JP3056323B2 - 熱間圧延材の接合装置 - Google Patents

熱間圧延材の接合装置

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JP3056323B2
JP3056323B2 JP4074347A JP7434792A JP3056323B2 JP 3056323 B2 JP3056323 B2 JP 3056323B2 JP 4074347 A JP4074347 A JP 4074347A JP 7434792 A JP7434792 A JP 7434792A JP 3056323 B2 JP3056323 B2 JP 3056323B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属の熱間板材の圧延設
備に係わり、特に熱間圧延材を粗圧延機群及び仕上圧延
機群にて圧延を行うに際し、短時間で圧延材の接合を行
い連続圧延を可能とする熱間圧延材の接合方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】金属の熱間圧延設備で仕上圧延を連続化
して生産性の向上、品質の向上及び操業の自動化を実現
しようとする要望は極めて強い。その鍵となる技術は、
バー材の接合である。バー材の接合が短時間に完了しな
いと、例えば接合機を走行式にした場合は、接合機の走
行距離が長くなり実現困難となる。また、接合機を固定
型にした場合は、バー材の厚みは通常30〜50mmと
厚いために、このバー材を蓄積するための巨大なルーパ
ーが必要となる。
【0003】従来、バー材の接合方法については、電熱
法、ガス加熱又は溶剤法など多くの方式が提案されてい
る。しかし、それぞれ一長一短があり、未だ実現を見て
いない。その中で最大の難点は、上記したように接合時
間に関することであり、バー材の接合に、接合前準備、
押圧によるだれ除去など含めて最短でも20〜30秒を
要し、時間が掛りすぎることである。他の問題の一つ
は、接合条件が微妙で接合の良否が僅かの条件の差で左
右されることである。したがって、実用に供し得る圧延
の連続化を実現するためには、確実で短時間にバー材の
接合を可能とする技術が是非とも必要となる。
【0004】そこで、電気やガス等接合に時間を要する
ものでなく機械的に接合しようとする試みが多く提案さ
れている。例えば、特開昭51−137649号公報に
は、バー材の一部を重ね合せてプレスする方法が記載さ
れている。また、特開昭51−130665号公報及び
特開昭60−102207号公報には、バー材を厚さ方
向に斜めに切断し、両バー材の切断面を重ね合わせて圧
延することによりバー材の接合を行う方法が記載されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術にはそれぞれ以下の問題点があった。まず、特開
昭51−137649号公報に記載の従来技術は、両バ
ー材の相対すべりが少ないため接合面となる新生面の発
生が少なく、実験ではバー材の接合は不十分である。
【0006】また、特開昭51−130665号公報及
び特開昭60−102207号公報に記載の従来技術
は、先ず第一に通常のギロチンシヤーでバー材を斜めに
切断することは難しく、斜めの切断角度が大きくなれば
切断が更に困難となる。そこでミーリングカッタの様な
方式にすれば斜め切断は可能であるが、時間が掛りすぎ
る。また、仮に斜め切断が可能になったとしても、両バ
ー材の切断面を重ね合わせて圧延すると、この接合面の
スケールの破砕除去が十分でないため、バー材の接合力
は微弱で僅かの曲げや張力または振動などで外れやす
い。
【0007】そこで、本願出願人は、短時間で確実にバ
ー材を接合し、連続圧延の実現を可能とすることを目的
として、特願平3−96723号(出願日:平成3年4
月26日、その後、この出願に基づく優先権を主張し
て、特願平4−63946号として再出願;出願日:平
成4年3月19日)に、「熱間圧延設備のラインで先行
圧延材と後行圧延材とを接合する熱間圧延材の接合方法
において、前記先行圧延材の後端部の端面と前記後行圧
延材の先端部の端面とを互いに塑性変形するよう押圧し
ながら両端面間に相対すべりを生じさせて、両圧延材を
接合することを特徴とする熱間圧延材の接合方法」及び
その接合方法を実施する装置として、「熱間圧延設備の
ラインで先行圧延材と後行圧延材とを接合する熱間圧延
材の接合装置において、(a)前記先行圧延材の後端部
と前記後行圧延材の先端部とをそれぞれ独立して狭持す
る第1及び第2の金型装置と;(b)前記第1及び第2
の金型装置の少なくとも一方を、前記先行圧延材の後端
部と前記後行圧延材の先端部の一方が他方に対して、他
方の圧延材端部の端面に向かう傾いた方向に相対移動す
るように動作させる駆動手段と;を備えることを特徴と
する熱間圧延材の接合装置」を提案した。
