JP3053918B2 - 熱可塑性合成樹脂フィルム又はシートに剥離性及び滑性を付与する方法 - Google Patents

熱可塑性合成樹脂フィルム又はシートに剥離性及び滑性を付与する方法

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JP3053918B2
JP3053918B2 JP3210196A JP21019691A JP3053918B2 JP 3053918 B2 JP3053918 B2 JP 3053918B2 JP 3210196 A JP3210196 A JP 3210196A JP 21019691 A JP21019691 A JP 21019691A JP 3053918 B2 JP3053918 B2 JP 3053918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性合成樹脂フィル
ムやシートに剥離性及び滑性を付与する方法に関する。
磁気記録材料、電気・電子関連材料、製版材料、写真フ
ィルム材料等、特に熱転写記録媒体、感熱孔版原紙等に
用いられる熱可塑性合成樹脂フィルムやシートには剥離
性が要求される。例えば、熱転写方式で画像形成を行な
う場合、染料層を有する熱転写シートと被熱転写シート
とを重ねてサーマルヘッドに送り込み、該サーマルヘッ
ドで加熱印字することによって該被熱転写シート上に所
望の画像を形成し、しかる後に双方のシートを引き離す
が、かかる熱転写においては双方のシートに高度の剥離
性が要求される。またジアゾフィルム、メタライジング
フィルム、写真フィルム、磁気テープ用フィルム等に用
いられるポリエステルフィルムには高度の滑性が要求さ
れる。本発明は、かかる要求に応える、熱可塑性合成樹
脂フィルムやシートに剥離性及び滑性を付与する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性合成樹脂フィルムやシー
トに剥離性を付与する方法として、シリコーン樹脂、各
種ワックス類、ステアリン酸塩類、テトラフルオロエチ
レン樹脂等の剥離剤乃至摩擦低減剤を成膜原料ポリマー
に添加したり、或は製膜後のフィルムやシートに塗布す
ることが行なわれている。ところが、この従来法には、
フィルムやシートに要求される高度の剥離性を付与する
ことができず、これらの表面に用いた剥離剤乃至摩擦抵
抗剤に基因する分離物が浮き出るという欠点がある。例
えば、前述した熱転写においては、サーマルヘッドによ
って加熱印字する際に双方のシートが相当の高温にさら
される結果、双方のシートが熱融着したり、双方のシー
ト間で用いた剥離剤乃至摩擦抵抗剤に基因する好ましく
ない物質の移動が不可避的に生じるのである。
【0003】また従来、熱可塑性合成樹脂フィルムやシ
ート、例えばポリエステルフィルムに滑性を付与する方
法として、シリカ、カオリン、タルク、炭酸カルシウ
ム、アルミナ等の無機固体微粒子を成膜原料ポリマーに
添加することが試みられている。ところが、この従来法
には、ポリエステルフィルムに相応の滑性を付与するこ
とができる反面、該ポリエステルフィルムの表面に用い
た無機固体微粒子に基因する粗大突起が発生したり、ボ
イドが発生するという欠点がある。無機固体微粒子を成
膜原料ポリマー中に均一分散するのが難しく、結果的に
その粗大凝集物がポリエステルフィルムの表面に粗大突
起として現れ、また製膜後に延伸して高度に配向したポ
リエステルフィルムを製造するような場合には、該無機
固体微粒子やその粗大凝集物が該ポリエステルフィルム
の延伸方向に沿ってボイドを発生させるのである。これ
らの粗大突起やボイドはポリエステルフィルムに要求さ
れる均質性を著しく損なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来法では、熱可塑性合成樹脂フィルムや
シートに、分離物、粗大突起、ボイド等の表面欠点を生
じることなく、高度の剥離性及び滑性を付与することが
できない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記課題を解決するべく鋭意研究した結果、特定のポリ
シロキサン−ポリビニルグラフト共重合体を熱可塑性合
成樹脂に所定量含有させ、これを溶融製膜して、熱可塑
性合成樹脂フィルム又はシートを得る方法が正しく好適
であることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、下記の式1で示される
シロキサン単位と下記の式2で示されるシロキサン単位
とから主形成されて成るポリシロキサン−ポリビニルグ
ラフト共重合体を熱可塑性合成樹脂100重量部に対し
