JP3052815B2 - 化学増幅ポジ型レジスト材料 - Google Patents

化学増幅ポジ型レジスト材料

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JP3052815B2
JP3052815B2 JP7337899A JP33789995A JP3052815B2 JP 3052815 B2 JP3052815 B2 JP 3052815B2 JP 7337899 A JP7337899 A JP 7337899A JP 33789995 A JP33789995 A JP 33789995A JP 3052815 B2 JP3052815 B2 JP 3052815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠紫外線、電子
線、X線などの高エネルギー線に対して高い感度を有
し、アルカリ水溶液で現像することによりパターン形成
できる、微細加工技術に適した化学増幅ポジ型レジスト
材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
ポリ(4−tert−ブトキシカルボニルオキシスチレ
ン)とポリヒドロキシスチレンとの共重合体と強酸とか
らなる化学増幅レジスト材料(特開平2−209977
号公報)、ポリ(p−1−メトキシ−1−メチルエトキ
シスチレン)とポリ(p−ヒドロキシスチレン)との共
重合体と弱酸とからなる化学増幅レジスト材料(特開平
5−249682号公報)が知られている。
【0003】また、特開平6−194842号公報には
電子線レジスト材料に使用するベース樹脂としてポリ
(p−エトキシエトキシスチレン−p−ヒドロキシスチ
レン−p−tert−ブトキシスチレン)と電子ビーム
により酸を発生する酸発生剤と溶剤とからなるレジスト
材料が開示されている。
【0004】しかし、上記のレジスト材料は、ベース樹
脂と酸発生剤との2成分系であり、いずれも溶解制御剤
を含まないため、十分なコントラストが得られず、その
結果として解像度も不十分である等の問題があった。
【0005】従って、本発明は、高感度で高解像度を有
する化学増幅ポジ型レジスト材料を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、有機溶剤、下記一般式(1)で示される繰り返し単
位を有し、重量平均分子量が3,000〜300,00
0の高分子化合物、酸発生剤、分子量又は重量平均分子
量が100〜1,000で、フェノール性水酸基の水素
原子を酸不安定基により全体として平均10%〜100
%の割合で置換した化合物である溶解制御剤を含有して
なる化学増幅ポジ型レジスト材料、特に塩基性化合物を
更に配合してなる化学増幅ポジ型レジスト材料が、レジ
スト膜の溶解コントラストを高め、特に露光後の溶解速
度が増大し、高解像度、露光余裕度、プロセス適応性に
優れ、実用性の高い、精密な微細加工に有利であり、超
LSI用レジスト材料として非常に有効であることを見
い出した。
【0007】
【化5】 (但し、式中R1は水素原子又はメチル基であり、R4
水素原子、R5は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のア
ルキル基であり、R6は炭素数1〜10の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキル基である。p、q、rは正数で、
0.02≦p/(p+q+r)≦0.5、0.01≦q
/(p+q+r)≦0.3、0<(p+q)/(p+q
+r)≦0.8を満足する数である。aは1〜3の正数
である。)
【0008】ここで、上記一般式(1)の高分子化合物
は、フェノール性水酸基の水素原子の一部がエトキシエ
チル基,エトキシプロピル基,ブトキシエチル基等のよ
うなアルコキシアルキル基とtert−ブチル基との2
種類の酸不安定基で置換されているものである。このよ
うな高分子化合物をベース樹脂としてレジスト材料に配
合した場合、そのレジスト材料は、アルコキシアルキル
基による脱離容易性等とtert−ブチル基によるアル
カリ溶解阻止性という各酸不安定基がそれぞれ有するレ
ジスト材料としての長所を各酸不安定基が単独で導入さ
れた場合に生じる欠点を互いに補い合いつつ引き出すこ
とができる。
【0009】即ち、アルコキシアルキル基単独の場合、
弱い酸により脱離反応が進行することからT−トップ形
状にはなり難いが、酸に対して敏感であるために露光か
ら加熱処理までの時間経過に伴ってパターン形状が著し
く細るという欠点と、アルカリに対する溶解阻止効果が
低いために、溶解コントラストを得るには高置換率体を
使用しなければならず、耐熱性に欠けるという欠点とを
有するものとなる。
【0010】一方、上記高分子化合物のフェノール性水
酸基をtert−ブチル基のみで保護し、それをレジス
ト材料に配合した場合、アルカリ溶解阻止性は良く、低
置換率で溶解コントラストが得られたり、耐熱性が良い
という長所を有しているが、脱離させてアルカリ可溶性
にするためにはトリフルオロメタンスルホン酸等の強い
酸を存在させる必要があり、そのような酸を使用すると
T−トップ形状になり易いという欠点を有するものとな
る。
【0011】このような高分子化合物に対して、上述し
たようにフェノール性水酸基を性質の異なる2種類の酸
不安定基で保護した高分子化合物を用いたレジスト材料
は、それぞれの酸不安定基の長所を失うことなく、互い
の欠点を補うものである。
【0012】更に、このようなレジスト材料に上記溶解
制御剤を配合した場合、レジスト膜の溶解コントラスト
が高められ、特に露光後の溶解速度が増大する。即ち、
上記溶解制御剤を添加すると、レジスト材料中の上記一
般式(1)のベース樹脂、酸発生剤と良く相溶し、酸発
生剤の分散性を増し、マトリックスを高密度化し、露光
後に発生する酸の移動を均一化してコントロールするこ
とによって、解像性、矩形性を向上する。また、露光、
加熱、現像のパターンニングプロセスにおいて、未露光
部では、マトリックスであるアルカリ可溶性樹脂(ベー
ス樹脂)の溶解速度が抑制され、露光部では、マトリッ
クスであるアルカリ可溶性樹脂の酸不安定基が分解され
ることからアルカリ水溶液に対する溶解速度が促され
て、アルカリ水溶液の膜中への浸透が大きくなり、上記
溶解制御剤が急速に溶解することにより、まだ充分に溶
解していないアルカリ可溶性樹脂をブロック的にアルカ
リ水溶液に放出するため、見かけ上のアルカリ溶解は急
速に高まる。
【0013】特に、上記溶解制御剤と高分子量の溶解制
御剤とを併用した場合、ベース樹脂が緻密化して、更に
溶解コントラストが高められたり、露光後に発生する酸
