JP3054223U - 簡易設置型浮島造成用ユニット - Google Patents

簡易設置型浮島造成用ユニット

Info

Publication number
JP3054223U
JP3054223U JP1998003910U JP391098U JP3054223U JP 3054223 U JP3054223 U JP 3054223U JP 1998003910 U JP1998003910 U JP 1998003910U JP 391098 U JP391098 U JP 391098U JP 3054223 U JP3054223 U JP 3054223U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
float
floating island
simple installation
installation type
type floating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998003910U
Other languages
English (en)
Inventor
富明 清水
Original Assignee
株式会社田原製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社田原製作所 filed Critical 株式会社田原製作所
Priority to JP1998003910U priority Critical patent/JP3054223U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3054223U publication Critical patent/JP3054223U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 湖沼、ダム、貯水池、大きな河川等及びその
周辺の水辺を初めとする自然界の正常な営みに悪影響を
与えることなく、而も、陸上又は水面上で、単一形状の
フロートを幾つかのボルトで繋ぐだけで構成され、大き
さや形状が自由で施工性に優れた簡易設置型浮島造成用
ユニットを得る。 【解決手段】 鋼板により構成されるもので、平面的形
状は、正六角形又は1:2:3:平方根10の辺を有す
る台形を基本形としたフロートを構成し、該フロートの
所要個数をそれぞれ組合せて各辺相互に自由に連結でき
る構造とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、湖沼、ダム、貯水池や大きな河川などの環境保全と水辺の景観を向 上することによって、水質を改善し、水生生物を育み、魚や野鳥の営巣地として 豊かな自然環境を創造して生態系の維持回復並びに保全に寄与するだけでなく、 人間が自然と触れ合い自然に親しむことのできる浮島を人工的に造成できるよう にした簡易設置型浮島造成用ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の人工の浮島は、例えば、鋼製又は木製フレームとフロートであ る発泡スチロール製の骨格を作り、該骨格の間に水性植物植栽用スポンジマット を敷いたものであったり、或いは、気泡コンクリートや発泡スチロール等を主材 として利用したものが提案されている。
【0003】 しかし、上記の如き気泡コンクリートや発泡スチロール、スポンジマット等は それらの構成素材が腐食する過程で、いわゆる環境ホルモンその他の化学物質を 浸出して、人間を含む動物の体内ホルモンを撹乱して、動物界の種の保存に致命 的な悪影響を及ぼしたり、生態系に著しく回復困難なダメージを与えたりするな ど、その設置目的に反する事態の発生が憂慮されているのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案は、上記の如き湖沼、ダム、貯水池、大きな河川等及びその周 辺の水辺を初めとする自然界の正常な営みに悪影響を与えることなく、而も、陸 上又は水面上で、単一形状のフロートを幾つかのボルトで繋ぐだけで構成され、 大きさや形状が自由で、特に、施工性に優れた簡易設置型浮島造成用ユニットを 得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記の如き観点に鑑みてなされたものであって、その主たる構成は、 鋼板により構成されるものであって、平面的形状は、正六角形又は1:2:3: 平方根10の辺を有する台形を基本形としたフロートを構成し、該フロートの所 要個数をそれぞれ組み合わせて各辺相互に自由に連結できる構造とした簡易設置 型浮島造成用ユニットを提供しようとするものである。
【0006】
【考案の実施の態様】
次に、本考案の実施例の構成を図面を参照しながら説明する。 本考案は、いずれも鋼板製の気密、水密のフロート1からなり、そのフロート 1の平面的な組み合わせによって多くの外形と面積とを有するアイランドが構成 される。
【0007】 図1〜図8は、1:2:3:平方根10の辺を有する台形を基本形とした面板 11を使用してフロート1を構成した例が示されている。
【0008】 図1は、上面図であって面板11の四側辺周囲が囲い板12で囲繞されている 状態が示されている。同図において、左側辺a1200mm、右側辺b2400 mm、下側辺c3600mm、上斜側辺d3795mmとした1:2:3:平方 根10の比を有する各辺の長さで面板11が構成されている。
【0009】 図2は、左側半部を断面した正面図であって高さが2310mmの囲い板12 で四側辺周囲が囲繞されている。その囲い板12の上端から306mmの位置と 下端部の位置とにそれぞれ前記面板11が水密的に二段水平に固定され、また、 該囲い板12の上端から256mmの位置には、水平方向に沿って等間隔に連結 用ボルト孔13が開穿され、以て、フロート1が構成されている。
【0010】 前記面板11及び囲い板12には、その裏面にそれぞれ必要とする補強用骨枠 14が敷設されている。
【0011】 図3は、底面図である。その上面にも同様に必要とする補強用骨枠14が敷設 されている。
【0012】 図4は、前記囲い板12の上端部に対する面板11の取付構造を示す拡大図で あって、該囲い板12の内面に水密的に熔着された上側L型ブラケット16の水 平片16aの上面に面板11の端を載架して水密的に熔着されている。
