JP3053284B2 - 電子内視鏡装置の信号伝送処理回路 - Google Patents

電子内視鏡装置の信号伝送処理回路

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茂夫 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子内視鏡装置の信号伝
送処理回路、特に患者回路がアイソレーションデバイス
によって出力回路に接続されている電子内視鏡装置にお
けるビデオ信号の伝送処理回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】先端部に設けられた固体撮像素子である
CCD(ChargeCoupled Device )により、消化管等の
体腔内を観察する電子内視鏡装置が周知であり、この種
の電子内視鏡装置では上記CCDにて撮像された被観察
体内の画像がモニタ上に表示されることになり、モニタ
上に表示された画像を観察しながら、診断や各種の処置
が行われる。
【0003】第7図には、従来の電子内視鏡装置の概略
構成が示されており、図示のように外部プロセッサ装置
1に電子内視鏡2が接続され、この電子内視鏡2の挿入
部先端に固体撮像素子である上記CCD3が配設されて
いる。一方、外部プロセッサ装置1内で、患者回路とし
てCCDドライバ4及びビデオ信号の増幅処理等をする
信号処理回路5が設けられ、これらの患者回路はアイソ
レーションデバイス6を介して出力回路に接続されてい
る。この出力回路としては、A/D(アナログデジタ
ル)変換器7、フレームメモリ8、D/A(デジタルア
ナログ)変換器9、制御回路10等が設けられる。
【0004】従って、上記制御回路10及びCCDドラ
イバ4によりCCD3が駆動されると、このCCD3の
撮像により得られたビデオ信号は、信号処理回路5にて
カラー表示に対応したプロセス処理が施される。その後
に、ビデオ信号はアイソレーションデバイス6を介して
A/D変換器7へ入力されることになり、このデジタル
ビデオ信号はフレームメモリ8に記憶される。そして、
フレームメモリ8に格納されたビデオ信号はD/A変換
器9によりアナログ信号に変換され、この後に不図示の
モニタに出力されることになり、上記CCD3にて撮像
された映像はモニタ上にカラーで画像表示される。
【0005】上記において、アイソレーションデバイス
6はフォトカプラやパルストランス等からなり、患者回
路と出力回路とを電気的に遮断することにより、電子内
視鏡2を患者に適用する際の安全性を保つために設けら
れる。すなわち、上記フォトカプラの場合は電気信号を
一旦光信号に変換し再び電気信号に戻す動作を行うこと
により、患者回路と出力回路の間を電気的に遮断し、3
〜4kV以上の絶縁耐圧を維持している。また、パルス
トランスの場合はトランスが有する絶縁耐圧によって上
記両者間に所定の絶縁耐圧を維持することができ、この
ようなアイソレーションデバイス6により患者等に対す
る電気的安全性を確保している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おける電子内視鏡装置の信号伝送処理回路では、上記ア
イソレーションデバイス6における温度条件や固有の特
性等によって、患者回路と出力回路との間で伝送される
ビデオ信号に変動が生じ、特にフォトカプラを用いる場
合に顕著となるという問題があった。すなわち、フォト
カプラでは発光ダイオードによってビデオ信号である電
気アナログ信号をその大きさに対応した光量に変換し、
この光量をフォトトランジスタで電気信号に変換してい
るが、このダイオード及びトランジスタが温度により影
響を受けることになり、光変換効率が温度条件によって
ばらつくことになる。
【0007】また、アイソレーションデバイス6として
のフォトカプラやパルストランスは、生産ロットで個々
の部材に特性のばらつきがあるが、ビデオ信号は複数の
信号、例えばRGBの各信号毎に、或いは色差信号、輝
度信号毎にそれぞれのアイソレーションデバイス6を用
いて伝送されており、上記生産ロットによる特性のばら
つきによってビデオ信号の正確な伝送ができないという
問題があった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、アイソレーションデバイスを含め
て帰還制御ループを形成することにより、アイソレーシ
ョンデバイスとしてのフォトカプラにおいて光変換効率
のばらつき、又はアイソレーションデバイスの固有特性
のばらつきが生じた場合でも、ビデオ信号を正確に伝送
することができる電子内視鏡装置の信号伝送処理回路を
提供することにある。
