JP3054431U - 建築物 - Google Patents

建築物

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JP3054431U
JP3054431U JP1998003679U JP367998U JP3054431U JP 3054431 U JP3054431 U JP 3054431U JP 1998003679 U JP1998003679 U JP 1998003679U JP 367998 U JP367998 U JP 367998U JP 3054431 U JP3054431 U JP 3054431U
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金次 宮竹
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金次 宮竹
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火事のときでも迅速且つ安全に逃げることが
できる建築物を提供する。 【解決手段】 3階建て住宅30は、2階以上の各階3
0B,30Cに、それぞれ各階30B,30Cの外壁3
9周りを周回することのできるバルコニー41,43を
設け、各階30B,30Cの各部屋に、それぞれバルコ
ニー41,43に出ることのできる少なくとも1つの窓
36,37を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、火事が発生したときでも迅速且つ安全に逃げ易い2階以上の建築 物に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば通常の一戸建て2階住宅の場合、大抵は2階の外壁の一部にバルコニー (これに準ずる物干し台等も含む)が設置されていることが多い。このような住 宅で、火事が発生し、階段から1階に逃げることができないとき、一般的に2階 に居る人は炎・熱・煙から逃げるためにバルコニーに一旦出て、そこで助けを求 めるか、或いはバルコニーから何らかの手段(ロープ、屋根伝い等)で更に地上 等の他の場所に逃げるのが普通である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、2階から他の場所に逃げることができればいいが、家の周囲に何も ないときや、火の手が迫っているときは、助けを待てずに飛び下りることが多い 。しかしながら、健常者や壮健者では、そのようなことが可能であるが、お年寄 りや体の不自由な人は困難であり、無理に飛び下りると骨折等の大怪我を被る可 能性が高く、打ち所が悪いと死ぬときもある。特に昨今は、3階建て住宅の建築 が認められており、たとえ健常者で頑丈であっても、3階から飛び下りるのは非 常に危険であり、逃げ場がない場合は助けを待つのが妥当である。勿論、4階建 て以上の集合住宅の場合は、尚更である。
【0004】 このような事情であるにもかかわらず、通常のバルコニーは外壁の一面側にだ け設けられているので、助けを待っている間に炎が迫ってきた場合は、狭いバル コニーの範囲しか逃げ場がなく、焼死や煙で窒息死したり、或いは止むなく飛び 下りて負傷するなど、相変わらず火事による死傷者が後を絶たない。 この考案は、そのような問題点に着目してなされたものであって、火事のとき でも迅速且つ安全に逃げることができる建築物を提供することを目的としている 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の建築物は、少なくとも2階以上の建築物であって、2階以上の各階 に、それぞれ各階の外壁周りを周回することのできるバルコニーを設け、各階の 各部屋に、それぞれバルコニーに出ることのできる少なくとも1つの窓を設けた ことを特徴とする。
【0006】 この建築物では、2階以上の各階に周回状のバルコニーが設けられているため 、火事で階段が使えないときは、バルコニー上を炎から最も離れた場所に移動す ることができ、助けをできるだけ安全な所で待つことができる上に、可能な限り 待ち時間を少しでも長くすることができる。しかも、各階の各部屋の窓からバル コニーに出ることができるので、バルコニーに迅速に非難できる。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、実施の形態により、この考案を更に詳細に説明する。 実施形態に係る建築物を図1に示す。この建築物30は、3階建て住宅であり 、各階30A,30B,30Cの各部屋には、それぞれ窓35,36,37が設 けられ、2階30Bと3階30Cには、それぞれ各階の外壁39周りを周回する ことのできる手すり42,44付きのバルコニー41,43が設けられている。 従って、2階30B及び3階30Cでは、それぞれ各部屋の各窓36,37から バルコニー41,43に出ることができ、バルコニー41,43により住宅30 の外壁39の周りを移動することができる。
【0008】 ここで、2階30Bの間取りの一例を図2に示す。2階30Bには4部屋50 ,51,52,53があり、各部屋50〜53には窓36が2つずつ設けられて いる。どの窓36からもバルコニー41に出ることができるようになっている。 3階30Cの間取りも図2の間取り図と同様に設計されている。 この住宅30において、2階30Bや3階30Cに居たときに火事が発生して 、階段が使用できなくなった場合、まず2階30Bや3階30Cの人は最寄りの 窓36,37からバルコニー41,43に出ればよい。ここに、バルコニー41 ,43は周回状になっているので、炎からできるだけ離れた場所に容易に移動す ることができ、そこで、地上や隣家等の他の場所に逃げることができない場合は 、助けが来るのを待てばよい。従って、助けを可及的安全に待つことができるだ けでなく、助けを待てる許容時間を少しでも長くすることができる。この結果、 火事による死傷者を減らすことができる。
【0009】 又、この住宅30では、屋根には貯水槽33が設置され、図面には示されてい ないが、貯水槽33に接続されたパイプが家の中心に配管されている。貯水槽3 3の水が火事のときに各階の各部屋にシャワー状に散水されるようにしておけば 、火事の時の初期消火を素早く行うことができる。なお、貯水槽33を設置する に当たっては、十分な強度設計を行うことが重要である。更に住宅30の外壁3 9は、1階30Aから3階30Cに向かって内側に緩やかに傾斜しており、住宅 30は切頭四角錐台形を呈する。外壁39を傾斜させることで、住宅30が安定 し、地震の揺れに対して強くなる。
