JP3053369B2 - 関節部の接続方法 - Google Patents

関節部の接続方法

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JP3053369B2
JP3053369B2 JP8170868A JP17086896A JP3053369B2 JP 3053369 B2 JP3053369 B2 JP 3053369B2 JP 8170868 A JP8170868 A JP 8170868A JP 17086896 A JP17086896 A JP 17086896A JP 3053369 B2 JP3053369 B2 JP 3053369B2
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芳一 田窪
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株式会社田窪工業所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雌雄係合部を係
脱することにより上下回動自在にあるいは、設定位置で
固定できる屈伸自在の関節部において、その係脱状態を
容易に確認できる関節部の接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられているこの種の関節部は、
関節基部の開口凹部に回動部を遊嵌枢着し、その軸とし
てボルト、ナットを用いてその締付けにより屈曲位置を
固定するもので、固定、解除または屈伸動作における状
態の認識は不確実であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、不
用意に雌雄係合部が離脱することがなく、また関節部を
操作する手に伝わる感触と音により、関節部の雌雄係合
状態または屈伸状態を容易に確認できる方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決の手段とし
て、関節基部の前面を開口した開口凹部内に回動体の後
部を遊嵌して中心部を軸にて関節基部に回動自在に枢着
し、雌雄係合部の係脱により相互回動して角度変更と固
定を行うよう構成する関節部において、前記回動体を前
後に引き押しすることで係脱する雌雄係合部を設けるた
め、周縁の一部を弾性突片に形成し前後方向に伸びた長
孔を回動体後部の中心部に設け、弾性突片の端部を長孔
内に突出させ軸が長孔内を前後移動する際に当接して歪
み、軸が通り過ぎると弾性力により復帰するよう構成し
たので操作する手にカチッとした感触が伝わり雌雄係合
部の係脱が容易に確認できるのであり、また雌雄係合部
は、回動体後部と関節基部との相互摺接面部において、
回動体後部には係合凸部を形成し、関節基部側には係合
凸部が摺動する円弧状の摺動溝とその両端部に係合凸部
が嵌入係止する係止溝とを設け、前記摺動溝の幅は係合
凸部の厚さより僅かに小であるので、係合凸部が摺動溝
内を摺動するときは開口凹部の左右両壁先端が外側に押
し開かれた状態であり、係止溝に嵌入したときに弾性力
で復帰するよう構成してある。そのため回動体を上下に
回動した場合にカチッとした感触があって屈曲状態また
は伸直状態になったことが容易に確認できるのである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一例を示し、関
節部の接続方法を利用してふきん掛けの取付部に用いた
ものの全体斜視図であり、関節部1は回動体2と関節基
部3を軸4で枢着してあり、関節基部3には壁面取付用
の取付板5が設けられ、回動体2にはふきん掛け用の掛
け竿6を3本、止めねじ7によって回動自在に軸着して
ある。このふきん掛けは関節部1を屈伸させることによ
り底面壁または垂直壁のどちらにでも取付けて使用する
ことができる。
【0006】図2は、図1における関節部を拡大分解し
て示した斜視図であり、回動体2は後部2aの中心に長
孔2bを設け、該長孔2bの内周面の前側上部に弾性突
片2cを設けてありその先端部は長孔内にわずかに突出
している。また後部2aの左右縁部に係合凸部2dが設
けられ、回動体2の前方には上舌片2eと下舌片2fが
突出し両舌片間に掛け竿6の端部を止めねじ7で回動自
在に軸止してある。関節基部3は開口凹部3aの左右両
内壁縁部に前記係合凸部2dが遊嵌する係止溝3bを9