【0009】上記目的を達成するために、本発明は、患
者に適用される電子内視鏡側の患者回路とビデオ信号を
処理/出力する出力回路とがアイソレーションデバイス
にて接続される電子内視鏡装置の信号伝送処理回路にお
いて、上記出力回路側に設けられ、ビデオ信号の基準レ
ベルをサンプルホールドするサンプルホールド回路と、
このサンプルホールドされた信号をアイソレーションデ
バイスを介して患者回路側へ戻した後に、この信号を帰
還してビデオ信号のレベルが一定となるように制御する
レベル制御回路と、を含んで構成された制御ループを設
けたことを特徴とする。上記において、上記レベル制御
回路として可変利得アンプを設け、この可変利得アンプ
にサンプルホールドされた信号を帰還してビデオ信号の
レベルを一定に制御するようにすることができる。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、可変利得アンプから出力
されたビデオ信号はアイソレーションデバイスを通過し
た後に、基準レベルがサンプルホールドされることにな
り、このサンプルホールド電圧は例えばコンパレータで
参照電圧と比較され、その差分信号が制御信号として出
力される。この制御信号は、アイソレーションデバイス
を介して患者回路側の可変利得アンプに入力され、この
制御信号によりゲインがコントロール(直線的に)され
ることになり、これによって変動のない安定したビデオ
信号を得ることが可能となる。すなわち、アイソレーシ
ョンデバイスが可変利得制御回路ループ内に存在するの
で、アイソレーションデバイスにより生じた信号の変動
成分を補償することになり、例えばフォトカプラの光変
換効率が温度により変動したとしても、その変換効率が
一定となるように制御することができる。
【0011】
【実施例】図1には、実施例に係る電子内視鏡装置の信
号伝送処理回路、すなわちアイソレーションデバイスに
おける信号伝送処理回路の構成が示されており、図にお
いて第1群のアイソレーションデバイス12a,12b
はフォトカプラからなり、伝送される複数のビデオ信号
毎に配設される。このアイソレーションデバイス12
a,12bにて出力回路から電気的に遮断された患者回
路側には、入力端子Aに接続して検出パルスCP0 をビ
デオ信号にミックスする混合部13、可変利得アンプ
(GCA−Gain Control Amplifier)14、レベル変換
部15が設けられている。
【0012】一方、出力回路側にはアンプ16と出力端
子Bの間に接続するようにして、クランプ回路17、サ
ンプルホールド回路18、増幅器(差動増幅器)20が
設けられており、上記クランプ回路17にはクランプパ
ルスCP1 、サンプルホールド回路18には上記混合部
13でミックスされた検出パルスの部分を基準レベルと
してサンプルホールドするためのサンプリングパルスC
P2 が与えられ、検出パルスのレベルをサンプルホール
ドすることができる。また、上記増幅器20の負端子側
に抵抗R1 が接続されると共に、ローパスフィルタの役
目をする抵抗R2 及びコンデンサC2 が接続され、正側
端子には参照電圧Vref が与えられており、増幅器20
は上記サンプルホールドされた信号電圧と参照電圧Vre
f を比較してその差の電圧信号を出力することになる。
そして、この増幅器20の出力はアイソレーションデバ
イス12bを介して患者回路側のレベル変換部15に供
給され、このレベル変換部15によって所定のレベルに
変換された制御信号を可変利得アンプ14に帰還する構
成となっている。
【0013】次に、上記図1の構成による動作を、図2
に基づいて説明する。図2(a)には、図1の患者回路
側の入力端子Aに入力されるビデオ信号が示されてお
り、このビデオ信号は混合部13にて図2(b)の検出
パルスCP0 がミックスされ、図2(c)に示される信
号となって、可変利得アンプ(GCA)14へ入力され
る。そうすると、この可変利得アンプ14の出力がアイ
ソレーションデバイス(フォトカプラ)12aを介して
出力回路側のアンプ16に供給され、出力端子Bから出
力されることになるが、このアンプ16の出力はクラン
プ回路17にも出力される。そして、このクランプ回路
17では、図2(d)に示されるクランプパルスCP1
にてビデオ信号の基準レベル[図2(C)の100]が
直流再生される。すなわち、ビデオ信号には光学的に黒
の部分(黒レベル信号)がビデオ信号の基準レベル10
0として存在しており、この基準レベル100をクラン
プすることになる。
【0014】上記クランプ回路17の出力は、次のサン
プルホールド回路18に入力され、このサンプルホール
ド回路18では図2(e)に示されるサンプリングパル
