JP3054682U - 携帯電話用リールストラップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話を機能的に保持でき、かつ伸縮自在
でワンタッチで収納できる携帯電話用リールストラップ
を提供する。 【解決手段】 巻き尺様に、内蔵バネにより紐が伸縮自
在に延長するリール本体（１）の背面に、板バネによる
クリツプ（２）を備えたリールに巻き付けらて伸縮自在
に延びる巻き紐（３）端部に、細くて丈夫な紐を二つ折
した掛け紐（４）を留め具（５）で連結したストラップ
本体（６）を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は、携帯電話を機能的に保持でき、かつ伸縮自在でワンタッチで収納で きる携帯電話用リールストラップに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近は、携帯電話も手頃な通信機器として数多くの若者が愛用していることは 、一般によく知られているところでもあるが、その携帯方法はポケットに入れた りカバンやバッグなどに納めて携行しているが、通常、細紐を二つ折りしたスト ラップなる手提げ紐を携帯電話に付けた上で、前記のようにポケットやバッグな どに納めているのが一般的に多く見られる方法である。さらに移動したり仕事を しながらいつでも使える専用のケースとして、皮革や合成軟質樹脂シートなどに よる収納ケースをベルトに通して留めたケースに、携帯電話を携行しながら出し 入れして使える専用の携帯ケースなども提供されている。また、これ以外に伸縮 性ある紐やコイル紐などの端部に、クリップやナス環などの取り付け部材を備え たストラップも見られ、それぞれ目的や用途やザインなど好みに応じて使用され ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

初期の頃は携帯電話もステータスシンボルに価するような機器であったが、そ の技術の進歩は目覚ましく、最近は煙草ケースよりも小さく、かつ若者でも容易 に手にすることができるほど安価であるため、仕事はもとよりレジャーなどでも 必需品となるほど広く利用されている。特に若者にとってはコミニケーションの 道具として無くてはならないほど広く普及し、一種アクセサリー感覚で携帯して いるのが現状であるが、それぞれを選ぶ際は、携帯電話の機能や外装デザインは もとより、その携行備品となるストラップや収納ケースにも多様なニーズに応え るため、前述のような携帯電話を保持する様々なストラップや収納ケースなど関 連備品が提供されている。

【０００４】 しかし、一般に多用されているストラップは、二つ折りした細紐を携帯電話に 取り付けて提げられるものであるが、実際には手に提げて持ち歩くことは少なく 、通常はそのままポケットやバッグなどに収納し、携帯電話を取り出す時の引き 出し部材としたり、フックなどに掛ける際の吊り部材として使用する程度で、そ れほど機能的に使えるものではない。加えて携帯電話をポケットに入れる際はス トラップを外に出して収納すると、仕事の最中や移動する時に他の物や手にスト ラップが引っ掛かったりして、うっかり床面や地面などに電話を落して破損させ てしまうなどの不便もあった。またシャツや仕事着の胸ポケットに納めることも 多いが、その場合屈んだり床の物を拾うなどの動作をした際、ポケットから携帯 電話が滑り落ちてしますなど同様の危険があり欠点もあった。

【０００５】 一方、皮革材などによる専用の収納ケースをベルトなどに留めた上で携帯電話 を収納できるタイプは、電話を完全に収納できる深さのケースであるのと、腰部 位に保持できるので、激しい動きや屈んだりしても落したりする心配はほとんど ないが、携帯電話を使用する際は、ケースの蓋を一々開けたり閉じたりして出し 入れしなくてはならない面倒があり、またケース内に納めたものを着衣の上に保 持しているため、呼出しが振動機能で報知する場合は気付きにくいなどの欠点も ある。加えて腰のベルト部位に保持するので、上着を着けている場合は目立たな いが、夏場のように上着を着けない場合は収納ケースがむき出しになるために、 お洒落やスマートさを意識する若者には、体裁の点に於いても抵抗のあるもので あった。