【0008】上記先願発明の接合方法においては、先行
圧延材の後端部の端面と後行圧延材の先端部の端面とを
互いに塑性変形するよう押圧しながら両端面間に相対す
べりを生じさせることにより、両圧延材の端面の表面の
酸化スケールを剥離させて生地の金属面を露出させ、同
時にこの露出した金属面が相互に圧着され、これにより
両圧延材を短時間で確実に接合できる。
【0009】また、上記先願発明の接合装置において
は、先行圧延材の後端部と後行圧延材の先端部とを第1
及び第2の金型装置で独立して狭持し、第1及び第2の
金型装置の少なくとも一方を、先行圧延材の後端部と後
行圧延材の先端部の一方が他方に対して、他方の圧延材
端部の端面に向かう傾いた方向に相対移動するように動
作させることにより、先行圧延材の後端部の端面と後行
圧延材の先端部の端面とを互いに塑性変形するよう押圧
しながら両端面間に相対すべりを生じさせ、上記接合方
法を実施することができる。
【0010】本発明はこの先願発明を改良し、更に以下
の問題点を解決するものである。先願発明の接合装置
は、金型装置でバー材を狭持し押圧する際にくさび効果
により発生する強大な水平方向の力を接合機の本体フレ
ームで受け止める構造となっている。従って、強固な横
剛性を有する本体フレーム構造が必要となる。またその
強大な水平力により、接合機の本体フレームと金型装置
の摺動面に摩擦抵抗が金型装置の移動と反対方向に作用
するので、金型装置に与えられる駆動力を大きくするこ
とが必要となり、接合装置が大型となる問題がある。
【0011】また、接合時における圧延材の塑性変形量
すなわち圧着量が大きくなると、金型装置に与えられる
駆動力も大きくすることが必要となるので、圧着量はバ
ー材板厚及び端面切口の形状に応じて最適に調節する必
要がある。
【0012】また、先行バー材と後行バー材の板厚方向
の段差量の調節及び金型装置の押し下げ量の調節をバー
材板厚に対応して容易に行えるようにする必要がある。
【0013】また、バー材の接合部はその後の搬送中及
び圧延中に外れないで耐え得る十分な接合力を持つこと
が必要となる。
【0014】また、凹凸付の金型面を使用する際には、
バー材の接合部が金型面に喰い込んで金型から離れにく
いので、バー材の接合部を持ち上げて円滑な搬送ができ
るようにする必要がある。
【0015】また、金型装置の支持構造にガタ(遊び)
があると、両バー材の圧着量はその型の影響で設定値よ
り減少し、バー材の接合強度が不足するので、金型装置
の支持構造のガタ取りが必要となる。
【0016】また、接合強度を更に増すためには、バー
材の接合部における表面酸化スケールの粉砕及び分散を
更に良好に行う必要がある。
【0017】本発明の第1の目的は、圧延材接合時に発
生する強大な水平方向の力の装置本体フレームへの伝達
を阻止し、装置を小型化できる熱間圧延材の接合装置及
び連続熱間圧延設備を提供することである。
【0018】本発明の第2の目的は、接合時における圧
延材の塑性変形量すなわち圧着量を調節できる熱間圧延
材の接合装置を提供することである。
【0019】本発明の第3の目的は、先行圧延材と後行
圧延材の板厚方向の段差量の調節及び金型装置の押し下
げ量の調節を圧延材の板厚に対応して容易に行える熱間
圧延材の接合装置を提供することである。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明によれば、熱間圧延設備のラインで先
行圧延材と後行圧延材とを接合する熱間圧延材の接合装
置において、(a)前記先行圧延材の後端部と前記後行
圧延材の先端部とをそれぞれ独立して狭持する移動可能
な第1及び第2の金型装置と;(b)前記第1及び第2
の金型装置の少なくとも一方に駆動力を作用させる第1
の作動手段と;(c)前記第1および第2の金型装置を
作動的に連結し、前記第1の作動手段による駆動力が作
用したときに、前記第1及び第2の金型装置の一方を他
方に対し、その他方に向かう斜め方向に移動させるリン
ク手段と;を備えることを特徴とする熱間圧延材の接合
装置が提供される。
【0025】上記接合装置において、好ましくは、前記
リンク手段は前記第1及び第2の金型装置と四辺形リン
クを構成する。
【0026】また好ましくは、上記接合装置は、前記第
1及び第2の金型装置の一方を他方に対して移動させ、
両者間に圧延材板長方向に直交する方向の段差を形成す
る第2の作動手段を更に備え、前記リンク手段は、前記
第2の作動手段による移動に際して前記一方の金型装置
に係わる支点の位置が変化しないように構成されてい
る。
【0027】また、上記第2の目的を達成するために、
上記接合装置において、前記リンク手段は複数のリンク
及び連結ピンを有し、前記複数の連結ピンの少なくとも
1つの位置が調節可能であり、これにより前記第1の作
動手段による駆動力が作用したときの前記一方の金型装
置の圧延材板長方向の移動量を調整可能とする。