0度の角度開いて各々対設し、該係止溝3b、3b間
は、係止溝より浅く、幅も僅かに狭く形成した摺動溝3
cで連結し、開口凹部の左右両壁中央には回動体2の長
孔2bに対応した軸挿通孔3dを設け、また関節基部3
の上部には壁面取付用の取付板5を一体的に連設してあ
る。
【0007】図3から図5は図1の要部を拡大してその
回動屈伸の操作状態を順次に示したもので、関節基部3
に対して回動体2を通常位置から前方(図面上は左方)
へ摺動させた状態の変化を示した中央縦断面図であり、
図3は通常の状態を示したもので回動体後部の中心部に
設けた長孔2bには孔周縁の約4分の1にわたる弾性突
片2cが形成され、該弾性突片2cの先端部イは長孔内
に突出している。軸4は前記長孔の短径を直径とする大
きさで長孔の最前部に位置して、弾性突片2cと長孔内
壁で挟着されており不用意に移動することはない。また
軸4が前記弾性突片の先端部イに当接していないため弾
性突片2cは歪んでいない。このとき雌雄係合部は係止
溝3bに係合凸部2dが嵌入した係合状態である。
【0008】次に図4は図3の状態から回動体2がすこ
し前方へ引き出された状態であり、長孔2b内の軸4は
弾性突片2cの先端部イの下に位置しており、先端部イ
が軸4に当接しているため弾性突片2cは上方へ押圧さ
れて歪んだ状態となっている。このとき雌雄係合部は係
合凸部2dが係止溝3bから半分くらい抜け出した状態
である。
【0009】さらに図5は、回動体2を完全に前方へ引
き出した状態であり、軸4は長孔2b内の最後部に位置
しており、先端部イは軸から離間したので弾性突片2c
は弾性力により元の状態に戻っている。このとき雌雄係
合部は係合凸部2dが係止溝3bから大部分が抜け出し
て、摺動溝3c内に移動ができる状態すなわち離脱状態
である。図3から図5に示したように回動体2を前方に
引き出す操作をした時に、長孔内における軸4の移動に
より弾性突片2cが歪みそしてまた元に戻るので、回動
体2を引き出す操作をする手にカチッとした感触が伝わ
ると同時に音が発生し、そのことによって雌雄係合部が
離脱したことが確認できるのである。
【0010】図6は、図5のように雌雄係合部を離脱し
た後、回動体2を反時計回りに回動させている状態を示
した断面図であり、係合凸部2dは係止溝3bから摺動
溝3cに移動している。
【0011】図7は、回動体2をさらに回動させて、関
節基部3に対して直列状にし、後方(図面上は右方)へ
押し入れた状態を示す断面図であり、図3の状態から9
0度角回動させてあり、雌雄係合部は係合凸部2dが係
止溝3bに嵌入した係合状態となっており、軸4は長孔
2bの最前部に位置しているため弾性突片2cと周壁に
よって挟着された状態であって回動体2が不用意に前方
へ引き出されて雌雄係合部が離脱するということがな
い。
【0012】図8は図6の状態を一部断面で示した正面
図であり、摺動溝3cの中間に位置している係合凸部2
dの幅が摺動溝3cの幅より若干広いため、関節基部3
の開口凹部3aの左右両側壁端部は外方へ広がった状態
となっている。
【0013】図9は図5の状態を一部断面で示した正面
図であり、係合凸部2dは係止溝3bに位置しており、
該係止溝3bの幅は係合凸部2dが遊嵌する幅であるの
で前図のように外方に開いていた開口凹部3aの左右両
側壁端部はそれ自体の弾性力により元の状態に戻ってい
る。上述のように回動体2を回動させて図8から図9の
状態にしたとき係合凸部2dが係止溝3bに嵌入して開
いていた開口凹部3aの左右両側壁端部が復帰するので
回動体2を操作している手にカチッとした感触が伝わる
と同時に音が発生し雌雄係合部が係合可能な位置に達し
たことが確認できるのである。
【0014】図10は関節基部の別の実施態様を示した
断面図であり、関節基部3′回動体との摺接部設けた係
止溝3′bをそれぞれ45度ずつ角度をずらせて5箇所
に形成し、その間を摺動溝3′cで連結したものであ
り、このように係止溝の位置を任意の位置に形成するこ
とにより回動体を任意の角度で固定することができ、回
動体は関節基部に対して180度角方向変換できる。
【0015】
【実施例】図11、図12は、本発明を他の物品に利用
した実施形態であり、卓板Aの下面四隅の折り畳み脚に
本発明を利用した関節部1′を設けた脚Bが設置されて
おり、各脚Bを引っ張って関節部1′に内蔵した雌雄係