の移動をコントロールすることにより、パターン形成後
の解像性、矩形性の向上が図られる。
【0014】これらのことから、上記一般式(1)の高
分子化合物をベース樹脂として使用し、上記溶解制御剤
を配合した化学増幅ポジ型レジスト材料は、T−トップ
形状になり易い、パターン形状が細る、耐熱性に欠ける
という問題が従来のものより極めて少なく、結果的に高
感度及び高解像性を有し、かつパターンの寸法制御、パ
ターンの形状コントロールを組成により任意に行うこと
が可能であり、プロセス適応性にも優れた化学増幅ポジ
型レジスト材料となることを知見し、本発明をなすに至
ったものである。
【0015】従って、本発明は、 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として下記一般式(1)で示される繰
り返し単位を有し、重量平均分子量が3,000〜30
0,000である高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として分子量又は重量平均分子量が1
00〜1,000で、かつ分子内にフェノール性水酸基
を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基の水素
原子を酸不安定基により全体として平均10〜100%
の割合で置換した化合物を含有してなることを特徴とす
る化学増幅ポジ型レジスト材料、 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として下記一般式(1)で示される繰
り返し単位を有し、重量平均分子量が3,000〜30
0,000である高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として分子量又は重量平均分子量が1
00〜1,000で、かつ分子内にフェノール性水酸基
を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基の水素
原子を酸不安定基により全体として平均10〜100%
の割合で置換した化合物 (E)別の溶解制御剤として重量平均分子量が1,00
0を超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性
水酸基を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基
の水素原子を酸不安定基により全体として平均0%を超
え60%以下の割合で部分置換した化合物を含有してな
ることを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料、及び
上記化学増幅ポジ型レジスト材料に、更に、(F)添加
剤として塩基性化合物を配合したことを特徴とする化学
増幅ポジ型レジスト材料を提供する。
【0016】
【化6】 (但し、式中R1は水素原子又はメチル基であり、R4
水素原子、R5は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のア
ルキル基であり、R6は炭素数1〜10の直鎖状、分岐
状又は環状のアルキル基である。p、q、rは正数で、
0.02≦p/(p+q+r)≦0.5、0.01≦q
/(p+q+r)≦0.3、0<(p+q)/(p+q
+r)≦0.8を満足する数である。aは1〜3の正数
である。)
【0017】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、(A)有
機溶剤、(B)ベース樹脂、(C)酸発生剤を主成分と
するレジスト材料中に(D)溶解制御剤を配合するもの
である。
【0018】ここで、(A)有機溶剤としては、(B)
〜(D)成分の酸発生剤、ベース樹脂、溶解制御剤等が
溶解可能な有機溶媒であれば何れでも良い。このような
有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、メチル−
2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタ
ノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メ
トキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパ
ノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコー
ルジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチル−3−メトキシプロピオネー
ト、エチル−3−エトキシプロピオネート等のエステル
類などが挙げられ、これらの一種類を単独で又は二種類
以上を混合して使用することができるが、これらに限定
されるものではない。本発明では、これらの有機溶剤の
中でもレジスト成分中の酸発生剤の溶解性が最も優れて
いるジエチレングリコールジメチルエーテルや1−エト
キシ−2−プロパノールが好ましく使用される。
【0019】有機溶剤の使用量は、ベース樹脂100部
(重量部、以下同様)に対して200〜1,000部、
特に400〜800部が好適である。200部より少な
いと相溶性が低下し、成膜性に劣る場合が生じ、1,0
00部を超えるとレジスト膜を形成した場合に薄膜にな
り、使用に供し得ない場合が生じる。
【0020】本発明の(B)ベース樹脂は、下記一般式
(1)で示される各単位を有する共重合体である。
【0021】
【化7】
【0022】上記式(1)において、R1は水素原子又
はメチル基である。また、R4は水素原子、R5は炭素数
1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基であり、R6
炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基
である。
【0023】なお、直鎖状、分岐状のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチ
ル基等を例示でき、環状のアルキル基としては、シクロ
ヘキシル基等を例示することができる。
【0024】ここで、上記式(1)中、下記一般式(1
3)で表される酸不安定基として、具体的には、例えば
メトキシエチル基、エトキシエチル基、n−プロポキシ
エチル基、iso−プロポキシエチル基、n−ブトキシ
エチル基、iso−ブトキシエチル基、tert−ブト
キシエチル基、シクロヘキシロキシエチル基、メトキシ
プロピル基、エトキシプロピル基、1−メトキシ−1−
メチル−エチル基、1−エトキシ−1−メチル−エチル
基等が挙げられる。
【0025】
【化8】
【0026】また、p、q、rはそれぞれ正数で、0.
