JP3052703U - 卓上カレンダ用ホルダ - Google Patents

卓上カレンダ用ホルダ

Info

Publication number
JP3052703U
JP3052703U JP1998002382U JP238298U JP3052703U JP 3052703 U JP3052703 U JP 3052703U JP 1998002382 U JP1998002382 U JP 1998002382U JP 238298 U JP238298 U JP 238298U JP 3052703 U JP3052703 U JP 3052703U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back plate
outer frame
calendar
holder
surface forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998002382U
Other languages
English (en)
Inventor
正太郎 西川
Original Assignee
正太郎 西川
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 正太郎 西川 filed Critical 正太郎 西川
Priority to JP1998002382U priority Critical patent/JP3052703U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3052703U publication Critical patent/JP3052703U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクト性や低価格性や加工容易性を損な
うことなく環境問題に十分に配慮した卓上カレンダ用ホ
ルダを提供する。 【解決手段】 卓上カレンダ用ホルダ(1)を、四角形
の背板部(3)と、背板部(3)の周縁部(5)を切り
組むことにより形成した外枠部(2)と、外枠部(2)
に囲まれたカレンダ用紙を収納保持するための収納部
(4)とからなるホルダ本体(20)と、収納部(4)
内へカレンダ用紙を挿入するために背板部(3)に設け
た開口部(31)と、この背板部(3)を後方へ部分的
に折り起こして形成したホルダ本体(20)を支持する
ための支脚部(30)と、を備えている。卓上カレンダ
用ホルダ(1)を一枚の厚紙により形成して、カレンダ
用紙と一緒に捨てられるようにしたので、環境問題を生
じさせることがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】
これまでの卓上カレンダ用ホルダとして、実用新案登録第3044995号公 報において本願考案者が提案した卓上カレンダ用ホルダ(以下、「従来の卓上ホ ルダ」という)が知られている。従来の卓上ホルダは、透明なプラスチックでで きていて、カレンダ用紙を収納するホルダ本体と、このホルダ本体に取り付けた 支脚とから概ね構成されている。ホルダ本体は、縦断面の形状が細長い中空矩形 をしており、この中に複数枚で一組のカレンダ用紙を重ね合わせた状態で収納す るようになっている。従来のホルダは、そのコンパクト性や低価格性や、さらに 、加工組立のし易さ等の利点を持っているため、事務所や家庭などで広く使用さ れている。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、卓上カレンダは低価格性を持っているが故に、使い捨てされる 傾向が極めて強い。つまり、卓上カレンダホルダ(以下、単に「ホルダ」という )は、使い終わったカレンダ用紙とともにゴミとして捨てられる。翌年、中身の カレンダ用紙だけ替えれば、ホルダはそのまま使用できるが、実際には使用され ていない。このときに問題となるのが、ゴミの分別の問題である。カレンダ用紙 をホルダから取り出しホルダとは別々に捨てることはそれ程難しいことではない が、分別すべきこと自体への認識が足りなかったり、分別することを忘れてしま ったりして両者を一緒に捨ててしまうことがある。紙に混ざったプラスチックを そのまま焼却すると、それにより環境汚染の問題を引き起こしかねない。