JP3055686B1 - 活性炭化物の製造方法及び装置 - Google Patents

活性炭化物の製造方法及び装置

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Abstract

【要約】 【課題】 含水有機物を加熱、炭化、賦活処理して、吸
着能力のある活性炭化物を製造する。 【解決手段】 円筒ケーシング14a、14b、14c
内の軸方向中央部にガス流路16を確保したスクリュー
コンベヤ10a、10b、10cを複数段、燃焼炉12
内に配置して、前段で含水有機物の乾燥工程が、中段で
炭化工程が、後段で賦活工程が行われるようにし、水蒸
気及び還元ガスを後段の賦活工程が行われるスクリュー
コンベヤ10cの上部より燃焼炉12内に排気させて、
燃焼炉12に下部から供給される燃焼用空気で還元ガス
を完全燃焼させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水汚泥、畜産廃
棄物、食品廃棄物等の含水有機物から吸着用活性炭等と
して使用することができる活性炭化物を製造する方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実用新案登録第3009966号公報に
は、畜産廃棄物を炭化する技術として、燃焼炉内の最上
段に半円筒状のスクリューコンベヤを配置するととも
に、この半円筒状のスクリューコンベヤの下側に円筒状
のスクリューコンベヤを多段に配置し、各スクリューコ
ンベヤの端部同士を結合して各搬路をつづら折り状に形
成し、最上段以外のスクリューコンベヤに多数のガス排
出口を炉内に開口させ、炉内に排出された熱分解ガスを
炉内上部の空気噴射口から供給される空気により燃焼さ
せるようにした炭化糞粒肥料製造装置が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報記載の技術
においては、熱分解ガス及び水蒸気はそのまま燃焼炉内
に排気されるため、炭化物は賦活されることはなく、ま
た、熱分解ガスは炉内上部より供給される空気で燃焼し
てそのまま排出されるので、熱分解ガスの燃焼熱は材料
(廃棄物)の加熱に利用されることはない。
【0004】このように、上記従来技術は、炉内に排出
された熱分解ガス及び水蒸気のうち熱分解ガスは炉内上
部で燃焼した後、直ちに水蒸気とともに炉外に排気され
る構造であるため、炭化物を賦活する反応が起こらず、
吸着能力のある活性炭化物を得ることができない。ま
た、上記従来技術では、熱分解ガスは上段の円筒状スク
リューコンベヤで多く発生するため、熱分解ガスの燃焼
は燃焼炉内上部で行われ、その燃焼熱をこれより下段の
スクリューコンベヤ内の材料に伝えることができない。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、熱分解ガス(還元ガス)及び水蒸気を
炭化物とともに下段のスクリューコンベヤに導き、炭化
物を賦活・活性化させるとともに、後段の賦活ゾーンの
スクリューコンベヤから熱分解ガス及び水蒸気を炉内に
排出させるか、又は一旦炉外に抜き出して炉の燃焼装置
に導入するようにして、熱分解ガスを炉内下部で燃焼さ
せて、スクリューコンベヤを介して材料の加熱のために
利用できるようにした、吸着能力のある活性炭化物の製
造方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の活性炭化物の製造方法は、円筒ケーシン
グ内の軸方向中央部にガス流路を確保したスクリューコ
ンベヤを複数段、燃焼炉内に配置して、前段で乾燥工程
が、中段で炭化工程(乾留炭化工程)が、後段で賦活工
程が行われるようにし、含水有機物を前段のスクリュー
コンベヤ内に外気と遮断しながら供給し、燃焼排ガスに
より前段の円筒ケーシングを介して含水有機物を間接加
熱処理して乾燥させるとともに水蒸気を発生させ、つい
で、乾燥された有機物を中段の円筒ケーシング内で燃焼
排ガスにより間接加熱処理して乾留・炭化させるととも
に還元ガス(熱分解ガス又は乾留ガス)を発生させ、さ
らに、炭化工程からの炭化物を後段の円筒ケーシング内