02≦p/(p+q+r)≦0.5、好ましくは0.0
4≦p/(p+q+r)≦0.4、0.01≦q/(p
+q+r)≦0.3、好ましくは0.05≦q/(p+
q+r)≦0.25、0<(p+q)/(p+q+r)
≦0.8、好ましくは0.07≦(p+q)/(p+q
+r)≦0.5を満足する数である。p、q、rのいず
れかが0となり、上記式(1)の高分子化合物がいずれ
かの単位を含まない構造となると、アルカリ溶解速度の
コントラストが少なくなり、解像度が悪くなる。pの全
体(p+q+r、以下同様)に対する割合が0.02未
満、qの全体に対する割合が0.01未満であるとそれ
ぞれの酸不安定基の長所を引き出すことができなくな
り、pの全体に対する割合が0.5を超えたり、pとq
との全体に対する合計割合が0.8を超えると、高分子
化合物のガラス転移温度が下がり、耐熱性が悪くなった
り、アルカリ現像の際に膜厚変化や膜内応力又は気泡の
発生を引き起こしたり、親水基が少なくなるために基板
との密着性に劣る場合がある。更に、p、q、rはその
値を上記範囲内で適宜選定することによりパターンの寸
法制御、パターンの形状コントロールを任意に行うこと
ができる。なお、上記式(1)のaは1〜3の正数であ
る。
【0027】本発明のベース樹脂は、それぞれ重量平均
分子量(測定法は後述のとおりである)が3,000〜
300,000、好ましくは3,000〜30,000
である必要がある。重量平均分子量が3,000に満た
ないとレジスト材料が耐熱性に劣るものとなり、30
0,000を超えるとアルカリ溶解性が低下し、パター
ン形成後に裾引き現象が生じやすくなってしまう。
【0028】更に、本発明のベース樹脂においては、分
子量分布(Mw/Mn)が広い場合は低分子量や高分子
量のポリマーが存在し、低分子量のポリマーが多く存在
すると耐熱性が低下する場合があり、高分子量のポリマ
ーが多く存在するとアルカリに対して溶解し難いものを
含み、パターン形成後の裾引きの原因となる場合があ
る。それ故、パターンルールが微細化するに従ってこの
ような分子量、分子量分布の影響が大きくなり易いこと
から、微細なパターン寸法に好適に用いられるレジスト
材料を得るには、ベース樹脂の分子量分布は1.0〜
1.5、特に1.0〜1.3と単分散であることが好ま
しい。
【0029】本発明のベース樹脂は、下記式のモノマー
を使用してラジカル重合の常法に従い製造することがで
きる。
【0030】
【化9】 (但し、式中R1、R4〜R6、aは上記と同様の意味を
示す。)
【0031】更に、特にパターンルールが微細化された
レジスト材料に適用する場合は、上記の理由から単分散
の高分子化合物であることが望ましく、単分散の高分子
化合物を得るには、上記ラジカル重合で重合した広い分
子量分布を持ったポリマーを分別して分子量分布が1.
0〜1.5のものを得ることにより単分散とする。
【0032】具体的には、まず重合開始剤を用いて上記
式のモノマーのラジカル重合を通常の方法で行う。この
場合、重合開始剤としては、通常使用されているものを
通常量で使用することができるが、有機過酸化物、特に
10時間半減期で40℃〜90℃の有機過酸化物(例え
ばラウロイルパーオキサイド等)がより好適に用いられ
る。
【0033】また、上記ラジカル重合は有機溶媒中で行
うことが好ましい。用いられる有機溶媒としては、具体
的に芳香族炭化水素、環状エーテル、脂肪族炭化水素溶
媒(例えばベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサン、テトラヒドロピラン、ジメト
キシエタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等)やこれ
らの混合溶媒が挙げられるが、特にアセトンを使用する
ことが好ましい。有機溶媒の使用量は通常モノマー濃度
で10〜50重量%が好ましい。
【0034】ラジカル重合条件は適宜調整し得るが、有
機過酸化物の10時間半減期より20℃から50℃高い
温度で3〜10時間反応させることが好ましい。
【0035】また、本発明のベース樹脂は、下記構造式
(14)で示されるモノマーをラジカル重合又は付加重
合(リビングアニオン重合)させた後、第2の酸不安定
基であるtert−ブチル基を有する単位が部分的に残
存するように部分加水分解すると共に、部分加水分解に
よって生じた水酸基を第1の酸不安定基であるアルコキ
シアルキル基で化学反応により保護することによって製
造することができる。
【0036】
【化10】 (但し、式中R1は上記と同様の意味を示す。)
【0037】ここで、単分散の高分子化合物を得るに
は、一般的に上記それぞれのモノマーを用いてラジカル
重合で単分散とする方法の他に、付加重合で単分散とす
る方法とが採用できるが、前者の方法による単分散は工
程が複雑となるため、後者の付加重合で単分散とする方
法が好適に用いられる。但し、共重合体の中では付加重
合が不可能なモノマーもあるので、ラジカル重合が好適
に用いられる共重合体もある。
【0038】本発明のベース樹脂を上記式(14)のモ
ノマーを用いてラジカル重合で製造する場合は、上述の
ラジカル重合と同様の方法で行うことができる。
【0039】一方、本発明のベース樹脂を、上記式(1
4)のモノマーを用いてリビングアニオン重合で製造す
る場合は、公知のリビングアニオン重合開始剤を用いて
行うことができるが、特に単分散の上記高分子化合物を
得るには、リビングアニオン重合開始剤の中でも有機金
属化合物を用いることが好ましい。上記有機金属化合物
としては、例えばn−ブチルリチウム、sec−ブチル
リチウム、tert−ブチルリチウム、ナトリウムナフ
タレン、ナフタレンカリウム、アントラセンナトリウ
ム、α−メチルスチレンテトラマージナトリウム、クミ
ルカリウム、クミルセシウム等の有機アルカリ金属等が
挙げられる。なお、リビングアニオン重合開始剤の添加
量は、設計分子量(=モノマー重量/開始剤のモル数)
の関係から計算される。
【0040】上記モノマーのリビングアニオン重合は、
一般に有機溶媒中で行われる。用いられる有機溶媒とし
ては、上記ラジカル重合の場合と同様の溶媒が挙げられ
るが、特にテトラヒドロフランを使用することが好まし
い。
【0041】重合に供するモノマ−の濃度は1〜30重
量%が適切であり、反応は高真空下又はアルゴン、窒素
等の不活性ガス雰囲気下で撹拌して行うことが望まし
い。反応温度は−78℃から使用する反応溶液の沸点温
度まで自由任意に選択することができるが、特にテトラ
ヒドロフラン溶媒では−78℃〜0℃、ベンゼン溶媒を
用いた場合には室温が好ましい。
【0042】重合反応は約10分〜7時間とすることが
