JP3055856U - 電柱際ケーブル保護具 - Google Patents

電柱際ケーブル保護具

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JP3055856U
JP3055856U JP1998005257U JP525798U JP3055856U JP 3055856 U JP3055856 U JP 3055856U JP 1998005257 U JP1998005257 U JP 1998005257U JP 525798 U JP525798 U JP 525798U JP 3055856 U JP3055856 U JP 3055856U
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cable
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outlet
wheel
pole
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JP1998005257U
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岱助 山元
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Kyowa Exeo Corp
Original Assignee
Kyowa Exeo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 延線中のケーブルが電柱の突起物に引っ掛か
らないようにする。 【解決手段】 ケーブル保護具30は、内部をケーブル
32が通る筒体34を有する。筒体34は、ケーブル3
2を取り出すための取出し口36が全長にわたって形成
してある。筒体34は、プラスチックなどの可撓性の弾
性体からなり、通常時は取出し口36が閉じた状態に維
持され、力を作用させたときだけ開口するようになって
いる。筒体34は、一対の懸吊部38が設けてあり、懸
吊部38のフック42を金車44の下部に掛合させるこ
とにより、金車44を介して吊り線48に懸吊する。懸
吊部38と取出し口36とは、筒体34の中心に対して
90度ずらしてあり、延線時などに筒体34に上下方向
の力が作用して取出し口36が開いたとしても、ケーブ
ル32が筒体34から飛び出さないようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ケーブルを牽引、架設する際に使用するケーブル保護具に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信用の光ファイバーケーブル(以下、光ケーブルまたはケーブルという)に は、各種のものが存在している。図3は、それらの一部を模式的に示したもので ある。図3(1)に示した光ケーブル10は、SSケーブルと呼ばれるものであ る。このSSケーブル10は、図示しない心線を樹脂によって覆った断面円形の 心線部12と、図示しない支持線を樹脂によって覆った断面円形の支持線部14 とを有する。そして、心線部12と支持線部14とは、適宜の間隔をもって形成 した首部16を介して一体化してある。また、首部16と首部16との間は、何 も存在しない窓部18となっている。
【0003】 図3(2)に示した光ケーブル20は、集合ドロップ光ファイバと呼ばれるも のである。この集合ドロップ光ファイバ20は、支持線を樹脂によって被覆した 断面円形または楕円形の支持線部22の周囲に、心線を樹脂によって被覆した断 面楕円形の心線部24の2条または4条もしくは8条を螺旋状に巻き付けた構造 をなしている。
【0004】 このような光ケーブル10、20を延線して架設する場合、SSケーブル10 の窓18や集合ドロップ光ファイバ20の心線部24間に形成された間隙26に 電柱などに設けられた突起物が入り込まないようにする必要がある。すなわち、 電柱には、作業者が上り下りするための足場釘やケーブルを固定するためのアー ムなど各種の金物が突設してある。従って、ケーブルを牽引して架設する場合、 延線中にケーブルが電柱に設けた各種金物の突起物に引っ掛からないようにする 必要がある。
【0005】 従来、光ケーブルを曲げて架設するような個所には、カーブ用の金車を使用し て光ケーブルが電柱などと干渉しないようにしており、ケーブルが電柱の金物に 引っ掛かることはなかった。また、直線的に延線する場合も、金車を使用して大 きな労力を用いずに円滑にカーブルを牽引することがきるようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、光ケーブルを直線的に延線する場合、ケーブルが電柱の近傍を通る 際に、電柱に取り付けた金物の突起部がSSケーブル10の窓18に入ったり、 集合ドロップ光ファイバ20の心線部24間の間隙26に入り込むことがある。 このように、ケーブルが電柱の金物の突起部に引っ掛かると、ケーブルが損傷し て通信に支障を与える場合がある。また、光ケーブルが金物類に引っ掛かったこ とを知らずにケーブルに大きな張力を掛けた場合、光ケーブルが金物類から外れ たときに、その反動によってケーブルが径方向にけじけたように跳ね、思わぬ事 故が発生するおそれがある。