合部(図示は省略)を離脱して回動させると図12のよ
うに折り畳み固定することができる脚折り畳み式テーブ
ルである。
【0016】次に図13、図14は、さらに他の実施形
態を示したものであり、本発明を利用した関節部1″を
設けた折り畳み式ナイフである。刃Cの根本部分に係合
凸部2″bを設け、それに対応して鞘Dの先端部内面に
180度開いて係止溝3″b、3″bを設け、該係止溝
間を摺動溝3″cで連結し、前記長孔2″b内に軸4″
を挿通したものであり、 刃Cを引っ張って係合凸部と
係止溝からなる雌雄係合部を離脱すると、図14のよう
に刃Cを180度回動させて鞘Dの中に折り畳み収容す
ることができる。さらにつまみ部Eを引っ張って雌雄係
合部を係合させると不用意に刃Cが開かないので安全で
ある。
【0017】
【発明の効果】雌雄係合部を係脱するために関節基部に
対して回動体を引き押しすると、回動体に設けた長孔内
で軸が移動するが、前記長孔周壁一部を弾性突片に形成
し、その先端部を長孔内に突出させてあるため、一定以
上の力を加えることにより弾性突片が歪んで軸が移動可
能となり、またその動作のために操作する手にカチッと
した感触が伝わりさらに同時に音も発生するので雌雄係
合部が係脱したことがはっきりと確認できる。
【0018】また係合凸部が摺動溝に位置すると関節基
部の開口凹部左右両側壁の先端部が外側に広がり、係止
溝に位置すると通常状態に戻るので、雌雄係合部を離脱
した後、係合凸部を係止溝から摺動溝に移動もしくは摺
動溝から係止溝に移動した場合には、その回動操作をす
る手にカチッとした手ごたえがあり、同時に音も発生す
るので回動体と関節基部が雌雄係合可能な角度になった
ことがはっきりと確認できるので関節部の回動操作を確
実かつ安全に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を利用した一実施形態の全体を示した
斜視図
【図2】 図1における要部を分解拡大して示した斜視
【図3】 雌雄係合部が係合している状態を示した断面
【図4】 雌雄係合部が離脱する直前の状態を示した断
面図
【図5】 雌雄係合部が離脱した状態を示した断面図
【図6】 回動体を回動している状態を示した断面図
【図7】 回動体と関節基部を直列状態にして雌雄係合
部を係合した状態を示した断面図
【図8】 図6における状態を一部断面で示した正面図
【図9】 図5における状態を一部断面で示した正面図
【図10】 他の実施例における関節基部を示した断面
【図11】 本発明を利用した他の実施形態を示す斜視
【図12】 図11における実施形態の脚を折り畳んだ
状態を示す斜視図
【図13】 本発明を利用したさらに他の実施形態を示
す側面図
【図14】 図13における実施形態の刃を折り畳んだ
状態を示す側面図
【符号の説明】
1、1′、1″…関節部 2…回動体 2a…後部 2b、2″b…長孔 2c…弾性突片 2d、2″d…係合凸部 2e…上舌片 2f…下舌片 3、3′…関節基部 3a…開口凹部 3b、3′b、3″b…係止溝 3c、3′c、3″c…摺動溝 3d…軸挿通孔 4、4″…軸 5…取付板 6…掛け竿 7…止めねじ イ…先端部 A…卓板 B…脚 C…刃 D…鞘 E…つまみ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 関節基部の前面を開口した開口凹部内に
    回動体の後部を遊嵌枢着すると共に、回動体と凹部両壁
    との回動摺接部に雌雄係合部を設けて、回動体の回動を
    雌雄係合部の係合により固定させ、その係合を離脱させ
    て回動体を上下回動させるよう構成した屈伸自在な関節
    部において、次の各方法を結合して行う関節部の接合方
    法。 (a)回動体後部の中心部に前後方向に伸びた長孔を設
    け、 (b)回動体を前方に引き出すことにより雌雄係合部が離
    脱する。 (c)前記長孔の周縁一部を弾性突片に形成する。 (d)弾性突片の先端部を前記長孔内に突出させる。 (e)回動体の前後移動により軸が長孔内を摺動する時
    に、前記弾性突片は先端部が軸に当接して外周方向に圧
    迫されて歪み、軸が通過すると復帰する。 (f)前記弾性歪みの変化による感触と音で雌雄係合部の
    係脱したことが確認できる。
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