JP3056661B2 - ヒータ制御装置 - Google Patents

ヒータ制御装置

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JP3056661B2
JP3056661B2 JP6326353A JP32635394A JP3056661B2 JP 3056661 B2 JP3056661 B2 JP 3056661B2 JP 6326353 A JP6326353 A JP 6326353A JP 32635394 A JP32635394 A JP 32635394A JP 3056661 B2 JP3056661 B2 JP 3056661B2
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    • GPHYSICS
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を用いて静電
潜像を形成するレーザプリンタ、読込んだ原稿像の画像
処理が可能なデジタルコピア、従来からのアナログ複写
機および普通紙ファクシミリ等の電子写真方式を用いる
画像形成装置における熱定着装置のヒータ温度を制御す
るための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような電子写真方式の画像形成装
置では、記録紙に転写されたトナー像を熱定着させるた
めに、従来から図9で示すような熱定着装置10が用い
られている。この熱定着装置10は、交流電源2からの
電力を、ヒータ制御回路7が温度ヒューズ6を介してヒ
ータ5に与えることによって、該ヒータ5を所望とする
温度に維持するように構成されている。前記ヒータ5
は、ハロゲンランプなどで実現され、熱定着ローラ4内
に設けられている。
【0003】また、熱定着ローラ4の近傍には、該熱定
着ローラ4の表面温度を検出するために、サーミスタな
どで実現される温度検出手段1が設けられている。この
温度検出手段1で検出された表面温度が予め定められる
設定温度以上であるか否かに対応して、コントローラ3
が前記ヒータ制御回路7を駆動制御し、前記設定温度の
維持が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
温度検出手段1で検出された表面温度と、設定温度との
比較の結果のみに基づいて、コントローラ3がヒータ5
を点灯制御するので、熱定着ローラ4内に設けられてい
るヒータ5で発生した熱が該熱定着ローラ4の表面に伝
導されるまでの熱応答時間が存在するために、特にヒー
タ5を連続点灯させた場合には、前記表面温度が前記設
定温度を超えてオーバーシュートが発生するという問題
がある。
【0005】この問題を解決するために、特開平3−1
0275号で示される従来技術では、熱定着ローラの表
面温度、雰囲気温度および本体電源が投入されてからの
累積時間などを入力値として、ファジィルールに従っ
て、熱定着ローラの回転開始時期および停止時期ならび
に回転速度を制御するように構成されている。
【0006】また、特開平4−73786号および特開
平4−303875号で示される他の従来技術では、熱
定着ローラの温度とその変化量とを用いて、ファジィル
ールに従ってヒータを駆動するように構成されている。
さらにまた、特開平4−178678号で示されるよう
な、熱定着ローラの温度とその微分値とを用いてヒータ
の点灯時間をファジィ制御する構成や、特開平5−32
3830号で示されるような、室温値偏差と、サーミス
タの出力値と、その勾配とに基づいてヒータの点灯時間
をファジィ制御するようにした構成が提案されている。
【0007】しかしながら上述の各従来技術では、予め
正しいファジィルールを作成しておく必要があり、すな
わち間違ったルールが存在すると、正しい制御ができな
くなってしまう。また、ファジィ変数を表すメンバーシ
ップ関数は、一旦決定してしまうと修正することができ
ないので、試行錯誤によって望ましい値を予め求めてお
く必要があり、作成が煩雑であるという問題もある。
【0008】さらにまた、一旦作成してしまったファジ
ィルールおよびメンバーシップ関数は変更することがで
きず、したがって機種の違いや個体差および経年変化や
周囲環境の違いに対応することができないという問題が
ある。
【0009】本発明の目的は、経年変化および周囲環境
の違いなどを逐次学習して、オーバーシュートのない最
適な点灯時間を常に求めることができるヒータ制御装置
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るヒ
ータ制御装置は、ヒータで発生された熱が放熱手段に伝
導されて該放熱手段から放出されるようにしたヒータの
制御装置において、前記放熱手段の表面温度を検出する
ための温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果か
ら、予め定める時間間隔のそれぞれにおける前記ヒータ