【0007】 本考案は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、延線中のケ ーブルが電柱の突起物に引っ掛からないようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案に係る電柱際ケーブル保護具は、弾性体 によって形成され、ケーブルを挿通可能な筒体と、この筒体の全長にわたって形 成され、通常時は閉状態に維持されて力を作用させたときに開口可能な取出し口 と、前記筒体に設けられて電柱近傍の支持部に保持させる懸吊部とを有する構成 となっている。取出し口と前記懸吊部とは、筒体の中心に対して90度ずらせて 設けるとよい。
【0009】
【作用】
上記のごとく構成した本考案は、地上において筒体の中に、ケーブルに連結し た牽引ロープを通したのち、電柱近傍に設けてあるケーブルを保持させる吊り線 などの支持部に懸吊部を介して筒体を保持させる。この際、筒体に設けた取出し 口は、電柱の突起物が筒体の内部に入らないように、電柱側とならないようにす る。また、吊り線に保持させる場合、金車などを介して行ってよい。
【0010】 その後、牽引ロープを介してケーブルを牽引すると、ケーブルが筒体の内部を 通るために電柱に突設した金物などに引っ掛かることがなく、ケーブルが損傷し て通信に支障をきたしたり、ケーブルが径方向に跳ねて事故の原因となったりす ること防止することができる。なお、ケーブルを筒体から取り出す場合には、筒 体に設けた取出し口を押し広げて取り出す。
【0011】 取出し口と懸吊部とを筒体の中心に対して90度ずらせると、牽引ロープやケ ーブルを筒体に通した状態で懸吊部を介して筒体を持ち上げたときに、牽引ロー プやケーブルが筒体から外れたり、ケーブルを牽引した際に筒体に上下方向の力 が作用して取出し口が開いたとしても、ケーブルが取出し口から飛び出したりす るのを防止することができる。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案に係る電柱際ケーブル保護具の好ましい実施の形態を、添付図面に従っ て詳細に説明する。
【0013】 図1は、本考案の実施の形態に係る電柱際ケーブル保護具の使用状態を示す図 である。図1において、ケーブル保護具30は、ケーブル32を挿通させる筒体 34を有している。そして、筒体34は、実施の形態の場合、全長が約1m程度 となっていて、軸線に沿って全長にわたって取出し口36が形成してある。また 、筒体32は、プラスチックや硬質ゴムなどの可撓性の弾性体から形成してあり 、通常時はケーブル32を取り出すための取出し口36が閉状態に維持され、力 を作用させたときにだけ取出し口36を開放できるようになっている。
【0014】 筒体34の長手方向両端部には、懸吊部38が設けてある。この懸吊部38は 、一端を筒体34に接続した紐40と、紐40の先端に取り付けたフック(また は開閉自在なリング)42とからなっている。そして、紐40の筒体34への接 続位置と取出し口36とは、筒体34の中心に対して90度ずらしてあり、ケー ブル32を牽引した際に、筒体34に上下方向の力が作用して取付け繰り36が 開いたとしても、ケーブル32が筒体34から外れないようにしてある。また、 この実施の形態においては、フック42をC型金車44の下部に掛止させ、金車 44を介して電柱46の両側に位置する支持部となる吊り線48に吊り下げるよ うになっている。
【0015】 金車44は、図2に示したように、一対の側板50a、50b間に鼓状のロー ラ52が回転自在に配設してある。そして、側板50a、50bの下部には、固 定ロッド54が渡してあり、この固定ロッド54にケーブル保護具30のフック 42を掛合させるようになっている。また、側板50bの外面には、掛止ロッド 56が溶接などによって上方に向けた状態で固定してある。さらに、掛止ロッド 56は、上部が山形に折曲してあって、頂部58の両側の傾斜部60a、60b に偏心ローラ62a、62bが回転自在に取り付けてあり、この偏心ローラ62 a、62bの部分を吊り線48に掛止するようになっている。
【0016】 なお、掛止ロッド56の垂直部64には、操作フック部64が設けてあって、 この操作フック部64に、伸縮自在は操作棒66の先端に設けた掛合部68を掛 合させることにより、地上から金車44を吊り線48に掛けたり、吊り線48か ら取り外したりすることができるようになっている。
