JP3054963B2 - 自動二輪車用燃料噴射式エンジン - Google Patents
自動二輪車用燃料噴射式エンジンInfo
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- JP3054963B2 JP3054963B2 JP3197129A JP19712991A JP3054963B2 JP 3054963 B2 JP3054963 B2 JP 3054963B2 JP 3197129 A JP3197129 A JP 3197129A JP 19712991 A JP19712991 A JP 19712991A JP 3054963 B2 JP3054963 B2 JP 3054963B2
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- engine
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Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車に搭載さ
れる自動二輪車用燃料噴射式エンジンに関するものであ
る。
れる自動二輪車用燃料噴射式エンジンに関するものであ
る。
【従来の技術】自動二輪車用燃料噴射式エンジンにおい
ては、燃料制御の精度を向上させ、或いは排気ガスの清
浄化、低燃費等の観点から燃料供給手段として、従来の
気化器に代えて燃料噴射装置を採用するものがある。こ
のような燃料噴射式エンジンを自動二輪車に搭載したも
のには、エンジンの燃焼室に燃料噴射装置を備え、この
燃料噴射装置に空気ポンプから圧縮空気から空気配管を
介して送り、空気と燃料とを燃焼室内へ噴射するものが
ある。
ては、燃料制御の精度を向上させ、或いは排気ガスの清
浄化、低燃費等の観点から燃料供給手段として、従来の
気化器に代えて燃料噴射装置を採用するものがある。こ
のような燃料噴射式エンジンを自動二輪車に搭載したも
のには、エンジンの燃焼室に燃料噴射装置を備え、この
燃料噴射装置に空気ポンプから圧縮空気から空気配管を
介して送り、空気と燃料とを燃焼室内へ噴射するものが
ある。
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃料噴射装
置は燃焼室に備えられ、空気ポンプはエンジンの動力伝
達装置で駆動されるように配置されるから、空気ポンプ
から燃料噴射装置までの空気配管が長くなり、空気ポン
プから燃料噴射装置へ送られる圧縮空気中に含まれる水
分が空気配管内に残ると、冬期などの低温時に凍結して
空気配管を閉塞して始動不可能となったり、良好な燃焼
状態が得られないことがある。このため、例えば空気配
管に乾燥材を設けて水滴が凍結しないようにすることが
考えられるが、乾燥材は耐久性がなく、しかも全ての水
分が分離できないし、また定期的なメンテナンスが必要
である。この発明はかかる点に鑑みなされたもので、簡
単な構造で、しかもメンテナンスフリーで空気配管で水
分が凍結することを防止する自動二輪車用燃料噴射式エ
ンジンを提供することを目的としている。
置は燃焼室に備えられ、空気ポンプはエンジンの動力伝
達装置で駆動されるように配置されるから、空気ポンプ
から燃料噴射装置までの空気配管が長くなり、空気ポン
プから燃料噴射装置へ送られる圧縮空気中に含まれる水
分が空気配管内に残ると、冬期などの低温時に凍結して
空気配管を閉塞して始動不可能となったり、良好な燃焼
状態が得られないことがある。このため、例えば空気配
管に乾燥材を設けて水滴が凍結しないようにすることが
考えられるが、乾燥材は耐久性がなく、しかも全ての水
分が分離できないし、また定期的なメンテナンスが必要
である。この発明はかかる点に鑑みなされたもので、簡
単な構造で、しかもメンテナンスフリーで空気配管で水
分が凍結することを防止する自動二輪車用燃料噴射式エ
ンジンを提供することを目的としている。
【発明を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この自動二輪車用燃料噴射式エンジンの発明は、車
体中央下部に搭載されるエンジンのクランクケースの前
部から気筒が上方に立ち上がり、気筒上端の燃焼室に燃
