JP3054717U - 飲食物保温器 - Google Patents

飲食物保温器

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JP3054717U
JP3054717U JP1998005086U JP508698U JP3054717U JP 3054717 U JP3054717 U JP 3054717U JP 1998005086 U JP1998005086 U JP 1998005086U JP 508698 U JP508698 U JP 508698U JP 3054717 U JP3054717 U JP 3054717U
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始 小林
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始 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 卓上など飲食の場で安全・簡便に利用でき且
つ構造簡易で廉価な飲食物保温器の提供。 【解決手段】 略筒状若しくは略函状の外形を有する基
体1の上部を開放し底部を閉止して内部に熱源3を収容
・設置すべき中空部1’を形成すると共に、中空部1’
を囲繞する周壁部1aに適宜形状の空気孔2を穿設し、
中空部1’の底部上面に熱源3を設置し上部開口に保温
対象4,5を載置して用いるよう構成した飲食物保温
器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は飲食物保温器、さらに詳しくは卓上など飲食の場で器に盛られて提供 された加熱・加温調理済みの飲食物を飲食に適した温度帯に保つために用いる飲 食物保温器に関する。
【0002】
【従来の技術】
加熱・加温調理を施した各種飲食物にはそれぞれに賞味の適温帯が存在してお り、飲食の場に提供された飲食物温度がこの適温帯を下回る時には、飲食物の味 わいも大きく減じてしまい、これを飲食賞味する愉しみも失われざるを得ない。 しかし、厨房等で飲食物に調理を施してから飲食の場に供するまでの間は勿論の こと、飲食の場に於いても飲食時間の経過に伴う飲食物の温度低下は避け難い。 特に、各種宴会やパーティーなど、多量の飲食物を一括調理して多人数の飲食に 供する場合には、調理から飲食に亘る時間も飲食開始から終了に至る時間も不定 乃至は長時間に及ぶことが多く、提供された飲食物を不定な飲食時間の経過に任 せたのでは到底賞味に耐えないものとなってしまう。 このため、宴会やパーティーなどの多人数飲食を中心に、飲食の場で調理済み 飲食物を適温帯に維持し或いはその温度低下を遅延化させるための各種保温処置 が提案され保温装置や保温器が提供されてきたが、そのいずれを見ても事前の施 設準備や温度調整、さらには保温実施中の操作性や安全性に問題があり、或いは 経済性を欠くなど、満足のできるものはなかった。
【0003】 即ち、この種の保温処置として最も代表的なものは、主として立食パーティー やヴァイキングなど多人数飲食の場で用いられている保温用の小型バーナーで、 所望数の小型バーナーを架設した架台を卓上に設置するとともにその上に調理済 み飲食物を盛り付けた皿などの器を載置し、小型バーナーの炎を調整して燃焼さ せることで載置された飲食物の保温を図っている。 しかし、この保温処置乃至保温装置は熱源であるバーナーの炎で保温対象を直 接加熱・加温して保温するものであり、事前の温度設定と保温中の温度調整に常 に細かな神経を払い続けねばならず、操作の簡便性と安全性を欠くものである。 又、装置構成も大部のものとなり施設準備に時間と手間を要する上に、経費的な 負担も大きなものとならざるを得ない。更に、以上の点と関連して、家庭内飲食 乃至ホームパーティーのような少人数構成の飲食の場で利用し難い問題もある。 これらの問題は、熱源として熱水や高温蒸気を供給乃至循環させる保温装置を 見ても全く同様である。
【0004】 これに対して、近時では少量飲食物の保温を目的とする小型の保温器も提案・ 提供されている。これは、上方を開口した小型容器の浅く狭い中空部に固形燃料 を嵌挿するとともに、当該固形燃料上部に蜂の巣構造等を持つ網状体を冠着して なるもので、固形燃料を燃焼させて網状体を加熱し、加熱された網状体を熱媒体 としてその放熱によって上部位置に支持させた飲食物を保温するものである。 この保温器は外形が小型である上に熱源の燃料手段を内装しているために取扱 いの便に富み、少人数或いは一人の飲食物の保温にも供し得る点で優れている。 しかし、この保温器も固形燃料の燃焼によって加熱された網状体を熱媒体として 用いるものであるから、この熱媒体を保温対象に接触若しくは近接させて直接加 熱・加温し保温を図る点では従前例と異なるところがない。この結果、網状体を 所望温度に加熱するための少なからぬ時間と煩雑な事前作業を避けることができ ず、また保温実施中の網状体を保温に適した所望温度に維持し続けることも著し く困難なものになっている。 