で燃焼排ガスにより間接加熱処理し、乾燥工程で発生し
た水蒸気及び炭化工程で発生した還元ガスと接触・反応
させて賦活・活性化させ、水蒸気及び還元ガスを後段の
賦活工程が行われるスクリューコンベヤの上部より燃焼
炉内に噴出・排気させて、燃焼炉に下部から供給される
燃焼用空気で還元ガスを完全燃焼させるように構成され
ている(図1、2、5参照)。
【0007】上記の方法において、後段の賦活工程が行
われるスクリューコンベヤから排出された活性炭化物を
冷却して製品活性炭化物とすることが好ましい(図1、
2、3、5参照)。また、水蒸気及び還元ガスを賦活工
程が行われるスクリューコンベヤの上部より燃焼炉内に
排気させて還元ガスを燃焼させる代りに、水蒸気及び還
元ガスを燃焼炉外に抜き出して燃焼炉の燃焼装置の補助
燃料とする場合もある(図4参照)。
【0008】本発明の活性炭化物の製造装置は、円筒ケ
ーシング内の軸方向中央部にガス流路を確保したスクリ
ューコンベヤを複数段、燃焼炉内に、前段が乾燥ゾー
ン、中段が炭化ゾーン(乾留炭化ゾーン)、後段が賦活
ゾーンとなるように接続して配置し、前段の乾燥ゾーン
のスクリューコンベヤの端部入口に含水有機物供給手段
を接続し、乾燥ゾーンで発生した水蒸気及び炭化ゾーン
で発生した還元ガス(熱分解ガス又は乾留ガス)を炭化
ゾーンからの炭化物と後段の賦活ゾーンのスクリューコ
ンベヤ内で接触させて炭化物を賦活・活性化させること
ができるように、各ゾーンのスクリューコンベヤは端部
同士が接続されており、賦活ゾーンのスクリューコンベ
ヤの上部に水蒸気及び還元ガスを燃焼炉内に噴出・排出
するための還元ガス・水蒸気排出口が設けられ、燃焼炉
の下部に燃焼装置が、燃焼炉の上部に排気口が設けられ
ていることを特徴としている(図1、2、5参照)。
【0009】上記の装置において、後段の賦活ゾーンの
スクリューコンベヤの端部出口に、賦活された活性炭化
物を冷却するための冷却器が接続された構成とすること
が好ましい(図1、2、3、5参照)。また、多段に配
置されるスクリューコンベヤの一例として、スクリュー
コンベヤが3段の場合は、上段が乾燥ゾーン、中段が炭
化ゾーン、下段が賦活ゾーンであるように構成する(図
1、2参照)。また、スクリューコンベヤが2段の場合
は、上段の略前半部が乾燥ゾーン、上段の略後半部及び
下段の略前半部が炭化ゾーン、下段の略後半部が賦活ゾ
ーンであるように構成する(図5参照)。また、スクリ
ューコンベヤが少なくとも4段(4段以上)の場合は、
1段目が乾燥ゾーン、2段目から最下段の1段上までが
炭化ゾーン、最下段が賦活ゾーンであるように構成す
る。また、これらの装置において、還元ガス・水蒸気排
出口を燃焼炉内に開口させる代りに、賦活ゾーンのスク
リューコンベヤと燃焼炉の燃焼装置とを還元ガス・水蒸
気ラインを介して接続した構成としても良い(図4参
照)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、適宜変更して実施することができる
ものである。図1は本発明の実施の第1形態による活性
炭化物の製造装置の概略構成を示す立面説明図であり、
図2は同縦断面説明図であり、図3は冷却器の詳細図で
ある。本実施形態はスクリューコンベヤが3段設置され
る場合を示している。10a、10b、10cは燃焼炉
12内に3段に配置されたスクリューコンベヤで、各ス
クリューコンベヤ10a、10b、10cは円筒ケーシ
ング(スクリュー外筒)14a、14b、14c内の軸
方向中央部にガス流路16が形成されるようにスクリュ
ー、例えばリボンスクリュー18が収納されている。な
お、リボンスクリュー18の代りに、通常のスクリュー
にガス流過用の孔を設けた構造としても良い。20はリ
ボンスクリュー18をスクリュー軸22に取り付けるた
めの固定部材、24はリボンスクリュー18に設けられ
た攪拌部材である。25はスクリュー駆動機である。な
お、攪拌部材24は必ずしも必要なものではなく、省略
することも可能である。
【0011】上段のスクリューコンベヤ10aは乾燥ゾ
ーン、中段のスクリューコンベヤ10bは炭化ゾーン
(乾留炭化ゾーン)、下段のスクリューコンベヤ10c
が賦活ゾーンとなっている。上段の乾燥ゾーンのスクリ