料噴射インジェクタを備えると共に、前記クランクケー
スの後部上方に、クランク軸で駆動されかつ前記燃料噴
射インジェクタに圧縮空気を送る空気ポンプを備える自
動二輪車用燃料噴射式エンジンであり、前記空気ポンプ
より前記燃料噴射インジェクタまでの空気配管を、前記
空気ポンプより前方に向かって一旦立ち上げてから下降
し、次に再び立ち上げて前記燃料噴射インジェクタに到
らしめて凹凸状に屈曲させ、この空気配管の凹部となる
最下端でかつ気筒の側方となる位置に水分を溜める容積
部を設けたことを特徴としている。
め、この自動二輪車用燃料噴射式エンジンの発明は、車
体中央下部に搭載されるエンジンのクランクケースの前
部から気筒が上方に立ち上がり、気筒上端の燃焼室に燃
料噴射インジェクタを備えると共に、前記クランクケー
スの後部上方に、クランク軸で駆動されかつ前記燃料噴
射インジェクタに圧縮空気を送る空気ポンプを備える自
動二輪車用燃料噴射式エンジンであり、前記空気ポンプ
より前記燃料噴射インジェクタまでの空気配管を、前記
空気ポンプより前方に向かって一旦立ち上げてから下降
し、次に再び立ち上げて前記燃料噴射インジェクタに到
らしめて凹凸状に屈曲させ、この空気配管の凹部となる
最下端でかつ気筒の側方となる位置に水分を溜める容積
部を設けたことを特徴としている。
【作用】この発明では、空気配管内の凝縮した水分が最
下部に配置された容積部に溜り、空気配管内に水分が残
ることがなく、冬期などで空気配管内で水分が凍結する
ことがない。従って、空気配管の面積が確保されて燃料
噴射インジェクタに圧縮空気を円滑に送ることができ、
エンジンの始動性が向上するとともに、良好な燃焼状態
が得られる。
下部に配置された容積部に溜り、空気配管内に水分が残
ることがなく、冬期などで空気配管内で水分が凍結する
ことがない。従って、空気配管の面積が確保されて燃料
噴射インジェクタに圧縮空気を円滑に送ることができ、
エンジンの始動性が向上するとともに、良好な燃焼状態
が得られる。
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は燃料噴射式エンジンを搭載し
た自動二輪車の側面図、図2は燃料噴射式エンジンの側
面図である。自動二輪車の車体1を構成するヘッドパイ
プ2にはフロントフォーク3が旋回可能に支持され、こ
のフロントフォーク3には前輪4が支持されている。ヘ
ッドパイプ2の後側にはメインフレーム5及びダウンチ
ューブ6が接続され、このメインフレーム5の後方には
左右一対のシートピラチューブ7が接続され、またダウ
ンチューブ6にも同様に左右一対の支持フレーム8が接
続され、この支持フレーム8及びシートピラチューブ7
の後端部は接続されている。メインフレーム5の後端か
ら後方へ左右一対のシートレール9が延びており、この
シートレール9はバックステー10でシートピラチュー
ブ7に支持されている。シートピラチューブ7に設けた
ブラケット11にはリヤアーム12が軸支され、このリ
ヤアーム12の後端部に後輪13が支持されている。メ
インフレーム5には燃料タンク14が跨ぐようにして載
置され、この燃料タンク14の後方をシート15が覆っ
ており、このシート15はシートレール9に載置されて
いる。車体1のメインフレーム5、ダウンチューブ6、
シートピラチューブ7及び支持フレーム8で囲まれる部
分には燃料噴射式エンジン16が搭載され、この燃料噴
射式エンジン16は単気筒の2サイクルエンジンが用い
られている。燃料噴射式エンジン16のクランクケース
17には気筒18が車体前側へ傾斜して設けられ、この
気筒18の前側に排気管19が接続され、この排気管1
9は燃料噴射式エンジン16の右側を通って後方へ延び
ている。気筒18に設けられたピストン20はクランク
ケース17に軸支されたクランク軸21にコンロッド2
2を介して連結されている。気筒18には燃焼室23内
に空気と燃料とを噴射する燃焼室燃料噴射装置24及び
点火プラグ25が備えられ、この燃焼室燃料噴射装置2
4には燃焼室燃料噴射インジェクタ26が取付けられて
いる。また、クランクケース17には吸気管27が接続
され、この吸気管27にはリードバルブ28が設けら
れ、さらにこのリードバルブ28の上流側には吸気管2
7に燃料を噴射する吸気管燃料噴射インジェクタ29が