【０００６】 また伸縮紐やコイル紐端部にクリップやナス環などの取り付け部材を備えたス トラップも見られるが、この場合はポケットやバッグなどの縁にクリップ止めし た上で使用する時、伸縮性があるとは言えそれほど伸びないので予め一定の長さ が必要である事と、携帯電話を使用する時は差し支えないが使用後に戻す際は紐 が邪魔になるなどの欠点があり、とりわけ胸ポケットなどに入れた場合は、紐が 垂れ下がったりして使いにくかった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以上のような欠点や不便を解消するために成されたものであり、ま ず、本案のストラップは伸縮自在とするために、バネ内蔵により巻き紐が延長す るリール本体背面にバネ板によるクリップを設け、そのリールの巻き紐端部に取 り付け用の掛け紐を連結した携帯電話用ストラップを形成することで、取り付け られた巻き紐が伸縮自在に伸び、かつ自在に巻き取れるストラップを構成する。

【０００８】

【考案の実施の形態】

この考案に於けるストラップは、巻き尺様に紐が伸縮自在となるリール本体（ １）背面にクリップ（２）を備えた構成としているので、予め携帯電話に掛け紐 （４）を取り付けたものを、ポケットやカバンの一部にクリップ（２）で挟み止 めてから使用すると、携帯電話につながれた巻き紐（３）は自在に伸び、使用後 に戻すと巻き紐（３）も自動的に巻き戻されるので、垂れ下がったりして邪魔に なることは無い。さらに実施例２タイプのリール本体（１ａ）はロック機構を備 えたものであるので、引き出された巻き紐（３）はその都度任意位置で自動ロッ クされるので、バネ力による巻き紐（３）の引き戻しがないので楽に電話を扱え 、しかも元に戻した際には巻き紐（３）が（図５）のように垂れ下がるが、ロッ クボタン（７）を押すことで自動的にワンタッチで巻き取れる。

【０００９】 また実施例３タイプは、リール本体（１ａ）に備えられる別体のクリップ（２ ）体とが、可動軸止して形成される方式を採っているので、ポケットやバッグな どに挟み止めたクリップ（２）部を固定しても、リール本体（１ａ）部は３６０ 度方向に回転することで、いずれの方向に巻き紐（３）を引き出してもリール本 体（１ａ）に無理な力を与えないで機能的に使えるストラップである。

【００１０】

【実施例】

実施例１ 本考案による実施例１を、図１に示す斜視図を参照して説明する。 実施例１によるストラップは、巻き尺様に、内蔵バネにより紐が伸縮自在に延 長するリール本体（１）の背面に、板バネによるクリツプ（２）を備えたリール に巻き付けらて伸縮自在に延びる巻き紐（３）端部に、細くて丈夫な紐を二つ折 した掛け紐（４）を留め具（５）で連結したストラップ本体（６）を構成する。

【００１１】 以上のようにストラップ本体（６）を形成しているので、掛け紐（４）を携帯 電話に取り付けた上で使用する場合は、リール本体（１）のクリップ（２）をポ ケットなどの縁に挟み止めた上で携帯電話を取り出せば、ストラップ本体（６） の巻き紐（３）は自在に延び、終了後に電話機本体をポケットに戻すと自動的に 巻き紐（３）はリール本体（１）に巻き込まれるので、巻き紐（３）は垂れ下が ったりせずにスッキリ納められて邪魔にならない

【００１２】 実施例２ 実施例２を図２に示す側面図を参照して説明する。 本実施例は基本的に実施例１と同様であるが、引き出した巻き紐（３）が任意 の位置で自動的にロック止めされるロックボタン（７）設けたリール本体（１ａ ）を採用したものであり、その背面には実施例１と同様にクリップ（２）を備え 、かつ巻き紐（３）端部には二つ折りした掛け紐（４）を留め具（５）で連結し たストラップ本体（６）構成している。

【００１３】 本実施例のクリップ（２）を備えたリール本体（１ａ）は、自動ロック止めさ れるロックボタン（７）機構を有するものであるので、連結された携帯電話を適 宜の長さに引き出した際は、実施例１タイプは必要長さ分延びるがバネ力により 常時ピーンと延びた状態であるが、本実施例では自動ロックにより巻き紐（３） は戻ることがないので、バネ力で引き戻されることもなく電話を使い易い。さら にポケットに戻した際でも巻き紐（３）は垂れ下がっているが、ロックボタン（ ７）を押すと、自動的に垂れている巻き紐（４）が巻き取られて邪魔になる心配 はない。