【0028】また、上記第3の目的を達成するために、
上記接合装置は、前記第1の作動手段による駆動力が作
用したときの前記一方の金型装置の圧延材板長方向に直
交する方向の移動量を制限する第1のストッパ手段を更
に備え、前記第1のストッパ手段の高さを調節可能とす
る。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明によれば、少なくとも1台の粗圧延機と仕上圧延
機群を有する連続熱間圧延設備において、前記粗圧延機
と前記仕上圧延機群との間に設置され、粗圧延機で圧延
されたバー材を順次接合する上記構成の接合装置を備え
ることを特徴とする連続熱間圧延設備が提供される。
【0035】
【作用】先行圧延材と後行圧延材をそれぞれ第1及び第
2の金型装置にて狭持し、第1及び第2の金型装置の少
なくとも一方に移動方向の駆動力を作用させることによ
り、第1及び第2の金型装置はリンク手段の作用により
一方が他方に向かう斜め方向に移動され、先行圧延材の
後端部の端面と後行圧延材の先端部の端面と間に相対す
べりを生じさせると共に、水平方向の押圧力が圧延材の
端面間に発生して両端面は塑性変形するよう押圧され、
接合に好適な状態となる。すなわち、両端面間の相対す
べりと塑性変形の伴う押圧により、前述の特願平3−9
6723号に記載のように、両圧延材の端面の表面の酸
化スケールは剥離され生地の金属面を露出させ、同時に
この露出した金属面が相互に圧着され、両圧延材が短時
間で確実に接合される。一方、圧延材端面を押圧する際
にくさび効果により発生する水平方向の力はリンク手段
で受け止められ、本体フレームの縦方向部材には作用し
ない。
【0036】また、複数の連結ピンの少なくとも1つの
位置を調節可能とし、第1の作動手段による駆動力が作
用したときの金型装置の圧延材板長方向の移動量を調整
することにより、圧延材端面を押圧する際の塑性変形量
が調節され、圧着量が調節される。
【0037】また、金型装置の圧延材板長方向に直交す
る方向の移動量を制限する第1のストッパ手段の高さを
調節可能とすることにより、先行圧延材と後行圧延材の
板厚方向の段差量の調節及び金型装置の押し下げ量の調
節を圧延材の板厚に対応して容易に行うことができ、ま
た、これによっても接合時の圧着量を調節できる。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1〜図3に本発明の一実施例による接合機3の構
造を示す。図1において、1aは粗圧延後、仕上圧延さ
れている先行バー材1の後端部、2aは粗圧延後クロッ
プカットされた後行バー材2の先端部を示す。接合機3
は接合機本体としての本体フレーム3aを有し、本体フ
レーム3a内にはバー材1,2の先後端部1a,2aを
狭持するための上下1対のクランプ用金型4,5及び上
下1対の押圧用金型6,7が配置されている。
【0043】また、本実施例の接合機3は本体フレーム
3a内に第1の金型フレーム23及び第2の金型フレー
ム24を有している。第1の金型フレーム23にはクラ
ンプ用下金型5が一体に設けられ、かつ図2に示すよう
に複数の油圧シリンダー26により昇降可能にクランプ
用上金型4が連結されている。第2の金型フレーム24
にも同様に押圧用下金型7が一体に設けられ、かつ図3
に示すように複数の油圧シリンダー27により昇降可能
に押圧用上金型6が連結されている。本体フレーム3a
の上部及び下部フレームには上部及び下部ブラケット3
c,3dが突設され、金型フレーム23はこの上部及び
下部ブラケット3b,3cに対して複数の油圧シリンダ
ー8により昇降可能に支持されている。金型フレーム2
4は複数の油圧シリンダー9により昇降可能に支持され
ている。また、傾き角度αの上下2対のリンク21,2
2の一端が上部及び下部ブラケット3c,3dに連結ピ
ン25a,25dにて連結され、リンク21,22の他
端が第2の金型フレーム24に連結ピン25b,25c
にて連結され、これら上部及び下部ブラケット3c,3
dとリンク21,22及び連結ピン25a〜25dと第
2の金型フレーム24により四辺形リンクを構成し、第
1及び第2の金型フレーム23,24を相互に作動的に
連結している。第1の金型フレーム23の下限はストッ
パー28にて与えられ、第2の金型フレーム24の下限
はストッパー29にて与えられている。
【0044】クランプ用金型4,5及び押圧用金型6,
7のうち、クランプ用下金型5は、先行バー材1の後端
部1aと後行バー材2の先端部2aの一部を支持できる
長さを有し、押圧用上金型6は、後行バー材2の先端部
2aと先行バー材1の後端部1aの一部を支持できる長
さを有し、これに対応して、他の金型4及び7はそれぞ
れ先行バー材1の後端部1aの残り及び後行バー材2の
先端部2aの残りを支持できる長さに短縮されている。
【0045】また、接合機3には移送装置18が設けら