環境問 題について強く叫ばれている今日、できればゴミを出したくないが、やむを得ず 出すにしても最小限にとどめたいものである。各請求項に記載した考案の目的は 、従来のホルダの利点を損なうことなく環境問題に十分に配慮したホルダを提供 することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】 上述した課題、特に、環境問題に関する課題を解決するために考案者は、プラ スチックの利点を認めつつもその使用を断念し、カレンダ用紙と同様にホルダを 紙で作れないものか、と考えた。しかし、従来のホルダであれば、中空のホルダ 本体の中に収納したカレンダ用紙を、その透明性により外部から見れるようにで きるが、そのようなことを紙で行うことはできない。また、一度屈曲させ、その 形状を記憶させておくことはプラスチックであればある程度可能であるが、紙の 場合はそのようにはいかない。したがって、紙製の場合は、屈曲させた後に、何 らかの方法によりその屈曲状態を保持させられるような工夫が必ず必要である。 弾力性についても違いがある。プラスチックが高い弾力性を持っていることは言 うまでもないが、紙も若干の弾力性を持っているがその程度はプラスチックに比 べて極めて低い。以上に述べた問題点を解決すべく開発されたのが、次に述べる 卓上カレンダ用紙製ホルダである。
【0004】 請求項1に記載した考案の構成 請求項1に記載した考案に係る卓上カレンダ用ホルダ(以下、「請求項1の卓 上ホルダ」という)は、四角形の背板部と、この背板部の周縁部を切り組むこと により形成した外枠部と、この外枠部に囲まれたカレンダ用紙を収納保持するた めの収納部とからなるホルダ本体と、前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿入す るために前記背板部に設けた開口部と、前記背板部を後方へ部分的に折り起こし て形成した前記ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備える一枚の厚紙によ りなることを構成上の特徴とする。
【0005】 主要用語の意義 実用新案登録請求の範囲に記載した主要用語の意義は、次の通りである。「切 り組む」は、所定形状に切り取った厚紙を、所定の折り線に沿って所定方向に折 り曲げ(折り起こし)ながら、接着剤等を用いることなく組み立てることをいう 。「厚紙」は、組み立てた後にカレンダ用紙を収納保持した状態で支脚部の支持 により自立できる程度の強度を維持するための厚みを備えたシート状部材を総称 したものである。「カレンダ用紙」は、収納部に収納しうるカレンダ用紙であれ ば、一枚でも二枚以上でもよい。「開口部」がカレンダ用紙を挿入しうる形態( 大きさと形状)を備えていなければならないことは言うまでもないが、そのよう な形態として当業者が採用しうるあらゆる形態が該当する。開口部を設ける位置 は、支脚部を形成することの妨げにならなければ背板部のどこでもよい。カレン ダ用紙を挿入できるのであれば、その挿入方向は上方向からでも横方向からでも 、それ以外の方向からでもよい。
【0006】 請求項1に記載した考案の作用効果 請求項1の卓上ホルダは、厚紙でできているのでカレンダ用紙と分別せずに捨 てることができる。このため、使用者は、卓上ホルダを捨てる際に、何ら気を使 う必要がない。一方、ゴミを処理する者にとってみれば、従来の卓上ホルダの場 合のように、プラスチックが混在していないので、分別の手間が省ける。これら により、環境問題を生じさせることなく、安全な廃棄が実現する。さらに、製造 者にとってみれば、接着剤等を使用することなく一枚の厚紙を切り組むだけで卓 上ホルダを完成させることができるので、少なくとも組立工賃を安く押さえるこ とができる。さらに、再生紙を使用できることは、捨てるしか方法のないプラス チックの場合に比べて、大きな利点である。また、形態的な作用効果として、開 口部を収納部の長さ(幅)方向ではなく厚み方向、すなわち、背板部に設けてカ レンダ用紙の四方を外枠部が取り囲む構成にしたので、運搬中や落下させたとき に収納部に収納されているカレンダ用紙が開口部から抜け出ることがない。