でき、この反応によって下記一般式(15)で示される
繰り返し単位を有するポリマーを得ることができる。な
お、重合反応の停止は、例えばメタノール、水、メチル
ブロマイド等の停止剤を反応系に添加することにより行
うことができる。
【0043】
【化11】 (但し、式中R1は上記と同様の意味を示す。)
【0044】上記リビングアニオン重合反応は、モノマ
ーが100%反応し、分子量を適宣調節することができ
るので、得られたポリマーの分子量分布が単分散(Mw
/Mn=1.0〜1.5)となり得るものである。
【0045】なお、ここで、重量平均分子量(Mw)
は、使用したモノマ−の重量と開始剤のモル数(分子
数)から容易に計算でき、光散乱法により測定すること
ができる。また、数平均分子量(Mn)は膜浸透圧計を
用いて測定できる。更に、分子構造は赤外吸収(IR)
スペクトル及び1H−NMRスペクトルによって容易に
確認する事ができ、分子量分布の評価はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)によって行うこと
ができる。
【0046】更に、本発明では、上記方法によって得ら
れ、好ましくは重量平均分子量が3,000〜300,
000で、分子量分布が1.0〜1.5である下記式
(16)のポリマーのtert−ブチル基を部分加水分
解して下記式で示されるtert−ブチル基を有する単
位を残存させたポリヒドロキシスチレン類を得た後、下
記式に示すように加水分解によって生じた水酸基の一部
をアルコキシアルキル基で保護することにより、目的と
する単分散(即ち、分子量分布が1.0〜1.5)であ
り、上記重量平均分子量(即ち、3,000〜300,
000)を有する下記式で示す高分子化合物を得ること
ができる。
【0047】
【化12】 (但し、式中R1、R4〜R6、p、q、rは上記と同様
の意味を示す。)
【0048】即ち、上記式(16)の化合物において、
その水酸基の保護基であるtert−ブチル基を部分加
水分解させる場合は、ジオキサン、アセトン、テトラヒ
ドロフラン、メチルイソブチルケトン、水等の極性溶媒
中で塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、p−トルエンス
ルホン酸、トリフルオロ酢酸、塩酸等を適量滴下する
が、好ましくはアセトン溶媒中に塩酸を滴下することに
よって容易に行うことができる。このような方法によれ
ば、反応中に高分子化合物の主鎖が切断されたり、分子
間に架橋反応が起こるということがないので、容易に分
子量分布が制御された部分的にtert−ブチル基を有
するポリヒドロキシスチレンを得ることができる。
【0049】また、アルコキシアルキル基は、上記のよ
うに分子中のtert−ブチル基を部分加水分解した
後、アルコキシアルキル基を化学反応させることにより
導入することができる。
【0050】このアルコキシアルキル化反応は、酸を触
媒として下記式で示されるエーテル化合物のビニル基に
tert−ブチル基を有する単位を残存させた上記式の
ポリヒドロキシスチレン類の水酸基の水素原子を付加す
ることにより、下記式で示すようにポリヒドロキシスチ
レンの水酸基の一部をアルコキシアルキル基で保護する
ものである。
【0051】
【化13】 (但し、式中R1、R4、R6は上記と同様の意味であ
り、R9は水素原子又は炭素数1〜5の直鎖状又は分岐
状のアルキル基である。)
【0052】ここで、上記エーテル化合物としては、ビ
ニルエーテル、プロペニルエーテル等を挙げることがで
きる。この反応は、ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン、ジメチルアセトアミド等の溶媒の存在下で行
うことが好ましく、また酸としては、塩酸、硫酸、p−
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸ピリジニウム塩等が用いられ、その使用量は
反応するポリヒドロキシスチレンの全水酸基1モルに対
して0.1〜10モル%であることが好ましい。反応温
度は室温〜60℃が好ましく、反応時間は通常1〜20
時間である。
【0053】
【0054】このような方法によれば、下記一般式で示
される高分子化合物を得ることができる。
【0055】
【化14】 (但し、式中R1、R4〜R6、p、q、rは上記と同様
の意味を示す。)
【0056】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料の
(C)酸発生剤としては、例えばオニウム塩、スルホン
酸エステル誘導体、ジアゾスルホン酸誘導体等が挙げら
れるが、本発明の場合、ベース樹脂中にアルコキシアル
キル等の基を有するためガラス転移温度(Tg)が低下
し易く、これを防ぐためには、これらの中でも酸発生効
率が良く、溶解阻止効果が大きいオニウム塩が特に好ま
しい。オニウム塩として具体的には、トリフルオロメタ
ンスルホン酸トリフェニルスルホニウム誘導体、p−ト
ルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム誘導体等が
例示されるが、これらに限定されるものではない。ま
た、スルホン化物としてはアルキルスルホン酸エステル
誘導体、アジドスルホン酸誘導体等が例示されるが、こ
れらに限定されるものではない。酸発生剤の添加量は、
ベース樹脂100部に対して1〜20部、特に2〜10
部が望ましい。
【0057】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、
(D)溶解制御剤として分子量又は重量平均分子量が1
00〜1,000で、かつ分子内にフェノール性水酸基
を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基の水素
原子を酸不安定基により全体として平均10〜100%
の割合で置換した化合物を配合するものである。フェノ
ール性水酸基を2つ以上有する化合物として、具体的に
は下記一般式(2)〜(12)で示されるものが挙げら
れる。
【0058】
【化15】
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】 (但し、式中R10、R11はそれぞれ水素原子又は炭素数
1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル
基であり、R12は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又
は分岐状のアルキル基又はアルケニル基、あるいは−
(R16s−COOHであり、R13、R14はそれぞれ炭
