JP3052496B2 - 灰溶融炉の炉内圧力制御方法 - Google Patents

灰溶融炉の炉内圧力制御方法

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JP3052496B2
JP3052496B2 JP3285625A JP28562591A JP3052496B2 JP 3052496 B2 JP3052496 B2 JP 3052496B2 JP 3285625 A JP3285625 A JP 3285625A JP 28562591 A JP28562591 A JP 28562591A JP 3052496 B2 JP3052496 B2 JP 3052496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ,産業廃棄物
等の焼却灰をアーク放電加熱または抵抗加熱により溶融
処理する溶融炉において、炉内圧力を調節することによ
り灰溶融処理の省エネルギー化と安全化を図る灰溶融炉
の炉内圧力制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ,下水汚泥などの産業廃棄物を
焼却した後に出来る焼却灰は、例えば特開昭62−20
2923号公報に示されたように、溶融炉にて電極棒に
よるアーク加熱により溶融し減容化すると同時に灰中の
有害物質を封じ込め公害防止を図るようにしている。
【0003】ところで上記灰溶融炉における炉内圧力は
炉内圧力計により測定されその測定値が大気圧よりも少
し低い値を保つように排ガス量が調節されるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、炉内へ投入
される焼却灰の処理量が多くなると、焼却灰から多量に
未然ガス或いは水蒸気が発生し、焼却灰の投入状況によ
り炉内の燃焼状況が大きく変わるために炉内圧力が大き
く変動しやすい。
【0005】このため上記のような炉内圧調節ダンパを
調節することによる炉内圧力の自動調整装置が装備され
たとしても、炉内圧力は大きく脈動するために、焼却灰
の処理量が多いと一時的に炉内圧力がプラスになって排
ガスが周囲に漏洩し事故を招くおそれがあった。
【0006】そのような事態をさけ安全のために炉内圧
力の設定を低くすることは考えられが、炉内圧力が低す
ぎると炉内に過大に外気が侵入し炉内温度を下げるため
にその温度を補う電力消費が必要となり不経済を招くと
いう問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の灰溶融炉の炉内
圧力制御方法は上記課題を解決しようとするもので、炉
内に連続的に投入される都市ごみ等の焼却灰を溶融する
灰溶融炉において、焼却灰の処理量を予め設定する処理
量設定器と、焼却灰の処理量に対して炉内圧力を設定す
る炉内圧力設定器と、炉内圧力計と、炉内圧調節ダンパ
を具備し、焼却灰の溶融処理量の設定により炉内圧力を
設定し、更に炉内圧力を計測し、その計測値が上記設定
値を保つように炉内圧調節ダンパを調節するようにした
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】焼却灰の処理量に従い炉内圧力を設定するよう
にしたことで、処理量が少ないときはその炉内圧力の設
定値を高めにし、処理量が多いときにはその設定値を低
めにするなど焼却灰の処理量に従い炉内圧力を設定する
ようにしたことで省エネルギーおよび安全運転が可能と
なる。
【0009】
【実施例】次に図面に従い本発明の一実施例を説明す
る。図1に灰溶融炉を縦断面図にて示し、この灰溶融炉
1はその天蓋部より3本の電極棒2が炉内に垂下しアー
ク電流が印加されることによって炉床の溶融スラグ3と
の間にアーク放電が起き焼却灰5を溶融させると共にそ
の溶融スラグ3を出滓口4より排出させるようになって
いる。なお、焼却灰の投入口および焼却灰切出し装置に
ついては図示を省略している。
【0010】6は焼却灰の処理量を予め設定する処理量
設定器で、該処理量設定器6に単位時間当り溶融処理す
べき焼却灰の量を設定することにより、その設定値に従
い前記焼却灰切出し装置が作動し灰溶融炉1内に焼却灰
5が投入される。
【0011】7は焼却灰の処理量に対して適切な炉内吹
込み空気量を設定する空気量設定器、8はブロワ9から
吸引した空気を流量計10,流量調節弁11を介して灰
溶融炉1内に供給する給気系、12は該流量調節弁11
の開度を制御するコントローラである。
【0012】前記空気量設定器7にて設定された炉内吹
込み空気量はコントローラ12に指令され、該コントロ
ーラ12は流量計10によつて測定される空気量がその
指令に一致するように流量調節弁11を開度調節するよ
うになっている。
【0013】13は灰溶融炉1内の燃焼ガスを排出する
排ガス管で、該排ガス管にはガス冷却塔14,バグ式フ
イルタ15,炉内圧調節ダンパ16,排気ファン17が
その順に連接されている。
【0014】18は炉内のガス圧力を測定する圧力計、
19は該圧力計18の信号がフィードバックされ炉内圧