の点灯時間および消灯時間のそれぞれでの温度変化量を
演算する温度変化量演算手段と、前記温度検出手段の検
出結果およびn−1回目(nは整数)の前記時間間隔に
おける温度変化量演算手段の演算結果から、ファジィ・
ニューラルネットワークによって、n回目の前記時間間
隔における前記ヒータの点灯時間を演算して制御する点
灯時間演算制御手段と、前記点灯時間演算制御手段で演
算された点灯時間で前記ヒータが点灯制御されたときの
n+1回目の前記時間間隔の開始時点での前記放熱手段
の表面温度を予測する予測演算手段と、予測演算手段で
演算されていた表面温度の温度検出手段によって検出
されたn+1回目の前記時間間隔の開始時点での実際の
表面温度に対する誤差を演算し、前記誤差が予め定める
値よりも大きいときには、その誤差が最小となるように
前記点灯時間演算制御手段におけるファジィ・ニューラ
ルネットワークの重みを調整する比較手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0011】また請求項2の発明に係るヒータ制御装
、前記ファジィ・ニューラルネットワークの入力層お
よびメンバーシップ層は、前記温度検出手段の検出結果
の入力値および温度変化量演算手段の演算結果の入力値
をそれぞれファジィ集合の3領域に分割するように構成
され、かつルール層は、前記各入力値の各領域の全ての
組合わせルールの論理積で構成されることを特徴とす
る。さらに請求項3の発明に係るヒータ制御装置は、前
記放熱手段が、画像形成装置の熱定着装置に用いられる
熱定着ローラであることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記の発明に従えば、たとえば画像形成装置に
おける熱定着装置に用いられ、ヒータで発生された熱が
熱定着ローラなどの放熱手段に伝導されて該放熱手段か
ら放出されるようにしたヒータの制御装置において、放
熱手段の表面温度を温度検出手段によって検出し、また
その検出結果から予め定める時間間隔のそれぞれにおけ
るヒータの点灯時間および消灯時間のそれぞれでの温度
変化量を温度変化量演算手段で演算し、それらの検出結
果および演算結果を入力とするように構築された点灯時
間演算制御手段のファジィ・ニューラルネットワークに
よって、前記検出結果およびn−1回目の時間間隔にお
ける温度変化量からn回目の時間間隔におけるヒータの
点灯時間を演算し、該ヒータを制御する。
【0013】また、そのような制御によってヒータが点
灯制御されたときのn+1回目の時間間隔の開始時点で
放熱手段の表面温度を予測演算手段で予測しておき、
比較手段が、その予測された表面温度が温度検出手段に
よって検出された実際の表面温度に対する誤差を演算
し、その誤差が予め定める値、たとえば±5℃よりも大
きいときには、その誤差が最小となるように前記ファジ
ィ・ニューラルネットワークの重みを調整する。
【0014】したがって、パラメータなどを大まかに設
定しておくだけで、それらは逐次学習によって、オーバ
ーシュートのない最適な点灯時間を得ることができる値
となるように修正されてゆくので、プログラム作成の手
間を簡略化できるとともに、機種や個体差および経年変
化や周囲環境の違いなどに容易に対応することができ
る。また、実際に検出するパラメータは、放熱手段の表
面温度だけであるので、簡便な構成で実現することがで
きるとともに、少ない入力パラメータで、演算時間を短
縮して、温度変化に対して迅速に点灯時間を変化させる
ことができる。
【0015】また好ましくは、前記ファジィ・ニューラ
ルネットワークの入力層およびメンバーシップ層は、温
度検出手段の検出結果の入力値および温度変化量演算手
段の演算結果の入力値を、それぞれファジィ集合の3領
域、Big,Middle,Smallに分割するよう
に構成されており、かつルール層は、各入力値の各領域
の全ての組合せルールの論理積で構成される。
【0016】したがって、各入力値の前記各領域毎に相
互に異なる制御を行うことができ、複雑な変化を伴った
制御が可能になる。また、各入力値の各領域の全てのル
ールの組合せを選択しておくことによって、予めエキス
パートの知識によって得られるファジィルール以外の入
力の組合わせが発生しても、必ずいずれかの組合せに対
応することになり、上述のように逐次学習してゆくこと
によって、最適な制御を行うことができる。
【0017】
【実施例】本発明を複写機などの画像形成装置に適用し
た一実施例について、図1〜図8に基づいて説明すれば
以下の通りである。
【0018】図1は、本発明の一実施例の熱定着装置3
0の電気的構成を示すブロック図である。交流電源12
からの電力は、ヒータ制御回路17および温度ヒューズ
16を介してヒータ15に与えられる。前記ヒータ制御
回路17は、リレーやICスイッチなどで実現され、後
述するヒータ点灯時間演算手段20からの、点灯または
消灯すべきことを表す駆動信号に応答して、ヒータ15
に電力供給を行う。また、このヒータ制御回路17の前