【0007】 請求項2に記載した考案の構成 請求項2に記載した考案に係る卓上カレンダ用ホルダ(以下、「請求項2の卓 上ホルダ」という)は、四角形の背板部と、この背板部の各辺周縁部を切り組む ことにより形成した外枠部と、この外枠部に囲まれたカレンダ用紙を収納保持す るための収納部とからなるホルダ本体と、前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿 入するために前記背板部に設けた開口部と、前記背板部を後方へ部分的に折り起 こして形成した前記ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備え、前記外枠部 各辺を、前記背板部の一辺から起立する厚み形成部と、この厚み形成部の上端か ら前記背板部の内側方向に延びる表面形成部と、この表面形成部の上端から前記 背板部の各辺方向に傾斜する裏面形成部とから少なくとも構成した一枚の厚紙よ りなることを構成上の特徴とする。請求項2の卓上ホルダは、請求項1の卓上ホ ルダと基本的に同じ構成を備えており、その大きな特徴は、外枠部の構成にある 。すなわち、厚み形成部と表面形成部及び裏面形成部の三者により、断面形状が 、表面形成部を底辺とする逆さ三角形が形成される点に特徴がある。表面形成部 は、その上に文字や図形等を表示できるようにしてもよい。
【0008】 請求項2に記載した考案の作用効果 請求項2の卓上ホルダは、請求項1の卓上ホルダの作用効果に加え、外枠部を 前述のように構成したことにより、外枠部の補強という作用効果を生じさせる。 さらに、裏面形成部が折り返されているので、組み立てた際にこの裏面形成部を 外部から見えなくするとともに、その折り線部分を切り口のままむき出しにする 必要がなくなるため、美的外観を保つという意匠的作用効果も生じさせる。
【0009】 請求項3に記載した考案の構成 請求項3に記載した考案に係る卓上カレンダ用ホルダ(以下、「請求項3の卓 上ホルダ」という)は、四角形の背板部と、この背板部の各辺周縁部を切り組む ことにより形成した外枠部と、この外枠部に囲まれたカレンダ用紙を収納保持す るための収納部とからなるホルダ本体と、前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿 入するために前記背板部に設けた開口部と、前記背板部を後方へ部分的に折り起 こして形成した前記ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備え、前記外枠部 各辺を、前記背板部の一辺から起立する厚み形成部と、この厚み形成部の上端か ら前記背板部の内側方向に延びる表面形成部と、この表面形成部の上端から前記 背板部の各辺方向に傾斜する裏面形成部とから少なくとも構成し、前記開口部か ら挿入された前記カレンダ用紙を当接(接触して)案内するための一対の傾斜案 内片を、前記背板部を前方へ部分的に折り起こすことにより形成した一枚の厚紙 よりなることを構成上の特徴とする。請求項3の卓上ホルダは、請求項2の卓上 ホルダと基本的に同じ構成を備えており、その大きな特徴は、傾斜案内片にある 。「傾斜案内片」の形態は、考案の目的の範囲内であれば何らの制限を受けるも のではなく、そのような形態として、たとえば、切り口が円弧状でもよいし三角 形状がある。
【0010】 請求項3に記載した考案の作用効果 請求項3の卓上ホルダは、請求項2の卓上ホルダの作用効果に加え、開口部か ら挿入されたカレンダ用紙が当接案内されるので、この挿入を円滑に行える、と いう作用効果を生じさせる。
【0011】 請求項4に記載した考案の構成 請求項4に記載した考案に係る卓上カレンダ用ホルダ(以下、「請求項4の卓 上ホルダ」という)は、四角形の背板部と、この背板部の各辺周縁部を切り組む ことにより形成した外枠部と、この外枠部に囲まれたカレンダ用紙を収納保持す るための収納部とからなるホルダ本体と、前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿 入するために前記背板部に設けた開口部と、前記背板部を後方へ部分的に折り起 こして形成した前記ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備え、前記外枠部 