JP3054722B2 - 圧接コネクタの電線組付方法 - Google Patents

圧接コネクタの電線組付方法

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JP3054722B2 JP5280698A JP28069893A JP3054722B2 JP 3054722 B2 JP3054722 B2 JP 3054722B2 JP 5280698 A JP5280698 A JP 5280698A JP 28069893 A JP28069893 A JP 28069893A JP 3054722 B2 JP3054722 B2 JP 3054722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧接コネクタの電線組
付方法に関し、詳しくはコネクタに圧接された電線の抜
け止め構造が容易に形成可能な圧接コネクタの電線組付
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧接コネクタとしては、例えば電
線がコネクタハウジングの底部に立設された圧接刃に圧
入されると、電線の被覆部が切り込まれ、該電線内の導
体部が接触導通する構成のものが一般的に多く使用され
ていた。しかし、このような電線のコネクタへの組付け
方では、電線に引抜き方向への衝撃的な外力が加わった
場合に充分な電線保持力を維持することはできない。そ
のため、最近では図9又は図10に示すような圧接コネ
クタが使用されている。
【0003】図9に示した第1の従来例では、コネクタ
ハウジングの底板2に開口部3が設けられ、圧接刃6に
圧入された電線4がこの開口部内に屈曲変形されて押し
込まれることで、電線保持力の向上が図られている。即
ち、開口部3に対応する位置に突部5aを形成したカバ
ー5が上方から被着されることによって開口部3内へ電
線4が押し込まれる方法を採っている。なお、図中の端
子板材を曲成したバレル7は電線4の外周を巻回圧着す
るものである。
【0004】図10乃至図11に示した第2の従来例で
は、底板2の開口部3の位置に対応して、端子収容室の
仕切板9に一対の対向した爪先部8aを有する爪部8が
設けられたものである。この対向する爪先部8a,8a
の間隔dは比較的狭く形成されており、電線4には押圧
治具によって上方から押圧力が加えられる。すると、電
線4の一部分が間隔dを通り抜けて図11に示すように
屈曲部4aが形成されるとともに、開口部3内で爪部8
に係止された状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような第1の従来例にあっては、電線が端子板に圧入さ
れた後、上方からカバーを組付けることにより、カバー
に形成された突部が電線を開口部内へ押し込み、電線が
開口部において挟着されるように構成されている。従っ
て、圧入された全ての電線がカバーによって同時に開口
部内に押し込んで電線を屈曲させねばならないので、こ
の組付作業には大きな押圧力を必要とし、電線の本数が
増えれば手作業での組付けは困難となる。しかも、この
組付作業が自動車のスペースの狭い所で行われる場合、
さらに困難性が増すといった問題がある。
【0006】また、第2の従来例にあっては、開口部に
押し込まれる電線は、第1の従来例のような突部を有す
るカバーを被着させないため、爪部のみで充分な抜け止
め効果を得る必要がある。そのため、爪部の強度が大き
くされ、且つ一対をなす爪先部間の間隔dが電線の外径
に比して小さく設定されている。よって、電線の開口部
内への押し込みに大きな押圧力が必要であり、しかもメ
ンテナンス時に電線を爪部から取り外す作業が容易でな
いといった問題が生じている。
【0007】本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、圧接コネクタにおける電線の抜け止め
構造が容易に形成可能であり、しかも耐衝撃力が向上し
た強固な保持力を確保できる圧接コネクタの電線組付方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、電
線の圧接部分の近傍を屈曲させて挟持するための開口部
がハウジングの底板に設けられ、該開口部に対応した突
部を設けたカバーが前記ハウジングに被着されることに
よって電線の抜け止め構造が形成される圧接コネクタの
電線組付方法において、前記カバーが前記底板に被着さ
れる前に、電線が前記開口部の対向壁面に形成された一
対の爪部によって当該開口部内に屈曲状態で仮係止され
ることを特徴とする圧接コネクタの電線組付方法により
達成することができる。また上記目的は、前記仮係止が