記駆動信号に応答したONまたはOFFを表す状態表示
信号が、後述するローラ表面温度演算手段18へ出力さ
れる。
【0019】前記ヒータ15は、たとえばハロゲンラン
プなどで実現され、放熱手段である熱定着ローラ14内
に設けられる。したがって、ヒータ15への通電が開始
または停止されてから、熱定着ローラ14の温度上昇が
それぞれ開始または停止するまで、熱定着ローラ14の
熱伝導遅れによって、2〜3秒程度の応答遅れを生じ
る。
【0020】また、前記熱定着ローラ14に近接して、
サーミスタなどで実現される温度検出手段11が設けら
れている。この温度検出手段11は、熱定着ローラ14
の表面温度の変化に対して、その端子間抵抗値が変化す
る。このため、この温度検出手段11に関連して、ロー
ラ表面温度演算手段18が設けられている。
【0021】前記ローラ表面温度演算手段18は、ま
ず、図2で示すように、予め定める時間間隔t(h)
(h=1,2,…,n−1,n,n+1,n+2,…,
以下同じ)、たとえば3〜5秒周期で入力される前記ヒ
ータ制御回路17からの前記状態表示信号に応答して、
ヒータ15のONタイミングとOFFタイミングとで、
それぞれ温度検出手段11の前記端子間抵抗値に対応す
る端子間電圧値をアナログ/デジタル変換してサンプリ
ングを行う。次に、ローラ表面温度演算手段18は、こ
のようにして得られた電圧値から、該電圧値に予め対応
して求められている表面温度値に変換するための電圧−
温度変換テーブルを対照して、前記電圧値に対応した表
面温度を求める。
【0022】なお、図2において、ton(h)は、h
回目の時間間隔t(h)におけるヒータ15のON期間
を表し、toff(h)は、時間間隔t(h)における
OFF期間を表す。また、T(h)は、前記時間間隔t
(h)の開始時点での表面温度を表し、Ton(h)
は、前記時間間隔t(h)におけるON期間の終了時に
おける表面温度を表す。さらにまた、Tlmtは、熱定
着ローラ14の上限温度であり、かつ設定温度を表す。
このようにして求められた熱定着ローラ14の表面温度
は、ローラ表面温度変化量演算手段19、ヒータ点灯時
間演算手段20およびローラ表面温度比較手段22に与
えられる。
【0023】ローラ表面温度変化量演算手段19は、メ
モリなどで記憶している前回入力された表面温度、たと
えばT(n−1)と、今回入力された表面温度Ton
(n−1)とから、前記時間間隔t(n−1)における
ヒータ15のON期間ton(n−1)での温度変化量
ΔTon(n−1)を演算し、さらに次に入力された表
面温度T(n)とから、ヒータ15のOFF期間tof
f(n−1)における温度変化量ΔToff(n−1)
を求める。これら温度変化量ΔTon(n−1),ΔT
off(n−1)は、数1から求めることができる。こ
こで、toff(n−1)=t(n−1)−ton(n
−1)である。
【0024】
【数1】
【0025】このようにして求められた表面温度T
(n)と、温度変化量ΔTon(n−1),ΔToff
(n−1)とを入力パラメータとして、ヒータ点灯時間
演算手段20は、後述するようなファジィ・ニューラル
ネットワークを用いて、ヒータ15の点灯期間ton
(n)を演算し、今回の時間間隔t(n)の開始タイミ
ングから、求められたON期間ton(n)だけ、前記
ヒータ制御回路17に駆動信号を出力して、ヒータ15
を点灯させる。
【0026】また、前記ON期間ton(n)は、ロー
ラ表面温度予測演算手段21に与えられており、このロ
ーラ表面温度予測演算手段21は、前記ON期間ton
(n)およびOFF期間toff(n)ならびに温度変
化量ΔTon(n−1),ΔToff(n−1)および
表面温度T(n)から、数2に基づいて、次に検出され
るべき表面温度T(n+1)を予測演算し、ローラ表面
温度比較手段22へ与える。
【0027】
【数2】
【0028】ローラ表面温度比較手段22は、入力され
たn+1回目の時間間隔t(n+1)での表面温度T
(n+1)の予想された値と、ローラ表面温度演算手段
18で算出された実際の値とを比較し、両者の差が±5
℃よりも大きくなると、ヒータ点灯時間演算手段20に
おけるファジィ・ニューラルネットワークの微調整を行
うための制御信号を出力する。この制御信号に応答し
て、ヒータ点灯時間演算手段20は、後述するような微
調整をまず行った後、そのn+1回目の時間間隔t(n
+1)で求められた実際の表面温度T(n+1)と、温
度変化量ΔTon(n),ΔToff(n)とから、該
n+1回目の時間間隔におけるON時間ton(n+
1)を演算する。
【0029】図3は、前記ヒータ点灯時間演算手段20
内に構築される本発明に従うファジィ・ニューラルネッ
トワーク31の構成を示すブロック図である。このファ
ジィ・ニューラルネットワーク31の構成方法は、本件
出願人によって先に提案された特願平6−175805
号に従うものであり、当該出願中に詳述されている。
【0030】本実施例では、参照符x1で表す前記表面
