JP3051576U - 手下げかばんの新型構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用しない時は肩掛けバンドを自動的に巻き
戻すことができ、使用したい時は肩掛けバンドを直接必
要とする長さまで引き出して使用でき、便利さだけでな
く、視覚的にも従来のものよりもすぐれ美しさを有し、
かつ肩掛けバンド構造のある一般のハンドバッグにも応
用することができる手下げかばんの新型構造を提供す
る。 【解決手段】 肩掛けバンドを使用する場合、適当な長
さの肩掛けバンドを引出し、肩掛けバンドの巻き戻し具
に設けられてあるストッパーをもって一定した長さにす
れば良い。肩掛けバンドを使わない場合、その肩掛けバ
ンドを戻せば、従来のもののように外側にぶら下がり、
突き出したものに引っかかる等の不便を起こすことがな
い。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は手下げかばんまたはバッグの肩掛けバンドに応用される新しい構造で あり、それは美しく、使用が便利なバンド構造を提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の手下げかばんは、図１に示す如く、皮をもって縫合した製品であり、ビ ジネス文書及び必要な文具用品を収納することができ、携帯を便利にするため、 そのかばんの上側に手持ちのための取っ手１０が設けられている。その他、一般 にかばんの両側に肩掛けバンドを取付ける止め環１２が設けられており、遠く携 帯するまたは両手に物を持っている場合、手下げかばんを肩に掛け、または背中 に掛けることができるように構成されている。

【０００３】 ところが、このような設計の手下げかばんは使用時に於いて常に不便な所があ る。例えば、その肩掛けバンドはかばんの両側に取り付けているので、近距離移 動の場合は取っ手１１を持って移動し、肩掛けバンド１３を使用する機会が少な いので、使用されず、かばん移動中に他の突出した物に引っかかり、使用者に大 きな不便をもたらし、しかも外側にぶら下がっている肩掛けバンドも見にくく、 そのために使用者は常にそれを取外し、全く使用しないようになる。ところが、 一旦それを使おうとすると、またそのバンドを取り出して取付けなければ使うこ とができず、極めて面倒であった。更に、その肩掛けバンドを使用する時、若し 長さが不適当で調整したい場合は長さ調整具１５を調整し、くり返しバンド１３ を適当な長さに調整しなければならず、そのために時間がかかり、極めて不便で あった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の考案者は、上述の各種不便さに鑑み、従来の肩掛けバンドの欠点を解 消し、美観を有し、かつ使わない時は自動的に巻き戻すことができる新しいバン ド構造を考案したが、多くの思案と設計を経た後、遂に本考案の手下げかばんの 新型構造を作り出すことができたものであり、バンドの一端をかばん内の巻尺に 類似した肩掛けバンドの巻き戻し構造に設置し、他端は止め環をもってかばんの 外側の他端に取付け、使用しない時は肩掛けバンドを自動的に巻き戻すことがで き、使用したい時は肩掛けバンドを直接必要とする長さまで引き出して使用すれ ば良く、便利さが大きく増えるだけでなく、視覚的にも美しさは従来のものより もすぐれ、かつ肩掛けバンド構造のある一般のハンドバッグにも応用することが できる手下げかばんの新型構造を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による手下げかばんの新型構造は、手下げかばんの上側に取っ手が設け られ、両側には肩掛けバンドが連接されてある。肩掛けバンドの一端は止め環を もってかばんの片側に取り付けられ、他端は肩掛けバンド巻き戻し具に連接され ている。バンド巻き戻し具は巻尺に類似した構造で数本の固定ねじによってかば んの内側に締付けられる。バンド巻き戻し具の内部は弾性のある巻き軸をもって 肩掛けバンドを自動的に巻き戻すことができ、それには一定した長さの肩掛けバ ンドが引き出せるストッパーが設けられいる。

【０００６】 肩掛けバンドを使用する場合、適当な長さの肩掛けバンドを引出し、肩掛けバ ンドの巻き戻し具に設けられてあるストッパーをもって一定した長さにすれば良 い。肩掛けバンドを使わない場合、その肩掛けバンドを戻せば、従来のもののよ うに外側にぶら下がり、突き出したものに引っかかる等の不便を起こすことがな い。

【０００７】 本考案による手下げかばんの新型構造はまた、肩掛けバンドの両端を同時にバ ンド巻き戻し具に取付け、そのバンド巻き戻し具をかばんの内側に固定したり、 巻き戻し具内に片方向ラチェットホイル構造を設け、それによって肩掛けバンド に多段階の自動固定機能を付加したりすることもできる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図２および図３は本考案の実施例による手下げかばんの新型構造を示す図であ る。本考案の新型構造の主な特徴は肩掛けバンド１３の一端を止め環１２によっ てかばん１０の片側に取付け、他端はバンド巻き戻し器２０に連接されてある。 その中、バンド巻き戻し器２０は手下げかばん内の隔離板１４に取付けられ、そ れは数本の締付ねじ２２によって固定された巻尺に類似した構造で、内部の弾力 性のある巻き軸の利用によって肩掛けバンド１３を自動的に巻き戻すことができ る。

