JP3054940B2 - 中空成形機 - Google Patents

中空成形機

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JP3054940B2
JP3054940B2 JP13061797A JP13061797A JP3054940B2 JP 3054940 B2 JP3054940 B2 JP 3054940B2 JP 13061797 A JP13061797 A JP 13061797A JP 13061797 A JP13061797 A JP 13061797A JP 3054940 B2 JP3054940 B2 JP 3054940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形法で中
空成形品を製造する際に使用される中空成形機に関し、
特に、パリソンにエアーを下方より吹き込む、いわゆる
下打ち込み式の中空成形機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ブロー
成形法による中空成形品の製造に使用される中空成形機
としては、例えば図5及び図6に示すように、パリソン
101を連続的に押し出す押出装置102と、パリソン
101を挟持させる一対の分割成形型103,104を
開閉させる型締装置105と、分割成形型103,10
4のキャビティー内に存するパリソン101にエアーを
吹き込む吹込み装置106とを有している。
【0003】この中空成形機においては、押出装置10
2から下方に向けて連続供給されたパリソン101を、
型送り機構107によって該パリソン101の直下まで
移動させた分割成形型103,104によって挟持させ
る。そして、型送り機構107によって分割成形型10
3,104をパリソン101が供給される位置から待避
させた後、該分割成形型103,104に吹込み装置1
06のブローピン108を打ち込んで、該パリソン10
1にエアーを吹き込むようにしている。
【0004】ところで、分割成形型103,104の交
換に際しては、口部がボトル中心線より大きく偏心した
ものや把手の付いたボトル等の如き中空成形品を成形す
るには、該中空成形品の肉厚にばらつきが生じないよう
に、パリソン101の中心線に対して分割成形型に形成
されるキャビティの中心線を傾斜させるのが一般的であ
り、そのため吹込み装置106は、図6に示すように、
該キャビティの中心線に合わせて傾斜させて分割成形型
103,104との位置合わせを行う必要がある。つま
り、パリソン101の中心線に対して吹込み装置106
のブローピン108の中心線を傾斜させる。
【0005】しかし、上記構成の中空成形機において
は、上記吹込み装置106と分割成形型103,104
との位置合わせ作業は面倒であり、しかも熟練を要した
者によらなければならず、そのため、分割成形型10
3,104の交換時間がかかり生産性に悪影響を及ぼし
ていた。
【0006】上記吹込み装置106と分割成形型10
3,104との位置調整を簡略させるために、例えば分
割成形型103,104に形成されるキャビティー自体
を、予め傾斜角度を持たせて形成することもできるが、
そうすると、分割成形型103,104の設計及び加工
の工数が増え、さらに傾斜角度を初めに決定しなければ
ならず、設計変更が面倒となり、成形テスト結果によっ
ては、分割成形型の位置調整が再び必要となる。
【0007】また、型締装置105への分割成形型10
3,104の取付位置を調整可能なようにすると、分割
成形型103,104と吹込み装置106は各々傾斜角
度を調整し、さらに型締装置105を吹込み位置に移動
させて、分割成形型103,104と吹込み装置106
との位置合わせが必要となり、やはり該吹込み装置10
6と分割成形型103,104との位置合わせ作業が面
倒なものとなる。
【0008】さらに、分割成形型103,104の交換
時における手間の問題を回避するために、吹込み装置1
06に移動手段を設け、ソフトウエア上で対応する方法
も考えられているが、機器の性能に無関係な部分で機器
のコストを押し上げることになってしまう。
【0009】従って、本発明の目的は、分割成形型と吹
込み装置の位置出しが容易で、且つ分割成形型の傾斜角
度を容易に変更できる中空成形機を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも一対のタイバーの前端部にフロントプラ