この種の保温器にあっては、網状体を加熱する事前の繁雑な作業を迅速化し、 保温中の温度維持を図るため、網状体に白金触媒を含浸させたものも提供されて いる。しかし、白金触媒の利用は予定された効果を奏しておらず、保温器の製造 経費を徒に押し上げるに止まっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、従来提案・提供されてきた飲食物の保温装置や保温器が不可避的に 抱えていた問題の全てを根絶・解決せんとするものであり、使用前の施設・設置 や温度設定など煩雑で時間のかかる事前作業を要しないと共に、保温中の温度調 整作業も必要とせず、少人数飲食にも多人数飲食にも容易に適応できる、構造簡 易で廉価な飲食物保温器の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上部を開放し周壁部に空気孔を穿設した略筒状若しくは略函状の中 空の基体を以てなり、当該中空部の底部上面に熱源を収容・設置し上部開口に保 温対象を載置するよう構成した飲食物保温器を提供するものであり、これによっ て上記の課題を解決する。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案に係る飲食物保温器は、略筒状若しくは略函状の外形を有する基体の上 部を開放し底部を閉止して内部に熱源を収容すべき中空部を形成すると共に、当 該中空部を囲繞する周壁部に適宜形状の空気孔を穿設し、中空部の底部上面に熱 源を収容・設置し上部開口に保温対象を載置して用いるよう構成してなる。 本考案に係る飲食物保温器を以上のように構成したのは、従来技術が抱える主 要な問題点(使用前の施設・設置作業や温度設定作業並びに保温中の温度調整作 業の繁雑さとこれに要する多くの時間)が熱源乃至熱媒体を保温対象に接触若し くは近接させこれを直接加熱・加温して保温する結果もたらされることに着目し 、熱源と保温対象の距離を離隔し熱源による保温対象の直接加熱・加温を避ける ことでこれら問題の解決を図り、且つ離隔された熱源による保温効果を確保せん としたからに他ならない。
【0008】 即ち、本考案の如く基体に形成された中空部内の底部上面に熱源を収容・設置 し当該中空部の上部開口位置に保温対象を位置させる場合には、熱源と保温対象 は相互に接触・近接せず熱源が保温対象を直接加熱・加温することのない距離に 離隔位置することになる。 このように熱源と保温対象とを離隔位置させる場合、熱源が中空部内の空気を 加熱・加温しこの暖気乃至熱気が保温対象を保温することとなるが、周壁部に穿 設された空気孔を介して中空部内に外気が供給されるとともに加熱・加温された 内部空気も中空部内から順次排気されていくから、加熱・加温された中空部内の 空気が熱源の経時的な温度変化に直ちに追随することはなく、過熱する虞もない (少なくとも、熱源や熱源として機能する熱媒体で保温対象を直接加熱・加温す る従来例に於いて見られるような逐次的な温度変化や過熱は生じない)。 したがって、保温実施前に熱源の温度を上昇させて正しく設定するなどの煩雑 な事前作業を施す必要はなく、単に基体上部の中空部開口位置に保温対象を載置 するだけで十分であり、載置された保温対象の温度が低下を見せ始める頃合いに は熱源による中空部内空気の加熱・加温が十分に進み、保温対象に対する良好な 保温が確保される。また、上述の通り、熱源の経時的な温度変化に対する逐次的 な追随も過熱の虞もなく安定的な保温が持続するから、保温実施中に熱源温度や 中空部内温度を確認したり調整するなどの煩もなく、極めて安全に利用できる。
【0009】 尚、本考案者の実験では、熱源と保温対象を中空部を介して離隔位置させた上 に、中空部に対して熱源容積に比して大なる中空容積を賦与した場合、特に安定 した保温効果を発揮し持続することが確認された。
【0010】 また、本考案に係る飲食物保温器は、上記構成に述べた如く極めて簡易な構造 に係るものであり、その熱源としても蝋燭やアルコール系固形燃料などの安価な 市販品をそのまま用いるものであるから、この点でも実施前や実施中の繁雑な作 業を些かも要さず、また一人乃至少人数の飲食の場に適するとともに所望数を揃 えるだけで多人数飲食の場にも容易に対応でき、しかも製造並びに実施に要する 経費は従来例と比較にならないほどに廉価である。
【0011】
【実施例】
図1は本考案に係る飲食物保温器の一実施例を示してなるものであり、図2は その実施の状態を示すものである。 当該実施例に於いては基体1を陶器製となし、その上部を開放して底部を閉止 した深碗状の外形に成形し、内部に熱源3を収容・設置すべき拡がりのある容積 の大きな中空部1’を賦与するとともに、周壁部1aの対向する2カ所に装飾性 の高い図様形状の空気孔2を形成した。