【０００９】 これにより、本考案の手下げかばんは、肩掛けバンド１３を使わない場合、一 端にある止め環１２を取外せば、それはバンド巻き戻し具２０内に完全に巻き戻 すことができるので、外観上少しも悪影響を及ぼすことはなく、再使用する場合 はその肩掛けバンドを引出し、再度止め環に取り付ければ使用することができる ため、肩掛けバンドをしまう面倒が免かれ、使用上における便利さを高めること ができる。更に、もし一時的に使わない場合、その一端の止め環を外さないまま であっても、バンド１３はバンド巻き戻し具２０の巻き戻し作用によってかばん １０に引き込まれ、従来のもののように外側にぶら下がって外部の突出したもの に引っかかり、かばんが損傷を受けるようなことにならない。

【００１０】 以上、肩掛けバンドを使用しない時の利点を説明したが、次に使用時の特点に ついて説明する。一般状況に於いて、長期間かばんを携帯する場合、または両手 に物を持っている場合、肩掛けバンドを使って手下げかばんを肩または背中に掛 け、手の負担を軽くしてやる。しかし、それを使用する前、使用者は一つの動作 を行う必要がある。すなわち、使用者が快適にしようできるようにバンドの長さ を調整する必要がある。従来のバンド構造では長さ調整具１５（図１参照）を調 整し、長さを変えてやるが、もし、一回目に予定した長さに調整することができ なければ、その手下げかばんを下して再度調整具１５を調整し、手下げかばん１ ０を肩にかけてバンドの長さが適当であるかを確かめている。このことから従来 のバンドはいかに不便であったかが理解されよう。

【００１１】 本考案の手下げかばんの新型構造のバンドを使用する場合、完全に前述した従 来のバンドの欠点がない。バンドを使用する場合、バンド巻き戻し具２０から適 当な長さを引出し、またはかばん１０を肩または背中に掛けてバンドを引出し、 一度で適当な長さに調整することができ、それからバンド巻き戻し具２０に設け られてあるストッパー２１を固定すればバンド１３の長さを固定することができ るので使用時の便利さは従来のものとは比べにならない程である。

【００１２】 この他、バンド巻き戻し具内に簡単な片方向ラチェットホイルストッパーを取 り付け、バンドが固定の長さに引き出されると自動的に止まり、肩掛けバンドを ３段階または４段階の固定長さに設定し、一杯まで引き出されると自動的に巻き 戻すようにしても良い。このような設計はストッパーを放置しないですむし、３ 段階または４段階の固定した長さを選択することができるので、本考案の変形例 と云える。図４に示す如く、本考案の別の実施例では、両端ともバンド巻き戻し 具が取付けられて連接され、巻き戻しの効果はさらに明らかになり、これも本考 案の変形例である。

【００１３】

【考案の効果】

上述をまとめると、本考案の手下げカバンの新型構造は、従来のかばんのバン ドの欠点および不便さを解消し、視覚的にもその美観性を増すことができ、かつ このような構造を手下げかばんに応用したのは最初であり、その創意と新規性は 多言しなくても分かる。また、前述実施例は手下げかばんを取り上げたが、勿論 これによって本考案の範囲を制限するものではなく、バンド構造を持つその他の 旅行用かばん、スポーツかばん等はすべて本考案の範囲に属するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のかばんの肩掛けバンドの構造を示す図で
ある。

【図２】本考案の肩掛けバンドの構造を示す図である。

【図３】本考案による実施例を示す立体図である。

【図４】本考案の別の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 手下げかばん １１ 取っ手 １２ 止め環 １３ 肩掛けバンド １４ 隔離板 １５ 調整具 ２０ バンド巻き戻し具 ２１ ストッパー ２２ 締付ねじ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 598028822 21 Ｆｌ．， Ｎｏ． 83， Ｓｅｃ． １， Ｃｈｕｎｇ Ｈｓｉａｏ Ｅ． Ｒ Ｄ．， Ｔａｉｐｅｉ， Ｔａｉｗａｎ, Ｒ．Ｏ．Ｃ.

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手下げかばんの上側に取っ手が設けら
   れ、両側には肩掛けバンドが連接されてあり、肩掛けバ
   ンドの一端は止め環をもってかばんの片側に取り付けら
   れ、他端は肩掛けバンド巻き戻し具に連接され、バンド
   巻き戻し具は巻尺に類似した構造で数本の固定ねじによ
   ってかばんの内側に締付けられ、バンド巻き戻し具の内
   部は弾性のある巻き軸をもって肩掛けバンドを自動的に
   巻き戻すことができ、それには一定した長さの肩掛けバ
   ンドが引き出せるストッパーが設けられてあることを特
   徴とする手下げかばんの新型構造。
2. 【請求項２】 肩掛けバンドの両端を同時にバンド巻き
   戻し具に取付け、そのバンド巻き戻し具をかばんの内側
   に固定したことを特徴とする請求項１記載の手下げかば
   んの新型構造。
3. 【請求項３】 巻き戻し具内には片方向ラチェットホイ
   ル構造が設けられて肩掛けバンドは多段階の自動固定機
   能を得られることを特徴とする請求項１記載の手下げか
   ばんの新型構造。