) 特開 昭62−128143(JP,A) 実開 昭60−71136(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体(1)の1対の相対向する側面を溝付
    き側板(2),(2)で形成し、これら相対向する溝付
    き側板(2),(2)の対応する溝間に液晶表示用ガラ
    ス基板、プラズマ表示体用ガラス基板またはそれらと同
    程度の厚みのガラス基板からなるガラス基板(B)を出
    入、収容しうるようにしたカセットにおいて、 溝付き側板(2)の形状を、背肉部(21)の両面に多数
    のリブ状の棚片(22)が張り出した形状となし、 棚片(22)のうちカセット内部側に張り出した棚片(22
    X)の棚面ないし遊端部に突出部(23)を形成して、そ
    の突出部(23)に基板(B)の板面の部分が接触するよ
    うにし、 溝付き側板(2)の背肉部(21)に、棚片(22X)の棚
    面方向とは直角方向に向かう突条(24)を設けるか、あ
    るいは溝付き側板(2)の背肉部(21)を、棚片(22
    X)の棚面方向の切断断面視で、その中央ないし中央部
    寄りの部分が他の部分に比し厚肉部(25)となるテーパ
    ー状またはアール状に形成し、 さらに溝付き側板(2)に、枠体(1)への取り付け用
    の2種の締結孔(31),(32)を互いに直角方向となる
    ように設けたこと、 を特徴とするガラス基板用カセット。
  2. 【請求項2】突条(24)が、溝付き側板(2)とは異質
    の摺動性、耐摩耗性または耐熱性を有する材料で形成し
    てあることを特徴とする請求項1記載のガラス基板用カ
    セット。
  3. 【請求項3】棚片(22)のうち少なくともカセット内部
    側に張り出した棚片(22X)が、遊端に向かうほど基端
    側よりも狭巾にかつ薄肉となるようにテーパー状または
    アール状に形成してある請求項1記載のガラス基板用カ
    セット。
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