0.1〜30重量部含有させ、溶融製膜することを特徴
とする熱可塑性合成樹脂フィルム又はシートに剥離性及
び滑性を付与する方法に係る。
【0007】
【式1】
【0008】
【式2】
【0009】[式1及び式2において、R1〜R3:ケイ
素原子に直接結合した炭素原子を有する、同時に同一又
は異なる、非置換又は置換のラジカル重合性をもたない
炭化水素基。 A:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有し且つBと
連結した2価の有機基。 B:ビニル単量体ブロック又はビニル重合体ブロッ
ク。]
【0010】本発明では、熱可塑性合成樹脂フィルム又
はシートに高度の剥離性及び滑性を付与するために、式
1で示されるシロキサン単位と式2で示されるシロキサ
ン単位とから主形成されて成るポリシロキサン−ポリビ
ニルグラフト共重合体を用いる。これらのシロキサン単
位において、R1〜R3は、ケイ素原子に直接結合した炭
素原子を有する、非置換又は置換のラジカル重合性をも
たない炭化水素基である。これらのうちで非置換の炭化
水素基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アルキルアリール基、アラルキル基等が挙げら
れるが、なかでも、メチル基、エチル基、ブチル基等の
炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基が有利に選択
される。また置換の炭化水素基としては、置換基として
ハロゲン、エポキシ基、シアノ基、ウレイド基等を有す
る置換炭化水素基が挙げられるが、なかでも、γ−グリ
シドキシプロピル基、β−(3,4−エポキシ)シクロ
ヘキシルエチル基、γ−クロロプロピル基、トリフルオ
ロプロピル基等が有利に選択される。これらの非置換炭
化水素基と置換炭化水素基とは任意の比率にすることが
できる。
【0011】式2のAは、ケイ素原子に直接結合した炭
素原子を有し且つBと連結した2価の有機基であり、ポ
リシロキサンにビニル単量体ブロック又はビニル重合体
ブロックを導入する連結基として重要である。Aとして
は、エチレン基、プロピレン基、3−オキソ−4−オキ
サ−1,7−ヘプタンジイル基、2−メチル−3−オキ
ソ−4−オキサ−1,7−ヘプタンジイル基、トリメチ
レンチオキシ基等が挙げられる。
【0012】式2のBは、ビニル単量体をグラフト化又
はグラフト重合して得られるビニル単量体ブロック又は
ビニル重合体ブロックである。かかるBを形成するビニ
ル単量体としては、1)メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート等のメタアクリル酸エステ
ル類、2)メチルアクリレート、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート等のアクリル酸エステル類、3)ス
チレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体、
4)ビニルベンゾエート、酢酸ビニル等のビニルエステ
ル類、等が挙げられるが、なかでも、芳香族ビニル単量
体、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アク
リロニトリルから選ばれる1種又は2種以上を90重量
%以上含有するものが好ましい。
【0013】次に本発明におけるポリシロキサン−ポリ
ビニルグラフト共重合体の製造方法について説明する。
先ず、加水分解によってシラノール基を形成し得る化合
物(以下シラノール基形成性化合物という)を水系媒体
中で酸又はアルカリ等の加水分解触媒存在下で加水分解
してシラノール化合物を生成させる。次に、シラノール
化合物を無機酸又は有機酸等の縮重合触媒存在下で縮重
合し、ポリシロキサンの水性エマルジョンを生成させ
る。水性エマルジョンの平均粒子径を小さくして安定な
ポリシロキサンの水性エマルジョンを生成させるため
に、シラノール基形成性化合物の加水分解反応系やシラ
ノール化合物の縮重合反応系に適宜界面活性剤を用いる
ことができる。最後に、ポリシロキサンの水性エマルジ
ョンにビニル単量体及びラジカル重合触媒を加えてグラ
フト化又はグラフト重合を行ない、ポリシロキサンにビ
ニル単量体ブロック又はビニル重合体ブロックを導入す
る。
【0014】シラノール基形成性化合物としては、各種
のアルコキシラン、クロルシラン、ハイドロジェンシラ
ン、アシロキシシラン、シクロシロキサン化合物等が挙
げられる。本発明では、加水分解によってシラノール基
が2個形成されるようなシラノール基形成性化合物を主
原料として用いる。また本発明では、前述したようにポ