各辺を、前記背板部の一辺から起立する厚み形成部と、この厚み形成部の上端か ら前記背板部の内側方向に延びる表面形成部と、この表面形成部の上端から前記 背板部の各辺方向に傾斜する裏面形成部とから少なくとも構成し、前記開口部か ら挿入された前記カレンダ用紙を当接案内するための一対の傾斜案内片を、前記 背板部を前方へ部分的に折り起こすことにより形成し、かつ、前記折り起こした 両傾斜案内片の先端をそれぞれ受入支持するためのスリットを、これらの両スリ ットに隣接する前記裏面形成部に形成し、前記各周縁部の一端に差込嵌合部を、 他端に受入嵌合部を、それぞれ形成し、前記差込嵌合部を、前記表面形成部に形 成した内側方向に傾斜する合わせ傾斜部と、前記裏面形成部に形成した折り込み 突起と、から構成し、前記受入嵌合部を、前記裏面形成部の上端から内側下方へ 傾斜する傾斜切込線により分割形成した折り込み突片と、この折り込み突片及び 前記表面形成部の側端を折り起こすことにより形成する折り込み片と、から構成 し、隣接する前記差込嵌合部を前記受入嵌合部に嵌合させて前記外枠部を組む際 に、前記折り込み突起が前記傾斜切込線により形成された前記裏面形成部の押さ え傾斜部と係合するように構成した一枚の厚紙よりなることを構成上の特徴とす る。請求項4の卓上ホルダは、請求項3の卓上ホルダと基本的に同じ構成を備え ており、一対の傾斜案内片の先端をそれぞれ受入支持するためのスリットを裏面 形成部に形成した点と、各周縁部の構成に限定が加わった点とが異なっている。
【0012】 請求項4に記載した考案の作用効果 請求項4の卓上ホルダは、請求項3の卓上ホルダの作用効果に限定が加わり、 スリットが傾斜案内片を受入支持するようにしたことにより、傾斜案内片を安定 した状態に保持できるとともに、裏面形成部(外枠部)を下方向(背板部から上 方向)に補強支持できる、という作用効果を生じさせる。
【0013】 請求項5に記載した考案の構成 請求項5に記載した考案に係る卓上カレンダ用ホルダ(以下、「請求項5の卓 上ホルダ」という)は、請求項4の卓上ホルダの構成に限定が加わり、前記外枠 部各片の表面形成部の幅寸法を互いに異ならせたことを構成上の特徴とする。な お、このように構成することにより、裏面形成部の幅寸法も異ならせる必要があ ることはいうまでもない。
【0014】 請求項5に記載した考案の作用効果 請求項5の卓上ホルダは、請求項4の卓上ホルダの作用効果に加え、表面形成 部の幅寸法を他の表面形成部の幅寸法より大きく(小さく)する結果、外枠部の 外観を変化させられるので、意匠的効果を高めることができる。また、表面形成 部に文字や図形等を表示しようとする場合は、狭くても表示できるが、幅寸法を 大きくするほうが便利である。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、各図を参照しながら、本考案の実施の形態(以下、「本実施形態」とい う)について説明する。図1は、本実施形態に係る卓上カレンダ用ホルダ(以下 、「卓上ホルダ」という)の前方斜視図であり、図2は同後方斜視図である。図 3は、卓上ホルダの展開図である。図4乃至6は、卓上ホルダの組立手順を示す 図である。図7はカレンダ用紙を挿入する様子を示す斜視図であり、図8は卓上 ホルダの横断面図である。図9は、表面形成部の幅寸法を異ならせた卓上ホルダ の正面図である。なお、各図に示す実線は特に明示しない限り輪郭線と切込線を 、破線は折り線を、さらに、斜線部分は切抜部分を、それぞれ示している。本明 細書では、切込線に沿って切込を入れた部分や切り残した部分を折り線に沿って 折り曲げることを「折り起こす」と表現している。
【0016】 卓上ホルダの概略構成 図1及び2に示すように、卓上ホルダ1は、ホルダ本体20と、このホルダ本 体を立て掛け支持する支脚部30とから概ね構成している。ホルダ本体20は、 背板部3の周りに形成したほぼ四角形の外枠部2と、外枠部2に囲まれたカレン ダ用紙Pを収納保持する収納部(収納空間)4を備えている。支脚部30は、背 板部3を裏側方向へ部分的に折り起こすことにより形成する支脚片33,33と 、これらの支脚片33,33を固定するために折り起こした固定片35により構 成している。収納部4へのカレンダ用紙の収納は、背板部3に開口した開口部3 1を通して行うようになっている。背板部3(外枠部2)の形状は、正方形でも よいし、縦長又は横長の長方形でもよい。さらに、カレンダ用紙Pの形態に合わ せて平行四辺形や菱形等の四角形に構成してもよい。なお、符号39,39が示 すのは、後述する傾斜案内片である。
