JP3056654U - フィルムロールの端面保護材 - Google Patents

フィルムロールの端面保護材

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JP3056654U JP1998006558U JP655898U JP3056654U JP 3056654 U JP3056654 U JP 3056654U JP 1998006558 U JP1998006558 U JP 1998006558U JP 655898 U JP655898 U JP 655898U JP 3056654 U JP3056654 U JP 3056654U
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film roll
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信広 島村
昌二郎 去来川
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Nichigo Morton Co Ltd
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Nichigo Morton Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムロールの端面に設ける保護材を装着
又は脱着する際に、ロール端面や巻芯に異物が付着する
のを防止することができ、作業性が向上するフィルムロ
ールの端面保護材を提供すること。 【解決手段】 フォトレジストフィルムを円筒状の巻芯
に巻き取ったフィルムロールの端面に設けるシート状又
は成形物の端面保護材であって、該保護材が巻芯貫通孔
を有し、かつ、該貫通孔は巻芯部表面との間に少なくと
も1カ所空隙部を形成するように非円型としたフィルム
ロールの端面保護材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、フォトレジストフィルムのフィルムロールの端面保護材に関し、更 に詳しくは、該保護材を巻芯に装着するときあるいは巻芯より脱着するときに、 端面保護材自体から発生するゴミや異物等がフィルムロール端面に付着するのを 防止するフィルムロールの端面保護材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリント配線板を形成するためには、一般に銅張積層板にフォトレジス トフィルムをラミネートし、パターンマスクを通して露光、現像及びメッキ又は エッチングする方法が実施されてきた。 フォトレジストフィルムは光透過性支持体フィルム、感光性樹脂層、保護フィ ルムの三層構成よりなり、これを用いて画像形成するには、先ず保護フィルムを 剥離した後、感光性樹脂層を銅張積層板上に圧着、光透過性支持体フィルム上に パターンマスクを密着し、活性光(通常は紫外線)を照射し(露光)、次いでア ルカリ水溶液又は有機溶剤を噴霧又は浸漬してレジストパターンを形成し(現像 )、更に露呈した銅箔部分に金属メッキを施した後、アルカリ水溶液又は有機溶 剤で硬化レジスト部を剥離し(レジスト剥離)、最後に塩化鉄、塩化銅、過酸化 水素/硫酸、アルカリ性アンモニア等の溶液で露呈している銅箔部分を除去(エ ッチング)する方法、又は逆パターンにて現像後にエッチング及びレジスト剥離 する方法がとられてきた。
【0003】 このようなフォトレジストフィルムは通常は、ロール状に巻かれて製品化され 、市場に流通しているが、かかるフォトレジストフィルム中の感光性樹脂層は粘 着性、流動性を有するものであり、室温において流動しやすく室温で保存してお くと、感光性樹脂がロール端面からしみだし、ロール端部で層間が接着してしま い使用時にロールが巻き戻せなかったり、巻き戻せても巻き戻し作業性を著しく 悪くする問題があった。
【0004】 かかる問題点を解決するため、特許第2730630号公報では、フォトレジ ストフィルムのロール端部にシート状乾燥剤を接触させて覆った積層体エレメン トが提案され、かかる方法により巻き取り保存時の感光性樹脂層の端部からのし みだしを防止することが記載されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、特許第2730630号公報開示の方法では、感光性樹脂層の しみだし防止効果は得られるものの、該公報第3図に示されるような形状のシー ト状乾燥剤の積層体エレメントでロール端部と接触させて覆っているため、該シ ート状乾燥剤の内孔部全体が巻芯と密着してしまい、該シート状乾燥剤を脱着あ るいは装着する際に該乾燥剤からの異物がロール端面に付着したり、装着、脱着 の作業性が悪いといった問題点があり、まだまだ改良の余地が残るものであった 。