リシロキサンにビニル単量体ブロック又はビニル重合体
ブロックを導入するために、シラノール基形成性化合物
として、分子中にラジカル重合性基又はチオール基等の
官能基を有するシラノール基形成性化合物を用いる。
【0015】式1で示されるシロキサン単位を形成する
こととなるシラノール基形成性化合物としては、1)ジ
メチルジメトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、ジ
メチルジハイドロジェンシラン、ジメチルクロルシラノ
ール等のシラン化合物、2)ヘキサメチルジシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシロキサ
ン化合物、3)γ−グリシドキシプロピル・メチル・ジ
メトキシシラン、γ−ウレイドプロピル・メチル・ジメ
トキシシラン、N,N−ジメチルアミノプロピル・メチ
ル・ジメトキシシラン等の極性基で置換された炭化水素
基を有するシラン化合物、等が挙げられる。
【0016】式2で示されるシロキサン単位を形成する
こととなるシラノール基形成性化合物としては、メタク
リロイルオキシプロピル・メチル・ジメトキシシラン、
ビニル・メチル・ジメトキシシラン、アリール・メチル
・ジメトキシシラン、メルカプトプロピル・メチル・ジ
メトキシシラン等のシラン化合物が挙げられる。
【0017】前述したように本発明では、ポリシロキサ
ン−ポリビニルグラフト共重合体を製造するのに、加水
分解によってシラノール基が2個形成されるようなシラ
ノール基形成性化合物を主原料として用いるが、シラノ
ール化合物の縮重合によって得られるポリシロキサンの
分子量の調節やポリシロキサンの末端基の構造を制御す
る目的で、加水分解によってシラノール基が1個形成さ
れるようなシラノール基形成性化合物を適宜用いること
ができる。かかるシラノール基形成性化合物の使用割合
は通常、全シラノール基形成性化合物中、シロキサン単
位として2モル%以下、好ましくは1モル%以下であ
る。
【0018】加水分解によってシラノール基が1個形成
されるようなシラノール基形成性化合物としては、1)
トリメチルメトキシシラン、トリメチルクロルシラン、
トリメチルハイドロジェンシラン等のシラン化合物、
2)ヘキサメチルジシロキサン等のシロキサン化合物、
3)γ−グリシドキシプロピル・ジメチル・メトキシシ
ラン、γ−ウレイドプロピル・ジメチル・メトキシシラ
ン、N,N−ジメチルアミノプロピル・ジメチル・メト
キシシラン等のシラン化合物、4)メタクリロイルオキ
シプロピル・ジメチル・メトキシシラン、ビニル・ジメ
チル・メトキシシラン、アリール・ジメチル・メトキシ
シラン、メルカプトプロピル・ジメチル・メトキシシラ
ン等のシラン化合物、等が挙げられる。
【0019】シラノール基形成性化合物として、グリシ
ジル基、ウレイド基、アミノ基等の極性基で置換された
炭化水素基を有するシラノール基形成性化合物を全シラ
ノール基形成性化合物中、5〜30モル%の範囲で用い
たものは、ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合
体を水系媒体中で合成する際、ポリシロキサンの乳化分
散性が向上し、均一な反応ができるので好都合である。
【0020】ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重
合体を製造するには、前述したようにシラノール基形成
性化合物を水系媒体中で加水分解し、生成したシラノー
ル化合物を縮重合して、ポリシロキサンの水性エマルジ
ョンを得る。ここで用いる水系媒体は、水を30重量%
以上、好ましくは90重量%以上含有する均一溶媒であ
る。水以外に併用できる溶媒としては、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、アセトン、テトラヒドロ
フラン等の水溶性溶媒が挙げられる。
【0021】グラフト化又はグラフト重合は、ポリシロ
キサンの水性エマルジョンにラジカル重合触媒及びビニ
ル単量体を加え、不活性ガス雰囲気下で撹拌することに
よって行なう。この際の反応は室温から用いたビニル単
量体の沸点の温度で実施できる。
【0022】かくしてポリシロキサンにビニル単量体が
グラフト化又はグラフト重合した、ポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体の水性エマルジョンを得る。
該水性エマルジョンからポリシロキサン−ポリビニルグ
ラフト共重合体を分離する方法について本発明は特に制
限するものではないが、該水性エマルジョンに、1)塩
化ナトリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、硫酸ナト