【００１４】 実施例３ 実施例３を図３に示す分解斜視図と図４に示す一部断面拡大図を参照して説明 する。 実施例３に示すタイプは、クリップ部とリール本体部が回転することで、巻き 紐（３）の出口の向きが自在に変えられるものであり、まず掛け紐（４）を留め 具（５）で巻き紐（３）端部に連結したリール本体（１ａ）は実施例２と変わら ないが、クリップ（２）を軸穴（８）を有する円盤（９）に固着した背面に、同 形状の軸穴（８）付き基盤（１０）を重ねた上で、前記の円盤（９）と基盤（１ ０）の各軸穴（８），（８）に軸棒（１１）を通して回動軸止した基盤（１０） を、前記リール本体（１ａ）背面に固定した構成としている。

【００１５】 本実施例のリール本体（１ａ）に備えられるクリップ（２）付き円盤（９）と 基盤（１０）は軸棒（１１）で回動自在に軸止されたものを、リール本体（１ａ ）背面に固着しているので、リール本体（１ａ）とクリップ（２）部は自在に回 転するので、クリップ止めした場合でも巻き紐（３）の引き出し口は３６０度方 向自在に向きを変えて使い易くなるものである。尚、本実施例に於けるリール本 体（１ａ）はロック機構付きタイプであるが、ロック機構の無いものであっても 差し支えないものである。

【００１６】 本考案は、以上のような構成を成す伸縮自在のストラップ本体（６）であるが 、リール本体（１），（１ａ）に備えられるクリップ（２）は、一枚の板バネで 成るクリップであるが、バネを介在させた２枚の板片で挟む通常のものでも差し 支えない。また実施例３に示すクリップ（２）取り付け方法は、リール本体と別 体の円盤（９）や基盤（１０）を可動軸止したものを背面に固着して、リール本 体（１）とクリップ（２）が回動する仕組みであるが、クリップ（２）を有する 円盤（９）をリール本体（１）に直接軸棒（１１）を貫通させて回動軸止する方 法であってもよく限定しない。さらに、本実施例に於けるロック機構を備えたリ ールはロックボタン方式であるが、巻き紐を引くことでロックや解除ができるタ イプのリールを採用してもよい。

【００１７】

【考案の効果】

本考案のストラップは以上のような構成であるので、次のような効果や長所を 提供するものである。 この考案に於けるストラップは、一端にリールを有し、かつ背面にクリップを 備えたものであるので、使用時はクリップをポケットやバッグなのに挟み止め、 電話を取り出した範囲まで巻き紐は自在に伸ばして使え、使用後に戻すとともに 巻き紐も自動的に巻き取られるので、スッキリと納められて仕事や動作の邪魔に なる心配はない。

【００１８】 加えて、ロック機構付きタイプは伸ばした任意箇所で止まり、巻きバネ力によ る引き戻しがないので楽に電話を使え、戻した際垂れ下がるがロックボタンを押 すだけで自動的に巻き取るので、同様の効果があるストラップである。またリー ルとクリップが回動するタイプは、クリップ止め部が固定されてもリール本体が 自在に回転するので、携帯電話をどの方向に取り出して使用しても、常にその方 向に沿って巻き紐出入り口が自在に動くので、リールやクリップに無理な力や負 担を与えずに使える機能的なストラップである。 以上のような機能的なストラップであるが、きわめてシンプルな構成であるの で取り扱いはもとより、コストも安価にして広く提供できるものである。また、 このストラップは携帯電話以外の他の小物用ストラップとしても活用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１を示す斜視図。

【図２】実施例２を示す側面図。

【図３】実施例３を示す分解斜視図。

【図４】実施例３を示す一部断面拡大図。

【図５】実施例２の使用例図。

【符号の説明】

１・・・リール本体 １ａ・・リール本体 ２・・・クリップ ３・・・巻き紐 ４・・・掛け紐 ５・・・留め具 ６・・・ストラップ本体 ７・・・ロックボタン ８・・・軸穴 ９・・・円盤 １０・・基盤 １１・・軸棒

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 巻き紐が自在に伸縮するストラップであ
   って、二つ折りした掛け紐端部に取り付けられる前記の
   巻き紐は、バネ内蔵のリール本体に連結され、かつリー
   ル本体背面にクリップを備えた構成を特徴とする携帯電
   話用リールストラップ。
2. 【請求項２】 リール本体背面に備えられるクリップ
   が、前記リール本体と回動軸止された構成である、請求
   項１に記載の携帯電話用リールストラップ。