素数1〜10のアルキレン基、アリーレン基、カルボニ
ル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R15は炭
素数1〜8のアルキル基、アルケニル基、水素原子、そ
れぞれ水酸基で置換されたフェニル基又はナフチル基で
あり、R16は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアル
キレン基である。また、kは0〜3の整数であり、sは
0又は1である。m、n、m’、n’、m’’、n’’
はそれぞれm+n=8、m’+n’=5、m’’+
n’’=4を満足し、かつ各フェニル骨格中に少なくと
も1つの水酸基を有するような数である。)
【0061】上記式中R10、R11としては、例えば水素
原子、メチル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エ
チニル基、シクロヘキシル基、R2としては、例えば
1、R2と同様なもの、あるいは−COOH、−CH2
COOH、R13、R14としては、例えばメチレン基、エ
チレン基、フェニレン基、カルボニル基、スルホニル
基、酸素原子、硫黄原子等、R15としては、例えばメチ
ル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エチニル基、
シクロヘキシル基、水素原子、それぞれ水酸基で置換さ
れたフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0062】ここで、(D)溶解制御剤の酸不安定基と
しては、上記一般式(13)及び下記一般式(17)で
示される基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニ
ル基、テトラヒドロフラニル基、トリアルキルシリル
基、β−ケトアルキル基等が挙げられる。
【0063】
【化18】 (但し、式中R7は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状の
アルキル基であり、dは0又は1である。)
【0064】上記の(D)溶解制御剤の添加量は、ベー
ス樹脂100部に対して5〜50部、特に10〜30部
であり、単独又は二種以上を混合して使用できる。配合
量が5部に満たないと解像性の向上がない場合があり、
50部を超えるとパターンの膜減りが生じ、解像度が低
下する場合がある。
【0065】なお、上記(D)溶解制御剤は、上記ポリ
マーに酸不安定基を導入する方法と同様の方法によって
フェノール性水酸基を有する化合物の該フェノール性水
酸基に酸不安定基を化学反応させることにより合成する
ことができる。
【0066】本発明のレジスト材料には、上記(D)溶
解制御剤の他に、更に(E)別の溶解制御剤として、重
量平均分子量が1,000を超え3,000以下で、か
つ分子内にフェノール性水酸基を有する化合物の該フェ
ノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により全体とし
て平均0%を超え60%以下の割合で部分置換した化合
物を配合することができる。
【0067】ここで、フェノール性水酸基の水素原子の
酸不安定基による部分置換率は、平均でフェノール性水
酸基全体の0%を超え60%以下、好ましくは0%を超
え40%以下である。0%の場合、十分な溶解制御効果
が得られず、60%を超えるとポリマー間で相分離が起
きて相溶性がなくなる。
【0068】この場合、かかる酸不安定基でフェノール
性水酸基の水素原子が部分置換された化合物としては、
下記一般式(18)で示される繰り返し単位を有し、重
量平均分子量が1,000を超え3,000以下である
化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物が好まし
い。
【0069】
【化19】 (但し、式中Rは酸不安定基を示し、b、cはそれぞれ
0<b/(b+c)≦0.6を満足する数である。)
【0070】ここで、上記溶解制御剤の酸不安定基とし
ては、上記一般式(13)で示されるアルコキシアルキ
ル基,上記一般式(17)で示されるカルボニル基を有
する基,tert−ブチル基,テトラヒドロピラニル
基,トリアリルシリル基,更にβ−ケトアルキル基等が
挙げられる。
【0071】上記(E)別の溶解制御剤の配合量は、上
記(D)溶解制御剤と合計した溶解制御剤全体として、
ベース樹脂100部に対し5〜50部、好ましくは10
〜30部となるような範囲であることが好ましい。
【0072】なお、上記のような(E)別の溶解制御剤
は、上記(D)溶解制御剤と同様にして合成することが
できる。
【0073】更に、本発明のレジスト材料には、(F)
添加剤として塩基性化合物を配合することができる。
【0074】この(F)添加剤として配合される塩基性
化合物は、酸発生剤より発生する酸がレジスト膜中に拡
散する際の拡散速度を抑制することができる化合物が適
しており、このような塩基性化合物の配合により、レジ
スト膜中での酸の拡散速度が抑制されて解像度が向上
し、露光後の感度変化を抑制したり、基板や環境依存性
を少なくし、露光余裕度の改善性やパターンプロファイ
ルの改善性等を向上することができる。このような塩基
性化合物としては、第1級,第2級,第3級の脂肪族ア
ミン、混成アミン、芳香族アミン類、複素環アミン類、
カルボキシル基を有する含窒素化合物、スルホニル基を
有する含窒素化合物、ヒドロキシル基を有する含窒素化
合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、ア
ルコール性含窒素化合物、アミド誘導体等が挙げられ
る。
【0075】具体的には、第1級の脂肪族アミンとし
て、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、アミルアミ
ン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミ
ン、ノニルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、セ
シルアミン、メチレンジアミン、エチレンジアミン、テ
トラエチレンジアミン等が例示され、第2級の脂肪族ア
ミンとして、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロ
ピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘ
キシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、
ジノニルアミン、ジデシルアミン、ジメチルメチレンジ