【0017】 卓上ホルダの展開図 図1及び2を参照しながら、図3に基づいて説明を続ける。卓上ホルダ1は、 複数枚の部材を組み合わせたり、切り貼りしたりせずに、また、接着剤等を使用 することなく一枚の厚紙に形成したものを組み立てるだけで済むようになってい る。すなわち、一枚の厚紙(たとえば、厚さ0.3ミリメートル、4×6判、3 2.5キロ程度)を打ち抜いて、これに折り目(折り線)をプレスして形成した ものを、その折り線に沿って折り曲げる(折り起こす)ことにより卓上ホルダ1 が完成するようになっている。
【0018】 図3における背板部3は、ほぼ四角形になっており、外枠部2を構成する周縁 部3をその4辺のそれぞれに備え、各辺の周縁部5は、すべて同じ形態を備えて いる。このため、本明細書では重複を避けて1個の周縁部5についてだけ述べ、 必要に応じて他の周縁部5を引用する形で説明を行う。周縁部5は、背板部3の 一辺とほぼ平行に形成した折り線11a,13a及び15aを備え、折り線11 aを手前に折り起こすことにより厚み形成部11を、折り線13aを折り起こす ことにより前面形成部13を、最後に折り線15aを折り返すことにより厚み形 成部11を、それぞれ形成するようになっている。周縁部5は、その一端に差込 嵌合部7を、他端側に受入嵌合部9を備えている。差込嵌合部7は、表面形成部 13に形成した内側方向に傾斜する合わせ傾斜部13bと、裏面形成部15に形 成した折り込み突起15bとを備えている。受入嵌合部9は、裏面形成部15の 上端から内側下方へ傾斜する傾斜切込線15cにより分割形成された折り込み突 片14bと、表面形成部13及び折り込み突片14bの側端を折り線14aに沿 って折り起こすことにより形成する折り込み片14を備えている。傾斜切込線1 5cにより、裏面形成部15に押さえ傾斜部15eが形成される。なお、符号1 5f,15fは、背板部3両側の裏面形成部15,15に切り込んだスリットを 示している。
【0019】 背板部3は、上端部にほぼ下向きのコの字形状に切り抜いた開口部31と、開 口部31の下方に形成した左右一対の支脚片33,33及び両者間に位置する固 定片35とを備えている。支脚片33,33は、折り線33a,33aに沿って 、固定片35は折り線35aに沿って、それぞれ折り起こして形成するようにな っている。背板部3両側の周縁部5,5は、さらに、折り線11aに対して僅か に傾斜する折り線39a,39aに沿って折り起こすことにより形成する傾斜案 内片39,39を備えている。なお、符号32は、開口部31を下向きのコの字 状にしたことにより形成された押さえ片を示し、符号31bは、収納されている カレンダ用紙Pを取り出すときに、指を入れて取り出しやすくするための切欠を 示し、符号33b,33bは、支脚片33,33を折り起こす際に指を入れて折 り起こし易いようにするための切欠を示している。
【0020】 卓上ホルダの組立手順 次に、図2乃至6を参照しながら、卓上ホルダ1の組立手順について説明する 。まず、図3に示す各周縁部5を、折り線11a,13a及び15aに沿って折 り曲げて厚み形成部11,表面形成部13及び裏面形成部15を形成する。さら に、折り線14aに沿って折り曲げて折り込み片14を形成する。図4は、折り 曲げた状態の各周縁部5を示している。次に、図5に示すように各周縁部5を立 たせて背板部3を囲み、外枠部2を組み立てる。外枠部2の組立は、図6に示す 手順で行う。図6では、説明の都合上、図の右側に位置する周縁部を5Aと、左 側に位置する周縁部を5Bと表している。周縁部5A,5Bの各厚み形成部11 ,11を背板部3の一辺から起立させたところで、同図(b)に示すように周縁 部5Bの受入嵌合部9の上に周縁部5Aの差込嵌合部7を重ね合わせる。重ね合 わせた後に、周縁部5aの裏面形成部15を表面形成部13の裏側へ折り返す。 折り返す際に裏面形成部15の折り込み突起15b先端の円弧面15dを 周縁部5Bの裏面形成部11に押し当て、折り込み突起13bを包み込むように して行う。すると、同図(c)に示すように、折り込み突起15bの先端円弧面 15dは、周縁部5Bの裏面形成部15の表面に案内されてその押さえ傾斜部1 5eと折り込み突片14bの間に入り込んで係止される。この際に、押さえ傾斜 部15eの傾斜が、裏面形成部15の傾斜状態を維持する働きをする。同図(d )に示すのは、組立を完了した状態を示している。この作業を、各周縁部5につ いて行い、外枠部2(ホルダ本体20)の組立を完了する。