リウム等のアルカリ金属塩、2)塩化カルシウム、塩化
マグネシウム等の水溶性アルカリ土類金属塩を加えて、
ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体を塩析分
離する方法が有利である。上記1)、2)の塩類はいず
れか1種又は2種以上をそのまま加えてもよいし、濃厚
水溶液として加えてもよい。必要に応じ、塩析分離した
ものを更に遠心分離し、濾過分離して、水洗等により塩
類の除去を行ない、乾燥する。
【0023】得られるポリシロキサン−ポリビニルグラ
フト共重合体は、ポリシロキサン中に含まれるラジカル
重合性の炭素−炭素二重結合を介してビニル単量体が結
合したものである場合には、その相対的使用量に応じ
て、該ビニル単量体がグラフト化又はグラフト重合した
共重合体から主形成されたものとなり、またポリシロキ
サン中に含まれるチオール基を介してビニル単量体が結
合したものである場合には、該ビニル単量体がグラフト
化した共重合体から主形成されたものとなる。
【0024】ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重
合体を形成するシロキサン単位のうちで式2で示される
シロキサン単位の全シロキサン単位に対する割合につい
て本発明は特に制限するものではないが、該割合は通常
10モル%以下とし、好ましくは4モル%以下とする。
またポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体に占
めるポリシロキサン部分はその分子量が7000〜50
0000のものが好ましく、20000〜100000
のものが更に好ましい。そしてポリシロキサン−ポリビ
ニルグラフト共重合体のうちでビニル単量体ブロック又
はビニル重合体ブロックの割合は、該ビニル単量体ブロ
ックや該ビニル重合体ブロック、更には適用する熱可塑
性合成樹脂の種類によっても異なるが、物性面からみて
1〜80重量%とするのが好ましく、10〜50重量%
とするのが更に好ましい。
【0025】ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重
合体を用いて得られるフィルムやシートに剥離性や滑性
を付与する熱可塑性合成樹脂の種類について本発明は特
に制限するものでなく、これには、1)ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリキシ
リレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレンジカル
ボキシレート等の芳香族ポリエステル類、2)ポリε−
カプロラクタム、ポリヘキサメチレンアジパミド等のポ
リアミド類、3)ポリイソプロピリデンビスフェニルカ
ーボネート等のポリカーボネート類、4)ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等のポリオレフィン類、等があるが、
特にポリエステルを用いて延伸配向フィルムを製膜する
場合に有効である。
【0026】本発明では、ポリシロキサン−ポリビニル
グラフト共重合体を熱可塑性合成樹脂100重量部に対
し0.1〜30重量部、好ましくは1〜15重量部含有
させる。かかる含有方法について本発明は特に制限する
ものではなく、これには1)熱可塑性合成樹脂のチップ
に添加混合し、更に溶融混合する方法、2)溶融状態の
熱可塑性合成樹脂に添加混合する方法、3)添加混合し
た熱可塑性合成樹脂のマスターチップを予め調製してお
き、これを熱可塑性合成樹脂に加えて溶融混合する方
法、等がある。
【0027】本発明において、得られるフィルムやシー
トに、分離物、粗大突起、ボイド等の表面欠点を生じる
ことなく、高度の剥離性及び滑性を付与するためには、
ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体として、
その融解温度が室温以上且つ適用する熱可塑性合成樹脂
の融点以下のものを用いるのが好ましい。特に室温以上
のガラス転移点を有する熱可塑性合成樹脂、例えばポリ
エステルやポリアミドを用いて延伸配向フィルムやシー
トを製膜するときには、ポリシロキサン−ポリビニルグ
ラフト共重合体として、その融解温度が適用する熱可塑
性合成樹脂のガラス転移点以上のものを用いるのが好ま
しい。
【0028】ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重
合体を含有させた熱可塑性合成樹脂を溶融製膜してフィ
ルムやシートを得る方法には、インフレーション法、キ