【0013】 図5は、前記囲い板12の下端部に対する面板11の取付構造を示す拡大図で あって、該囲い板12の内面所定位置に下側L型ブラケット17が水密的に熔着 され、該下側L型ブラケット17の水平片17aの下面に浮力を受ける面板11 の端を位置して水密的に熔着されている。そして、該下側L型ブラケット17の 垂直片17bの下端両側に四角片18をそれぞれ固着し、図6に示されているよ うに、該四角片18にはアンカーチェーン19の一端を取り付けるための孔20 が開けられている。そして、該アンカーチェーン19の他端は湖底に固定された アンカー24に連結されている。
【0014】 図7は、前記フロート1を4つ組み合わせてボルトとナットで固定して構成し たフローティングアイランドの例が示されている。この場合、必要に応じて組み 合わせた周囲を組立治具15で一体に締結させてある。
【0015】 図8は、前記のようにして、幾つかのフロート1を連結して構成されたフロー ティングアイランドを水面21に浮上させてアンカーチェーン19でそれを係留 し、その上側の面板11の上面に所要量の土砂22を盛り、所望の植物23を植 えた状態のイメージ図である。
【0016】 表1は、フロートが1:2:3:平方根10の比で構成されるアイランドの例 を示している。
【0017】
【表1】
【0018】 表1において、構成は自由で、13〜200m2 位まで6.5m2 毎に選定で き、平面形状は好みのまま組み合わせることができる。
【0019】 表2は、フロートが正六角形で、その組み合わせで構成されるアイランドの例 を示している。
【0020】
【表2】
【0021】 表2において、S型は5〜155m2 、又、SA型は15〜180m2 位まで 5m2 毎に、形状を自由に組み合わせることができる。また、係留のためのアン カーやチェーンは、水深や湖底の性状により変わる。そして、樹木の最高高さは 一応の目安を示している。
【0022】 前記のフロートは、輸送上の都合から、最大幅2.4mでダム等に搬入し、水 面に浮上させた状態でボルト、ナットにより締結し、土を入れ、植栽すれば完了 するが、実際には、事前に気象状況(降雨量、日照、風向等)、水深、水位変動 等設置環境を十分に調査し、その上で、土質(保水能力)、排水孔の位置や大き さ、樹木の種類など、細部の検討が必要である。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように、本考案によれば、鋼板により構成されるも のであって、平面的形状は、正六角形又は1:2:3:平方根10の辺を有する 台形を基本形としたフロートを構成し、該フロートの所要個数をそれぞれ組み合 わせて各辺相互に自由に連結できる構造としたものであるから、特に、湖沼、ダ ム、貯水池、大きな河川等及びその周辺の水辺に設置しても、動植物に対する化 学的な毒性を溶出したり排出することがなく、従って、自然界の正常な営みに悪 影響を与えることがない。
【0024】 而も、陸上又は水面上で、単一形状のフロートを幾つかのボルトで繋ぐだけで 構成され、大きさや形状が自由で、特に、施工性に優れている。
【0025】 一般的なダム湖では、安定給水の確保という本来の目的から貯水容量を少なく するようなことはできないので、兎角、平凡で画一的な景観とならざるを得ない のが実情であり、特に、渇水期には水位が低下して、地山が剥き出しとなるが、 常緑の植栽を施した浮島があれば、風景は全く別の趣を醸し出すことができる。
【0026】 このようにして、我国民は、古来から山水画のような島や岬のある入り組んだ 風景を好み、そこに同化することで精神的な安らぎを覚えるようで、観光地なら ずとも絵になる風景を作り出し、その修景効果は極めて大きいと言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の概略を示す上面図である。
【図2】本考案一実施例の概略を示す左側半部を断面し
た正面図である。
【図3】本考案一実施例の概略を示す底面図である。
【図4】本考案一実施例における囲い板の上端部に対す
る面板の取付構造を示す拡大図である。
【図5】本考案一実施例における囲い板の下端部に対す
る面板の取付構造を示す拡大図である。
【図6】本考案一実施例におけるアンカーチェーン取付
部の構造を示す底面図である。
【図7】本考案一実施例におけるフロートを4つ組み合
わせてボルトとナットで固定して構成したフローティン
グアイランドの一例を示す平面図である。
【図8】本考案一実施例におけるフロートにより構成さ
れたフローティングアイランドのイメージ図である。
【符号の説明】
1 フロート 11 面板 12 囲い板 13 連結用ボルト孔 14 補強用骨枠 15 組立治具 16 上側L型ブラケット 16a 水平片 17 下側L型ブラケット 17a 水平片 17b 垂直片 18 四角片 19 アンカーチェーン 20 孔 21 水面 22 土砂 23 植物 24 アンカー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板により構成されるものであって、平
    面的形状は、正六角形又は1:2:3:平方根10の辺
    を有する台形を基本形としたフロート1を構成し、該フ
    ロート1の所要個数をそれぞれ組み合わせて各辺相互に
    自由に連結できる構造としたことを特徴とする簡易設置
    型浮島造成用ユニット。
JP1998003910U 1998-05-20 1998-05-20 簡易設置型浮島造成用ユニット Expired - Lifetime JP3054223U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998003910U JP3054223U (ja) 1998-05-20 1998-05-20 簡易設置型浮島造成用ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998003910U JP3054223U (ja) 1998-05-20 1998-05-20 簡易設置型浮島造成用ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3054223U true JP3054223U (ja) 1998-11-24