温度Tと、参照符x2で表すその変化量ΔTとの2入力
とし、かつヒータ制御回路17へは、参照符yで示す1
出力としている。このファジィ・ニューラルネットワー
ク31は、入力層Aと、メンバーシップ入力層Bと、メ
ンバーシップ出力層Cと、ルール層Dと、出力層Fとを
含んで構成されている。
【0031】まず、入力層Aにおいて、前記表面温度T
である入力値x1が入力されるノードA2と、その表面
温度Tに関連する定数1が入力されるノードA1と、前
記温度変化量ΔTである入力値x2が入力されるノード
A4と、その温度変化量ΔTに関連する定数1が入力さ
れるノードA3とが設けられている。
【0032】各入力値x1,1;x2,1のメンバーシ
ップ関数は、図4で示されるとおり、参照符G1で示す
Small、参照符G2で示すMiddleおよび参照
符G3で示すBigの3つの領域に分割されている。こ
の図4において、横軸は入力値x1,x2であり、縦軸
はメンバーシップ関数のグレード値である。これらのメ
ンバーシップ関数によって、たとえばx1=0.2であ
るとき、ファジィ命題「x1 is small」,
「x1 is middle」,「x1 isbig」
の確からしさを表すグレード値は、図4からそれぞれ
0.6,0.4,0.0である。このようにファジィ命
題のグレード値は、0〜1の範囲の任意の値となる。
【0033】上述のような入力層Aの各ノードA1,A
2;A3,A4に対して、本発明では、メンバーシップ
入力層Bには、各入力値x1,x2毎に、4つのノード
B1〜B4;B5〜B8を設定する。すなわちこれは、
前記図4で示すメンバーシップ関数のうち、参照符G1
で示すSmall領域および参照符G3で示すBig領
域は、それぞれ単調減少および単調増加であるけれど
も、参照符G2で示すMiddle領域は山形をしてお
り、このため2つのノードを用い、それらのシグモイド
関数の論理積によって表現するためである。
【0034】前記各ノードA1,A2;A3,A4とノ
ードB1〜B4;B5〜B8とは、それぞれリンクLi
j(i=1,2,3,4、j=1,2,3,4)で接続
されている。そのうち、各リンクL11〜L14,L3
1〜L34は、メンバーシップ関数のセンター値を表す
重みWcij(ただしi=1,3、j=1〜4)を有し
ており、残余のリンクL21〜L24,L41〜L44
は、重み1に設定される。前記重みWcijは、たとえ
ば図5で示すような単調増加のメンバーシップ関数を考
えるとき、グレード値(出力値)が0.5(センター
値)となるときの入力値(図5では0.5)を示す。
【0035】したがって、たとえば入力値x1がBig
であることを表すメンバーシップ関数のセンター値の重
みはWc11であり、Smallであることを表すメン
バーシップ関数のセンター値の重みはWc14である。
また、Middleであることを表すメンバーシップ関
数のセンター値の重みは、該Middleは2つのメン
バーシップ関数の論理積で表されるので、Wc12とW
c13となっている。
【0036】前記重みWcijは、各ノードA1,A3
からの出力値が0.5となるときの入力値x1,x2の
値であり、したがってメンバーシップ入力層Bへの入力
値Hijは、数3で示されるように、入力値xiに前記
重みWcijが加算された値となる。
【0037】
【数3】
【0038】ニューラルネットワーク計算の一般式で
は、各層の出力は、f{Σ(各層への入力×結合の重
み)}で表され、したがって前記数3の右辺はXi×1
+1×Wcijとなり、また上述のように、入力値x
1,x2のためのリンクL21〜L24,L41〜L4
4の重みは1に設定され、定数1のためのリンクL11
〜L14,L31〜L34にはそれぞれ重みWc11〜
Wc14,Wc31〜Wc34が設定されることにな
る。
【0039】次に、メンバーシップ出力層Cには、前記
ファジィ命題の3つの領域G1〜G3に対応して、各入
力値x1,x2毎に3つのノードC1〜C3;C4〜C
6が設けられており、メンバーシップ入力層Bからメン
バーシップ出力層Cの間は、リンクKij(i=1,
3、j=1〜4)で接続されている。このメンバーシッ
プ入力層Bからメンバーシップ出力層Cの間では、数4
で示すように、メンバーシップ入力層Bの入力値Hij
にメンバーシップ関数の傾きを表す重みWgijが乗算
され、その乗算結果をシグモイド関数の入力値として、
シグモイド関数の出力値Mikが求められる。
【0040】
【数4】
【0041】前記重みWgijは、前記図5で示される
ように、前記入力値Hijがセンター値となるときのメ
ンバーシップ関数の傾きを表す。また前記シグモイド関
数とは、図6で示すように、入力値xの範囲が−∞〜+
∞に対して、出力値f(x)の範囲が0.0<f(x)
<1.0となる非線形の関数である。すなわち、数式で
表せば数5のようになる。
【0042】
【数5】
【0043】ここでMiddle領域G2の演算を行う
ときには、2つのシグモイド関数の論理積を求める必要
がある。具体的には、前記図3の入力値x1に関して、