調節ダンパ16の開度を調節するコントローラ、20は
該コントローラ19に炉内圧力を指令する炉内圧力設定
器である。
【0015】しかして、上記処理量設定器6に設定され
た焼却灰処理量設定値の情報は炉内圧力設定器20に伝
達され、該炉内圧力設定器20ではその焼却灰の処理量
に対して適切な炉内圧力が設定される。この灰処理量と
炉内圧力設定値との関係は図2に例示したような逆比例
の関数として炉内圧力設定器20に予め記憶されこの関
数から適切な炉内圧力が算出される。
【0016】そして炉内圧力設定器20は上記のように
して設定された炉内圧力をコントローラ19に指令し流
量調節ダンパ16の開度をコントロールする。そして溶
融処理中、圧力計18により炉内圧力が計測されその計
測信号がコントローラ19にフィードバックされ炉内圧
力計測値が上記設定値を保つように炉内圧調節ダンパ1
6がその開度を調節し炉内圧力をコントロールする。
【0017】図3にこの炉内圧力の制御のフローチャー
トを示し、同図に従いその過程を説明すると、先ずステ
ップAにてごみ焼却炉からの焼却灰の発生状況等により
その時に必要な焼却灰処理量が処理量設定器6に設定さ
れる。処理量設定器6に設定された情報に従い灰切出し
量が設定されると共に、ステップBにて上記図2関数に
従い炉内圧力設定器20に炉内圧力が設定され、その炉
内圧力を保つべくコントローラ19,炉内圧調節ダンパ
16に開度が指令される。
【0018】そして焼却灰の溶融処理中、ステップC〜
Eが繰り返される。このステップCでは炉内圧力の計測
値が上限レベル以上であるかどうかが判定され、仮に上
限レベル以上であれば何らかの異常が生じたと判断され
るのでホールド運転に入る。このホールド運転は、焼却
灰の供給を停止すると共に灰溶融炉1内を以後も継続し
て灰溶融を行うのに必要な温度に保つべく必要最少限の
電力を供給して待機する状態に入ることなどをいう。
【0019】また、ステップDにて圧力計18により測
定される炉内圧力が基準Hレベル以上であるかどうかが
判定され、基準Hレベル以上であるときは炉内圧調節ダ
ンパ16の開度を上昇させる。また、ステップEにて炉
内圧力が基準Lレベル以下であるかどうかが判定され、
基準Lレベル以下のときは炉内圧調節ダンパ16の開度
を下げさせる。
【0020】炉内圧力は発生排ガス量の変動により炉内
圧力設定器20からの指令値を中心として脈動する。そ
の変動は処理量が多い程大きい。
【0021】なお、排気ファン17により吸引された炉
内の排ガスはガス冷却塔14を通過することにより冷却
され、バグ式フイルタ15にて粉塵が回収されて大気中
に排出される。
【0022】上記のように炉内圧力設定器20に設定さ
れる炉内圧力を灰処理量に逆比例させれば、図4に例示
したように、例えば灰処理量が4ton/hのとき炉内
圧力をマイナス10mmH2 Oに設定し、灰処理量が6
ton/hのとき炉内圧力をマイナス12mmH2
に、灰処理量が8ton/hのとき炉内圧力がマイナス
15mmH2 Oになるように、灰処理量が増すに従い炉
内圧力を低く設定することにより、炉内圧力の脈動幅
(振幅)がたとえ大きくなっても炉内圧力の一時的上昇
を一定値以下に抑えることができる。このため炉内圧力
を例えば図4の場合ではマイナス7mmH2O以下にで
きる。
【0023】
【発明の効果】このように本発明の灰溶融炉の炉内圧力
制御方法によれば、焼却灰の処理量に従い炉内圧力を設
定するようにしたことで、処理量が少ないときは炉内圧
力の設定値を高めにすることで常時炉内圧力が低くなり
すぎないようにし、処理量が多いときは炉内圧力の設定
値を低くすることで大きな脈動によつても炉内圧力が一
定値以上に上昇しないようにできるので、外気の侵入を
防いで省エネルギー化が達成できると共に、炉内排ガス
の漏洩が防止され安全運転にも貢献できる有益な効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す灰溶融炉の給排気系統
図。
【図2】灰処理量と炉内圧力設定値との関係を示した線
図。
【図3】制御方法のフローチャート。
【図4】炉内圧力の変動を示した線図。
【符号の説明】
1 灰溶融炉 2 電極棒 3 溶融スラグ 4 出滓口 5 焼却灰 6 処理量設定器 13 排ガス管 16 炉内圧調節ダンパ 17 排気ファン 18 圧力計 19 コントローラ 20 炉内圧力設定器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内に連続的に投入される都市ごみ等の
    焼却灰を溶融する灰溶融炉において、焼却灰の処理量を
    予め設定する処理量設定器と、焼却灰の処理量に対して
    炉内圧力を設定する炉内圧力設定器と、炉内圧力計と炉
    内圧調節ダンパを具備し、焼却灰の溶融処理量の設定に
    より炉内圧力を設定し、更に炉内圧力を計測し、その計
    測値が上記設定値を保つように炉内圧調節ダンパを調節
    するようにしたことを特徴とする灰溶融炉の炉内圧力制
    御方法。
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