Family

ID=43188273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998003910U Expired - Lifetime JP3054223U (ja) 1998-05-20 1998-05-20 簡易設置型浮島造成用ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3054223U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3412680B2 (ja) 1998-05-26 2003-06-03 株式会社丸島アクアシステム 人工浮島

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3412680B2 (ja) 1998-05-26 2003-06-03 株式会社丸島アクアシステム 人工浮島

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103960179B (zh) 人工生态堡礁
KR101130237B1 (ko) 수생태 복원 및 수질개선을 위한 복합 서식장치
US20190150382A1 (en) Farming Sargasso
JP2007135429A (ja) 水中植生工法及び水中植生施設
CN213740835U (zh) 一种用于增加红树林宜林滩地的消浪促淤装置
CN204452866U (zh) 与生态浮床结合的张力腿式高稳性浮平台
KR20150143001A (ko) 담수어족자원의 자연증가 및 보호용 부류식 뗏목형 인공산란장
JP3054223U (ja) 簡易設置型浮島造成用ユニット
KR200433035Y1 (ko) 하천 제방의 생태복원용 방틀 구조
JP2002330651A (ja) 藻場造成方法と藻草育成ネット
JP2700374B2 (ja) 人工浮島
JP2939525B2 (ja) 次第に沈降して着底する水面緑化用基盤
CN202819309U (zh) 海上一体化养殖系统
CN100464030C (zh) 一种生态护岸
KR100451982B1 (ko) 자연식생형 유수천변구조
KR20090096576A (ko) 속이 빈 도자기 관들이 밀집되게 관통하거나 박혀있는기둥형태의 인공어초를 형성하는 방법과 기둥형태의 세우는인공어초군락을 조성하는 방법.
CN210658239U (zh) 组装式生态砌块
KR200405697Y1 (ko) 인공 중층 부어초
JPH10276598A (ja) 浮きプランター及びその固定方法
JP3167116B2 (ja) 水禽類誘致用浮き構造体
CN220448104U (zh) 一种低成本浮动净水景观平台装置
KR100451983B1 (ko) 자연식생형 유수천변구조
JP3357641B2 (ja) 護岸ブロック
KR200340884Y1 (ko) 수질정화 기능이 우수한 여울블록
CN102870721B (zh) 海上一体化养殖系统

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term