テン及び後端部にリアプラテンを配置させ、且つ該フロ
ントプラテンと該リアプラテンの間に一対の該タイバー
に対して摺動自在に可動プラテンを配置させると共に、
該フロントプラテンと該可動プラテンの互いに対向する
それぞれの面に一対の分割成形型を配置させた型締装置
と、該分割成形型の下方より該分割成形型のキャビティ
ー内に存するパリソンにエアを吹き込む吹込み装置とを
備えている中空成形機であって、上記フロントプラテン
と該フロントプラテン側に配置される上記分割成形型と
の間及び上記可動プラテンと該可動プラテン側に配置さ
れる該分割成形型との間に、それぞれ取付板を、該フロ
ントプラテン及び該可動プラテンに対して回動軸を中心
として回動自在に介在させると共に、該取付板にそれぞ
れ該分割成形型を固定させるようにし、上記吹込み装置
を上記取付板の下端部に固定させて、該取付板を上記回
動軸を中心として回動させることにより、該吹込み装置
を、上記分割成形型と共に回転させて任意の位置に固定
し得るようにしたことを特徴とする中空成形機を提供す
ることにより、上記の目的を達成したものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の中空成形機において、上記吹込み装置を任意の位置に
固定させる固定手段が、上記フロントプラテン又は上記
可動プラテンに設けられていることを特徴とする中空成
形機を提供することにより、上記の目的を達成したもの
である。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の中空成形機において、上記タイバーを上記分割
成形型の中心に対して対称に位置するように配置したこ
とを特徴とする中空成形機を提供することにより、上記
の目的を達成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は
本実施形態の中空成形機を示す正面図、図2は本実施形
態の中空成形機を示す側面図、図3は分割成形型を傾け
た状態を示す中空成形機の正面図、図4は吹込み装置の
要部拡大斜視図である。
【0014】本実施形態の中空成形機は、図1及び図2
に示すように、少なくとも一対のタイバー1,2の前端
部にフロントプラテン3及び後端部にリアプラテン4を
配置させ、且つ該フロントプラテン3と該リアプラテン
4の間に一対の該タイバー1,2に対して摺動自在に可
動プラテン5を配置させると共に、該フロントプラテン
3と該可動プラテン5の互いに対向するそれぞれの面に
一対の分割成形型6,7を配置させた型締装置8と、該
分割成形型6,7の下方より該分割成形型6,7のキャ
ビティー内に存するパリソン9にエアを吹き込む吹込み
装置10とを備えている。
【0015】上記パリソン9は、図1及び図2に示すよ
うに、押出機11の先端部に設けられたクロスヘッド1
2から下方に連続して供給されるようになされている。
なお、パリソン9を所定位置で連続的に下方に供給させ
るために、押出機11を一定位置に固定させている。
【0016】上記型締装置8は、図1及び図2に示すよ
うに、装置本体13と、この装置本体13に対して前後
動自在且つ水平に支持された一対のタイバー1,2と、
これらタイバー1,2の先端部及び後端部にそれぞれ配
置されたフロントプラテン3及びリアプラテン4と、こ
れらの間に該タイバー1,2に対して摺動自在に配置さ
れた可動プラテン5と、該フロントプラテン3と該可動
プラテン5の互いに対向するそれぞれの面に配置させた
一対の分割成形型6,7とを備えている。
【0017】上記装置本体13は、図1中矢印Aで示す
ように、サーボモータ等からなる型移動モータ14によ
って駆動されるボールねじ15により、パリソン9が連
続して供給される位置と該パリソン9から離れた位置と
の間に亘って前後動自在とされている。なお、型移動モ
ータ14の駆動力は、軸継手16を介してボールねじ1
5に伝達されるようになされている。
【0018】上記装置本体13には、図1及び図2に示
すように、一対のタイバー1,2、クランク機構17及
びこのクランク機構17を動かす駆動源としての型締モ
ータ18が設けられている。上記一対のタイバー1,2
は、装置本体13に対して前後動自在且つ水平に支持さ
れている。また、タイバー1,2は、分割成形型6,7
の中心に対して対称に位置して設けられている。
【0019】これらタイバー1,2の前後端部には、図
2に示すように、それぞれフロントプラテン3及びリア