【0010】 この実施形態では、より一層の耐震性を高めるために、住宅30は特殊構造の 土台1上に建てられている。この土台1については、本願出願人の先願に係る実 願平8−5430号:「耐震構造建築物」に記載されているものを使用する。 即ち、概説すれば、土台1は、通常の建築物と同様のものであり、コンクリー トからなり、地面に幾分埋設される形で設置され(図1参照)、地面に例えば杭 で固定されている。土台1は、例えば図3に示すように、格子状に造られ、その 上面にレール12が縦横に連結・敷設されている。レール12には多数の鋼球1 3が間隔を置いて転動可能に配置されている。図4の拡大図において、レール1 2は、このレール12を土台1に固定するためのフランジ部12aと、鋼球13 を転動可能に配置するための凹溝12bとを有する。レール12は、例えばボル ト等によってフランジ部12aを土台1上に取付けることで土台1に固定される 。凹溝12bに配置された鋼球13は、凹溝12bより上方に突出し、レール1 2に沿って転動可能である。なお、鋼球13の数は、鋼球のサイズ、建物の大き さ及び重量等によって異り、建物を確実に支持して外力を効果的に吸収すること ができるよう適宜増減すればよい。
【0011】 図5において、土台1には基盤2が載置される。基盤2は例えば鉄板21であ り、鉄板21は建物の大きさに応じて適当数の鉄板を溶接により接合する。図5 の例では、4枚の鉄板21を接合してある(点線部分参照)。基盤2は土台1( 即ち鋼球13)上に載置されているだけであるため、つまり鋼球13によって支 持されているため、土台1に対して全方向に移動可能である。鉄筋コンクリート の建物の場合には、この基盤2の端部に建物の側面となる鉄板22が溶接により 立設される。鉄筋23は鉄板22に沿って内側に配置され、底面と側面の鉄板2 1,22に溶接される。又、木造建物の場合には、柱を取付けるための柱取付部 24が底面の鉄板21の所定位置に溶接される。勿論、鉄骨等は、鉄板21,2 2に直接溶接すればよい。
【0012】 このように、土台1に基盤2を載せ、基盤2上に前記住宅30を建てることに より、耐震性が一層向上した住宅30を提供できる。この耐震構造によると、住 宅30はボールベアリング上に載った形態であるため、基盤2と住宅30は一体 であるが、土台1に対しては全方向に移動可能である。従って、地震等が発生し た場合、土台1は地面と共に揺れるが、基盤2は鋼球13により支持されている ので、衝撃が吸収され、住宅30には地震による被害が及ばない。勿論、地震が 発生しない平常は、基盤2が鋼球13によって支持されて動かないので、通常の 建築物と何ら変わりない居住性が得られる。
【0013】 上記のような住宅30であれば、万一の火事や地震に対する安全性が極めて高 く、火事や地震による死傷者を減らすことができる。 なお、上記実施形態では、3階建て住宅を取り上げたが、2階以上のどのよう な建築物にも適用可能である。例えば、集合住宅の場合にも周回状のバルコニー を設ければ、建築コストは高くなるが、火事に対する安全性が向上する。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の請求項1の構成によれば、火事で階段が使え なくなっても、取り敢えずバルコニーに迅速に出ることができる上に、バルコニ ー上を炎からできるだけ離れた場所に容易に移動することができる。それにより 、助けを可及的安全に待つことができるだけでなく、助けを待てる許容時間を少 しでも長くすることができ、火事による死傷者を減らすことができる。
【0015】 請求項2の構成によれば、火事のときに貯水槽の水が各階の各部屋にシャワー 状に散水されるようにしておくことで、初期消火を素早く行うことができる。 請求項3の構成によれば、建築物の安定性が増し、地震の揺れに対して強くな る。 請求項4の構成によれば、耐震性が大幅に向上し、火事だけでなく、地震に対 しても極めて安全性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る建築物(3階建て住宅)の正面
図である。
【図2】同住宅の2階の間取りを示す図である。
【図3】同住宅の土台を示す図である。
【図4】図3の土台上面に敷設するレールと鋼球を示す
拡大図である。
【図5】図3の土台上に載置する基盤と基盤に造る住宅
の一部を示す図である。
【符号の説明】
1 土台 2 基盤 12 レール 13 鋼球 30 3階建て住宅(建築物) 33 貯水槽 35,36,37 窓 39 外壁 41,43 バルコニー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04H 9/02 331 E04H 9/02 331D

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2階以上の建築物であって、2
    階以上の各階に、それぞれ各階の外壁周りを周回するこ
    とのできるバルコニーを設け、各階の各部屋に、それぞ
    れバルコニーに出ることのできる少なくとも1つの窓を
    設けたことを特徴とする建築物。
  2. 【請求項2】屋根の中央に貯水槽を設置したことを特徴
    とする請求項1記載の建築物。
  3. 【請求項3】外壁が1階から上階に向かって内側に緩や
    かに傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の建築物。
  4. 【請求項4】前記建築物は、上面に敷設したレールに多
    数の球を転動可能に配置した土台の球上に移動可能に載
    置した基盤上に建てられたことを特徴とする請求項1、
    請求項2又は請求項3記載の建築物。
JP1998003679U 1998-05-28 1998-05-28 建築物 Expired - Lifetime JP3054431U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019073954A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 積水ハウス株式会社 建物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019073954A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 積水ハウス株式会社 建物
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