ャスティング法、一軸延伸法、二軸延伸法等がある。
【0029】
【実施例】以下本発明の構成及び効果をより具体的にす
るため、試験区分1としてポリシロキサン−ポリビニル
グラフト共重合体の合成例を、試験区分2として実施例
等を挙げる。尚、各例において部は重量部を、%は重量
%を表わす。また種々の物性値及び特性は次のように測
定又は評価したものである。
【0030】・ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共
重合体におけるポリシロキサン部分の分子量ビニル単量
体をグラフト化又はグラフト重合する前のポリシロキサ
ンの水性エマルジョンの一部を取り出し、これにテトラ
ヒドロフランを加え、振とう撹拌して、ポリシロキサン
を抽出した。この場合、該水性エマルジョンからのポリ
シロキサンの抽出効果を上げるため、必要に応じて塩化
カルシウムを適量添加した。得られたポリシロキサン抽
出液から減圧下にテトラヒドロフランを留去し、分子量
測定用のポリシロキサンを得、該ポリシロキサンについ
て、GPCを用い、分子量(スチレン換算)を測定し
た。
【0031】・融解温度 試料を融点測定装置にとり、加熱して該試料が融解し始
めたところから昇温速度を毎分1℃に調節し、該試料の
全体が融解したときの温度を測定して、これを融解温度
とした。
【0032】・表面粗さRa(μm) 中心線平均粗さRaとしてJIS−B0601で定義さ
れた値であり、本発明では小坂研究所社製の接針式表面
粗さ計( SURFCORDER SE−30C )を用
いて測定した。測定条件等は次の通りであるが、同一試
料について5回繰り返し測定し、最も大きい値を一つ除
き、残り四つのデーターの平均値で表した。 (a)触針先端半径:2μm (b)測定圧力 :30mg (c)カットオフ :0.25mm (d)測定長 :0.5mm
【0033】・剥離力(g/20mm) 試料の上に粘着テープを貼り合わせ、20mm幅に切り出
し、テンシロンにより試料と粘着テープとの間の180
度剥離力を測定した。
【0034】・動摩擦係数(μd) 試料を23℃×65%RHの雰囲気にて調湿し、同条件
下で梨地表面のステンレス板に対する動摩擦係数を摩擦
係数測定機(東洋精機社製のTR型、荷重200g、速
度300mm/分)で測定した。
【0035】・接触角(度) 2軸延伸フィルムに23℃×65%RHの雰囲気下で水
滴を落とし、ゴニオメーター(東京大学生産技術研究所
製)でその接触角を測定した。
【0036】試験区分1(ポリシロキサン−ポリビニル
グラフト共重合体の合成) ・合成例1 オクタメチルシクロテトラシロキサン100.6g
(0.34モル)、ヘキサメチルジシロキサン1.6g
(10ミリモル)、γ−メタクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン2.0g(8.8ミリモル)、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸1.1gをイオン交換水315g
に溶解し、ホモミキサーで分散した。次に、これをホモ
ジナイザーに通して均一乳化し、シラノール化合物の水
性エマルジョン421gを得た。これをフラスコに仕込
み、80℃にて5時間縮重合した。この後、16時間徐
冷して炭酸ナトリウムの飽和水溶液で中和し、濾過して
ポリシロキサンの水性エマルジョンを得た。ここで得た
ポリシロキサンの水性エマルジョンを別のフラスコに仕
込み、過硫酸カリウム1.6g、イオン交換水400g
を加えて70℃に加熱した。反応系を窒素置換した後、
スチレン45g(0.43モル)を2時間かけて滴下し
た。滴下終了後、80℃に加熱して4時間熟成し、40
℃まで徐冷して濾過した。濾液に塩化カルシウム11.
6gを加えて塩析した後、濾過し、温水1000gで洗
浄して、乾燥した。白色粉末を得た。かくして得た白色
粉末のポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体
は、そのポリシロキサン部分の分子量が約11000で
あった。
【0037】・合成例2 オクタメチルシクロテトラシロキサン156.9g
(0.53モル)、ヘキサメチルジシロキサン1.4g
(8.4ミリモル)、γ−メタクリロキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン3.1g(13.5ミリモル)、ド
デシルベンゼンスルホン酸1.7gをイオン交換水49
0gに溶解し、合成例1と同様にしてポリシロキサンの
水性エマルジョンを得た。ここで得たポリシロキサンの
水性エマルジョン、過硫酸カリウム0.53g、イオン
交換水245g、メタクリル酸メチル18.2g(0.