設けられている。吸気管27にはエアクリーナ30から
空気が図示しないスロットル弁の作動で供給される。ク
ランクケース17には空気ポンプ31及び燃料ポンプ3
2が設けられ、それぞれクランク軸21の動力がギヤ機
構33を介して伝達され、この機械的機構により駆動さ
れる。空気ポンプ31に接続した空気配管34は、空気
ポンプ31より前方に向かって一旦立ち上げてから下降
し、容積部90を介して空気配管35が次に再び立ち上
げてレギュレータ36を介して燃焼室燃料噴射インジェ
クタ26に到らしめ、中途部を凹凸状に屈曲して形成
し、凹部の最下端び容積部90を設け、この容積部90
を気筒の側方に配置している。空気ポンプ31から空気
配管34、容積部90、及び空気配管35を介して空気
がレギュレータ36へ送られて、さらに空気配管37で
大気に連通している。この空気配管37は排気管19へ
接続して、空気に含まれる燃料を燃焼させているが、燃
料タンク14内の空気を大気へ開放する図示しない配管
へ設けられたキャニスタへ接続して、空気に含まれる燃
料を吸着するようにしてもよい。この空気ポンプ31か
ら燃焼室燃料噴射インジェクタ26に至る空気配管3
4,35の途中に水分を溜める容積部90を備えてお
り、さらにこの容積部90は空気配管34,35の最下
部に配置されている。従って、エンジンの運転で空気配
管34,35内の凝縮した水分は最下部に配置された容
積部90に溜り、空気配管34,35内に水分が残るこ
とがなく、冬期などでエンジンを停止した後に、空気配
管34,35内で水分が凍結することがない。このた
め、空気配管34,35の通路面積が確保されて燃焼室
燃料噴射装置24に圧縮空気を円滑に送ることができ、
エンジンの始動性が向上するとともに、良好な燃焼状態
が得られる。なお、空気配管34,35の内面には撥水
性の材料で被覆したり、また撥水性樹脂材料で空気配管
34,35を形成すると、水分をスムーズに容積部90
に導くことができ好ましい。燃料ポンプ32の入力側に
は燃料フィルタ38が備えられ、この燃料フィルタ38
は燃料配管39を介して燃料タンク14に接続されてい
る。燃料タンク14は燃料噴射式エンジン1の上方に位
置している。燃料ポンプ32の出力側は燃料配管40を
介して、燃焼室燃料噴射インジェクタ26が接続され、
さらに燃料配管41を介して燃料圧力を一定に調整する
レギュレータ36に接続されている。さらに、レギュレ
ータ36から燃料配管42を介して吸気管燃料噴射イン
ジェクタ29が接続され、さらにこの吸気管燃料噴射イ
ンジェクタ29に燃料配管43を介して燃料タンク14
に接続されている。燃焼室燃料噴射装置24と吸気管燃
料噴射インジェクタ29は図示しないコントローラで各
センサから得られる情報に基づき、運転状態に応じて制
御される。図3乃至図5は燃料噴射式エンジンの他の実
施例を示し、図3は燃料噴射式エンジンを搭載した自動
二輪車の側面図、図4は燃料噴射式エンジンの一部を破
断した側面図、図5は燃料噴射式エンジンの正面図であ
る。この自動二輪車に搭載された燃料噴射式エンジン1
00はV型エンジンであり、この燃料噴射式エンジン1
00のそれぞれの気筒101,102は車両進行方向前
側を向いて搭載されている。上側に位置する上部気筒1
01に接続された排気管103は車体左側に位置し、下
側に配置された下部気筒102に接続された排気管10
4は車体右側に位置している。このそれぞれの気筒10
1,102には燃焼室燃料噴射装置105,106が備
えられ、この燃焼室燃料噴射装置105,106には燃
焼室燃料噴射インジェクタ107,108が設けられて
いる。燃料噴射式エンジン100には図示しない空気ポ
ンプが設けられ、この燃焼室燃料噴射装置105に空気
ポンプから圧縮空気から空気配管109を介して送るよ
うになっており、この空気配管109は上部気筒101
の容積部110を介して空気配管111,112に分岐
され、空気配管111は上部気筒101の燃焼室燃料噴
射装置105に接続され、空気配管112は容積部11
3を介して下部気筒102の燃焼室燃料噴射装置106
に接続されている。このようにして空気ポンプから上部
気筒101の燃焼室燃料噴射装置105に至る空気配管
109,111の途中に水分を溜める容積部110を備
え、この容積部110は空気配管109,111の最下