【0017】 このように構成した実施の形態の作用は、次のとおりである。まず、一端をケ ーブル32に連結した図示しない牽引ロープをケーブル保護具30の筒体34の 内部を通す。その後、ケーブル保護具30の各懸吊部38に設けたフック42を それぞれC型金車44の固定ロッド54に掛止する。次に、金車44の操作フッ ク部64に操作棒66の掛合部68を掛合させ、操作棒66によって金車44を 持ち上げて金車44の掛止ロッド56を吊り線48に掛合させる。これにより、 図2に示したように、偏心ローラ62a、62bが吊り線48と係合し、ケーブ ル保護具30が金車44を介して吊り線48に保持される。このとき、一対の金 車44は、図1に示したように、電柱46の両側に位置させる。また、取出し口 36を電柱46の反対側に向け、電柱46の突起物が筒体34の内部に入らない ようにする。
【0018】 この状態で牽引ロープを吊り線48に沿った方向に牽引すると、ケーブル32 が図示しないボビンから繰り出される。このとき、金車44は、ケーブル保護具 30とケーブル32との摩擦力によってケーブル32の延線方向に移動する力を 受け、偏心ローラ62a、62bが回転して吊り線48を挟持することにより、 吊り線48に沿った延線方向への移動が阻止される。従って、金車44に懸吊し たケーブル保護具30は、電柱46との対応位置に保持される。そして、ケーブ ル32は、筒体34の内部を通るため、電柱に設けた金物などの突起物に引っ掛 かることがない。
【0019】 このため、ケーブル32の損傷を防止することができ、ケーブル32が径方向 に跳ねて思わぬ事故が生ずるのを防ぐことができる。また、筒体34に形成した 取出し口36と懸吊部38の取付け位置とを筒体34の中心に対して90度ずら せてあるため、懸吊部38を介して筒体34を持ち上げたとしても、筒体34に 通してある牽引ロープやケーブルが筒体34から外れることがなく、さらにケー ブル32を牽引する際に、筒体34に上下方向の力が作用して取出し口36が開 いたとしても、ケーブル32が筒体34から飛び出すことがない。 ケーブル32をケーブル保護具30から取り出す場合、取り出し口36を押し 広げることにより、容易に取り出すことができる。
【0020】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案によれば、ケーブルを筒体の内部を通すように なっているため、ケーブルが電柱に設けた金物などの突起物に引っ掛かることが なく、ケーブルの損傷を防止できるとともに、ケーブルを牽引する際に、ケーブ ルが径方向に跳ねて思わぬ事故となるのを防止することができる。
【0021】 また、取出し口と懸吊部とを筒体の中心に対して90度ずらせてあるため、牽 引ロープやケーブルを筒体に通した状態で懸吊部を介して筒体を持ち上げたとき に、牽引ロープやケーブルが筒体から外れたり、ケーブルを牽引した際に筒体に 上下方向の力が作用して取出し口が開いたとしても、ケーブルが取出し口から飛 び出したりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る電柱際ケーブル保護
具の使用状態を示す図である。
【図2】実施の形態に係るケーブル保護具を保持させる
金車の説明図である。
【図3】光ケーブルの一例を示す図であって、(1)は
SSケーブルの一部正面図、(2)は集合ドロップ光フ
ァイバの断面図である。
【符号の説明】
30 ケーブル保護具 32 ケーブル 34 筒体 36 取出し口 38 懸吊部 40 紐 42 フック 44 金車 46 電柱 48 支持部(吊り線)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体によって形成され、ケーブルを挿
    通可能な筒体と、この筒体の全長にわたって形成され、
    通常時は閉状態に維持されて力を作用させたときに開口
    可能な取出し口と、前記筒体に設けられて電柱近傍の支
    持部に保持させる懸吊部とを有することを特徴とする電
    柱際ケーブル保護具。
  2. 【請求項2】 前記取出し口と前記懸吊部とは、前記筒
    体の中心に対して90度ずらせて設けてあることを特徴
    とする請求項1に記載の電柱際ケーブル保護具。
JP1998005257U 1998-07-15 1998-07-15 電柱際ケーブル保護具 Expired - Lifetime JP3055856U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110068902A (zh) * 2019-04-17 2019-07-30 国网冀北电力有限公司张家口供电公司 Adss光缆防磨护套

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