ューコンベヤ10aの端部入口26には含水有機物供給
手段28が接続されている。この含水有機物供給手段2
8は、例えば乾燥汚泥ホッパー30とこのホッパー30
の下部に連結された切出しスクリュー32とから構成さ
れる。34は切出しスクリュー駆動機である。このホッ
パー30に供給される乾燥汚泥は、下水汚泥等を予め脱
水・乾燥処理したものであるが、それでも5〜50%の
水分を含んでいる。
【0012】各スクリューコンベヤ10a、10b、1
0cは端部同士が鉛直通路36、38により接続されて
おり、乾燥ゾーンで発生した水蒸気、及び炭化ゾーンで
発生したCO、CH4 、H2 等の還元ガス(熱分解ガス
又は乾留ガス)を炭化ゾーンからの炭化物と、賦活ゾー
ンのスクリューコンベヤ10c内で接触・反応させて炭
化物を賦活・活性化させて活性炭化物とするように構成
されている。賦活ゾーンのスクリューコンベヤ10cの
上部には、水蒸気及び還元ガスを燃焼炉12内に噴出・
排出するための複数の還元ガス・水蒸気排出口40が設
けられている。また、燃焼炉12の下部にバーナー等の
燃焼装置42及び燃焼用空気供給口44が設けられ、燃
焼炉12の上部には排気口46が設けられている。48
は排気煙突、50は還元ガスを燃焼させるための燃焼用
空気供給管である。なお、燃焼装置42への燃焼用空気
を過剰に供給するようにすれば、炉下部の燃焼用空気供
給口44及び燃焼用空気供給管50は不要である。燃焼
装置42の燃料としては、気体燃料、液体燃料、LPG
等が使用される。
【0013】燃焼炉12は、炉体52の内側に耐火材5
4が内張りされて形成されており、図2に示すように、
各スクリューコンベヤ10a、10b、10cの側部と
炉体52又は耐火材54との間に、仕切部材、例えば仕
切板(バッフル)56が設けられている。図1に示すよ
うに、仕切板56の長さL1は、燃焼炉12の長さL2
より小さく、かつ燃焼排ガスが蛇行して流れるようなガ
ス通路58が形成されるように設けられている。すなわ
ち、仕切板56は燃焼排ガス整流用バッフルの役目を果
たす。
【0014】賦活ゾーンのスクリューコンベヤ10cの
端部出口60には、賦活された活性炭化物を冷却するた
めの冷却器62が接続されている。この冷却器62は図
3に示すように、炭化物排出スクリュー装置64を冷却
ジャケット、例えば水冷ジャケット66で被覆したもの
である。68はロータリーバルブ等の排出機、70は予
冷ウォータースプレー手段である。
【0015】上記のように構成された活性炭化物の製造
装置において、含水率が5〜50%程度の有機物、例え
ば予め脱水・乾燥された汚泥を上段のスクリューコンベ
ヤ10a内に外気と遮断しながら供給し、燃焼排ガスに
より上段の円筒ケーシング14aを介して汚泥を間接的
に200〜400℃の範囲で加熱処理して乾燥させると
ともに水蒸気を発生させる乾燥工程が行われる。つい
で、乾燥工程で乾燥された汚泥を中段の円筒ケーシング
14b内に鉛直通路36を経て水蒸気とともに導入し、
ここで燃焼排ガスにより間接的に400〜600℃の範
囲で加熱処理して汚泥を乾留・炭化させるとともに、C
O、CH4、H2 等の還元ガス(乾留ガス又は熱分解ガ
ス)を発生させる炭化工程が行われる。
【0016】さらに、炭化工程からの炭化物を下段の円
筒ケーシング14c内に鉛直通路38を経て水蒸気及び
還元ガスとともに導入し、ここで燃焼排ガスにより間接
的に500〜700℃の範囲で加熱処理しながら、炭化
物と水蒸気及び還元ガスとを接触・反応させて賦活・活
性化させる賦活工程が行われる。余剰の水蒸気及び還元
ガスは下段のスクリューコンベヤ10cの上部の還元ガ
ス・水蒸気排出口40から燃焼炉12内に噴出し、燃焼
炉12の下部に供給される燃焼用空気で、還元ガスが完
全燃焼し、燃焼熱が汚泥又は炭化物の加熱に有効に利用
される。
【0017】下段のスクリューコンベヤ10cから排出
された活性炭化物は、冷却器62に導入されて水冷さ
れ、製品活性炭化物として排出機68から取り出され
る。この場合、スクリューコンベヤ10cから落下した
活性炭化物に水を直接スプレーして活性炭化物を迅速に
冷却することが好ましい。
【0018】図4は本発明の実施の第2形態による活性