アミン、ジメチルエチレンジアミン、ジメチルテトラエ
チレンジアミン等が例示される。第3級の脂肪族アミン
として、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプ
ロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオ
クチルアミン、テトラメチルメチレンジアミン、テトラ
メチルエチレンジアミン、テトラメチルテトラエチレン
ジアミン等が例示される。
【0076】また、混成アミンとして、ジメチルエチル
アミン、メチルエチルプロピルアミン等が例示される。
芳香族、複素環アミン類の具体例としては、ベンジルア
ミン、フェネチルアミン、ベンジルジメチルアミン、ア
ニリン誘導体(例えばアニリン、N−メチルアニリン、
N−エチルアニリン、N−プロピルアニリン、N,N−
ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルア
ニリン、4−メチルアニリン、エチルアニリン、プロピ
ルアニリン、トリメチルアニリン、4−ニトロアニリ
ン、トルイジン、ジニトロアニリン等)トルイジン誘導
体(例えば、トルイジン、N,N−ジメチルトルイジン
等)、キノリン、アミノ安息香酸、N−フェニルフェニ
ルトリルアミン、N−メチルジフェニルアミン、トリフ
ェニルアミン、フェニレンジアミン、ナフチルアミン、
ジアミノナフタレン、ピロール誘導体(例えばピロー
ル、メチルピロール、ジメチルピロール、N−メチルピ
ロール等)、イミダゾール誘導体(例えばイミダゾー
ル、4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニ
ルイミダゾール等)、オキサゾール誘導体、チアゾール
誘導体、ピラゾール誘導体、ピロリジン誘導体(例え
ば、ピロリジン、N−メチルピロリドン、N−メチルピ
ロリジン等)、ピロリン誘導体、ピリジン誘導体(例え
ばピリジン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピ
ルピリジン、ブチルピリジン、5−ブチル−2−メチル
ピリジン、トリメチルピリジン、トリエチルピリジン、
フェニルピリジン、3−メチル−2−フェニルピリジ
ン、tert−ブチルピリジン、ジフェニルピリジン、
ベンジルピリジン、メトキシピリジン、ブトキシピリジ
ン、ジメトキシピリジン、1−メチル−2−ピリドン、
4−ピロリジニピリジン、1−メチル−4−フェニルピ
リジン、2−(1−エチルプロピル)ピリジン等)、ピ
ペリジン誘導体、ピリミジン誘導体、プリン誘導体、キ
ノリン誘導体、カルバゾール誘導体、インドール誘導
体、ニコチン酸アミド誘導体、アデノシン誘導体、アデ
ニン誘導体、チアベンゾール、ジアミノスルホンなどが
例示される。
【0077】更に、カルボキシル基を有する含窒素化合
物として、アミノ酸誘導体(例えばニコチン酸、アラニ
ン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリ
シン、ヒスチジン、イソロイシン、グリシルロイシン、
ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニ
ン、リジン、3−アミノピラジン−2−カルボン酸、メ
トキシアラニンなどが例示され、スルホニル基を有する
含窒素化合物、ヒドロキシル基を有する含窒素化合物、
ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコー
ル性含窒素化合物として、2−ヒドロキシピリジン、ア
ミノクレゾール、チアミンナフタリンジスルホン酸塩、
ピリジンスルホン酸、エタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、ジイソプロピルアミ
ン、トリイソプロピルアミン、トリプロピルアミン、1
−アミノブタン−2−ジオール、1−アミノプロパン−
3−オール、1−アミノブタン−2−ジオールなどが例
示される。アミド誘導体としては、ホルムアミド、N−
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンザアミド等
が例示される。
【0078】上記塩基性化合物の配合量は、酸発生剤1
部に対して0.001〜10部、好ましくは0.01〜
1部である。配合量が0.001部未満であると添加剤
としての効果が十分に得られない場合があり、10部を
超えると解像度や感度が低下する場合がある。
【0079】本発明のレジスト材料には、上記成分以外
に任意成分として塗布性を向上させるための界面活性
剤、基板よりの乱反射の影響を少なくするための吸光性
材料などを添加することができる。なお、任意成分の添
加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とするこ
とができる。
【0080】この場合、界面活性剤としては、パーフル
オロアルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化
アルキルエステル、パーフルオロアルキルアミンオキサ
イド、パーフルオロアルキルEO付加物などが挙げら
れ、吸光性材料としては、ジアリールスルホオキシド、
ジアリールスルホン、9,10−ジメチルアントラセ
ン、9−フルオレノン等が挙げられる。
【0081】本発明のポジ型レジスト材料を使用してパ
ターンを形成するには、公知のリソグラフィー技術を採
用して行うことができ、例えばシリコンウェハー上ヘス
ピンコーティングし、0.5〜2.0μmに塗布して8
0〜120℃でプリベークした後、遠紫外線、電子線、
X線等の高エネルギー線を照射して露光後、70〜12
0℃で30〜200秒ポストエクスポージャベーク(P
EB)し、次いでアルカリ水溶液で現像することにより
行うことができる。なお、本発明材料は、特に高エネル
ギー線の中でも254〜193nmの遠紫外線及び電子
線による微細パターンニングに最適である。
【0082】
【発明の効果】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料
は、例えば遠紫外線、電子線、X線等の高エネルギー
線、特にKrFエキシマレーザに感応し、感度、解像
性、プラズマエッチング耐性に優れ、しかもレジストパ
ターンの耐熱性にも優れた微細加工技術に適した高解像
性を有するもので、実用性の高いものである。
【0083】
【実施例】以下、合成例及び実施例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0084】〔合成例1〕500mlのフラスコに0.