プラテン4が配置されている。すなわち、フロントプラ
テン3は、例えばタイバー1,2の先端部に形成された
雄ねじに該フロントプラテン3に設けたブッシュを螺着
させることによって、該タイバー1,2の前端部に固定
されている。一方、リアプラテン4は、例えばタイバー
1,2の後端部に形成された雄ねじに該フロントプラテ
ン3に設けたブッシュを螺着させることによって、該タ
イバー1,2の後端部に固定されている。なお、上記フ
ロントプラテン3及びリアプラテン4の上記タイバー
1,2への固定は、上記ねじによる固定には制限されな
い。
【0020】また、上記タイバー1,2には、図2に示
すように、可動プラテン5が配置されている。可動プラ
テン5は、フロントプラテン3とリアプラテン4の間
に、タイバー1,2に対して摺動自在に配置されてい
る。
【0021】クランク機構17は、図2に示すように、
可動プラテン5に連結部材19を介して取り付けられる
第1のアーム20と、リアプラテン4に連結部材21を
介して取り付けられる第2のアーム22とを有してい
る。これら第1のアーム20及び第2のアーム22は、
型締モータ18の駆動力が軸継手23を介してクランク
機構17に伝達されることによって作動するようになさ
れている。
【0022】上記クランク機構17が作動することによ
って、可動プラテン5がタイバー1,2に沿って前後動
する。そして、上記第1のアーム20と第2のアーム2
2とが一直線になったときに、上記一対の分割成形型
6,7が互いに当接して所定の型締力が発生するように
なっている。
【0023】上記一対の分割成形型6,7は、図2に示
すように、フロントプラテン3と可動プラテン5の互い
に対向するそれぞれの面に配置されている。これら分割
成形型6,7は、フロントプラテン3及び可動プラテン
5に直接配置されるのではなく、後述する一対の取付板
24,25にボルトによって固定されている。本実施形
態の中空成形機では、分割成形型6,7の下方からパリ
ソン9にエアーを吹き込むため、エアー吹込口(ボトル
の口部)が下方に向くように、分割成形型6,7が配置
されている。
【0024】上記一対の取付板24,25は、図1及び
図2に示すように、フロントプラテン3と該フロントプ
ラテン3側に配置される分割成形型6との間及び可動プ
ラテン5と該可動プラテン5側に配置される分割成形型
7との間に、それぞれ介在して設けられている。これら
取付板24,25は、図1中矢印Bで示すように、フロ
ントプラテン3及び可動プラテン5に対して回動軸2
6,27を中心として回動自在とされている。
【0025】また、上記取付板24,25は、上記フロ
ントプラテン3及び可動プラテン5に対して任意の取付
け角度で固定できるように、例えば固定手段である位置
決めボルト29によって固定されるようになされてい
る。すなわち、フロントプラテン3及び可動プラテン5
には、図1に示すように、4カ所に円弧状の長孔28
(可動プラテン5の長孔は省略する)が設けられてお
り、この長孔28を介して位置決めボルト29によっ
て、上記取付板24,25が固定されるようになってい
る。
【0026】上記吹込み装置10は、図1及び図2に示
すように、一対の取付板24,25の下端部に固定され
ている。すなわち、吹込み装置10は、上記一対の取付
板24,25の下端部同士を連結する一対のシャフト3
0,31に固定されている。
【0027】かかる吹込み装置10は、図4に示すよう
に、シャフト30,31に固定されたベースプレート3
2と、このベースプレート32上に固定されたサーボモ
ータからなる吹込駆動モータ33と、この吹込駆動モー
タ33によって第1のリンク34及び第2のリンク35
を屈伸動作させるトグル機構36と、このトグル機構3
6によって上下動せしめられるブローピン37とを備え
ている。
【0028】上記吹込駆動モータ33の駆動軸は、図4
に示すように、減速機38を介して上記トグル機構36
の第1のリンク34に連設されている。そして、第2の
リンク35は、第1のリンク34の基端にピン結合され
て、該第1のリンク34に対して回動自在に取り付けら
れている。これら第1のリンク34及び第2のリンク3
5は、上記吹込駆動モータ33によって、上下方向に屈
伸運動するようになされている。
【0029】上記ブローピン37は、図4に示すよう
に、第2のリンク35の先端部に固定されたブローピン
ベース39上に固定されている。かかるブローピン37
は、コンプレッサーを通じて供給される圧縮空気を、上