れている。移送装置18は本体フレーム3aに取付けら
れた走行車輪18aを有し、接合機3はこの走行車輪1
8aによりレール19上を油圧シリンダー20の駆動に
よりバー材のパス方向に往復動する。接合機3は移送装
置18によりバー材1aの速度Veにほぼ等しい速度ま
で加速して走間中に、バー材1a,2aの接合作業を行
う。
【0046】上記接合機3を備えた連続熱間圧延設備の
全体構成を図4に示す。図4において、本実施例に係わ
る連続熱間圧延設備は、連続鋳造機51、加熱炉52、
粗圧延機群53、剪断機60、接合機3、仕上圧延機群
54、冷却炉55、剪断機56、巻取機57をこの順序
で配置して構成されている。連続鋳造機51では板厚1
20〜300mm、板幅700〜2000mmのスラブ
材が製造され、このスラブ材が粗圧延機群53で板厚3
0〜50mmのバー材に圧延され、仕上圧延機群54で
板厚1〜12mmの薄板製品に圧延される。剪断機60
は一般には仕上圧延機群54に供給されるバー材の先後
端のクロップをカットして、噛込性を良好にするための
ものであるが、本実施例では、剪断機60と仕上圧延機
群54の間に接合機3が配置され、接合機3で接合され
るバー材の先後端をクロップカットするのに剪断機60
が使用される。また、剪断機56は巻取り機57に巻き
取られる薄板製品をカットし、製品コイルにする。
【0047】接合機3による接合作業を図5により説明
する。まず、先行バー材1の後端部1aと後行バー材2
の先端部2aは接合機3の直前に配置した剪断機60
(図4参照)にてそれぞれ剪断される。接合機3は、移
送装置18により先行バー材1の速度Veにほぼ等しい
速度まで加速して、走間中にバー材1,2の接合を行
う。バー材1,2は接合機3のクランプ用下金型5上の
所定位置で端面を合せる。次に、シリンダー26,27
を操作して、クランプ用上金型4及び押圧用上金型6を
押し下げてクランプを閉じる。次に、シリンダー8を操
作して第1の金型フレーム23を押し下げて、先行バー
材1の端面と後行バー材2の端面との間に板厚方向の段
差aを与える。次に、シリンダー9を操作してQなる力
で第2の金型フレーム24を段差aにほぼ等しい距離だ
け押し下げて、バー材1,2を接合する。次に、シリン
ダー26,27を操作して金型4及び金型6を上昇さ
せ、クランプを開ける。次に、図示しないバー材の持ち
上げ装置にて接合したバー材を金型5,7の上面から持
ち上げ、下流に配置した圧延機へ搬送する。接合機3は
一連の接合手順が完了すると、移送装置18により直ち
に元の位置に戻され、次のバー材の接合準備を行う。
【0048】以上の接合作業において、「接合」の手順
では、第2の金型フレーム24をシリンダー9にて所定
ストローク押し下げることにより、押圧用金型6,7は
リンク21,22の作用によりクランプ用金型4,5に
向かう斜め方向に移動され、先行バー材1の後端部1a
の端面と後行バー材2の先端部2aの端面と間に相対す
べりを生じさせると共に、くさび効果により水平方向の
押圧力がバー材1,2の端面間に発生し、両端面は塑性
変形するよう押圧され、接合に好適な状態となる。すな
わち、両端面間の相対すべりと塑性変形の伴う押圧によ
り、前述の特願平3−96723号に記載のように、両
バー材1,2の端面の表面の酸化スケールは剥離され生
地の金属面を露出させ、同時にこの露出した金属面が相
互に圧着され、両バー材1,2が短時間で確実に接合さ
れる。
【0049】一方、くさび効果により生じた水平方向の
力Fは、リンク21,22と連結ピン25a,25b,
25c,25dで受け止められ、本体フレーム3の縦方
向部材には作用しない。
【0050】図6に段差手順及び接合手順の詳細を示
す。クランプ用金型4,5にて狭持されたバー材1の後
端部1aは第1の金型フレーム23をシリンダー8にて
所定ストロークだけ押下げることにより、押圧用金型
6,7にて狭持されたバー材2の先端部2aの板厚tの
方向に段差aを与える。次に、第2の金型フレーム24
をシリンダー9にて所定ストローク押し下げることによ
り、押圧用金型6,7にて狭持されたバー材2の先端部
2aをバー材1の端面に向かう斜め方向に移動させ、バ
ー材の両端面を塑性変形するよう押圧しながら相互に滑
らせ、接合する。ここで、押圧接合時の両端部の板長方
向の短縮長さをxとすると、接合線はほぼx/2の位置
に形成され、xが接合に寄与する塑性変形量すなわち圧
着量となる。この圧着量xにはバー材の板厚tに応じた
最適値があり、バー材の板厚が厚くなれば、圧着量xも
増加させる必要がある。
【0051】上記接合手順でのリンク機構の作用を図7
により説明する。第1の金型フレーム23と第2の金型
フレーム24はリンク21,22及び連結ピン25a〜
25dにて四辺形リンクを構成している。この四辺形リ
ンクの連結ピン(支点)の位置を図7にA1 ,B1 ,C
1 ,D1 にて示し、第2の金型フレーム24を段差aだ