部に配置されており、これにより空気配管109,11
1内の凝縮した水分が最下部に配置された容積部110
に溜り、空気配管109,111内に水分が残ることが
ない。また、空気ポンプから下部気筒102の燃焼室燃
料噴射装置106に至る空気配管109,112の途中
に水分を溜める容積部106を備え、この容積部106
も空気配管109,112の最下部に配置されており、
空気配管109,112内の凝縮した水分が最下部に配
置された容積部106に溜り、空気配管109,112
内に水分が残ることがない。
て詳細に説明する。図1は燃料噴射式エンジンを搭載し
た自動二輪車の側面図、図2は燃料噴射式エンジンの側
面図である。自動二輪車の車体1を構成するヘッドパイ
プ2にはフロントフォーク3が旋回可能に支持され、こ
のフロントフォーク3には前輪4が支持されている。ヘ
ッドパイプ2の後側にはメインフレーム5及びダウンチ
ューブ6が接続され、このメインフレーム5の後方には
左右一対のシートピラチューブ7が接続され、またダウ
ンチューブ6にも同様に左右一対の支持フレーム8が接
続され、この支持フレーム8及びシートピラチューブ7
の後端部は接続されている。メインフレーム5の後端か
ら後方へ左右一対のシートレール9が延びており、この
シートレール9はバックステー10でシートピラチュー
ブ7に支持されている。シートピラチューブ7に設けた
ブラケット11にはリヤアーム12が軸支され、このリ
ヤアーム12の後端部に後輪13が支持されている。メ
インフレーム5には燃料タンク14が跨ぐようにして載
置され、この燃料タンク14の後方をシート15が覆っ
ており、このシート15はシートレール9に載置されて
いる。車体1のメインフレーム5、ダウンチューブ6、
シートピラチューブ7及び支持フレーム8で囲まれる部
分には燃料噴射式エンジン16が搭載され、この燃料噴
射式エンジン16は単気筒の2サイクルエンジンが用い
られている。燃料噴射式エンジン16のクランクケース
17には気筒18が車体前側へ傾斜して設けられ、この
気筒18の前側に排気管19が接続され、この排気管1
9は燃料噴射式エンジン16の右側を通って後方へ延び
ている。気筒18に設けられたピストン20はクランク
ケース17に軸支されたクランク軸21にコンロッド2
2を介して連結されている。気筒18には燃焼室23内
に空気と燃料とを噴射する燃焼室燃料噴射装置24及び
点火プラグ25が備えられ、この燃焼室燃料噴射装置2
4には燃焼室燃料噴射インジェクタ26が取付けられて
いる。また、クランクケース17には吸気管27が接続
され、この吸気管27にはリードバルブ28が設けら
れ、さらにこのリードバルブ28の上流側には吸気管2
7に燃料を噴射する吸気管燃料噴射インジェクタ29が
設けられている。吸気管27にはエアクリーナ30から
空気が図示しないスロットル弁の作動で供給される。ク
ランクケース17には空気ポンプ31及び燃料ポンプ3
2が設けられ、それぞれクランク軸21の動力がギヤ機
構33を介して伝達され、この機械的機構により駆動さ
れる。空気ポンプ31に接続した空気配管34は、空気
ポンプ31より前方に向かって一旦立ち上げてから下降
し、容積部90を介して空気配管35が次に再び立ち上
げてレギュレータ36を介して燃焼室燃料噴射インジェ
クタ26に到らしめ、中途部を凹凸状に屈曲して形成
し、凹部の最下端び容積部90を設け、この容積部90
を気筒の側方に配置している。空気ポンプ31から空気
配管34、容積部90、及び空気配管35を介して空気
がレギュレータ36へ送られて、さらに空気配管37で
大気に連通している。この空気配管37は排気管19へ
接続して、空気に含まれる燃料を燃焼させているが、燃
料タンク14内の空気を大気へ開放する図示しない配管
へ設けられたキャニスタへ接続して、空気に含まれる燃
料を吸着するようにしてもよい。この空気ポンプ31か
ら燃焼室燃料噴射インジェクタ26に至る空気配管3
4,35の途中に水分を溜める容積部90を備えてお
り、さらにこの容積部90は空気配管34,35の最下
部に配置されている。従って、エンジンの運転で空気配
管34,35内の凝縮した水分は最下部に配置された容
積部90に溜り、空気配管34,35内に水分が残るこ
とがなく、冬期などでエンジンを停止した後に、空気配
