JP3055742U - 手摺構造部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置作業が簡単で時間も掛からない、また手
摺の外周にはみ出す部分もない手摺構造部材を提供す
る。 【解決手段】 支持片１の上方に円板状の受金具２を取
り付け、受金具２に水平にボルト５を取り付けている。
鬼目ナット６を両端から軸方向へそれぞれ打ち込んだ円
柱状の細長い手摺７を何本も用意している。手摺７の直
径は受金具２の円板状部分の直径と同じにしている。そ
して、受金具２のボルト５の一端側を一本の手摺７の鬼
目ナット６にねじ込んだ状態にし、受金具２の一方側に
手摺７を取り付ける。同様にして受金具２の他端側に別
の手摺７を取り付ける。すなわち、手摺７の長さに相当
する間隔をあけながら支持片１や受金具２を設けてお
き、それら受金具２間に手摺７を取り付けていくのであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、病院・駅等の階段・廊下・窓等の縁に設ける手摺構造部材に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

病院・駅等の階段・廊下・窓等の縁に設ける手摺構造部材の中には、一定長の 短い手摺を継ぎ手で次次と連結しながら、しかも所所を支持片で壁面等へ支持さ せて設置するようにしたものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記の従来の手摺構造部材による場合は、継ぎ手で手摺を連結しながら支持片 で壁面等へ固定させて設置していった。連結作業と支持作業を必要とするため、 設置作業は複雑で時間も掛かった。また、継ぎ手が手摺の外周にはみ出し、手摺 をつかんで移動する際に移動の障害になることもあった。手摺の外周にはみ出す 部分があるのは、意匠的に見ても好ましくはなかった。 本考案が解決しようとする課題は、設置作業が簡単で時間も掛からない、また 手摺の外周にはみ出す部分のない手摺構造部材を提供する点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１・２に係る手摺構造部材を用いる場合は、支持片１の一端側を壁面等 に取り付け、支持片１の他端側に設けた受金具２の両側のボルト５又は雌ねじと 手摺７の両端の雌ねじ又はボルト５を互いにねじ込んでいくことで、手摺７を連 結しながら支持片１に取り付けていく。請求項３に係るものにおいては、手摺７ を設置した後は、手摺７と受金具２の外周が面一になっている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

請求項１に係る手摺構造部材は、突出したボルト５を両側にそれぞれ設けた受 金具２を一端側に設け、他端側を壁面等に取り付けるようにした支持片１と、ボ ルト５をねじ込むことのできる雌ねじを両端から軸方向へそれぞれ設けた複数の 手摺７とからなるものである。 請求項２に係るものは、両端から雌ねじをそれぞれ設けた受金具２を一端側に 設け、他端側を壁面等に取り付けるようにした支持片１と、その雌ねじにねじ込 むことのできるボルト５を両端から軸方向へそれぞれ設けた複数の手摺７とから なるものである。 請求項３に係るものは、請求項１又は２のものにおいて、設置後に手摺７と受 金具２の外周が面一になるようにしたものである。 請求項１〜３のものにおいて、支持片１と受金具２とは一体に製作してもよい し、別別に製作したものを一体にしてもよい。ボルト５や雌ねじは支持片１や受 金具２の一部を加工して形成してもよいし、別体のボルトや雌ねじ部材を取り付 けることで設けてもよい。

【０００６】

【実施例】

本考案の１実施例を図１及び図２に基づいて説明する。図１はその実施例の縦 断面図及び要部の斜視図、図２は図１のＡ−Ａ断面図である。１は、下端側を壁 面等に取り付けて上方へ持ち上げたＬ字形の支持片を示している。支持片１の上 方部には上面から垂直下方へ円形の雌ねじ穴をあけている。そして、別体の受金 具２の下方に支持片１の雌ねじ穴にねじ込むことのできる雄ねじ棒３を設け、雄 ねじ棒３を雌ねじ穴にねじ込むことで支持片１の上方に受金具２を取り付けてい る。受金具２の上方部は中央に円形の穴４をあけた円板状に形成し、穴４に別体 のボルト５を通している。

【０００７】 ボルト５をねじ込むことのできる鬼目ナット６を両端から軸方向へそれぞれ打 ち込んだ円柱状の細長い手摺７を何本も用意している。（鬼目ナット６は、図１ に斜視図で示したように、抜止め用の小突起を外周に多数設けたナットである。 ）手摺７の直径は受金具２の円板状部分の直径と同じにしている。そして、受金 具２の穴４に差し込んだボルト５の一端側を一本の手摺７の鬼目ナット６にねじ 込んだ状態にして受金具２の一方側に手摺７を取り付け、同様にして受金具２の 他端側に別の手摺７を取り付ける。すなわち、手摺７の長さに相当する間隔をあ けながら支持片１や受金具２を設けておき、それら受金具２間に手摺７を取り付 けていくのである。

【０００８】

【考案の効果】

請求項１・２・３に係る手摺構造部材によるときは、設置作業は簡単で時間も 掛からない。請求項３に係るものを使用して設置した場合は、手摺をつかんで移 動する際に移動の障害になることはなく、意匠的にも優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例を示す縦断面図及び要部を示
す斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１ 支持片 ２ 受金具 ５ ボルト ７
手摺

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 突出したボルト（５）を両側にそれぞれ
   設けた受金具（２）を一端側に設け、他端側を壁面等に
   取り付けるようにした支持片（１）と、ボルト（５）を
   ねじ込むことのできる雌ねじを両端から軸方向へそれぞ
   れ設けた複数の手摺（７）とからなる手摺構造部材。
2. 【請求項２】 両端から雌ねじをそれぞれ設けた受金具
   （２）を一端側に設け、他端側を壁面等に取り付けるよ
   うにした支持片（１）と、その雌ねじにねじ込むことの
   できるボルト（５）を両端から軸方向へそれぞれ設けた
   複数の手摺（７）とからなる手摺構造部材。
3. 【請求項３】 設置後に手摺（７）と受金具（２）の外
   周が面一になるようにしたことを特徴とする、請求項１
   又は２に記載の手摺構造部材。