JP3057635U

JP3057635U - タチウオ釣りの仕掛け

Info

Publication number: JP3057635U
Application number: JP1998007522U
Authority: JP
Inventors: 幸作中尾; 和康中尾
Original assignee: 幸作中尾; 和康中尾
Priority date: 1998-09-09
Filing date: 1998-09-09
Publication date: 1999-06-02
Anticipated expiration: 2004-09-09

Abstract

(57)【要約】【目的】タチウオが、下から、横から突進し食いちぎ
ろうとしても取付けた餌が全身に亘って原形を維持で
き、さらに横部の食いつきには孫針で釣り上げる。【構成】外周面に取付けた環３にワイヤー２を結んで
吊下げる錘１を形成し、錘１の側面に、先端に針５を形
成する長軸針４を横方向に固着する。長軸針４の軸７に
先鋭の鉤針８を垂立して形成する。別に設けた餌止め針
組付け軸９に先鋭の餌止め針１２，１２，…を直交して
取付け、餌止め針組付け軸９の一端部に孫針１１，１１
を左右横方向に張出して形成し、他の一端部に環１０を
形成する一端部を環３に巻着した餌固定用ワイヤー１３
を設ける。また、餌止め針組付け軸９に取付けている餌
止め針１２，１２，…と孫針１１，１１とを長軸針４に
直接取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、タチウオ釣りに用いる仕掛けに関する考案であり、さらに詳しくはタチウオの引き縄釣りに類似した仕掛けに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、タチウオの引き縄釣りの仕掛けに類似したものとしては、例えば図７に示す如く、長軸針（イ）の返しの部分に碁石大の錘（ロ）と餌（ハ）を刺し止める鉤（ニ）が取りつけられており、餌（ハ）の頭部を鉤（ニ）に突き刺して、さらに細い針金（ホ）で餌（ハ）を長軸針（イ）に縛りつけるものが知られている。また、鉤（ニ）をＬ字形に形成して一端部を環形に形成し、錘（ロ）の環（ヘ）に取りつけられたものも公知である。（例えば、株式会社ベースボール、マガジン社発行「釣りに技あり」114頁及び115頁、1993年11月30日発行）

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

周知の如くタチウオは鋭い歯を有し、餌に向かって下側、或は横方向から突進して食い付く貧食魚である、それ故に従来の仕掛けにおいても細い針金等で餌を縛り付けてはいるが、ドジョウの場合でも位置ずれし、さらにイワシのように柔質の餌では、縛り付けているまゝで位置ずれし、食いちぎられてすぐに形崩れを起こし、攝餌効果が消失する問題点を有し、さらに長軸針の一本のみでは餌の尾部を狙って下側から、或は横方向から食い付くタチウオを全て確実に針に刺さるようにして釣り上げることができない問題点を有していた。

【０００４】本考案はこれらの問題点を解決し、縛り付けた餌が位置ずれや、形崩れを生じることを防止して長時間新鮮な餌の原形が保持でき、更に、孫針による効果の増大も期待できるタチウオ釣りの仕掛けを提供することを目的として考案されたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

外周面の一部に取付けた環にワイヤーを通して吊下げる錘と、前記錘をテンビンの中心として環の取付け位置と直角に横方向に突出させて固着した先端に針を曲設した長軸針と、長軸針の軸の根元側に垂立して形成した鉤針と、前記長軸針とは別に設けた餌止め針組付け軸に先鋭の餌止め針を直交して取付け、餌止め針組付け軸の一端部に孫針を左右横方向に張出して形成し、他の一端部に形成した掛止め環を前記鉤針に挿通して長軸針と一体に組付けする、餌止め針組付け軸と一端部を環に巻着した餌固定用ワイヤーとからなる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案を図面に基づいて説明すると、図１において錘１は鉛材を用いて例えば碁石形に形成し円周面の一部にワイヤー２を結着するＵ字形の環３を取付ける。長軸針４は、例えば軸長１２cm程の丸型、或は角型の針５を先端に形成した長軸針を用いて長軸針４の根元６を前記錘１の円周面の一側面（前記環３と９０゜をなす直角位置）に固着し、長軸針４の軸７が錘１をワイヤー２で吊るした時にワイヤー２とでＬ字形を形成してテンビン状となるように横方向に突出させて取付ける。鉤針８は先鋭に形成し、根元６より稍外側位置（図１において右方）の前記軸７に垂直方向に形成する。餌止め針組付け軸９は前記鉤針８と針５間と略同寸に形成し、一端に前記鉤針８に挿嵌する円形の掛止め環１０を形成し、他の一端部に左右に横方向に張出して孫針１１，１１を形成する。餌止め針１２，１２，１２は先鋭に形成し、掛止め環１０と孫針１１間の例えば略三等分の位置の餌止め針取付け軸９にハンダ付け、ロウ付け等の手段により垂直方向に取付ける。餌固定用ワイヤー１３は例えば細い銅線を用いて、一端側を環３に結着する。