2gのラウリルパーオキサイド、6gのp−tert−
ブトキシスチレン、12gのp−1−エトキシエトキシ
スチレン、35gのp−ビニルフェノール、アセトン3
00mlを仕込んだ後、フラスコを窒素置換し、この混
合液を90℃で5時間反応させて重合反応を行った。重
合反応終了後、得られたポリマーをメタノールで洗浄
し、乾燥させたところ、48gの粉末固体が得られた。
得られた粉末固体は下記示性式Poly1で示されるポ
リマーであり、収率は90%であった。このポリマーの
重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)
は表1に示す通りであり、1H−NMRにて分析したと
ころ、5.3ppmにアルコキシアルキル基由来のメチ
レンのピーク、1.5ppmにtert−ブトキシ基由
来のピークが観察された。また、1H−NMRの積分比
より算出した結果、p−1−エトキシエトキシスチレン
単位(p)、p−tert−ブトキシスチレン単位
(q)、p−ビニルフェノール単位(r)の組成比は表
1に示す通りであった。
【0085】〔合成例2、3〕合成例1において、p−
1−エトキシエトキシスチレンに代えて、p−1−メト
キシエトキシスチレン(合成例2)、p−1−n−ブト
キシエトキシスチレン(合成例3)を使用した以外は合
成例1と同様な方法によりPoly2、3を得た。
【0086】得られたポリマーの構造は下記示性式Po
ly2、3の通りであり、それぞれの重量平均分子量、
分子量分布は表1に示す通りであった。
【0087】〔合成例4〕単分散のポリ(p−1−エトキシエトキシスチレン−p
−tert−ブトキシスチレン−p−ヒドロキシスチレ
ン)の合成 重合は2Lのフラスコに溶媒としてテトラヒドロフラン
700ml、開始剤としてsec−ブチルリチウム7×
10-3molを仕込んだ。この混合溶液に−78℃でp
−tert−ブトキシスチレン100gを添加し、1時
間撹拌しながら重合させた。この反応溶液は赤色を呈し
た。重合終了は反応溶液にメタノールを添加して行っ
た。
【0088】次に、反応混合物をメタノール中に注ぎ、
得られた重合体を沈澱させた後、分離し、乾燥させたと
ころ、99gの白色重合体(ポリp−tert−ブトキ
シスチレン)が得られた。この重合体は、膜浸透圧法に
より数平均分子量が1.4×104g/molであり、
GPC溶出曲線より分子量分布の点で非常に単分散性
(Mw/Mn=1.07)の高い重合体であることが確
認できた。
【0089】次に、上記ポリp−tert−ブトキシス
チレン50gをアセトン400mlに溶解し、よく撹拌
しながら湯浴を用いて加熱して、還流が始まったところ
でポリp−tert−ブトキシスチレンのtert−ブ
チル基に対する酸触媒のモル比が0.25となるように
10重量%の塩酸25.9gを10〜20分かけて徐々
に滴下して、更に8時間還流を続けながら、一定時間毎
に反応液を4mlづつ採取し、その採取液に水を徐々に
滴下して、該採取液が白濁するまでに要した水の重量を
各時間毎に測定した。そして、部分tert−ブチル化
ポリヒドロキシスチレン溶液が白濁するまでに要する水
の該溶液に対する重量比と該溶液のtert−ブチル基
率との関係を利用し、採取液とその採取液が白濁するま
で滴下した水との重量比が、上記関係においてtert
−ブチル基率10%に相当する値となったとき、反応液
を放冷してピリジン40mlを加えて反応を停止し、そ
の後、反応液を大量の水に注ぎ込み、白色樹脂の粉末を
沈澱させ、洗浄・乾燥したところ、40gのポリマーが
得られた。得られたポリマーの部分tert−ブチル化
ポリヒドロキシスチレンのtert−ブチル基率は10
%であり、設計値と一致した。
【0090】得られた部分tert−ブチル化ポリヒド
ロキシスチレン100gをジメチルホルムアミド100
0mlに溶解させ、触媒量のp−トルエンスルホン酸ピ
リジニウム塩を添加した後、30℃で撹拌しながらエチ
ルビニルエーテル25gを添加した。16時間反応させ
た後に、濃アンモニア水により中和し、水10Lに中和
反応液を滴下したところ、白色固体が得られた。これを
濾過後、アセトン500mlに溶解させ、水10Lに滴
下し、濾過後、真空乾燥した。得られたポリマーは、1
H−NMRから部分tert−ブチル化ポリヒドロキシ
スチレンの水酸基の水素原子が27%エトキシエチル化
されたことが確認された。
【0091】得られたポリマーは下記示性式Poly4
で示される構造を有し、1H−NMRからポリヒドロキ
シスチレンの水酸基の水素原子のエトキシエチル化率は
24%、tert−ブチル化率は10%であり(Pol
y4)、重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw
/Mn)は表1に示す通りであり、GPC溶出曲線は図
1に示す通りである。
【0092】〔合成例5〕単分散のポリ(p−1−エトキシプロポキシスチレン−
p−tert−ブトキシスチレン−p−ヒドロキシスチ
レン)の合成 上記合成例4と同様にして得られた部分tert−ブチ
ル化ポリヒドロキシスチレン50gをジメチルホルムア
ミド500mlに溶解させ、触媒量のp−トルエンスル
ホン酸ピリジニウム塩を添加した後、40℃で撹拌しな
がらエトキシプロペニル23gを添加した。12時間反
応させた後に、濃アンモニア水により中和し、水10L
に中和反応液を滴下したところ、白色固体が得られた。
これを濾過後、アセトン500mlに溶解させ、水10
Lに滴下し、濾過後、真空乾燥した。
【0093】得られたポリマーは下記示性式で示される
構造を有し、1H−NMRからポリヒドロキシスチレン
の水酸基の水素原子のエトキシプロピル化率は22%、
tert−ブチル化率は10%であり(Poly5)、
重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)
は表1に示す通りであった。
【0094】〔合成例6〜13〕上記合成例4、5と同
様な方法により下記示性式Poly6〜13で示される
ポリマー(Poly6〜13)を得た。得られたポリマ
ーの重量平均分子量、分子量分布はそれぞれ表1に示す
通りであった。
【0095】
【化20】
【0096】
【化21】
【0097】
【化22】
【0098】
【表1】
【0099】〔実施例及び比較例〕上記合成例で得られ
たポリマー1(Poly1)からポリマー13(Pol
y13)をベース樹脂として使用し、下記式(PAG
1)から(PAG8)で示される酸発生剤と、フェノー
ル性水酸基を有する化合物にベース樹脂と同様に酸不安
定基を導入することにより得られた下記式(DRR1)
から(DRR4)及び(DRR1’)から(DRR
8’)で示される溶解制御剤及び別の溶解制御剤と、塩
基性化合物とを表2〜4に示す組成でジエチレングリコ
ールジメチルエーテル(DGLM)、乳酸エチル(E
L)/ブチルアセテート(BA)、プロピレングリコー
ルモノメチルアセテート(PGMMA)、プロピレング
リコールモノエチルアセテート(PGMEA)に溶解し
てレジスト材料を調合し、更に各材料を0.2μmのテ
フロン製フィルターで濾過することにより、レジスト液
をそれぞれ調製した。
【0100】また、比較のため、表4に示すように上記
示性式(Poly14)及び(Poly15)で示され
るポリマーをベース樹脂として使用して上記と同様にレ
ジスト液を調製した。
【0101】得られたレジスト液をシリコンウェハー上