管34,35内で水分が凍結することがない。このた
め、空気配管34,35の通路面積が確保されて燃焼室
燃料噴射装置24に圧縮空気を円滑に送ることができ、
エンジンの始動性が向上するとともに、良好な燃焼状態
が得られる。なお、空気配管34,35の内面には撥水
性の材料で被覆したり、また撥水性樹脂材料で空気配管
34,35を形成すると、水分をスムーズに容積部90
に導くことができ好ましい。燃料ポンプ32の入力側に
は燃料フィルタ38が備えられ、この燃料フィルタ38
は燃料配管39を介して燃料タンク14に接続されてい
る。燃料タンク14は燃料噴射式エンジン1の上方に位
置している。燃料ポンプ32の出力側は燃料配管40を
介して、燃焼室燃料噴射インジェクタ26が接続され、
さらに燃料配管41を介して燃料圧力を一定に調整する
レギュレータ36に接続されている。さらに、レギュレ
ータ36から燃料配管42を介して吸気管燃料噴射イン
ジェクタ29が接続され、さらにこの吸気管燃料噴射イ
ンジェクタ29に燃料配管43を介して燃料タンク14
に接続されている。燃焼室燃料噴射装置24と吸気管燃
料噴射インジェクタ29は図示しないコントローラで各
センサから得られる情報に基づき、運転状態に応じて制
御される。図3乃至図5は燃料噴射式エンジンの他の実
施例を示し、図3は燃料噴射式エンジンを搭載した自動
二輪車の側面図、図4は燃料噴射式エンジンの一部を破
断した側面図、図5は燃料噴射式エンジンの正面図であ
る。この自動二輪車に搭載された燃料噴射式エンジン1
00はV型エンジンであり、この燃料噴射式エンジン1
00のそれぞれの気筒101,102は車両進行方向前
側を向いて搭載されている。上側に位置する上部気筒1
01に接続された排気管103は車体左側に位置し、下
側に配置された下部気筒102に接続された排気管10
4は車体右側に位置している。このそれぞれの気筒10
1,102には燃焼室燃料噴射装置105,106が備
えられ、この燃焼室燃料噴射装置105,106には燃
焼室燃料噴射インジェクタ107,108が設けられて
いる。燃料噴射式エンジン100には図示しない空気ポ
ンプが設けられ、この燃焼室燃料噴射装置105に空気
ポンプから圧縮空気から空気配管109を介して送るよ
うになっており、この空気配管109は上部気筒101
の容積部110を介して空気配管111,112に分岐
され、空気配管111は上部気筒101の燃焼室燃料噴
射装置105に接続され、空気配管112は容積部11
3を介して下部気筒102の燃焼室燃料噴射装置106
に接続されている。このようにして空気ポンプから上部
気筒101の燃焼室燃料噴射装置105に至る空気配管
109,111の途中に水分を溜める容積部110を備
え、この容積部110は空気配管109,111の最下
部に配置されており、これにより空気配管109,11
1内の凝縮した水分が最下部に配置された容積部110
に溜り、空気配管109,111内に水分が残ることが
ない。また、空気ポンプから下部気筒102の燃焼室燃
料噴射装置106に至る空気配管109,112の途中
に水分を溜める容積部106を備え、この容積部106
も空気配管109,112の最下部に配置されており、
空気配管109,112内の凝縮した水分が最下部に配
置された容積部106に溜り、空気配管109,112
内に水分が残ることがない。
【発明の効果】前記のように、この発明は、空気配管を
凹凸状に屈曲させて、凹部となる最下端に容積部を設け
るので凝縮した水分が容積部に溜り、容易に圧縮空気中
の水分を分離除去することができ、良好なエンジンの始
動性や燃料状態を得ることができる。空気と燃料とを燃
焼室に噴射する燃料噴射インジェクタでは、噴射はエン
ジンの圧縮工程で行われるので空気圧を高くする必要が
あり、空気温度は高くなる。しかり容積部を気筒の側方
となる位置に配置したから、エンジンの側方を流れる走
行風が直接容積部に当たり、容積部が冷却器の作用をす
るので空気温度は下がり、更に温度低下による水分の凝
縮作用の増大で水分の除去作用も大きくなり、高い空気
温度や水分の含有で生じる不具合もなく良好な燃焼状態
が得られる。また、容積部は容易にエンジンの側面に固
定できるので、空気配管の共振を抑えることで耐久性が
向上する。