【０００７】次に本考案を実施し、使用する場合に就いて述べると、例えば図２及び図３に示す如く掛止め環１０を鉤針８に挿嵌して餌止め針組付け軸９を長軸針４に組付け、餌（Ｅ）の頭部を鉤針８に突き刺し、魚体の下腹部を順次餌止め針１２，１２，１２に突き刺すと餌止め針組付け軸９に餌（Ｅ）が固定するので、この状態で餌固定用ワイヤー１３で長軸針４に縛り付けて固定する。また、図４に示す如く、餌（Ｅ）を頭部側より長軸針４に挿通した状態で使用する場合には、餌止め針組付け軸９を餌（Ｅ）の背側に配置し、掛止め環１０を鉤針８に挿通し、順次餌止め針１２，１２，１２を下向きにして餌（Ｅ）に突き刺し、この状態で餌固定用ワイヤー１３で長軸針４に縛り付けて固定する。

【０００８】

【実施例】

Ｌ字形に曲げた鉤針８は、直接軸７に取付けてもよくまた、錘１に固着して形成する。さらに餌止め針１２及び孫針１１は図５に示す如く長軸針４の軸７に直接取付けてもよい。そして餌止め針１２の数はかならずしも３本に限定されるものでないことは勿論である。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、餌の頭部のみならず、頭部から尾部までの間を数ケ所に亘り餌止め針を突き刺して固定するため、鋭い歯で下から或は横から突進してくるタチウオであっても、餌は容易に形崩れや位置ずれすることなく長時間、原形が保持でき、さらに餌の尾部の食いちぎれに対しても孫針がしっかりとガードし、孫針に掛かる確率も高くなり結果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】タチウオ釣りの仕掛けの分解した正面図であ
る。

【図２】タチウオ釣りの仕掛けの餌止め針組付け軸を組
付けた状態を示す図である。

【図３】タチウオ釣りの仕掛けに餌を付けた状態を示す
図である。

【図４】タチウオ釣りの仕掛けに餌を付けた状態を示す
図である。

【図５】他の実施例を示す図である。

【図６】他の実施例の餌を付けた状態を示す図である。

【図７】従来のタチウオ釣りの仕掛けに餌を付けた状態
を示す図である。

【符号の説明】

１錘２ワイヤー３環４長軸針５針６根元７軸８鉤針９餌止め針組付け軸１０掛止め環１１孫針１２餌止め針１３餌固定用ワイヤー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】外周面の一部に取付けた環３にワイヤー
２を通して吊下げる錘１と、前記錘１をテンビンの中心
として環３の取付け位置と直角に横方向に突出させて固
着した先端に針５を曲設した長軸針４と、長軸針４の軸
７の根元側に垂立して形成した鉤針８と、別に設けた餌
止め針組付け軸９に先鋭の餌止め針１２，１２，…を直
交して取付け餌止め針組付け軸９の一端部に孫針１１，
１１を左右横方向に張出して形成し他の一端部に形成し
た掛止め環１０を前記鉤針８に挿通して長軸針４と一体
に組付けする餌止め針組付け軸９と、一端部を環３に巻
着した餌固定用ワイヤー１３とからなるタチウオ釣りの
仕掛け。
【請求項２】外周面の一部に取付けた環３にワイヤー
２を通して吊下げる錘１と、前記錘１をテンビンの中心
として環３の取付け位置と直角に横方向に突出させて固
着した先端に針５を曲設した長軸針４と、長軸針４の軸
７の根元側に垂立して形成した鉤針８と、軸７の一端部
に左右横方向に張出し形成した孫針１１，１１と軸７に
直交して取付けた餌止め針１２，１２，…とからなるタ
チウオ釣りの仕掛け。