け押し下げてバー材1,2の圧着量xを得るときの四辺
形リンクの連結ピンの位置をA1 ,B2 ,C2 ,D1
て示す。四辺形リンクA1 ,B1 ,C1 ,D1 が平行四
辺形を形成する場合、段差量aは下記の(1)式によ
り、圧着量xは下記の(2)式により求められる。
【0052】
【数1】 a=r(sinθ2 −sinθ1 ) …(1)
【0053】
【数2】 x=r(cosθ1 −cosθ2 ) =a(cosθ1 −cosθ2 )/(sinθ2 −sinθ1 )…(2) ここで、θ1 :段差付与後のリンクA1 1 とリンクC
1 1 の傾き角度 θ2 :接合完了後のリンクA1 2 とリンクC2 1
傾き角度 r :リンク21,22の有効長さ 図8に(2)式による段差量aと圧着量xの関係を示
す。この図から分かるように、バー材の板厚tに最適な
圧着量xは段差量aを調節することによって得られる。
【0054】次に、本実施例のクランプ用金型4,5及
び押圧用金型6,7の形状の特徴に基づく作用を図9に
より説明する。バー材を接合して仕上圧延機で連続圧延
する場合、実操業では、接合されたバー材が圧延機に噛
込むまでの間、接合部の分離を防止するためのバックア
ップが求められる。本実施例では、上記のようにクラン
プ用下金型5及び押圧用上金型6の長さを、それぞれ先
行バー材1の後端部1aと後行バー材2の先端部2aの
一部、及び後行バー材2の先端部2aと先行バー材1の
後端部1aの一部を支持するように設定し、オーバハン
グ構造としている。これにより、バー材1,2の接合
中、金型5,6は図9(A)に示すように接合線Hをま
たいでバー材1,2の両側に食い込み、そのようにしな
い場合に生じる図9(B)に示すバー材の端面のだれ
F,Gが防止できる。また、本願発明者等の試験によれ
ば、バー材の板厚方向の接合線はHの如く曲線となるの
で、接合強度も大となることが確認された。
【0055】以上のように本実施例によれば、押圧時に
くさび効果により発生する水平方向の力Fをリンク2
1,22及び連結ピン25a〜25dで支持するので、
接合機3の本体フレーム3aに強大な力が及ぶことがな
く、装置の小型化が達成できる。また、押圧時に第1及
び第2の金型フレーム23,24と本体フレーム3a間
の機械摺動部分が無く、代りに連結ピン25a〜25d
で支持することになるので、機械的ロスも少なく、シリ
ンダー9の出力を小さくできる長所も有する。
【0056】また、先行バー材と後行バー材の板厚方向
の段差量aを調節することによってバー材の板厚tに最
適な圧着量xを得ることができる。
【0057】更に、クランプ用下金型5及び押圧用上金
型6をオーバハング構造としたので、接合部のだれが防
止できかつバー材の板厚方向の接合線が曲線となり、バ
ー材の接合部はその後の搬送中及び圧延中に外れないで
耐え得る十分な接合力を持つことができる。
【0058】本発明の他の実施例を図10〜図17によ
り説明する。図中、図1に示す実施例と同様の部材には
同じ符号を付している。
【0059】図10及び図11において、第1の金型フ
レーム23及び第2の金型フレーム24は、第1の実施
例と同様、リンク21,22及び連結ピン25a〜25
dにて四辺形リンクを構成している。ただし、本実施例
では、連結ピン25dが装着される下部ブラケット3d
は昇降可能な可動フレーム40の一部として構成され、
可動フレーム40はモーター41とウォーム減速機42
により上下動し、連結ピン25dの位置を調節する。
【0060】また、図12〜図14に示すように、下金
型5,7の上面には複数の油圧シリンダ43にて昇降可
能にバー材持ち上げ部材44が組み込まれている。バー
材持ち上げ部材44には複数のガイドロール45が設け
られ、バー材の搬送を円滑にしている。バー材持ち上げ
部材44は、バー材の接合中は下金型5,7の上面から
沈んで待機しており、接合終了後に上金型4,6が上昇
すると、直ちにバー材持ち上げ部材44は上昇してバー
材1,2を下金型5,7の上面から持ち上げる。このバ
ー材持ち上げ装置44は、特に金型面を凹凸付とした金
型を使用する際には、バー材の接合部が金型面に喰い込
んで金型から離れ難くなるので有効である。
【0061】また、図14に示すように、第1の金型フ
レーム23と第2の金型フレーム24は複数の油圧シリ
ンダー46とピン47,48にて連結されている。この
油圧シリンダー46によりリンク21,22に作用する
荷重の方向に余圧を与え、リンク21,22及び連結ピ
ン25a〜25dが構成するリンク機構のガタを吸収す
る。
【0062】本実施例のリンク機構の作用を図15〜1
7により説明する。図15において、連結ピン25dを
基準位置D1 よりyだけ上方に変位させたときの連結ピ
ン25a〜25dにて構成される四辺形リンクをA1
1 ,C1 ,D2 にて示し、この状態から第1の金型フ
レーム23を段差量aだけ押し下げてバー材1,2の圧