18モル)、及び塩化カルシウムを用い、更に合成例1
と同様にして白色粉末を得た。かくして得た白色粉末の
ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体は、その
ポリシロキサン部分の分子量が約20000であった。
【0038】・合成例3 オクタメチルシクロテトラシロキサン162.8g
(0.55モル)とγ−メタクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン6.2g(27.0ミリモル)とをド
デシルベンゼンスルホン酸2.8gをイオン交換水23
4gに溶解し、合成例1と同様にしてポリシロキサンの
水性エマルジョンを得た。ここで得たポリシロキサンの
水性エマルジョン、過硫酸カリウム2.5g、イオン交
換水967.5g、メチルメタクリレート82.5g
(0.83モル)、シクロヘキシルメタクリレート8
2.5g(0.49モル)、及び塩化カルシウムを用
い、更に合成例1と同様にして白色粉末を得た。かくし
て得た白色粉末のポリシロキサン−ポリビニルグラフト
共重合体は、そのポリシロキサン部分の分子量が約80
000であった。
【0039】・合成例4 合成例1と同様にしてポリシロキサンの水性エマルジョ
ンを得た。ここで得たポリシロキサンの水性エマルジョ
ン、過硫酸カリウム1.6g、イオン交換水735g、
スチレン52.5g(0.5モル)、アクリロニトリル
52.5g(0.99モル)、及び塩化カルシウムを用
い、更に合成例1と同様にして白色粉末を得た。
【0040】・合成例5 オクタメチルシクロテトラシロキサン97.7g(0.
33モル)、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキ
シシラン4.3g(19.6ミリモル)、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン7.6g(3
2.4ミリモル)を混合し、混合シロキサンモノマーを
得た。これをドデシルベンゼンスルホン酸1.0gを溶
解したイオン交換水300gに加え、ホモミキサーにて
分散した後、更にホモジナイザーで均一乳化して、シラ
ノール化合物の水性エマルジョンを得た。次に、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸31gとイオン交換水217gと
をフラスコに仕込み、よく溶解した後、温度を80〜8
5℃に昇温し、上記のシラノール化合物の水性エマルジ
ョンを2時間かけて滴下した。滴下終了後、85℃で1
時間熟成した。熟成後、室温まで冷却し、炭酸ナトリウ
ムで中和して、ポリシロキサンの水性エマルジョンを得
た。ここで得たポリシロキサンの水性エマルジョンにイ
オン交換水483gと過硫酸カリウム1.5gとを溶解
し、別のフラスコに移して、窒素を流しながら70℃ま
で加温した。そしてスチレン100g(0.96モル)
をゆっくり滴下した。滴下終了後、3時間熟成し、塩化
カルシウムを用い、合成例1と同様にして白色粉末を得
た。かくして得た白色粉末のポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体は、そのポリシロキサン部分の分子
量が約67000であった。
【0041】合成例1〜5で得たポリシロキサン−ポリ
ビニルグラフト共重合体について、合成原料の仕込み比
より、その内容を算出し、結果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】表1において、 *1:式1で示されるシロキサン単位/式2で示される
シロキサン単位 B−1:ポリスチレンブロック B−2:ポリメチルメタクリレートブロック B−3:メチルメタクリレート/シクロヘキシルメタク
リレート=1/1(重量比)の共重合体ブロック B−4:スチレン/アクリロニトリル=1/1(重量
比)の共重合体ブロック
【0044】試験区分2 ・実施例1〜6、比較例1〜4 表2に記載の添加剤をポリエチレンテレフタレートと共
に2軸混練機を用い280℃で溶融押し出しし、未延伸
シートを作製した。次いで80℃で一方向に3.5倍延
伸し、更に110℃で直角方向に3.5倍延伸した後、
200℃で5秒間熱固定して厚さ15μmの2軸延伸フ
ィルムを得た。該フィルムの表面粗さ、剥離力、動摩擦
係数を測定し、結果を表2に示した。
【0045】
【表2】
【0046】表2において、 添加量:ポリエチレンテレフタレート100重量部に対
する添加剤の重量部 R−1:アルコール変性ポリオルガノシロキサン(分子
量8000) R−2:ジメチルシロキサン(分子量10000) R−3:ポリエーテル変性ポリオルガノシロキサン{シ
ロキサン/ポリエーテル=70/30(重量比)、分子
量15000} R−4:平均粒径0.7μmの単分散の球状シリカ
【0047】・実施例7〜9、比較例5 表3に記載の添加剤をポリアミド(相対粘度2.60)
と共に30mm径の2軸押出機を用い250℃でTダイよ
り押出しし、110℃のキャスティングロールにて冷時
固化して、厚さ40μmのフィルムを作製した。該フィ
ルムの接触角、動摩擦係数を測定し、結果を表3に示し
た。
【0048】
【表3】