炭化物の製造装置を示している。本実施形態は、還元ガ
ス・水蒸気排出口を燃焼炉内に開口させる代りに、下段
の賦活ゾーンのスクリューコンベヤ10cと、燃焼炉1
2の燃焼装置42とを還元ガス・水蒸気ライン72を介
して接続し、水蒸気及び還元ガスを一旦、燃焼炉12外
に抜き出して燃焼炉の燃焼装置42に導き、還元ガスを
燃料として利用するものである。水蒸気及び還元ガス
は、炉内を充分負圧に維持することで吸い込むことがで
きる。なお、炉下部の燃焼用空気供給口及び燃焼用空気
供給管は不要となる。他の構成及び作用は実施の第1形
態の場合と同様である。
【0019】図5は本発明の実施の第3形態による活性
炭化物の製造装置を示している。本実施形態は、スクリ
ューコンベヤが2段設置される場合で、上段のスクリュ
ーコンベヤ74aの略前半部が主として乾燥ゾーン、上
段のスクリューコンベヤ74aの略後半部及び下段のス
クリューコンベヤ74bの略前半部が主として炭化ゾー
ン、下段のスクリューコンベヤ74bの略後半部が主と
して賦活ゾーンとなるように構成されたものである。他
の構成及び作用は実施の第1、2形態の場合と同様であ
る。
【0020】本発明の実施の第4形態として、スクリュ
ーコンベヤが4段以上であり、1段目が乾燥ゾーン、2
段目から最下段の1段上までが炭化ゾーン、最下段が賦
活ゾーンとなるように構成することができる。本実施形
態は、乾燥速度が遅い材料を処理する場合等に用いるの
に適している。他の構成及び作用は実施の第1、2形態
の場合と同様である。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 燃焼炉内にスクリューコンベヤを複数段配置
し、前段を乾燥ゾーン、中段を炭化ゾーン、後段を賦活
ゾーンに構成し、乾燥ゾーンで発生した水蒸気及び炭化
ゾーンで発生した還元ガスを炭化物とともに賦活ゾーン
に導入し接触させて、炭化物を賦活・活性化するので、
吸着能力のある活性炭化物を効率よく製造することがで
きる。 (2) 後段(下部)の賦活ゾーンのスクリューコンベ
ヤに還元ガス・水蒸気排出口を設けて、還元ガス及び水
蒸気を炉内に排出して燃焼させるか、又は還元ガス及び
水蒸気を炉外に抜き出して炉の燃焼装置に導入して燃焼
させるので、還元ガスを補助燃料として有効利用するこ
とができるとともに、還元ガスの燃焼熱を有効に回収・
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による活性炭化物の製
造装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す装置の縦断面図である。
【図3】図1における冷却器の拡大詳細図である。
【図4】本発明の実施の第2形態による活性炭化物の製
造装置を示す概略構成図である。
【図5】本発明の実施の第3形態による活性炭化物の製
造装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c スクリューコンベヤ 12 燃焼炉 14a、14b、14c 円筒ケーシング 16 ガス流路 18 リボンスクリュー 20 固定部材 22 スクリュー軸 24 攪拌部材 25 スクリュー駆動機 26 端部入口 28 含水有機物供給手段 30 乾燥汚泥ホッパー 32 切出しスクリュー 34 切出しスクリュー駆動機 36、38 鉛直通路 40 還元ガス・水蒸気排出口 42 燃焼装置 44 燃焼用空気供給口 46 排気口 48 排気煙突 50 燃焼用空気供給管 52 炉体 54 耐火材 56 仕切板 58 ガス通路 60 端部出口 62 冷却器 64 炭化物排出スクリュー装置 66 水冷ジャケット 68 排出機 70 予冷ウォータースプレー手段 72 還元ガス・水蒸気ライン 74a、74b スクリューコンベヤ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−241015(JP,A) 西独国特許出願公開2824286(DE, A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 31/10 B09B 3/00 CA(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒ケーシング内の軸方向中央部にガス