【0006】 そこで、本考案ではこのような背景下において、フィルムロールの端面に異物 が付着せず、作業性に優れたフィルムロール端面保護材を提供することを目的と するものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】
しかるに、本考案者等はかかる課題について鋭意研究をした結果、フォトレジ ストフィルムを円筒状の巻芯に巻き取ったフィルムロールの端面に設けるシート 状又は成形物の端面保護材であって、該保護材が巻芯貫通孔を有し、かつ、該貫 通孔は巻芯部表面との間に少なくとも1カ所空隙部を形成するように非円型とし たフィルムロールの端面保護材が、ロール端部の異物付着防止に有用であること を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下に、図面に基づいて本考案を詳細に述べる。 図1は本考案の端面保護材の外観図で、1は端面保護材、2は貫通孔であり、 図2は本考案の使用例で、3はフォトレジストフィルム、4は巻芯であり、図3 は本考案の端面保護材の層構成の断面図で、5及び6は熱可塑性樹脂フィルム、 7は吸湿層である。
【0009】 本考案の端面保護材1が適用されるフォトレジストフィルム3は、ポリエステ ルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、テフロンフィル ム、ポリビニルアルコールフィルム等の支持体フィルム上に、感光性樹脂層を形 成させたもので、更に必要に応じて感光性樹脂層の上にポリエステルフィルム、 ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等の保護フィルムを積層したも のである。 該感光性樹脂層に用いられる感光性樹脂としては、特に制限されることなく、 一般的に知られているフィルム性付与ポリマー、エチレン性不飽和化合物及び光 重合開始剤、必要に応じて更に熱重合禁止剤、可塑剤、染料(色素、変色剤)、 密着付与剤、酸化防止剤、溶剤、表面張力改質剤、安定剤、連鎖移動剤、消泡剤 、難燃剤等の添加剤からなる感光性樹脂組成物等が挙げられる。
【0010】 そして、上記フォトレジストフィルム3は円筒状の巻芯4に巻き取られ、図2 に示されるようにフィルムロールとなるり、かかるフィルムロールの端面にシー ト状の本考察の端面保護材1が設けられるのである。
【0011】 本考案の端面保護材1は、特に制限されないが、吸湿能を有する物質を含有し てなるものであることが好ましい。例えば、塩化カルシウム、シリカゲル、モレ キュラーシーブス、糖類、特に浸透圧の高い糖類、吸水性樹脂等の吸湿剤又は吸 水剤を天然セルロース類、合成セルロース類、ガラスクロス、不織布等の成形可 能な材料に分散、含浸、塗布乾燥するか、これらの吸湿剤又は吸水剤をこれらの 成形可能な材料やビニロンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィ ルム、ポリプロピレンフィルム、テフロンフィルム等の熱可塑性樹脂フィルムで サンドイッチ状に挟んでつくられる。中でも、特に好ましい層構成としては、図 3に示すように、熱可塑性樹脂フィルム/吸湿層/熱可塑性樹脂フィルムの層構 成よりなるものである。ここで、熱可塑性樹脂フィルムは吸湿層の吸湿効果をよ り発現するため、多孔性フィルムであることが望まれる。 該端面保護材1の製造方法は特に限定されないが、例えば、市販されているシ ート状乾燥剤、アイディ社製のアイディシートや昭和電工社製のピチットシート 等を図1に示す如き形状に加工して得られる。 又、上記吸湿剤又は吸水剤を含有させた成形物とすることも好ましい。
【0012】 そして、該保護材1は、巻芯貫通孔2を有しており、貫通孔2を通して巻芯4 に挿入される。該貫通孔2の形状は巻芯部表面との間に少なくとも1カ所空隙部 を形成するように非円型とすることが必要である。例えば、一例を示すと図1に 示すように、シート状の端面保護材1を、ドーナツ状の内側に凸部を設けた形状 にすることが好ましく、更には該凸部を2個以上(特に好ましくは3個)設ける ことが好ましい。
【0013】 貫通孔2の形状を円型とする場合は、巻芯部表面と端面保護材1が密着し、空 隙部が形成できないため、該保護材1を脱着あるいは装着する際に、保護材1の 吸湿剤に由来する異物がロール端面あるいは巻芯に付着してしまい作業性が低下 することになる。 かくして、フォトレジストフィルム3のフィルムロールの端面に上記シート状 の端面保護材1が設けられ、製品として提供されるのである。