記分割成形型6,7の下方より上方に向かってキャビテ
ィー内に存するパリソン9に吹き込むように構成されて
いる。
【0030】また、上記ブローピンベース39の側面に
は、図4に示すように、ガイド突起40が突設されてい
る。このガイド突起40は、上記ベースプレート32に
立設されたガイドプレート41のガイド溝42に沿って
上下動することによって、上記ブローピン37を高い精
度で上下動させるようになしている。
【0031】なお、上記構成の中空成形機は、シーケン
サーを搭載した制御部(図示は省略する)を備えてい
る。かかる制御部では、押出機11、型締装置8及び吹
込み装置10の一連の動作を制御するようになってい
る。また、制御部には、型移動モータ14、型締モータ
18及び吹込駆動モータ33からの出力がエンコーダを
介して入力されるようになしてあり、これによって、ブ
ローピン37の位置制御が可能とされている。
【0032】次に、上述のように構成された中空成形機
の動作について説明する。先ず、各部の調整を行う。初
めに、分割成形型6,7の寸法・形状、ブロー圧などの
条件に合わせて、上記第1のアーム20と第2のアーム
22とが一直線になる位置で、必要な型締力が発生する
ように、上記タイバー1,2の前端部におけるフロント
プラテン3の固定位置を調整するか、または、可動プラ
テン5とリアプラテン4との位置を調整しておく。
【0033】成形品として口部がボトル中心線より大き
く偏心したものや把手の付いたボトルのようなものの成
形を行う場合は、分割成形型6,7を傾ける。すなわ
ち、図3に示すように、フロントプラテン3及び可動プ
ラテン5にそれぞれ設けられた位置決めボルト29を緩
めて、上記取付板24,25を上記回動軸26,27を
中心として回動させる。このとき、取付板24,25の
下端部には吹込み装置10が固定されているので、該取
付板24,25に固定された分割成形型6,7と共に該
吹込み装置10が回転することになる。
【0034】そして、分割成形型に形成されたキャビテ
ィ中心線がパリソン中心線と一致(いずれの中心線もC
1で示す)したときに、それぞれの位置決めボルト29
を締める。その結果、分割成形型6,7が傾いた状態に
保持されると共に、吹込み装置10の吹き込み中心線C
2が、パリソン中心線及び分割成形型に形成されたキャ
ビティ中心線C1に対して傾斜した状態となる。つま
り、パリソン中心線C1に対して吹き込み中心線C2を
傾斜させた状態となる。
【0035】このように、分割成形型6,7と吹込み装
置10を共に同じ取付板24,25に固定させているた
め、調整が面倒なこれら分割成形型6,7と吹込み装置
10との位置合わせが不要となる。また、フロントプラ
テン3及び可動プラテン5にそれぞれ設けられた位置決
めボルト29を緩めて取付板24,25を回動軸26,
27を中心として回転させるだけで、分割成形型6,7
の傾斜角度を容易に変更することができる。従って、分
割成形型6,7の型交換作業が効率良く行え、その型交
換時間の短縮による生産性の効率化が図れる。
【0036】また、上記吹込み装置10による打込力
は、トグル機構36の角度及び当該トグル機構36を伸
ばすための推力により推算することが可能であり、この
推算に基づいて、上記トグル機構36の伸ばし方、又は
上記吹込駆動モータ33のトルクを設定する。
【0037】上記ブローピン37のセンター位置決め
は、上記ブローピンベース39への固定を緩めて該ブロ
ーピン37と該ブローピンベース39との縁を断ち、該
ブローピン37が該ブローピンベース39の上面を自在
に動ける状態にしておいた後、慎重に打ち込み動作を実
施し、該ブローピン37のがたつきを確認しながら該ブ
ローピン37と分割成形型6,7を突き合わせ、最終的
にこれら分割成形型6,7とブローピン37のセンター
が合致した状態で、該ブローピン37を該ブローピンベ
ース39上にて位置決め固定して行う。そして、打ち込
み高さを調整することで調整終了となる。センター位置
決めは至ってシンプルであり、実際の打込状態にて位置
固定をするため信頼性は高く、低コストで作業も簡便且
つ迅速に行うことができる。
【0038】次に、各部の調整を終えたら成形を行う。
先ず、上記押出機11のクロスヘッド12からパリソン
9を連続的に垂下させる。そして、型移動モータ14を
駆動させ、分割成形型6,7が開いた状態で、上記型締
装置8をパリソン9が供給される位置へと移動させる。
そして、パリソン9が所定長さ押し出されたときに、型