着量x3 を得るときの四辺形リンクをA1 ,B2
2 ,D2 にて示す。このときの圧着量x3 は幾何学的
に下記の(3)式により求められる。
【0063】
【数3】 x1 =r(cosθ1 −cosθ2 ) x2 =r(cosθ3 −cosθ4 ) x3 =(x1+x2)/2 =(r/2){(cosθ1 −cosθ2 ) +(cosθ3 −cosθ4 )} …(3) ここで、θ3 :段差付与後のリンクC1 2 の傾き角度 θ4 :接合完了後のリンクC2 2 の傾き角度 x1 :寸法aの押し下げ後の支点B1 からB2 への変位
量 x2 :寸法aの押し下げ後の支点C1 からC2 への変位
量 x3 :寸法aの押し下げ後の接合点E1 からE2 への変
位量 (接合点E1 は線分B1 1 の長さL1 の中央点とす
る) 図16及び図17に連結ピン25d(支点D1 )の垂直
方向位置yと圧着量xの関係を示す。これらの図から分
かるように、バー材の段差量aを一定とした場合の最適
な圧着量xは、連結ピン25d(支点D1 )の垂直方向
位置yを調節することにより得られる。すなわち、支点
1 を基準位置から上昇させ、リンク22(線分C1
1 )の傾き角度を大きくすると、圧着量xは大となり、
逆に支点D1 を下降させ、リンク22の傾き角度を小さ
くすると、圧着量xは小となる。
【0064】以上のように本実施例によれば、連結ピン
25dの位置を調節することで、圧着量をバー材板厚及
び端面切口の形状に応じて最適に調節することができ
る。
【0065】また、凹凸付の金型面を使用し、バー材の
接合部が金型面に喰い込んで金型から離れ難い場合で
も、バー材の接合部を持ち上げて円滑な搬送ができる。
【0066】更に、金型装置の支持構造にガタ(遊び)
あっても、そのガタを吸収し、バー材の圧着量の減少を
防止してバー材の接合強度を確保することができる。
【0067】なお、以上の実施例では、圧着量は連結ピ
ン25dを垂直方向に移動させることにより調節する場
合につき説明したが、連結ピン25dを水平及び斜め方
向に移動させることにより圧着量が調節できることはい
うまでもない。また、連結ピンを偏心付ピンとすること
により、簡単な機構で同様の作用が得られる。また、少
し複雑な構造となるが、他の連結ピン25a〜25cの
位置を同様に調節可能にしても、圧着量は調節できる。
また、平行四辺形リンクを代表的に説明したが、リンク
21とリンク22の長さを変えたり、第1の金型フレー
ム23に関する連結ピン25a,25dの間隔寸法を第
2の金型フレーム24の連結ピン25b,25cの間隔
寸法と変えた構造とすることによっても、圧着量を変え
得る。
【0068】本発明の更に他の実施例を図18及び図1
9により説明する。図18において、第1の金型フレー
ム23は油圧シリンダー8にて昇降可能に支持され、そ
の下限は勾配付のストッパー70にて与えられ、勾配付
のストッパー70は図示しない駆動モーターとウォーム
減速機71を介して出入り量を調節される。同様に、第
2の金型フレーム24は油圧シリンダー9にて昇降可能
に支持され、その下限は勾配付のストッパー72にて与
えられ、勾配付のストッパー72は図示しない駆動モー
ターとウォーム減速機73を介して出入り量を調節され
る。この勾配付のストッパー70,72の出入り量の調
節によりバー材1の段差量の調節及びバー材2の押し下
げ量の調節が容易に行える。
【0069】また、油圧シリンダー9にはサーボ弁74
が接続され、このサーボ弁74と油圧シリンダー9によ
り各種の波形で微振動(約100Hz前後)を与えなが
ら第2の金型フレーム24を押し下げ、後行バー材2に
端面方向の微振動を与える。
【0070】図19は、第2の金型フレーム24の金型
6,7で狭持された後行バー材2に振動を与えながら、
押圧力Qを作用させる場合の接合時間tと金型押し下げ
ストロークS及び押圧力Qの関係を示す。バー材は接合
中に、サーボ弁74と油圧シリンダー9により上記のよ
うに微振動を与えられながら押し下げられ、接合が完了
する。次に、バー材の振動を止めて押圧力Qを維持した
状態でバー材を保持する。
【0071】本願発明者等の試験によれば、バー板の厚
み40mm、押し下げ速度100mm/secとし、接
合時間tを約0.4secとして微振動を与え、次いで
1sec程度保持することにより十分な接合強度が得ら
れることが確認された。なお、微震動は第1の金型フレ
ーム23に与えてもよく、第1及び第2の金型フレーム
23,24の両方に与えてもよい。また、微振動は超音
波を作用することによって与えてもよい。
【0072】本実施例によれば、先行バー材と後行バー
材の板厚方向の段差量の調節及び第2の金型フレーム2
4の押し下げ量の調節をバー材の板厚に対応して容易に
行うことができる。また、微震動を与えて押圧力Qを与
えることにより、バー材の接合部における表面酸化スケ
ールの粉砕及び分散が促進され、接合強度を増すことが