電線圧接治具と一体または別体の電線押込み治具によっ
て開口部内の一対の爪部間に押し込まれて行われること
により達成することができる。
【0009】
【作 用】本発明に係わる圧接コネクタの電線組付方法
においては、カバーが底板に被着される前に、電線が
口部の対向壁面に形成された一対の爪部によって当該
口部内に屈曲状態で仮係止される。即ち、電線が押込み
治具によって開口部内へ押込まれ、屈曲した状態で仮係
止され、しかる後に突部を設けたカバーがハウジング底
板に被着される。これにより、カバーの突部が開口部内
に屈曲して押込まれた電線の凹部に嵌合され、電線は抜
け止め構造が形成された状態で完全に開口部内に係止さ
れる。よって、電線の引抜き方向に外力が加わっても、
開口部とカバーの突部によって屈曲状に係止された電線
の保持力は強固となり、電線の抜け出しが確実に防止さ
れる。
【0010】また、電線の本数が増加しても、電線が前
もって開口部内の一対の爪部間に仮係止されるため、カ
バーを底板に被着する際に大きな押圧力は不要となり、
組付け作業が極めて容易となる。更に、圧接コネクタか
ら電線を取り外す際は、カバーをハウジングから外せ
ば、電線は仮係止状態となるので電線を開口部から容易
に取り外すことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の圧接コネクタの電線組付方法
における一実施例を図1乃至図8を参照して説明する。
図1は本実施例の圧接コネクタの分解斜視図、図2は図
1におけるカバーのB−B断面図、図3は開口部の拡大
斜視図、図4乃至図8は電線の組付け手順を示す断面図
である。なお、本実施例においては説明を簡便にするた
め、2本の電線を組付ける場合について説明する。
【0012】図1に示すように圧接コネクタ10は、端
子収容室12を設けたハウジング11と、該ハウジング
11に被着するカバー13より構成されている。ハウジ
ング11の底板14には各端子収容室12毎に開口部1
5が穿設されている。この開口部15は図3に示すよう
に底板14に穿設した挿通孔であって、その対向する一
対の壁面15a,15aの略中央部に一対をなす爪部1
6,16が該壁面から延設されている。爪部16には斜
面部16aと爪先部16bとが形成され、一対の爪先部
16b,16b間は間隔dに保たれている。そして、こ
の間隔dは、底板14上において開口部15の長手方向
に沿って置かれ、爪先部16b間を通って下方に押し込
まれる電線W(図4参照)の外径よりも若干小さく形成
されている。また、ハウジング11には、各端子収容室
12に収容される圧接端子17(図4参照)を係止する
ための可撓ランス19が設けられている。
【0013】カバー13の前端部に設けた係止突起13
a及び後端部に設けた係止受け孔13bは、カバー13
をハウジング11に被着する際のロック機構を構成する
ものである。すなわち、係止突起13aはハウジング1
1の前端部に設けた嵌挿孔11aに係合し、係止受け孔
13bは底板14の側端部に設けた係止爪(図示せず)
と係合するように構成されている。また、図2に示すよ
うにカバー13の裏面には、開口部15の爪部16に対
応する位置にカバー突部18が設けられている。このカ
バー突部18の横幅eは、一対の爪先部16b,16b
の間隔dと略同じか、又はわずかに小さく形成されてい
る。
【0014】以上のような構成を有する圧接コネクタを
用いて電線の組付を行う方法について説明する。先ず、
図4に示すように圧接端子17はハウジング11の端子
収容室12内へ収容され、可撓ランス19及び係止リブ
20によって係止される。次いで図5に示すように電線
Wが圧接端子17内へ圧入され、圧接かしめ治具21に
よって圧接端子17の圧着部であるバレル17aが加締
められる。この際、圧接端子17の図示しない圧接刃に
より電線Wの被覆部が切り込まれて電線W内の導体が圧
接端子17と接触し導通状態となる。この時、押込み治
具22の先端部22aは底板14の開口部15に設けた
一対の爪部16,16間に対応した位置にある。
【0015】そして、図6に示すように先端部22aは
電線Wの加締め中、或いは加締め直後に爪部16の長手
方向に沿って電線を上方から押込み、爪部16の下方へ
押し出される。この時、電線Wは開口部15にU字状に
屈曲された状態で規制される。その後、図7に示すよう
にU字状に屈曲した電線Wは、圧接かしめ治具21及び
押込み治具22を取除いても、前述の爪先部16bの間
隔dと電線外径との関係により、開口部15に仮係止さ
れた状態を維持する。即ち、電線WはU字状に屈曲した
状態を維持する。
【0016】最後に、図8に示すようにカバー13がハ
ウジング11に被着されると、カバー13の係止突起1