【0021】 外枠部2の組立を完了したら、傾斜案内片39,39を折り線39a,39a に沿って折り起こして各先端をスリット15f,15fに差し込んで固定する( 図2参照)。傾斜案内片39a,39aは、外枠部2を補強するとともに、挿入 されるカレンダ用紙Pをガイドする(後述)、という役目をも担っている。ホル ダ本体20が完成したら、次に支脚部30の組立を行う。支脚部30の組立は、 図2に示すように支脚片33,33を裏側(紙面の手前方向)に折り起こした後 に、これらに、折り起こした固定片35を係合させることにより完了する。最後 に、開口部31を補強するために補強片37(図3及び4参照)を内側(図2の 紙面裏側方向)に折り返して裏面形成部15の裏側に押し入れて固定すれば、厚 紙1枚からなる卓上ホルダ1が完成する。完成した卓上ホルダ1へのカレンダ用 紙Pの挿入は、図7に示すように、開口部31を介して背板部3の裏側から、外 枠部2に囲まれた収納部4(図1参照)内に落とし込むことにより行う。
【0022】 落とし込みは、図7において仮想線で示すように押さえ片32を裏側(紙面の 手前側)へ反らせて開口部31を拡げながら行うと楽である。落とし込みが完了 すると、押さえ片32は実線で示す元の位置に弾性復帰して開口部31を塞ぎカ レンダ用紙Pが抜け出ないように作用する。傾斜案内片39,39は、開口部3 1に向かって末広がりになっている(挿入方向に狭まっている)ので、落とし込 まれるカレンダ用紙Pの下端と当接して収納部4(図1)内の適切な位置にガイ ドする。また、複数裏面形成部15の傾斜が、図8に示すように、複数枚の中の 最上段のカレンダ用紙Pを背板部3方向へ押し付けるように作用するので、収納 部4内に収納されたカレンダ用紙Pが抜け出ることなく保持されるようになって いる。カレンダ用紙Pの抜き取りは、挿入と逆の手順で開口部31を介して行う 。抜き取りの場合も挿入の場合と同様に、図7に示すように押さえ片32の反り を利用して開口部3を拡げながら行うと楽である。たとえば月が変わるときのよ うに、カレンダ用紙Pを一枚づつ抜き取る必要がある場合等に、押さえ片32の 反りがたいへん役に立つ。なお、本実施形態におけるカレンダ用紙Pは、複数枚 を一組とするものを前提としているが、一枚だけのカレンダ用紙でもよい。カレ ンダ用紙だけでなく、観賞用の絵画や写真等を収納展示するために、この卓上ホ ルダ1を使用してもよい。
【0023】 卓上ホルダ1は、厚紙でできているため、外枠部2を構成する各表面形成部1 3,13..の上に、文字や図形等を簡単な方法により描くことができる。図9 に示すように、たとえば、下端の表面形成部13の幅を他よりも広く形成して、 その部分を広告用のスペースとして活用することもできる。
【0024】
【考案の効果】
本考案に係る卓上ホルダは、一枚の厚紙から形成された卓上ホルダであるか ら、切り貼りしたり接着剤等を使用することなく組み立てられるので、組立工賃 を比較的低く押さえることができる。また、使用済みの卓上ホルダを、カレンダ 用紙とともに捨てても環境問題を引き起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る卓上カレンダ用ホルダの
前方斜視図である。
【図2】 同後方斜視図である。
【図3】 卓上カレンダ用ホルダの展開図である。
【図4】 卓上カレンダ用ホルダの組立手順を示す図
である。
【図5】 卓上カレンダ用ホルダの組立手順を示す図
である。
【図6】 卓上カレンダ用ホルダの組立手順を示す図
である。
【図7】 カレンダ用紙を挿入する様子を示す斜視図
である。
【図8】 卓上ホルダの横断面図である。
【図9】 表面形成部の幅寸法を異ならせた卓上ホル
ダの正面図である。
【符号の説明】