ノードB2からノードC2へ演算された結果と、ノード
B3からノードC2へ演算された結果とを比較し、小さ
い方の値を前記Middle領域G2の出力値とするこ
とである。同様に入力値x2に関しても、ノードB6か
らノードC5へ演算された結果と、ノードB7からノー
ドC5へ演算された結果とを比較して、小さい方の値が
選択される。
【0044】したがって、前記メンバーシップ関数の3
つの領域G1,G2,G3にそれぞれ対応して設けられ
ているメンバーシップ出力層CのノードC1,C2,C
3;C4,C5,C6に対して、前記ノードB1,B
4;B5,B8は、それぞれ前記重みWg11,Wg1
4;Wg31,Wg34を有するリンクK11,K1
4;K31,K34によってノードC1,C3;C4,
C6に接続され、また前記ノードB2,B3は、それぞ
れ重みWg12,Wg13を有するリンクK12,K1
3によってノードC2と接続され、さらにノードB5,
B6は、それぞれ重みWg32,Wg33を有するリン
クK32,K33によってノードC5と接続される。
【0045】またルール層Dには、各入力値x1,x2
毎の3つの領域G1〜G3にそれぞれ対応したメンバー
シップ出力層Cの前記ノードC1〜C3とノードC4〜
C6との全ての組合せ通りに対応して、9つのノードD
1〜D9が設けられている。
【0046】ノードC1,C2,C3は、ノードD1〜
D3;D4〜D6;D7〜D9と、それぞれリンクJ1
1〜J13;J21〜J23;J31〜J33によって
接続されている。これに対してノードC4,C5,C6
は、ノードD1,D4,D7;D2,D5,D8;D
3,D6,D9と、リンクJ41〜J43;J51〜J
53;J61〜J63を介して、それぞれ接続されてい
る。なお、各リンクJ11〜J13;J21〜J23;
J31〜J33;J41〜J43;J51〜J53;J
61〜J63は、重み1に設定される。
【0047】こうして2つの入力が与えられた各ノード
D1〜D9は、数6で示すように、2つの入力Mi1k
1,Mi2k2のうち、小さい方の値を選択して出力R
p(p=1,2,…,9)とする。
【0048】
【数6】
【0049】ルール層Dから出力層Fへは、ルール層D
の全てのノードD1〜D9の出力値Rpが、エキスパー
トから得られる知識を反映して設定されている重みWf
1〜Wf9を有するリンクQ1〜Q9をそれぞれ介し
て、ノードF1に与えられて加算されて出力される。す
なわち、
【0050】
【数7】
【0051】したがって、各ノードD1〜D9の出力値
Rpは、ヒータ点灯時間を割振るために各リンクQ1〜
Q9に設定されている各重みWf1〜Wf9に対応して
加重平均されて前記出力値yとなり、この出力値yが前
記ON期間tonとなる。
【0052】次に図7を参照して、各重みの具体的な設
定方法を説明する。まず、予めエキスパートの経験から
得られた知識をルールl1として作成しておく。この例
では、「X1 is Big then Y is Big 」、「X2 is Small
then Y is Small 」、「X1 is Big and X2 is Big then
Y is Big 」の3つである。次に、ルール層において、
論理積ルールa1〜a3を構成する。その後、エキスパ
ートのルールl1とルール層の論理積ルールa1〜a3
の各ノードの結合を比較し、重みの初期値を決定する。
【0053】各ルールの初期値は、当初は基準値とし
て、ある値、たとえば0.1としておく。次に、エキス
パートのルールl1の出力値が増加するルールに当ては
まる部分の論理積ルールから出力層への結合の重みに
は、ネットワークの入力項目数を掛ける。これに対し
て、前記出力値が減少するルールに当てはまる部分の論
理積ルールから出力層への結合の重みには、ネットワー
クの入力項目数の逆数をかける。
【0054】たとえば、論理積ルールa1において、入
力値X1がBigであるというのはエキスパートの知識
から得たルールであり、その時の出力はBigであるの
で、最初の重みの初期値0.1に入力項目数2を乗算す
る。さらに入力値X2がSmallであるというのもエ
キスパートの知識から得たルールであり、そのときの出
力はSmallであるので、さらに入力項目数2の逆数
0.5を乗算する。これによって、論理積ルールa1の
重みの初期値は、0.1×2×0.5から、0.1に決
定される。同様にして、論理積ルールa2の重みは、
0.1×2×2=0.4に決定され、論理積ルールa3
の重みは、0.1×0.5=0.05のように決定され
る。こうして求められた各値が、学習前の重みの初期値
として決定される。
【0055】前記ネットワークを構成した当初は、各重
みは、上述のようにエキスパートの知識などから予め設
定されている。しかしながら、入力値x1,x2に対し
て必ずしも適応した値とならないこともあり、したがっ
て本発明のファジィ・ニューラルネットワーク31で
は、以下のような学習による重みの調整を、ヒータ15
の制御とともにリアルタイムで行う。本発明では、ニュ