3aがハウジング11の嵌挿孔11aに係合され、カバ
ー13の係止受け孔13b(図1参照)が底板14に設
けた係止爪(図示せず)に係合される。そして、カバー
被着と同時にカバー13の裏面に設けたカバー突部18
が、開口部15の爪部16間に嵌挿される。これによ
り、U字状に屈曲して仮係止されていた電線Wは、開口
部15の側壁端縁と爪部16及びカバー突部18によっ
て噛み込まれた状態で固定される。よって、電線Wに引
抜き方向の外力が作用しても、電線Wの抜け出しは確実
に防止される。
【0017】また、圧接端子17が圧接コネクタ10か
ら取り外される時は、カバー13がハウジング11から
外されることにより、電線Wは噛み込み状態を解除され
るとともに、再び仮係止状態となるので爪部16から容
易に取り外すことができる。
【0018】なお、カバー13とハウジング11との係
合固定の方法については、本実施例の方法に限定するも
のではなく、コネクタハウジング外周面において電気的
絶縁が確保されれば、周知の他の嵌脱自在な嵌合方法が
使用されても良いことは勿論である。更に、本実施例に
おいては、電線本数が2本の場合について説明したが、
電線本数を2本に限定するものでないことはいうまでも
なく、電線の本数が増しても容易に組付け作業ができ、
且つ電線の取外しも容易にできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の圧接コネク
タの電線組付方法によれば、カバーが底板に被着される
前に、電線が開口部の対向壁面に形成された一対の爪部
によって当該開口部内に屈曲状態で仮係止されるため、
電線の抜け止め構造が容易に形成され、カバーのハウジ
ングへの組付作業が容易となり、多極コネクタへの組付
けにおいても手作業での組付けが可能となる。また、電
線の固着力並びに抜け出し方向への耐衝撃力が向上し、
強固な保持力が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の圧接コネクタを示す分
解斜視図である。
【図2】図1におけるB−B断面図である。
【図3】開口部の拡大斜視図である。
【図4】電線の圧入前の状態を示す断面図である。
【図5】電線の圧接端子への加締め状態を示す断面図で
ある。
【図6】電線の押込み治具による仮係止工程を示す断面
図である。
【図7】押込み治具を取り除いた状態を示す断面図であ
る。
【図8】カバーが被着されて電線の組付けが完了した状
態を示す断面図である。
【図9】第1の従来例を示す斜視図である。
【図10】第2の従来例を示す電線組付け後の状態を示
す断面図である。
【図11】図10におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
10 圧接コネクタ 11 ハウジング 12 端子収容室 13 カバー 14 底板 15 開口部 15a 対向壁面 16 爪部 16a 斜面部 16b 爪先部 17 圧接端子 18 カバー突部 21 圧接かしめ治具 22 押込み治具 22a 先端部 d 爪先部の間隔 e カバー突部の横幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−58570(JP,A) 特開 平5−89916(JP,A) 特開 平6−163090(JP,A) 実開 昭63−118168(JP,U) 実開 平4−130480(JP,U) 実開 平4−5058(JP,U) 実開 平6−17120(JP,U) 実公 平3−47252(JP,Y2) 実公 平5−31818(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/01 H01R 4/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線の圧接部分の近傍を屈曲させて挟持
    するための開口部がハウジングの底板に設けられ、該開
    口部に対応した突部を設けたカバーが前記ハウジングに
    被着されることによって電線の抜け止め構造が形成され
    る圧接コネクタの電線組付方法において、 前記カバーが前記底板に被着される前に、電線が前記開
    口部の対向壁面に形成された一対の爪部によって当該
    口部内に屈曲状態で仮係止されることを特徴とする圧接
    コネクタの電線組付方法。
  2. 【請求項2】 前記仮係止が電線圧接治具と一体または
    別体の電線押込み治具によって前記開口部内の一対の爪
    部間に押し込まれて行われる請求項1記載の圧接コネク
    タの電線組付方法。
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