【0012】 本実施例に係る飲食物保温器は以上のように構成してなるものであり、基体1 の中空部2底部上面に熱源とする長さ25mm径30mmの短寸の蝋燭3を置き 、基体1上方開放部に加熱調理済みの飲食物(炒め肉・野菜料理)4を盛り付け た陶器皿5を載置した上で蝋燭3に着火して燃焼させたが、蝋燭3と陶器皿5が 離隔位置し陶器皿5が蝋燭3によって直接過熱・加温されてはいないにも拘わら ず、保温処置を講じない通常の飲食物温度が急激に低下する15分経過時点に至 っても飲食適温帯を下廻ることはなく、その後も飲食物4の温度は飲食適温帯内 に安定的に維持された。また、蝋燭3の燃焼が終了した3時間経過時点でも直ち に飲食物温度が低下することなく緩やかな温度低下を見せ、燃焼終了後も30分 間に亘って飲食適温帯内に止まった。 また、厨房での調理から30分を経過して飲食適温帯を下回ってしまった飲食 物(炒め肉・野菜料理)4を盛り付けた陶器皿5を載置して蝋燭3の燃焼させた 場合にも、飲食物は蝋燭3の燃焼開始から30分後には適温帯に復帰し良好な温 度を持続した。 尚、この燃焼時間が蝋燭3の長さによって自由に設定できることは言うまでも ない。
【0013】 また、熱源である蝋燭3の炎が周壁部1aに設けられた空気孔2から外部に漏 れて美しい景観を呈する。特に、本実施例では装飾性の高い図様形状の空気孔2 を形成しているので、照明を弱めた夜間の卓上などで実施すれば、空気孔2から 漏れる蝋燭3の灯火が神秘的な光と陰を呈し高い演出効果を奏する。
【0014】 尚、本実施例では基体1を陶器製として成形したが、その素材には如何なる限 定もない。
【0015】 同様に、本実施例では熱源に蝋燭3を用いたが、本考案の効果を損ねない限り 公知の全ゆる熱源を用い得る。本願人に於いては小分け成形された市販のアルコ ール系固形燃料や液体燃料(小形のアルミ容器に液体パラフィンを充填収容して 芯を立てたもの)も熱源3として用いたが、蝋燭3を用いた場合と同様の安定し た保温を確保することができ、事前にも保温実施中にも蝋燭3を用いた場合と異 なる煩瑣な作業は一切要しなかった。
【0016】
【考案の効果】
本考案に係る飲食物保温器によれば、簡易で廉価な構造にも拘わらず、熱源と 保温対象とを離隔位置させることで事前や実施中の煩雑で時間のかかる作業を排 除することができ、簡易で安全な操作で安定した飲食物の保温を確保することが できるとともに、少人数飲食にも多人数飲食にも適応することができる。
【0017】 また、中空部に対して熱源容積に比して大なる中空容積を賦与した場合、特に 安定した保温効果を発揮し持続することができる。
【0018】 さらに、空気孔に図様性乃至装飾性の高い形状など各種形状を与えることで、 空気孔から漏れる光が描く高い演出効果を奏させることができる。
【0019】 その他に、熱源として蝋燭、アルコール系固形燃料、液体燃料など幅広く公知 の安価な市販燃料を用いることができるので、廉価な経費で安定した実施を図る ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る飲食物保温器の一実施例をを示
す斜視図。
【図2】 本考案に係る飲食物保温器の実施状態を示す
部分断面図。
【符号の説明】
1 基体 1a 周壁部 1’ 中空部 2 空気孔 3 熱源 4 飲食物 5 盛り付け皿

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略筒状若しくは略函状の外形を有する基
    体1の上部を開放し底部を閉止してその内部に熱源3を
    収容・設置すべき中空部1’を形成すると共に、中空部
    1’を囲繞する周壁部1aに適宜形状の空気孔2を穿設
    してなり、当該中空部1’の底部上面に熱源3を設置し
    上部開口に保温対象4,5を載置して用いるよう構成し
    た、ことを特徴とする飲食物保温器。
  2. 【請求項2】 中空部1’に対し熱源3と保温対象4,
    5を接触・近接させることのない大なる中空容積を与え
    てなる、請求項1に記載の飲食物保温器。
  3. 【請求項3】 空気孔2に図様性乃至は装飾性の高い形
    状を与えてなる、請求項1又は請求項2に記載の飲食物
    保温器。
  4. 【請求項4】 熱源3が蝋燭若しくはアルコール系固形
    燃料或いは液体燃料である、請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の飲食物保温器。
JP1998005086U 1998-06-05 1998-06-05 飲食物保温器 Expired - Lifetime JP3054717U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101048A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Marukanou Murata:Kk 非常用のろうそく

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