締モータ18が駆動して、第1のアーム20及び第2の
アーム22が外側に向かってそれぞれ伸長する。この第
1のアーム20及び第2のアーム22の伸長に伴って、
上記リアプラテン4及び可動プラテン5を前後に押し広
げる。
【0039】そして、可動プラテン5が、タイバー1,
2に沿ってパリソン9に接近し、また、フロントプラテ
ン3が、リアプラテン4後方への移動に伴ってタイバー
1,2自身が後方に移動することによって、各分割金型
36、37がパリソン9に接近する。そして、最終的に
は、分割成形型6,7の分割面が当接し、上記パリソン
9を挟持する。なお、インモールドラベルを行う場合に
は、この分割成形型6,7の閉動作の前又は閉動作に連
動して、インモールドラベラーにてラベルの挿入を行
う。
【0040】そして、型締めの完了と同時に、パリソン
カッター(図示せず)によってパリソン9のカッティン
グが開始される。次いで、パリソン9のカットの終了と
ともに、型移動モータ14が駆動する。そして、図3に
示すように、上記型締装置8がボールねじ15により送
られて、上記分割成形型6,7が、上記パリソン9が連
続して供給される位置より退避せしめられる。
【0041】一方、パリソン9のカッティングと同タイ
ミングで、吹込み装置10の動作が開始される。すなわ
ち、図3に示すように、上記吹込駆動モータ33の駆動
に伴って上記トグル機構36の第1のリンク34及び第
2のリンク35が次第に伸張し、その上端部に取り付け
られたブローピンベース39のガイド突起40がガイド
プレート41のガイド溝42に沿って上昇する。そし
て、ブローピン37は、型締めされた状態の分割成形型
6,7に接近する。
【0042】次いで、ブローピン37は、型締めされた
分割成形型6,7の挿入口に下方より挿入され、高圧エ
アーを吐出してブロー成形を実施する。本実施形態の中
空成形機においては、吹込み装置10が、フロントプラ
テン3及び可動プラテン5に対して回動自在に取り付け
られた取付板24,25に固定されており、しかも吹込
み装置10における一連の動作は型締装置8の待避のた
めの移動中に行えるため、成形サイクルが大幅に短縮さ
れる。
【0043】上記吹込み装置10によるブローの際に
は、ブローピン37により成形品の口部の内径が成形さ
れるために、基本的に後で内径の加工を必要としない。
また、上記のようにブローピン37の挿入位置は、トグ
ル機構36の伸縮等で調整可能であり、成型品の口部の
食い切りなどの調整をすることができる。
【0044】ブロー成形が終了すると、図示しない取出
装置がそのチャックを開いた状態で分割成形型6,7が
設けられる位置に前進してきて、上記分割成形型6,7
によって成形された成型品の取出準備を開始する。そし
て、上記取出装置の取出準備が完了した後、上記吹込み
装置10におけるブロー、排気が終了し、上記クランク
機構17の縮動作が開始されて、上記分割成形型6,7
が開動作を開始する。
【0045】そして、分割成形型6,7が充分開いたと
ころで、ブローピン37が上記トグル機構36の屈伸に
より取出装置のチャックへの受け渡し位置まで移動し、
該チャックが、ブローピン37に支持された成型品を把
持する。そしてさらに、上記トグル機構36が屈伸し、
上記ブローピン37と成型品とが分離された後、取出装
置のチャックが後退し、成型品を取り出したところで、
型締装置8による成形サイクルが完了する。
【0046】上記型締装置8による成形サイクルの終了
後、上記装置本体13及び吹込み装置10は、それぞれ
初期状態(装置本体13はクロスヘッド12の下方に移
動、吹込み装置10のトグル機構36は屈曲状態)に戻
り、再び新たな成形サイクルを開始する。以上の動作を
繰り返し行うことによって、成形品が連続的に成形され
る。
【0047】以上のように、本実施形態の中空成形機に
おいては、フロントプラテン3及び可動プラテン5に対
して回動軸26,27を中心として回動自在とした取付
板24,25に、分割成形型6,7と吹込み装置10を
固定させているので、分割成形型6,7と吹込み装置1
0との位置出しが容易で、分割成形型6,7の傾斜角度
を容易に変更することができる。
【0048】また、分割成形型6,7が固定される取付
板24,25に吹込み装置10が固定されていることか
ら、該吹込み装置10による一連の動作が、上記型締装
置8の待避移動中に行えるために、成形サイクルを大幅
に短縮することができる。
【0049】また、分割成形型6,7と吹込み装置10
は、同じ取付板24,25に固定されていることから、