ーラルネットワークでよく用いられるバックプロバケー
ション法に基づく学習アルゴリズムを用いている。
【0056】前記ローラ表面温度比較手段22からヒー
タ点灯時間演算手段20へ前記制御信号が出力される
と、ヒータ点灯時間演算手段20は、その比較で用いた
ローラ表面温度Tと温度変化量ΔTとをローラ表面温度
予測演算手段21に与え、これに応答してローラ表面温
度予測演算手段21は、前記表面温度Tに温度変化量Δ
Tを加算した予測値となるためのヒータ点灯時間を逆演
算して、その演算結果を、出力の目標値(以下教師デー
タOtとする)として、ヒータ点灯時間演算手段20へ
設定する。またヒータ点灯時間演算手段20は、前記ロ
ーラ表面温度Tと温度変化量ΔTとをそれぞれ2つの入
力値x1,x2として、前記ファジィ・ニューラルネッ
トワーク31に代入して、出力値yを算出する。
【0057】こうして得られた出力値yと教師データO
tとの2乗誤差Eを数8から求め、この誤差Eが最小と
なるように前記各重みWcij,Wgij,Wfpを微
調整することによって学習が行われる。
【0058】
【数8】
【0059】前記微調整は、この数8で示される誤差関
数を前記各重みWcij,Wgij,Wfpで偏微分す
ることによって、各重みWcij,Wgij,Wfpの
影響を求め、誤差関数の出力値が小さくなるような方向
に各重みを微小変化させることによって行う。すなわ
ち、まず数9で示すように、数8で示す誤差関数を出力
値yで偏微分して、前記誤差関数における出力値yの影
響を求める。
【0060】
【数9】
【0061】この数9から、出力値yが教師データOt
よりも大きいときには、出力値yの影響は、誤差の+方
向に大きくなることを表している。したがってこの誤差
関数を最小にするためには、該出力値yの影響を小さく
する方向、すなわち出力値yの−方向に誤差が得られる
ように微調整する必要がある。これに対して、出力値y
の影響が誤差が−方向に大きくなるように表れるときに
は、同様に逆方向、すなわち+方向に出力値yを得るよ
うに微調整を行う。具体的には、前記各重みWcij,
Wgij,Wfpの前記誤差関数に対する影響を求め、
その逆方向に各重みWcij,Wgij,Wfpを微調
整することによって、誤差関数の値を小さくすることが
できる。
【0062】したがって、まず数10に重みWfpの誤
差関数に対する影響を求める式を示し、この影響を小さ
くする方向に重みWfpを修正するための式を数11に
示す。
【0063】
【数10】
【0064】
【数11】
【0065】ここで、αは学習パラメータであり、重み
Wfpを微小変化させる度合を調整するためのものであ
る。
【0066】次に、数12に誤差関数における重みWg
ijの影響を求める式を示し、数13にその影響を小さ
くする方向に重みを修正するための式を示す。
【0067】
【数12】
【0068】
【数13】
【0069】ここで、βも前記学習パラメータαと同様
に、重みを微小変化させるための学習パラメータであ
る。
【0070】さらにまた、数14に誤差関数における重
みWcijの影響を求める式を表す。また、この影響を
小さくする方向に重みを修正するための式を数15で表
す。
【0071】
【数14】
【0072】
【数15】
【0073】ここで、γも学習パラメータである。これ
ら学習パラメータα,β,γは、重みの修正が大きくな
りすぎないように、予め実験によって、これらの各学習
パラメータα,β,γを変動させたときの誤差関数が最
も小さくなる値に定めておく。たとえばα≧β≧γに設
定する。最後に、前記数11、13、15によって求め
られた単位修正値ΔWfp,ΔWgij,ΔWcijを
用いて、数16に示すように、各重みWfp,Wgi
j,Wcijの修正を行う。
【0074】
【数16】
【0075】ただし、ltは、学習回数を表し、たとえ
ばWfp(lt+1)=Wfp(lt)+ΔWfpは、
次回の値Wfp(lt+1)として、今回の値Wfp
(lt)を単位修正値ΔWfpで補正した値を代入する
ことを表す。
【0076】このようにして、各重みWcij,Wgi
j,Wfpを微調整した後、再度入力値x1,x2を与
え、演算して、教師データOtとの誤差Eを求める。そ
の誤差Eが予め設定した範囲内、たとえば±2℃以下と
なるか、または前記ltが予め定める学習回数、たとえ
ば100回となると学習を終了する。
【0077】なお、学習回数ltは、微小時間、たとえ
ば1秒以内に繰返し実行可能な回数に設定する。すなわ
ちこのような学習を行う期間は、前記ヒータ15の制御
を休止するので、該学習期間は前記微小時間に設定され
る。しかしながら、メーカ側で標準的な実験データでの
学習は終了しており、新たに新しいデータを1つだけ学
習させるだけであるので、少ない学習回数であっても支
障はない。また、前記学習期間には、余熱や放熱によっ
て熱定着ローラ14の温度が変化するけれども、学習期
間終了後に再びその時点での表面温度T(n)と温度変
化量ΔTon(n−1)とを演算し、学習を終了したフ