1 卓上ホルダ 2 外枠部 3 背板部 4 収納部 5 周縁部 7 差込嵌合部 9 受入嵌合部 11 厚み形成部 13 表面形成部 13b 合わせ傾斜部 14 折り込み片 15 裏面形成部 15b 折り込み突起 15c 傾斜切込線 15e 押さえ傾斜部 15f スリット 20 ホルダ本体 30 支脚部 31 開口部 32 押さえ片 33 支脚片 35 固定片 37 補強片 39 傾斜案内片

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形の背板部と、この背板部の周縁部
    を切り組むことにより形成した外枠部と、この外枠部に
    囲まれたカレンダ用紙を収納保持するための収納部とか
    らなるホルダ本体と、 前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿入するために前記
    背板部に設けた開口部と、 前記背板部を後方へ部分的に折り起こして形成した前記
    ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備える一枚の
    厚紙によりなる卓上カレンダ用ホルダ。
  2. 【請求項2】 四角形の背板部と、この背板部の各辺周
    縁部を切り組むことにより形成した外枠部と、この外枠
    部に囲まれたカレンダ用紙を収納保持するための収納部
    とからなるホルダ本体と、 前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿入するために前記
    背板部に設けた開口部と、 前記背板部を後方へ部分的に折り起こして形成した前記
    ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備え、 前記外枠部各辺を、前記背板部の一辺から起立する厚み
    形成部と、この厚み形成部の上端から前記背板部の内側
    方向に延びる表面形成部と、この表面形成部の上端から
    前記背板部の各辺方向に傾斜する裏面形成部とから少な
    くとも構成した一枚の厚紙よりなる卓上カレンダ用ホル
    ダ。
  3. 【請求項3】 四角形の背板部と、この背板部の各辺周
    縁部を切り組むことにより形成した外枠部と、この外枠
    部に囲まれたカレンダ用紙を収納保持するための収納部
    とからなるホルダ本体と、 前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿入するために前記
    背板部に設けた開口部と、 前記背板部を後方へ部分的に折り起こして形成した前記
    ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備え、 前記外枠部各辺を、前記背板部の一辺から起立する厚み
    形成部と、この厚み形成部の上端から前記背板部の内側
    方向に延びる表面形成部と、この表面形成部の上端から
    前記背板部の各辺方向に傾斜する裏面形成部とから少な
    くとも構成し、 前記開口部から挿入された前記カレンダ用紙を当接案内
    するための一対の傾斜案内片を、前記背板部を前方へ部
    分的に折り起こすことにより形成した一枚の厚紙よりな
    る卓上カレンダ用ホルダ。
  4. 【請求項4】 四角形の背板部と、この背板部の各辺周
    縁部を切り組むことにより形成した外枠部と、この外枠
    部に囲まれたカレンダ用紙を収納保持するための収納部
    とからなるホルダ本体と、 前記収納部内へ前記カレンダ用紙を挿入するために前記
    背板部に設けた開口部と、 前記背板部を後方へ部分的に折り起こして形成した前記
    ホルダ本体を支持するための支脚部と、を備え、 前記外枠部各辺を、前記背板部の一辺から起立する厚み
    形成部と、この厚み形成部の上端から前記背板部の内側
    方向に延びる表面形成部と、この表面形成部の上端から
    前記背板部の各辺方向に傾斜する裏面形成部とから少な
    くとも構成し、 前記開口部から挿入された前記カレンダ用紙を当接案内
    するための一対の傾斜案内片を、前記背板部を前方へ部
    分的に折り起こすことにより形成し、かつ、前記折り起
    こした両傾斜案内片の先端をそれぞれ受入支持するため