スCP2 によって図2(c)のビデオ信号がサンプルホ
ールドされる。このサンプリングパルスCP2 は、上記
検出パルスCP0 の混合によって形成された検出部10
1をサンプリングしており、このサンプリング電圧はホ
ールドされて、図2(f)に示されるホールド電圧が得
られる。上記の検出部101は、図2(a)に示される
ビデオ信号の基準レベル100部分(或いは前段におい
てブランキングされた部分)であり、実質的に基準レベ
ルの信号をサンプルホールドすることになる。
【0015】そうして、上記サンプルホールド回路18
の出力は増幅器20の負側端子に入力され、正側端子に
与えられている参照電圧Vref と比較されることにな
り、このサンプルホールド電圧が参照電圧Vref よりも
大きい場合には、負の差電圧信号が出力され、逆に小さ
い場合には正の差電圧信号が出力される。この増幅器2
0の出力は、アイソレーションデバイス12bを介して
レベル変換部15へ供給され、このレベル変換部15で
所定のレベルに変換された後に可変利得アンプ14に入
力される。
【0016】上記可変利得アンプ14では、図2(g)
に示されるレベル変換部15の出力(制御電圧)に基づ
いてゲインをコントロールしており、レベル変換部15
からの制御電圧に比例した利得でビデオ信号が増幅処理
されることになり、ビデオ信号がアイソレーションデバ
イス12a又は12bの一方或いは両者によって変動し
た場合でも、その変動分を補償することができる。すな
わち、図1に示される信号伝送処理回路は、複数のビデ
オ信号について設けられており、各ラインでアイソレー
ションデバイス12a及び12bが温度により異なる影
響を受けた場合、又は各デバイスで異なる固有特性を有
していた場合でも、伝送されたビデオ信号に変動を生じ
させることがない。
【0017】図3には、図1の回路の等価回路が示さ
れ、図4には、図3の回路を更に簡略化した等価回路が
示されており、以下に上記のビデオ信号に変動が生じな
い理由を説明する。図において、HG は可変利得アンプ
14の制御電圧に対する利得変化の伝達関数、HI1はア
イソレーションデバイス12aの伝達関数、A1 はアン
プ16のゲイン、HC はクランプ回路17の伝達関数、
S はサンプルホールド回路18の伝達関数、A2 は増
幅器20で構成したアンプゲイン、HI2はアイソレーシ
ョンデバイス12bの伝達関数、HL はレベル変換部1
5の伝達関数である。そして、図4から明らかなよう
に、A0 =A2 ・HI2・HL ・HG ・HI1・A1 であ
り、β=HS ・HC である。そして、図1の回路におけ
るビデオ信号の出力電圧Voと増幅器20の参照電圧V
ref との比Vo/Vref は、次の数式1にて示される。
【0018】
【数式1】Vo/Vref =A0 /(1+A0 β) ここで、A0 β>>1とすれば、
【0019】
【数式2】Vo/Vref =1/β=1/(HS ・HC) となる。
【0020】上記数式2の結果から理解されるように、
可変利得アンプ14を含んだ制御ループの出力Voは、
クランプ回路17とサンプルホールド18の伝達関数に
よって決定されることになり、アイソレーションデバイ
ス12a,12bによっては全く影響を受けないことに
なる。従って、温度条件の相違や特性のばらつきによっ
て伝送中に変動が生じても、その変動分を補償したビデ
オ信号を得ることができ、しかも伝送中に他の装置等に
よって外乱(ノイズの発生)が生じた場合でも、この外
乱による影響も解消することができる。
【0021】次に、上記の信号伝送処理回路を組み込ん
だ実際の電子内視鏡装置の全体構成を図5及び図6によ
り説明する。図5に示されるように、外部プロセッサ装
置1に、コネクタ22を介して処理ユニット23が接続
され、この処理ユニット23に電子内視鏡2が一体に又
はコネクタによって接続される。この電子内視鏡2の先
端部には、CCD3が接続されると共に、先端から観察
光を出射するためのライトガイド24が配設されてい
る。実施例では、上記処理ユニット23内(或いは電子
内視鏡の操作部内等でもよい)に、CCDドライバ4及
び第1の信号処理回路25が配設されている。
【0022】図6には、上記CCDドライバ4を含む上
記第1の信号処理回路25の詳細な回路が示されてお
り、この第1の信号処理回路25内には、相関二重サン
プリング(CDS-Correlated Double Sampling )を用
いた自動利得制御部(AGC)27、クランプ処理、マ
トリクス処理、ガンマ補正、ブランキング等を行うプロ
セス処理部28、CCDドライバ4を含む各部へタイミ
ングパルスを供給するタイミングジェネレータ29が設