できる。
【0073】なお、以上の実施例では、全て接合機の接
合押圧方向はバー材の板厚方向としたが、接合原理を同
じくしてバー材の板幅方向に相対滑りを発生させてもよ
く、本発明はこの場合にも容易に適用できる。
【0074】また、上述の実施例では、第1の金型フレ
ームの金型をクランプ用金型とし、先行バー材1に段差
を与え(押し下げ)て、次に第2の金型フレームの金型
を押圧用金型とし、後行バー2を押し下げて接合する構
成としたが、逆に第1の金型フレームを押し上げて段差
を与え、次に第2の金型フレームを押し上げて接合する
構成としても同様の効果が得られる。また、第1の金型
フレームの金型を押圧用金型として押し下げ、第2の金
型フレームの金型をクランプ用金型として段差を与える
方法でも全く同様の効果が得られる。更に、第1の金型
フレーム及び第2の金型フレームの一方を昇降して押圧
力を作用させたが、バー材1とバー材2が相対すべりを
発生させるように第1の金型フレームと第2の金型フレ
ームを互いに反対方向に上昇或いは押し下げても、同様
に接合を行うことができる。
【0075】また、以上の実施例では、粗圧延後のバー
材を接合する場合について説明したが、粗圧延前のスラ
ブを接合する接合装置にも同様に本発明を適用できる。
【0076】
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、両端面間の相対すべり
と塑性変形の伴う押圧により、両圧延材を短時間で確実
に接合すると共に、圧延材端面を押圧する際にくさび効
果により発生する水平方向の力はリンク手段で受け止め
られ、本体フレームの縦方向部材には作用しないので、
接合装置の小型化が達成できる。また、押圧接合時の機
械摺動部分が無く、代りにリンク手段の支点で支持する
ことになるので、機械的ロスも少なく、第1の作動手段
の出力を小さくできる。
【0078】また、圧延材の板厚及び端面切口の形状に
応じて圧着量と段差量及金型の押し下げ量の調節が容易
となるので、自動操作が可能となる。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】以上のことから、極めて短時間で圧延材の
接合を可能にする熱間圧延設備における、経済性及び操
作性に優れた圧延材の接合装置を実現するという効果が
達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による熱間圧延材の接合装置
の部分断面側面図である。
【図2】図1に示す接合装置の図示右方向から見た部分
正面図である。
【図3】図1に示す接合装置の図示左方向から見た部分
断面背面図である。
【図4】図1に示す接合装置を備えた連続熱間圧延設備
の概略図である。
【図5】図1に示す接合装置による接合作業の手順を示
す図である。
【図6】図5に示す接合作業の手順のうち、段差付与手
順と接合手順の詳細を示す図であり、(A)が段差付与
手順を(B)が接合手順をそれぞれ示す。
【図7】図1に示す接合装置のリンク機構の説明図であ
る。
【図8】図7に示すリンク機構による段差量aと圧着量
xとの関係を示す図である。
【図9】図1に示す接合装置による金型形状の効果を示
す図であり、(A)は本実施例による接合状態を示し、
(B)は比較のため本実施例の形状を採用しなかった場
合の接合状態を示す。
【図10】本発明の他の実施例による熱間圧延材の接合
装置の部分断面側面図である。
【図11】図10に示す接合装置の図示右方向から見た
部分正面図である。
【図12】図10に示す接合装置の下降位置にあるバー
材持ち上げ部材を示す図である。
【図13】図10に示す接合装置の上昇位置にあるバー
材持ち上げ部材を示す図である。
【図14】図10のXIV−XIV線断面図である。
【図15】図10に示す接合装置のリンク機構の説明図
である。
【図16】図15に示すリンク機構の動作原理を示す図
である。
【図17】図15に示すリンク機構による連結ピンD1
の位置yと圧着量xとの関係を示す図である。
【図18】本発明の更に他の実施例による熱間圧延材の
接合装置の部分断面側面図である。
【図19】図18に示す接合装置の接合時間tと金型押