ァジィ・ニューラルネットワーク31によって出力値y
を演算させる。
【0078】図8は、前述のヒータ15の制御方法を説
明するためのフローチャートである。ステップS1で
は、前記時間間隔t(h)のサンプリングタイミングと
なったか否かが判断され、サンプリングタイミングとな
るまでこのステップS1を繰返し、サンプリングタイミ
ングとなるとステップS2に移る。ステップS2では、
温度検出手段11の出力電圧値が、ローラ表面温度演算
手段18にアナログ/デジタル変換されて読込まれる。
ステップS3では、ローラ表面温度演算手段18が前記
電圧−温度変換テーブルを対照して、電圧値に対応した
表面温度を求める。ステップS4では、その求められた
表面温度から、ローラ表面温度変化量演算手段19が温
度変化量を演算する。
【0079】ステップS5では、前記ステップS3で求
められた表面温度と、後述するステップS6において前
記ローラ表面温度予測演算手段21において予測されて
いた表面温度との差がローラ表面温度比較手段22にお
いて比較され、前記温度±5℃よりも小さいときには、
ステップS7においてヒータ点灯時間演算手段20は点
灯時間を演算し、ステップS8においてヒータ制御回路
17を介してヒータ17の点灯制御を行う。また、前記
ステップS7において点灯時間が演算されると、前記ス
テップS5において使用される表面温度の予測が行われ
る。
【0080】これに対して、前記ステップS5において
前記温度差が±5℃よりも大きいときには、ステップS
9でローラ表面温度比較手段22はヒータ点灯時間演算
手段20へ前記制御信号を出力し、上述のような学習パ
ラメータα,β,γの学習が行われた後、前記ステップ
S7に移って点灯時間が演算される。前記ステップS8
でヒータ15の点灯が行われ、ステップS10におい
て、前記ステップS7で演算された点灯時間に到達した
か否かが判断され、そうでないときにはこのステップS
8に戻って継続して点灯が行われ、前記時間が経過した
ときには表面温度のサンプリングタイミングとなって前
記ステップS2に移って、前記図2におけるOFFタイ
ミングでの表面温度Ton(n−1)が求められる。
【0081】以上のように本発明に従う熱定着装置30
では、ヒータ15の点灯時間をファジィ・ニューラルネ
ットワーク31によって求めるようにし、逐次、学習に
よってオーバーシュートのない最適な点灯時間を得るこ
とができるパラメータに修正してゆくので、プログラム
作成の手間を簡略化することができるとともに、熱定着
装置30の機種や個体差および経年変化や周囲環境の違
いなどに容易に対応することができる。また、実際に検
出するパラメータは、熱定着ローラ14の表面温度と、
その温度変化量とだけであるので、センサを多数用いる
ことのない低コストな構成で実現することができ、かつ
短い演算時間で温度変化に対して迅速に対応することが
できる。
【0082】また、ファジィ・ニューラルネットワーク
31の入力層Aおよびメンバーシップ層B,Cをファジ
ィ集合の3領域G1,G2,G3に分割するように構成
し、ルール層Dを各入力値x1,x2の各領域G1,G
2,G3の全ての組合せルールの論理積で構成するの
で、各領域毎に相互に異なる制御を行うことができ、複
雑な制御を伴った制御が可能になる。また、エキスパー
トの知識によって得られているルール以外の入力の組合
せが発生しても、必ずいずれかの組合せに対応すること
になり、逐次学習してゆくことで、大雑把なパラメータ
の設定に対しても、最適な点灯時間制御を行うことがで
きる。
【0083】
【発明の効果】本発明に係るヒータ制御装置は、以上の
ように、熱定着ローラなどの放熱手段の表面温度および
そのn−1回目の時間間隔における変化量から、ファジ
ィ・ニューラルネットワークによってn回目の時間間隔
におけるヒータの点灯時間を演算して制御するととも
に、その制御によるn+1回目の時間間隔の開始時点で
表面温度の予測結果と実測値との誤差が大きいときに
は、その誤差が最小となるように前記ファジィ・ニュー
ラルネットワークの重みを調整する。
【0084】それゆえ、パラメータなどを大まかに設定
しておくだけで、逐次、学習によってオーバーシュート
のない最適な点灯時間を得ることができる値となってゆ
く。これによって、プログラム作成の手間を簡略化する
ことができるとともに、機種や個体差および経年変化や
周囲環境の違いなどに容易に対応することができる。ま
た、実際に検出するパラメータは放熱手段の表面温度だ
けであるので、簡便な構成で実現することができるとと
もに、入力パラメータが2つであるので、演算時間を短
縮して、温度変化に迅速に対応することができる。
【0085】また本発明に従うヒータ制御装置は、以上
のように、ファジィ・ニューラルネットワークの入力層
およびメンバーシップ層を各入力値毎にファジィ集合の
3領域で構成し、ルール層を各入力値の各領域の全ての
組合せルールの論理積で構成する。
【0086】それゆえ、各入力値の各領域毎に相互に異