けられており、上記自動利得制御部27にCCD3の出
力が入力される。また、上記プロセス処理部28での各
処理を効率よく行うためにマイコン30及びインターフ
ェース31が設けられる。従って、処理ユニット23内
に設けられたCCDドライバ4及び第1の信号処理回路
25によれば、CCDドライバ4によってCCD3の駆
動制御が行われると共に、CCD3で得られた被観察体
内のビデオ信号に対しては、第1の信号処理回路25に
よって後述するメモリの前段までの画像処理が行われる
ことになる。
【0023】そして、外部プロセッサ装置1内には、上
述した図1のアイソレーションデバイスを含んだ信号伝
送処理回路33が設けられ、この信号伝送処理回路33
には上記第1の信号処理回路25から例えばRGBの各
ビデオ信号がそれぞれに設けられた第1群のアイソレー
ションデバイス12を介して伝送される。そして、この
信号伝送処理回路33にはA/D変換器34を介してフ
レームメモリ35が接続され、このフレームメモリ35
にはD/A変換器36を介して第2の信号処理回路37
が接続されており、この第2の信号処理回路37によっ
てモニタに出力するための出力処理が行われる。
【0024】また、外部プロセッサ装置1内に第2群の
アイソレーションデバイス38及び第3群のアイソレー
ションデバイス39が配設され、上記第2群のアイソレ
ーションデバイス38にはタイミングパルス発生回路4
0が接続され、第3群のアイソレーションデバイス39
には操作部(コントロールパネル)41が接続される。
上記タイミングパルス発生回路40は、タイミングパル
スを上記各構成部に出力すると共に、第2群のアイソレ
ーションデバイス38を介して電子内視鏡2側へ同期信
号(C−SYNC)、ブランキング信号(C−BL
K)、動作制御信号(4fSC)等のパルスを供給する。
一方、操作部41からは第3群のアイソレーションデバ
イス39を介して電子内視鏡2側へフリーズ、部分拡
大、電子シャッタ等の動作、γ値の設定等を行うための
制御信号が供給される。なお、トランス43、第1電源
回路44、第2電源回路45が設けられ、上記第1電源
回路44は電子内視鏡2内に配置されているCCDドラ
イバ4及び第1の信号処理回路25へ、第2の電源回路
45は外部プロセッサ装置1内の各処理回路へ電源を供
給する。
【0025】更に、上記電子内視鏡2内のライトガイド
24に光学的に接続された光源46が設けられ、この光
源46に光源電源47が接続され、上記光源46は光源
制御部48でコントロールされており、例えば面順次式
の場合はRGBフィルタを駆動させてRGB光が順次出
力されることになる。
【0026】以上の構成によれば、光量制御部48の制
御によって光源46から出力された光は、電子内視鏡2
内をライトガイド24にて伝達され、これによって観察
光が先端部から被観察体内へ照射される。そうすると、
CCDドライバ4で駆動制御されたCCD3により、上
記観察光によって照射された被観察体像が捉えられ、C
CD3からビデオ信号が第1の信号処理回路25へ供給
される。この第1の信号処理回路25では、所定の増
幅、クランプ、γ補正、ブランキング等の処理がビデオ
信号に施され、例えばRGBの各ビデオ信号が外部プロ
セッサ装置1へ供給される。
【0027】このようにして入力されたビデオ信号は、
図1の信号伝送処理回路33に供給されることになり、
上述のように、検出パルスCPO が混合されて、利得制
御アンプ14を介してアイソレーションデバイス12a
に出力される。このアイソレーションデバイス12aで
は、入力信号を電気−光変換し、更に光−電気変換して
おり、電気変換されたビデオ信号は出力回路側であるア
ンプ16へ出力される。従って、このアイソレーション
デバイス12aにより、患者回路と出力回路とが電気的
に遮断されることになる。そして、上記アンプ16の出
力は、クランプ回路17、サンプルホールド回路18に
供給されて、ビデオ信号の基準レベル100がクランプ
されると共に検出部101がサンプルホールドされるこ
とになり、このサンプルホールド電圧は参照電圧Vref
と比較されて、アイソレーションデバイス12bを介し
てレベル変換部15へ供給される。従って、レベル変換
部15の出力によって利得制御アンプ14の利得がリニ
アに制御され、この利得制御アンプ14の出力がアイソ
レーションデバイス12a、12bの影響によって変動
した場合には、その変動をなくす方向に制御されること
になる。
【0028】上記のようにして、患者回路と出力回路と
の間を伝送されたビデオ信号は、A/D変換器34を介
してフレームメモリ35へ一旦記憶され、その後に読み
出されると、D/A変換器36を介して第2の信号処理