凹凸状に屈曲させて、凹部となる最下端に容積部を設け
るので凝縮した水分が容積部に溜り、容易に圧縮空気中
の水分を分離除去することができ、良好なエンジンの始
動性や燃料状態を得ることができる。空気と燃料とを燃
焼室に噴射する燃料噴射インジェクタでは、噴射はエン
ジンの圧縮工程で行われるので空気圧を高くする必要が
あり、空気温度は高くなる。しかり容積部を気筒の側方
となる位置に配置したから、エンジンの側方を流れる走
行風が直接容積部に当たり、容積部が冷却器の作用をす
るので空気温度は下がり、更に温度低下による水分の凝
縮作用の増大で水分の除去作用も大きくなり、高い空気
温度や水分の含有で生じる不具合もなく良好な燃焼状態
が得られる。また、容積部は容易にエンジンの側面に固
定できるので、空気配管の共振を抑えることで耐久性が
向上する。
【図1】燃料噴射式エンジンを搭載した自動二輪車の側
面図である。
面図である。
【図2】燃料噴射式エンジンの側面図である。
【図3】燃料噴射式エンジンを搭載した自動二輪車の側
面図である。
面図である。
【図4】燃料噴射式エンジンの一部を破断した側面図で
ある。
ある。
【図5】燃料噴射式エンジンの正面図である。
16,100 燃料噴射式エンジン 18,101,102 気筒 23 燃焼室 24,105,106 燃焼室燃料噴射装置 26,107,108 燃焼室燃料噴射インジェクタ 29 吸気管燃料噴射インジェクタ 31 空気ポンプ 90,110,113 容積部 34,35,109,111,112 空気配管
Claims (1)
- 【請求項1】車体中央下部に搭載されるエンジンのクラ
ンクケースの前部から気筒が上方に立ち上がり、気筒上
端の燃焼室に燃料噴射インジェクタを備えると共に、前
記クランクケースの後部上方に、クランク軸で駆動され
かつ前記燃料噴射インジェクタに圧縮空気を送る空気ポ
ンプを備える自動二輪車用燃料噴射式エンジンであり、
前記空気ポンプより前記燃料噴射インジェクタまでの空
気配管を、前記空気ポンプより前方に向かって一旦立ち
上げてから下降し、次に再び立ち上げて前記燃料噴射イ
ンジェクタに到らしめて凹凸状に屈曲させ、この空気配
管の凹部となる最下端でかつ気筒の側方となる位置に水
分を溜める容積部を設けたことを特徴とする自動二輪車
用燃料噴射式エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197129A JP3054963B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 自動二輪車用燃料噴射式エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197129A JP3054963B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 自動二輪車用燃料噴射式エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518336A JPH0518336A (ja) | 1993-01-26 |
JP3054963B2 true JP3054963B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=16369230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3197129A Expired - Fee Related JP3054963B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 自動二輪車用燃料噴射式エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3054963B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4608453B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2011-01-12 | 本田技研工業株式会社 | V型内燃機関 |
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