【0049】表3において、 添加量:ポリアミド100重量部に対する添加剤の重量
部 R−5:アルコール変性ポリオルガノシロキサン(分子
量8000)
【0050】・実施例10,11、比較例6 表4に記載の添加剤をポリプロピレン単独重合体(アイ
ソタクチックインデックス97.5%、[η]2.3)
と共に2軸混練機を用い275℃で溶融押し出しし、4
5℃の冷却ドラムにキャストして未延伸シートを作製し
た。該シートを予熱ロール群に導き、138℃に加熱し
つつ、5倍長手方向に延伸し、更にテンター内に導き、
165℃雰囲気中で9倍に幅方向に延伸し、150℃で
幅方向に9%のリラックスをさせながら熱固定を行い、
単層の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(厚み20μ
m)とした。このポリプロピレンフィルムの接触角、動
摩擦係数を測定し、結果を表4に示した。
【0051】
【表4】
【0052】表4において、 添加量:ポリプロピレン単独重合体100重量部に対す
る添加剤の重量部 R−6:ジメチルシロキサン(分子量10000)
【0053】・実施例12、比較例7 合成例1の添加剤をポリエチレン樹脂(ユカロンLF−
540B、三菱油化社製)と共に30mmφのインフレー
ション成膜機を用い30μm厚の3種類のポリエチレン
フィルムを作製した。作製したフィルムの外観はいずれ
も良好であり、巻き取ったフィルムロールは23℃×6
5%RHの雰囲気化に2週間放置後もいずれもブロッキ
ングは認められなかった(実施例12)。これに対し、
添加剤を使用しないでその他は上記と同様に作製したフ
ィルムは、異物が無く、外観も良好であったが、上記と
同様の放置後には著しいブロッキングが認められた(比
較例7)。
【0054】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、熱可塑性合成樹脂フィルムやシートに、分離
物、粗大突起、ボイド等の表面欠点を生じることなく、
高度の剥離性及び滑性を付与することができるという効
果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 83:00 B29L 7:00 C08L 83:10 (56)参考文献 特開 平4−136074(JP,A) 特開 平3−281576(JP,A) 特開 平2−202553(JP,A) 特開 平1−223156(JP,A) 特開 昭63−39929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 B29C 55/02 B29C 55/12 C08G 77/42 C08L 83/10 B29K 83:00 B29L 7:00 C08L 83:10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式1で示されるシロキサン単位と
    下記の式2で示されるシロキサン単位とから主形成され
    て成るポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体を
    熱可塑性合成樹脂100重量部に対し0.1〜30重量
    部含有させ、溶融製膜することを特徴とする熱可塑性合
    成樹脂フィルム又はシートに剥離性及び滑性を付与する
    方法。 【式1】 【式2】 [式1及び式2において、R1〜R3:ケイ素原子に直接
    結合した炭素原子を有する、同時に同一又は異なる、非
    置換又は置換のラジカル重合性をもたない炭化水素基。 A:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有し且つBと
    連結した2価の有機基。 B:ビニル単量体ブロック又はビニル重合体ブロッ
    ク。]
  2. 【請求項2】 製膜が延伸を伴うものである請求項1記
    載の熱可塑性合成樹脂フィルム又はシートに剥離性及び
    滑性を付与する方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性合成樹脂がポリエステルである
    請求項2記載の熱可塑性合成樹脂フィルム又はシートに
    剥離性及び滑性を付与する方法。
  4. 【請求項4】 ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共
    重合体がポリエステルのガラス転移点以上且つ融点以下
    の融解温度を有するものである請求項3記載の熱可塑性
    合成樹脂フィルム又はシートに剥離性及び滑性を付与す
    る方法。
  5. 【請求項5】 式1のBが芳香族ビニル単量体、アクリ
    ル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリ
    ルから選ばれる1種又は2種以上を90重量%以上含有
    するビニル単量体を重合して得られるビニル重合体ブロ
    ックである請求項1、2、3又は4記載の熱可塑性合成
    樹脂フィルム又はシートに剥離性及び滑性を付与する方
    法。
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