なる制御を行うことができ、複雑な変化を伴った制御を
可能にすることができる。また、各入力値の各領域の全
てのルールの組合せを選択しておくので、予めエキスパ
ートの知識から得ることができるファジィルール以外の
入力の組合せが発生しても、学習によって対応すること
ができ、大雑把なパラメータの設定であっても、最適な
制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の熱定着装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図2】熱定着ローラの表面温度のサンプリングタイミ
ングとサンプリングした温度との一例を示すためのグラ
フである。
【図3】前記熱定着装置のヒータ点灯時間演算手段内に
構築される本発明に従うファジィ・ニューラルネットワ
ークの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に適用されるメンバーシップ関数のグラ
フである。
【図5】メンバーシップ関数と、重みWcij,Wgi
jとの関係を説明するためのグラフである。
【図6】シグモイド関数を説明するためのグラフであ
る。
【図7】ネットワーク間における各ルールの重みの決定
方法を説明するための図である。
【図8】ヒータの点灯制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図9】典型的な従来技術の熱定着装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
11 温度検出手段 14 熱定着ローラ(放熱手段) 15 ヒータ 16 温度ヒューズ 17 ヒータ制御回路(点灯時間演算制御手段) 18 ローラ表面温度演算手段(温度検出手段) 19 ローラ表面温度変化量演算手段(温度変化量演
算手段) 20 ヒータ点灯時間演算手段(点灯時間演算制御手
段) 21 ローラ表面温度予測演算手段(予測演算手段) 22 ローラ表面温度比較手段(比較手段) 30 熱定着装置 31 ファジィ・ニューラルネットワーク A 入力層 B メンバーシップ入力層 C メンバーシップ出力層 D ルール層 F 出力層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05B 3/00 335 H05B 3/00 335 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20 G05B 13/02 G05D 23/19 H05B 3/00 335

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータで発生された熱が放熱手段に伝導さ
    れて該放熱手段から放出されるようにしたヒータの制御
    装置において、 前記放熱手段の表面温度を検出するための温度検出手段
    と、 前記温度検出手段の検出結果から、予め定める時間間隔
    のそれぞれにおける前記ヒータの点灯時間および消灯時
    間のそれぞれでの温度変化量を演算する温度変化量演算
    手段と、 前記温度検出手段の検出結果およびn−1回目(nは整
    数)の前記時間間隔における温度変化量演算手段の演算
    結果から、ファジィ・ニューラルネットワークによっ
    て、n回目の前記時間間隔における前記ヒータの点灯時
    間を演算して制御する点灯時間演算制御手段と、 前記点灯時間演算制御手段で演算された点灯時間で前記
    ヒータが点灯制御されたときのn+1回目の前記時間間
    隔の開始時点での前記放熱手段の表面温度を予測する予
    測演算手段と、 予測演算手段で演算されていた表面温度の温度検出手
    段によって検出されたn+1回目の前記時間間隔の開始
    時点での実際の表面温度に対する誤差を演算し、前記誤
    差が予め定める値よりも大きいときには、その誤差が最
    小となるように前記点灯時間演算制御手段におけるファ
    ジィ・ニューラルネットワークの重みを調整する比較手
    段とを備えることを特徴とするヒータ制御装置。
  2. 【請求項2】前記ファジィ・ニューラルネットワークの
    入力層およびメンバーシップ層は、前記温度検出手段の
    検出結果の入力値および温度変化量演算手段の演算結果
    の入力値をそれぞれファジィ集合の3領域に分割するよ
    うに構成され、かつルール層は、前記各入力値の各領域
    の全ての組合わせルールの論理積で構成されることを特
    徴とする請求項1記載のヒータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記放熱手段が、画像形成装置の熱定着装
    置に用いられる熱定着ローラであることを特徴とする請
    求項1または2に記載のヒータ制御装置。
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