し下げ量S及び押圧力Qとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 先行バー材 1a 後端部 2 後行バー材 2a 先端部 3 接合機 3a 本体フレーム 3c,3d ブラケット 4,5,6,7 金型 8 油圧シリンダー(第2の作動手段) 9 油圧シリンダー(第1の作動手段) 21,22 リンク(リンク手段) 23 第1の金型フレーム 24 第2の金型フレーム 25a〜25d 連結ピン 40 可動フレーム 44 バー材持ち上げ部材 46 油圧シリンダ 70,72 勾配付ストッパー 74 サーボ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西野 忠 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 舟本 孝雄 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭51−130665(JP,A) 特開 昭60−102207(JP,A) 特開 平5−245507(JP,A) 特開 平5−76910(JP,A) 特開 平3−268882(JP,A) 特開 昭62−127186(JP,A) 特開 昭62−127185(JP,A) 特開 昭61−176483(JP,A) 特開 昭61−144285(JP,A) 特開 昭58−35081(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 15/00 B21B 1/26 B23K 20/00 340

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延設備のラインで先行圧延材と後
    行圧延材とを接合する熱間圧延材の接合装置において、 (a)前記先行圧延材の後端部と前記後行圧延材の先端
    部とをそれぞれ独立して狭持する移動可能な第1及び第
    2の金型装置と; (b)前記第1及び第2の金型装置の少なくとも一方に
    駆動力を作用させる第1の作動手段と; (c)前記第1および第2の金型装置を作動的に連結
    し、前記第1の作動手段による駆動力が作用したとき
    に、前記第1及び第2の金型装置の一方を他方に対し、
    その他方に向かう斜め方向に移動させるリンク手段と; を備えることを特徴とする熱間圧延材の接合装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱間圧延材の接合装置に
    おいて、前記リンク手段は前記第1及び第2の金型装置
    と四辺形リンクを構成することを特徴とする熱間圧延材
    の接合装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱間圧延材の接合装置に
    おいて、前記リンク手段は複数のリンク及び連結ピンを
    有し、前記複数の連結ピンの少なくとも1つの位置が調
    節可能であり、これにより前記第1の作動手段による駆
    動力が作用したときの前記一方の金型装置の圧延材板長
    方向の移動量を調整可能としたことを特徴とする熱間圧
    延材の接合装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の熱間圧延材の接合装置に
    おいて、前記第1の作動手段による駆動力が作用したと
    きの前記一方の金型装置の圧延材板長方向に直交する方
    向の移動量を制限する第1のストッパ手段を更に備え、
    前記第1のストッパ手段の高さを調節可能としたことを
    特徴とする熱間圧延材の接合装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の熱間圧延材の接合装置に
    おいて、前記第1及び第2の金型装置の一方を他方に対
    して移動させ、両者間に圧延材板長方向に直交する方向
    の段差を形成する第2の作動手段を更に備え、前記リン
    ク手段は、前記第2の作動手段による移動に際して前記
    一方の金型装置に係わる支点の位置が変化しないように
    構成されていることを特徴とする熱間圧延材の接合装
    置。
  6. 【請求項6】 少なくとも1台の粗圧延機と仕上圧延機
    群を有する連続熱間圧延設備において、 前記粗圧延機と前記仕上圧延機群との間に設置され、粗
    圧延機で圧延されたバー材を順次接合する接合装置を備
    え、前記接合装置が、 (a)前記先行圧延材の後端部と前記後行圧延材の先端
    部とをそれぞれ独立して狭持する移動可能な第1及び第
    2の金型装置と; (b)前記第1及び第2の金型装置の少なくとも一方に
    駆動力を作用させる第1の作動手段と; (c)前記第1および第2の金型装置を作動的に連結
    し、前記第1の作動手段による駆動力が作用したとき
    に、前記第1及び第2の金型装置の一方を他方に対し、
    その他方に向かう斜め方向に移動させるリンク手段と; を備えることを特徴とする連続熱間圧延設備。
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US07/874,797 US5234154A (en) 1991-04-26 1992-04-27 Method and apparatus for joining hot strips
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