回路37へ入力されることになり、この第2の信号処理
回路37からRGBの各信号、Y/C信号等がモニタへ
出力される。なお、タイミングパルス発生回路40から
は同期信号がモニタへ出力される。このようにして、モ
ニタ上には被観察体内の画像がカラー表示される。
【0029】上記の信号伝送処理回路33によれば、電
子内視鏡装置における環境の温度条件が変化して、アイ
ソレーションデバイス12a,12bに特性の変化が生
じたとしても、また個々のアイソレーションデバイス1
2で特性が異なっていたとしても、安定した状態でビデ
オ信号を伝送できることになる。なお、上記実施例で
は、アイソレーションデバイス12としてフォトカプラ
を用いた例を示したが、パルストランスを用いても同様
の効果を得ることができる。
【0030】また、上記信号伝送処理回路33は、他の
装置によって伝送中にノイズ成分が混入した場合でも、
その外乱による影響を防止することができるし、本来の
利得制御アンプとしての機能も同時に発揮することにな
り、安定したビデオ信号を形成することができることに
なる。
【0031】更に、上記図1に示される信号伝送処理回
路33内の回路では、利得制御回路14を用いた例を示
したが、アンプ構成のレベル制御回路とすることもで
き、この場合はサンプルホールド回路18の出力を直接
的にレベル制御回路に供給し、サンプルホールドされた
信号に基づいてレベルを制御することが可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えば患者回路側に可変利得アンプを設け、出力回路側
にビデオ信号の基準レベルをサンプルホールドするサン
プルホールド回路を設け、アイソレーションデバイスを
内包した状態で、サンプルホールドした信号を上記可変
利得アンプに帰還し、ビデオ信号のレベルが一定となる
ように制御する制御ループを形成したので、フォトカプ
ラにおける光変換効率のばらつき、又はアイソレーショ
ンデバイスの固有特性のばらつきが生じた場合でも、そ
れによる変動を補償したビデオ信号を形成することがで
き、患者回路から出力回路へビデオ信号を正確に伝送す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電子内視鏡装置の信号伝
送処理回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1の実施例の各構成部の動作を示す波形図で
ある。
【図3】図1の信号伝送処理回路の等価回路を示す回路
ブロック図である。
【図4】図1の信号伝送処理回路を更に簡略化した等価
回路を示すブロック図である。
【図5】実施例の電子内視鏡装置の全体構成を示す回路
ブロック図である。
【図6】図5の回路における第1の信号処理回路内の構
成を示す回路ブロック図である。
【図7】従来における電子内視鏡装置の概略構成を示す
回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 … 外部プロセッサ装置、 2 … 電子内視鏡、 3 … CCD、 6,12a,12b,38,39 … アイソレーショ
ンデバイス、 13 … 混合部、 14 … 可変利得アンプ(GCA−Gain Control Amp
lifier)、 17 … クランプ回路、 18 … サンプルホールド回路、 20 … 増幅器、 25 … 第1の信号処理回路、 33 … 信号伝送処理回路。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に適用される電子内視鏡側の患者回
    路とビデオ信号を処理/出力する出力回路とがアイソレ
    ーションデバイスにて接続される電子内視鏡装置の信号
    伝送処理回路において、上記出力回路側に設けられ、ビ
    デオ信号の基準レベルをサンプルホールドするサンプル
    ホールド回路と、このサンプルホールドされた信号をア
    イソレーションデバイスを介して患者回路側へ戻した後
    に、この信号を帰還してビデオ信号のレベルが一定とな
    るように制御するレベル制御回路と、を含んで構成され
    た制御ループを設けたことを特徴とする電子内視鏡装置
    の信号伝送処理回路。
  2. 【請求項2】 上記レベル制御回路として可変利得アン
    プを設け、この可変利得アンプにサンプルホールドされ
    た信号を帰還してビデオ信号のレベルを一定に制御する
    ようにしたことを特徴とする上記第1請求項記載の電子
    内視鏡装置の信号伝送処理回路。
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