    のスリットを、これらの両スリットに隣接する前記裏面
    形成部に形成し、 前記各周縁部の一端に差込嵌合部を、他端に受入嵌合部
    を、それぞれ形成し、 前記差込嵌合部を、前記表面形成部に形成した内側方向
    に傾斜する合わせ傾斜部と、前記裏面形成部に形成した
    折り込み突起と、から構成し、 前記受入嵌合部を、前記裏面形成部の上端から内側下方
    へ傾斜する傾斜切込線により分割形成した折り込み突片
    と、この折り込み突片及び前記表面形成部の側端を折り
    起こすことにより形成する折り込み片と、から構成し、
    隣接する前記差込嵌合部を前記受入嵌合部に嵌合させて
    前記外枠部を組む際に、前記折り込み突起が前記傾斜切
    込線により形成された前記裏面形成部の押さえ傾斜部と
    係合するように構成した一枚の厚紙よりなる卓上カレン
    ダ用ホルダ。
  5. 【請求項5】 前記外枠部各辺の表面形成部の幅寸法を
    互いに異ならせた請求項4に記載した一枚の厚紙よりな
    る卓上カレンダ用ホルダ。
JP1998002382U 1998-03-27 1998-03-27 卓上カレンダ用ホルダ Expired - Lifetime JP3052703U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998002382U JP3052703U (ja) 1998-03-27 1998-03-27 卓上カレンダ用ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998002382U JP3052703U (ja) 1998-03-27 1998-03-27 卓上カレンダ用ホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3052703U true JP3052703U (ja) 1998-10-09

Family

ID=43186810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998002382U Expired - Lifetime JP3052703U (ja) 1998-03-27 1998-03-27 卓上カレンダ用ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3052703U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3052703U (ja) 卓上カレンダ用ホルダ
US4819354A (en) One-piece foldable frame assembly
JP4177791B2 (ja) 卓上カードスタンド
KR100889048B1 (ko) 종이를 접어서 만든 엽서 액자 제작 방법
CN201116032Y (zh) 多功能折叠式广告名片盒
JPS6232470Y2 (ja)
JP2004058478A (ja) 卓上カレンダー
JP3034054U (ja) 簡易額縁
JPH10203047A (ja) メモホルダー
JP3095906U (ja) 名刺ケース
JP3153000U (ja) 物品用スタンド
KR102010657B1 (ko) 수납공간을 구비하면서도 조립 및 분해가 용이한 보드판
JP3063512U (ja) カ―ドホルダ
JP4089932B2 (ja) 卓上式カレンダー及びそれに用いるホルダー並びに卓上式カレンダーセット
JP2003061801A (ja) 卓上カードスタンド
JP2005297396A (ja) カレンダー構造体
JPH0950237A (ja) パンフレットなどの展示収容体
JP4262354B2 (ja) カード型卓上カレンダー用ホルダー
JP3040544U (ja) 書類ホルダー
JP6173510B2 (ja) メモ用紙
KR200400322Y1 (ko) 투명한 탁상용 카렌더 세움판
JP3095290U (ja) 収納箱
JP2006035576A (ja) 卓上カードスタンド
JP3044995U (ja) 卓上カレンダ用ホルダ
JP2551024Y2 (ja) 包装箱