ブローピン37の打込の際におけるセンタリング精度を
高めることができる。
【0050】さらに、タイバー1,2を分割成形型6,
7の中心に対して対称に配置(対角配置)とすること
で、分割成形型6,7の当接面に均一な型締力をかける
ことができるので、ばりの少ない優れた中空製品を製造
することができる。
【0051】以上、本発明を適用した中空成形機は、上
述の実施形態に制限されることなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲において種々変更が可能である。例えば、
上記各実施形態の中空成形機においては、上記ブローピ
ンを上下動させるトグル機構の屈伸動作を、サーボモー
ターで駆動するようにしたが、トグル機構を屈伸させる
他の機構として、ベルト機構、ラックアンドピニオン機
構等の他の機構を使用することができる。
【0052】また、本発明に係る中空成形機におけるク
ランク機構の駆動源としては、上記実施形態の中空成形
機におけるように電動モーターを採用することが特に好
ましいが、灯油、ガソリン、重油等の燃料で駆動する駆
動源で作動させることもできる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、分割成形型と吹込み装置の位置出しが容易
で、且つ分割成形型の傾斜角度を容易に変更できる中空
成形機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の中空成形機を示す正面図である。
【図2】本実施形態の中空成形機を示す側面図である。
【図3】分割成形型を傾けた状態を示す、本実施形態の
中空成形機の正面図である。
【図4】吹込み装置が設けられる部分を拡大して示す要
部拡大斜視図である。
【図5】従来の中空成形機を示す側面図である。
【図6】従来の中空成形機を示す正面図である。
【符号の説明】
1,2 タイバー 3 フロントプラテン 4 リアプラテン 5 可動プラテン 6,7 分割成形型 8 型締装置 9 パリソン 10 吹込み装置 14 型移動モータ 18 型締モータ 24,25 取付板 37 ブローピン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−281786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対のタイバーの前端部にフ
    ロントプラテン及び後端部にリアプラテンを配置させ、
    且つ該フロントプラテンと該リアプラテンの間に一対の
    該タイバーに対して摺動自在に可動プラテンを配置させ
    ると共に、該フロントプラテンと該可動プラテンの互い
    に対向するそれぞれの面に一対の分割成形型を配置させ
    た型締装置と、該分割成形型の下方より該分割成形型の
    キャビティー内に存するパリソンにエアを吹き込む吹込
    み装置とを備えている中空成形機であって、 上記フロントプラテンと該フロントプラテン側に配置さ
    れる上記分割成形型との間及び上記可動プラテンと該可
    動プラテン側に配置される該分割成形型との間に、それ
    ぞれ取付板を、該フロントプラテン及び該可動プラテン
    に対して回動軸を中心として回動自在に介在させると共
    に、該取付板にそれぞれ該分割成形型を固定させるよう
    にし、 上記吹込み装置を上記取付板の下端部に固定させて、該
    取付板を上記回動軸を中心として回動させることによ
    り、該吹込み装置を、上記分割成形型と共に回転させて
    任意の位置に固定し得るようにしたことを特徴とする中
    空成形機。
  2. 【請求項2】 上記吹込み装置を任意の位置に固定させ
    る固定手段が、上記フロントプラテン又は上記可動プラ
    テンに設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    中空成形機。
  3. 【請求項3】 上記タイバーを上記分割成形型の中心に
    対して対称に位置するように配置したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の中空成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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