【0014】 本考案のフィルムロールの端面保護材1は、フォトレジストフィルム3を円筒 状の巻芯4に巻き取ったフィルムロールの端面に設けるものであり、該保護材1 が巻芯貫通孔2を有し、かつ、該貫通孔2は巻芯部表面との間に少なくとも1カ 所空隙部を形成するように非円型としているため、該保護材1を装着又は脱着す る際に、吸湿剤等がロール端面や巻芯4に付着するのを防止することができ、作 業性が向上するといった効果を奏するものである。
【0015】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本考案を具体的に説明する。 なお、例中「部」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
【0016】 実施例1 感光性樹脂層としてフィルム性付与アクリルポリマー、エチレン性不飽和化合 物、光重合開始剤からなる感光性樹脂組成物を用い、ポリエチレンテレフタレー トフィルム(膜厚20μm)上に該感光性樹脂層(膜厚40μm)、更にポリエ チレンフィルム(膜厚26μm)を形成したフォトレジストフィルム(ニチゴー ・モートン社製、801Y40)を用いて、該フォトレジストフィルムを120 mを幅330mmに切断して、75mmφABS(巻芯)にフィルム端部を揃え て巻き取ったフィルムロールの両端面に、図2に示される如き貫通孔が非円型の 形状を有するシート状保護材(アイディ社製アイディシート、厚さ1.0mmを 加工したもの)を接触させて設けた。 かかる形状の保護材を使用することにより、該保護材の装着あるいは脱着の際 にも、フィルムロールの端面及び巻芯には異物が付着せず、作業性も良好であっ た。
【0017】 比較例1 実施例1において、保護材を、貫通孔が円型の形状を有するシート状保護材( アイディ社製アイディシート、厚さ1.0mm)に変更した以外は同様に行い、 フィルムロールの両端面に保護材を設けた。 かかる形状の保護材を使用したため、該保護材の装着あるいは脱着の際に、フ ィルムロールの端面及び巻芯には異物が付着してしまい、作業性及び生産性が低 下した。
【0018】
【考案の効果】
本考案のフィルムロールの端面保護材1は、フォトレジストフィルム3を円筒 状の巻芯4に巻き取ったフィルムロールの端面に設けるものであり、該保護材1 が巻芯貫通孔2を有し、かつ、該貫通孔2は巻芯部表面との間に少なくとも1カ 所空隙部を形成するように非円型としているため、該保護材1を装着又は脱着す る際に、吸湿剤等がロール端面や巻芯に付着するのを防止することができ、作業 性が向上するといった効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の保護材の外観図
【図2】 本考案の使用例
【図3】 本考案の保護材の層構成の断面図
【符号の説明】
1・・・端面保護材 2・・・貫通孔 3・・・フォトレジストフィルム 4・・・巻芯 5・・・熱可塑性樹脂フィルム 6・・・熱可塑性樹脂フィルム 7・・・吸湿層

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトレジストフィルムを円筒状の巻芯
    に巻き取ったフィルムロールの端面に設けるシート状又
    は成形物の端面保護材であって、該保護材が巻芯貫通孔
    を有し、かつ、該貫通孔は巻芯部表面との間に少なくと
    も1カ所空隙部を形成するように非円型としたことを特
    徴とするフィルムロールの端面保護材。
  2. 【請求項2】 該保護材が、ドーナツ状の内側に凸部を
    設けた形状を有していることを特徴とする請求項1記載
    のフィルムロールの端面保護材。
  3. 【請求項3】 凸部を2個以上設けたことを特徴とする
    請求項2記載のフィルムロールの端面保護材。
  4. 【請求項4】 凸部を3個設けたことを特徴とする請求
    項2又は3記載のフィルムロールの端面保護材。
  5. 【請求項5】 シート状又は成形物の端面保護材が、吸
    湿能を有する物質を含有してなるものであることを特徴
    とする請求項1〜4いずれか記載のフィルムロールの端
    面保護材。
  6. 【請求項6】 該保護材が、熱可塑性樹脂フィルム/吸
    湿層/熱可塑性樹脂フィルムの層構成であることを特徴
    とする請求項1〜4いずれか記載のフィルムロールの端
    面保護材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20160141710A (ko) * 2014-04-07 2016-12-09 주식회사 쿠라레 필름 롤
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