へスピンコーティングし、0.8μmの厚さに塗布し
た。次いで、このシリコンウェハーをホットプレートを
用いて100℃で120秒間ベークした。これをエキシ
マレーザーステッパー(ニコン社、NSR−2005E
X8A,NA=0.5)を用いて露光し、90℃で60
秒ベークを施し、2.38%のテトラメチルアンモニウ
ムヒドロキシドの水溶液で現像を行うと、ポジ型のパタ
ーンを得ることができた。得られたレジストパターンを
次のように評価した。結果を表2〜4に示す。 評価方法:まず、感度(Eth)を求めた。次に0.3
5μmのラインアンドスペースを1:1で解像する露光
量を最適露光量(Eop)として、この露光量における
分離しているラインアンドスペースの最小線幅を評価レ
ジストの解像度とした。解像したレジストパターンの形
状は、走査型電子顕微鏡を用いて観察した。
【0102】また、0.25μmラインアンドスペース
の凹凸(エッジラフネス)を走査型電子顕微鏡にて測定
した。
【0103】表2〜4の結果より、本発明の化学増幅ポ
ジ型レジスト材料は、良好な感度、高い解像力を有し、
凹凸のない(エッジラフネスの小さい)パターンを得る
ことができることが確認された。
【0104】
【化23】
【0105】
【化24】
【0106】
【化25】
【0107】
【化26】
【0108】
【化27】
【0109】
【化28】
【0110】
【化29】
【0111】
【表2】
【0112】
【表3】
【0113】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例4で得られた高分子化合物のGPC溶出
曲線を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名倉 茂広 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (72)発明者 石原 俊信 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (56)参考文献 特開 平7−319155(JP,A) 特開 平6−273934(JP,A) 特開 平7−120929(JP,A) 特開 平7−134419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/039 G03F 7/004

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として下記一般式(1)で示される繰
    り返し単位を有し、重量平均分子量が3,000〜30
    0,000である高分子化合物 【化1】 (但し、式中R1は水素原子又はメチル基であり、R4
    水素原子、R5は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のア
    ルキル基であり、R6は炭素数1〜10の直鎖状、分岐
    状又は環状のアルキル基である。p、q、rは正数で、
    0.02≦p/(p+q+r)≦0.5、0.01≦q
    /(p+q+r)≦0.3、0<(p+q)/(p+q
    +r)≦0.8を満足する数である。aは1〜3の正数
    である。) (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として分子量又は重量平均分子量が1
    00〜1,000で、かつ分子内にフェノール性水酸基
    を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基の水素
    原子を酸不安定基により全体として平均10〜100%
    の割合で置換した化合物を含有してなることを特徴とす
    る化学増幅ポジ型レジスト材料。
  2. 【請求項2】 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂として請求項1記載の高分子化合物 (C)酸発生剤 (D)溶解制御剤として分子量又は重量平均分子量が1
    00〜1,000で、かつ分子内にフェノール性水酸基
    を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基の水素
    原子を酸不安定基により全体として平均10〜100%
    の割合で置換した化合物 (E)別の溶解制御剤として重量平均分子量が1,00
    0を超え3,000以下で、かつ分子内にフェノール性
    水酸基を有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原
    子を酸不安定基により全体として平均0%を超え60%
    以下の割合で部分置換した化合物を含有してなることを
    特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料。
  3. 【請求項3】 (D)成分の溶解制御剤が下記式(2)
    〜(12)で示されるフェノール性水酸基を有する化合
    物から選ばれる1種又は2種以上の化合物の該フェノー
    ル性水酸基の水素原子を酸不安定基により置換したもの
    である請求項1又は2記載の化学増幅ポジ型レジスト材
    料。 【化2】 【化3】 【化4】 (但し、式中R10、R11はそれぞれ水素原子又は炭素数
    1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル
    基であり、R12は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又
    は分岐状のアルキル基又はアルケニル基、あるいは−
    (R16s−COOHであり、R13、R14はそれぞれ炭
    素数1〜10のアルキレン基、アリーレン基、カルボニ
    ル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R15は炭
    素数1〜8のアルキル基、アルケニル基、水素原子、そ
    れぞれ水酸基で置換されたフェニル基又はナフチル基で
    あり、R16は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアル
    キレン基である。また、kは0〜3の整数であり、sは
    0又は1である。m、n、m’、n’、m’’、n’’
    はそれぞれm+n=8、m’+n’=5、m’’+
    n’’=4を満足し、かつ各フェニル骨格中に少なくと
    も1つの水酸基を有するような数である。)
  4. 【請求項4】 更に、(F)添加剤として塩基性化合物
    を配合したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の
    化学増幅ポジ型レジスト材料。
  5. 【請求項5】 (B)成分のベース樹脂が1.0〜1.
    5の分子量分布を有する単分散ポリマーである請求項1
    乃至4のいずれか1項記載の化学増幅ポジ型レジスト材
    料。
  6. 【請求項6】 (C)成分の酸発生剤がオニウム塩であ
    る請求項1乃至5のいずれか1項記載の化学増幅ポジ型
    レジスト材料。
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