    流路を確保したスクリューコンベヤを複数段、燃焼炉内
    に配置して、前段で乾燥工程が、中段で炭化工程が、後
    段で賦活工程が行われるようにし、 含水有機物を前段のスクリューコンベヤ内に外気と遮断
    しながら供給し、燃焼排ガスにより前段の円筒ケーシン
    グを介して含水有機物を間接加熱処理して乾燥させると
    ともに水蒸気を発生させ、 ついで、乾燥された有機物を中段の円筒ケーシング内で
    燃焼排ガスにより間接加熱処理して乾留・炭化させると
    ともに還元ガスを発生させ、 さらに、炭化工程からの炭化物を後段の円筒ケーシング
    内で燃焼排ガスにより間接加熱処理し、乾燥工程で発生
    した水蒸気及び炭化工程で発生した還元ガスと接触・反
    応させて賦活・活性化させ、 水蒸気及び還元ガスを後段の賦活工程が行われるスクリ
    ューコンベヤの上部より燃焼炉内に排気させて、燃焼炉
    に下部から供給される燃焼用空気で還元ガスを完全燃焼
    させることを特徴とする活性炭化物の製造方法。
  2. 【請求項2】 後段の賦活工程が行われるスクリューコ
    ンベヤから排出された活性炭化物を冷却して製品活性炭
    化物とする請求項1記載の活性炭化物の製造方法。
  3. 【請求項3】 水蒸気及び還元ガスを賦活工程が行われ
    るスクリューコンベヤの上部より燃焼炉内に排気させて
    還元ガスを燃焼させる代りに、水蒸気及び還元ガスを燃
    焼炉外に抜き出して燃焼炉の燃焼装置の補助燃料とする
    請求項1又は2記載の活性炭化物の製造方法。
  4. 【請求項4】 円筒ケーシング内の軸方向中央部にガス
    流路を確保したスクリューコンベヤを複数段、燃焼炉内
    に、前段が乾燥ゾーン、中段が炭化ゾーン、後段が賦活
    ゾーンとなるように接続して配置し、 前段の乾燥ゾーンのスクリューコンベヤの端部入口に含
    水有機物供給手段を接続し、 乾燥ゾーンで発生した水蒸気及び炭化ゾーンで発生した
    還元ガスを炭化ゾーンからの炭化物と後段の賦活ゾーン
    のスクリューコンベヤ内で接触させて炭化物を賦活・活
    性化させることができるように、各ゾーンのスクリュー
    コンベヤは端部同士が接続されており、 賦活ゾーンのスクリューコンベヤの上部に水蒸気及び還
    元ガスを燃焼炉内に排出するための還元ガス・水蒸気排
    出口が設けられ、 燃焼炉の下部に燃焼装置が、燃焼炉の上部に排気口が設
    けられていることを特徴とする活性炭化物の製造装置。
  5. 【請求項5】 後段の賦活ゾーンのスクリューコンベヤ
    の端部出口に、賦活された活性炭化物を冷却するための
    冷却器が接続された請求項4記載の活性炭化物の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 スクリューコンベヤが3段であり、上段
    が乾燥ゾーン、中段が炭化ゾーン、下段が賦活ゾーンで
    ある請求項4又は5記載の活性炭化物の製造装置。
  7. 【請求項7】 スクリューコンベヤが2段であり、上段
    の略前半部が乾燥ゾーン、上段の略後半部及び下段の略
    前半部が炭化ゾーン、下段の略後半部が賦活ゾーンであ
    る請求項4又は5記載の活性炭化物の製造装置。
  8. 【請求項8】 スクリューコンベヤが少なくとも4段で
    あり、1段目が乾燥ゾーン、2段目から最下段の1段上
    までが炭化ゾーン、最下段が賦活ゾーンである請求項4
    又は5記載の活性炭化物の製造装置。
  9. 【請求項9】 還元ガス・水蒸気排出口を燃焼炉内に開
    口させる代りに、賦活ゾーンのスクリューコンベヤと燃
    焼炉の燃焼装置とを還元ガス・水蒸気ラインを介して接
    続した請求項4〜8のいずれかに記載の活性炭化物の製
    造装置。
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